人体感知装置

【課題】単一の人体検出装置で複数方向の人体の感知を行う。
【解決手段】発光体33が発光し、その光は発光導光体18の反射面41a,41bによってそれぞれ左右方向に分光され、それぞれの反射光は透明窓16a,16bを通過して外部に照射される。その光は再び外部から透明窓16a,16bを通過して入射される。このとき、透明窓16aを通過した光は導光部42aを通じて入射し、反射部41bで反射して受光体34で検出される。一方、透明窓16bを通過した光は遮光板43bによって通過を妨げられて入射しない。この光の有無をによって、人体の有無を感知する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体感知装置に関する。詳しくは、発光体からの光を複数方向に反射する反射手段と、その複数方向から入射する光を受光体に向けて反射する反射手段とを備えることによって、複数方向の人体を感知できるようにした人体感知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体の接近を感知する人体感知装置が知られている。図23に示すように、従来の人体感知装置1は発光体1a及び受光体1bとから構成され、例えばトイレ用脱臭装置10の一方の側面側に設けられる。そして、発光体1aから発された光の有無を受光体1bで検出することによって、人体の有無、例えば使用者が便座5に着座したことを感知する。
【0003】また、トイレ用脱臭装置10は、箱形のキャビネット3の上端から水平方向に吸気パイプ4が突設されており、この吸気パイプ4の先端が下方に向けて屈折されている。この吸気パイプ4の屈折部を便器2の縁の内側に掛止することにより、トイレ用脱臭装置1を便器2の横に取り付けることができる。
【0004】この従来のトイレ用脱臭装置10では、人体感知装置1によって使用者の着座が感知されると、吸気パイプ4から便器2内の空気を吸入して脱臭を開始し、臭気を取り除いて排気パイプ7から排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図23に示す従来の人体感知装置1は、常に感知しようとする人体のいる方向に向けて配置することが必要である。このため、従来のトイレ用脱臭装置10の一方の側面のみに人体感知装置1を設けた場合、便器2に対する掛止手段である吸気パイプ4の突出方向によって、設置可能な場所が便器2の右側に限定されてしまう。したがって、例えば便器2の右側に他の設置物がある場合には、トイレ用脱臭装置10を取り付けられないことがある。
【0006】このように、人体感知装置1の装置における取付位置とその装置自体の形状や構造との関係で、その装置本体の設置場所が制限されるという問題があった。このような問題を解決するためには、例えば2個の人体感知装置1をトイレ用脱臭装置10の前後の側面にそれぞれ設けることが考えられるが、この場合は部品コストが増大するという問題がある。また、トイレ用脱臭装置10を右側設置用、左側設置用とを別々に製造することも考えられるが、この場合は製造工程が複雑になり製造コストが増大するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は上述したような問題を解決したものであって、単一の人体感知装置で複数の方向の人体を感知することによって、コストの増大を伴わずに装置本体の設置場所を自由度を高めることができる人体感知装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明においては、発光体及び受光体を有し、発光体が発光する光を受光体で検出することによって人体の有無を感知する人体感知装置において、発光体からの光を異なる複数の方向に導光する第1の導光手段と、複数の方向から入射する光を受光体に向けて導光する第2の導光手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係るトイレ用脱臭装置の発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1はいわゆる洋式便器2の横に設置した本発明の実施の形態であるトイレ用脱臭装置20を前面側から見た状態を示し、図2はこのトイレ用脱臭装置20を後面側から見た状態を示す。図1及び図2に示すように、箱形に形成されたキャビネット13の上端から水平方向に吸気パイプ14が突設されており、この吸気パイプ14の先端には下方に向いた屈折部14aが設けられている。
【0011】この吸気パイプ14を便器2と便座5との間に挿入して、屈折部14aを便器2の縁の内側に掛止することにより、トイレ用脱臭装置20が便器2の横に取り付けられる。また、吸盤15をキャビネット13の便器2に対向する面に吸着させ、この吸盤15に設けられた突起15aを便座2の壁面に当接させることによって、キャビネット13と便器2との隙間によるがたつきがなくなり、トイレ用脱臭装置20が安定良く取り付けられる。
【0012】なお、一般に便器2と便座5との間にはある程度の隙間が設けられており、吸気パイプ14はこの隙間よりも薄く形成されているため、便座5を便器2の上に倒した場合であっても吸気パイプ14が便座15に干渉することはない。
【0013】キャビネット13の前面部13a及び後面部13bにはそれぞれ円形の透明窓16a,16bが設けられている。この透明窓16a,16bの内側には、人体感知装置30(図8)を構成する発光導光体18と受光導光体19等が配置されている。また、キャビネット13の後面部13bには、室内空気吸入口17が設けられている。
【0014】図3及び図4に示すように、吸気パイプ14はキャビネット13に対して適宜な掛止手段によって取り付けられ、取り外し可能となっている。これは、吸気パイプ14は常に便器2内に挿入されているために汚れ易いので、容易に洗浄できるようにするためである。
【0015】キャビネット13の内部では、吸気パイプ14で吸入した空気のための主吸入路21が矢印で示すように上から下に形成されている。この主吸入路21の途中には脱臭用のオゾンを発生するためのオゾン発生部22が配置されている。オゾン発生部22の下にはオゾンを除去するためのオゾン触媒部23が配置され、その下に空気を排出するためのファンを内蔵したブロア24が取り付けられている。
【0016】主吸入路21の横には、図3に示すように壁で仕切られた制御部25が設けられている。この制御部25には、発光導光体18、受光導光体19及び基板26等が配置される。基板26には、トイレ用脱臭装置20を制御するための各種電子部品や人体感知装置30を構成する部品等が実装される。
【0017】オゾン発生部22の上側には、図4に示すように室内空気吸入口17から通じる室内空気吸入路31が水平に形成され、主吸入路21に接続されている。この室内空気吸入路31の主吸入路21に対する開口部31aには、開閉自在な切換弁51が配置されている。
【0018】この切換弁51では、図5に示すように弁部52が室内空気吸入路31の開口部31aに応じた形状に成形され、この弁部52が支持部53の一端に取り付けられて開口部31aを封止するように配置される。支持部53の他端は開口部31aの上側壁面の上面に設けられた軸部54の軸55に回転自在に取り付けられている。また、軸部54側の支持部53の端部には長板状のレバー部56が形成され、これに対向する位置に電磁手段59が取り付けられている。
【0019】レバー部56には長孔56aが設けられ、ここに電磁手段59の棒状の可動部60の先端部に設けられた突起60aが挿入されている。この電磁手段59は通電している間だけ、可動部60を吸引するものである。また、軸55にはコイルばね61が巻装され、その一端は切換弁51のレバー部56に当接し、他端は室内空気吸入路31の上側壁面の上面に当接している。このコイルばね61によって切換弁51は常に閉じる方向に付勢されている。
【0020】以下、本発明に係るトイレ用脱臭装置20の動作を説明する。便器2内のみの脱臭を行うときは、図3及び図4に示すように、ブロア24が駆動されて吸引力を発生し、これによって吸入パイプ14から吸入された便器2内の空気が主吸入路21を通じて下方に送られる。このとき、図6に示すように電磁手段59は通電されていないので、コイルばね61の付勢力によって切換弁51の弁部52が室内空気吸入路31の開口部31aに密着してこれを封止している。したがって、実線矢印で示すように便器2内の空気のみが主吸入路21を通り、図3及び図4に示すオゾン発生部22で脱臭された後、オゾン触媒部23を通過してブロア24から下方に排出される。
【0021】一方、便器2内及びトイレ室内の両方の脱臭を行うときは、図7に示すように電磁手段59が通電され、可動部60が吸引されて電磁手段59側に移動する。この可動部60の移動によって切換弁51のレバー部56が電磁手段59側に引かれ、突起60aが長孔56aの上端まで移動するとともに、切換弁51がコイルばね61の付勢力に抗して軸55を中心として時計方向に回転する。したがって、弁部52が離れて開口部31aが開放される。
【0022】開口部31aが開いたことによって、室内空気吸入路31を通じてトイレ室内の空気が点線矢印で示すように吸入される。一方、弁部52が主吸入路31の内側に突出して、便器2内の空気を通過を妨げるような位置に配置されるため、便器2内の空気の通過量が制限される。したがって、トイレ室内の空気が優先的に吸入され、オゾン発生部22(図3)に送られて脱臭されることになる。後述するが、このトイレ用脱臭装置20では、便器2内のみの脱臭を行った後に便器2内及びトイレ室内の両方の脱臭を行うように制御される。したがって、便器2内のみの脱臭を行った後は便器2内はすでにある程度臭気が除去されているので、便器2内よりもトイレ室内の脱臭を優先して行うことによって脱臭をより効果的に行うことができる。
【0023】続いて、本発明に係る人体感知装置30について説明する。図8に示すように、この人体感知装置30では、発光導光体18と受光導光体19が適宜な手段でキャビネット13の内部に取り付けられ、左右の透明窓16a,16bに対応した位置に配置されている。そして、発光体33及び受光体34は基板26に取り付けられ、発光体33は発光導光体18の反射部41a,41bの下側に配置され、受光体34は受光導光体19の反射部41a,41bの下側に配置されている。発光導光体18と受光導光体19の間にはキャビネット13の内部に形成された仕切板35(図3にも示す)が配置される。この仕切板35は発光体33の光が装置内部で受光体34側へ漏れるの防止するためのものである。
【0024】発光導光体18及び受光導光体19は、図9R>9に示すように高透過率(90%)の透明なアクリル樹脂で同一の形状に成形されている。その中央部には互いに交差して傾斜する2つの反射面41a,41bが上下に隣接して形成されている。更に、反射面41a,41bのそれぞれの頂部から所定の厚みを有する導光部42a,42bが左右方向に形成されている。発光導光体18の反射面41a,41bが発光体33から発される光を導光するための第1の導光手段を構成し、受光導光体19の反射面41a,41bが受光体34に入射する光を導光するための第2の導光手段を構成する。
【0025】また、図10に示すように基板26とキャビネット13との間には、スライド板43が配置されている。このスライド板43は、発光導光体18及び受光導光体19の両端まで回り込むようなコ字状に形成されている。スライド板43の左右の端部は、図12に示すように発光導光体18及び受光導光体19の端部に対応する遮光部43a,43bとなっている。
【0026】また、スライド板43には所定の長さの長溝45,45が上下方向に設けられ、ここにキャビネット13の内壁に突設された2個の案内突起44,44が挿入されている。したがって、スライド釦46(図10R>0)を上下させることによって、長溝45,45の範囲内でスライド板43が上下に移動可能となっている。
【0027】図12に示すようにスライド板43を上側の位置に配置したとき、右側の遮光板43bが受光導光体19の導光部42bと一致する位置に配置されるように設定されている。また、図13に示すようにスライド板43を下側の位置に配置したとき、左側の遮光板43aが発光導光体18の導光部42aと一致する位置に配置されるように設定されている。
【0028】以上のように構成された人体感知装置30の動作について以下に説明する。例えば、図1に示すようにトイレ用脱臭装置20を便器2の右側に取り付ける場合、スライド釦46(図10)を押し上げて、図12に示すようにスライド板43を上側の位置に配置する。
【0029】電源が供給されると、図10に示すように発光体33が発光し、その光は発光導光体18の反射面41a,41bによってそれぞれ左右方向に分光され、図12に示すようにそれぞれの反射光は透明窓16a,16bを通過して外部に照射される。そして、その光は再び外部から透明窓16a,16bを通過して入射されるが、このとき透明窓16aを通過した光は導光部42aによって受光体34の位置まで導かれ、受光導光体19の反射部41aで反射して受光体34によって検出される。一方、透明窓16bを通過した光は遮光板43bによって通過を妨げられ、受光体19では検出されない。
【0030】発光体33からの光を受光体34が検出していない間は、人体の接近がないものと判断される。一方、発光体33からの光を受光体34が検出したときに、人体の接近、本例では便座2(図1)に使用者が着座したものと判断される。なお、上述したように、スライド板43を上側の位置に配置した場合には、透明窓16bから入射した光は受光体34では検出されないので、図1に示すように、便座2の右側にトイレ脱臭装置20を設置した場合には、キャビネット13の前面部13aの側のみの人体を感知することになる。これによって、後面部13b側に配置される物体、例えば貯水タンク等を感知しまうことによる誤動作が防止される。
【0031】一方、トイレ脱臭装置20を例えば便器2の左側に設置する場合には、図13に示すようにスライド板43を下側の位置までスライドさせる。これによって、発光体33から発せられた光のうち、右方向に反射された光は透明窓16aを通過して外部に照射されるが、左方向に反射された光は遮光板43aによって遮られて外部に照射されない。したがって、外部から入射する光は透明窓16b側から入射する光のみとなり、これを受光体34で検出する。これによって、透明窓16bの設けられた後面部13b側の人体のみを感知することができる。
【0032】このように、人体感知装置30によれば単一の発光体33及び受光体34のみで左右両側の人体感知が可能となる。したがって、トイレ用脱臭装置20に取り付けた場合、トイレ用脱臭装置20を便器2の左右どちらにでも取り付けることができる。
【0033】なお、本例では発光導光部18の左端部又は受光導光体19の右端部のいずれかを遮光板43a,43bで遮光するようにしたが、いずれか一方向のみの光を受光体34が検出するようにすればよく、遮光板43a,43bの位置関係は本例に限られない。
【0034】図14は、本発明に係る人体感知装置の他の実施の形態の構成を示したものである。この人体感知装置70は、発光体71及び受光体72を回転自在な部材であるダイヤル部73の外周側面に隣接して取り付けたものである。このダイヤル部73は円柱状に形成され、図15に示すようにダイヤル部73は軸74を中心として回転自在となっている。また、ダイヤル部73の内側には基板77が配置され、ここに発光体71及び受光体72が隣接して実装されている。これら発光体71及び受光体72の位置に応じてダイヤル部73の外周に孔78,78が設けられ、これらを通じて光を発光体71が光を外部に照射し、受光体72が入射した光を検出する。
【0035】この人体感知装置70では、トイレ用脱臭装置80の設置位置に応じてダイヤル部73を回転させて、使用者を感知する方向に向けることができる。したがって、トイレ用脱臭装置80を便器2(図1)の左右のいずれにも取り付けることができる。また、ダイヤル部73は回転位置を無段階で調整可能であるので、適切な方向、例えば斜め上方等に向けることによって人体感知を確実に行うことができる。
【0036】また、図16に示すトイレ用脱臭装置81のように、人体感知装置70を吸気パイプ14の突出方向と同じ側面に設けることも可能である。この場合、ダイヤル部73が便器2(図1)と対向する側に配置されるので、使用者から見えにくくなり、外観を向上させることができる。
【0037】図17は、本発明に係る人体感知装置の他の実施の形態を示すものである。トイレ用脱臭装置82に取り付けられたこの人体感知装置86では、ダイヤル部83に取り付けた発光体及び受光体を装置内部に配置し、キャビネット85の前面部、上面部及び後面部に亘って細長く形成された透明窓84を通じて発光及び受光を行う。これによって、発光体及び受光体を装置内部に配置することができ、ダイヤル部83の外部への突出部分の高さを低くして、外観を向上させることができる。
【0038】なお、本発明による人体感知装置30,70,86は、トイレ用脱臭装置20,80,81,82に取り付けた例を示したが、これに限られることなく使用者の接近を感知することにより所定の動作を行う他の装置にも適用できる。例えば、ラジオ付きカセットテープレコーダ等に適用した場合には、使用者の接近を感知することにより、スイッチ等が配置された操作パネルの上蓋を自動的に開閉するように制御することも可能である。
【0039】続いて、本発明に係るトイレ用脱臭装置20,80,81,82における脱臭動作について説明する。図18に示すように、通常の脱臭動作においては、使用者が着座したことが人体感知装置30,70,86によって感知されると、まず便器内のみの脱臭が開始される。その後、使用者が離座したことが感知された後、設定時間TA、例えば70秒間便器内のみの脱臭が継続される。その後、設定時間TB、例えば7分間便器内及びトイレ室内の脱臭が行われる。このように使用者が離座した後にトイレ室内の脱臭を行うことによって、便器内から漏れだした臭気が除去され、より効果的に脱臭を行うことができる。
【0040】ここで、設定時間TA及びTBに使用者の再着座が感知された場合、その後に行われる脱臭動作を図19に示す。図19(A)は便器内のみの脱臭を行う設定時間TAを延長する例である。また、図19(B)は便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBを延長する例である。更に、図19(C)は便器内のみの脱臭を行う設定時間TA及び便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBの両方を延長する例を示す。
【0041】図19(A)に示す脱臭動作の例を図20を参照して説明する。電源が投入されると、人体感知装置30,70,86は常に使用者が便座に着座したかどうかを監視している(ステップ101)。そして、使用者の着座が感知されると、便器内のみの脱臭を行う時間TA及び便器内及びトイレ室内の脱臭を行う時間TBがそれぞれ例えば70秒と7分にそれぞれ設定され、この設定時間TA,TBがメモリに格納されるとともに、便器内の脱臭が開始される(ステップ102〜104)。
【0042】その後、人体感知装置30,70,86が使用者の離座を感知すると、メモリより設定時間TAが読み出され、タイマーが設定時間TA、本例では70秒の計時を開始する(ステップ106,107)。この設定時間TAの計時中は便器内のみの脱臭が継続されるとともに、人体感知装置30,70,86によって常に使用者が有無が監視される(ステップ114)。
【0043】人体の感知がないまま設定時間TAが経過すると、メモリより設定時間TBが読み出される(ステップ108,109)。そして、タイマーが設定時間TB、本例では7分の計時を開始するとともに、切換弁51(図4)が開いて便器内及びトイレ室内の両方の脱臭が開始される(ステップ110,111)。設定時間TBの計時中は、人体感知装置30,70,86によって常に使用者の有無が監視される(ステップ113)。使用者の再着座が感知されないまま設定時間TBが経過すると、脱臭動作が終了する(ステップ112,118)。
【0044】一方、ステップ113又は114において、使用者の再着座が感知されると、時間TAに10秒が加算され、新たな時間TAとして設定される(ステップ115)。そして、ステップ115で設定された新たな設定時間TAが140秒を越えたか否かが判断され、これを越えている場合には時間TAが最大値140秒に設定される(ステップ116,117)。これは、複数の使用者が連続して着座した場合に際限なく設定時間TAが増加しないようにするためである。
【0045】その後、便器内のみの脱臭が再開され(ステップ104)、使用者の離座後にステップ115又は117で設定された新たな設定時間TAがメモリから読み出されて、計時が行なわれる(ステップ106,107)。このとき、設定時間TAは延長されているので、通常の動作時よりも長く便器内のみの脱臭が行われる。このように、連続してトイレが使用された場合には、便器内のみの脱臭時間TAがその使用回数に比例して延長されるので、発生した臭気が増加していても脱臭をより効果的に行うことができる。
【0046】次に、図19(B)に示す便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBを延長する脱臭動作を図21を参照して説明する。同図に示すように、設定時間TA及びTBの間に使用者の再着座が感知されない場合の動作は図20の例と同様である。
【0047】ステップ113又は114において、使用者の再着座が感知されると、時間TBに1分が加算され、新たな設定時間TBとして設定される(ステップ122)。そして、ステップ122で設定された新たな設定時間TBが10分を越えたか否かが判断され、これを越えている場合には時間TBが最大値10分に設定される(ステップ123,124)。これは、複数の使用者が連続して着座した場合に際限なく設定時間TBが増加しないようにするためである。
【0048】その後、便器内のみの脱臭が再開され(ステップ104)、設定時間TAの経過後ステップ122又は124で設定された新たな設定時間TBがメモリから読み出されて、計時が行われる(ステップ109,110)。このとき、設定時間TBは延長されているので、通常の動作時よりも長く便器内とトイレ室内の脱臭が行われる。このように、連続してトイレが使用された場合には、便器内とトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBがその使用回数に比例して延長されるので、発生した臭気が増加していても脱臭をより効果的に行うことができる。
【0049】次に、図19(C)に示す便器内のみの脱臭時間TAと便器内及びトイレ室内の脱臭時間TBの両方を延長する脱臭動作を図22を参照して説明する。同図に示すように、設定時間TA及びTBの間に使用者の再着座が感知されない場合の動作は図20の例と同様である。
【0050】ステップ113又は114において、使用者の再着座が感知されると、設定時間TAに10秒が加算され、新たな時間TAとして設定されるとともに、設定時間TBに1分が加算され、新たな時間TBとして設定される(ステップ131)。そして、ステップ131で設定された新たな設定時間TAが140秒を越えたか否かが判断され、越えている場合には設定時間TAが最大値140秒に設定される(ステップ132、133)。そして、ステップ131で設定された新たな設定時間TBが10分を越えたか否かが判断され、越えている場合には設定時間TBが最大値10分に設定される(ステップ134,135)。これは、複数の使用者が連続して着座した場合に際限なく設定時間TA,TBが増加しないようにするためである。
【0051】その後、便器内のみの脱臭に続いて便器内及びトイレ室内の脱臭がそれぞれ通常より長い時間行われる。このように、連続してトイレが使用された場合には、便器内のみの脱臭を行う設定時間TAと便器内とトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBがその使用回数に比例して延長されるので、発生した臭気が増加していても脱臭をより効果的に行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、発光体及び受光体を有し、発光体が発光する光を受光体で検出することによって人体の有無を感知する人体感知装置において、発光体からの光を異なる複数の方向に導光する第1の導光手段と、複数の方向から入射する光を受光体に向けて導光する第2の導光手段と、を設けたものである。
【0053】従って本発明によれば、1組の発光体と受光体で複数方向の人体の有無を感知することができるので、コストの増大を伴わずにこの人体感知装置が取り付けられる装置の設置場所の自由度を高めることができる等の効果がある。また、遮光手段を設けた場合には、人体感知をしない方向の光を遮ることができるので、誤動作を解消することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態であるトイレ用脱臭装置20の構成を示す正面図である。
【図2】トイレ用脱臭装置20の後面部13bから見た状態を示す背面図である。
【図3】トイレ用脱臭装置20の内部の詳細を示す正面断面図である。
【図4】トイレ用脱臭装置20の内部の詳細を示す側面断面図である。
【図5】切換弁51の構成を示す断面図である。
【図6】切換弁51が閉じている状態を示す断面図である。
【図7】切換弁51が開いた状態を示す断面図である。
【図8】人体感知装置30の構成を示す側面断面図である。
【図9】導光体18,19の形状を示す斜視図である。
【図10】図3のA−A断面図である。
【図11】図3のB−B断面図である。
【図12】スライド板43を上側の位置に配置した状態を示す断面図である。
【図13】スライド板43を下側の位置に配置した状態を示す断面図である。
【図14】人体感知装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図15】人体感知装置70の構成を示す断面図である。
【図16】人体感知装置70の他の取付位置を示す斜視図である。
【図17】人体感知装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図18】通常の脱臭動作を示すタイムチャートである。
【図19】設定時間TA,TBに再着座が感知された場合の脱臭動作を示すタイムチャートである。
【図20】便器内のみの脱臭を行う設定時間TAを延長する脱臭動作を示すフローチャートである。
【図21】便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBを延長する脱臭動作を示すフローチャートである。
【図22】設定時間TA,TBを延長する脱臭動作を示すフローチャートである。
【図23】従来の人体感知装置1の取り付けられたトイレ用脱臭装置10の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,30,70,86 人体感知装置
10,20,80,81,82 トイレ用脱臭装置
16a,16b 透明窓
18 発光導光体
19 受光導光体
33 発光体
34 受光体
41a,41b 反射面
42a,42b 導光部
43 スライド板
43a,43b 遮光板

【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光体及び受光体を有し、上記発光体が発光する光を上記受光体で検出することによって人体の有無を感知する人体感知装置において、上記発光体からの光を異なる複数の方向に導光する第1の導光手段と、上記複数の方向から入射する光を上記受光体に向けて導光する第2の導光手段と、を設けたことを特徴とする人体感知装置。
【請求項2】 上記導光された光のいずれか一方を遮るための移動可能な遮光手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の人体感知装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図9】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図15】
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【図12】
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【図13】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図23】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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