説明

モーアデッキの洗浄装置

【課題】洗浄水を刈刃カバーの下面に噴出、乃至放水洗浄する形態では、刈取作業時に、これらブレード軸と一体回転の洗浄水の噴出ノズルや、放水皿等の、噴水孔部、乃至放水縁部等が、刈取衝撃力や芝草の巻き付き等を受けて、変形、破損することが多く、水洗浄時は良好な洗浄効果を維持し難い。
【解決手段】下端部にブレード3を有してモーアデッキ12に軸装されるブレード軸2に、外周上縁を開口し、皿縁4を有して、給水パイプ33から供給される洗浄水を受けて外周上部へ放水案内する内放水皿6と、傾斜皿縁5を有する外放水皿7を設け、これら内放水皿6の皿縁4と外放水皿7の傾斜皿縁5間の皿間隔部8上に、刈刃カバー1下面に形成の環状の案内突条部9をのぞませて設け、前記傾斜皿縁5の放水端縁40を、前記案内突条部9の外周側高位置に延長させて刈刃カバー1の下面に接近させて設けたことを特徴とするモーアデッキの洗浄装置の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モーアデッキの洗浄装置に関し、刈刃カバーを放水洗浄するための放水装置が刈取作業中に変形したり損傷したりすることを防止する。
【背景技術】
【0002】
刈取回転するブレードに洗浄水の流れる水路や、噴水孔等を形成して、このブレードの回転によって洗浄水を刈刃カバーの下面に噴水して洗浄する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−219814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブレード軸周りに回転するブレードや、放水皿によって、洗浄水を刈刃カバーの下面に噴出、乃至放水洗浄する形態では、刈取作業時に、これらブレード軸と一体回転の洗浄水の噴出ノズルや、放水皿等の、噴水孔部、乃至放水縁部等が、刈取衝撃力や、刈取抵抗、乃至芝草の巻き付き等を受けて、変形したり、破損することが多く、水洗浄時は良好な洗浄効果を維持し難い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、下端部にブレード3を有してモーアデッキ12に軸装されるブレード軸2に、外周上縁を開口し、皿縁4を有して、給水パイプ33から供給される洗浄水を受けて外周上部へ放水案内する内放水皿6と、傾斜皿縁5を有する外放水皿7を設け、これら内放水皿6の皿縁4と外放水皿7の傾斜皿縁5間の皿間隔部8上に、刈刃カバー1下面に形成の環状の案内突条部9をのぞませて設け、前記傾斜皿縁5の放水端縁40を、前記案内突条部9の外周側高位置に延長させて刈刃カバー1の下面に接近させて設けたことを特徴とするモーアデッキの洗浄装置の構成とする。
【0006】
前記モーアデッキ12によって刈取作業を行うときは、ブレード軸2の回転伝動によって、ブレード3、及び内放水皿6、外放水皿7等が回転され、このブレード3の回転により芝草の刈取作用が行われる。このとき、外放水皿7の傾斜皿縁5の放水端縁40が、案内突条部9の外周部を覆うようにして、上側の刈刃カバー1の下面に接近する形態で回転するため、この刈刃カバー1の下面に案内された芝草も、この回転する傾斜皿縁5の放水端縁40部には接触し難く、この傾斜皿縁5の外周面に案内される芝草があれば、この傾斜皿縁5の外周面を摺動させて、放水端縁40から刈刃カバー1の下面へ向けて放出案内する。芝草や切り屑等の皿間隔部8への浸入、巻込を防止して、内、外放水皿6,7や案内突条部9の変形、汚れ等を発生させないようにしている。
【0007】
又、刈取作業後にこのモーアデッキ12を水洗浄するときは、給水パイプ33から内放水皿6の内側に洗浄水を供給しながらブレード軸2を回転駆動する。これら各内、外放水皿6,7の回転によって、内放水皿6内に供給された洗浄水が、この皿縁4の全周部から溢れ出て、案内突条部9、及び傾斜皿縁5等を円滑に案内されて、この傾斜皿縁5の放水端縁40から刈刃カバー1の下面に向けて噴射される放水力によって洗浄される。刈刃カバー1の下面に付着する泥土や、芝草、切り屑等があっても、この洗浄水によってきれいに掃除される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記外放水皿7の傾斜皿縁5内周面に放水羽根板11を配置して放水案内する放水路41と、この放水路41の途中に放水口42を形成し、この放水路41を案内される洗浄水を放水口42から傾斜皿縁5の外周面を経て刈刃カバー1面に噴出案内することを特徴とする。
【0009】
前記のようにモーアデッキ12の洗浄を行うときは、外放水皿7の傾斜皿縁5内周面に形成の放水路41に沿って一部の洗浄水が案内されて、この放水路41の途中に形成の放水口42から、前記刈刃カバー1の下面や、この傾斜皿縁5の外周面側へ流出される。この放水口42から傾斜皿縁5の外周面へ流出した一部の洗浄水は、この傾斜皿縁5の外端部の放水端縁40から直接刈刃カバー1の下面へ向けて放水されて洗浄作用を行う。又、これと同時に、この放水路41以外の傾斜皿縁5の内周面を案内される放水は、これより先端外周部の放水端縁40部を洗浄して、切り屑等の付着物を洗浄除去する。すなわち、放水口42から放出される洗浄水と放水端縁40から放水される洗浄水とは刈刃カバー1下面の洗浄部分が異なり、放水口42から放出された洗浄水はブレード軸2から離れた部分を洗浄し、放水端縁40から放出された洗浄水は、この放水端縁40皿近傍の刈刃カバー1下面を洗浄する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記傾斜皿縁5の内周面に放水羽根板11によって形成される放水路41の上側には、この放水路41の流水を放水口42へ流出案内する案内板43を設けたことを特徴とする。
【0011】
前記のようにモーアデッキ12の洗浄作用時において、外放水皿7の洗浄水の一部がこの傾斜皿縁5の放水路41を案内されて放水口42へ流出されるが、この放水路41は、傾斜皿縁5の内周面を放射方向に沿う放水羽根板11で仕切って、反回転方向へ流動しようとする洗浄水をせき止めながら、放射方向側に位置する放水口42側へ流動案内すると共に、この放水路41の上側には、放水羽根板11の上端縁から下部の放水口42部にわたって、流水を放水口42へ案内するように形成の案内板43を形成して、これら放水路41に沿って放水口42へ流れる洗浄水が、放水路41から上側へ逃げ出し難く構成する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記外放水皿7の内周面に配置の放水羽根板11を、各放水案内角度を相異させて回転方向に対して向い角Aを有した向い羽根板11Aと、後退角Bを有した後退羽根板11Bとから構成することを特徴とする。
【0013】
前記モーアデッキ12の洗浄作業時は、外放水皿7の内周面に形成される放水羽根板11によって仕切られて、この仕切部には略放射方向に沿う放水路41が、外傾斜皿縁5部と放水羽根板11部との折曲交差部間に形成されて、外傾斜皿縁5の回転外周の放水端縁40から直接放水された後の残余の洗浄水が、この放水路41に集流されて、この放水路41の前記放水口42、又はこの放水口42を形成しない場合は、放水路41の放水端縁40部から、上側の刈刃カバー1下面へ向けて放水される。このとき、この放水羽根板11には、回転方向に対する角度の相異なる向い羽根板11Aと、後退羽根板11Bとが形成されるため、この向い角Aを形成した向い羽根板11Aによる放水力は比較的弱いのに対して、後退角Bを形成した後退羽根板11Bによる放水力は強く維持されて、刈刃カバー1の下面へ放水洗浄する。これら各放水力の強弱異なる向い羽根板11Aと、後退羽根板11Bとによって、洗浄水圧を強、弱に波動させながら刈刃カバー1に放水させて、洗浄効果を高く維持する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明は、前記ブレード3と一体的に回転する外放水皿7の放水端縁40は、刈刃カバー1の下面に接近して設けられて回転するため、刈取作業時に芝草が傾斜皿縁5の放水端縁40に接触し難く、又は衝突したり、巻き付くようなことは殆んどなくなり、従って、この放水端縁40が変形したり、損傷することが少ない。又、刈取作用時に傾斜皿縁5の外周面下部に絡み付く芝草があっても、この傾斜皿縁5の回転に遠心作用を受けて、放水端縁40側へ移動させて絡み付きを解放、分離するようにして、これら傾斜皿縁5の下端部とブレード3との重合間の間隔部に対する芝草の巻込を防止する。又、モーアデッキ12の洗浄時は、前記のように外放水皿7の放水端縁40を刈刃カバー1の下面に接近させて回転し、かつ、この放水端縁40の放水案内の形状が正確に維持されているために、洗浄水の放水力を強く維持して、洗浄効果を高めることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記外放水皿7の傾斜皿縁5の放水路41には、放水口42を形成して、この放水口42から一部の洗浄水を傾斜皿縁5の外周部へ放水させることによって、刈刃カバー1の下面に対する放水域を、内、外周部に広くして洗浄することができ、傾斜皿縁5外周面の放水端縁40部に付着する泥土や、芝草の切り屑の洗浄除去して、刈取作業時の芝草の付着や巻き付き等を防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記回転する傾斜皿縁5と、この内周面に配設の放水羽根板11とによって形成される放水路41の上側部には、この放水路41の放水を放出口42へ案内して、この放出口42から傾斜皿縁5の外周面側へ流出するように案内するため、この放水口42から外周部へ放水される洗浄水勢力を高く維持して、刈刃カバー1の下面に対する放水圧を高く維持し乃至放水域を広くすることができ、傾斜皿縁5外周面の放水端縁40の洗浄効果を高めることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、前記外放水皿7の傾斜皿縁5に配置の放水羽根板11の放水案内角度を、向い角Aと後退角Bとに異なる角度にして設定することによって、刈刃カバー1の下面に対する放水域を変えたり、放水力を強弱に変えて、洗浄水を波動、乃至脈動させることによって洗浄効果を高めることができる。しかも、傾斜皿縁5の傾斜角は一定にして、放水羽根板11の放水案内角度を向い角Aと後退角Bのように変えて取付ける形態であるから、構成を簡潔にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ブレード軸部の側面図。
【図2】その放水皿部の平面図。
【図3】ミッドモーアの側面図。
【図4】その平面図。
【図5】一部別実施例を示すブレード軸部の側面図。
【図6】その外放水皿部の平面図。
【図7】その外放水皿の一部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面に基づいて、モーアデッキ12は、車体13の前輪14と後輪15の間の腹部に装着されて、ミッドモーア形態としている。車体13は、ステアリングハンドル16によって操向可能の前輪14と、後部に搭載のエンジン17によって駆動される後輪15とによって、四輪走行形態に構成し、運転席18、及びフロア19等を有する。モーアデッキ12は、中央下部にブレード軸2を有してブレード3を回転伝動可能に構成し、前後一対の平行リンク20によって車体13腹部に昇降可能に装着する。車体13後部の出力軸21と、モーアデッキ12のブレード軸2上端の入力プーリ22との間にベルト23を掛け渡して伝動構成する。24はリフトアームで、モーアデッキ12を昇降操作することができる。
【0020】
モーアデッキ12は、中央部にブレード軸2を回転自在に軸受けする軸受ボス25を有し、この軸受ボス25の外周に刈刃カバー1と、案内板10を固定して、ブレード3の回転上側面を覆う。ブレード軸2の下端部には、メタル26、ボルト27、ナット28等を介して、内、外の放水皿6,7及びブレード3を取付けて、このブレード軸2周りに一体回転することができる。前記放水皿6,7、及びブレード3の中央部には、前記ブレード軸2下端部のボルト軸29に嵌合できる軸穴を形成して、この軸穴部をボルト軸29に下端側から嵌合して、メタル26部に重合させることができ、このボルト軸29にナット28を螺合して締付けて、ブレード3等を取付けることができる。この状態で、各放出皿6,7及びブレード3の重合部にわたって形成のボルト穴にボルト27を挿通して、前記メタル26に螺合して締付けることによって、ブレード軸2に一体回転するように固定して取付けることができる。
【0021】
前記各放水皿6,7は、ブレード3の回転中央上面に取付けられて、一体回転する。又、案内板10は、これら放水皿6,7の上側に対向して、刈刃カバー1の下面中央部を覆う形態に構成される。放水皿6は、軸受ボス25の下部外周部を囲形態に比較的深くした皿縁4を形成する。この皿縁4は、底面部か上端縁部にわたって順次径を大きくした傾斜角Eの傾斜面に形成して円錐形筒形状に構成している。この皿縁4の上端縁部は、前記軸受ボス25の下端縁よりも上位に深く形成して、この軸受ボス25の下端部はブレード軸2との間に防水シール30を嵌合し、この放水皿6内に貯留される洗浄水の軸受ボス25内への浸入を防止する。
【0022】
前記外側の放水皿7は、前記内側の放水皿6よりも大径に形成して、この放水皿6の下側に重合させる。この外放水皿7の外周部に形成の傾斜皿縁5の傾斜角度Dは、内放水皿6の皿縁4の傾斜角度Eよりも緩傾斜角に設定して、洗浄水の流れ、放水性を良好にするよう構成している。この外放水皿7の外周端縁は、逆円錐形状に開拡形成して放水端縁40を形成して、この放水端縁40から上側外方部へ放水して、上側部を覆う刈刃カバー1の下面へ吹き流す。この外放水皿7の放水端縁40の位置は、前記内放水皿6の皿縁4の上端縁よりも高く、又、この皿間隔部8にのぞませる案内突条部9の下端縁位置よりも高くして設定し、上側の刈刃カバー1の下面にできるだけ接近させている。そして、この外放水皿7によって、内側の内放水皿6や、案内突条部9を形成する案内板10等の外周部を被覆する形態としている。この外側の放水皿7の内周面に放水羽根板11を形成し、放水皿7内に貯留する洗浄水の逃げを少なくして、放水効果を高く維持する。この放水羽根板11は、傾斜皿縁5内周面に沿って形成し、正確な放水案内を傾斜皿縁5終端まで行わせる形態とする。又、放水羽根板11の上端縁には回転方向側へ曲げた案内縁31を形成して、放水効果を有効に維持する。
【0023】
前記案内板10は、中央部のボス穴部32を前記軸受ボス25の外周に嵌合して取付けるもので、浅い円錐形状に形成し、この円錐形状面の中間部に下方へ押出すように曲げ加工したU字状断面の案内突条部9を形成する。この案内突条部9は、ブレード軸2周りの円形リング状態に形成される。この案内板10を前記内、外の放水皿6,7上面を覆うように構成するが、この案内突条部9を、内側の皿縁4と外側の傾斜皿縁5との間の皿間隔部8上にのぞませて、内側の放水皿6から外周へ放出された洗浄水を、この案内突条部9で案内して、外側の放出皿7内へ流下案内する。各放水皿6,7の底部に水抜孔36,37を形成して、洗浄後の残留水がないように、水切りを速やかに十分行わせることができる。尚、案内板10は、軸受ボス25の補強部材として兼用されているが、その形状を限定するものではなく、放水皿6から外周へ放出された洗浄水を放水皿7内に流下案内できればよい。又、前記案内突条部9は、単なる円筒形状形態として、前記案内板10の下面、又は刈刃カバー1の下面に、一体的に取付けて、下端部を皿間隔部8にのぞませるように構成することもできる。
【0024】
前記放水皿6内に洗浄水を供給案内するための給水パイプ33を、軸受ボス25の外周部の刈刃カバー1部に取付けて、この給水パイプ33の供給口34をモアーデッキ12の外側に形成して、給水ホースを連結することができ、給水口35を案内板10下側の放水皿6上にのぞませている。刈取作業を止めてモーアデッキ12を水洗するときは、ブレード3を駆動回転させながら、給水パイプ33から内放水皿6内へ給水すると、この給水パイプ33から内放水皿6内に供給された洗浄水が、上側の案内板10に向け放水されて、この案内板10の下面を流れながら、案内突条部9によって外側の外放水皿7に流下案内され、更にこの外放水皿7の傾斜皿縁5、及び放水羽根板11により放水案内されて、広域の刈刃カバー1下面を洗浄する。
【0025】
このような給水パイプ33を介して供給する水によって洗浄作業した後は、給水パイプ33の供給口34から給水ホースの連結を外すが、前記ブレード3の回転によって、各放水皿6,7内に供給されていた洗浄水は、内、外放水皿6,7底部の水抜孔36,37から脱水されたり、この回転遠心作用によって外方へ射出され易く、又、これら内、外放水皿6,7の上面の開口状態によって乾燥状態も速やかに行われるため、各内、外放出皿6,7等の腐蝕を防止することができる。
【0026】
前記外放水皿7の傾斜皿縁5の内周面に形成の放水羽根板11は、放射方向線Rに沿った放水案内角度に設定して(図2参照)、内側上面に適宜高さに形成して放水路41を構成し、放水端縁40から上方へ放水されて傾斜皿縁5の回転後位に残された洗浄水を、この放水路41で集流案内して、この放水路41の放水端縁40から上方へ放水する。この放水羽根板11の放水案内角度は、前記放射方向線Rに沿う方向から、この回転方向に対して後退角Bを形成する方向の領域において適宜選定することができる(図6参照)。又、この放水羽根板11を適宜間隔毎に複数個所に配置する形態では、各放水羽根板11の放水案内角度を緩急変更して設け、各放水路41を案内されて上側の刈刃カバー1に放水される放水領域Cを内、外に幅広くするように構成することができる。
【0027】
又、図6,図7に基づいて、前記一部の放水羽根板11に、回転方向に対して向い角Aを形成する向い羽根板11Aを設け、回転方向に対して前記後退角Bを形成する後退羽根板11Bと交互に配置する形態とすることもできる。この形態では、各向い羽根板11Aの途中部に傾斜皿縁5に放水口42を形成して、傾斜皿縁5の下側面に開放する。このように、放水路41の途中に放水口42を形成する形態にあっては、この放水路41の上側部を覆うように形成する案内縁31の外縁部に案内板43を設けて、放水路41の洗浄水を放水口42へ流出させるように案内する。
【符号の説明】
【0028】
1 刈刃カバー
2 ブレード軸
3 ブレード
4 皿縁
5 傾斜皿縁
6 内放水皿
7 外放水皿
8 皿間隔部
9 案内突条部
11 放水羽根板
11A 向い羽根板
11B 後退羽根板
33 給水パイプ
40 放水端縁
41 放水路
42 放水口
43 案内板
A 向い角
B 後退角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端部にブレード(3)を有してモーアデッキ(12)に軸装されるブレード軸(2)に、外周上縁を開口し、皿縁(4)を有して、給水パイプ(33)から供給される洗浄水を受けて外周上部へ放水案内する内放水皿(6)と、傾斜皿縁(5)を有する外放水皿(7)を設け、これら内放水皿(6)の皿縁(4)と外放水皿(7)の傾斜皿縁(5)間の皿間隔部(8)上に、刈刃カバー(1)下面に形成の環状の案内突条部(9)をのぞませて設け、前記傾斜皿縁(5)の放水端縁(40)を、前記案内突条部(9)の外周側高位置に延長させて刈刃カバー(1)の下面に接近させて設けたことを特徴とするモーアデッキの洗浄装置。
【請求項2】
前記外放水皿(7)の傾斜皿縁(5)内周面に放水羽根板(11)を配置して放水案内する放水路(41)と、この放水路(41)の途中に放水口(42)を形成し、この放水路(41)を案内される洗浄水を放水口(42)から傾斜皿縁(5)の外周面を経て刈刃カバー(1)面に噴出案内することを特徴とする請求項1に記載のモーアデッキの洗浄装置。
【請求項3】
前記傾斜皿縁(5)の内周面に放水羽根板(11)によって形成される放水路(41)の上側には、この放水路(41)の流水を放水口(42)へ流出案内する案内板(43)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のモーアデッキの洗浄装置。
【請求項4】
前記外放水皿(7)の内周面に配置の放水羽根板(11)を、各放水案内角度を相異させて回転方向に対して向い角(A)を有した向い羽根板(11A)と、後退角(B)を有した後退羽根板(11B)とから構成することを特徴とする請求項1,2又は3に記載のモーアデッキの洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−254765(P2011−254765A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133112(P2010−133112)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000144980)株式会社アテックス (111)
【Fターム(参考)】