説明

メモリおよび画像生成装置

【課題】無線ネットワークに接続する設定を容易に行うことができるメモリを提供する。
【解決手段】インターフェイス部201は、メモリとの入出力を行うメモリインターフェイスを有する機器から、無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報と、設定情報に対応した画像ファイルと、画像ファイルに対する処理の指示を示す指示情報とが入力される。設定記録部206は、インターフェイス部201に入力された設定情報を記憶し、メモリ部205は画像ファイルを記憶する。メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に記憶されている画像ファイルに対して処理を行う。通信制御部204は、設定記録部206に記憶されている設定情報のうち、メモリ制御部202によって処理が行われた画像ファイルに対応する設定情報に基づいてネットワーク設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像ファイルを記憶するメモリ、および画像ファイルを生成する画像生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1にあるように、メモリカードに無線通信機能を内蔵し、デジタルカメラなどの機器のメモリカードスロットにメモリカードを挿入することで、記憶装置としてだけでなく、無線通信機装置として使用可能な装置を提供するものがある。これは、デジタルカメラなどのホスト機器からメモリカードへ写真(動画像)データの書き込みが行われると、無線通信機能を利用して、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)などの外部機器へ無線通信により写真データをアップロード(転送)し、パソコンなどの外部機器へ写真データを保存することができる、というものである。このようなメモリカードで無線通信機能を使用するためには、事前にパソコンなどのホスト機器を使用して接続相手の無線通信設定(ネットワーク設定)を行う必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−195553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
メモリカードに複数の接続先に関する設定情報があり、メモリカードが自身の持っている設定情報と合致するネットワークを複数検出した場合、メモリカードはユーザが意図していないネットワークへ接続を開始してしまうことがある。これは、例えば無線LAN(IEEE802.11b/g)機能を具備したメモリカードに、無線アクセスポイントを経由して接続する設定の情報と、無線アクセスポイントを経由せずにユーザ自身が所有するパソコンと通信する設定の情報とが記録されている場合など、通信相手の選択肢が複数ある場合に発生する問題である。
【0005】
メモリカード自体はユーザインターフェイスを持っていないため、利用シーンに応じて接続相手を選ぶことはできない。また、メモリカードに記録されている設定情報に対応する接続相手以外の接続相手に対して接続したい場合、ネットワーク設定を行うためのアプリケーションが必要なため、再度パソコンなどのホスト機器を使用してネットワーク設定をやり直す必要があり煩わしい。従って、無線通信機能を内蔵したメモリカードを使用するためにネットワーク設定を行うアプリケーションが用意されていないデジタルカメラではネットワーク設定を行うことができない。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うことができるメモリを提供することを目的とする。また、本発明は、通信機能を有するメモリに対して、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うための情報を記録することができる画像生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、メモリとの入出力を行うメモリインターフェイスを有する機器から、無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報と、前記設定情報に対応した画像ファイルと、前記画像ファイルに対する処理の指示を示す指示情報とが入力されるインターフェイス部と、前記インターフェイス部に入力された前記設定情報および前記画像ファイルを記憶する記憶部と、前記インターフェイス部に入力された前記指示情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記画像ファイルに対して処理を行う処理部と、無線通信を行う通信部と、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記処理部によって処理が行われた前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う設定部と、を有するメモリである。
【0008】
また、本発明は、無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報と、前記設定情報に対応する前記画像ファイルとを記憶する記憶部と、前記設定情報に対応する前記画像ファイルを生成する生成部と、メモリとの入出力を行うメモリインターフェイスを有する機器から、前記画像ファイルに対する処理の指示を示す指示情報が入力されるインターフェイス部と、前記インターフェイス部に入力された前記指示情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記画像ファイルに対して処理を行う処理部と、無線通信を行う通信部と、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記処理部によって処理が行われた前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う設定部と、を有するメモリである。
【0009】
また、本発明のメモリにおいて、前記記憶部はさらに、タイムスタンプが設定されたコンテンツデータを記憶し、前記生成部はさらに、前記コンテンツデータのタイムスタンプに基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【0010】
また、本発明のメモリにおいて、前記生成部は、前記画像ファイルのタイムスタンプが前記コンテンツデータのタイムスタンプよりも時間的に前となるように前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【0011】
また、本発明のメモリにおいて、前記設定情報にはさらに優先度が設定されており、前記生成部はさらに、前記設定情報の前記優先度に基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【0012】
また、本発明のメモリは、前記設定情報に対応する無線ネットワークに接続可能か否かを判定する判定部をさらに有し、前記生成部は、前記判定部によって接続可能と判定された無線ネットワークに対応する前記設定情報のみに対応する前記画像ファイルを生成する。
【0013】
また、本発明のメモリにおいて、前記指示情報が、画像の閲覧のために前記画像ファイルを前記機器へ出力する処理の指示を示している場合に、前記設定部は、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記機器へ出力された前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う。
【0014】
また、本発明は、無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記設定情報に対応する画像ファイルを生成する生成部と、無線通信機能を有するメモリに対して、前記記憶部に記憶されている前記設定情報と、前記生成部によって生成された前記画像ファイルとを記録する記録部と、を有する画像生成装置である。
【0015】
また、本発明の画像生成装置において、前記記憶部はさらに、タイムスタンプが設定されたコンテンツデータを記憶し、前記生成部はさらに、前記コンテンツデータのタイムスタンプに基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【0016】
また、本発明の画像生成装置において、前記生成部は、前記画像ファイルのタイムスタンプが前記コンテンツデータのタイムスタンプよりも時間的に前となるように前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【0017】
また、本発明の画像生成装置において、前記設定情報にはさらに優先度が設定されており、前記生成部はさらに、前記設定情報の前記優先度に基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する。
【発明の効果】
【0018】
本発明のメモリによれば、メモリインターフェイスを有する機器から入力された指示情報に基づいて処理された画像ファイルに対応する設定情報に基づいてネットワーク設定を行うことによって、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明の画像生成装置によれば、無線通信機能を有するメモリに対して、設定情報と、この設定情報に対応する画像ファイルとを記録することによって、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うための情報をメモリに記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るメモリカードの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像再生モードの画面を示す参考図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるネットワーク設定画像を表示した時の画面を示す参考図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるネットワーク設定画像を表示した時の画面を示す参考図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるネットワーク設定情報を示す参考図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるネットワーク設定情報の詳細を示す参考図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるネットワーク設定画像とネットワーク設定情報のリンクを示す参考図である。
【図9】本発明の一実施形態において、パソコンによりネットワーク設定を行う際の処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態におけるテンプレート画像を示す参考図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるビットマップフォントを示す参考図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるビットマップフォントを並べた状態を示す参考図である。
【図16】本発明の一実施形態におけるネットワーク接続状態を示すビットマップを示す参考図である。
【図17】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態において、パソコンによりネットワーク設定情報に優先順位を付与する際の処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施形態に係るメモリカードの動作の手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明の一実施形態に係るパソコンの構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の一実施形態に係るパソコンの動作の手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明の一実施形態に係るパソコンの動作の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る例として、メモリカード102を利用するシステムの構成を示している。
【0022】
(システム構成)
図1に示すように、デジタルカメラ101は、メモリカードを挿入可能であってメモリカードとの入出力を行うメモリインターフェイスであるメモリカードスロット106を有している。尚、本実施形態ではデジタルカメラを用いて説明するが、メモリカードを挿入可能な機器であればデジタルカメラに限らない。メモリカード102は無線通信機能を具備しており、デジタルカメラ101に挿入することで無線通信機能を利用することが可能になる。
【0023】
無線通信の接続先としてアクセスポイント103がある。アクセスポイント103は、例えば動画像の保存機能を有するストレージ104、あるいはストレージ104と同様に動画像の保存機能などのサービスを有するパソコン105と接続されている。デジタルカメラ101が撮影を行うと、撮影した写真データ(動画像の画像ファイル)がメモリカード102へ書き込まれ、メモリカード102は自身に具備されている無線通信装置を駆動し、アクセスポイント103を介してストレージ104またはパソコン105へ写真データを転送する。また、パソコン105は、メモリカードのネットワーク設定を行うソフトウェアを有すると共にメモリカードスロットを有している。メモリカード102をパソコン105のメモリカードスロットに挿入し、ソフトウェアを動作させることで、メモリカード102のネットワーク設定を行うことが可能となる。
【0024】
(メモリカードの構成)
図2はメモリカード102の構成を示している。メモリカード102は、インターフェイス部201、メモリ制御部202、画像生成部203、通信制御部204、メモリ部205、設定記録部206、通信部207を有する。
【0025】
インターフェイス部201は、ホスト機器であるデジタルカメラ101またはパソコン105のメモリカードスロットにメモリカード102が挿入された際、ホスト機器とデータ通信を行う。メモリ制御部202は、インターフェイス部201を介して行われるデータ通信の命令に応じて、メモリ部205からの画像ファイル等のデータの読み出しおよびメモリ部205へのデータの書き込みの制御を行うなど、メモリカード102内部の制御を行う。
【0026】
画像生成部203は、画像データエンコーダを具備しており、メモリカード102内部に記録されている、ネットワーク設定の内容を示すネットワーク設定情報に応じた画像ファイルを生成する。通信制御部204は、無線通信の簡単設定や無線データ通信を行うための通信プロトコルを具備し、ネットワーク設定情報に基づくネットワーク設定や無線通信の制御を行う。メモリ部205は、インターフェイス部201を介して通信される画像ファイルを、メモリ制御部202の指示に従って記憶する。
【0027】
設定記録部206は、ネットワーク設定の内容を示すネットワーク設定情報を記憶し、また、簡単設定を示す予め用意してある画像ファイルや、画像ファイルを生成する際に使用するテンプレート画像のほか、ビットマップフォント画像を記憶する。通信部207は、無線通信を行うための通信ICやアンテナを具備し、通信制御部204の指示に従って無線通信を行う。
【0028】
(ネットワーク設定の画面表示)
図3〜図5は、メモリカード102がデジタルカメラ101のメモリカードスロットに挿入された状態で、メモリカード102に設定されているネットワーク設定の内容を表示した時のデジタルカメラ101の画面を示している。メモリカード102の設定記録部206には、予めパソコン105などを利用して設定したネットワーク設定に対応するネットワーク設定情報が記録されており、そのネットワーク設定情報を元に画像生成部203が画像ファイルを生成する。画像生成部203が生成した画像は、図3に示すような、デジタルカメラ101に一般的に具備されている画像再生モードの画面に表示される。
【0029】
図4は、既にメモリカード102に記録されているネットワーク設定情報を元に生成したネットワーク設定画像401を画像再生モードで表示した時の画面を示している。また、図5は、ネットワーク設定のための複雑な入力をユーザが行うことなく簡単に行うことを示す簡単設定を示すネットワーク設定画像501を画像再生モードで表示した時の画面を示している。
【0030】
ネットワーク設定画像401では、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報を元に、「ネットワーク名」、「ネットワーク認証」、「データの暗号化」、「パスフレーズ」、「状態」などの情報が記載されている。また、ネットワーク設定画像501では「簡単設定」を示す情報が記載されている。
【0031】
ここで、簡単設定とは、通常、無線通信を行うためにユーザ自身が事前にネットワーク設定用の情報を入力しておくという煩わしさから解放するために、ユーザがネットワーク設定用の情報を事前に入力しなくても、機器同士が無線通信を行う際、機器間で事前に通信を行って必要となる情報を交換し、それぞれの機器が、交換した情報に基づいてネットワーク設定を自動で行う、というものである。
【0032】
ネットワーク設定画像401およびネットワーク設定画像501が表示された後、ユーザが何らかのアクションにより、接続を希望するネットワークを選択することで、ネットワーク設定が行われ、メモリカード102は所望の無線通信を行う。尚、画像生成方法、ネットワーク選択方法の詳細については後述する。
【0033】
(ネットワーク設定情報とネットワーク設定画像の関係)
図6は、メモリカード102の設定記録部206に記録されるネットワーク設定情報を示している。ネットワーク設定情報は、ネットワーク名601、ネットワーク認証方式602、データ暗号化方式603、パスフレーズ604、接続優先順位605、画像識別子606、選択情報607からなる。
【0034】
ネットワーク名601は、構成するネットワークを識別する名前(SSID)を意味する。ネットワーク認証方式602は、ネットワークのセキュリティ認証方式の種類(オープン/共有等)を示す。データ暗号化方式603は、暗号化方式の種類を示す。パスフレーズ604は、暗号化で使用する識別情報を示す。接続優先順位605は、複数のネットワーク設定情報を記録している場合に識別のために付与する通信設定の優先順位を示す。画像識別子606は、ネットワーク設定情報と、それにリンクする画像ファイルとを識別するために使用する識別子を示す。選択情報607は、ユーザにより選択されたネットワーク設定を意味する。
【0035】
図7は具体的なネットワーク設定情報の内容例を示している。メモリカード102は、ネットワーク設定情報群711が示すように、ネットワーク設定情報を複数記録することが可能である。図6で説明した各設定項目に従い、それぞれネットワーク設定情報701〜703のように値が設定される。ネットワーク設定情報701〜703は、それぞれが1つのネットワークへ接続するための情報である。
【0036】
図8に示すように、ネットワーク設定画像401はネットワーク設定情報701とリンクし、ネットワーク設定画像402はネットワーク設定情報702とリンクする、というようにリンク(関連付け)が保たれている。実際には、各ネットワーク設定画像にはファイル名が付けられており、そのファイル名が、ネットワーク設定情報内の項目にある画像識別子606に関連付けられている。以上のようにしてネットワーク設定情報とネットワーク設定画像は、関連付けられた状態でメモリカード102へ記録される。
【0037】
(パソコンによるネットワーク設定値の入力)
メモリカード102は、メモリカード内にネットワーク設定情報が無い状態であっても、前述の簡単設定等の方法を用いてネットワーク設定を行うことが可能であるが、パソコン105にインストールされたソフトウェアを使用してネットワーク設定をメモリカード102に対して行うことができる。図9は、その際の処理を示している。
【0038】
まず、ユーザは、パソコン105にインストールされているソフトウェアを起動し、各ネットワーク設定値を入力する(ステップS901)。各ネットワーク設定値は、図6で説明した「ネットワーク名」、「ネットワーク認証方式」、「データ暗号化方式」、「パスフレーズ」である。また、ユーザは、このネットワークの「接続優先順位」を入力する。
【0039】
各ネットワーク設定項目が入力された後、パソコン105は、入力されたネットワーク設定値をメモリカード102へ書き込む(ステップS902)。この時、メモリカード102では、ネットワーク設定値がインターフェイス部201に入力され、メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力されたネットワーク設定値を設定記録部206に記録する。この時メモリカード102に書き込まれるデータは、図7で説明したネットワーク設定情報群に追加される。
【0040】
尚、メモリカード102は、パソコン105に具備されたメモリカードスロットに挿入されており、また、ネットワーク設定に必要なソフトウェアはパソコン105に予めインストールされているものとする。
【0041】
(メモリカードをデジタルカメラに挿入してからの動作)
次に、メモリカード102がデジタルカメラ101のメモリカードスロット106へ挿入され、デジタルカメラ101の電源が投入された後の動作について、図10を参照しながら説明する。
【0042】
デジタルカメラ101の電源が投入されると、メモリカード102への電力の供給が開始される。そのタイミングでメモリ制御部202は、画像生成部203に対して、簡単設定を示す画像ファイルを生成させる(ステップS1001)。この際、この画像ファイルを予め設定記録部206に例えばJPEG形式の画像として用意しておき、このタイミングでメモリ部205へこの画像ファイルをコピーする、という方法を用いれば良い。
【0043】
続いて、メモリ制御部202は、設定記録部206にネットワーク設定情報が存在するかどうかの判定を行う(ステップS1002)。ネットワーク設定情報が存在していれば、メモリカード102は、ネットワーク設定情報を識別する画像ファイルを生成するかどうかを判定する画像ファイル生成判定を行う(ステップS1003)。
【0044】
以下では、ステップS1003の画像ファイル生成判定について、図11を参照しながら説明する。最初に、メモリ制御部202は、簡単設定モード(図10のステップS1011を経由するモード)あるいは自ネットワーク生成モード(図10のステップS1021を経由するモード)でこの処理が呼ばれたかどうかを判定する(ステップS1101)。メモリカード102に既にネットワーク設定情報が記録されている場合、動作モードは簡単設定モードあるいは自ネットワーク生成モードではないため、メモリ制御部202は通信制御部204を制御し、ネットワークスキャンを行う(ステップS1102)。
【0045】
無線LANを使用している場合、メモリカード102は、IEEE802.11マネージメントフレームであるProbe Requestを送信し、他の端末からのProbe Responseの受信を待つ。本実施形態では、図1のアクセスポイント103のような無線機器から応答としてProbe Responseが通知される。Probe Responseには「ネットワーク名」、「ネットワーク認証方式」、「データ暗号化方式」に関する情報が含まれている。
【0046】
続いて、メモリ制御部202は、設定記録部206に記録されているネットワーク設定情報を読み込む(ステップS1103)。ここで読み込む情報は、図7を用いて説明したネットワーク設定情報701のような情報である。メモリ制御部202は、まだ読み込んでいないネットワーク設定情報があれば、ネットワーク設定情報を読み込み、その読み込んだネットワーク設定情報と、ネットワークスキャンにより返信された応答の内容とを比較する(ステップS1104)。メモリ制御部202は、設定記録部206からネットワーク設定情報を順次読み込んでステップS1104の比較を順次行うことにより、ネットワーク設定情報を1セットずつ各1度だけ読み込む。
【0047】
メモリ制御部202は、「ネットワーク名」、「ネットワーク認証方式」、「データ暗号化方式」について、ネットワーク設定情報と応答の内容とを比較し、一致しない情報があれば、メモリカード102に記録されている次のネットワーク設定情報を読み込む(ステップS1103)。
【0048】
一方、比較の結果、「ネットワーク名」等の全てが一致すれば、メモリ制御部202は、画像生成部203に対して、そのネットワーク設定情報に基づいて、図4を用いて説明したネットワーク設定画像401を生成させる(ステップS1105)。また、ネットワーク設定情報の読み込み(ステップS1103)を行い、まだ読み込んでいないネットワーク設定情報が無くなれば、メモリ制御部202はこの処理を終了する。
【0049】
以下では、ステップS1105の画像ファイル生成処理について、図12を用いて説明する。まず、メモリ制御部202は、ステップS1103でネットワークスキャンの結果と一致したネットワーク設定情報を示す画像ファイルがメモリ部205に記録されているかどうか、即ち画像ファイルを既に生成したかどうかの判定を行う(ステップS1201)。既に画像ファイルが生成されていれば、画像ファイル生成処理は終了する。
【0050】
画像ファイルが生成されていなければ、メモリ制御部202は画像生成部203に以下の処理を行わせる。画像生成部203は、設定記録部206からテンプレート画像を読み込む(ステップS1202)。このテンプレート画像は、図13に示すテンプレート1301のような、予め必要な項目が画像ファイル化されたビットマップ画像である。
【0051】
続いて、画像生成部203は、ネットワーク設定情報701の各項目に記載されている文字列(例えばネットワーク名であれば「WLAN-AP」という文字列)に対して、1文字ずつ、図14に示すビットマップフォント1401から当てはまる文字を見つけ、各文字を順にビットマップフォントへ変換する(ステップS1203)。
【0052】
画像生成部203は、変換したビットマップフォントを、テンプレート1301の所定の位置に、図15に示すネットワーク名1501のような文字列となるように並べて貼り付ける。テンプレート1301上へ文字列を貼り付ける位置は予め定められており、ネットワーク名であればテンプレート1301の画像上の座標(120,20)にネットワーク名1501の座標(0,0)を合わせる、という方法で貼り付ける。
【0053】
画像生成部203は、上記方法により、各項目についてネットワーク設定情報からビットマップフォントで表現される文字列を生成し、貼り付ける。最後に、画像生成部203は、現在のネットワーク接続状態を示す文字列として「未接続」ビットマップをテンプレート1301の所定の位置へ貼り付ける(ステップS1206)。ネットワーク接続状態を示すビットマップについても、テンプレート1301と同様に、図16に示す接続中表示ビットマップ1601および未接続表示ビットマップ1602を含むテンプレートが設定記録部206に予め記録されている。
【0054】
以上の処理によって、図4で説明したネットワーク設定画像401が生成される。メモリ制御部202は、この生成されたネットワーク設定画像をJPEGフォーマットにエンコードし、メモリ部205へ記録する(ステップS1206)。以上の処理により、ネットワーク設定情報に対応した画像ファイルを生成することができる。
【0055】
以下では、図11に示す処理の説明に戻る。ネットワーク設定情報に対応する画像ファイルの生成が完了した後、メモリ制御部202は、メモリカード102に記録されている次のネットワーク設定情報を読み込む(ステップS1103)。全てのネットワーク設定情報の読み込みが完了した場合、メモリ制御部202は画像ファイル生成判定を終了する。
【0056】
また、簡単設定モードあるいは自ネットワーク生成モードで画像ファイル生成判定を行う場合、メモリ制御部202はネットワークスキャンを行うことなく、画像ファイル生成処理を行う(ステップS1105)。
【0057】
尚、メモリカード102にネットワーク設定情報が記録されている場合、本実施形態では接続可能なネットワークを検出するためにネットワークスキャンを行い、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報とネットワークスキャンの結果とを比較しているが、ネットワークスキャンおよび比較を行わずに、メモリカード102に記録されている全てのネットワーク設定情報に対して画像ファイルを生成してもよい。
【0058】
以下では、図10に示す処理の説明に戻る。メモリ制御部202は、設定記録部206に記録されているネットワーク設定情報が示すネットワークのうち、接続先のネットワークを決定するネットワーク選択処理を行う(ステップS1004)。メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報が示すネットワークからユーザが所望のネットワークを選択するためには、通常、デジタルカメラ101にネットワーク選択用メニューを設ける必要がある。本実施形態ではそのような専用のネットワーク選択用メニューを設けること無くネットワークを選択する方法として、3つの方法を設けており、それぞれについて説明する。
【0059】
(ネットワーク選択方法1:接続したいネットワークを示す画像ファイルに保護情報を付与する)
ユーザが接続を希望するネットワークを選択する方法として第1の方法について、図17を参照しながら説明する。
【0060】
まず、デジタルカメラ101は、写真再生モードでユーザからの指示に従って、メモリカード102に記録されている画像ファイルに基づく画像を表示する(ステップS1701)。このとき、ユーザの操作により、画像ファイルに対する表示の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される。メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に保存されている画像ファイルの中から、画像の表示に使用する画像ファイルを選択して、インターフェイス部201を介してデジタルカメラ101へ出力する。
【0061】
ネットワーク設定画像ファイルが表示に使用された場合(ステップS1702)、ユーザは、デジタルカメラ101に一般的に具備されている写真の保護機能を利用し、接続したいネットワークを示すネットワーク設定画像ファイルであれば保護情報を付与し、接続したくないネットワークを示すネットワーク設定画像ファイルであれば保護情報を解除する操作を行う。この操作により、ネットワーク設定画像ファイルに対する保護情報の付与または保護情報の解除の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される(ステップS1703)。
【0062】
メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に保存されているネットワーク設定画像ファイルに対して、保護状態(保護する/保護しない)を示す情報を付与する(ステップS1704)。また、メモリ制御部202は、指示情報に基づく操作対象のネットワーク設定画像ファイルに関連付けられたネットワーク設定をメモリカード102に設定するために、そのネットワーク設定画像ファイルに対応するネットワーク設定を使用するという選択情報607を設定記録部206内のネットワーク設定情報に記録する(ステップS1705)。
【0063】
画像の表示を継続する場合(ステップS1706)、デジタルカメラ101はステップS1701で次の画像を表示し、画像の表示を終了する場合(ステップS1707)、ネットワーク選択処理が終了する。尚、保護情報を付与する画像ファイルは1つだけであることを想定しているが、接続優先順位605の情報を元にネットワークを選択する場合はこの限りではない。
【0064】
(ネットワーク選択方法2:接続しないネットワークを示す画像ファイルはすべて削除する)
ユーザが接続を希望するネットワークを選択する方法として第2の方法について、図18を参照しながら説明する。
【0065】
まず、デジタルカメラ101は、写真再生モードでユーザからの指示に従って、メモリカード102に記録されている画像ファイルに基づく画像を表示する(ステップS1801)。このとき、ユーザの操作により、画像ファイルに対する表示の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される。メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に保存されている画像ファイルの中から、画像の表示に使用する画像ファイルを選択して、インターフェイス部201を介してデジタルカメラ101へ出力する。
【0066】
ネットワーク設定画像ファイルが表示に使用された場合(ステップS1802)、ユーザは、ネットワーク設定画像401が、接続を希望するネットワークに対応しているかどうかを判断した上で、接続を希望するネットワークに対応するネットワーク設定画像401でなければ、デジタルカメラ101に一般的に具備されている、写真を削除する機能を利用し、表示中のネットワーク設定画像401に対応するネットワーク設定画像ファイルの削除操作を行う。この操作により、ネットワーク設定画像ファイルに対する削除の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される(ステップS1803)。
【0067】
メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に保存されているネットワーク設定画像ファイルの削除を行う(ステップS1804)。画像の表示を継続する場合(ステップS1805)、デジタルカメラ101はステップS1801で次の画像を表示し、画像の表示を終了する場合(ステップS1805)、メモリ制御部202は、メモリ部205に保存されている画像ファイルの中からネットワーク設定画像ファイルを検出する(ステップS1806)。
【0068】
メモリ制御部202は、検出したネットワーク設定画像ファイルに対応するネットワーク設定を使用するという選択情報607を設定記録部206内のネットワーク設定情報に記録する(ステップS1807)。以上の処理により、ネットワーク選択処理が終了する。
【0069】
(ネットワーク選択方法3:最後に表示した画像ファイルを選択されたものとする)
ユーザが接続を希望するネットワークを選択する方法として第3の方法について、図19を参照しながら説明する。
【0070】
まず、デジタルカメラ101は、写真再生モードでユーザからの指示に従って、メモリカード102に記録されている画像ファイルに基づく画像を表示する(ステップS1901)。このとき、ユーザの操作により、画像ファイルに対する表示の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される。メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、メモリ部205に保存されている画像ファイルの中から、画像の表示に使用する画像ファイルを選択して、インターフェイス部201を介してデジタルカメラ101へ出力する。
【0071】
画像の表示を継続する場合(ステップS1902)、デジタルカメラ101はステップS1901で次の画像を表示し、画像の表示を終了する場合(ステップS1902)、メモリ制御部202は、メモリ部205に保存されている画像ファイルの中から、最後に表示された画像に対応する画像ファイルを検出する(ステップS1903)。
【0072】
最後に表示に使用された画像ファイルがネットワーク設定画像ファイルである場合(ステップS1904)、メモリ制御部202は、検出したネットワーク設定画像ファイルに対応するネットワーク設定を使用するという選択情報607を設定記録部206内のネットワーク設定情報に記録する(ステップS1905)。以上の処理により、ネットワーク選択処理が終了する。
【0073】
図17〜図19に示した処理により、デジタルカメラ101が特別なユーザインターフェイスを持たなくても、既存のユーザインターフェイスを利用して、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報の中から、ユーザが接続を希望するネットワークに対応したネットワーク設定情報を選択することができる。
【0074】
以下では、図10に示す処理の説明に戻る。ネットワーク選択処理(ステップS1004)の終了後、メモリ制御部202は、メモリ部205に記録されている画像ファイルの中にストレージ104やパソコン105へアップロードしていないものがあるか検出する(ステップS1005)。
【0075】
メモリカード102は、アップロードしていない画像ファイルが無ければ、ポーリングしながら、アップロードしていない画像ファイルがあるかどうか監視を続ける。例えばこのポーリングを行っている間にデジタルカメラ101が撮影を行うと、写真データがメモリカード102へ書き込まれてメモリ部205へ記録されるため、メモリカード102はその写真データを検出することになる。メモリ制御部202は、アップロードしていない画像ファイルを検出すると、通信制御部204にネットワーク接続命令を出力する。通信制御部204は、ネットワーク接続命令に基づいて通信部207を制御し、ネットワーク接続を行う(ステップS1006)。
【0076】
(ネットワーク接続処理)
以下では、ネットワーク接続処理について、図20を参照しながら説明する。通信制御部204は、設定記録部206に記録されているネットワーク設定情報の中から、図6に示した選択情報607が付与されたネットワーク設定情報を読み出し、読み出したネットワーク設定情報に従って、通信部207に必要な設定を行い、ネットワーク接続を開始する(ステップS2001)。
【0077】
ネットワーク接続処理の実施後、通信制御部204はネットワークの接続状態を判断する(ステップS2002)。ネットワーク接続に失敗した場合、ネットワーク接続処理が終了する。尚、ネットワーク接続に失敗した場合はネットワーク接続開始(ステップS2001)の処理に戻り、再度接続を試みても良い。
【0078】
ネットワーク接続に成功した場合、通信制御部204はメモリ制御部202に通知を行う。通知を受けたメモリ制御部202は、画像生成部203に対して、以下の処理を行わせる。画像生成部203は、まず、図13を用いて説明したテンプレート1301を生成する(ステップS2003)。
【0079】
続いて、画像生成部203は、図12の画像ファイル生成処理で説明したように、ネットワーク設定情報の各項目に対して文字列を1文字ずつビットマップフォントに変換する(ステップS2004)。そして、画像生成部203は、図12の画像ファイル生成処理で説明した方法と同様に、変換したビットマップフォントを、テンプレート1301の所定の位置に貼り付ける(ステップS2005)。
【0080】
更に、画像生成部203は、接続状態を示す情報として図16で説明した接続中表示ビットマップ1601をテンプレート1301の所定の位置に貼り付ける(ステップS2006)。画像生成部203は、生成したビットマップ画像をJPEGフォーマットに変換する(ステップS2007)。最後に、画像生成部203は、メモリ部205に保存されているネットワーク設定画像ファイルのうち、ネットワーク接続に使用しているネットワーク設定情報に対応するネットワーク設定画像ファイルを、生成したファイルで上書きする(ステップS2008)。以上の処理により、ネットワーク接続を行い、接続状態を更新したネットワーク設定画像ファイルを生成することができる。
【0081】
(アップロードしていない写真の転送)
以下では、図10に示す処理の説明に戻る。ネットワーク接続後、メモリカード102はネットワークを利用可能な状態になっている。通信制御部204は通信部207を制御し、メモリ部205に記録されている、アップロードしていない画像ファイルをストレージ104およびパソコン105へ、アクセスポイント103等を介して転送する(ステップS1007)。以上の処理により、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報から、ユーザが所望のネットワークに対応するネットワーク設定情報を選択し、ストレージ104やパソコン105など外部機器に対して画像ファイルの転送を行うことが可能になる。
【0082】
(ネットワークからの切断処理)
アップロードしていない画像のストレージ104やパソコン105への転送が完了した後、メモリカード102は接続中のネットワークから離脱する。以下では、ネットワーク接切断処理について、図21を参照しながら説明する。
【0083】
メモリ制御部202は、アップロード状態を監視し、アップロードしていない全ての画像ファイルの転送が完了したかどうか、つまりネットワークとの接続を切断してよいかどうか判定を行う(ステップS2101)。画像ファイルの転送中である場合や、アップロードしていない画像ファイルが残っている場合、メモリカード102はネットワークとの接続を切断しない。
【0084】
アップロードしていない全ての画像ファイルの転送が完了した場合、メモリ制御部202は、画像生成部203に対して、以下の処理を行わせる。画像生成部203は、まず、図13を用いて説明したテンプレート1301を生成する(ステップS2102)。
【0085】
続いて、画像生成部203は、図12の画像ファイル生成処理で説明したように、ネットワーク設定情報の各項目に対して文字列を1文字ずつビットマップフォントに変換する(ステップS2103)。そして、画像生成部203は、図12の画像ファイル生成処理で説明した方法と同様に、変換したビットマップフォントを、テンプレート1301の所定の位置に貼り付ける(ステップS2104)。
【0086】
更に、画像生成部203は、接続状態を示す情報として図16で説明した未接続表示ビットマップ1602をテンプレート1301の所定の位置に貼り付ける(ステップS2105)。画像生成部203は、生成したビットマップ画像をJPEGフォーマットに変換する(ステップS2106)。最後に、画像生成部203は、メモリ部205に保存されているネットワーク設定画像ファイルのうち、ネットワーク接続に使用しているネットワーク設定情報に対応するネットワーク設定画像ファイルを、生成したファイルで上書きする(ステップS2107)。以上の処理により、ネットワーク接続を行い、接続状態を更新したネットワーク設定画像ファイルを生成することができる。
【0087】
(メモリカードに元々ネットワーク設定情報が記録されていない場合)
以下では、図10に示す処理の説明に戻る。メモリカード102を新たに購入した時やメモリカード102へネットワーク設定情報を記録する装置(例えばパソコン105)が無い、という場合がある。以下の説明は、このような場合についての説明である。
【0088】
ステップS1002で設定記録部206にネットワーク設定情報が存在しないと判定された場合、ユーザは、画像再生モードでメニューを操作し、最初にメモリカード102が生成した図5のネットワーク設定画像501を表示し、その画像に対して、デジタルカメラ101に一般的に具備されている機能を用いて操作を行う。この操作により、ネットワーク設定画像ファイルに対する所定の操作の指示を示す指示情報が、インターフェイス部201を介してメモリカード102に入力される(ステップS1011)。
【0089】
メモリ制御部202は、インターフェイス部201に入力された指示情報に基づいて、ネットワーク設定画像ファイルに対する操作の内容の判定を行う(ステップS1012)。ネットワーク設定画像ファイルに対してユーザが保護情報を付与する操作を行った場合、メモリ制御部202は簡単設定機能を開始する(ステップS1013)。この簡単設定機能には、一般的に知られている方法を使用する。この方法を使用すると、ネットワーク接続を行いたい機器間でネットワーク設定情報を交換し、ネットワーク接続が行えるようになる。
【0090】
簡単設定によるネットワーク設定が完了し(ステップS1014)、ネットワーク設定に成功した場合、メモリ制御部202は、設定内容に基づくネットワーク設定情報を設定記録部206へ記録する(ステップS1015)。以上の処理により、ネットワーク設定情報がメモリカード102に記録されていない状態でも、未知のネットワークへ接続することができるようになる。
【0091】
上記の説明では、デジタルカメラ101を利用する環境としてネットワークインフラが整っている場合について説明してきた。しかしながら、アクセスポイントなどのネットワークインフラが整備されていない環境でユーザがネットワークを利用したいということがある。例えばデジタルカメラ101からアクセスポイント103を介さずにパソコン105へ画像ファイルを転送する、などの要求がある。
【0092】
以下では、ネットワークインフラが整備されていない環境でネットワーク接続を行う方法について、図10を参照しながら説明する。ユーザは、画像再生モードでメニューを操作して図5のネットワーク設定画像501を表示し、その画像に対して削除操作を行う。この場合、メモリ制御部202は、ネットワーク設定画像501に対応するネットワーク設定画像ファイルの削除操作が行われたと判定し(ステップS1012)、自ネットワークのネットワーク設定情報を生成する(ステップS1021)。あるいは、簡単設定機能によるネットワーク設定に失敗した場合も、メモリ制御部202は自ネットワークのネットワーク設定情報を生成する。
【0093】
この自ネットワークとは、メモリカード102自身が開設するネットワークを意味する。メモリ制御部202は、例えば工場出荷時に設定されている、通信部207に記録されている機器固有情報であるMACアドレスを利用するなどして、他のネットワークのネットワーク設定情報と重複しない唯一のネットワーク設定情報を生成する。生成する項目は、図6を用いて説明した項目である。メモリ制御部202は、生成したネットワーク設定情報を設定記録部206へ記録する(ステップS1022)。以上の処理により、ネットワーク設定情報がメモリカード102に記録されていない状態でも、自身でネットワークを開設することが可能になる。
【0094】
(パソコンを利用したネットワーク設定の優先順位の付与)
メモリカード102には複数のネットワーク設定情報を記録することができるが、さらに、そのネットワーク設定情報に優先順位を付与することができる。以下では、その方法について、図22を参照して説明する。
【0095】
まず、ユーザはパソコン105のメモリカードスロットへメモリカード102を挿入し、ネットワーク設定を行うためのソフトウェアを起動する。起動されたソフトウェアは、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報をパソコン105に読み込む(ステップS2201)。
【0096】
続いて、ソフトウェアは、読み込んだネットワーク設定情報をパソコン105の画面上に表示する(ステップS2202)。ユーザは画面上に表示されているネットワーク設定情報を、自身が希望する接続の優先順位の高い順に並び替える操作を行う(ステップS2203)。ソフトウェアは、並び替えたネットワーク設定情報の順に従って優先順位を決定し、その情報をメモリカード102へ記録する(ステップS2204)。この優先順位は、図6を用いて説明した接続優先順位605として記録される。一例としては、図7のネットワーク設定情報群711の各ネットワーク設定情報が示すように、1〜3のような優先順位を示す番号が記録される。以上の操作により、ネットワーク設定情報に接続の優先順位を付与することができる。
【0097】
(優先順位に応じたネットワーク設定画像ファイルの並び替え)
図22を用いて説明したネットワーク設定情報の優先順位に従って、デジタルカメラ101の写真再生モードで優先順位通りに順序正しくネットワーク設定画像ファイルを表示する方法について、図23を参照しながら説明する。
【0098】
メモリ制御部202は、まず、設定記録部206に記録されているネットワーク設定情報の数Nを取得する(ステップS2301)。続いて、メモリ制御部202は優先順位=Nのネットワーク設定情報を設定記録部206から読み込む(ステップS2302)。優先順位=Nのネットワーク設定情報が無ければ処理が終了する。
【0099】
優先順位=Nのネットワーク設定情報を読み込んだ後、メモリ制御部202は画像ファイルを生成する(ステップS2303)。画像ファイル生成方法については、図12を用いて説明したため、ここでの説明は省略する。
【0100】
続いて、メモリ制御部202は、画像ファイル生成処理で生成した画像ファイルに対してタイムスタンプを調整する処理を行う(ステップS2304)。これにより、デジタルカメラ101の写真再生モードでの画像の再生順を優先順位通りとし、この優先順位に従った順に画像を表示できるようになり、ユーザの利便性が向上する。例えば、ネットワーク設定画像が他の画像よりも先に連続して表示されるようになるため、ユーザがネットワーク設定画像を探す手間が省けるようになる。
【0101】
以下では、タイムスタンプの調整方法について、図24を参照して説明する。メモリ制御部202は、まず、メモリ部205にネットワーク設定画像ファイルがあるかどうか調べる(ステップS2401)。メモリ部205にネットワーク設定画像ファイルが無ければ、メモリ制御部202は、メモリ部205に記録されている各画像ファイルのタイムスタンプから最も古いタイムスタンプ1を取得する(ステップS2403)。
【0102】
メモリ制御部202は、取得したタイムスタンプ1を用いて、以下の(1)式に従ってタイムスタンプ3を生成する(ステップS2404)。
(計算式) タイムスタンプ3 = タイムスタンプ1 − 1秒 ・・・(1)
【0103】
続いて、メモリ制御部202は、ステップS2304で生成した画像ファイルのタイムスタンプをタイムスタンプ3に変更する(ステップS2406)。また、ネットワーク設定画像ファイルが既にメモリ部205に存在している場合、メモリ制御部202は、1つ前に生成した画像ファイル(コンテンツデータ)のタイムスタンプ2を取得する(ステップS2402)。
【0104】
メモリ制御部202は、取得したタイムスタンプ2を用いて、以下の(2)式に従ってタイムスタンプ3を生成する(ステップS2405)。
(計算式) タイムスタンプ3 = タイムスタンプ2 − 1秒 ・・・(2)
【0105】
続いて、メモリ制御部202は、ステップS2305で生成した画像ファイルのタイムスタンプをタイムスタンプ3に変更する(ステップS2406)。
【0106】
以下では、図23に示す処理の説明に戻る。タイムスタンプの変更処理後、メモリ制御部202は優先順位Nの値を1減算し(ステップS2305)、優先順位Nのネットワーク設定情報を読み込む処理(ステップS2302)を、Nの値が1になるまで繰り返す。以上の処理により、優先順位の高いネットワーク設定情報から画像ファイル化を行い、デジタルカメラ101の写真再生モードを利用して、メモリカード102のメモリ部205に記録されている写真画像ファイルよりも前に連続的にネットワーク設定画像を優先順位の順に表示することが可能になる。尚、上記とは逆に、ネットワーク設定画像が写真画像ファイルよりも後に連続的に表示されるように各ネットワーク設定画像ファイルのタイムスタンプを設定してもよい。
【0107】
上記の説明では、メモリカード102でネットワーク設定情報に対応するネットワーク設定画像ファイルを生成する方法について記載してきたが、パソコン105を利用してネットワーク設定を行った時にパソコン105がネットワーク設定画像ファイルを生成してもよい。図25は、この場合のパソコン105の構成を示している。パソコン105は、操作部2501、表示部2502、パソコン制御部2503、記憶部2504、インターフェイス部2505、メモリカードスロット2506、画像生成部2507、通信制御部2508、通信部2509を有する。
【0108】
操作部2501は、ユーザが操作するキーボードやマウスなどを有する。表示部2502は、画像ファイルに基づく画像などを表示する。パソコン制御部2503は、メモリカードスロット2506に挿入されたメモリカードに対する画像ファイルとネットワーク設定情報の書き込みの制御を行うなど、パソコン105内部の制御を行う。記憶部2504は、パソコン105上で動作するソフトウェアのプログラムなどのデータやネットワーク設定情報を記憶する。インターフェイス部2505は、メモリカードスロット2506に挿入されたメモリカード102にネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルを記録する。
【0109】
画像生成部2507は、画像データエンコーダを具備しており、ユーザが操作部2501を操作して入力するネットワーク設定情報に応じた画像ファイルを生成する。通信制御部2508は、アクセスポイント103などの外部機器とデータ通信を行うための通信プロトコルを具備し、通信機能の制御を行う。通信部2509は、通信制御部2508の指示に従ってデータ通信を行う。
【0110】
以下では、パソコン105が画像ファイルを生成する処理を、図26を参照して説明する。まず、ユーザはパソコン105のメモリカードスロットへメモリカード102を挿入し、ネットワーク設定を行うためのソフトウェアを起動する。ユーザはソフトウェア上でネットワーク設定情報を入力し、パソコン制御部2503は、ユーザが入力したネットワーク設定情報を取得し、記憶部2504に格納する(ステップS2601)。
【0111】
パソコン制御部2503は、画像生成部2507に画像生成命令とネットワーク設定情報を出力する。画像生成部2507は、ネットワーク設定情報に対応するネットワーク設定画像ファイルを生成する(ステップS2602)。ネットワーク設定画像ファイルの生成方法には、図12を用いて説明した方法を使用する。
【0112】
最後に、パソコン制御部2503は、ネットワーク設定情報およびそれに関連付けられたネットワーク設定画像ファイルをインターフェイス部2505へ出力する。インターフェイス部2505は、メモリカードスロット2506に挿入されたメモリカード102に対して、ネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルを書きこむ(ステップS2603)。この時、メモリカード102では、インターフェイス部201にネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルが入力され、メモリ制御部202は、入力されたネットワーク設定情報を設定記録部206に記録し、入力されたネットワーク設定画像ファイルをメモリ部205に記録する。
【0113】
以上の処理により、メモリカード102に限らず、パソコン105等の外部機器を利用して、ネットワーク設定情報を識別するためのネットワーク設定画像ファイルを生成し、メモリカード102へ記録することが可能になる。
【0114】
また、パソコン105を使用してネットワーク設定を行う場合、以前に行ったネットワーク設定に関するデータを削除したい場合がある。以下では、ネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルを削除する例について、図27を参照して説明する。
【0115】
パソコン制御部2503は、まず、メモリカード102に記録されているネットワーク設定情報を、インターフェイス部2505を介して読み込み、表示部2502へ出力し、ネットワーク設定情報の内容を表示部2502に表示する(ステップS2701)。ユーザは、操作部2501を操作しながら、削除したいネットワーク設定情報をソフトウェア上で選択する操作を行い、選択指示および削除指示を入力する(ステップS2702)。
【0116】
選択指示および削除指示が入力されると、パソコン制御部2503は、インターフェイス部2505を介して、選択されたネットワーク設定情報およびそれに対応するネットワーク画像ファイルの削除を示す指示情報をメモリカード102へ出力し、ネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルを削除する(ステップS2703)。この時、メモリカード102では、インターフェイス部201に指示情報が入力され、メモリ制御部202は、入力された指示情報に基づいて、指示情報が示すネットワーク設定情報を設定記録部206から削除すると共に、ネットワーク設定情報に対応するネットワーク設定画像ファイルをメモリ部205から削除する。以上の処理により、メモリカード102に記録されたネットワーク設定情報およびネットワーク設定画像ファイルを削除することが可能になる。
【0117】
上述したように、本実施形態のメモリカードによれば、デジタルカメラから入力された指示情報に基づいて画像ファイルが処理された場合に、その画像ファイルに対応するネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行うことによって、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うことができる。また、デジタルカメラのユーザインターフェイスを変更することなく、ユーザが希望する無線ネットワークに接続を行うことができる。
【0118】
また、本実施形態のパソコン等の画像生成装置によれば、本実施形態のメモリカードに対して、ネットワーク設定情報と、このネットワーク設定情報に対応する画像ファイルとを記録することによって、無線ネットワークに接続する設定を容易に行うための情報をメモリカードに記録することができる。
【0119】
また、ネットワーク設定画像ファイルのタイムスタンプが他のコンテンツデータのタイムスタンプよりも時間的に前となるようにネットワーク設定画像ファイルにタイムスタンプを設定することによって、ユーザがネットワーク設定画像を探す手間が省けるようになるなど、ユーザの利便性を向上することができる。さらに、ネットワーク設定画像ファイルに付与された優先順位に応じて各ネットワーク設定画像ファイルのタイムスタンプを設定することによって、優先順位の高い順にネットワーク設定画像を表示することが可能となるなど、ユーザの利便性を向上することができる。
【0120】
また、ネットワーク設定情報に対応する無線ネットワークに接続可能か否かを判定し、接続可能と判定された無線ネットワークのネットワーク設定情報のみに対応するネットワーク設定画像ファイルを生成することによって、接続できない無線ネットワークに接続を試みることを防止することができる。
【0121】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0122】
101・・・デジタルカメラ、102・・・メモリカード(メモリ)、103・・・アクセスポイント、104・・・ストレージ、105・・・パソコン(画像生成装置)、106・・・メモリカードスロット、201・・・インターフェイス部、202・・・メモリ制御部(処理部、判定部)、203・・・画像生成部(生成部)、204・・・通信制御部(設定部)、205・・・メモリ部、206・・・設定記録部、207・・・通信部、2501・・・操作部、2502・・・表示部、2503・・・パソコン制御部(記録部)、2504・・・記憶部、2505・・・インターフェイス部、2506・・・メモリカードスロット、2507・・・画像生成部(生成部)、2508・・・通信制御部、2509・・・通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリとの入出力を行うメモリインターフェイスを有する機器から、無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報と、前記設定情報に対応した画像ファイルと、前記画像ファイルに対する処理の指示を示す指示情報とが入力されるインターフェイス部と、
前記インターフェイス部に入力された前記設定情報および前記画像ファイルを記憶する記憶部と、
前記インターフェイス部に入力された前記指示情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記画像ファイルに対して処理を行う処理部と、
無線通信を行う通信部と、
前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記処理部によって処理が行われた前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う設定部と、
を有するメモリ。
【請求項2】
無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報と、前記設定情報に対応する前記画像ファイルとを記憶する記憶部と、
前記設定情報に対応する前記画像ファイルを生成する生成部と、
メモリとの入出力を行うメモリインターフェイスを有する機器から、前記画像ファイルに対する処理の指示を示す指示情報が入力されるインターフェイス部と、
前記インターフェイス部に入力された前記指示情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記画像ファイルに対して処理を行う処理部と、
無線通信を行う通信部と、
前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記処理部によって処理が行われた前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う設定部と、
を有するメモリ。
【請求項3】
前記記憶部はさらに、タイムスタンプが設定されたコンテンツデータを記憶し、
前記生成部はさらに、前記コンテンツデータのタイムスタンプに基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項2に記載のメモリ。
【請求項4】
前記生成部は、前記画像ファイルのタイムスタンプが前記コンテンツデータのタイムスタンプよりも時間的に前となるように前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項3に記載のメモリ。
【請求項5】
前記設定情報にはさらに優先度が設定されており、
前記生成部はさらに、前記設定情報の前記優先度に基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項2に記載のメモリ。
【請求項6】
前記設定情報に対応する無線ネットワークに接続可能か否かを判定する判定部をさらに有し、
前記生成部は、前記判定部によって接続可能と判定された無線ネットワークに対応する前記設定情報のみに対応する前記画像ファイルを生成する請求項2に記載のメモリ。
【請求項7】
前記指示情報が、画像の閲覧のために前記画像ファイルを前記機器へ出力する処理の指示を示している場合に、前記設定部は、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記機器へ出力された前記画像ファイルに対応する前記設定情報に基づいてネットワーク設定を行う請求項2に記載のメモリ。
【請求項8】
無線ネットワークに接続する設定に使用する設定情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記設定情報に対応する画像ファイルを生成する生成部と、
無線通信機能を有するメモリに対して、前記記憶部に記憶されている前記設定情報と、前記生成部によって生成された前記画像ファイルとを記録する記録部と、
を有する画像生成装置。
【請求項9】
前記記憶部はさらに、タイムスタンプが設定されたコンテンツデータを記憶し、
前記生成部はさらに、前記コンテンツデータのタイムスタンプに基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項8に記載の画像生成装置。
【請求項10】
前記生成部は、前記画像ファイルのタイムスタンプが前記コンテンツデータのタイムスタンプよりも時間的に前となるように前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項9に記載の画像生成装置。
【請求項11】
前記設定情報にはさらに優先度が設定されており、
前記生成部はさらに、前記設定情報の前記優先度に基づいて、生成した前記画像ファイルにタイムスタンプを設定する請求項8に記載の画像生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−134891(P2012−134891A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286884(P2010−286884)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】