説明

低高度操縦支援方法

【課題】特に身体的に弱った人々に許容され得る経路を生成することを可能にする低高度操縦支援方法を提案する。
【解決手段】本発明は、地形(S)上における航空機(60)の低高度操縦支援方法に関する。前記方法では、第1段階中に、少なくとも1つの主要セグメント(40)からフレームワーク(10)が構築され、第2段階中に、セットポイント飛行経路(50)が構築される。より厳密に言えば、前記第1段階中に、前記主要セグメント(40)は、複数の2次セグメント(41、42、43)に自動的に再分割され、前記各2次セグメント(41)は、下方に存在する地形内の最も高い地点の上方の同じセットポイント高さに位置し、2つの隣接する2次セグメント(41)は、一列に並び、あるいは垂直断面において垂直方向に延びるバー(44)によって互いに連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機の乗務員が外部計器飛行インフラストラクチャにおける安全な飛行計画を準備し、それを辿ることを可能にする、低高度操縦支援方法に関する。
【0002】
したがって、本発明は、航空機、より具体的にはヘリコプタの航法及び飛行管理システムの分野に関するものであり、本分野は通常、測位、飛行計画準備、及び飛行経路生成の各機能をカバーする。
【0003】
「飛行計画」という用語は、第1のウェイポイントから第2のウェイポイントに、場合によっては第2のウェイポイントから第3のウェイポイントに、以下同様に移動するために航空機が辿る理論上のルートを指すことに留意していただきたい。
【0004】
また、「飛行計画」という用語は、有利には航空機のキャパシティを考慮に入れた理論上のルートに可能な限り近い、航空機の辿る経路を指すのにも使用される。
【背景技術】
【0005】
障害物に可能な限り接近する低高度飛行は、航空機と障害物の間の衝突を回避するのに適した専用デバイスを利用しない場合は、極めて困難且つ危険な飛行となる。このような低高度飛行は、パイロットが外部の目視可能な手がかりを利用できなくなるほど視程が悪いときはより困難となり、視程ゼロのときは更に困難となる。
【0006】
残念ながら、特に、例えばヘリコプタによって遂行される救命任務では低高度飛行が不可欠となることがある。高度は例えば出血を悪化させるので、事故被害者の身体的統合性が損なわれるのを回避するために、地表に可能な限り接近して飛行することが妥当である。
【0007】
米国特許第6317690号には、デジタル地形標高データ(digital terrain evaluation data:DTED(登録商標))として当業者に知られる、上空を飛行する地形の標高のデジタル・モデルを使用した飛行計画生成方法が記載されている。
【0008】
このようなデジタル・モデルは、パイロットが内容を修正することができない故に「閉鎖的」である。
【0009】
それぞれの確度に応じた様々なタイプのデジタル・モデルが利用可能である。したがって、レベル1DTED(登録商標)モデルでは、3アーク・セカンド、即ち約100メートルの確度のメッシュが使用され、レベル2DTED(登録商標)モデルでは、1アーク・セカンド、即ち約30メートルの確度が使用される。
【0010】
とはいえ、米国特許第6317690号には飛行経路生成の詳細が記載されていない。
【0011】
仏国特許第2712251号は、障害物を回避するための理論上の最適経路と関連付けられる仮想曲線の計算方法を提供する。この方法は、航空機前方のフィールド内において、
・サーチ・ゾーン内に位置するすべての障害物を判別するステップと、
・前記障害物の最上部と仮想曲線とを比較するステップと、
・前記仮想曲線よりも最上部が高い危険な障害物を定義するステップと、
・前記危険な障害物の最上部に関する情報を通信するステップと、
を含む。
【0012】
したがって、この特許によれば、仮想曲線は、航空機に適合された動的ベクトルを含む地形を辿る。
【0013】
とはいえ、上記の方法では、障害物及びそれらの最上部を捕捉する上で遠隔計測センサを使用することが暗示される。その場合は、使用されるセンサによって効果が大きく異なる。
【0014】
仏国特許第1374954号に記載される装置についても同じことが言える。
【0015】
国際特許出願公開第WO2004/095394号によれば、パイロットは、水平主要セグメントを生成するために複数のウェイポイントを定義する。
【0016】
次に、各主要セグメントは、標高DTED(登録商標)デジタル・モデルを利用して取得される地形上の所与の高さに垂直方向に配置される。
【0017】
この第1段階は、複数のレベルを有する仮想フレームワークを取得する働きをする。
【0018】
それ故、地表上の水平投影図では、追跡される理論上のルートは破線となる。更に、垂直断面では、理論上のルートは、互いに平行な水平セグメントを含み、各水平セグメントは、「階段状」プロファイルを有するレベルを提示する。
【0019】
第2段階中に、コンピュータ手段は、航空機が前記フレームワークの可能な限り近くを辿りやすくなるように、航空機のキャパシティに適合する飛行経路を決定する。
【0020】
この方法は、従来の飛行にはよく適しているが、低高度の地形追跡には適さない。満足のいく結果を達成するには、パイロットが非常に多くのウェイポイントを決定する必要があり、緊急性のある救助任務には不向きと思われる。
【0021】
仏国特許第2658636号は、航空機の高度と、航空機の位置と基準巡航路の間の横方向オフセットと、重み係数と、の関数である性能指数を最小化することによって回避経路を決定することを提案する。
【0022】
米国特許出願第2006/0031004号は、航空機がさらされる脅威を最小限に抑える経路を確立することを可能にする。それ故、経路はデジタル標高モデルから生成され、その後、当該経路に沿ってさらされる脅威に基づいて生存率が判定される。
【0023】
次に、最良の生存率が得られる経路から最適化された経路が生成される。
【0024】
したがって、米国特許出願第2006/0031004号は、救助任務ではなく戦術飛行に適用されるものである。生成される経路は、救助される乗客があまり多くの予期せぬ動きを加えられるべきでない救助任務に最適化されているようには思えない。
【0025】
米国特許第5706011号についても同じことが言える。
【0026】
欧州特許第0775953号には、パイロットが様々な勾配の経路を生成するコンピュータ手段を用いてウェイポイントを決定する方法が開示されている。このような経路は、有視界飛行規則が適用される場合は有効であるが、計器飛行には適さないように思われる。
【0027】
最後に、米国特許第7321812には、ビークルの性能パラメータに応じて地形プロファイルを飛行時の地形追跡用プロファイルに変換する方法が提示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
したがって、本発明の一目的は、特に身体的に弱った人々に許容され得る経路を生成することを可能にする低高度操縦支援方法を提案することである。
【0029】
欧州特許第1598718には、緊急時に航空機が辿り得る安全な高度を表示する方法が提示されていることに留意していただきたい。この方法は、非常に有利且つ有効な方法ではあるが、厳密な制約が満足されるように航空機の辿る経路を確立しようとするものではない。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明によれば、地形上における航空機の低高度操縦支援方法では、第1段階中に、オペレータによって決定された連続する第1のウェイポイントと第2のウェイポイントの間の前記地形のモデル上の水平投影図内に延在する、所与のコリドー幅(corridor width)の少なくとも1つの主要セグメント(main segment)から、フレームワークが構築され、その後、第2段階中に、前記フレームワークを利用してセットポイント飛行経路が構築される。前記セットポイント飛行経路は、前記フレームワーク上に置かれるように生成され、特に、最適化された水平飛行が可能となるように生成される。
【0031】
前記方法の特に注目すべき点として、前記第1段階中に、前記主要セグメントは、前記フレームワークが前記地形の可能な限り近くを辿るように、所与のコリドー幅の複数の2次セグメント(secondary segment)に自動的に再分割され、前記2次セグメントは、前記第1のウェイポイントを始点とする最初の2次セグメントから前記第2のウェイポイントを終点とする最後の2次セグメントまで及び、各2次セグメントは、それ自体の下方に存在する前記地形内の最も高い地点の上方のセットポイント高さに配置され、前記セットポイント高さは、主要セグメントのすべての前記2次セグメントについて同一であり、一列に並ばない2つの隣接する2次セグメントがあれば、それらは前記地形の垂直断面内の垂直バーによって互いに連結され前記主要セグメントを収容する。
【0032】
「2次セグメント」という用語は、便宜上使用されるものであり、2次セグメントの長さ及びコリドー幅によって定義される垂直平面内の2次表面のトレースを表すことを理解していただきたい。各2次セグメントの下方、あるいは各2次表面の下方に位置する前記地形内の高い地点は、地形のデジタル・モデルを利用して取得され得る。
【0033】
更に、前記2次セグメントの前記コリドー幅は、例えば安全要件の関数としてオペレータから提供されるデータであってもよい。2次セグメント及びコリドー幅で定義される表面は、前記2次セグメントを中心とすることが理解されるはずである。
【0034】
本明細書の全体をとおして、ある要素の「高度」という用語は、前記要素と所与の基準レベルとの間の垂直方向の距離を指し、基準レベルは、場合によってはオペレータによって設定可能であり、有利には所与の基準系における海面であることに留意していただきたい。
【0035】
これに対して、ある要素の「高さ」という用語は、前記要素と地表、例えば山との間の垂直方向の距離を指すのに使用される。
【0036】
最後に、地形内の最も高い地点は、当該地形内の最も高度が高い地点に対応する。したがって、「それ自体の下方に存在する地形内の最も高い地点」という表現は、下方に存在する地形内の最も高度が高い地点に関するものである。
【0037】
このため、最新技術、より具体的には国際特許出願公開第WO2004/095394号は、航空機が障害物と接触しないことを保証するために、地形の上方のかなりの高さに存在する単一の主要セグメントによって2つのウェイポイントを互いに連結することを可能にする。
【0038】
一方、本発明は、各主要セグメントを複数の2次セグメントに自動的に区分化することによってフレームワークを生成することを可能にする。したがって、すべての2次セグメントは、下方に存在する地形内の少なくとも1つの地点の上方の同じセットポイント高さに存在するが、必ずしも同じ高度に存在するとは限らない。
【0039】
第2段階中に、例えば「シート・レイイング(sheet laying)」法によって、又は現行の飛行管理システム(FMS)に実装されるような既存の3Dガイダンス・アルゴリズムを利用して、セットポイント飛行経路が決定される。
【0040】
その後、パイロット又はオートパイロット・システムは、航空機が3次元空間で生成及び定義されるセットポイント飛行経路を辿るように制御する。このような状況下では、航空機は、地形上の最も高度が高い地点に安全な高さを足した合計と等しい高度で飛行する代わりに、連続的なレベルの地形を追跡することになる。
【0041】
したがって、本発明の方法は、回転翼航空機の飛行高度を低下させながらも、事故被害者を傷つけないようにするために水平ステージ飛行を実現する働きをする。
【0042】
このように、地表の上方のセットポイント高さにおける連続レベルで飛行することにより、パイロットに生理的な快適さをもたらすことも可能となる。したがって、パイロットは、水平飛行ステージが得られる飛行経路を辿ることができ、その間はパイロットの負担が軽減されることになる。
【0043】
本方法は、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含む可能性がある。
【0044】
即ち、前記2次セグメントが達することになるセットポイント2次長さが決定され、前記主要セグメントの主要長さをセットポイント2次長さで割るユークリッド互除法の商及び余りが与えられたときに、
・前記余りがゼロの場合には、前記第1段階中に、前記主要セグメントは、前記セットポイント2次長さと等しい実際の2次長さをそれぞれ有する、前記商と等しい数の2次セグメントに再分割され、
・前記余りがゼロと等しくない場合には、前記第1段階中に、前記主要セグメントは、まず、前記セットポイント2次長さをそれぞれ有する、前記商から1を引いた数と等しい数の2次セグメントに再分割され、次に、前記セットポイント2次長さと前記余りの和と等しい延長された2次長さを有する延長2次セグメントに再分割され、前記延長2次セグメントは、前記主要セグメントの前記第1の2次セグメントとなる。
【0045】
したがって、決定された2次セグメントによって各レベルが表現される一連のレベルを含む階段形状のフレームワークが取得され、この処理は、有利なことにコンピュータ手段によって自動的に実行される。
【0046】
第1の実施形態では、前記セットポイント2次長さは、オペレータによって決定される。
【0047】
第2の実施形態では、前記オペレータは、2次セグメントに沿った航行に要するセットポイント所要時間(setpoint duration)と、セットポイント指示対気速度(setpoint indicated air speed)と、の両方を定義する。その後、前記セットポイント2次長さは、前記セットポイント所要時間に前記セットポイント指示対気速度及び存在する風から計算されるセットポイント対地速度(setpoint ground speed)を乗じることによって決定される。
【0048】
なお、前記指示対気速度は、乗務員に示される指示対気速度であることを改めて確認しておく。
【0049】
更に、対地速度は、文献に記載される従来の方法により指示対気速度及び存在する風から推定される。セットポイント対地速度を判定するために、前記方法を使用して指示対気速度をセットポイント指示対気速度に置き換えることが妥当である。
【0050】
有利なことに、前記第1段階中に、オペレータが最小限に抑えるべき、2次長さを有する2次セグメントの所与の数(N)を指定するときに、各2次セグメントの高度は、所与の基準系における海面のような所与の基準レベルを基準にして決定され、
・前記所与の数の2次セグメントの前記2次長さは、前記所与の数の最小化された2次セグメントが取得されるように、最も高い高度の前記2次セグメントから高度の降順に所与の最小長さに最小化され、
・それぞれに隣接する2次セグメントよりも高度が高い最小化された2次セグメントは、前記各2次セグメントの中心がそれぞれの下方に存在する前記地形内の最も高い地点にくるようにセンタリングされ、
・前記第1の2次セグメントからセンタリング及び最小化された2次セグメントまで及ぶ第1の部分と、センタリング及び最小化された2次セグメントから最後の2次セグメントまで及ぶ第2の部分と、更に、2つのセンタリング及び最小化された2次セグメント間の少なくとも1つの中間部分と、を含む前記主要セグメントに関して、
・各センタリング及び最小化された2次セグメントから順番に、隣接する2次セグメントを長さ方向に移動させて前記フレームワークを再構成するステップと、
・前記部分内の最も高度が低い2次セグメントに到達したときは、前記最も高度が低い2次セグメントを、それ自体の2次長さを延長又は短縮することにより、少なくとも1つの隣接する2次セグメントに垂直バーによって連結するのに適した修正2次セグメントが取得されるように修正するステップと、
が前記各部分において実行される。
【0051】
オペレータは、1つ又は複数の高い高度における飛行時間の最短化を図ることができる。したがって、本発明を用いると、高い地点を通過する2次セグメントを短縮することが可能となる。
【0052】
その後、オペレータは、地形に応じた所与の数の高い地点を最小限に抑える、例えば2つの高い地点とすることができる。その後、該当する高い地点は最小限に抑えられ、具体的には、最小化された長さと等しい2次長さを有する最小化された2次セグメントが取得されるように、本例では最も高い2つの2次セグメントが取得される。
【0053】
第1の実施形態では、最小化された長さは、オペレータから長さの形で直接与えられる。一方、第2の実施形態では、オペレータによって最小化された飛行所要時間が与えられ、この飛行所要時間は、セットポイント指示対気速度及び存在する風から計算される対地速度が乗じられることにより、最小化された長さに自動的に変換される。
【0054】
その後、センタリング及び最小化された2次セグメントに隣接する2次セグメントは、所与の基準レベルに対して最も低い高度に配置された2次セグメントに到達するまで、フレームワークの連続性を保持するように移動され、その結果、前記最も低い高度に配置された2次セグメントが修正される。
【0055】
更に、2つの主要セグメント間の遷移ゾーンに影響が及ぶのを回避するために、第1及び最後の2次セグメントの2次長さは、最小化されることはない。
【0056】
また、有利なことに、前記第1段階と前記第2段階の間の中間段階中に、前記フレームワークは、次式の値を最小化することによって最適化される。
【0057】
【数1】

【0058】
上式で、xは、前記セットポイント飛行経路の曲線横座標であり、tdcp(x)は、前記第1段階中に決定される前記フレームワークを記述する関数を表し、Zt(x)は、上空を飛行する前記地形の高さを表し、tiは、該当する前記主要セグメントの前記最初の2次セグメントの始点を表し、tfは、該当する前記主要セグメントの前記最後の2次セグメントの終点を表す。
【0059】
具体的には、これにより、前記2次セグメントと上空を飛行する前記地形との間の面積が最小化される。
【0060】
その後、前記フレームワークは、前記式Eの前記値をステップ毎に再計算しながら、縦方向に所与のステップサイズだけ所与の距離にわたって繰り返し移動され、前記式Eの前記値は、前記式の最小値が得られたフレームワークを使用することによって前記第2段階中に最小化される。
【0061】
その後、初期のフレームワークは、例えばDTED(登録商標)レベル2タイプで使用される前記地形のデジタル・モデルの量子化ステップサイズと等しい第1のステップだけ第1の方向に移動され、それによって前記式Eが再計算される一時的なフレームワークが取得される。
【0062】
この処理は、全体的な移動が所与の距離に達するまで、例えば最も短い2次セグメントの長さの半分と等しくなるまで反復される。
【0063】
同様に、初期のフレームワークは、量子化ステップサイズと等しいステップだけ、前記第1の方向と反対の第2の方向に移動され、それによって前記式Eが再計算される一時的なフレームワークが取得される。この処理は、全体的な移動が所与の距離に達するまで、例えば最も短い2次セグメントの長さの半分と等しくなるまで反復される。
【0064】
その後、前記第2段階中に、前記式Eの最小値が得られたフレームワークが使用される。
【0065】
前記第1段階中又は前記中間段階中、即ち、少なくとも1つの2次セグメントの最小化が行われた後、又は上式Eの最適化が行われた後に生成された前記フレームワークを修正する際に、2次セグメントの移動、短縮、又は拡大によって前記2次セグメントと前記地形の間の高さが減少又は増加した場合、前記2次セグメントは、それ自体の下方に存在する前記地形内の最も高い地点の上方の前記セットポイント高さまで垂直方向に移動されることが理解されるだろう。
【0066】
有利なことに、各2次セグメントが所与の最小2次長さと所与の最大2次長さの間の2次長さを有する必要があるときに、前記第1段階中又は中間段階中、即ち、少なくとも1つの2次セグメントの最小化が行われた後、又は上式Eの最適化が行われた後に生成された前記フレームワークを修正する際に、
・2次セグメントの2次長さが前記所与の最大2次長さ以上となった場合は、該当する前記2次セグメントが同一サイズの2つの2次セグメントに再分割され、
・2次セグメントの2次長さが前記最小2次長さ以下となった場合は、該当する前記2次セグメントが削除され、より低い高度の隣接する2次セグメントを延長することによって補正が施される。
【0067】
例えば、前記所与の最小2次長さは、オペレータによって設定可能であり、前記所与の最大2次長さは、セットポイント長さと前記最小2次長さの和と等しい。
【0068】
2次セグメントの移動、縮小、又は延長によって前記2次セグメントと地表の間の高さが減少又は増加した場合、前記2次セグメントは、それ自体の下方に存在する前記地形内の最も高い地点の上方の前記セットポイント高さまで垂直方向に移動されることに留意していただきたい。
【0069】
更に、前記第2段階中に、上述の「シート・レイイング」法が実施される。したがって、有利なことに、上昇率及び降下率が定義された後、最も高い2次セグメントに基づいてセットポイント飛行経路が構築される。このセットポイント飛行経路は、それ自体が遭遇する2次セグメントに沿って平坦となるような形で、最も高度が低い2次セグメントに向かって徐々に下方に移動し、その勾配は、他のゾーン内の上昇率及び降下率によって決定される。
【0070】
最も高い2次セグメントは、それ自体に隣接する2つの2次セグメントの高度よりも高い高度に存在する2次セグメントであり、主要セグメントの第1及び最後の2次セグメントは、それらが連結される前記主要セグメントの単一の各2次セグメントの高度よりも高度が高くなる場合に、最も高い2次セグメントとなる。
【0071】
このような状況下で、最も低い2次セグメントは、前記主要セグメント内でそれ自体が連結される少なくとも1つの隣接する2次セグメントの高度よりも低い高度に存在する2次セグメントである。
【0072】
イメージとしては、オペレータが定義する上昇率及び降下率によって決定される勾配を必然的に辿るようにしたシートをフレームワーク上にレイイング又はドレーピングする。
【0073】
任意選択で、前記第2段階中に構築された前記セットポイント飛行経路において、少なくとも1つの2次セグメントを水平に通過することができず、連続上昇曲線が発生する場合は、前記少なくとも1つの2次セグメントと、前記少なくとも1つの2次セグメントに先行する2次セグメントと、を融合(fusing)させることにより、前記先行する2次セグメントの高度が与えられる融合2次セグメント(fused secondary segment)が構築されるように前記フレームワークが修正される。
【0074】
その結果、上昇飛行経路が滑らかになる。
【0075】
同様に、前記第2段階中に構築された前記セットポイント飛行経路において、少なくとも1つの2次セグメントを水平に通過することができず、連続降下曲線が発生する場合は、前記少なくとも1つの2次セグメントと、前記少なくとも1つの2次セグメントの後続の2次セグメントと、を融合させることにより、前記後続の2次セグメントの高度が与えられる融合2次セグメントが構築されるように前記フレームワークが修正される。
【0076】
有利なことに、前記融合2次セグメントは、連続上昇曲線を発生させる前記少なくとも1つの2次セグメントが該当する前記主要セグメントの前記第1の2次セグメントを含まない場合、又は、連続降下曲線を発生させる前記少なくとも1つの2次セグメントが該当する前記主要セグメントの前記最後の2次セグメントを含まない場合に構築される。
【0077】
任意選択で、前記第2段階中に実行される前記フレームワークの変換は、主に前記セットポイント飛行経路を構築するために離散的に使用される。より厳密に言えば、2つの異なるフレームワーク、即ち、前記第2段階中に変換された前記セットポイント飛行経路を確立するためのフレームワークと、前記第2段階の変換が考慮されない画面表示用のフレームワークと、が使用される。
【0078】
最後に、表示手段によって前記主要セグメントと、直線セグメントによって延長された前記航空機と、が提示されているときに、前記航空機が主要セグメントを辿らなくなった場合に、前記直線セグメントが再び主要セグメントと交差したとき、且つオペレータから指示があったときは、リターン・フレームワークが前記地形の可能な限り近くを辿り、リターン飛行経路が得られるように、複数のリターン2次セグメントに自動的に再分割されるリターン主要セグメントが作成される。
【0079】
また、前記2次セグメントが達することになるセットポイント2次長さが決定されたときに、前記主要セグメントの長さが前記セットポイント2次長さの2倍より大きい場合は、前記主要セグメントは、複数の2次セグメントに自動的に再分割される。
【0080】
本発明及びその利点の更なる詳細は、添付図面を参照して例示として与えられる諸実施形態に関する以下の説明の文脈で明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明を実施するのに適した装置を示す図である。
【図2】セグメント・コリドー幅の概念を説明する図である。
【図3】2次セグメントの最小化を説明する図である。
【図4】2次セグメントの最小化を説明する図である。
【図5】フレームワークの最適化を説明する図である。
【図6】フレームワークの最適化を説明する図である。
【図7】フレームワークの最適化を説明する図である。
【図8】上昇飛行経路の平滑化を説明する図である。
【図9】上昇飛行経路の平滑化を説明する図である。
【図10】降下飛行経路の平滑化を説明する図である。
【図11】降下飛行経路の平滑化を説明する図である。
【図12】リターン・フレームワークの作成手法を説明する図である。
【図13】リターン・フレームワークの作成手法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0082】
2つ以上の図面に示される要素には各図面において同じ参照符号が付される。
【0083】
図1は、互いに直交する3つの方向X、Y、Zを示す。
【0084】
1つ目の方向Xは縦軸、2つ目の方向Yは横軸として示されている。最後に、3つ目の方向Zは高度として示されている。
【0085】
図1は、本発明の方法を実施するのに適した装置を示す。
【0086】
本装置は、プロセッサ3(例えばマイクロプロセッサ)と、メモリ3’と、を装備したコンピュータ手段2を備える。
【0087】
コンピュータ手段2は、レベル2DTED(登録商標)モデル等のデジタル地形モデルが収容されたデータベース1と通信し、それによって表示手段4に地形Sの平面図を表す平面(X,Y)上に前記地形Sの水平投影図6を平面(X,Y)内で追跡されるルートに沿った地形Sの垂直断面5と共に表示させる。
【0088】
データベース1、コンピュータ手段2、及び表示手段4は、航空機の操縦室内に配置される単一のユニット100の一部を形成することができる。
【0089】
表示手段4は、ダイアログ画面7、入力手段9、及びセレクタ手段8も含むことに留意していただきたい。
【0090】
飛行中又は地上のオペレータは、初期段階ではキーボード、ポインタを移動させるマウス、他の任意の等価な手段のような入力手段9を使用して、例えば事故現場に向かうために航空機が通過すべき複数のウェイポイントA、B、C、Dを入力する。
【0091】
これと並行して、表示手段4に関連するコンピュータ手段2のコンピュータ3は、連続するウェイポイント間の主要セグメント40を決定する。したがって、ウェイポイントAとBの間、ウェイポイントBとCの間、及びウェイポイントCとDの間でそれぞれ第1、第2、及び第3の主要セグメント40が作成される。
【0092】
更に、各主要セグメントには、コンピュータ手段2のメモリ3’に収容される事前設定可能な共通のコリドー幅が与えられる。このコリドー幅は、航空機の測位手段の不確実性を考慮に入れるためにオペレータ又は製造業者によって設定される。
【0093】
これらの主要セグメントを互いに連結し、その後再分割することにより、第2段階中に、パイロットが辿るべきセットポイント飛行経路を構築するように働くルートのフレームワーク10が構築される。
【0094】
主要セグメント上を低高度で飛行するために、コンピュータ2は、前記主要セグメントを選択する。選択は、セレクタ手段8を使用して移動されるポインタを利用して実行することができる。
【0095】
オペレータが操作中の選択主要セグメント、具体的には、本例ではウェイポイントBとCを相互連結する第2の主要セグメントは、垂直断面5に示されるセグメントであることに留意していただきたい。
【0096】
このような状況下で、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、選択主要セグメント40を表示手段4上に示される複数の2次セグメント41に自動的に再分割する。
【0097】
したがって、例えば青色の連続線の形をとる主要セグメント40と、例えば赤色の非連続線の形をとる2次セグメント41の両方を、水平投影図6上に投影することが可能である。更に、2次セグメント41は、地形の垂直断面5内の水平線の形で示される。
【0098】
また、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、各2次セグメントを地形Sと衝突しないように垂直方向に配置する。
【0099】
したがって、オペレータがメモリ3’に記憶されるセットポイント高さH1を設定すると、コンピュータ3は、上空を飛行する地形内の最も高い地点、即ち上空を飛行する地形内で最も高度が高い地点の上方のセットポイント高さH1に各2次セグメント41を配置する。地形のトポロジに応じて、所与の主要セグメント40の2次セグメント41は、互いに異なる高度に配設される。
【0100】
図2を参照すると、コンピュータ3は、データベース1を使用して地形Sに関する情報を取得し、所与のレイイング幅(laying width)LC0を考慮に入れる。
【0101】
例えば、地形Sの3つの異なる部分111、112、及び113の上に3つの2次セグメントを配置する必要がある。したがって、
・1つ目の2次セグメントは、1つ目の部分111の最も高い地点111’(即ち1つ目の部分111の最も高度が高い地点)の上方のセットポイント高さH1に配置され、
・2つ目の2次セグメントは、2つ目の部分112の最も高い地点112’(即ち2つ目の部分112の最も高度が高い地点)の上方のセットポイント高さH1に配置され、
・3つ目の2次セグメントは、3つ目の部分113の最も高い地点113’(即ち3つ目の部分113の最も高度が高い地点)の上方のセットポイント高さH1に配置される。
【0102】
コンピュータ3はレイイング幅LC0を考慮に入れているので、考慮される最も高い地形地点は、必ずしも一列に並んでいる必要はないことが分かるだろう。
【0103】
したがって、図1を参照すると、2次セグメント41は、
・航空機が通過する1つ目のウェイポイントBを始点とする最初の2次セグメント42から、関連する主要セグメントの2つ目のウェイポイントCを終点とする最後の2次セグメント43に向かって、主要セグメント40に沿って長さ方向に分配され、
・地形Sの上方のセットポイント高さH1に垂直方向に配設され、
・ある平面に海が含まれるとすれば、所与の基準系における所与の基準レベルLV0、例えば海面に対して水平且つ平行となる。
【0104】
コンピュータ手段2のコンピュータ3は、フレームワーク10を構築するために、異なる高度に位置する2つの隣接セグメントがあれば、垂直バーを利用してそれらを互いに連結する。同じ高度に存在する2つの隣接する2次セグメントは、一列に並ぶものと理解していただきたい。
【0105】
したがって、初期段階中に、コンピュータ手段2は、地形Sの上方のある程度低いセットポイント高さH1において、地形Sの形状と可能な限り一致する一連のレベルを備えるフレームワーク10を自動的に構築する。
【0106】
言うまでもなく、上述の第1段階は主要セグメント毎に実行することも可能であることに留意していただきたい。更に、主要セグメントに応じて様々なパラメータ、即ち、様々なセットポイント高さ、コリドー幅、セットポイント長さ、セットポイント所要時間、あるいはセットポイント指示対気速度を使用することが考えられる。
【0107】
主要セグメントを複数の2次セグメントに再分割するために、各2次セグメントの2次長さL2が達することになるセットポイント2次長さL0が定義される。
【0108】
第1の実施形態では、オペレータは、入力手段9を使用して2次セグメント41のセットポイント2次長さL0を例えばメートル単位で決定する。
【0109】
第2の実施形態では、オペレータは、入力手段9を使用してセットポイント所要時間D0及びセットポイント指示対気速度IAS0を決定する。次に、コンピュータ手段2は、セットポイント所要時間D0に、セットポイント指示対気速度IAS0及び航空機の外部を流れる風から計算されるセットポイント対地速度Vsを乗じた積と等しい、2次セグメントのセットポイント長さL0を推定する。即ち、
L0=D0*(Vs)
上式で、「*」は積算符号を表す。
【0110】
実施形態を問わず、このセットポイント長さL0は、コンピュータ手段2のメモリ3’に記憶される。
【0111】
次に、コンピュータ手段2は、該当する主要セグメントを所定位置で区分化する。
【0112】
更に、この時点で各2次セグメント41が達することになるセットポイント2次長さL0が決定されたので、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、主要セグメントの主要長さL1を決定し、その後、主要セグメントの前記主要長さL1を決定されたセットポイント2次長さL0で割るユークリッド互除法を実行し、このユークリッド互除法から商Q及び余りRが与えられる。
【0113】
余りがゼロである場合には、第1段階中に、コンピュータ手段2は、主要セグメントを商と等しい数の2次セグメントに再分割し、これらの2次セグメントはすべて、セットポイント2次長さL0と等しい2次長さL2を有する。
【0114】
一方、余りがゼロでない場合には、このような再分割は可能でない。その場合は、コンピュータ手段2は、主要セグメントを、まず、ユークリッド互除法を実行して得られた商から1を引いた数と等しい数のセットポイント2次長さL0を有する2次セグメントに再分割し、次に、セットポイント2次長さL0と余りRの和と等しい延長された2次長さL3、即ち、
L3=L0+R
を有する1つの延長2次セグメントに再分割する。
【0115】
上式で、Qは、ユークリッド互除法の商を表し、「+」は、加算符号を表し、Rは、ユークリッド互除法の余りを表す。
【0116】
次に、コンピュータ手段2は、該当する主要セグメントの最初の2次セグメントを延長することを決定する。
【0117】
更に、コンピュータ手段2は、所与の基準レベルLV0に対する各2次セグメントの高度を決定し、当該高度をそれ自体のメモリ3’に記憶する。
【0118】
したがって、コンピュータ手段2は、1つの延長2次セグメントと、Qから1を引いた数の2次セグメントと、を利用してフレームワーク10を構築する。各2次セグメントは、セットポイント2次長さL0と等しい2次長さL2を有し、2つの隣接する2次セグメントは、それらが同じ高度に存在する場合は一列に並び、そうでない場合は垂直バーによって互いに連結される。
【0119】
図3及び図4を参照すると、図1に示したフレームワークと異なるフレームワークが示されている。第1段階中に、オペレータは、オペレータによって選択された所与の基準レベルに対して最も高い高度ALTに位置する2次セグメントの2次長さを制限することによってフレームワーク10を最適化することを決定することができる。
【0120】
したがって、オペレータは、入力手段9を使用して最小限に抑えるべき2次セグメントの所与の数Nを指定する。所与の数は、例えば2と等しい数とすることができる。
【0121】
次に、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、最も高い高度ALTの2次セグメントから降順に、所与の数Nの2次セグメントの2次長さを最小化していく。
【0122】
このような状況下で、各2次セグメント11〜18の高度が事前に決定され記憶されると、コンピュータ3は、3つ目の2次セグメント13の2次長さを最小化して、最小化された長さの最小化された3つ目の2次セグメント13’を取得し、次に、5つ目の2次セグメント15の2次長さを最小化して、前記最小化された長さの最小化された5つ目の2次セグメント15’を取得する。この際、それぞれの2つの隣接セグメントよりも高度が高い最小化された2次セグメント13’及び15’は、それぞれの中心がそれぞれの下方に存在する最も高い地点に対応するように配慮してセンタリングされる。
【0123】
最小化された3つ目の2次セグメント13’は、それ自体に隣接する2つの2次セグメント、即ち2つ目の2次セグメントと4つ目の2次セグメントの高度よりも高い高度に存在する。センタリングされ最小化された3つ目の2次セグメント13’を取得するために、最小化された3つ目の2次セグメント13’は、それ自体の下方に存在する地形内の最も高い地点を中心としてセンタリングされる。
【0124】
最小化された5つ目の2次セグメント15’も同様にセンタリングされ、それによってセンタリング及び最小化された5つ目の2次セグメント15’が取得される。
【0125】
一方、最小化された2次セグメントのセンタリングは、それ自体の高度がすぐ隣の2次セグメント、即ち、該当する場合は先行する2次セグメント及び後続の2次セグメントの高度を上回らない場合は行われないことが理解されるだろう。このような状況は図示されてはいないが、最小化された2次セグメントが連続する場合に発生する可能性がある。
【0126】
第1の実施形態では、最小化された長さは、オペレータから長さの形で直接与えられる。一方、第2の実施形態では、オペレータによって最小化された飛行所要時間が与えられ、この飛行所要時間は、セットポイント指示対気速度IAS0及び存在する風から計算されるセットポイント対地速度が乗じられることにより、最小化された長さに自動的に変換される。
【0127】
このような状況下では、最小化された2次セグメントを垂直バーを利用してそれぞれの隣接セグメントに連結することはできない。
【0128】
その後、コンピュータ3は、連続的なフレームワーク10が取得されるようにいくつかの2次セグメントを修正及び/又は移動する。
【0129】
該当する主要セグメント40は、少なくとも、第1の2次セグメント11からセンタリング及び最小化された3つ目の2次セグメント13’まで及ぶ第1の部分P1と、センタリング及び最小化された5つ目の2次セグメント15’から最後の2次セグメント18まで及ぶ第2の部分P3と、を含むとともに、本例では、センタリング及び最小化された3つ目の2次セグメント13’と5つ目の2次セグメント15’との間の中間部分P2も含み、
・センタリング及び最小化された2次セグメント(単数又は複数)から順番に、隣接する2次セグメントを、それらが最小化されているか否かに関わらず、連続的に移動させてフレームワーク10を再構成するステップと、その後、
・前記部分内の最も高度が低い2次セグメントに到達したときは、前記最も高度が低い2次セグメントを、それ自体の2次長さL2を増加又は減少させることにより、少なくとも1つの隣接する2次セグメントに垂直バーを利用して連結するのに適した修正2次セグメントが取得されるように修正するステップと、
が各部分P1、P2、P3において実行される。
【0130】
更に、2次セグメントの移動、縮小、又は延長によって前記2次セグメントと地形Sの間の高さが減少又は増加した場合、その2次セグメントは、それ自体の下方に存在する地形内の最も高い地点の上方の前記セットポイント高さH1まで垂直方向に移動される。
【0131】
図示の例では、第1の部分P1において、センタリング及び最小化された3つ目の2次セグメント13’に隣接する2次セグメントが移動される。前記2次セグメントの移動は、最も低い高度に存在する第1の部分の2次セグメントを操作する必要が生じたときに停止される。
【0132】
そこで、コンピュータ3はまず、センタリング及び最小化された1つ目の2次セグメントに隣接する2次セグメント12を操作する。したがって、コンピュータ3は、2つ目の2次セグメント12がセンタリング及び最小化された3つ目の2次セグメント13’に垂直バーを利用して連結されるように、2つ目の2次セグメント12を移動させる。
【0133】
次に、コンピュータ3は、1つ目の2次セグメント11を操作する。この1つ目の2次セグメント11は、第1の部分P1のうち所与の基準レベルに対して最も高度が低い2次セグメントであるため、コンピュータ3は、この2次セグメントを2つ目の2次セグメント12に連結できるように延長することによって修正する。
【0134】
とはいえ、このように延長された1つ目の2次セグメント11’’は、地形Sに干渉することになる。したがって、コンピュータ3は、新しい1つ目の2次セグメントを垂直方向に移動させて地形Sの上方のセットポイント高さH1に置く。
【0135】
所与の最小2次長さLMINと所与の最大2次長さLMAXの間の2次長さL2を有する2次セグメントを使用することが有利であることに留意していただきたい。最小2次長さLMINは、例えばオペレータによって設定され、最大2次長さは、前記最小2次長さLMINにセットポイント長さL0を足した値と等しくすることが可能である。即ち、
LMAX=LMIN+L0
【0136】
言うまでもなく、オペレータが最大2次長さの値を設定することを許可することもできる。
【0137】
したがって、2次セグメントの2次長さが所与の最大2次長さ以上となった場合は、コンピュータ手段2は、該当する2次セグメントを同一サイズの2つの2次セグメントに再分割する。これとは逆に、2次セグメントの2次長さが最小2次長さ以下となった場合は、該当する2次セグメントが削除され、より低い高度の隣接する2次セグメントを延長することによって補正が施される。
【0138】
したがって、修正された1つ目の2次セグメントの2次長さが最大2次長さ以上となった場合は、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、その1つ目の2次セグメントを分割する。
【0139】
第2の部分P2では、コンピュータ手段のコンピュータ3は、4つ目の2次セグメント14を分析する。この4つ目の2次セグメント14は、第2の部分P2のうち最も高度が低い2次セグメントであるため、コンピュータは、当該2次セグメントをセンタリング及び最小化された3つ目及び5つ目のセグメントに垂直バーを介して連結するために、当該2次セグメントの2次長さを減少させる。
【0140】
また、コンピュータは、4つ目のセグメントを垂直方向下方に移動させて地形Sの上方のセットポイント高さH1に置く。
【0141】
修正された4つ目の2次セグメント14の2次長さが最小2次長さ以下となった場合は、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、その4つ目の2次セグメント14と、より低い高度の隣接する2次セグメント、即ちセンタリング及び最小化された5つ目の2次セグメントとを組み合わせることに留意していただきたい。
【0142】
最後に、第3の部分P3では、5つ目の2次セグメント15の最小化及びセンタリングによって6つ目の2次セグメント16が延長されることになる。
【0143】
図5乃至図7を参照すると、図1、図3、及び図4に示されるフレームワークと異なるフレームワークが示されている。フレームワーク10は、本方法の第1段階の終了後、第2段階が始まる前に、次式Eの値を最小化することによって最適化される。
【0144】
【数2】

【0145】
上式で、xは、セットポイント飛行経路の曲線横座標であり、tdcp(x)は、第1段階中に決定されるフレームワーク10を記述する関数であり、Zt(x)は、上空を飛行する地形Sの高さ(H2)を表し、tiは、該当する主要セグメントの最初の2次セグメントの始点であり、tfは、該当する主要セグメントの最後の2次セグメントの終点である。
【0146】
それ故、式Eは、図5乃至図7の陰影ゾーンの面積を表す。
【0147】
最初に、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、第1段階中に取得されたフレームワークに基づいて式Eの値を決定し、その値をコンピュータ手段2のメモリ3’に記憶する。
【0148】
その後、コンピュータ手段2のコンピュータ3は、第1段階中に決定されたオリジナル・フレームワークを長さ方向に所与のステップサイズだけ所与の距離にわたって繰り返し移動させ、式Eの値をステップ毎に再計算する。
【0149】
より厳密に言えば、図6を参照すると、コンピュータ手段は、1ステップにつき、任意選択で地形のデジタル・モデルが量子化されるステップサイズと等しい所与のサイズだけ、フレームワークを左側に移動させる。
【0150】
フレームワークを左側に移動させると、
・7つ目の2次セグメント37が地形Sの上方のセットポイント高さH1に留まることが保証されるように垂直方向上方に移動され、
・5つ目の2次セグメント35が地形Sの上方のセットポイント高さH1に存在するように垂直方向下方に移動され、
・9つ目の2次セグメント39が延長され、1つ目の2次セグメント31が短縮される。
【0151】
コンピュータ手段2は、式Eの値を決定し、その値をメモリ3’に記憶する。
【0152】
その後、コンピュータ手段2は、左側への全体的な移動が所与の距離に達するまで、例えば最も短い2次セグメントの2次長さの半分と等しくなるまで、上記の動作を繰り返す。
【0153】
図7を参照すると、コンピュータ手段2は、上記と同じ処理を実行するが、フレームワークを右側に移動させる。
【0154】
中間段階を経た第2段階中に、コンピュータ手段2は、式Eの値が最も小さくなるフレームワークを利用して、追跡すべき飛行経路を生成する。
【0155】
次に、オペレータは、入力手段9を使用してセットポイント上昇率及び降下率を設定する。コンピュータ手段は、これらの率から、パイロット又は例えばオートパイロットが辿るべきセットポイント飛行経路50の上昇勾配及び降下勾配を推定する。
【0156】
図4を参照すると、コンピュータ手段2は、高いセグメント13’、15’、及び18からセットポイント飛行経路50を生成し、セットポイント飛行経路50は、それ自体が遭遇する2次セグメントに沿って平坦となり、その勾配は、他のゾーン内の上昇率及び降下率によって決定される。
【0157】
上昇飛行と水平飛行の間、又は降下飛行と水平飛行の間で生成されるセットポイント飛行経路50は、航空機のキャパシティ、特に航空機の重量及び動力を考慮に入れる。
【0158】
図8に示される例によれば、セットポイント飛行経路50は、2つの異なる2次セグメント間で平坦となる傾向がある。
【0159】
したがって、第2段階中に構築されたセットポイント飛行経路50において連続上昇曲線51が発生することにより、連続する2次セグメント25、26の第1のバッチ上での安定飛行が可能とならない場合は、第1のバッチが少なくとも1つの2次セグメントを有することになり、飛行経路がぎくしゃくする傾向がある。
【0160】
このようなセットポイント飛行経路を平滑化するために、図9を参照すると、コンピュータ手段2は、前記第1のバッチと、前記第1のバッチに先行する2次セグメント、即ち航空機が第1のバッチの2次セグメント(単数又は複数)に沿って航行する前に航行する2次セグメントと、を融合させることによって単一の融合2次セグメントが構築されるように、フレームワーク10を修正する。
【0161】
したがって、コンピュータ手段2は、第1のバッチの2つの連続する2次セグメント25、26と、前記第1のバッチに先行する2次セグメント24と、を融合させることにより、先行する2次セグメント24の高度が与えられる融合2次セグメント24’が構築されるように、フレームワーク10を修正する。
【0162】
地形Sに影響を及ぼすフレームワークの表示がパイロットの妨げとなることを回避するために、パイロット用のディスプレイには、第2段階中に変形されたフレームワークではなく、第2段階の開始時に事前に決定されたフレームワークが表示される。
【0163】
同様に、図10及び図11を参照すると、第2段階中に構築されたセットポイント飛行経路50において連続降下曲線が発生することにより、連続する2次セグメント26、27の第2のバッチ上での安定飛行が可能とならない場合は、第2のバッチが少なくとも1つの2次セグメントを有することになるため、飛行経路がぎくしゃくする傾向がある。
【0164】
このようなセットポイント飛行経路50を平滑化するために、コンピュータ手段2は、前記第2のバッチと、前記第2のバッチの後続の2次セグメント、即ち航空機が第2のバッチの2次セグメント(単数又は複数)に沿って航行した後に航行する2次セグメントと、を融合させることによって単一の融合2次セグメントが構築されるように、フレームワーク10を修正する。
【0165】
したがって、コンピュータ手段2は、第2のバッチの3つの連続する2次セグメント26、27、28と、第2のバッチの後続の2次セグメント29と、を融合させることにより、後続の2次セグメント29の高度が与えられる融合2次セグメント29’が構築されるように、フレームワーク10を修正する。
【0166】
融合2次セグメントは、第1のバッチの前記少なくとも1つの2次セグメントが該当する主要セグメントの最初の2次セグメントを含まない連続上昇曲線を発生させる場合、又は第2のバッチの前記少なくとも1つの2次セグメントが該当する主要セグメントの最後の2次セグメントを含まない連続降下曲線を発生させる場合に構築されることに留意していただきたい。
【0167】
したがって、有利には、地上において又は飛行中にユニット100によって実施される本発明の方法は、低高度で地形を辿るセットポイント飛行経路を自動的に確立するように働く。
【0168】
更に、コンピュータ手段は、それ自体の動作に必要な情報がメモリ3’に記憶されたときに、セットポイント飛行経路を自動的に再計算することができる。
【0169】
例えば、パイロットが気象条件等の理由からウェイポイントCを移動させた場合、コンピュータ手段2は、当該ウェイポイントCの新しい位置を通過するのに適したフレームワークを関連する飛行経路と共に自動的に決定する。
【0170】
更に、図12には、地形の水平投影図上に2つの主要セグメント40及び航空機60を表示する表示手段が示されている。
【0171】
航空機60は、便宜上「リターン・フィーラ(return feeler)」と呼ばれる直線セグメント61によって延長される。
【0172】
航空機60は主要セグメント40を辿らなくなっており、その結果、いわゆる「自由」飛行状態にあることが分かるだろう。
【0173】
一方、図13を参照すると、直線セグメント61が再び主要セグメント40と交差したとき、且つオペレータから指示があったときは、コンピュータ手段2は、リターン・フレームワークが地形Sの可能な限り近くを辿り、リターン飛行経路が得られるように、複数のリターン2次セグメントに自動的に再分割されるリターン主要セグメント80を作成する。
【0174】
言うまでもなく、本発明の実施形態には様々な変更を加えることが可能である。いくつかの実施形態について説明したが、すべての可能な実施形態を網羅的に特定することを想定したものではないことが容易に理解されるだろう。無論、本発明の範囲を逸脱しなければ、本明細書に記載される手段を等価な手段で置き換えることも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地形(S)上における航空機(60)の低高度操縦支援方法であって、
第1段階中に、オペレータによって決定された連続する第1のウェイポイントと第2のウェイポイント(B、C)の間の前記地形(S)のモデル上の水平投影図(X,Y)内に延在する、所与のコリドー幅の少なくとも1つの主要セグメント(40)から、フレームワーク(10)が構築され、その後、第2段階中に、前記フレームワーク(10)を利用してセットポイント飛行経路(50)が構築され、
前記第1段階中に、前記主要セグメント(40)は、前記フレームワーク(10)が前記地形(S)の可能な限り近くを辿るように、所与のコリドー幅の複数の2次セグメント(41、42、43)に自動的に再分割され、前記2次セグメント(41)は、前記第1のウェイポイント(B)を始点とする最初の2次セグメント(42)から前記第2のウェイポイント(C)を終点とする最後の2次セグメント(43)まで及び、各2次セグメント(41、42、43)は、それ自体の下方に存在する前記地形内の最も高い地点の上方のセットポイント高さ(H1)に配置され、前記セットポイント高さ(H1)は、主要セグメント(40)のすべての前記2次セグメント(41、42、43)について同一であり、一列に並ばない2つの隣接する2次セグメント(41)があれば、それらは前記地形の垂直断面(X,Z)内の垂直バー(44)によって互いに連結され前記主要セグメント(40)を収容する、
方法。
【請求項2】
前記2次セグメント(41)が達することになるセットポイント2次長さ(L0)が決定され、前記主要セグメントの主要長さ(L1)をセットポイント2次長さ(L0)で割るユークリッド互除法の商及び余りが与えられたときに、
前記余りがゼロの場合には、前記第1段階中に、前記主要セグメントは、前記セットポイント2次長さ(L0)と等しい実際の2次長さ(L2)をそれぞれ有する、前記商と等しい数の2次セグメントに再分割され、
前記余りがゼロと等しくない場合には、前記第1段階中に、前記主要セグメントは、まず、前記セットポイント2次長さ(L0)をそれぞれ有する、前記商から1を引いた数と等しい数の2次セグメントに再分割され、次に、前記セットポイント2次長さ(L0)と前記余りの和と等しい延長された2次長さ(L3)を有する延長2次セグメントに再分割され、前記延長2次セグメントは、前記主要セグメントの前記最初の2次セグメントとなる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セットポイント2次長さ(L0)は、オペレータによって決定される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
2次セグメントに沿った航行に要するセットポイント所要時間(D0)と、セットポイント指示対気速度(IAS0)と、の両方がオペレータによって定義されるときに、前記セットポイント2次長さ(L0)は、前記セットポイント所要時間(D0)に前記セットポイント指示対気速度(IAS0)及び存在する風から計算される対地速度を乗じることによって決定される、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1段階中に、オペレータが最小限に抑えるべき、2次長さを有する2次セグメントの所与の数(N)を指定するときに、各2次セグメントの高度(ALT)は、所与の基準レベル(LV0)を基準にして決定され、
前記所与の数(N)の2次セグメント(13、15)の前記2次長さは、前記所与の数の最小化された2次セグメント(13’、15’)が取得されるように、最も高い高度(ALT)の前記2次セグメントから高度の降順に所与の最小長さに最小化され、
それぞれに隣接する2次セグメントよりも高度が高い最小化された2次セグメント(13’、15’)は、前記各2次セグメント(13’、15’)の中心がそれぞれの下方に存在する前記地形内の最も高い地点にくるようにセンタリングされ、
前記最初の2次セグメント(11)からセンタリング及び最小化された2次セグメント(13’)まで及ぶ第1の部分(P1)と、センタリング及び最小化された2次セグメント(13’、15’)から最後の2次セグメント(18)まで及ぶ第2の部分(P3)と、更に、2つのセンタリング及び最小化された2次セグメント(13’、15’)間の少なくとも1つの中間部分(P2)と、を含む前記主要セグメントに関して、
各センタリング及び最小化された2次セグメント(13’、15’)から順番に、隣接する2次セグメント(12)を長さ方向に移動させて前記フレームワーク(10)を再構成するステップと、
前記部分(P1、P2、P3)内の最も高度が低い2次セグメント(11、14、16)に到達したときは、前記最も高度が低い2次セグメント(11、14、16)を、それ自体の2次長さ(L2)を延長又は短縮することにより、少なくとも1つの隣接する2次セグメントに垂直バーによって連結するのに適した修正2次セグメント(11’、14’、16’)が取得されるように修正するステップと、
が前記各部分(P1、P2、P3)において実行される、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記最初及び最後の2次セグメントの前記2次長さは、最小化されることはない、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1段階と前記第2段階の間の中間段階中に、前記フレームワーク(10)は、次式(E)の値を最小化することによって最適化され、
【数1】


上式で、xは、前記セットポイント飛行経路の曲線横座標であり、tdcp(x)は、前記第1段階中に決定される前記フレームワーク(10)を記述する関数であり、Zt(x)は、上空を飛行する前記地形(S)の高さ(H2)を表し、tiは、前記最初の2次セグメントの始点であり、tfは、前記主要セグメントの前記最後の2次セグメントの終点である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記フレームワーク(10)は、前記値をステップ毎に再計算しながら、長さ方向に所与のステップサイズだけ所与の距離にわたって繰り返し移動され、前記式(E)の前記値は、前記式(E)の最小値が得られたフレームワークを使用することによって前記第2段階中に最小化される、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
2次セグメントの移動、短縮、又は延長によって前記2次セグメントと前記地形(S)の間の高さが減少又は増加した場合、前記2次セグメントは、それ自体の下方に存在する前記地形内の最も高い地点の上方の前記セットポイント高さ(H1)まで垂直方向に移動される、
請求項5に記載の方法。
【請求項10】
各2次セグメントが所与の最小2次長さと所与の最大2次長さの間の2次長さを有する必要があるときに、
2次セグメントの2次長さが前記所与の最大2次長さ以上となった場合は、該当する前記2次セグメントが同一サイズの2つの2次セグメントに再分割され、
2次セグメントの2次長さが前記最小2次長さ以下となった場合は、該当する前記2次セグメントが削除され、より低い高度の隣接する2次セグメントを延長することによって補正が施される、
請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記2次セグメント(41)が達することになるセットポイント2次長さ(L0)が決定されたときに、前記主要セグメントの長さが前記セットポイント2次長さ(L0)の2倍より大きい場合は、前記主要セグメント(40)は、複数の2次セグメント(41、42、43)に再分割される、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2段階中に構築された前記セットポイント飛行経路(50)において、少なくとも1つの2次セグメント(25、26)を水平に通過することができず、連続上昇曲線(51)が発生する場合は、前記少なくとも1つの2次セグメント(25、26)と、前記少なくとも1つの2次セグメント(25、26)に先行する2次セグメント(24)と、を融合させることにより、前記先行する2次セグメント(24)の高度が与えられる融合2次セグメント(24’)が構築されるように前記フレームワーク(10)が修正される、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2段階中に構築された前記セットポイント飛行経路(50)において、少なくとも1つの2次セグメント(26、27、28)を水平に通過することができず、連続降下曲線が発生する場合は、前記少なくとも1つの2次セグメント(26、27、28)と、前記少なくとも1つの2次セグメント(26、27、28)の後続の2次セグメント(29)と、を融合させることにより、前記後続の2次セグメント(29)の高度が与えられる融合2次セグメント(29’)が構築されるように前記フレームワーク(10)が修正される、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記融合2次セグメント(24’、29’)は、連続上昇曲線を発生させる前記少なくとも1つの2次セグメント(25、26)が前記第1の2次セグメント(42)を含まない場合、又は連続降下曲線を発生させる前記少なくとも1つの2次セグメント(26、27、28)が前記最後の2次セグメント(43)を含まない場合に構築される、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
表示手段によって前記主要セグメント(40)と、直線セグメント(61)によって延長された前記航空機(60)とが提示されているときに、前記航空機(60)が主要セグメント(40)を辿らなくなった場合に、前記直線セグメント(61)が再び主要セグメント(40)と交差したとき、且つオペレータから指示があったときは、リターン・フレームワークが前記地形(S)の可能な限り近くを辿り、リターン飛行経路が得られるように、複数のリターン2次セグメントに自動的に再分割されるリターン主要セグメント(80)が作成される、
請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−232745(P2012−232745A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−193040(P2012−193040)
【出願日】平成24年9月3日(2012.9.3)
【分割の表示】特願2010−132536(P2010−132536)の分割
【原出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(593020038)ユーロコプテール (19)
【氏名又は名称原語表記】EUROCOPTER
【Fターム(参考)】