説明

モータ制御装置

【課題】複数組の駆動巻線を持つモータの大形機械への接続状態を配線変更することなく切換え、異常検出の運転パタンより配線異常を検出し、モータの暴走を防止することのできる制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置に電流レベル設定回路と励磁位相設定回路を有する誤配線検出装置を設け、誤配線検出モードに切換えて、誤配線検出用の所定の運転指令パタンでモータを電流制御運転することにより、モータの現在位置の変化や駆動巻線に流れる電流レベルから駆動巻線の配線状態を確認する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
モータの駆動に磁極位置信号を使用した交流モータの配線異常を検出する、特に複数組の駆動巻線を有するモータの制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大形のプレス機械などに使用する大容量のモータを低回転、高トルクでサーボ制御する場合、3相(U、V、W)からなる固定側の駆動巻線をモータ回転軸(図示せず)に沿って複数組並べて制御している。具体的には、図2に示すように、モータ制御装置20の速度制御回路部21で算出されたトルク指令(電流指令)Irefを複数の電流制御回路22〜25に分配し、モータ26の各組の巻線27〜30を制御している。モータ26の回転軸にはエンコーダ31が取り付けられており、位相検出回路32で電気角信号θfbを算出する。モータ回転軸に沿って配置されている複数組の巻線を同一のトルク指令と電気角で同時に制御して高トルクを出すために、各組巻線27〜30の位相は一致させて接続する必要がある。
【0003】
各組巻線27〜30は3相の3線からなり、モータ制御装置20への配線作業は大形プレス機械などの設置現場でなされ、またメンテナンス時には使用現場で再配線がなされ、更に各組巻線毎に確認するために、入出力指令や配線を確認して1線毎、見直す必要があり、多大な作業工数がかかっていた。
【0004】
また、大形の産業機械のこの種のモータが誤配線接続された場合には、指令方向と実際に接続された相方向が異なり同期制御できなかったり、複数組の巻線間で接続した相方向が異なる場合には正常駆動ができなくなり、機械を破損する恐れがある。
【0005】
サーボ制御システムの誤配線を自動検出する方法として、加減速時の電流値と電圧値より、検出する方法が提案されている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】特開平9−16233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、電源投入後の最初の加減速時に電流波形パタンと検出電流を比較し、モータ出力端子の誤結線を検出する方法が記載されている。しかしながら、複数巻線を持つ大容量モータでは、誤配線状態のまま通常の動作モードで運転することは、動作が不安定で接続状態によっては暴走する恐れもある。また、異常接続の巻線を特定する際に、複数組巻線を1組毎に確認する場合は、順々に1組の動作毎に接続見直しや接続変えに多大な時間を要する。
【0008】
本発明の目的は、これらの課題に対して、複数組の巻線を持つモータの接続状態を配線変更することなく、制御装置内部でテストモードに切換えて、一定のテスト運転指令パタンで動作させることにより、モータの暴走を防止し、配線異常を検出することのできる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、電流指令を出力する速度制御回路と、電流指令により駆動される複数の電流制御回路と、各電流制御回路に対応して接続された複数組の駆動巻線を有するモータと、このモータの回転軸位置を電気角信号として検出する位相検出回路を備え、前記電流指令と電気角信号に基いて前記各電流制御回路により前記複数組の駆動巻線を動作させるモータ制御装置において、前記速度制御回路と電流制御回路の間に、誤配線検出装置と駆動巻線選択部を設け、誤配線検出モードにおいて前記誤配線検出装置の指示に基づき、前記駆動巻線選択部は選択された組の駆動巻線に対応する電流制御回路に、誤配線検出用の駆動電流指令を供給することを特徴とする。
【0010】
また、前記誤配線検出装置は電流レベル設定回路と励磁位相設定回路を有し、前記電流レベル設定回路は誤配線検出用の駆動電流指令を出力し、前記励磁位相設定回路は励磁位相パタンを出力してモータを励磁し、磁極を回転させて駆動巻線の任意の組を駆動する。
【0011】
また、前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、前記励磁位相設定回路の励磁周波数一定の電流指令基いてモータを正転または逆転方向に回転させたとき、電気角1周期毎に前記位相検出回路から位置データを取り込み、取込まれた位置データの変化から配線の相順方向を判定する。
【0012】
また、前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、前記励磁位相設定回路の励磁周波数一定の電流指令基いてモータを正転または逆転方向に回転させたとき、電気角1周期毎に各巻線の電流検出データを順次取り込んで電流レベルを確認し、電流検出レベルの許容値比較により断線状況を判定する。
【0013】
また、前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、モータを正転または逆転方向に回転させたとき、前記励磁位相設定回路の電気角指令を順次変更してUVW各相一定方向の電流位相に各相巻線を直流励磁させたとき、電気角データの位相許容範囲を確認し、各相の誤配線を判定する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数組の巻線の配線を接続したままで、誤配線検出モードで誤配線を検出して、短時間で異常判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施例について図を用いて説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、図2のモータ制御装置において、速度制御回路と電流制御回路の間に、誤配線検出装置14と駆動巻線選択部19を設けたモータ制御装置1のブロック図である。
【0017】
前記誤配線検出装置14には、電流レベル設定回路15と、励磁位相設定回路16と、指令選択部17、18が備えられえており、指令選択部17、18はそれぞれ、接点a、bを有する切換スイッチからなる。この指令選択部17、18は、接点17aと18bを選択のとき通常運転モードにあり、17bと18aを選択のとき誤配線検出モードにある。
【0018】
通常運転モードの動作制御は、図2と同様にモータ制御装置1の速度制御回路2で演算された電流指令Irefにより、電流制御回路3〜6を駆動する。モータ7のモータ軸(図示せず)には、位置検出用のエンコーダ12が取り付けられており、位置検出回路13で電気角信号θfbを算出する。電流制御回路3〜6は、前記電流指令Irefと、各組の駆動巻線(1)〜(4)へ流れる駆動電流の検出値Ifb1〜Ifb4と、電気角信号θfbとから電圧指令を演算し、駆動回路(図示せず)を通してモータ7の複数組の駆動巻線(1)〜(4)を駆動する。各組の駆動巻線はU、V、Wの3相の巻線からなる。
【0019】
誤配線検出モードの動作は、誤配線検出装置14で、駆動巻線選択、相方向判定、断線判定、位相判定などの何れかの誤配線の機能が外部から選択され、また検出対象の駆動巻線が選択される。この選択された機能に基づき、電流レベル設定回路15から所定の電流指令パタンIadjを出力し、また、励磁位相設定回路16から所定の電気角の励磁位相パタンθadjを出力する。そして、電流指令パタンIadjが前記指令選択部17から電流指令値Isetとして、また、励磁位相パタンθadjが前記指令選択部18から電気角指令θsetとして、それぞれ駆動巻線選択部19に出力される。
【0020】
駆動巻線選択部19は、例えば誤配線検出装置14の選択機能の駆動コイル選択が選ばれ、4組の駆動巻線(1)〜(4)の全てが選択されている場合、4組全てが駆動許可巻線として、電流指令値Isetをそのまま電流指令値Iref1、Iref2、Iref3、Iref4として分配出力し、電気角指令θsetも同様にθfb1、θfb2、θfb3、θfb4として分配出力する。
【0021】
また、1番目の組の巻線(1)のみが選択されない(駆動禁止に指定)場合には、駆動巻線選択部19は巻線(1)に接続された電流制御回路3には電流指令Iref1=0を運転停止指令として送り、残りの駆動巻線(2)、(3)、(4)に接続された電流制御回路4〜6に対しては、電流指令値Iadjを電流指令Iref2、Iref3、Iref4として送り、巻線(2)、(3)、(4)が駆動される。
【0022】
図3に駆動巻線選択状態と、選択された各巻線に出力される指令値の波形を示す。電流指令値Iadjは一定電流レベルで出力しており、駆動巻線の選択はこの電流指令値Iadjがゼロ(モータが停止中)のタイミングで設定される。
【0023】
Aのタイミングで全巻線が選択された場合には、次の駆動タイミングで電流指令値Iadjが全巻線(1)〜(4)に対応してそれぞれ、電流指令値Iref1、Iref2、Iref3、Iref4が一定レベルで出力される。
【0024】
Bのタイミングで巻線(1)のみを選択した場合には、次の駆動タイミングで電流指令Iadjが巻線(1)のみに電流指令Iref1が一定レベルで出力され、巻線(2)、(3)、(4)は停止状態となる。
【0025】
Cのタイミングで巻線(3)、(4)を選択した場合には、次の駆動タイミングで巻線(1),(2)に対応する電流指令Iref1、Iref2がゼロで停止指令とし、巻線(3),(4)に対応する電流指令Iref3、Iref4が一定レベルで駆動指令として出力される。
【0026】
また、Dのタイミングで全組の駆動巻線が選択されない場合には、次の駆動タイミングで電流指令値Iadjが入力されても、各巻線は電流指令Iref1、Iref2、Iref3、Iref4がゼロのままで、停止状態となる。
【0027】
図4は、誤配線検出機能の中のU、V、Wの相方向判定の機能選択した場合の各部の信号波形を示す。電流レベル設定回路15の電流指令値Iadjにより、一定電流指令値Irefが設定され、各巻線に電流が出力される。そして機能選択で正転指令を受けると、励磁位相設定回路16から一定の電気角で増加方向の電気角指令θadj(約1Hz)が出力される。モータはゆっくり回転し、モータの巻線の結線が正常な場合には、エンコーダ12から検出された現在位置は電気角1周期毎に、pos1、pos2、pos3の順に増加方向に検出される。正転指令で現在位置が増加する場合には次のタイミングで誤配線接続装置14から相方向判定が正常である旨の信号が出力される。
【0028】
また、図4の右半分に示すように、機能選択で逆転指令を受けた場合には、電気角指令θadjは減少方向に出力され、エンコーダ12から検出された現在位置pos1、pos2、pos3は順に電気角1周期毎に減少方向に検出され、逆転指令で現在位置が減少する場合にも誤配線接続装置14から正常判定の旨が出力される。
【0029】
図5は、誤配線検出機能のなかで巻線のU、V、Wの相順が逆接続された状態で、誤配線検出機能のなかの相方向判定を行なった場合の各部の信号波形を示す。電流指令Iadjおよび電気角指令θadjは、図4の場合と同様に出力されるが、巻線が逆相に接続されているため、実際のモータ回転方向は指令と逆方向となり、エンコーダ12から検出される現在位置pos1、pos2、pos3の増減は正常時と逆方向となる。
【0030】
このため、図5の左半分に示すように正転指令で現在位置が減少する場合、および図5の右半分で示すように逆転指令で現在位置が増加する場合には誤配線接続装置14から相方向の異常判定の旨が出力される。なお、電流指令は電流レベル設定回路15、励磁位相設定回路16から出力されている一定パタンの電流指令値によってゆっくり動くため、逆相に接続された場合でもモータの暴走は防ぐことができる。
【0031】
図6は、誤配線検出機能のなかで断線機能選択をした場合の各部の信号波形を示す。正転、逆転指令とともに、電流指令値Iadjおよび電気角指令θadjが前記相方向判定時と同様に駆動巻線(1)および巻線(2)に出力される。一定周期毎に、巻線(1)の電流検出値Ifb1、巻線(2)の電流検出値Ifb2を誤配線接続装置14内で交互に確認し、電流指令値との誤差が許容範囲内であれば正常判定、許容範囲外であれば異常判定とされる。
【0032】
この例では、巻線(1)は、電流検出値Ifb1が電流指令Iadjに対応して所定レベルで出力されているので、正常接続と判定されている。巻線(2)は、電流検出値Ifb2が電流指令Iadjに対応して所定レベルで出力されていないので(電流検出値Ifb2がゼロ)、断線状態と判定されている。従って、誤配線接続装置14から巻線(1)の正常判定と、巻線(2)の異常判定が交互に出力される。
【0033】
以上述べた図4、図5の相方向判定については、エンコーダ12からの位置情報の変化、また、図6の断線判定については各巻線の電流検出情報が検出できればよいため、同期モータに限らず、誘導モータを使用した制御装置にも適用することができる。
【0034】
図7に、同期モータと組み合わせて誤配線検出機能のなかの位相判定を選択したときの、各部の信号波形を示す。正転開始させるべく、電流指令値Iadjは電流レベル設定回路15から同様に一定レベルが出力される。励磁位相設定回路16からは、電気角60°毎に移動と停止を繰り返す電気角指令θadjが出力される。一定位置に停止したときに、エンコーダ12からの実際の電気角信号θfbを取り込み、励磁位相設定回路16より出力されたθadjとの誤差を誤配線接続装置14内で確認し、この誤差が一定の許容範囲内(破線で挟まれる範囲内)の場合には正常判定を出力し、上記許容範囲外の場合には異常判定を出力する。運転停止指令が送られるまで、60°毎にこの位相判定を繰り返す。図7では、全ての位相判定が正常の場合を示している。
【0035】
図8に同期モータと組み合わせたときの電流位相角と巻線の位相関係を示す。電流をq軸方向で、位相をd軸方向で見ている。電流制御演算にd−q軸変換を用いるとき、U相立ち上がり方向に励磁する場合には、位相角指令値は電気角270°の方向に励磁され、位相判定の許容範囲は270°を中心として正負方向に許容値分を見た範囲から判定される。つぎに電気角270°の方向から徐々に励磁方向を切替え、電気角330°の方向に励磁したときのエンコーダの位相情報と比較し、W相立ち下がり方向の位相判定を実施する。
【0036】
図7の実施例は、d軸電流を0とし、q軸電流指令により制御する同期モータの場合について示したが、電流制御演算部に与えるd軸電流指令およびq軸電流指令を個別に制御することにより、同期モータのみに限らず、d軸電流を使用した埋込磁石形同期モータ、さらに誘導モータを使用した場合にも同様の回路構成により誤配線検出、軸選択機能を使用することができる。なお、図7と図8で、(1)〜(6)は角度位置を示しており、駆動巻線を示すものではない。
【0037】
また、記載した実施例は、図1のように1台に複数巻線を有するモータに対して、誤配線検出機能と巻線選択機能を使用して配線状態を確認したものであるが、単巻線のモータとの組合せ、さらに複数台のモータを連結した駆動装置に使用した場合にも応用することができるのは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例の制御回路ブロック図である。
【図2】従来の制御回路ブロック図である。
【図3】駆動巻線選択を使用した場合の説明図である。
【図4】相方向判定する場合の説明図である。
【図5】巻線の相順が逆接続された場合の説明図である。
【図6】断線判定する場合の説明図である。
【図7】位相判定する場合の説明図である。
【図8】位相判定値と電気位相角の関係図である。
【符号の説明】
【0039】
1…モータ制御装置、2…速度制御回路、3、4、5、6…電流制御回路、7…モータ、(1)、(2)、(3)、(4)…巻線、12…エンコーダ、13…位相検出回路、14…誤配線検出装置、15…電流レベル設定回路、16…励磁位相設定回路、17、18…指令選択部、19…駆動巻線(軸)選択部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流指令を出力する速度制御回路と、電流指令により駆動される複数の電流制御回路と、各電流制御回路に対応して接続された複数組の駆動巻線を有するモータと、このモータの回転軸位置を電気角信号として検出する位相検出回路を備え、前記電流指令と電気角信号に基いて前記各電流制御回路により前記複数組の駆動巻線を動作させるモータ制御装置において、
前記速度制御回路と電流制御回路の間に、誤配線検出装置と駆動巻線選択部を設け、誤配線検出モードにおいて前記誤配線検出装置の指示に基づき、前記駆動巻線選択部は選択された組の駆動巻線に対応する電流制御回路に、誤配線検出用の駆動電流指令を供給することを特徴とするモータ制御装置。
【請求項2】
前記誤配線検出装置は電流レベル設定回路と励磁位相設定回路を有し、前記電流レベル設定回路は誤配線検出用の駆動電流指令を出力し、前記励磁位相設定回路は励磁位相パタンを出力してモータを励磁し、磁極を回転させ駆動巻線の任意の組を駆動することができることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
【請求項3】
前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、前記励磁位相設定回路の励磁周波数一定の電流指令に基いてモータを正転または逆転方向に回転させたとき、電気角1周期毎に前記位相検出回路から位置データを取り込み、取込まれた位置データの変化から配線の相順方向を判定することを特徴とする請求項1または2記載のモータ制御装置。
【請求項4】
前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、前記励磁位相設定回路の励磁周波数一定の電流指令に基いてモータを正転または逆転方向に回転させたとき、電気角1周期毎に各巻線の電流検出データを順次取り込んで電流レベルを確認し、電流検出レベルの許容値比較により断線状況を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータ制御装置。
【請求項5】
前記誤配線検出装置は、前記電流レベル設定回路の電流レベル一定で、モータを正転または逆転方向に回転させたとき、前記励磁位相設定回路の電気角指令を順次変更してUVW各相一定方向の電流位相に各相巻線を直流励磁させたとき、電気角データの位相許容範囲を確認し、各相の誤配線を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモータ制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−165267(P2009−165267A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−439(P2008−439)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(502129933)株式会社日立産機システム (1,140)
【出願人】(000100861)アイダエンジニアリング株式会社 (153)
【Fターム(参考)】