説明

ラン栽培用植木鉢

【課題】この発明は通気性を高めることで根の張りを強くして生育の促進を図ることができるようにしたラン栽培用植木鉢を提供することにある。
【解決手段】 ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁3に通気孔3aが形成された外容器2と、周壁12に通気孔12aが形成されているとともに外周面と外容器の内周面との間に空間部18を有して外容器に収容保持された少なくとも第1の内容器11とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はランを栽培するためのラン栽培用植木鉢に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、繁殖技術の向上などによって種々のランが比較的安価に入手できるようになってきた。そのため、各家庭でランを室内で栽培することが多くなってきている。ランを栽培するに当たっては、ランのそれぞれの種類に応じた栽培環境を十分に理解した上で、各家庭で栽培環境を管理しないと、良好な育成を望むことができない。
【0003】
ランの栽培環境では、温度、湿度、光線、通気、肥料などが重要な要因となる。これらの要因はランの種類によって差異があるものの、温度は比較的高い温度が好まれ、とくに冬季は夜間であっても10℃以上の温度が要求される種類のランが多い。
【0004】
湿度は60〜80%で、とくに暖房などによって室内が乾燥する冬季は湿度を高めることが要求され、光線は一日のうち6時間位当てることが必要で、通気は良好なことが必要である。とくに、根の部分の通気が悪い場合には根の成長が阻害されるため、根の張り具合が弱くなったり、根腐れを招く原因となる。灌水は、乾季の休眠時に与えすぎると、根腐れを起こしやすくなり、肥料は水捌けのよい鉢では多くやる方がよいなどのことがある。
【0005】
従来、各家庭でランを栽培する場合、上述した栽培環境の各要因のうち、植木鉢に植えられたランの根腐れを防止するため、通気性及び排水性に優れ、しかも保水性を有する培養土として、たとえば水ゴケやオスマンダ(シダ科植物の根)などの天然の材料をそのまま用いたり、杉や桧などの樹皮をベースにして所定の大きさの礫状に形成したものなどが用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した培養土は良好な通気性及び排水性、さらには適度な保水性を有することが知られているから、ランの栽培には適している。しかしながら、ランの栽培に好適する培養土を用いても、ランを植えるための植木鉢としては合成樹脂や素焼きによって形成されたものが用いられていた。
【0007】
合成樹脂製の植木鉢は周壁の通気性が全くないため、灌水などに十分な注意を払わないと、根腐れが生じ易いということがある。これに対して素焼きの植木鉢は、合成樹脂製のものに比べて通気性があるとされているものの、それでも周壁の通気性は十分でない。そのため、素焼きの植木鉢を用いても、合成樹脂製の植木鉢を用いた場合と同様、灌水に注意を怠ると、根腐れが生じるということがある。しかも、通気性が全くなかったり、ほとんどない合成樹脂製や素焼きの植木鉢を用いると、強い状態で根が張りにくいため、育成状態が悪くなるということがある。
【0008】
この発明は、植木鉢に十分な通気性を持たせることで、根腐れを生じさせることなく、良好に育成することができるようにしたラン栽培用植木鉢を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁に第1の通気孔が形成された外容器と、
周壁に第2の通気孔が形成されているとともに外周面と上記外容器の内周面との間に空間部を有して上記外容器に収容保持された内容器と
を具備したことを特徴とするラン栽培用植木鉢にある。
【0010】
この発明は、ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁に第1の通気孔が形成された外容器と、
外形寸法の異なる周壁を有し、各周壁に第2の通気孔が形成され互いの周壁の内周面と外周面との間に空間部を有する入れ子状態で、上記外容器に収容保持された複数の内容器と
を具備したことを特徴とするラン栽培用植木鉢にある。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、植木鉢を外容器と内容器とから構成し、各容器に通気孔を形成したため、これらの通気孔によってきわめて良好な通気性が得られるばかりか、その通気性によって内容器に植えられるランの根が内容器の通気孔を通ってしっかりと張ることができるため、育成の促進を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すこの発明のラン栽培用植木鉢1は外容器2を備えている。この外容器2は上面が開口した円筒状をなしていて、周壁3には第1の通気孔としての多数の通気孔3aが穿設されている。外容器2の底壁4には排水孔4aが形成され、周壁3の上端には第1の保持手段としてのフランジ5が径方向外方に向かって設けられている。
【0014】
このフランジ5には、図2と図3に示すように径方向内方の部分が外方の部分よりも低くなる段部6が形成されているとともに、この段部6には周方向に所定間隔で複数、この実施の形態では周方向に180度間隔で2つの係止孔7が形成されている。さらに、フランジ5には、段部6及び段部6よりも径方向外方の部分にそれぞれ複数、今実施の形態ではそれぞれ6つの通水孔7aが周方向に等間隔で穿設されている。
【0015】
上記外容器2内には第1の内容器11が収容保持され、この第1の内容器11内には第2の内容器21が収容保持されている。すなわち、外容器2内には、以下に説明するような構造によって第1の内容器11と第2の内容器21とが入れ子状態で順次収容保持されている。
【0016】
すなわち、第1の内容器11と第2の内容器21とは、上記外容器2とほぼ相似形状をなしている。上記第1の内容器11は、外容器2の周壁3よりも小径な円筒状の周壁12を有し、この周壁12には第2の通気孔としての複数の通気孔12aが穿設されている。第1の内容器11の底壁13には排水孔13aが穿設され、周壁12の上端には第2の保持手段としてのフランジ14が径方向外方に向かって延出されている。このフランジ14の外形寸法は上記外容器2のフランジ5の段部6の外形寸法よりもわずかに小さく設定されている。
【0017】
上記第1の内容器11のフランジ14には、図2と図3に示すように径方向内方の部分が外方の部分よりも低くなる段部15が形成されているとともに、この段部15には周方向に所定間隔で複数、この実施の形態では周方向に180間隔で2つの係止孔16が形成されている。
【0018】
さらに、フランジ14には、段部15及び段部15よりも径方向外方の部分に、それぞれ複数である、6つの通水孔16aが周方向において上記外容器2のフランジ5に形成された通水孔7aと対応する位置に穿設されている。上記フランジ14の上記段部15よりも径方向外方の部分の下面には、外容器2のフランジ5に穿設された一対の係止孔7に嵌合する一対の係止ピン17が突設されている。
【0019】
それによって、上記外容器2内に第1の内容器11を落し込み、係止ピン17を外容器2の係止孔7に嵌合させれば、この第1の内容器11は外容器2内に周方向に回転不能な状態で、しかも周壁12及び底壁13がなす外面と外容器2の内面との間に第1の空間部18を形成して収容保持されることになる。その状態で、第1の空間部18の上端面は第1の内容器11のフランジ14によって閉塞されるが、そのフランジ14に形成された通水孔16aが上記第1の空間部18の上端面を外部に連通する。
【0020】
上記第2の内容器21は、第1の内容器11よりも小径な周壁22を有し、この周壁22には第2の通気孔としての複数の通気孔22aが穿設されている。第2の内容器21の底壁23には排水孔23aが穿設され、周壁22の上端にはフランジ24が径方向外方に向かって延出されている。このフランジ24の外形寸法は上記第1の内容器11のフランジ14の段部15の外形寸法よりもわずかに小さく設定されている。
【0021】
上記第2の内容器21のフランジ24には、図2と図3に示すように径方向内方の部分が外方の部分よりも低くなる段部25が形成されているとともに、上記フランジ24の上記段部25よりも径方向外方の部分の下面には、第1の内容器11のフランジ14に穿設された一対の係止孔16に嵌合する一対の係止ピン27が突設されている。
【0022】
さらに、フランジ24には段部25及び段部25よりも外側の部分にそれぞれ複数である、6つの通水孔26が形成されている。これらの通水孔26は、第1の内容器11のフランジ14に形成された通水孔16aと周方向において対応する位置に形成されている。
【0023】
それによって、上記第1の内容器11内に第2の内容器21を落し込み、係止ピン27を第1の内容器11のフランジ14に形成された係止孔16に嵌合させれば、この第2の内容器21は第1の内容器11内に周方向に回転不能な状態で、しかも周壁22及び底壁23がなす外面と第1の内容器11の内面との間に第2の空間部28を形成して収容保持されることになる。
【0024】
すなわち、外容器2に対して入れ子状態で収容保持された第1の内容器11と第2の内容器21とは、互いのフランジ5,14,24の係合によって高さ方向に位置決めされ、しかも係合孔7,16と係止ピン17,27との嵌合によって周方向に回転不能に保持されている。
【0025】
この状態で、第1の空間部18の上端面は第1の内容器11のフランジ14の段部15に形成された通水孔16a及びこの通水孔16aに対向する第2の内容器21のフランジ24の段部25よりも外側の部分に形成された通水孔26を通じて外部に開放されるまた、第2の空間部28の上端面は、第2の内容器21のフランジ24の段部25に形成された通水孔26を通じて大気に開放される。したがって、第1、第2の空間部18,28には上記通水孔16a,26を通じて灌水することができるようになっている。
【0026】
上記第1の空間部18、第2の空間部28及び第2の内容器21の内部にはそれぞれ培養土31が収容される。培養土31としてこの実施の形態では、杉や桧などの樹皮をベースにして所定の大きさの礫状に形成されたものが用いられている。
【0027】
培養土31が収容された第2の内容器21にはラン32が植えられる。ラン32の種類は限定されるものでなく、東洋ラン、西洋ラン、野生ランなどいずれの種類であっても差し支えない。
【0028】
上述した構造のラン栽培用植木鉢1によれば、外容器2及びこの外容器2内に入れ子状態で順次収容保持された第1の内容器11と第2の内容器21との周壁3,12,22にはそれぞれ通気孔3a,12a,22aが形成されている。そのため、植木鉢1はラン32が植えられた第2の内容器21の内部と外容器2の外部とが通気孔3a,12a,22aを通じて連通状態にあるから、ラン32の根32aに対して良好な通気性を呈することになる。
【0029】
しかも、外容器2と第1の内容器11との間には第1の空間部18が確保され、第1の内容器11と第2の内容器21との間には第2の空間部28が確保されているから、これらの空間部18,28によっても植木鉢1全体の通気性、つまりラン32が植えられた第2の内容器21内の通気性が向上する。
【0030】
ラン32の根32aの部分の通気状態が良好であると、ラン32の根32aは根腐れせずに生育する。生育した根32aは第2の内容器21の周壁22に形成された通気孔22aを通って第2の空間部28に延び、さらに第1の内容器11の周壁12の通気孔12aを通って第1の空間部18に延びる。第2、第1の空間部28,18にはそれぞれ培養土31が収容されている。そのため、ラン32の根32aはこれらの空間部28,18でも確実に根を張ることができる。
【0031】
なお、第1の空間部18で成長した根32aは外容器2の周壁3に形成された通気孔3aから外部へ張り出すこともあるが、そのことはとくにラン32の生育に悪影響を及ぼすことはない。
【0032】
このように、植木鉢1の通気性が良好であると、根32aの発育がよい。そのため、根32aは第2の内容器21内から第2の空間部28や第1の空間部18に延び、強く張ることになる。根32aの張りが強くなれば、ラン32の成長も促進されることになるから、充実した株を作ることが可能となる。
【0033】
外容器2に収容された第1の内容器11は、そのフランジ14に設けられた係止ピン17が外容器2のフランジ5に設けられた係止孔7に嵌合し、回転方向に動くのが阻止されている。さらに、第1の内容器11に収容された第2の内容器21は、そのフランジ24に設けられた係止ピン27が第1の内容器11のフランジ14に形成された係止孔16に嵌合し、回転方向に動くのが阻止されている。
【0034】
しかも、第1の内容器11は外容器2のフランジ5の段部6に係合載置され、第2の内容器21は第1の内容器11のフランジ14の段部15に係合載置されているから、これらの係合によって外容器2に対して第1、第2の内容器11,21が所定の高さで確実に保持される。
【0035】
したがって、これらのことにより、外容器2に対して第1、第2の内容器11,21がずれ動くのが防止されるから、第2の内容器21に植えられたラン32に余計な負荷が掛かるのを防止することができる。つまり、ラン32の根付きが十分でない状態で、そのラン32が動かされるようなことがなくなるから、そのことによってラン32の成長を促進させることができる。
【0036】
第2の内容器21は第1の内容器11に対して着脱可能であり、第1の内容器11は外容器2に対して着脱可能である。そのため、育成するラン32の株が大きく、第2の内容器21の大きさでは小さい場合には、第1の内容器11から第2の内容器21を取り外し、その株を第1の内容器11に植えることができる。
【0037】
ラン32の株が第1の内容器11の大きさでも小さい場合には、外容器2から第1の内容器11を取り外し、その株を外容器2に直接植えることもできる。外容器2内に内容器がないと、外容器2内に内容器を設けた場合のように空間部を確保できなくなるから、その分、通気性が低下することになる。
【0038】
しかしながら、外容器2の周壁3にも通気孔3aが形成されているから、その通気孔3aによってある程度の通気性を確保することができる。したがって、通気孔3aによる通気性によって根32aの成長を著しく阻害したり、根腐れを招くなどのことなく、ラン32を育成することができる。
【0039】
また、第2の内容器21に植えたラン32が成長してきたならば、外容器2をさらに大きな外容器(図示せず)に収容保持するようにしてもよい。それによって、ラン32は、元の外容器2の通気孔3aを通って新たな外容器に根を張ることができるから、植え替えをせずに成長させることができる。この場合、図示しないが、外容器2のフランジ5に係止ピンを設け、この外容器が収容されるさらに大きな外容器には上記係止ピンが係合する係止孔を形成しておけばよい。
【0040】
元の外容器2を新たな外容器内に収容保持したとき、これらの間に形成される空間部の上端面は、元の外容器2のフランジ5の段部6に形成された通水孔7aによって外部に開放するから、その通水孔7aから空間部内に灌水することができる。
【0041】
外容器2に第1、第2の内容器11,21を入れ子状態で収容保持したことで、各空間部18,28に培養土31を確実に固定した状態で詰め込むことができる。空間部18,28に培養土31を詰め込んでも、各容器2,11,21の周壁に形成された通気孔3a,12a,22aが培養土31によって埋まることはほとんどないから、通気性を十分に確保することが可能である。
【0042】
なお、各容器のフランジの形成される通水孔7a,16a,26を周方向に沿って細長く形成しておけば、これらの通水孔から各容器間の空間部18,21に培養土31を容易に詰め込むことが可能となる。
【0043】
この発明は上記一実施の形態に限定されず種々変形可能である。たとえば、外容器2に対して第1の内容器11を高さ方向に位置決めし、かつ周方向に回転不能に保持するためには、図4(a),(b)に示す構造を適用してもよい。
【0044】
すなわち、第1の内容器11の底壁13の下面には断面形状がL字状の複数、たとえば周方向に所定間隔で3〜4個の係合部材41(1つのみ図示)を設ける。一方、外容器2の底壁4の上面には所定の高さを有する逆L字状の支持部材42を設ける。
【0045】
そして、図4(a)に示すように、外容器2内に第1の内容器11を落し込み、この第1の内容器11を矢印で示す方向に回転させることで、図4(b)に示すように上記係合部材41を支持部材42に係合させることができる。
【0046】
それによって、第1の内容器11は外容器2に対して支持部材42の高さに応じた所定の高さで、しかも外容器2から抜け出ることなく保持することができる。また、図示しないが、同様に、第1の内容器11に対しても、第2の内容器21を所定の高さで抜出不能に保持することができる。
【0047】
また、上記一実施の形態では外容器内に2つの内容器を入れ子状態で設ける場合について説明したが、外容器内には内容器を1つだけ設けるようにしたり、3つ以上設けるようにしてもよく、その数は限定されるものでない。
【0048】
なお、この発明は、上記各実施の形態によって以下に付記する発明の形態が考えられる。
【0049】
第1の形態は、ランを栽培するための植木鉢であって、
上記ランを植えるための外容器を有し、この外容器の周壁には複数の通気孔が形成されている。
【0050】
第2の形態は、ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁に通気孔が形成された外容器と、
周壁に通気孔が形成されているとともに外周面と上記外容器の内周面との間に空間部を有して上記外容器に収容保持された少なくとも1つの内容器とを具備し、
上記外容器には上記内容器を移動不能に保持する保持手段が設けられている。
【0051】
第3の形態は、上記保持手段は、外容器の周壁の上端に設けられ係合孔が穿設された第1のフランジと、内容器の周壁の上端に設けられ上記第1のフランジに係合載置されるとともに上記係合孔に嵌合する係止ピンが設けられた第2のフランジとによって構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】この発明の一実施の形態を示すラン栽培用植木鉢の縦断面図。
【図2】上記植木鉢の分解斜視図。
【図3】外容器に対して複数の内容器を収容保持した状態の要部を拡大した断面図。
【図4】この発明の他の実施の形態の保持手段を示す断面図。
【符号の説明】
【0053】
2…外容器、3,12,22…周壁、3a,12a,22a…通気孔、5,14,24…フランジ、7,16…係止孔、11…第1の内容器、18…第1の空間部、21…第2の内容器、28…第2の空間部、31…培養土、32…ラン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁に第1の通気孔が形成された外容器と、
周壁に第2の通気孔が形成されているとともに外周面と上記外容器の内周面との間に空間部を有して上記外容器に収容保持された少なくとも1つの内容器と
を具備したことを特徴とするラン栽培用植木鉢。
【請求項2】
ランを栽培するための植木鉢であって、
周壁に第1の通気孔が形成された外容器と、
外形寸法の異なる周壁を有し、各周壁に第2の通気孔が形成され互いの周壁の内周面と外周面との間に空間部を有する入れ子状態で、上記外容器に収容保持された複数の内容器と
を具備したことを特徴とするラン栽培用植木鉢。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−42725(P2006−42725A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−231387(P2004−231387)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【出願人】(593038790)
【Fターム(参考)】