説明

モニタに着脱自在な保持具

【課題】卓上カレンダーや各種の写真パネル類や商品のキャンペーン表示などの表示物や、ペンやメモ紙や名刺や鍵やキーホルダーなどの通常机上または引き出しの中に置かれる小物類などを、種々の厚みのモニタに装着可能な保持具を提供することにある。
【解決手段】本発明のモニタに着脱自在な保持具は、モニタの厚み方向を挟持し、モニタに着脱可能な保持具であって、基部と挟持部材と小物保持部材からなり、該基部材と該挟持部材は一ヶ所以上の位置にて係止する構成であって、該基部材と該小物保持部材は着脱可能に係止する構成であって、該基部はモニタ前面を受ける当て面または当てリブと該挟持部材用の係合部と該小物保持部材用の係合部とを備え、該挟持部材は弾性を伴ってモニタ裏面部を押さえる突起と該基部用の係合部を備え、該基部材と該挟持部材と該小物保持部材を係止した保持具は、該当て面または該当てリブと該突起にてモニタの厚み方向を挟み、さらに該突起付近の弾性力を持ってモニタを挟持することを最も主要な特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、机上の小物をモニタ周辺に整頓する為の保持具であって、モニタの上辺部または側辺部または底辺部の厚み方向を挟持しモニタに着脱自在に装着可能な保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビやパソコンの液晶などの薄型モニタは多種多用に販売されており、通常机上に設置されている。また、机上に置くものとして、卓上カレンダーや各種の写真パネル類や商品のキャンペーン表示などの表示物や、ペンやメモ紙や名刺や鍵やキーホルダーなどの小物類もある。机上を有効に利用する為には、前記表示物及び小物類をモニタ周辺に保持し、机上を広く使いたいとの希望があった。
【0003】
しかしながら、現状販売されているモニタの側面形状や厚みは、メーカー及び、画面のインチ数、または機種により、多様に存在している。このため、前記表示物及び小物類をモニタ周辺に保持させるための保持具には、種々の厚みのモニタに着脱自在な保持具が望まれていた。
【0004】
モニタに装着可能な保持具に近いものとして、生体信号モニタ装置用ネームプレート(特許第3665954号)があるが、種々の厚みのモニタに装着可能なものではない。
【特許文献1】特許第3665954号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のその目的とするところは、卓上カレンダーや各種の写真パネル類や商品のキャンペーン表示などの表示物や、ペンやメモ紙や名刺や鍵やキーホルダーなどの通常机上または引き出しの中に置かれる小物類などを、種々の厚みのモニタに装着可能な保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のモニタに着脱自在な保持具は、モニタの厚み方向を挟持し、モニタに着脱可能な保持具であって、基部と挟持部材と小物保持部材からなり、該基部材と該挟持部材は一ヶ所以上の位置にて係止する構成であって、該基部材と該小物保持部材は着脱可能に係止する構成であって、該基部はモニタ前面を受ける当て面または当てリブと該挟持部材用の係合部と該小物保持部材用の係合部とを備え、該挟持部材は弾性を伴ってモニタ裏面部を押さえる突起と該基部用の係合部を備え、該基部材と該挟持部材と該小物保持部材を係止した保持具は、該当て面または該当てリブと該突起にてモニタの厚み方向を挟み、さらに該突起付近の弾性力を持ってモニタを挟持することを最も主要な特徴とする。
【0007】
さらに、前記係合部材は、カレンダーカードの保持機能、またはペンの保持機能、またはボールペンの保持機能、または名刺など小紙の保持機能、または鍵またはキーホルダーなどをぶら下げる機能を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のモニタに着脱自在な保持具は、小物保持部材との組み合わせによって、通常机上に放置されることの多い、卓上カレンダーや各種の写真パネル類や商品のキャンペーン表示などの表示物や、ペンやメモ紙や名刺や鍵やキーホルダーなどの小物類などをモニタの上辺または側辺に保持させ、机上をすっきりさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
基部材と挟持部材と小物保持部材からなり、該基部材に対し該挟持部材位置はモニタの厚み方向にスライドし、挟持距離を変え、数ヶ所の係止位置を備えることで、種々の厚みのモニタに対応し、モニタ上辺または側辺に保持させたい物品により、カレンダーカードの保持機能、またはペンの保持機能、またはボールペンの保持機能、または名刺など小紙の保持機能、または鍵またはキーホルダーなどをぶら下げる機能を持った係合部材を選択できる構成とすることが望ましい。
【実施例1】
【0010】
本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施例で説明する形状は、これを限定する物ではない。図1は、本発明のモニタに着脱自在な保持具の基部材を上面方向から見た斜視図であり、図2は、基部材を下面方向から見た斜視図である。10は基部材を示し、11は当て面、12はローレット部、13はスライド溝、14は係合部である。図中では、係合部14を両端に備えているが、場所及び数量を限定する物ではない。また、当て面11にはモニタの前面を受ける当てリブを備える場合もある。
【0011】
図3は、挟持部材を上面方向から見た斜視図であり、図4は、挟持部材を下面方向から見た斜視図である。20は挟持部材を示し、21は突起、22はつまみ、23はローレット当て部、24はスライド挿入部である。突起21は面から凸形状とし挟持部材20全体に対し、弾性変形を発生しやすい形状としている。また、ローレット当て部23は挟持部材20の平面部に配されており、つまみ22はローレット当て部23に連続して配されている。これによりつまみ22を動かすことで、ローレット当て部23を動かす構成としている。
【0012】
図5は、基部と挟持部材を組み合わせた状態を示す斜視図である。この時、基部材10の両端に配したスライド溝13内に、挟持部材20のスライド挿入部24を嵌め込み、基部10のローレット部12の上に挟持部材20のローレット当て部が配されることで、基部材10と挟持部材20は数ヶ所の位置にて係止する構成としている。
【0013】
つまり、つまみ22を動かすことでローレット当て部23をローレット部12から浮かし、浮いたローレット当て部23をローレット部12上で移動し、つまみ22を放すことでローレット当て部23は沈み、沈んだローレット当て部23は基部材10のローレット部12上に係止し、基部材10と挟持部材20は数ヶ所の位置関係にて係止させている。
【0014】
また、実施例では基部材10と挟持部材20の構成物のとして、スライド溝13とスライド挿入部24を備えた例を説明しているが、図1に於けるローレット部12間の溝とローレット当て部23の根元部にてこれを代替する場合もある。
【0015】
図6は、カレンダーケースホルダ付き小物保持部材の斜視図である。また、図7は、図5の状態にカレンダーケースホルダ付き小物保持部材を係合した状態を示す斜視図である。30は、カレンダーケースホルダ付き小物保持部材を示し、31は上部係合部、32は下部係合部である。上部係合部31は、カレンダーケースを前後から挟持するタイプになっているが、形状をこれに限定する物ではない。下部係合部32は、挟持部材20に対し差し込み式になっているが形状及び構成をこれに限定する物ではない。
【0016】
図8は、図7の状態にカレンダーケースを係合した状態を示す斜視図である。この時カレンダーケース40は、上部の開口からカレンダーカードを簡単に収容するケースとしているが、カレンダーケース40をこれに限る物ではなく、カレンダーケース40とカレンダーケースホルダ付き小物保持部材30と一体物にする場合もある。
【0017】
図9は、図8の状態物をモニタ上辺に装着した状態を示す斜視図であり、図10は、図9の状態をモニタの背面方向から見た斜視図である。80はモニタを示し、81はモニタ背面を示し、10は基部材、40はカレンダーケースである。20は挟持部材であり、21は突起、30はカレンダーケースホルダ付き小物保持部材である。
【0018】
図11は、モニタ側辺に図5の状態物を装着した状態を示す斜視図である。モニタ側辺にモニタに着脱自在な保持具をおいた状態から、つまみ22を動かすことで、基部10に対し挟持部材20は、スライドしながらモニタ80の厚み方向に挟持距離を自在に変え、任意の位置にて係止し、当て面11はモニタ前面に当り、フック21がモニタ背面を押しモニタの厚み方向を挟持する。この時フック21を弾性変形させる事により挟持力を高めることができる。
【0019】
図12は、フック付き小物保持部材を示す斜視図である。また、図13は、図11にフック付き小物保持部材を係合した状態を示す斜視図である。50はフック付き小物保持部材であって、51は鍵フック、52は係合部である。図12では鍵フック51を3ヶ所配しているが、鍵フックの数、形状を限定する物では無く、また鍵フック51との名前にしたが、鍵のみを引っ掛けるわけではなく、フックに引っ掛かるものは何でも良い。
【0020】
図14は、ペン立て小物保持部材を示す斜視図である。また、図15は、図11にペン立て小物保持部材を係合した状態を示す斜視図である。60はペン立て小物保持部材を示し、61はペン挿入口、62は係合部である。図14において、ペン挿入口61は5ヶ所配されているが、位置、数量を限定する物ではない。さらに、係合部62を左右に配しているが、これはモニタ80に対してモニタに着脱自在な保持具を左右どちらに装着しても使えるようにする為であるが、左右共に配することを限定する物ではない。
【0021】
図16は、小物入れ付き小物保持部材を示す斜視図である。また、図17は、図11に小物入れ付き小物保持部材を係合した状態を示す斜視図である。70は小物入れ付き小物保持部材を示し、71は小物挿入口、72は係合部である。この時も係合部72を2個配しているが、モニタ80に対してモニタに着脱自在な保持具を左右どちらに装着しても使えるようにする為であり、2個の係合部72を配することを限定する物ではない。。
【0022】
また、本発明のモニタに着脱自在な保持具は、モニタに特記して記載しているが、同形状にて、棚板または仕切り板などの厚みのある板物にも着脱自在に装着可能である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明のモニタに着脱自在な保持具は、小物保持部材の選択によって、通常机上に放置されることの多い、卓上カレンダーや各種の写真パネル類や商品のキャンペーン表示などの表示物や、ペンやメモ紙や名刺や鍵やキーホルダーなどの小物類などをモニタの上辺または側辺に保持させ、机上をすっきりさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のモニタに着脱自在な保持具の基部材を上面方向から見た斜視図である。
【図2】基部材を下面方向から見た斜視図である。
【図3】挟持部材を上面方向から見た斜視図である。
【図4】挟持部材を下面方向から見た斜視図である。
【図5】基部と挟持部材を組み合わせた状態を示す斜視図である。
【図6】カレンダーケースホルダ付き小物保持部材の斜視図である。
【図7】図5の状態にカレンダーケースホルダ付き小物保持部材を係合した状態を示す斜視図である。
【図8】図7の状態にカレンダーケースを係合した状態を示す斜視図である。
【図9】図8の状態物をモニタ上辺に装着した状態を示す斜視図である。
【図10】図10の状態をモニタの背面方向から見た斜視図である。
【図11】モニタ側辺に図5の状態物を装着した状態を示す斜視図である。
【図12】フック付き係合部材を示す斜視図である。
【図13】図11にフック付き係合部材を係合した状態を示す斜視図である。
【図14】ペン立て係合部材を示す斜視図である。
【図15】図11にペン立て係合部材を係合した状態を示す斜視図である。
【図16】小物入れ付き係合部材を示す斜視図である。
【図17】図11に小物入れ付き係合部材を係合した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
10 基部材
11 当て面
12 ローレット部
13 スライド溝
14 係合部
20 挟持部材
21 突起
22 つまみ
23 ローレット当て部
24 スライド挿入部
30 カレンダーケースホルダ付き小物保持部材
31 上部係合部
32 下部係合部
40 カレンダーケース
50 フック付き小物保持部材
51 鍵フック
52 係合部
60 ペン立て小物保持部材
61 ペン挿入口
62 係合部
70 小物入れ付き小物保持部材
71 小物挿入口
72 係合部
80 モニタ
81 モニタ背面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタの厚み方向を挟持し、モニタに着脱可能な保持具であって、基部材と挟持部材と小物保持部材からなり、該基部材と該挟持部材は一ヶ所以上の位置にて係止する構成であって、該基部材と該小物保持部材は着脱可能に係止する構成であって、該基部はモニタ前面を受ける当て面または当てリブと該挟持部材用の係合部と該小物保持部材用の係合部とを備え、該挟持部材は弾性を伴ってモニタ裏面部を押さえる突起と該基部用の係合部を備え、該基部材と該挟持部材と該小物保持部材を係止した保持具は、該当て面または該当てリブと該突起にてモニタの厚み方向を挟み、さらに該突起付近の弾性力を持ってモニタを挟持することを特徴とするモニタに着脱自在な保持具。
【請求項2】
上記保持具の小物保持部材であって、該小物保持部材は該基部材用の係合部とカレンダーカードまたはカレンダーケースの保持機能を持ったことを特徴とする請求項1に記載の小物保持部材。
【請求項3】
上記保持具の小物保持部材であって、該小物保持部材は該基部材用の係合部と一ヶ所以上の万年筆またはボールペンまたは鉛筆などのペン挿入口とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の小物保持部材。
【請求項4】
上記保持具の小物保持部材であって、該小物保持部材は該基部材用の係合部と名刺または紙片または消しゴムまたはクリップなどの小物用の挿入口とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の小物保持部材。
【請求項5】
上記保持具の小物保持部材であって、該小物保持部材は該基部材用の係合部と鍵またはキーホルダーなどをぶら下げる一ヶ所以上の鍵フックとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の小物保持部材。
【請求項6】
上記基部材と上記小物保持部材が一体である事を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のモニタに着脱自在な保持具。
【請求項7】
保持具の主たる材料が、ポリ乳酸などの生分解性材料にて形成されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のモニタに設置可能な保持具。

【図6】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【図16】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図15】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−79744(P2008−79744A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261605(P2006−261605)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(595049622)株式会社ジャストコーポレーション (44)
【出願人】(399003606)有限会社 オファ−設計事務所 (28)
【Fターム(参考)】