仕切体
【課題】 縦枠間隔の広狭に対応して仕切桟を縦枠に傾斜固定して仕切体のデザイン統一性を確保する。
【解決手段】 ネジ頭を摺接する摺接曲面21と、この摺接曲面21に開口してネジ5の上下揺動を許容した傾斜貫通孔22を有して、上下に対をなすネジ台座2を用いて、このネジ台座2を、対向する縦枠3の外側面に異なる高さにして相互に上下を反転して上下にスライドするように配置し、摺接曲面2にネジ頭を沿わせるようにネジ5を傾斜貫通孔22から縦枠3の長孔32を介して仕切桟4のタッピングホール41に螺入して、縦枠3間に仕切桟4を傾斜固定する。ネジ5の揺動とネジ台座2のスライドによって、仕切桟4の角度に追従することによって、デッキフェンスのように基準の縦枠間隔より狭い残余の縦枠間隔部分にも同じ仕切桟4を傾斜固定することができる。
【解決手段】 ネジ頭を摺接する摺接曲面21と、この摺接曲面21に開口してネジ5の上下揺動を許容した傾斜貫通孔22を有して、上下に対をなすネジ台座2を用いて、このネジ台座2を、対向する縦枠3の外側面に異なる高さにして相互に上下を反転して上下にスライドするように配置し、摺接曲面2にネジ頭を沿わせるようにネジ5を傾斜貫通孔22から縦枠3の長孔32を介して仕切桟4のタッピングホール41に螺入して、縦枠3間に仕切桟4を傾斜固定する。ネジ5の揺動とネジ台座2のスライドによって、仕切桟4の角度に追従することによって、デッキフェンスのように基準の縦枠間隔より狭い残余の縦枠間隔部分にも同じ仕切桟4を傾斜固定することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右縦枠間に仕切桟を傾斜配置したフェンス、門扉等として用いられる仕切体に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の仕切桟を傾斜配置したフェンスとして、例えば上下の横枠に対してそれぞれ一対の仕切桟をX字状に配置した仕切体を用い、該仕切体を、これとは別の長尺の胴縁間に縦枠を介して直列に配置したものが知られており、この場合、フェンス設置現場において上下胴縁を調整切断した結果、胴縁長さが仕切体幅の倍数以下となった剰余部位については上記仕切体の使用に代えて、異なるデザインとするように縦格子材を所定間隔に配置して、該剰余部位を埋めるようにしたものとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平6−96921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デッキに使用するデッキフェンスのように部材供給することによって、施行業者が現場に合せて部材の切断や組立設置を行うものにあっては、上記のように設置現場における寸法による余剰部位が出現することになるが、上記のものは余剰部分に異なるデザインの縦格子材を配置することによって、フェンスとしてのデザインの統一性確保を断念したものとされる。
【0005】
例えば、縦枠に対して仕切桟を固定して仕切体を構成するとき、上記のように現場に合せることによって左右の幅方向に余剰部分が生じたとき、該余剰部分にあっては縦枠間の間隔が狭まり、幅方向に広狭に異なる間隔が併存することになるところ、該縦枠間の間隔が異なってもその全ての縦枠間に仕切桟を固定し得るようにすれば、仕切体を幅方向に直列に並べてフェンスとしても、そのデザインの統一性を確保することができるが、この場合、仕切桟固定の傾斜角度が異なる結果、例えば、縦枠からのネジを仕切桟に螺入するとネジ頭が部分的に縦枠から離れて、仕切桟の固定強度に影響を及ぼすといった問題点を招く。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、縦枠に対する仕切桟の簡易にして確実な固定をなし得るとともに縦枠間隔の広狭に対応して傾斜角度の異なる仕切桟を共通構造によって縦枠に固定することによって、直列配置する場合でも、相互にデザインの統一性を確保し得るようにした仕切体を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、上下に対をなすネジ台座を用いて、該ネジ台座から縦枠の枠基板を介してこれに長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって縦枠間に仕切桟を傾斜固定するようにするとともに上記ネジ台座を、ネジ頭を摺接する摺接曲面とネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔を備えるとともに上記縦枠の枠基板にネジの上下動を許容する長孔を備えることによって、ネジ台座によるネジ回動と縦枠の長孔による該ネジ回動及びネジ台座の上下方向スライドによって、仕切桟の傾斜角度に追従して、可及的に傾斜角度の異なる仕切桟の固定をなし得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面と、該摺接曲面から縦枠側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起を配置した上下に対をなすブロック状のネジ台座と、対向する枠基板の異高位置にそれぞれネジの上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔を透設した左右に対向する縦枠と、該左右に対向する縦枠の上記異高位置において枠基板に対接するように長手方向端部を傾斜切断した仕切桟を備え、上記左右に対向する縦枠の各長孔に上記傾斜貫通孔を合せ又はスライド突起を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座を配置し、該ネジ台座の各摺接曲面から縦枠の上記枠基板の長孔を介して該枠基板に長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって対向する縦枠の異高位置間に該仕切桟を傾斜固定してなることを特徴とする仕切体としたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記ネジ台座の上下方向スライド範囲を拡大して、追従し得る傾斜角度を必要に応じて拡大し得るように、これを、上記ネジ台座のスライド突起を、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の仕切体としたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、木目模様や色彩を付することが容易なアルミ押出材を用いて固定強度を可及的高度に確保し得るものとするように、これを、上記仕切桟を、アルミ押出材とし且つ上記ネジを該仕切桟に配置した各ネジ台座毎に単一のタッピングホールに対して螺入するタッピングネジとしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕切体としたものである。
【0010】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、上下に対をなすネジ台座を用いて、該ネジ台座から縦枠の枠基板を介してこれに長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって縦枠間に仕切桟を傾斜固定するようにするとともに上記ネジ台座を、ネジ頭を摺接する摺接曲面とネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔を備えるとともに上記縦枠の枠基板にネジの上下動を許容する長孔を備えることによって、ネジ台座によるネジ回動と縦枠の長孔による該ネジ回動及びネジ台座の上下方向スライドによって、仕切桟の傾斜角度に追従して、可及的に傾斜角度の異なる仕切桟の固定をなし得るようにして、縦枠に対する仕切桟の簡易にして確実な固定をなし得るとともに縦枠間隔の広狭に対応して傾斜角度の異なる仕切桟を共通構造によって縦枠に固定することによって、直列配置する場合でも、相互にデザインの統一性を確保し得るようにした仕切体を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記ネジ台座の上下方向スライド範囲を拡大して、追従し得る傾斜角度を必要に応じて拡大したものとすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、木目模様や色彩を付することが容易なアルミ押出材を用いて固定強度を可及的高度に確保したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】フェンスの正面図である。
【図2】仕切体の縦枠と仕切桟の関係を示す斜視図である。
【図3】ネジ台座と縦枠上方位置の関係を示す斜視図である。
【図4】ネジ台座と縦枠下方位置の関係を示す斜視図である。
【図5】縦枠上方位置の仕切桟固定状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】縦枠下方位置の仕切桟固定状態を示す部分拡大断面図である。
【図7】一方のネジ台座の正面側斜視図である。
【図8】図7のネジ台座の背面側斜視図である。
【図9】図7のネジ台座の縦断面図である。
【図10】他方のネジ台座の正面側斜視図である。
【図11】図10のネジ台座の背面側斜視図である。
【図12】図10のネジ台座の縦断面図である。
【図13】仕切桟の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは仕切体、Bは該仕切体Aを用いて形成したフェンスであり、上記仕切体Aは、ブロック状のネジ台座2a、2bと、左右に対向する縦枠3と、仕切桟4とを備え、ネジ台座2a、2bによって、対向する縦枠3の異高位置間に該仕切桟4を傾斜固定したものとしてある。
【0016】
本例にあってフェンスBは、例えば、デッキ床の端部に設置するように、上記仕切桟4を含めてアルミ押出材とし、該アルミ押出材を木目模様の樹脂シートによって被覆して木目調を呈するアルミ製のデッキフェンスとしてあり、図示したものは、同一高さにして広狭異幅とした2枚の仕切体Aを、支柱1を挟んで直列に配置し、上端に胴縁11を配置したものとしてあり、例えば、その高さを1m、広幅側の幅を1.2m、狭幅側の幅を0.6mとしてある。このとき仕切体Aは、フェンスBの下方を10cm開放するように0.9m程度の高さ、支柱1の数cm幅を除いた1.1m程度の幅を有するものとし、各仕切体Aには、その幅方向両端に位置する縦枠3間にそれぞれ単一の仕切桟4を異角度、即ち広幅側を35°程度、狭幅側を50°程度に傾斜固定したものとしてある。
【0017】
このとき、ネジ台座は、上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面21と、該摺接曲面21から縦枠3側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔22をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起23を配置した上下に対をなすものとしてあり、対向する縦枠3は、その対向する枠基板31の異高位置にそれぞれネジ5の上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔32を透設したものとしてあり、仕切桟4は、対向する縦枠3の上記異高位置において枠基板31に対接するように長手方向端部を傾斜切断したものとしてあり、上記仕切桟4の傾斜固定は、上記左右に対向する縦枠3の各長孔32に上記傾斜貫通孔22を合せ又はスライド突起23を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを配置し、該ネジ台座2a、2bの各摺接曲面21から縦枠3の上記枠基板31の長孔32を介して、該枠基板31に長手方向端部を対接した仕切桟4にネジ5を螺入することによって、これを行ってある。
【0018】
本例の上下に対をなすネジ台座2a、2bは、合成樹脂、例えばASA樹脂を射出成形した上記ブロック状にして長さと形状を異にすることによって長寸のネジ台座2aと短寸のネジ台座2bによる長短2種の成形部品としてあり、該ネジ台座2a、2bは、その双方に所定半径で膨出するように配置した上記摺接曲面21と所定角度で背面から該摺接曲面21の面内に上向きに開口した傾斜貫通孔22を備える一方、本例にあって上記長寸側のネジ台座2aの背面に上記スライド突起23を配置したものとしてある。
【0019】
長寸のネジ台座2aは、例えば、高さを2.5cm、幅を1cm、摺接曲面21の径を1cm、傾斜貫通孔22の横幅をネジ径に合せた4.5mm、上下(高さ)幅を6mm、傾斜角度を45°としてあり、また、短寸のネジ台座2bは、例えば、高さを1.5cm、幅を同じく1cm、摺接曲面21の径を同じく1cm、傾斜貫通孔22の横幅を同じく4.5mm、上下(高さ)幅を6mm、傾斜角度を50°とし、それぞれ背面を垂直面とした小ブロックとしてある。
【0020】
長寸のネジ台座2aには、更にその背面の垂直面に上記スライド突起23を配置してあり、本例にあって該スライド突起23は、背面の垂直面に下向きに開口した傾斜貫通孔22の下端に上端リブを接するように配置した突出リブによって囲繞形成した、横幅を傾斜貫通孔22と同等又は僅かに短く、高さを1cm、突出幅を2mmとした矩形乃至その下端を円弧部位とした形状のものとしてあり、このとき本例の該スライド突起23は、これを、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としたものとしてあり、該切欠き除去のために、スライド突起23はそのリブの上下中間位置、例えば下端から数mmの位置に該リブを凹陥した切断線24を配置して、現場でカッター等の工具によって該切断線24から下位の上記円弧部位のリブを除去し得るようにしてある。
【0021】
一方、縦枠3は、平板状の枠基板31と、該枠基板31の幅方向両端及び中間位置に、両端において突出幅を小、中間位置において大とした各2条の突条を配置して、その枠基板31を、上記支柱1の側面に配置した受溝に受入れるように、該支柱1にスライド嵌合するものとしてある。このとき該縦枠3は、対向する枠基板31で異高位置とするように、一方の枠基板31において長手方向上方に、他方の枠基板32において長手方向下方に、それぞれ上記仕切桟4の固定のための上下に近接して対をなす長孔32と、支柱1への固定のための丸孔による複数のネジ孔を透設してあり、このとき上記長孔32は、上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを上下に重ねるように配置したとき、その垂直面側の傾斜貫通孔22位置に合せて、幅を同等とし、長さを、長寸のネジ台座2aにおいて長く、例えば2cm程度、短寸のネジ台座2bにおいて短く、例えば1cm程度としたものとし、対向する縦枠3の枠基板31間で長短の長孔32を上下に反転するように配置したものとしてある。
【0022】
また、仕切桟4は、例えば、前後面にデザイン要素として幅方向中央位置に太溝を配置した異形断面にして、中空部の幅方向中央位置上下に一対のタッピングホール41を配置したものとしてあり、該仕切桟4は、その長手方向両端を、予め、傾斜角度に対して垂直をなすように上記傾斜切断してあり、これによって、後述の縦枠3に固定したとき、該両端が垂直の縦枠3の枠基板31に対して面接するように隙間なく対接するようにしてある。
【0023】
縦枠3に対する仕切桟4の傾斜固定は、上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを、長寸と短寸の位置を対向する縦枠3間で上下に反転して配置するように上下に重ねて、該縦枠3の外側面の上記長孔32位置に垂直面を対面配置し、ネジ台座2a、2bの各傾斜貫通孔22と枠基板31の長孔32とを対応させ、長寸のネジ台座2aにあっては、必要に応じて上記切欠き除去を施して、そのスライド突起23を対応する長孔32に嵌合して、ネジ台座2a、2bの上記摺接曲面21、例えば図3においてはネジ台座2a、2bにおける上位側、図4においては下位側に位置する摺接曲面21に開口した傾斜貫通孔22からネジ5、特に各ネジ台座2a、2b毎に単一のタッピングネジを挿入し、該タッピングネジを、縦枠3の各長孔32を介して、上記仕切桟4の中空部に配置した上記タッピングホール41に対して螺入することによって、これを行なったものとしてある。
【0024】
このように仕切桟4を縦枠3に固定するについて、ネジ台座2a、2bの傾斜貫通孔22は、例えばネジ径に合せた4.5mmの横幅に対して6mmと、1.5mm程度と上下幅を大きくしたから、該摺接曲面21にネジ頭を摺接した状態で、仕切桟4を固定するネジ5は、上下に揺動することができ、従ってその揺動範囲において仕切桟4の傾斜角度に追従して、該仕切桟4に対する螺入とこれによるネジ5による固定を行なうことができる。また、本例にあっては長寸のネジ台座2aのスライド突起23を部分的に除去して、該スライド突起23を短縮すれば、縦枠3の長孔32と傾斜貫通孔22は、ネジ径寸法の重なり状態で、上下に対をなすネジ台座2a、2bを、該除去の短縮寸法に応じて上下にスライド移動することができるから、上記ネジ5の揺動と該スライド移動によって、仕切桟4固定の対応傾斜角度の範囲を拡大することができ、従って、基準の仕切体Aの縦枠間隔に応じて仕切桟4を傾斜固定するとともに、基準の仕切体Aより狭い剰余の縦枠間隔が生じたときでも、同一の仕切桟4とネジ台座2a、2bを用いて同様に傾斜固定することができ、縦枠3間隔の広狭に拘らず仕切桟4を共通に傾斜固定したデザインの仕切体Aを形成することができ、これを直列に配置したフェンスBにあっても、そのデザインを統一したものとすることができる。
【0025】
図中12は仕切体Aの下桟である。
【0026】
図示した例は以上のとおりとしたが、複数の仕切桟を上下に並列するように傾斜固定すること、縦枠を幅広とし又は仕切桟の交差位置を相互に切欠くことによって、仕切桟を縦枠間にX字状、格子状等のデザインをなすように傾斜固定すること、仕切体を単体のフェンス乃至門扉等として使用すること、上下に対をなす双方のネジ台座にスライド突起を配置し、これを縦枠の長孔に同様にスライド嵌合し、また、そのとき双方のスライド突起の部分的な切欠き除去を自在とすること等を含めて、本発明の実施に当って、ネジ台座、摺接曲面、傾斜貫通孔、スライド突起、縦枠、長孔、仕切桟、ネジ、必要に応じて用いるスライド突起等の各具体的形状、構造、材質、寸法、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0027】
A 仕切体
B フェンス
1 支柱
11 胴縁
12 下桟
2a ネジ台座
2b ネジ台座
21 摺接曲面
22 傾斜貫通孔
23 スライド突起
24 切断線
3 縦枠
31 枠基板
32 長孔
4 仕切桟
41 タッピングホール
5 ネジ
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右縦枠間に仕切桟を傾斜配置したフェンス、門扉等として用いられる仕切体に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の仕切桟を傾斜配置したフェンスとして、例えば上下の横枠に対してそれぞれ一対の仕切桟をX字状に配置した仕切体を用い、該仕切体を、これとは別の長尺の胴縁間に縦枠を介して直列に配置したものが知られており、この場合、フェンス設置現場において上下胴縁を調整切断した結果、胴縁長さが仕切体幅の倍数以下となった剰余部位については上記仕切体の使用に代えて、異なるデザインとするように縦格子材を所定間隔に配置して、該剰余部位を埋めるようにしたものとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平6−96921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デッキに使用するデッキフェンスのように部材供給することによって、施行業者が現場に合せて部材の切断や組立設置を行うものにあっては、上記のように設置現場における寸法による余剰部位が出現することになるが、上記のものは余剰部分に異なるデザインの縦格子材を配置することによって、フェンスとしてのデザインの統一性確保を断念したものとされる。
【0005】
例えば、縦枠に対して仕切桟を固定して仕切体を構成するとき、上記のように現場に合せることによって左右の幅方向に余剰部分が生じたとき、該余剰部分にあっては縦枠間の間隔が狭まり、幅方向に広狭に異なる間隔が併存することになるところ、該縦枠間の間隔が異なってもその全ての縦枠間に仕切桟を固定し得るようにすれば、仕切体を幅方向に直列に並べてフェンスとしても、そのデザインの統一性を確保することができるが、この場合、仕切桟固定の傾斜角度が異なる結果、例えば、縦枠からのネジを仕切桟に螺入するとネジ頭が部分的に縦枠から離れて、仕切桟の固定強度に影響を及ぼすといった問題点を招く。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、縦枠に対する仕切桟の簡易にして確実な固定をなし得るとともに縦枠間隔の広狭に対応して傾斜角度の異なる仕切桟を共通構造によって縦枠に固定することによって、直列配置する場合でも、相互にデザインの統一性を確保し得るようにした仕切体を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、上下に対をなすネジ台座を用いて、該ネジ台座から縦枠の枠基板を介してこれに長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって縦枠間に仕切桟を傾斜固定するようにするとともに上記ネジ台座を、ネジ頭を摺接する摺接曲面とネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔を備えるとともに上記縦枠の枠基板にネジの上下動を許容する長孔を備えることによって、ネジ台座によるネジ回動と縦枠の長孔による該ネジ回動及びネジ台座の上下方向スライドによって、仕切桟の傾斜角度に追従して、可及的に傾斜角度の異なる仕切桟の固定をなし得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面と、該摺接曲面から縦枠側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起を配置した上下に対をなすブロック状のネジ台座と、対向する枠基板の異高位置にそれぞれネジの上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔を透設した左右に対向する縦枠と、該左右に対向する縦枠の上記異高位置において枠基板に対接するように長手方向端部を傾斜切断した仕切桟を備え、上記左右に対向する縦枠の各長孔に上記傾斜貫通孔を合せ又はスライド突起を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座を配置し、該ネジ台座の各摺接曲面から縦枠の上記枠基板の長孔を介して該枠基板に長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって対向する縦枠の異高位置間に該仕切桟を傾斜固定してなることを特徴とする仕切体としたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記ネジ台座の上下方向スライド範囲を拡大して、追従し得る傾斜角度を必要に応じて拡大し得るように、これを、上記ネジ台座のスライド突起を、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の仕切体としたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、木目模様や色彩を付することが容易なアルミ押出材を用いて固定強度を可及的高度に確保し得るものとするように、これを、上記仕切桟を、アルミ押出材とし且つ上記ネジを該仕切桟に配置した各ネジ台座毎に単一のタッピングホールに対して螺入するタッピングネジとしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕切体としたものである。
【0010】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、上下に対をなすネジ台座を用いて、該ネジ台座から縦枠の枠基板を介してこれに長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって縦枠間に仕切桟を傾斜固定するようにするとともに上記ネジ台座を、ネジ頭を摺接する摺接曲面とネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔を備えるとともに上記縦枠の枠基板にネジの上下動を許容する長孔を備えることによって、ネジ台座によるネジ回動と縦枠の長孔による該ネジ回動及びネジ台座の上下方向スライドによって、仕切桟の傾斜角度に追従して、可及的に傾斜角度の異なる仕切桟の固定をなし得るようにして、縦枠に対する仕切桟の簡易にして確実な固定をなし得るとともに縦枠間隔の広狭に対応して傾斜角度の異なる仕切桟を共通構造によって縦枠に固定することによって、直列配置する場合でも、相互にデザインの統一性を確保し得るようにした仕切体を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記ネジ台座の上下方向スライド範囲を拡大して、追従し得る傾斜角度を必要に応じて拡大したものとすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、木目模様や色彩を付することが容易なアルミ押出材を用いて固定強度を可及的高度に確保したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】フェンスの正面図である。
【図2】仕切体の縦枠と仕切桟の関係を示す斜視図である。
【図3】ネジ台座と縦枠上方位置の関係を示す斜視図である。
【図4】ネジ台座と縦枠下方位置の関係を示す斜視図である。
【図5】縦枠上方位置の仕切桟固定状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】縦枠下方位置の仕切桟固定状態を示す部分拡大断面図である。
【図7】一方のネジ台座の正面側斜視図である。
【図8】図7のネジ台座の背面側斜視図である。
【図9】図7のネジ台座の縦断面図である。
【図10】他方のネジ台座の正面側斜視図である。
【図11】図10のネジ台座の背面側斜視図である。
【図12】図10のネジ台座の縦断面図である。
【図13】仕切桟の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは仕切体、Bは該仕切体Aを用いて形成したフェンスであり、上記仕切体Aは、ブロック状のネジ台座2a、2bと、左右に対向する縦枠3と、仕切桟4とを備え、ネジ台座2a、2bによって、対向する縦枠3の異高位置間に該仕切桟4を傾斜固定したものとしてある。
【0016】
本例にあってフェンスBは、例えば、デッキ床の端部に設置するように、上記仕切桟4を含めてアルミ押出材とし、該アルミ押出材を木目模様の樹脂シートによって被覆して木目調を呈するアルミ製のデッキフェンスとしてあり、図示したものは、同一高さにして広狭異幅とした2枚の仕切体Aを、支柱1を挟んで直列に配置し、上端に胴縁11を配置したものとしてあり、例えば、その高さを1m、広幅側の幅を1.2m、狭幅側の幅を0.6mとしてある。このとき仕切体Aは、フェンスBの下方を10cm開放するように0.9m程度の高さ、支柱1の数cm幅を除いた1.1m程度の幅を有するものとし、各仕切体Aには、その幅方向両端に位置する縦枠3間にそれぞれ単一の仕切桟4を異角度、即ち広幅側を35°程度、狭幅側を50°程度に傾斜固定したものとしてある。
【0017】
このとき、ネジ台座は、上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面21と、該摺接曲面21から縦枠3側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔22をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起23を配置した上下に対をなすものとしてあり、対向する縦枠3は、その対向する枠基板31の異高位置にそれぞれネジ5の上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔32を透設したものとしてあり、仕切桟4は、対向する縦枠3の上記異高位置において枠基板31に対接するように長手方向端部を傾斜切断したものとしてあり、上記仕切桟4の傾斜固定は、上記左右に対向する縦枠3の各長孔32に上記傾斜貫通孔22を合せ又はスライド突起23を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを配置し、該ネジ台座2a、2bの各摺接曲面21から縦枠3の上記枠基板31の長孔32を介して、該枠基板31に長手方向端部を対接した仕切桟4にネジ5を螺入することによって、これを行ってある。
【0018】
本例の上下に対をなすネジ台座2a、2bは、合成樹脂、例えばASA樹脂を射出成形した上記ブロック状にして長さと形状を異にすることによって長寸のネジ台座2aと短寸のネジ台座2bによる長短2種の成形部品としてあり、該ネジ台座2a、2bは、その双方に所定半径で膨出するように配置した上記摺接曲面21と所定角度で背面から該摺接曲面21の面内に上向きに開口した傾斜貫通孔22を備える一方、本例にあって上記長寸側のネジ台座2aの背面に上記スライド突起23を配置したものとしてある。
【0019】
長寸のネジ台座2aは、例えば、高さを2.5cm、幅を1cm、摺接曲面21の径を1cm、傾斜貫通孔22の横幅をネジ径に合せた4.5mm、上下(高さ)幅を6mm、傾斜角度を45°としてあり、また、短寸のネジ台座2bは、例えば、高さを1.5cm、幅を同じく1cm、摺接曲面21の径を同じく1cm、傾斜貫通孔22の横幅を同じく4.5mm、上下(高さ)幅を6mm、傾斜角度を50°とし、それぞれ背面を垂直面とした小ブロックとしてある。
【0020】
長寸のネジ台座2aには、更にその背面の垂直面に上記スライド突起23を配置してあり、本例にあって該スライド突起23は、背面の垂直面に下向きに開口した傾斜貫通孔22の下端に上端リブを接するように配置した突出リブによって囲繞形成した、横幅を傾斜貫通孔22と同等又は僅かに短く、高さを1cm、突出幅を2mmとした矩形乃至その下端を円弧部位とした形状のものとしてあり、このとき本例の該スライド突起23は、これを、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としたものとしてあり、該切欠き除去のために、スライド突起23はそのリブの上下中間位置、例えば下端から数mmの位置に該リブを凹陥した切断線24を配置して、現場でカッター等の工具によって該切断線24から下位の上記円弧部位のリブを除去し得るようにしてある。
【0021】
一方、縦枠3は、平板状の枠基板31と、該枠基板31の幅方向両端及び中間位置に、両端において突出幅を小、中間位置において大とした各2条の突条を配置して、その枠基板31を、上記支柱1の側面に配置した受溝に受入れるように、該支柱1にスライド嵌合するものとしてある。このとき該縦枠3は、対向する枠基板31で異高位置とするように、一方の枠基板31において長手方向上方に、他方の枠基板32において長手方向下方に、それぞれ上記仕切桟4の固定のための上下に近接して対をなす長孔32と、支柱1への固定のための丸孔による複数のネジ孔を透設してあり、このとき上記長孔32は、上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを上下に重ねるように配置したとき、その垂直面側の傾斜貫通孔22位置に合せて、幅を同等とし、長さを、長寸のネジ台座2aにおいて長く、例えば2cm程度、短寸のネジ台座2bにおいて短く、例えば1cm程度としたものとし、対向する縦枠3の枠基板31間で長短の長孔32を上下に反転するように配置したものとしてある。
【0022】
また、仕切桟4は、例えば、前後面にデザイン要素として幅方向中央位置に太溝を配置した異形断面にして、中空部の幅方向中央位置上下に一対のタッピングホール41を配置したものとしてあり、該仕切桟4は、その長手方向両端を、予め、傾斜角度に対して垂直をなすように上記傾斜切断してあり、これによって、後述の縦枠3に固定したとき、該両端が垂直の縦枠3の枠基板31に対して面接するように隙間なく対接するようにしてある。
【0023】
縦枠3に対する仕切桟4の傾斜固定は、上記上下に対をなすネジ台座2a、2bを、長寸と短寸の位置を対向する縦枠3間で上下に反転して配置するように上下に重ねて、該縦枠3の外側面の上記長孔32位置に垂直面を対面配置し、ネジ台座2a、2bの各傾斜貫通孔22と枠基板31の長孔32とを対応させ、長寸のネジ台座2aにあっては、必要に応じて上記切欠き除去を施して、そのスライド突起23を対応する長孔32に嵌合して、ネジ台座2a、2bの上記摺接曲面21、例えば図3においてはネジ台座2a、2bにおける上位側、図4においては下位側に位置する摺接曲面21に開口した傾斜貫通孔22からネジ5、特に各ネジ台座2a、2b毎に単一のタッピングネジを挿入し、該タッピングネジを、縦枠3の各長孔32を介して、上記仕切桟4の中空部に配置した上記タッピングホール41に対して螺入することによって、これを行なったものとしてある。
【0024】
このように仕切桟4を縦枠3に固定するについて、ネジ台座2a、2bの傾斜貫通孔22は、例えばネジ径に合せた4.5mmの横幅に対して6mmと、1.5mm程度と上下幅を大きくしたから、該摺接曲面21にネジ頭を摺接した状態で、仕切桟4を固定するネジ5は、上下に揺動することができ、従ってその揺動範囲において仕切桟4の傾斜角度に追従して、該仕切桟4に対する螺入とこれによるネジ5による固定を行なうことができる。また、本例にあっては長寸のネジ台座2aのスライド突起23を部分的に除去して、該スライド突起23を短縮すれば、縦枠3の長孔32と傾斜貫通孔22は、ネジ径寸法の重なり状態で、上下に対をなすネジ台座2a、2bを、該除去の短縮寸法に応じて上下にスライド移動することができるから、上記ネジ5の揺動と該スライド移動によって、仕切桟4固定の対応傾斜角度の範囲を拡大することができ、従って、基準の仕切体Aの縦枠間隔に応じて仕切桟4を傾斜固定するとともに、基準の仕切体Aより狭い剰余の縦枠間隔が生じたときでも、同一の仕切桟4とネジ台座2a、2bを用いて同様に傾斜固定することができ、縦枠3間隔の広狭に拘らず仕切桟4を共通に傾斜固定したデザインの仕切体Aを形成することができ、これを直列に配置したフェンスBにあっても、そのデザインを統一したものとすることができる。
【0025】
図中12は仕切体Aの下桟である。
【0026】
図示した例は以上のとおりとしたが、複数の仕切桟を上下に並列するように傾斜固定すること、縦枠を幅広とし又は仕切桟の交差位置を相互に切欠くことによって、仕切桟を縦枠間にX字状、格子状等のデザインをなすように傾斜固定すること、仕切体を単体のフェンス乃至門扉等として使用すること、上下に対をなす双方のネジ台座にスライド突起を配置し、これを縦枠の長孔に同様にスライド嵌合し、また、そのとき双方のスライド突起の部分的な切欠き除去を自在とすること等を含めて、本発明の実施に当って、ネジ台座、摺接曲面、傾斜貫通孔、スライド突起、縦枠、長孔、仕切桟、ネジ、必要に応じて用いるスライド突起等の各具体的形状、構造、材質、寸法、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0027】
A 仕切体
B フェンス
1 支柱
11 胴縁
12 下桟
2a ネジ台座
2b ネジ台座
21 摺接曲面
22 傾斜貫通孔
23 スライド突起
24 切断線
3 縦枠
31 枠基板
32 長孔
4 仕切桟
41 タッピングホール
5 ネジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面と、該摺接曲面から縦枠側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起を配置した上下に対をなすブロック状のネジ台座と、対向する枠基板の異高位置にそれぞれネジの上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔を透設した左右に対向する縦枠と、該左右に対向する縦枠の上記異高位置において枠基板に対接するように長手方向端部を傾斜切断した仕切桟を備え、上記左右に対向する縦枠の各長孔に上記傾斜貫通孔を合せ又はスライド突起を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座を配置し、該ネジ台座の各摺接曲面から縦枠の上記枠基板の長孔を介して該枠基板に長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって対向する縦枠の異高位置間に該仕切桟を傾斜固定してなることを特徴とする仕切体。
【請求項2】
上記ネジ台座のスライド突起を、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の仕切体。
【請求項3】
上記仕切桟を、アルミ押出材とし且つ上記ネジを該仕切桟に配置した各ネジ台座毎に単一のタッピングホールに対して螺入するタッピングネジとしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕切体。
【請求項1】
上下に曲面をなすネジ頭摺接用の摺接曲面と、該摺接曲面から縦枠側に向けて傾斜貫通して上下に長孔をなすことによってネジの上下揺動を許容した傾斜貫通孔をそれぞれ有し且つ少なくとも一方の背面にスライド突起を配置した上下に対をなすブロック状のネジ台座と、対向する枠基板の異高位置にそれぞれネジの上下揺動を許容する上下に近接して対をなす長孔を透設した左右に対向する縦枠と、該左右に対向する縦枠の上記異高位置において枠基板に対接するように長手方向端部を傾斜切断した仕切桟を備え、上記左右に対向する縦枠の各長孔に上記傾斜貫通孔を合せ又はスライド突起を嵌合して上記上下に対をなすネジ台座を配置し、該ネジ台座の各摺接曲面から縦枠の上記枠基板の長孔を介して該枠基板に長手方向端部を対接した仕切桟にネジを螺入することによって対向する縦枠の異高位置間に該仕切桟を傾斜固定してなることを特徴とする仕切体。
【請求項2】
上記ネジ台座のスライド突起を、その一部を突起長さ短縮用に切欠き除去自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の仕切体。
【請求項3】
上記仕切桟を、アルミ押出材とし且つ上記ネジを該仕切桟に配置した各ネジ台座毎に単一のタッピングホールに対して螺入するタッピングネジとしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕切体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−229792(P2010−229792A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81457(P2009−81457)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【Fターム(参考)】
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