説明

ロールブラインドの巻ずれ防止装置

【課題】ウェイトバーをスクリーンの巻ずれが発生しない位置に自動的に調整し得るロールブラインドの巻ずれ防止装置を提供する。
【解決手段】ガイドワイヤー6に上下動可能に支持されるワイヤーランナー22a,22bを、ウェイトバー4の両端部に該ウェイトバーの長手方向に移動可能に支持し、ウェイトバー4にはワイヤーランナー22a,22bの移動に基づいて付勢されてウェイトバー4をスクリーン3に巻ずれが発生しない位置に保持する付勢手段25a,25bを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロールブラインドのスクリーン昇降装置に関するものであり、特にスクリーンの巻ずれを防止する巻ずれ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ロールブラインドのスクリーン巻取軸をモーターの駆動力で回転させてスクリーンを昇降する大型の電動ロールブラインドでは、スクリーンが上限まで引き上げられたときモーターの作動を停止させる上限停止装置及びスクリーンが下限まで下降したときモーターの作動を停止させる下限停止装置が設けられている。
【0003】
このような電動ロールブラインドでは、スクリーンの巻ずれを検出して、モーターの作動を停止させる巻ずれ検出装置を備えたものが提案されている。(特許文献1参照)
また、スクリーンの巻ずれを防止する巻ずれ防止装置を備えたロールブラインドも提案されている。このような巻ずれ防止装置は、スクリーン下端の下板に錘を取り付けて巻ずれの発生を防止するようにしたものが提案されている。(特許文献2参照)
特許文献3,4には、巻上式カーテンのカーテン先端棒の両端部に収容されたコイルスプリングの付勢力により、カーテン先端棒の両端をカーテン生地の両側に位置するカーテンレールの上下方向の任意位置にカーテン生地の自重に抗して摩擦力により保持する保持装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3542743号
【特許文献2】実公昭63−24783号
【特許文献3】実用新案登録第2502594号
【特許文献4】実開昭61−80999号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2のような巻ずれ防止装置では、錘を取り付ける位置を調整することにより、スクリーンの巻ずれを調整する構成であるため、スクリーンの生地の伸び等により錘の位置を適宜調節する必要がある。
【0006】
従って、錘の取り付け位置が適切ではない場合には、巻ずれの発生を防止することができないという問題点がある。
上記特許文献3又は特許文献4のような装置は、巻ずれが発生しない位置に自動的に調整するための構成ではなく、常にカーテン生地の自重に対向するだけの強い摩擦力がカーテンレールに作用する構成である。従って、巻取りに要するトルクが大きくなってしまうため、操作力やモーターの必要トルクが大きくなってしまう。
【0007】
この発明の目的は、ウェイトバーをスクリーンの巻ずれが発生しない位置に自動的に調整し得るロールブラインドの巻ずれ防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1では、取付面に回転可能に支持される巻取軸からスクリーンを垂下し、前記スクリーンの下端にウェイトバーを取着し、前記巻取軸の回転に基づいて前記スクリーン及びウェイトバーを昇降可能とし、前記ウェイトバーを上下動可能に支持するガイドワイヤーを前記ウェイトバーの長手方向両側に張設したロールブラインドにおいて、前記ガイドワイヤーに上下動可能に支持されるワイヤーランナーを、前記ウェイトバーの両端部に該ウェイトバーの長手方向に移動可能に支持し、前記ウェイトバーには前記ワイヤーランナーの移動に基づいて付勢されて前記ウェイトバーを前記スクリーンに巻ずれが発生しない位置に保持する付勢手段を備えた。
【0009】
請求項2では、前記ワイヤーランナーの先端部に前記ガイドワイヤーを挿通し、前記ウェイトバー内で前記ワイヤーランナーの基端部と前記ウェイトバーとの間に前記付勢手段を配設した。
【0010】
請求項3では、前記ウェイトバーの両端部に一対の前記ワイヤーランナーをそれぞれ移動可能に支持し、前記各ワイヤーランナーの基端部と前記ウェイトバーとの間に前記付勢手段をそれぞれ配設した。
【0011】
請求項4では、前記ワイヤーランナーの先端部に前記ガイドワイヤーを挿通し、前記ウェイトバー内に前記ワイヤーランナーと一体に移動する付勢手段収容部を設け、前記付勢手段収容部と前記ウェイトバーに固定された仕切り板との間に前記付勢手段を配設した。
【0012】
請求項5では、前記ウェイトバーの両端部に一対の前記ワイヤーランナーをそれぞれ移動可能に支持し、前記各ワイヤーランナーと一体に移動する付勢手段収容部を前記仕切り板の両側に設け、前記仕切り板の両側に前記付勢手段を設けた。
【0013】
請求項6では、前記巻取軸の支持ブラケットに前記ガイドワイヤーを保持するワイヤーホルダーを設け、前記ワイヤーホルダーの前記スクリーンに対向する面に、前記スクリーンの巻ずれ方向に対し斜めとなる斜辺部を備えた。
【0014】
請求項7では、取付面に回転可能に支持される巻取軸からスクリーンを垂下し、前記スクリーンの下端にウェイトバーを取着し、前記巻取軸の回転に基づいて前記スクリーン及びウェイトバーを昇降可能とし、前記ウェイトバーを上下動可能に支持する案内手段を前記ウェイトバーの長手方向両側に張設したロールブラインドにおいて、前記案内手段に上下動可能に支持される被案内手段を、前記ウェイトバーの両端部に該ウェイトバーの長手方向に移動可能に支持し、前記ウェイトバーには前記被案内手段の移動に基づいて付勢されて前記ウェイトバーを前記スクリーンに巻ずれが発生しない位置に自然長で保持するコイルスプリングを備えた。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ウェイトバーをスクリーンの巻ずれが発生しない位置に自動的に調整し得るロールブラインドの巻ずれ防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】一実施形態の電動ロールブラインドを示す側面図である。
【図2】リミットベースを示す正面図である。
【図3】巻ずれ検出レバーの動作を示す平面図である。
【図4】ワイヤーホルダーを示す平面図である。
【図5】巻ずれ防止装置を備えたウェイトバーを示す正面図である。
【図6】ワイヤーランナーを示す平面図である。
【図7】図5におけるC−C線断面図である。
【図8】巻ずれ防止装置の動作を示す正面図である。
【図9】巻ずれ防止装置の第二の実施形態を示す正面図である。
【図10】スプリングボックスを示す斜視図である。
【図11】図9におけるD−D線断面図である。
【図12】第二の実施形態の巻ずれ防止装置の動作を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す電動ロールブラインドは、壁面等の取付面に固定される支持ブラケット1間に巻取軸2が回転可能に支持され、その巻取軸2からスクリーン3が垂下されている。
【0018】
前記巻取軸2内には、基端部が前記支持ブラケット1に支持されたモーター(図示しない)が配設され、そのモーターの作動により前記巻取軸2が正逆方向に回転される。そして、巻取軸2がスクリーン3の巻取り方向に回転されると、スクリーン3が巻取軸2に巻き取られて引き上げられ、巻取軸2がスクリーン3の巻戻し方向に回転されると、スクリーン3が巻取軸2から巻き戻されて下降する。
【0019】
前記スクリーン3の下端にはウェイトバー4が取着されている。前記ウェイトバー4の両端部にはガイド部材5が取着され、そのガイド部材5にはスクリーン3の幅方向両側において垂直方向に張設されたガイドワイヤー(案内手段)6が挿通されている。
【0020】
前記ガイドワイヤー6の下端部は、前記ウェイトバー4の下限位置において床面等の取付面に固定されたワイヤ固定部7に支持されている。前記ガイドワイヤー6の上端部は、前記支持ブラケット1に支持されている。
【0021】
従って、スクリーン3が昇降されると、ウェイトバー4はガイドワイヤー6により前後方向及び左右方向にほぼ位置決めされた状態で昇降される。
前記支持ブラケット1には、図2及び図3に示すリミットベース8が固定され、そのリミットベース8にはリミットスイッチ9が取着されている。
【0022】
前記リミットベース8には、前記リミットスイッチ9の側方に巻ずれ検出レバー10が設けられている。前記巻ずれ検出レバー10の具体的構成を説明すると、前記リミットベース8に固定された支持部材11に支軸12が垂直方向に設けられ、その支軸12に前記巻ずれ検出レバー10の基端部が回動可能に支持されている。
【0023】
前記巻ずれ検出レバー10の先端側は、図3に示すように、前記巻取軸2の端部から遠ざかる方向に延設された後、前記巻取軸2の端部に向かって斜めに延設され、さらに先端部13が山形に屈曲されている。また、その先端部13は、図1及び図2に示すように、基端部より上下方向に幅広に形成されている。
【0024】
そして、巻取軸2に巻き取られるスクリーン3の端縁部が前記先端部13の頂部13aに当接するようになっている。
前記支軸12には捩じりコイルスプリング14が装着され、その捩じりコイルスプリング14の一端は前記支持部材11に当接し、他端は巻ずれ検出レバー10の基端部に当接している。
【0025】
そして、支持部材11を支点とした捩じりコイルスプリング14の付勢力により、前記巻ずれ検出レバー10は常には図3に実線で示す状態に保持される。また、巻取軸2に巻き取られるスクリーン3に図3に示す矢印A方向の巻ずれが発生すると、巻ずれ検出レバー10がスクリーン3に押圧されて同図に鎖線で示すように回動される。すると、巻ずれ検出レバー10の基端部で前記リミットスイッチ9のボタン9aが押圧されて、モーターの作動が停止されるようになっている。
【0026】
図2に示すように、前記リミットベース8には長板状のリミットレバー15が上下動可能に支持されている。また、リミットレバー15にはコイルスプリング16の一端が取着され、そのコイルスプリング16の他端は前記リミットベース8に取着されている。そして、リミットレバー15はコイルスプリング16の付勢力により常に下方へ付勢されて、常には図2に示す下限位置に位置している。
【0027】
前記リミットレバー15の上部において、前記リミットスイッチ9のボタン9aの下方には、リミットレバー15が上方へ押し上げられたとき、前記ボタン9aを押圧可能とした押圧片17が形成されている。
【0028】
前記リミットレバー15の下端縁は、前記ウェイトバー4の端部の昇降軌跡上に位置する。そして、ウェイトバー4が上限まで引き上げられると、ウェイトバー4の端部が前記リミットレバー15の下端に当接して、リミットレバー15を上方に押し上げる。すると、前記押圧片17でボタン9aが押圧されて、モーターの作動が停止されるようになっている。
【0029】
前記リミットレバー15の下端部には、ワイヤーホルダー18が取着されている。このワイヤーホルダー18は、図4に示すように、金属板の先端部を折り曲げて三角形状のガイド部19が形成され、その基端部が前記リミットレバー15の下端部に取着されている。そして、前記ガイド部19に前記ガイドワイヤー6が挿通されている。
【0030】
前記ガイド部19は、その斜辺部20が前記スクリーン3の端縁に対向するように形成されている。そして、図4に示すように、巻取軸2に巻き取るスクリーン3に巻ずれが発生して、スクリーン3の端縁がガイド部19に向かって矢印B方向に近づいたとき、スクリーン3の端縁は斜辺部20に沿って案内されて、スクリーン3の巻ずれ方向に移動可能となっている。
【0031】
従って、スクリーン3に巻ずれが発生して、スクリーン3の端縁がガイド部19に当接しても、スクリーン3の端縁が折り返されたり、ガイド部19と強く摩擦しないようになっている。
【0032】
前記ウェイトバー4にはスクリーン3の巻ずれを防止する巻ずれ防止装置が設けられている。図5及び図7に示すように、前記ウェイトバー4は中空状の押し出し形材で形成され、その両端部に取着されたキャップ21に四角棒状のワイヤーランナー(被案内手段)22a,22bがウェイトバー4の長手方向にそれぞれ出没可能に支持されている。前記ワイヤーランナー22a,22bは同一長さで形成されている。
【0033】
図6に示すように、前記ワイヤーランナー22a,22bの先端部には二股部23が形成され、その二股部23の先端部には同二股部23の開口部を塞ぐようにネジ軸24が取着されている。そして、二股部23とネジ軸24との間に形成される空間に、前記ガイドワイヤー6が挿通されている。
【0034】
前記ウェイトバー4内において、前記ワイヤーランナー22a,22bはコイルスプリング25a,25bに挿通され、ワイヤーランナー22a,22bの基端には、コイルスプリング25a,25bのワイヤーランナー22a,22bからの抜けを阻止する抜け止めビス26が取着されている。
【0035】
前記コイルスプリング25a,25bは、その付勢力が等しく設定されている。巻ずれが生じない正常時、キャップ21にコイルスプリング25a,25bは自然長で接し、前記ウェイトバー4はキャップ21から露出するワイヤーランナー22a,22bの長さが等しくなるように位置する。すなわち、ウェイトバー4が左右のガイドワイヤー6の中間位置で保持されるよう左右のガイドワイヤー6が床面等に設置されている。そのとき、キャップ21を支点とするコイルスプリング25a,25bの付勢力は作用しない。
【0036】
このように構成されたウェイトバー4では、巻取軸2に巻き取られるスクリーン3に巻ずれが発生すると、図8に示すように、ウェイトバー4がガイドワイヤー6の中間位置から一方へ移動し、例えばコイルスプリング25aが圧縮される状態となる。コイルスプリング25bは自然長のままウェイトバー4の移動にともないウェイトバー4内を相対移動する。
【0037】
すると、コイルスプリング25aの伸張方向の付勢力により、ウェイトバー4はガイドワイヤー6の中間位置に向かって移動し、図5に示す状態に復帰する。従って、巻取軸2に対するスクリーン3の巻ずれが強制的に補正される。
【0038】
この実施形態の電動ロールブラインド及び巻ずれ防止装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)ウェイトバー4内のコイルスプリング25a,25bの付勢力により、ウェイトバー4をガイドワイヤー6間の中間位置に保持して、巻取軸2でのスクリーン3の巻ずれを補正することができる。
(2)通常時(巻ずれしていないとき)、コイルスプリング25a,25bの付勢力は作用しないため、ワイヤーランナー22a,22bとガイドワイヤー6との摩擦は小さく、巻取軸2を引き上げるためのトルクは小さい。
(3)コイルスプリング25a,25bの付勢力を同一とすることにより、スクリーンの生地の伸び等による調整を必要とすることなく、ウェイトバー4をスクリーン3の巻ずれが発生しない位置に自動的に保持することができる。
(4)スクリーン3の端縁がワイヤーホルダー18に接触しても、斜辺部20によりスクリーン3がワイヤーホルダー18に強く摩擦しないので、スクリーン3端縁の損傷を防止することができる。
(第二の実施形態)
図9〜図12は、巻ずれ防止装置の第二の実施形態を示す。第一の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明する。図9に示すように、前記ワイヤーランナー(被案内手段)22a,22bには連結部材31a,31bの一端が固着され、連結部材31a,31bの他端は、スプリングボックス32の端部にそれぞれ固着されている。従って、ワイヤーランナー22a,22b、連結部材31a,31b及びスプリングボックス32は、ウェイトバー4に対し、ウェイトバー4の長手方向に一体に相対移動可能となっている。
【0039】
前記スプリングボックス32は、図10及び図11に示すように、前記ウェイトバー4内をその長手方向に相対移動可能とした四角箱状に形成されるとともに、その四角箱は上下方向に開口されている。前記スプリングボックス32の上下位置には固定ビス33で前記ウェイトバー4に固定された連結部材34a,34bが配設されている。
【0040】
前記連結部材34a,34bは、前記スプリングボックス32を上下方向に貫通する仕切り板35で連結され、その仕切り板35と前記スプリングボックス32の両側の内側面との間にコイルスプリング36a,36bが配設されている。
【0041】
また、前記スプリングボックス36a,36bの両側の内側面には、前記コイルスプリング36a,36bに係合してコイルスプリング36a,36bを径方向に保持する円柱状の突部37が形成されている。
【0042】
前記コイルスプリング36a,36bは、その付勢力が等しく設定されている。巻ずれが生じない正常時、仕切り板35にコイルスプリング36a,36bは自然長で接し、前記ウェイトバー4はキャップ21から露出するワイヤーランナー22a,22bの長さが等しくなるように位置する。すなわち、ウェイトバー4が左右のガイドワイヤー6の中間位置で保持されるよう左右のガイドワイヤー6が床面等に設置されている。そのとき、仕切り板35を支点とするコイルスプリング25a,25bの付勢力は作用しない。
【0043】
このように構成されたウェイトバー4では、巻取軸2に巻き取られるスクリーン3に巻ずれが発生すると、図12に示すように、ウェイトバー4がガイドワイヤー6の中間位置から一方へ移動し、例えばコイルスプリング36aが圧縮される状態となる。
【0044】
すると、コイルスプリング36aの伸張方向の付勢力により、ウェイトバー4はガイドワイヤー6の中間位置に向かって移動し、図9に示す状態に復帰する。従って、巻取軸2に対するスクリーン3の巻ずれが強制的に補正される。
【0045】
この実施形態の巻ずれ防止装置では、第一の実施形態で得られた作用効果(1)(2)に加えて、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)コイルスプリング36a,36bの支点は、ウェイトバー4に固定された仕切り板35であり、スプリングボックス32は連結部材34a,34bを介してワイヤーランナー22a,22bに連結されているので、ウェイトバー4の中間位置からのずれ、すなわち巻ずれが発生する状態を検出する精度を向上させることができる。
【0046】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第一および第二の実施形態の巻ずれ防止装置は、スクリーンを手動で昇降するロールブラインドに使用することもできる。
・第一及び第二の実施形態において、ウェイトバー4内のコイルスプリングを一つとしてもよい。ウェイトバー4の中間位置から一方への移動でコイルスプリングを圧縮し、他方への移動でコイルスプリングを伸長させ、そのコイルスプリングの復元力を利用してウェイトバーを中間位置に保持するように構成する。コイルスプリングを一つとして部品点数を削減することができる。
・第一及び第二の実施形態において、通常時(巻ずれが生じないとき)左右のコイルスプリング25a,25b,36a,36bに非線形の初期たわみのみを付与して、若干圧縮した状態で左右のガイドワイヤー6を設置してもよい。このようにすれば、僅かな巻ずれもスムースに補正することができる。
・第一及び第二の実施形態において、被案内手段としてのワイヤーランナーを案内手段としてのガイドワイヤーで上下方向に案内したが、断面C形あるいは断面I形の溝を備えたガイドレールで被案内手段を左右方向に移動不能に係合させ、上下方向に移動可能に案内してもよい。
【符号の説明】
【0047】
2…巻取軸、3…スクリーン、4…ウェイトバー、6…案内手段(ガイドワイヤー)、18…ワイヤーホルダー、20…斜辺部、22a,22b…被案内手段(ワイヤーランナー)、25a,25b,36a,36b…付勢手段(コイルスプリング)、32…付勢手段収容部(スプリングボックス)、35…仕切り板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付面に回転可能に支持される巻取軸からスクリーンを垂下し、前記スクリーンの下端にウェイトバーを取着し、前記巻取軸の回転に基づいて前記スクリーン及びウェイトバーを昇降可能とし、前記ウェイトバーを上下動可能に支持するガイドワイヤーを前記ウェイトバーの長手方向両側に張設したロールブラインドにおいて、
前記ガイドワイヤーに上下動可能に支持されるワイヤーランナーを、前記ウェイトバーの両端部に該ウェイトバーの長手方向に移動可能に支持し、前記ウェイトバーには前記ワイヤーランナーの移動に基づいて付勢されて前記ウェイトバーを前記スクリーンに巻ずれが発生しない位置に保持する付勢手段を備えたことを特徴とするロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項2】
前記ワイヤーランナーの先端部に前記ガイドワイヤーを挿通し、前記ウェイトバー内で前記ワイヤーランナーの基端部と前記ウェイトバーとの間に前記付勢手段を配設したことを特徴とする請求項1記載のロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項3】
前記ウェイトバーの両端部に一対の前記ワイヤーランナーをそれぞれ移動可能に支持し、前記各ワイヤーランナーの基端部と前記ウェイトバーとの間に前記付勢手段をそれぞれ配設したことを特徴とする請求項2記載のロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項4】
前記ワイヤーランナーの先端部に前記ガイドワイヤーを挿通し、前記ウェイトバー内に前記ワイヤーランナーと一体に移動する付勢手段収容部を設け、前記付勢手段収容部と前記ウェイトバーに固定された仕切り板との間に前記付勢手段を配設したことを特徴とする請求項1記載のロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項5】
前記ウェイトバーの両端部に一対の前記ワイヤーランナーをそれぞれ移動可能に支持し、前記各ワイヤーランナーと一体に移動する付勢手段収容部を前記仕切り板の両側に設け、前記仕切り板の両側に前記付勢手段を設けたことを特徴とする請求項4記載のロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項6】
前記巻取軸の支持ブラケットに前記ガイドワイヤーを保持するワイヤーホルダーを設け、前記ワイヤーホルダーの前記スクリーンに対向する面に、前記スクリーンの巻ずれ方向に対し斜めとなる斜辺部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロールブラインドの巻ずれ防止装置。
【請求項7】
取付面に回転可能に支持される巻取軸からスクリーンを垂下し、前記スクリーンの下端にウェイトバーを取着し、前記巻取軸の回転に基づいて前記スクリーン及びウェイトバーを昇降可能とし、前記ウェイトバーを上下動可能に支持する案内手段を前記ウェイトバーの長手方向両側に張設したロールブラインドにおいて、
前記案内手段に上下動可能に支持される被案内手段を、前記ウェイトバーの両端部に該ウェイトバーの長手方向に移動可能に支持し、前記ウェイトバーには前記被案内手段の移動に基づいて付勢されて前記ウェイトバーを前記スクリーンに巻ずれが発生しない位置に自然長で保持するコイルスプリングを備えたことを特徴とするロールブラインドの巻ずれ防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−6922(P2011−6922A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151566(P2009−151566)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】