説明

下垂型壁面緑化補助資材

【課題】 蔓性植物が壁面に沿って効率よく成長するように補助する。
【解決手段】 構造物1の壁面1cにおいて、垂下する蔓性植物4を空間内に囲って壁面1cへの付着を防ぐと共に、風等による揺動範囲を規制する第1補助資材5を備えている。第1補助資材5は、構造物1の壁面1cに沿って設けられた略かご型形状をなし、壁面側に位置する第1ネット5aと、空間側に位置する第2ネット5bとが空間を介して連結されている。第1補助資材5は、吊り部材7によって構造物1の屋上1aから吊り下げられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物などの壁面における下垂型壁面緑化補助資材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、都市部におけるヒートアイランド現象の緩和や大気の浄化、アメニティ空間の創出などを目的に、建物の屋上や壁面、ベランダなどの緑化が試みられている。
建物の壁面緑化では、コケ等からなる植生マットを壁面に設置する方法と、蔓性植物を壁面に登坂させる方法や、屋上やベランダなどから下垂させる方法がある。
蔓性植物を下垂させる方法は、例えば以下に示す特許文献に提案されている。
特許文献1では、壁面全体で上下左右方向に線状部材を形成し、この任意の位置にプランター等を設置して、各プランターから下方の線状部材に蔓性植物を沿わせて緑化するものである。そして、これらの各プランターには灌水装置が設置されている。
また、特許文献2は、建物壁面の全体に金網が設けられ、この金網上に蔓性植物が植え込まれた横方向に形成された植物ユニットを任意の箇所に設置して下垂させたものである。
【特許文献1】特開2002−272274号公報
【特許文献2】特開2000−300079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1で提案されている蔓性植物の下垂方法では、緑化対象となる壁面全体に線状部材を設置し、任意の箇所にプランターを設置するという多大な構成であることから、設置作業が大掛かりとなるうえ、資材コストが増加するという問題がある。そして、蔓性植物はこの線状部材に沿って下垂するが、風の強さによっては舞い上げられて成長を妨げられる可能性がある。
また、特許文献2で提案されている植物ユニットによる壁面緑化方法では、金網上に設置可能な特殊な植物ユニットを使用するため、コストがかかる。そして、壁面全体に金網を設置して植物ユニットを設ける構成であるため、設置作業が大掛かりとなり施工性が悪いという問題がある。また、下垂した蔓性植物は、壁面から離れているため、風などの影響を受けて舞い上げられたり、揺れて折れるなどの損傷があるという欠点がある。
【0004】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、蔓性植物が壁面に沿って効率よく成長するように補助する下垂型壁面緑化補助資材を提供することを目的とする。
また、他の目的としては、簡易な構成により設置の施工性を向上させるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る下垂型壁面緑化補助資材では、構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化させるための下垂型壁面緑化補助資材であって、垂下する蔓性植物を空間内に囲って壁面への付着を防ぐと共に、風等による揺動範囲を規制する枠部材を備えていることを特徴としている。
本発明では、蔓性植物を枠部材の上方から枠内に誘導して下垂させることにより、構造物の壁面を緑化することができる。そして、枠部材の枠内を通過して下垂する蔓性植物は、枠部材によって囲われているため、風の舞い上がりや折れるなどの損傷を防止できる。また、構造物の壁面側に枠部材が設けられることで、蔓性植物が壁面に付着しにくくなり、蔓性植物が効率よく成長することができる。
さらに、この枠部材は、例えば線状部材などによって囲われた簡易な構成であるうえ、蔓性植物の下垂を補助するものであることから、壁面の部分的な範囲に設置されていればよい。このようなことから、施工性が向上され設置が容易となり、資材コストの低減を図ることができる。
【0006】
また、本発明に係る下垂型壁面緑化補助資材では、枠部材は、構造物の壁面に沿って設けられた略かご型形状をなし、壁面側に位置する第1ネットと、空間側に位置する第2ネットとが空間を介して連結されていることが好ましい。
本発明では、略かご型形状をなす枠部材の枠内に誘導された蔓性植物は、空間を形成する枠部材によって囲われているため、風の影響による揺れを防止できるとともに、外方から蔓性植物を見ることができる。また、構造物の壁面側に第1ネットが設けられていることによって、蔓性植物が壁面に付着することを抑制できる。
【0007】
また、本発明に係る下垂型壁面緑化補助資材では、枠部材は、第2ネットが第1ネットより大きな網目を形成していることが好ましい。
本発明では、構造物の壁面側に位置する第1ネットの網目を小さくすることで、蔓性植物が壁面に付着することを防止できる。そして、空間側に位置する第2ネットは、蔓性植物が風等により揺動する範囲を規制できればよいため、第1ネットと比較して網目を大きくすることができ、部材のコストダウンを図ることができる。
【0008】
また、本発明に係る下垂型壁面緑化補助資材では、枠部材は、蔓性植物の下垂方向に所定間隔で配列されていて空間を形成する複数の円形又はらせん状をなす規制部を設けていることが好ましい。
本発明では、蔓性植物を、複数の円形又はらせん形状によって形成された規制部内に誘導することができる。そして、蔓性植物がこの規制部によって囲われているため、風の影響による蔓性植物の揺動が規制されて舞い上がりを防止でき、また蔓性植物の壁面への付着を抑制できる。
【0009】
また、本発明に係る下垂型壁面緑化補助資材では、枠部材は、蔓性植物の下垂方向に所定間隔で配列されていて、空間を形成する複数のC型形状をなす規制部を設け、C型形状の切り欠き部側で壁面と所定の隙間を形成していることが好ましい。
本発明では、蔓性植物を、複数のC型形状をなす規制部内に誘導することができる。そして、蔓性植物はC型形状の規制部の上方又はC型の切り欠き部から規制部内に誘導されて囲われているため、風の影響による蔓性植物の揺動が規制されて舞い上がりを防止でき、また蔓性植物の壁面への付着を抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の下垂型壁面緑化補助資材によれば、蔓性植物を枠部材の上方から枠内に誘導して下垂させることにより、構造物の壁面を緑化することができる。そして、枠部材の枠内を通過して下垂している蔓性植物は、枠部材によって囲われているため、風の舞い上がりや折れるなどの損傷を防止できる。また、構造物の壁面側に枠部材が設けられることで、蔓性植物が壁面に付着しにくくなり、蔓性植物が効率よく成長することができる。
このように、枠部材を使用して構造物の壁面を蔓性植物で覆うことにより、緑化効果を奏し、都市のヒートアイランド現象の抑制に寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2に基づいて説明する。
図1は第1の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図、図2は図1に示す下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を側面から見た図である。
図1に示すように、本第1の実施の形態では、構造物1の屋上1aの周囲に形成されるパラペット1bに沿ってプランター2が設けられ、プランター2の内部に土壌などの緑化基材3が収容されて蔓性植物4が植栽されている。
そして、プランター2が設置されている直近となる構造物1の壁面1cには、外形が直方体の略かご型形状をなす第1補助資材5(枠部材)が設けられている。
【0012】
図2に示すように、第1補助資材5は、壁面1cに沿って設けられ、上端5dがプランター2の上端2aとほぼ同じ高さとなる位置となるように屋上1aから吊り下げられている。
ここで、プランター2の設置位置は、とくに限定されるものではないが、上述したように蔓性植物4が第1補助資材5の側に導かれる構成となることから、できるだけプランター2と第1補助資材5との距離は近い方がよい。
【0013】
次に、図2に示すように、屋上1aのパラペット1bの上面に嵌合し、断面形状が凹形をなす保護部材6が設けられている。この保護部材6は、構造物1の角部で蔓性植物4が擦れて損傷することを防止する機能を果たす。
また、一端7aが屋上1aまたはパラペット1bに固定され、他端7bが第1補助資材5の上端部5dに固定されているワイヤなどからなる吊り部材7が設けられ、これにより第1補助資材5が屋上1aより吊り下げられて壁面1cに設置されている。
なお、この保護部材6の壁面側6aに、第1補助資材5の上端部5dを固着させることにより、第1補助資材5を構造物1に安定させて固定することができる。
【0014】
図1及び図2に示すように、第1補助資材5は、壁面側に位置する第1ネット5aと、第1ネット5aより空間側に間隙をもって備えられた第2ネット5bと、第1ネット5aと第2ネット5bとの間を連結する接続部材5cとから構成されている。
第1ネット5aは、構造物1の壁面1cに蔓性植物4が付着することを防止するとともに、風圧の影響を小さくして風が通り抜けできるように、例えば1〜5mm程度の小さい網目が形成されている。これにより、第1ネット5aは、風圧がかかることがなく、第1補助資材5の揺れを防止することができる。
【0015】
一方、第2ネット5bは、風の影響による蔓性植物4の揺動範囲を規制するために、また外部から蔓性植物4の葉が見えるように、例えば5〜20cm程度の大きい網目が形成されている。
このように、第2ネット5bは、第1ネット5aと比較して網目を大きくすることができることから、資材コストの低減を図ることができる。
【0016】
そして、図1及び図2に示すように、第1補助資材5の第1ネット5aと第2ネット5bとの隙間L1(接続部材5cの長さ)は、蔓性植物4が枠内を下方に向かって成長することが可能となる適当な隙間L1とすればよく、本第1の実施の形態では3〜15cmとしている。
なお、第1補助資材5の材質については、金網のような外力による変形がないもの、又は繊維による網のような変形するものでもよく、軽量であれば何れの材料であってもよい。
【0017】
上述したような第1補助資材5を設けることにより、プランター2に植栽された蔓性植物4は、プランター2からパラペット1bを介して、第1ネット5aと第2ネット5bとの間の枠内に誘導され、構造物1の壁面1cに沿って下垂しながら生育し、壁面1cを緑化することができる。
なお、第1補助資材5の枠内に導かれた蔓性植物4の枝葉を、腐食性の針金やテープなどによって第1補助資材5の任意の箇所に結束させてもよい。
【0018】
上述した本第1の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材では、蔓性植物4は第1補助資材5によって囲われて揺動範囲が規制されている。これにより、蔓性植物4は、風による舞い上がりや、折れるなどの損傷を防止でき、さらに構造物1の壁面1cへの付着を防止することができる。この結果、蔓性植物4は、上方から下方に向けて効率よく成長することができる。
また、この第1補助資材5は、蔓性植物4が自重によって垂れ下がって成長するように誘導するための補助資材であるため、垂れ下がりが開始される壁面1cの上方の部分的な範囲に、第1補助資材5が設置されていればよい。例えば、第1の実施の形態では、第1補助資材5の上下方向の高さL2は、1〜2m程度である。
このように、第1補助資材5が部分的で簡易な構成であるため、施工性がよく設置が容易であり、設置にかかる時間を短縮することができる。さらに、資材コストの低減を図ることができる。
このようなことから、第1補助資材5を使用して、構造物1の壁面1cを蔓性植物4で覆うことにより、緑化効果を奏し、都市のヒートアイランド現象の抑制に寄与することができる。
【0019】
次に、第2の実施の形態について、図3に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成及び作用について説明する。
図3は、第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
図3に示すように、本第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材は、蔓性植物4の下垂方向に所定間隔で円形部が配設されている第2補助資材8(枠部材)と、同じく壁面1cの高さ方向に連続したらせん形状をなす第3補助資材9(枠部材)とが設けられている。
【0020】
図3に示すように、第2補助資材8は、構造物1の壁面1cに対して高さ方向に延在する支柱部材8aと、支柱部材8aに所定間隔をもって複数接続されたリング形状の円形部材8b(規制部)とから構成されている。そして、この円形部材8bは、蔓性植物4が上方から円形部材8b内の空間を通過して下垂可能なように支柱部材8aに設けられている。
また、第3補助資材9は、らせん形状で形成された略円形部9a(規制部)内の空間を蔓性植物4が通過して下垂するように設けられている。
【0021】
図3に示すように、第2補助資材8及び第3補助資材9の設置については、第1の実施の形態と同様で、吊り部材7によって第2補助資材8及び第3補助資材9の上部8c、9bが固定されて、屋上1aまたはパラペット1bから吊り下げられて構造物1の壁面1cの上方に設置される。
そして、屋上1aのパラペット1bの上面に保護部材6を取り付けて、パラペット1bの角部に蔓性植物4が接触することを防止する。このとき、第2補助資材8及び第3補助資材9を保護部材6に固着して、壁面1cとの固定を安定させてもよい。
第2補助資材8及び第3補助資材9の上下方向の高さL2は、第1の実施の形態と同様に、1〜2m程度とする。
なお、第2の実施の形態では、第2補助資材8のみ又は第3補助資材9のみの設置でもよく、又は第2及び第3補助資材8、9を適宜数ずつ組み合わせて設置してもよい。
【0022】
このように、第2補助資材8に形成された円形部材8bや第3補助資材9に形成された略円形部9aが規制部となり、枠内に誘導された蔓性植物4の揺動範囲を規制することができる。このため、風の影響などによる蔓性植物4の揺れを防ぐことができるとともに、構造物1の壁面1cへの付着を防止することができる。
これにより、第2及び第3補助資材8、9によって下垂を補助された蔓性植物4は、上方から下方に向けて効率よく成長することができる。
上述したように、第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材では、第1の実施の形態によるものと同様の効果を得ることができる。
【0023】
次に、第3の実施の形態について、図4に基づいて説明するが、上述の第1及び第2の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1及び第2の実施の形態と異なる構成及び作用について説明する。
図4は、第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
図4に示すように、本第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材は、蔓性植物4の下垂方向に所定間隔でC型部材が配設されている第4補助資材10(枠部材)と、同じく壁面1cの高さ方向に連続した波形状をなす第5補助資材11(枠部材)とが設けられている。
【0024】
図3に示すように、第4補助資材10は、構造物1の壁面1cに対して高さ方向に延在する支柱部材10aと、支柱部材10aに所定間隔をもって複数接続されたC型形状をなすC型部材10b(規制部)とから構成されている。このC型部材10bは、切り欠き部10cを壁面1c側に向け、切り欠き部10cと壁面1cとの間に所定の隙間を持たせるように設置する。
蔓性植物4は、C型部材10bの上方又は切り欠き部10cからC型部材10bの内側を下垂することができる。そして、C型部材10bに切り欠き部10cを設けたことで、蔓性植物4が上方から水平方向に並列されたC型部材10bの中間10dに下垂した場合に、風で左右に振れた際に壁面1cとC型部材10bの切り欠き部10cの隙間からC型部材10bの内側に入り、風による蔓性植物4も揺動が規制されて舞い上がりを防止できる。
また、第5補助資材11は、第4補助資材10と同形状のC型部材11bを備え、支持部材11aが上下方向に波形状となっていて凸部11dでC型部材11b支え、凹部11eで横方向に延在する部材11fと接続されている。
なお、C型部材10b、11bは、図4に示すような円形に限定されることはなく、ほかに楕円形又はひし形などに形成されて、一部切り欠き部10c、11cを有した形状であってもよい。
【0025】
図4に示すように、第4補助資材10及び第5補助資材11の設置については、第1及び第2の実施の形態と同様であり、詳細な説明は省略するが、吊り部材7によって第4補助資材10及び第5補助資材11の上部10h、11gが固定されて、屋上1aまたはパラペット1bから吊り下げられて構造物1の壁面1cの上方に設置される。
なお、図4に示す第3の実施の形態では、第4補助資材10のみ又は第5補助資材11のみの設置でもよく、又は第4及び第5補助資材10、11を適宜数ずつ組み合わせて設置しても構わない。
さらに、第4及び第5補助資材10、11と、上述した第2の実施の形態(図3参照)の第2、第3補助資材8、9とを適宜組み合わせて設置してもよい。
【0026】
上述したように、第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材では、第1及び第2の実施の形態によるものと同様の効果を得ることができ、第4及び第5補助資材10、11に形成されたC型部材10b、11bが規制部となり、枠内に誘導された蔓性植物4の揺動範囲を規制することができる。このため、風の影響などによる蔓性植物4の揺れを防ぐことができるとともに、構造物1の壁面1cへの付着を防止することができる。
【0027】
以上、本発明による下垂型壁面緑化補助資材の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1乃至第3の実施の形態では、構造物1の屋上1aまたはパラペット1bに第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11を設置しているが、必ずしも屋上1aに限定されることはない。例えば、建築物1のベランダや窓にプランター2を設置して、そこから蔓性植物4を下垂させてもよい。要は、構造物1の壁面1cにおいて、蔓性植物4を上部から下部に下垂させて壁面緑化する場合に適用されればよいのである。
また、第1乃至第3の実施の形態では、第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11の壁面1cに対して上下方向の高さL2を1〜2m程度としているが、これに限定されることはない。また、第1乃至第5補助資材5、8、9、10、11の数量、設置方法、設置範囲及び大きさについても、条件に合わせて設定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を側面から見た図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による下垂型壁面緑化補助資材の設置状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1a 屋上
1c 壁面
2 プランター
4 蔓性植物
5 第1補助資材(枠部材)
5a 第1ネット
5b 第2ネット
7 吊り部材
8 第2補助資材(枠部材)
8b 円形部材(規制部)
9 第3補助資材(枠部材)
9a 略円形部(規制部)
10 第4補助資材(枠部材)
10b C型部材(規制部)
11 第5補助資材(枠部材)
11b C型部材(規制部)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化させるための下垂型壁面緑化補助資材であって、
垂下する蔓性植物を空間内に囲って壁面への付着を防ぐと共に、風等による揺動範囲を規制する枠部材を備えていることを特徴とする下垂型壁面緑化補助資材。
【請求項2】
前記枠部材は、前記構造物の壁面に沿って設けられた略かご型形状をなし、壁面側に位置する第1ネットと、空間側に位置する第2ネットとが前記空間を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の下垂型壁面緑化補助資材。
【請求項3】
前記枠部材は、前記第2ネットが前記第1ネットより大きな網目を形成していることを特徴とする請求項2に記載の下垂型壁面緑化補助資材。
【請求項4】
前記枠部材は、前記蔓性植物の下垂方向に所定間隔で配列されていて、前記空間を形成する複数の円形又はらせん状をなす規制部を設けた請求項1に記載の下垂型壁面緑化補助資材。
【請求項5】
前記枠部材は、前記蔓性植物の下垂方向に所定間隔で配列されていて、前記空間を形成する複数のC型形状をなす規制部を設け、前記C型形状の切り欠き部側で壁面と所定の隙間を形成した請求項1に記載の下垂型壁面緑化補助資材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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