説明

作業機連結装置

【課題】 作業機連結時に上被係合部を上係合部に係合するだけで、ロック部材を退避姿勢から抜け止め姿勢に変更できるようにする。
【解決手段】 作業機4の上被係合部8U及び左右下被係合部8Dをそれぞれ係合する上係合部9U及び左右下係合部9Dを有して三点リンク2に連結される連結枠4に、左右下被係合部8Dが左右下係合部9Dに係合するのを許容しかつ係合した左右下被係合部8Dの抜け止めをするロック部材11を有するロック手段12と、前記ロック部材11を抜け止め姿勢Aから退避させかつ退避姿勢Bで保持可能なロック解除手段13とを備える。作業機連結時に前記上係合部9Uに上被係合部8Uが係合したことを検出して前記ロック部材を11を退避姿勢Bから抜け止め姿勢Aに変更する姿勢変更手段14を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタの三点リンクと作業機とを簡便に連結するための作業機連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術においては、ロータリ耕耘機等の作業機をトラクタの三点リンクに簡便に着脱できるように、特許文献1に開示されているような作業機連結装置が採用されている。
この作業機連結装置は、正面視三角形状又はA形状の連結枠に上下三点リンク連結部を形成し、この連結枠に作業機の上被係合部及び左右下被係合部をそれぞれ係合する上係合部及び左右下係合部を形成し、さらに、係合した左右下被係合部の抜け止めをするロック部材を有するロック手段と、ロック部材を抜け止め姿勢から退避させかつ退避姿勢で保持可能なロック解除手段とを備えている。
【特許文献1】特開2003−250304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術においては、ロック解除手段を操作してロック部材による抜け止めを解除して作業機を離脱することになるが、作業機を連結するときはロック解除手段をロック解除とは逆の操作をして、ロック手段をロック部材による抜け止め作用状態に設定しなくてはならなく、非常に面倒になっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした作業機連結装置を提供することを目的とする。
本発明は、作業機連結時に上被係合部を上係合部に係合するだけで、ロック部材を退避姿勢から抜け止め姿勢に変更できるようにした作業機連結装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、作業機の上被係合部及び左右下被係合部をそれぞれ係合する上係合部及び左右下係合部を有して三点リンクに連結される連結枠に、左右下被係合部が左右下係合部に係合するのを許容しかつ係合した左右下被係合部の抜け止めをするロック部材を有するロック手段と、前記ロック部材を抜け止め姿勢から退避させかつ退避姿勢で保持可能なロック解除手段とが備えられている作業機連結装置であって、
作業機連結時に前記上係合部に上被係合部が係合したことを検出して前記ロック部材を退避姿勢から抜け止め姿勢に変更する姿勢変更手段が備えられていることである。
【0005】
第2に、前記ロック手段のロック部材は、連結枠に枢支されかつ抜け止め姿勢側へ付勢されており、左右下被係合部が左右下係合部に係合するときに退避姿勢方向に押動されて左右下被係合部が左右下係合部に係合するのを許容する被押動部が形成されており、
前記ロック解除手段は、左右ロック部材を連結する連動リンクと、連結枠に枢支されていて揺動することによって連動リンクを押し引きしてロック部材の姿勢を変更するロック操作レバーとが設けられ、
前記姿勢変更手段は、連結枠に枢支されていて揺動することによりロック部材が退避姿勢のときのロック操作レバーと当接してロック操作レバーを抜け止め姿勢側へ押動する作動体が設けられ、この作動体の一端は上係合部に突出していて係合する上被係合部が当接することにより作動体が揺動される位置に配置されていることである。
【0006】
第3に、前記姿勢変更手段は、ロック操作レバーと当接する押動部材が作動体に回動自在に設けられ、上被係合部によって作動体が揺動されるときに前記押動部材の揺動を規制して退避姿勢のロック操作レバーと当接させるストッパが作動体に設けられ、作動体をその一端が上係合部から突出する待機姿勢に戻す戻し手段が設けられていることである。
次に、前記構成の作業機連結装置3の作用を説明する。
連結枠5をトラクタ後部の三点リンク2に連結し、上係合部9Uを地上に置いた作業機4の上被係合部8Uに嵌合する。上被係合部8Uが上係合部9U内に入ることにより、姿勢変更手段14の作動体23がそれを検出して揺動し、押動部材25を後方から前方へ移動する。
【0007】
このとき、ロック解除手段13のロック操作レバー19が抜け止め姿勢Aになっておれば、押動部材25と当接することはないが、退避姿勢Bになっていると、連動リンク18を押し引きしてロック部材11の姿勢を変更するアーム部19aに設けた当接突起28が押動部材25と当接し、押動部材25が作動体23に設けたストッパ26によって逃げが規制されていることにより、作動体23に同伴する押動部材25の前方移動によってアーム部19aが前方へ押動され、連動リンク18を介してロック部材11が退避姿勢Bから抜け止め姿勢Aへ変更される。
【0008】
この状態で三点リンク2を介して連結枠5を上昇すると、作業機4は上被係合部8Uを中心に下部が前方へ移動し、左右下被係合部8Dが左右下係合部9Dへ嵌入していく。
このとき、ロック手段12のロック部材11は、付勢手段17の付勢力を受けて下被係合部8Dを塞ぐ抜け止め姿勢Aにあるが、下被係合部8Dがロック部材11の被押動部11bに当接し、ロック部材11を退避姿勢B側へ押動しながら下係合部9Dへ進入し、その後、抜け止め姿勢Aに戻ったロック部材11によって抜け止めが施される。
連結枠5から作業機4を離脱するときは、ロック操作レバー19を手動で揺動して、ロック部材11を抜け止め姿勢Aから退避姿勢Bへ揺動する。そして三点リンク2を降下して作業機4を地上に置いた後、トラクタを前進させながら左右下被係合部8Dを左右下係合部9Dから離脱させ、三点リンク2をさらに降下して上被係合部8Uを上係合部9Uから離脱させる。このとき、上被係合部8Uによる作動体23の押し下げが解消されて、作動体23が戻り揺動するが、押動部材25はストッパ26による規制を受けることなく逃げ、アーム部19aを押動することはない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業機連結時に上被係合部が上係合部に係合すると、姿勢変更手段によってロック解除手段を作動して、退避姿勢になっていたロック部材を抜け止め姿勢に変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、トラクタの三点リンク2に作業機連結装置3を介してロータリ耕耘機等の作業機4を着脱自在に連結する状態を図示している。
トラクタの後部に連結された三点リンク2は、中央上部の1本のトップリンク2Aと左右下部一対のロアリンク2Bとを有し、作業機連結装置3の正面視三角形状又はA形状の連結枠5には、トップリンク2Aが連結される上連結部6Uと、左右ロアリンク2Bが連結される左右下連結部6Dとが形成され、各連結部6U、6Dはピンによって形成されている。
【0011】
連結枠5には、作業機4の上被係合部8U及び左右下被係合部8Dをそれぞれ係合する上係合部9U及び左右下係合部9Dが形成されており、前記上被係合部8U及び左右下被係合部8Dはピンで形成され、前記上係合部9U及び左右下係合部9Dはピンが係合する凹部となっている。
前記上係合部9Uは上被係合部8Uに下方から嵌合可能であり、これを嵌合して連結枠5を上昇させて作業機4を持ち上げると、上被係合部8Uを中心に作業機4が前方へ揺動して、左右下係合部9Dに左右下被係合部8Dが後方から移動してきて嵌入することになる。
【0012】
図1〜4において、前記連結枠5は、帯板を屈曲した山形材5aの頂部に、2枚の板材を固着して上連結部6Uと上係合部9Uとを有する鶏冠部5bを設け、山形材5aの左右下部に逆U字部材を固着して下連結部6Dと下係合部9Dとを有する左右基部5cを設け、この左右基部5cの下端同士を基板5dで連結し、山形材5aの中途部に梁板5eを設け、基板5dと梁板5eとを左右に間隔をおいて配置した左右縦板5fで連結している。
この連結枠5には、左右下係合部9Dに係合した左右下被係合部8Dの抜け止めをするロック部材11を有するロック手段12と、ロック部材11を抜け止め姿勢Aから退避させかつ退避姿勢Bで保持可能なロック解除手段13と、このロック解除手段13を退避姿勢Bから抜け止め姿勢Aに変更する姿勢変更手段14とが備えられている。
【0013】
前記ロック手段12の左右各ロック部材11は、後上部に上向き開放のフック部11aを有し、基部5c内に配置されていて基部5cを貫通するロック軸16に横軸廻り回動自在に枢支され、同じくロック軸16に嵌装された付勢手段(コイルスプリング)17によって、フック部11aが下被係合部8Dと係合するための抜け止め姿勢A側へ付勢されている。
このロック部材11のフック部11aより後端側には後下方に傾斜した被押動部11bが形成されている。この被押動部11bは、ロック部材11が抜け止め姿勢Aにあって、下係合部9Dに係合するために下被係合部8Dが当接してくると、その傾斜面によってロック部材11が付勢手段17に抗して逃げるように揺動し、退避姿勢B方向に押動されることにより、下被係合部8Dが下係合部9Dに係合するのが許容されるようになっている。
【0014】
下被係合部8Dが下係合部9Dに係合すると、下被係合部8Dは被押動部11bからフック部11aに至るので、ロック部材11は付勢手段17によって抜け止め姿勢Aとなり、フック部11aが下被係合部8Dの離脱を阻止(ロック)するようになる。
ロック解除手段13は、左右ロック部材11を連結する連動リンク18と、連結枠5に枢支されていて揺動することによって連動リンク18を押し引きして左右のロック部材11の姿勢を同時に変更するロック操作レバー19とが設けられ、このロック操作レバー19は梁板5eから前下方へ突出したブラケット20に横軸21を介して揺動自在に支持されている。
【0015】
前記ロック操作レバー19は、連動リンク18の中途部の上部水平状部18aに相対回動可能に嵌合されたアーム部19aと、前記横軸21と連動リンク18の上部水平状部18aとの間でアーム部19aに後方突出状に固定のレバー部19bとを有する。このレバー部19bは図4に示すように、アーム部19aから左右一側方へ突出されており、左右どちらに突出させてもよい。
前記ロック操作レバー19はレバー部19bを介してアーム部19aを横軸21廻りで回動することにより、連動リンク18の上部水平状部18aを横軸21の上方位置(アーム部19aの退避姿勢B、図2、3に実線で示す。)と前方位置(アーム部19aの抜け止め姿勢A、図2、3に2点鎖線で示す。)との間で移動し、ロック部材11を押し引きして抜け止め姿勢A(図2、3に2点鎖線で示す。)と退避姿勢B(図1の状態、図2、3に2点鎖線で示す。)とに姿勢変更する。
【0016】
前記連動リンク18は、ロック部材11が付勢手段17によって抜け止め姿勢A方向に付勢されていることにより常に下向きの付勢力を受けており、図2に1点鎖線で示す状態が側面視において横軸21の中心を通る中立状態であり、この状態から前後に不安定切り換えされる。
そして、レバー部19bが梁板5eに当接するとき、図2、3に2点鎖線で示すごとく、連動リンク18の上部水平状部18aは前方へ移動し、ロック部材11が抜け止め姿勢Aとなり、逆にアーム部19aが梁板5eに当接するとき、図2に実線で示すごとく、連動リンク18は後方へ移動し、ロック部材11が退避姿勢Bとなりかつその状態が保持される。
【0017】
姿勢変更手段14は、連結枠5の鶏冠部5bに枢支軸22を介して支持された作動体23を有し、この作動体23を揺動することによりロック部材11が退避姿勢Bのときのロック操作レバー19と当接して、このロック操作レバー19を抜け止め姿勢A側へ押動するように構成されている。
前記作動体23はベルクランク形状であり、その一端近傍が枢支軸22に支持され、枢支軸22より後上方の後端上部23aが上係合部9Uに突出していて、この上係合部9Uに係合する上被係合部8Uと当接可能になっており、前記後端上部23aが上係合部9Uへの上被係合部8Uの係合を検出する検出手段となっている。
【0018】
前記作動体23の反対側の端部(下端部)には、ピン24を介して押動部材25が枢支され、またこの押動部材25の一定範囲の揺動を規制するストッパ26が設けられ、前記押動部材25と連結枠5の上部との間に引っ張りスプリングで形成された戻し手段27が設けられている。
前記押動部材25は略三角形状の板材であり、その先端は作動体23から突出していて前記ロック操作レバー19のアーム部19aから上方に突出した当接突起28と当接可能になっており、その基端側に前記戻し手段27が連結されている。
【0019】
図2に点線で示す状態、即ち、戻し手段27とピン24が直線状に位置し、作動体23が連結枠5の上部に当接し、後端上部23aが上係合部9Uに突出した状態が待機姿勢となり、押動部材25は作動体23の下端から突出している。
図2、3において、ロック操作レバー19が退避姿勢Bにあって、上被係合部8Uによって作動体23が前記待機姿勢から時計回りに揺動すると、押動部材25は当接突起28と当接する。この作動体23揺動初期のとき、押動部材25は反時計方向に若干回動するがストッパ26によって回動が規制されて自転がなくなり、その後の作動体23の揺動で当接突起28を介してアーム部19aを退避姿勢Bから中立状態を通過させて抜け止め姿勢A側へ押動する。ロック操作レバー19は中立状態を過ぎると付勢手段17によって抜け止め姿勢Aへ揺動され、ロック部材11を抜け止め姿勢Aへ回動する。
【0020】
作業機4を連結枠5から離脱するときは、ロック操作レバー19が退避姿勢Bへ手動で移動され、上被係合部8Uが上係合部9Uから離脱すると、作動体23は戻し手段27によって反時計方向に戻し揺動される。このとき、押動部材25は当接突起28と当接するが、ストッパ26の規制がない時計方向に回動し、アーム部19aを逆押動することはない。
図5には姿勢変更手段の変形例を示しており、この姿勢変更手段14は、連結枠5の鶏冠部5bに検出スイッチ29を設けて作動体を構成し、梁板5eに検出スイッチ29によって作動するソレノイド30を設けて押動部材を構成している。
【0021】
検出スイッチ29及びソレノイド30は電源に接続されており、ロック操作レバー19が退避姿勢Bにあって、上被係合部8Uによって検出スイッチ29が作動すると、ソレノイド30が一時的に励磁されて鉄心を突出し、アーム部19aを退避姿勢Bから中立状態を通過させて抜け止め姿勢A側へ押動する。
前記変形例の姿勢変更手段14においては、上係合部9Uへの上被係合部8Uの係合を電気的手段で検出して、アーム部19aを電気的手段で押動してロック解除手段13の作動を解消し、ロック部材11を抜け止め姿勢Aに復帰させることができる。
【0022】
図1に示す作業機4はロータリ耕耘機である。このロータリ耕耘機は、中央のギヤケース31から左右に突設したサポートアーム32の左端側に伝動ケース33を、右端側にサイドフレームをそれぞれ固定して機枠34を形成し、この機枠34の下部に、伝動ケース33とサイドフレームとの下部間に爪軸38を横軸状に設け、この爪軸38に多数の耕耘爪9を取り付けてロータリ耕耘部40を形成し、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント軸を介してPIC軸41に入って来る動力によって爪軸38が矢示X方向に駆動可能になっている。
【0023】
前記ギヤケース31から上方突出したトップマスト35にトップリンク取付ブラケット36を設け、 また、左右各サポートアーム32にロアリンク取付ブラケット37を設けており、前記トップリンク取付ブラケット36にトップリンク2Aと連結可能な上被係合部8Uのピンが設けられ、前記ロアリンク取付ブラケット37にロアリンク2Bと連結可能な左右下被係合部8Dのピンが設けられている。
機枠34にはロータリ耕耘部40を覆う耕耘カバー42が支持されており、この耕耘カバー42は、上方側を覆う主カバー43と、この主カバー43の後端側に横軸46を介して枢支された後部カバー44と、主カバー43の左右両端に固定の側部カバー45とを備え、前記主カバー43と後部カバー44との間に均平圧を付与可能な弾下ロッド47が設けられている。
【0024】
前記主カバー43及び左右側部カバー45は爪軸38を中心に回動可能に支持され、主カバー43に連結したリンク48及びトップマスト35に支持した回動操作レバー49を介して回動し、主カバー43の前後位置及び後部カバー44の高さを調整自在になっている。また、主カバー43の前上方には、サポートアーム32に支持された補助前カバー50が配置されており、主カバー43が後方へ変位したときに前上方への土飛散を防止する。
前記後部カバー44の下部後端には、伝動ケース33及びサイドフレームの跡を消すために延長整地板51が延長・折り畳み自在に設けられており、この延長整地板51が延長・折り畳みをボーデンワイヤ52を介して操作する整地板操作レバー53が前記トップマスト35に設けられている。
【0025】
また、前記左右各サポートアーム32には後ゲージ輪を支持する後部枠54が横ピンを介して連結されており、この後部枠54と前記トップマスト35の上部との間には後部枠54の高さを調整する高さ調整機構55が設けられており、ハンドル56で操作可能になっている。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜5に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0026】
例えば、ロック操作レバー19のアーム部19aに押動部材25及びストッパ26を設け、その押動部材25に作動体23の下端が当接するようにしたり、アーム部19aとレバー部19bとを一体成形した部材でロック操作レバー19を形成したりしてもよい。
また、作業機連結装置3としては、トラクタのPTO軸に連結されるユニバーサルジョイント軸の後端のヨーク軸を回転自在に支持する支持筒を連結枠5に横軸廻り揺動自在に支持し、左右下被係合部8Dが左右下係合部9Dに係合するときに同時に、PIC軸41をヨーク軸に嵌合連結させるものがあり、そのような作業機連結装置3においても前記姿勢変更手段14を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】拡大側面図である。
【図3】連結枠の上部の拡大側面図である。
【図4】正面図である。
【図5】姿勢変更手段の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
【0028】
2 三点リンク
3 作業機連結装置
4 作業機
5 連結枠
6U 上連結部
6D 下連結部
8U 上被係合部
8D 下被係合部
9U 上係合部
9D 下係合部
11 ロック部材
11a フック部
11b 被押動部
12 ロック手段
13 ロック解除手段
14 姿勢変更手段
18 連動リンク
19 ロック操作レバー
23 作動体
25 押動部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機の上被係合部及び左右下被係合部をそれぞれ係合する上係合部及び左右下係合部を有して三点リンクに連結される連結枠に、左右下被係合部が左右下係合部に係合するのを許容しかつ係合した左右下被係合部の抜け止めをするロック部材を有するロック手段と、前記ロック部材を抜け止め姿勢から退避させかつ退避姿勢で保持可能なロック解除手段とが備えられている作業機連結装置であって、
作業機連結時に前記上係合部に上被係合部が係合したことを検出して前記ロック部材を退避姿勢から抜け止め姿勢に変更する姿勢変更手段が備えられていることを特徴とする作業機連結装置。
【請求項2】
前記ロック手段のロック部材は、連結枠に枢支されかつ抜け止め姿勢側へ付勢されており、左右下被係合部が左右下係合部に係合するときに退避姿勢方向に押動されて左右下被係合部が左右下係合部に係合するのを許容する被押動部が形成されており、
前記ロック解除手段は、左右ロック部材を連結する連動リンクと、連結枠に枢支されていて揺動することによって連動リンクを押し引きしてロック部材の姿勢を変更するロック操作レバーとが設けられ、
前記姿勢変更手段は、連結枠に枢支されていて揺動することによりロック部材が退避姿勢のときのロック操作レバーと当接してロック操作レバーを抜け止め姿勢側へ押動する作動体が設けられ、この作動体の一端は上係合部に突出していて係合する上被係合部が当接することにより作動体が揺動される位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機連結装置。
【請求項3】
前記姿勢変更手段は、ロック操作レバーと当接する押動部材が作動体に回動自在に設けられ、上被係合部によって作動体が揺動されるときに前記押動部材の揺動を規制して退避姿勢のロック操作レバーと当接させるストッパが作動体に設けられ、作動体をその一端が上係合部から突出する待機姿勢に戻す戻し手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の作業機連結装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−104368(P2008−104368A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−287895(P2006−287895)
【出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】