作業車両
【課題】作業車両において、制御用のコントローラをハンドルフレーム部の下部後側に配置し、泥水の飛散を防止しながらメンテナンス作業の容易化を図る。
【解決手段】走行車体1の前側部にエンジンEを搭載してボンネット2で被覆し、前記エンジンEの後方に立設しているハンドルフレーム9の上部に前輪操舵用の操舵制御弁22を配設し、該操舵制御弁22の上方へ延出している軸部22aにステアリングハンドル10を取り付け、前記ハンドルフレーム9の下部にトラクタ制御用のコントローラ21を配設し、前記ハンドルフレーム9及びコントローラ21を着脱自在のカバー体23,24で被覆したことを特徴とする作業車両の構成とする。
【解決手段】走行車体1の前側部にエンジンEを搭載してボンネット2で被覆し、前記エンジンEの後方に立設しているハンドルフレーム9の上部に前輪操舵用の操舵制御弁22を配設し、該操舵制御弁22の上方へ延出している軸部22aにステアリングハンドル10を取り付け、前記ハンドルフレーム9の下部にトラクタ制御用のコントローラ21を配設し、前記ハンドルフレーム9及びコントローラ21を着脱自在のカバー体23,24で被覆したことを特徴とする作業車両の構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタにおいて、ボンネット内と操縦部側とを仕切る隔壁に後方に膨出した支持凸部を設け、支持凸部に支持腕を介してハンドルポストを支持し、隔壁後方の支持凸部の下方にパワステコントローラを設けたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−327379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラクタにおいて制御用のコントローラ21をどこに配置するかはメンテナンス作業にとって重要である。特に小型トラクタでは配置スペースが限定され、その外装カバーも安価に構成する必要から適切な位置への配置が要求される。
【0005】
そこで、本発明は、トラクタ等の作業車両において、制御用のコントローラをハンドルフレーム部の適正な位置に配置し、泥水の飛散を防止しながらメンテナンス作業の容易化を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、走行車体(1)の前側部にエンジン(E)を搭載してボンネット(2)で被覆し、前記エンジン(E)の後方に立設しているハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設し、該操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、前記ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設し、前記ハンドルフレーム(9)及びコントローラ(21)を着脱自在のカバー体(23,24)で被覆したことを特徴とする作業車両とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の前側面、左右両側面をコントローラブラケット(26)で着脱自在に被覆し、前記ハンドルフレーム(9)に取り付けている取付フレーム(25)の左右部に前記コントローラブラケット(26)の左右両側部をボルト・ナットで着脱自在に取り付けたことを特徴とする作業車両とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに前後方向に回動調節自在に軸支し前記ステアリングハンドル(10)をチルト式に構成したことを特徴とする作業車両とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によると、ハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設して操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設したので、点検時にカバー体(23,24)を取り外すと、コントローラ(21)が現れ、コントローラ(21)のメンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。また、コントローラ(21)のカバーをハンドルフレーム(9)のカバー体(23,24)で兼用することができ、水の飛散を最小限にし、コストの低減を図ることができる。
【0010】
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、ハンドルフレーム(9)の左右両側からボルト・ナットを取り外すことにより、コントローラブラケット(26)及びコントローラ(21)を取り外すことができ、コントローラ(21)のメンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。
【0011】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに後側に回動調節すると、操舵制御弁(22)の上方に空間部が形成され、操舵制御弁(22)及び配管のメンテナンス作業を合わせて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】トラクタ全体の側面図。
【図2】トラクタ全体の平面図。
【図3】ステアリングハンドル、ハンドルフレーム部の一部省略した背面図、側面図、平面図。
【図4】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図5】ステアリングハンドル、ハンドルフレーム部の一部省略した背面図、側面図、平面図。
【図6】トラクタ前側部の側面図。
【図7】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図8】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図9】トラクタの側面図。
【図10】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図11】メータパネルの正面図、ブレーキペダルの斜視図。
【図12】トラクタの背面図。
【図13】メータパネルの正面図。
【図14】メータパネルの正面図。
【図15】メータパネルの正面図。
【図16】ボンネットの側面図、平面図。
【図17】ボンネットの正面図、側面図。
【図18】ボンネットの斜視図。
【図19】トラクタの側面図、サイドライトの斜視図。
【図20】メータパネルの正面図。
【図21】メータパネルの正面図、側面図。
【図22】トラクタ、ポリタンクの斜視図。
【図23】トラクタの側面図。
【図24】トラクタ、ポリタンクの斜視図。
【図25】トラクタの側面図。
【図26】ボンネットの側面図、底面図。
【図27】ボンネットの正面図、斜視図、載置シート板の斜視図。
【図28】ボンネットの側面図、底面図、背面図、斜視図、載置シート板の斜視図。
【図29】下部リンク部、燃料タンク、ポリタンクの平面図、側面図。
【図30】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【図31】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【図32】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を実施するトラクタの全体構成について説明する。
トラクタは走行車体1の前側部にエンジンEを搭載し、エンジンをボンネット2で被覆し、エンジンの回転動力を、ミッションケース3内の主変速装置及び副変速装置で変速し、左右前輪4,4及び左右後輪5,5へ伝達している。
【0014】
また、ミッションケース3の後側上部には、作業機昇降用の油圧シリンダ(図示省略)を内装しているシリンダケース6を設け、このシリンダケース6の後側部に左右リフトアーム(図示省略)を上下回動自在に軸架し、油圧シリンダ(図示省略)のピストンの伸縮作動により、リフトアームを上下回動するように構成している。また、ミッションケース3の後側上部には、上部リンクと左右下部リンクからなる3点リンク機構(図示省略)を設け、各種作業機を連結するようにしている。
【0015】
また、エンジンの後方には、ハンドルフレーム9を立設してステアリングハンドル10を設け、ハンドルフレーム9の後方にシート11を設けている。走行車体1の後部に後側安全フレーム12を設けている。
【0016】
走行車体1の前側下部にはフロントアクスルケース15の左右方向中間部を前後方向の軸心回りに回動自在に支架し、フロントアクスルケース15内に前輪伝動軸(図示省略)を設け、ミッションケース3から走行車体1の前側に向けて延出している前輪伝動取出軸(図示省略)をフロントアクスルケース15の軸支部に挿入し動力を伝達している。また、フロントアクスルケース15の左右両側部には、左右前輪支持ケース(図示省略)を縦軸回りに操舵回動自在に支持し、左右前輪支持ケースに左右前輪4,4を支架し、前輪伝動軸(図示省略)からフロントアクスルケース15内の前輪伝動装置を経由して左右前輪4,4に動力を伝達している。
【0017】
フロントアクスルケース15の前側上部には、パワーステアリング用の前輪操舵シリンダ16を左右方向に沿わせて取り付け、前輪操舵シリンダ16の操舵ロッド(図示省略)の左右に突出している左右両側部に屈折自在の左右操舵リンク(図示省略)を連結し、その外側端部を左右前輪支持ケースのアーム部に連結し、前輪4,4を操舵するようにしている。
【0018】
次に、図1乃至図3に基づき制御用コントローラ21及び操舵制御弁22の取付構成について説明する。
走行車体1の前側部にエンジンEを搭載してボンネット2で被覆し、エンジンEの後方にハンドルフレーム9を立設している。ハンドルフレーム9の上部には操舵制御弁22を取り付け、操舵制御弁22から上部へ延出している操舵軸22aにステアリングハンドル10を取り付けている。
【0019】
しかして、ステアリングハンドル10の操舵操作により操舵制御弁22を切り替え作動し、左右操舵ホース22b,22bを経由して前輪操舵シリンダ16に油圧を給排し、操舵ロッド16a、左右操舵リンク(図示省略)を介して左右前輪4,4を操舵する。
【0020】
次に、図4及び図5について説明する。
ハンドルフレーム9の下部にトラクタの制御用コントローラ21を取り付けている。このコントローラ21は、所定左右幅、所定上下高さ及び前後方向に比較的薄い厚さの直方体に構成されていて、側面視で上下方向に沿うように垂直状に配置している。また、ハンドルフレーム9を左右枠体9a,9b及び上下枠体9c,9dで正面視縦長の枠組構成している。コントローラ21の前側面、左右両側面をコントローラブラケット26で被覆し、ボルト・ナットで着脱自在に取り付けている。そして、コントローラブラケット26の左右両側面から左右両側に延出している左右上下取付ボルト26a,…を左右枠体9a,9bの左右上下取付溝25a,…に嵌合支持し、ナット26b,…により締結している。
【0021】
また、ボンネット2内のエンジンルームとハンドルフレーム9との間を左右方向のダッシュボード23で仕切り、ダッシュボード23の上部とハンドルフレーム9の上部との間を操作パネル27で被覆し、ハンドルフレーム9の下部に取り付けたコントローラ21を平面視U字型の後方へ膨出しているダッシュボードカバー24で被覆している。
【0022】
しかして、ハンドルフレーム9の最も後側部にコントローラ21が取り付けられていて、ダッシュボード23及びダッシュボードカバー24により覆われている。そして、ダッシュボードカバー24を取り外すと、コントローラ21が現われ、メンテナンス作業ができるようになっている。
【0023】
トラクタにおいて制御用のコントローラ21をどこに配置するかはメンテナンス作業にとって重要な関係がある。特に小型トラクタでは配置スペースが限定され、その外装カバーも安価に構成する必要から適切な位置への配置が要求される。また、シートの下方にコントローラ21を配設し簡易なカバーで被覆すると、泥水の飛散を十分にカバーできないという不具合もある。
【0024】
しかし、前記構成によると、コントローラ21の点検時には、ダッシュボードカバー24を取り外すと、ハンドルフレーム9に取り付けられているコントローラ21がむき出し状に現われ、コントローラ21にテスター等を当て、メンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。また、ダッシュボード23及びダッシュボードカバー24によりコントローラ21への水の飛散を防止して最小限にし、メンテナンス性を向上させながら、コストの低減を図ることができる。
【0025】
また、ダッシュボードカバー24を取り外すと、操舵制御弁22の下部もむき出し状態で現われ、操舵制御弁22及び配管22b,…のメンテナンスを同時に行なうことができる。
【0026】
次に、図6及び図7について説明する。
ハンドルフレーム9の下端部を左右方向の軸9d回りに前後方向に回動調節自在に構成し、ステアリングハンドル10をチルト式に構成している。前記ダッシュボード23に左右方向の軸で軸支しているチルトアーム28の係止部28aを、ハンドルフレーム9と一体の上部カバー9aのチルト調節溝29,…に係止し、前後調節するようにしている。なお、30はチルトアーム28を係止する復帰スプリングである。
【0027】
次に、図8及び図9に基づきコントローラブラケット26の他の実施例について説明する。
ミッションケース3のダッシュボード23の後方部左右一側からフレーム31を立ち上げ、フレーム31から中央側に向けて延出している上下レール31a,31aにコントローラブラケット26を取り外し自在に支持している。コントローラブラケット26の内側面左右一側にコントローラ21を取り付け、その側方に制御用のリレー32、レギュレータ33を取り付け、左右他側にはコネクタ34を取り付け、これらのハーネス35,…をコネクタ34に接続している。
【0028】
前記構成によると、制御用のコントローラ21及び電装品をコントローラブラケット26に集中配置しているので、例え故障したときにも、コントローラブラケット26ごと交換することにより、修理を迅速に行なうことができる。
【0029】
また、トラクタには制御が簡単な型式と複雑な型式があるが、ハーネス35を共用とし、コントローラブラケット26だけを代えることで対応することができ、生産効率を高めることができる。
【0030】
また、図10のように、前記フレーム31にコントローラブラケット26の左右一側を上下方向の軸回りに開閉自在に構成してもよい。このように構成すると、コントローラブラケット26を180度回転すると機体の側方に取り出すことができ、メンテナンス作業を簡単容易に行なうことができる。
【0031】
次に、図11に基づきメータパネル41について説明する。
このメータパネル41は液晶表示の小型サイズで、下部中央にエンジン回転数及び走行距離表示部41aを設け、このエンジン回転数及び走行距離表示部41aの下方に切換表示部41bを設け、「車速」、あるいは、「エンジンの駆動時間であるアワメータ」を表示するようにしている。そのエンジン回転数及び走行距離表示部41aの左右両側に燃料計表示部41c、エンジン冷却水の水温計表示部41dを設け、これらの上方に各部の作動状態を表示するモニタ表示部41eを配置している。
【0032】
また、左右ブレーキペダル42,42を連結プレート43で連結して左右一体作動状態としたり、あるいは、連結を解除し独立作動状態として左右ブレーキを作動するようにし、当該連結状態の有無を検出するブレーキセンサ44を設けている。
【0033】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に検出情報が入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結状態が表示され、図11(B)に示すように、切換表示部41bに「車速」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、切換表示部41bに図11(C)に示すように、「アワメータ」が表示される。
【0034】
前記構成によると、小さいメータパネル41の切換表示部41bを有効に活用し、トラクタの作動状態に対応した表示に変更することができ安全である。また、トラクタの工場での検査工程で切換表示部41bを活用し、トラクタの車速を容易に確認することができる。
【0035】
次に、図11及び図12に基づきバックランプ46の点灯構成について説明する。
トラクタのキャビン45の後部には、後進作業時及び後進走行時に点灯するバックランプ46を設けている。そして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、ブレーキペダル42が制動位置に踏み込まれると、バックランプ46が点灯する。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、作業スイッチ(図示省略)をONすると、バックランプ46が点灯するようにしている。前記構成によると、コストの低減を図りながら、トラクタを道路交通法に準拠したものとし、夜間作業の補助をすることができる。
【0036】
次に、図13に基づき他の実施例について説明する。
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記切換表示部41bに「車速」、あるいは、「エンジンの駆動時間であるアワメータ」、あるいは、「PTO回転数」を表示するようにしている。
【0037】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、切換表示部41bに「車速」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、切換表示部41bに「アワメータ」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキ連結解除表示をし、PTOレバー(図示省略)の変速位置への移動をPTOセンサ(図示省略)が検出すると、切換表示部41bに「PTO回転数」が表示されるようにしている。
【0038】
前記構成によると、コストの低減を図りながら、メータパネル41の切換表示部41bをトラクタの作動状態に対応させることができ安全である。
次に、図14に基づき他の実施例について説明する。
【0039】
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記エンジン回転数及び走行距離表示部41aには電気指針式のメータ表示部を備え、電気指針がゼロから最高回転数、最高速度までを電気指針を回転しながら表示するようにしている。また、前記実施例と同様に、左右ブレーキペダル42,42を連結プレート43で連結して左右一体作動状態としたり、あるいは、連結解除した独立作動状態とに変更し、左右ブレーキ装置を作動するようにし、当該連結解除状態を検出するブレーキセンサ44を設けている。
【0040】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、エンジン回転数及び走行距離表示部41aが「車速表示」に切り換えられて電気指針により車速が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、エンジン回転数及び走行距離表示部41aがタコメータに切り換えられ、エンジン回転数が電気指針により表示される。なお、前記車速及びエンジン回転数を表示するにあたり、電気指針のゼロを同じ位置に設定し、そこから回転を開始するようにし表示を分かりやすきしている。前記構成によると、広く設定されているエンジン回転数及び走行距離表示部41aに電気指針の回動により車速とエンジン回転数を表示するので、見易くすることができる。
【0041】
次に、図15により他の実施例について説明する。
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記エンジン回転数及び走行距離表示部41aの中央部に電気指針を回動自在に設けて表示するようにしている。この電気指針の下方に切換表示部41bを設け、「車速」と「エンジンの駆動時間であるアワメータ」を切り換えて表示するようにしている。また、エンジン回転数及び走行距離表示部41aの電気指針の回動周辺部にはゼロから最高回転までのエンジン回転数を表示し、この内周側には回転数の増加に従って太くなる円弧状の表示図形41aaを設け、その中間部にOKゾーン41abを設け、作業時のエンジンの適正な回転数を表示している。
【0042】
また、エンジン始動時にキースイッチを始動装置に挿入し、グロー位置に操作すると、モニタ表示部41eの予熱表示部41gが点滅表示される。次いで、電気指針が所定時間毎(例えば3秒)に所定距離ずつ瞬間的に移動し、OKゾーン41abを通り所定時間(例えば15秒)で最高回転数表示部まで移動し予熱運転が終了するようにしている。しかして、コントローラ21の指令によりエンジンの予熱工程が終了し、音声表示装置により予熱工程の終了を報知するようにしている。
【0043】
高齢者がトラクタの運転をする場合に、エンジンの予熱運転時間の終了が分かりにくく、プラグを損傷するまでグローを継続してしまうことがある。しかし、前記構成によると、電気指針を移動させてグロー時間を表示するのでグロー運転の終了が分かりやすく、前記不具合を解消することができる。
【0044】
また、図20に示すように、メータパネル41の前記モニタ表示部41eにパーキング表示部41h、エンジンオイル圧力警報灯41i等を構成するにあたり、表示部の回りを線で囲むようにすると、表示が見易くなる。
【0045】
また、図21のように構成してもよい。メータパネル41の前記モニタ表示部41eの左側部のモニタ表示を例えば青色で表示し、右側部を赤色で表示し、メータパネル41の左右両側、上側部に傘板47を設けて影を作るようにし、点灯表示したり、あるいは、所定時間(例えば、2秒〜5秒)にわたり点滅表示したり、異常警報モニタの場合には警報装置からの音声警報を合わせて出すようにしている。前記構成によると、日中や明るい環境での作業において、輝度の暗い点灯色を影の部分に集めたことにより、モニタ表示を見易くすることができる。
【0046】
次ぎに、図16乃至図19に基づきボンネット2のライトの配置構成について説明する。
ボンネット2の後側下部を左右方向の軸回りに回動自在に軸支し、ボンネット2の前側上部左右両側にライト配置空間部2a,2aとしている。ライト配置空間部2a,2aの中央寄りにヘッドライト51,51を配置し、ボンネット2上面部から延出した支持部材2bにより支持している。そして、ライト配置空間部2a,2aの左右両側部で且つヘッドライト51,51よりも下方部位に左右サイドライト52,52を配置し支持部材2bにより支持し、両ライト51,51、52,52のクリヤレンズ53,…をそれぞれ独立して設け、支持部材2bで支持している。
【0047】
小型トラクタではヘッドライトとサイドライトを一体化しようとすると、スペースの関係から十分な容積が確保できず、支持部材2bが熱で溶解したり、照度を確保できるだけのレンズ面積が確保できないという不具合があった。しかし、前記構成によると、ボンネット成形用の型費を低減し、部品点数を少なく、ライト51,51、52、52を容易にボンネット2に組み付けることができる。
【0048】
また、図19に示すように、前記支持部材2bにサイドライト52,52を前後方向の軸52a回りに回動調節自在に取り付ける。そして、ボンネット2を上方に開き、サイドライト52,52を回動調節し下向きに照射すると、エンジンルーム内を明るくし、点検作業を容易にすることができる。
【0049】
次に、図22に基づき燃料タンク61への燃料の供給構成について説明する。
トラクタの機体後部にロータリ耕耘装置62を昇降自在に設け、ロータリ耕耘装置62の上部フレーム部62aに左右支持棒63,63を立ち上げている。左右支持棒63,63の上部にかご体65の上部左右両側部を左右方向の軸65a,65aで回動自在に支持し、このかご体65に燃料用のポリタンク64を嵌合支持している。
【0050】
しかして、ロータリ耕耘装置62に燃料を満たしたポリタンク64を支持した状態で圃場に移動することができ、ポリタンク64から燃料を燃料タンク61に補給することができる。また、ポリタンク64から燃料タンク61に燃料を供給する場合には、図23に示すように、ロータリ耕耘装置62を上昇し高い位置のポリタンク64から供給ポンプ(図示省略)で落差を利用しながら、左右フェンダ66,66の内側にある燃料タンク61に迅速に供給することができる。
【0051】
また、図24のように構成してもよい。ミッションケース3の後部から後部安全フレーム67を立ち上げ、後部安全フレーム67の上下中間部に中間枠体67aを左右方向に沿うように設けている。この中間枠体67aの支持穴67b,67bに支持ステー68の左右下部68a,68aを挿入して支持し、支持ステー68上部の支持凹部68bでポリタンク64の後部を挟持し、シート11の後側面でポリタンク64の前側面を挾みながら支持するようにしている。しかして、ポリタンク64から燃料タンク61に燃料を補給する。
【0052】
次に、図25及び図26に基づきボンネット2のポリタンク64の載置構成について説明する。
板金製のボンネット2の上面部2aを前下がりの緩い傾斜面に構成し、この上面部2fの左右前後中央部に地面と平行状の水平面部2gを絞り加工し、その水平面部2gに例えば合成樹脂製の載置シート板69を嵌合装着し、樹脂リベット70、…で取り付け、載置シート板69の形状とポリタンク64の底面形状とを一致させている。
【0053】
前記構成によると、ボンネット2の載置シート板69上にポリタンク64を安定して載せ、燃料タンク61に燃料を供給することができる。また、ボンネット2の近傍にポリタンク64の載せ台を設ける必要がなく、コストの低減を図ることができる。
【0054】
また、図28に示すように構成してもよい。ボンネット2の上面部2aを前下がりの緩い傾斜面に構成する。左右載置シート板69,69の前側部を厚く、後側部を順次薄くして下面に傾斜取付面69aを構成し、ボンネット2の上面部2aに載置シート板69の傾斜取付面69aを接合して樹脂リベット70,…で取り付ける。しかして、左右載置シート板69の上面を水平面とし、ポリタンク64を載置するようにする。
【0055】
次に、図29について説明する。
機体後部に左右方向の軸回りに上下回動自在に左右ロワーリンク73,73を設けている。支持ステー68は左右ロワーリンク73,73の先端部に着脱自在に取り付けるもので、正面視門型で且つ側面視L字型に屈折構成し、左右両側部の屈折部近傍に左右方向の軸68c,68cで回動自在に支持している。
【0056】
前記構成によると、支持ステー68によりポリタンク64を抱え込むようにして載置し、左右ロワーリンク73,73を油圧装置で昇降しながら燃料を楽に供給することができる。また、ポリタンク64の口に蛇腹状のホース74を取り付けると、燃料タンク61の給油口に容易に接合させて燃料を供給できる。また、左右ロワーリンク73,73を上方へ回動し、支持ステー68を軸68c回りに回動すると、ポリタンク64を上方へ移動でき位置エネルギーを利用して燃料を楽に供給することができる。
【0057】
次に、図30について説明する。ボンネット2の例えば右側板2cに開口部2gを設け、開口部2gに前後方向の軸回りに回動自在にポリタンク台板75を開閉自在に設けている。しかして、図30の実線で示すように、上方へ回動して水平状態で係止し、ポリタンク64を載置し、燃料タンク61に燃料を供給することができる。また、ポリタンク台板75を下方へ回動し、開口部2gを閉鎖するようにしている。また、図31に示すように、ポリタンク台板75を目抜き板で構成すると、ここからエンジンの排気を良好に逃がすことができる。
【0058】
次に、図32について説明する。ボンネット2にはハンドキャッチャ76を設けている。このハンドキャッチャ76は、正面視門型の門型部76aと、この門型部76aの左右下端部から前方に突出している左右前方延出部76b,76bとで側面視L字型に構成している。ボンネット2の左右側板2e,2cの前後方向中間部に、左右前方延出部76b,76bの前側端部から左右中央へ延出している軸76c,76cで回動自在に軸支し、その軸76c,76cの内側端部に燃料タンク61を支持している。
【0059】
ハンドキャッチャ76を操作し、ボンネット2の前側下端部の左右方向の軸回りに回動し上方へ回動し、燃料タンク61を上方へ移動させる。次いで、ハンドキャッチャ76を軸76c,76c回りに回動操作し、燃料タンク61の給油口を前側から上方へ回動し、ポリタンク64から燃料を供給する。
【0060】
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの説明順序・表現等によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0061】
1 走行車体
2 ボンネット
4 前輪
9 ハンドルフレーム
9a 左枠体
9b 右枠体
10 ステアリングハンドル
21 コントローラ
22 操舵制御弁
22a 軸部
23 カバー体
24 カバー体
26 コントローラブラケット
E エンジン
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタにおいて、ボンネット内と操縦部側とを仕切る隔壁に後方に膨出した支持凸部を設け、支持凸部に支持腕を介してハンドルポストを支持し、隔壁後方の支持凸部の下方にパワステコントローラを設けたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−327379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラクタにおいて制御用のコントローラ21をどこに配置するかはメンテナンス作業にとって重要である。特に小型トラクタでは配置スペースが限定され、その外装カバーも安価に構成する必要から適切な位置への配置が要求される。
【0005】
そこで、本発明は、トラクタ等の作業車両において、制御用のコントローラをハンドルフレーム部の適正な位置に配置し、泥水の飛散を防止しながらメンテナンス作業の容易化を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、走行車体(1)の前側部にエンジン(E)を搭載してボンネット(2)で被覆し、前記エンジン(E)の後方に立設しているハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設し、該操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、前記ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設し、前記ハンドルフレーム(9)及びコントローラ(21)を着脱自在のカバー体(23,24)で被覆したことを特徴とする作業車両とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の前側面、左右両側面をコントローラブラケット(26)で着脱自在に被覆し、前記ハンドルフレーム(9)に取り付けている取付フレーム(25)の左右部に前記コントローラブラケット(26)の左右両側部をボルト・ナットで着脱自在に取り付けたことを特徴とする作業車両とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに前後方向に回動調節自在に軸支し前記ステアリングハンドル(10)をチルト式に構成したことを特徴とする作業車両とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によると、ハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設して操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設したので、点検時にカバー体(23,24)を取り外すと、コントローラ(21)が現れ、コントローラ(21)のメンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。また、コントローラ(21)のカバーをハンドルフレーム(9)のカバー体(23,24)で兼用することができ、水の飛散を最小限にし、コストの低減を図ることができる。
【0010】
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、ハンドルフレーム(9)の左右両側からボルト・ナットを取り外すことにより、コントローラブラケット(26)及びコントローラ(21)を取り外すことができ、コントローラ(21)のメンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。
【0011】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに後側に回動調節すると、操舵制御弁(22)の上方に空間部が形成され、操舵制御弁(22)及び配管のメンテナンス作業を合わせて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】トラクタ全体の側面図。
【図2】トラクタ全体の平面図。
【図3】ステアリングハンドル、ハンドルフレーム部の一部省略した背面図、側面図、平面図。
【図4】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図5】ステアリングハンドル、ハンドルフレーム部の一部省略した背面図、側面図、平面図。
【図6】トラクタ前側部の側面図。
【図7】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図8】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図9】トラクタの側面図。
【図10】ハンドルフレーム部、コントローラの斜視図。
【図11】メータパネルの正面図、ブレーキペダルの斜視図。
【図12】トラクタの背面図。
【図13】メータパネルの正面図。
【図14】メータパネルの正面図。
【図15】メータパネルの正面図。
【図16】ボンネットの側面図、平面図。
【図17】ボンネットの正面図、側面図。
【図18】ボンネットの斜視図。
【図19】トラクタの側面図、サイドライトの斜視図。
【図20】メータパネルの正面図。
【図21】メータパネルの正面図、側面図。
【図22】トラクタ、ポリタンクの斜視図。
【図23】トラクタの側面図。
【図24】トラクタ、ポリタンクの斜視図。
【図25】トラクタの側面図。
【図26】ボンネットの側面図、底面図。
【図27】ボンネットの正面図、斜視図、載置シート板の斜視図。
【図28】ボンネットの側面図、底面図、背面図、斜視図、載置シート板の斜視図。
【図29】下部リンク部、燃料タンク、ポリタンクの平面図、側面図。
【図30】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【図31】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【図32】ボンネット、ポリタンクの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を実施するトラクタの全体構成について説明する。
トラクタは走行車体1の前側部にエンジンEを搭載し、エンジンをボンネット2で被覆し、エンジンの回転動力を、ミッションケース3内の主変速装置及び副変速装置で変速し、左右前輪4,4及び左右後輪5,5へ伝達している。
【0014】
また、ミッションケース3の後側上部には、作業機昇降用の油圧シリンダ(図示省略)を内装しているシリンダケース6を設け、このシリンダケース6の後側部に左右リフトアーム(図示省略)を上下回動自在に軸架し、油圧シリンダ(図示省略)のピストンの伸縮作動により、リフトアームを上下回動するように構成している。また、ミッションケース3の後側上部には、上部リンクと左右下部リンクからなる3点リンク機構(図示省略)を設け、各種作業機を連結するようにしている。
【0015】
また、エンジンの後方には、ハンドルフレーム9を立設してステアリングハンドル10を設け、ハンドルフレーム9の後方にシート11を設けている。走行車体1の後部に後側安全フレーム12を設けている。
【0016】
走行車体1の前側下部にはフロントアクスルケース15の左右方向中間部を前後方向の軸心回りに回動自在に支架し、フロントアクスルケース15内に前輪伝動軸(図示省略)を設け、ミッションケース3から走行車体1の前側に向けて延出している前輪伝動取出軸(図示省略)をフロントアクスルケース15の軸支部に挿入し動力を伝達している。また、フロントアクスルケース15の左右両側部には、左右前輪支持ケース(図示省略)を縦軸回りに操舵回動自在に支持し、左右前輪支持ケースに左右前輪4,4を支架し、前輪伝動軸(図示省略)からフロントアクスルケース15内の前輪伝動装置を経由して左右前輪4,4に動力を伝達している。
【0017】
フロントアクスルケース15の前側上部には、パワーステアリング用の前輪操舵シリンダ16を左右方向に沿わせて取り付け、前輪操舵シリンダ16の操舵ロッド(図示省略)の左右に突出している左右両側部に屈折自在の左右操舵リンク(図示省略)を連結し、その外側端部を左右前輪支持ケースのアーム部に連結し、前輪4,4を操舵するようにしている。
【0018】
次に、図1乃至図3に基づき制御用コントローラ21及び操舵制御弁22の取付構成について説明する。
走行車体1の前側部にエンジンEを搭載してボンネット2で被覆し、エンジンEの後方にハンドルフレーム9を立設している。ハンドルフレーム9の上部には操舵制御弁22を取り付け、操舵制御弁22から上部へ延出している操舵軸22aにステアリングハンドル10を取り付けている。
【0019】
しかして、ステアリングハンドル10の操舵操作により操舵制御弁22を切り替え作動し、左右操舵ホース22b,22bを経由して前輪操舵シリンダ16に油圧を給排し、操舵ロッド16a、左右操舵リンク(図示省略)を介して左右前輪4,4を操舵する。
【0020】
次に、図4及び図5について説明する。
ハンドルフレーム9の下部にトラクタの制御用コントローラ21を取り付けている。このコントローラ21は、所定左右幅、所定上下高さ及び前後方向に比較的薄い厚さの直方体に構成されていて、側面視で上下方向に沿うように垂直状に配置している。また、ハンドルフレーム9を左右枠体9a,9b及び上下枠体9c,9dで正面視縦長の枠組構成している。コントローラ21の前側面、左右両側面をコントローラブラケット26で被覆し、ボルト・ナットで着脱自在に取り付けている。そして、コントローラブラケット26の左右両側面から左右両側に延出している左右上下取付ボルト26a,…を左右枠体9a,9bの左右上下取付溝25a,…に嵌合支持し、ナット26b,…により締結している。
【0021】
また、ボンネット2内のエンジンルームとハンドルフレーム9との間を左右方向のダッシュボード23で仕切り、ダッシュボード23の上部とハンドルフレーム9の上部との間を操作パネル27で被覆し、ハンドルフレーム9の下部に取り付けたコントローラ21を平面視U字型の後方へ膨出しているダッシュボードカバー24で被覆している。
【0022】
しかして、ハンドルフレーム9の最も後側部にコントローラ21が取り付けられていて、ダッシュボード23及びダッシュボードカバー24により覆われている。そして、ダッシュボードカバー24を取り外すと、コントローラ21が現われ、メンテナンス作業ができるようになっている。
【0023】
トラクタにおいて制御用のコントローラ21をどこに配置するかはメンテナンス作業にとって重要な関係がある。特に小型トラクタでは配置スペースが限定され、その外装カバーも安価に構成する必要から適切な位置への配置が要求される。また、シートの下方にコントローラ21を配設し簡易なカバーで被覆すると、泥水の飛散を十分にカバーできないという不具合もある。
【0024】
しかし、前記構成によると、コントローラ21の点検時には、ダッシュボードカバー24を取り外すと、ハンドルフレーム9に取り付けられているコントローラ21がむき出し状に現われ、コントローラ21にテスター等を当て、メンテナンス作業を容易迅速に行なうことができる。また、ダッシュボード23及びダッシュボードカバー24によりコントローラ21への水の飛散を防止して最小限にし、メンテナンス性を向上させながら、コストの低減を図ることができる。
【0025】
また、ダッシュボードカバー24を取り外すと、操舵制御弁22の下部もむき出し状態で現われ、操舵制御弁22及び配管22b,…のメンテナンスを同時に行なうことができる。
【0026】
次に、図6及び図7について説明する。
ハンドルフレーム9の下端部を左右方向の軸9d回りに前後方向に回動調節自在に構成し、ステアリングハンドル10をチルト式に構成している。前記ダッシュボード23に左右方向の軸で軸支しているチルトアーム28の係止部28aを、ハンドルフレーム9と一体の上部カバー9aのチルト調節溝29,…に係止し、前後調節するようにしている。なお、30はチルトアーム28を係止する復帰スプリングである。
【0027】
次に、図8及び図9に基づきコントローラブラケット26の他の実施例について説明する。
ミッションケース3のダッシュボード23の後方部左右一側からフレーム31を立ち上げ、フレーム31から中央側に向けて延出している上下レール31a,31aにコントローラブラケット26を取り外し自在に支持している。コントローラブラケット26の内側面左右一側にコントローラ21を取り付け、その側方に制御用のリレー32、レギュレータ33を取り付け、左右他側にはコネクタ34を取り付け、これらのハーネス35,…をコネクタ34に接続している。
【0028】
前記構成によると、制御用のコントローラ21及び電装品をコントローラブラケット26に集中配置しているので、例え故障したときにも、コントローラブラケット26ごと交換することにより、修理を迅速に行なうことができる。
【0029】
また、トラクタには制御が簡単な型式と複雑な型式があるが、ハーネス35を共用とし、コントローラブラケット26だけを代えることで対応することができ、生産効率を高めることができる。
【0030】
また、図10のように、前記フレーム31にコントローラブラケット26の左右一側を上下方向の軸回りに開閉自在に構成してもよい。このように構成すると、コントローラブラケット26を180度回転すると機体の側方に取り出すことができ、メンテナンス作業を簡単容易に行なうことができる。
【0031】
次に、図11に基づきメータパネル41について説明する。
このメータパネル41は液晶表示の小型サイズで、下部中央にエンジン回転数及び走行距離表示部41aを設け、このエンジン回転数及び走行距離表示部41aの下方に切換表示部41bを設け、「車速」、あるいは、「エンジンの駆動時間であるアワメータ」を表示するようにしている。そのエンジン回転数及び走行距離表示部41aの左右両側に燃料計表示部41c、エンジン冷却水の水温計表示部41dを設け、これらの上方に各部の作動状態を表示するモニタ表示部41eを配置している。
【0032】
また、左右ブレーキペダル42,42を連結プレート43で連結して左右一体作動状態としたり、あるいは、連結を解除し独立作動状態として左右ブレーキを作動するようにし、当該連結状態の有無を検出するブレーキセンサ44を設けている。
【0033】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に検出情報が入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結状態が表示され、図11(B)に示すように、切換表示部41bに「車速」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、切換表示部41bに図11(C)に示すように、「アワメータ」が表示される。
【0034】
前記構成によると、小さいメータパネル41の切換表示部41bを有効に活用し、トラクタの作動状態に対応した表示に変更することができ安全である。また、トラクタの工場での検査工程で切換表示部41bを活用し、トラクタの車速を容易に確認することができる。
【0035】
次に、図11及び図12に基づきバックランプ46の点灯構成について説明する。
トラクタのキャビン45の後部には、後進作業時及び後進走行時に点灯するバックランプ46を設けている。そして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、ブレーキペダル42が制動位置に踏み込まれると、バックランプ46が点灯する。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、作業スイッチ(図示省略)をONすると、バックランプ46が点灯するようにしている。前記構成によると、コストの低減を図りながら、トラクタを道路交通法に準拠したものとし、夜間作業の補助をすることができる。
【0036】
次に、図13に基づき他の実施例について説明する。
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記切換表示部41bに「車速」、あるいは、「エンジンの駆動時間であるアワメータ」、あるいは、「PTO回転数」を表示するようにしている。
【0037】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、切換表示部41bに「車速」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、切換表示部41bに「アワメータ」が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキ連結解除表示をし、PTOレバー(図示省略)の変速位置への移動をPTOセンサ(図示省略)が検出すると、切換表示部41bに「PTO回転数」が表示されるようにしている。
【0038】
前記構成によると、コストの低減を図りながら、メータパネル41の切換表示部41bをトラクタの作動状態に対応させることができ安全である。
次に、図14に基づき他の実施例について説明する。
【0039】
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記エンジン回転数及び走行距離表示部41aには電気指針式のメータ表示部を備え、電気指針がゼロから最高回転数、最高速度までを電気指針を回転しながら表示するようにしている。また、前記実施例と同様に、左右ブレーキペダル42,42を連結プレート43で連結して左右一体作動状態としたり、あるいは、連結解除した独立作動状態とに変更し、左右ブレーキ装置を作動するようにし、当該連結解除状態を検出するブレーキセンサ44を設けている。
【0040】
しかして、ブレーキセンサ44が左右連結状態を検出し、コントローラ21に入力されると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結表示がされ、エンジン回転数及び走行距離表示部41aが「車速表示」に切り換えられて電気指針により車速が表示される。また、ブレーキセンサ44がブレーキの連結解除状態を検出すると、モニタ表示部41eのブレーキ表示部41fにブレーキの連結解除表示がされ、エンジン回転数及び走行距離表示部41aがタコメータに切り換えられ、エンジン回転数が電気指針により表示される。なお、前記車速及びエンジン回転数を表示するにあたり、電気指針のゼロを同じ位置に設定し、そこから回転を開始するようにし表示を分かりやすきしている。前記構成によると、広く設定されているエンジン回転数及び走行距離表示部41aに電気指針の回動により車速とエンジン回転数を表示するので、見易くすることができる。
【0041】
次に、図15により他の実施例について説明する。
メータパネル41を前記実施例と同様に構成し、前記エンジン回転数及び走行距離表示部41aの中央部に電気指針を回動自在に設けて表示するようにしている。この電気指針の下方に切換表示部41bを設け、「車速」と「エンジンの駆動時間であるアワメータ」を切り換えて表示するようにしている。また、エンジン回転数及び走行距離表示部41aの電気指針の回動周辺部にはゼロから最高回転までのエンジン回転数を表示し、この内周側には回転数の増加に従って太くなる円弧状の表示図形41aaを設け、その中間部にOKゾーン41abを設け、作業時のエンジンの適正な回転数を表示している。
【0042】
また、エンジン始動時にキースイッチを始動装置に挿入し、グロー位置に操作すると、モニタ表示部41eの予熱表示部41gが点滅表示される。次いで、電気指針が所定時間毎(例えば3秒)に所定距離ずつ瞬間的に移動し、OKゾーン41abを通り所定時間(例えば15秒)で最高回転数表示部まで移動し予熱運転が終了するようにしている。しかして、コントローラ21の指令によりエンジンの予熱工程が終了し、音声表示装置により予熱工程の終了を報知するようにしている。
【0043】
高齢者がトラクタの運転をする場合に、エンジンの予熱運転時間の終了が分かりにくく、プラグを損傷するまでグローを継続してしまうことがある。しかし、前記構成によると、電気指針を移動させてグロー時間を表示するのでグロー運転の終了が分かりやすく、前記不具合を解消することができる。
【0044】
また、図20に示すように、メータパネル41の前記モニタ表示部41eにパーキング表示部41h、エンジンオイル圧力警報灯41i等を構成するにあたり、表示部の回りを線で囲むようにすると、表示が見易くなる。
【0045】
また、図21のように構成してもよい。メータパネル41の前記モニタ表示部41eの左側部のモニタ表示を例えば青色で表示し、右側部を赤色で表示し、メータパネル41の左右両側、上側部に傘板47を設けて影を作るようにし、点灯表示したり、あるいは、所定時間(例えば、2秒〜5秒)にわたり点滅表示したり、異常警報モニタの場合には警報装置からの音声警報を合わせて出すようにしている。前記構成によると、日中や明るい環境での作業において、輝度の暗い点灯色を影の部分に集めたことにより、モニタ表示を見易くすることができる。
【0046】
次ぎに、図16乃至図19に基づきボンネット2のライトの配置構成について説明する。
ボンネット2の後側下部を左右方向の軸回りに回動自在に軸支し、ボンネット2の前側上部左右両側にライト配置空間部2a,2aとしている。ライト配置空間部2a,2aの中央寄りにヘッドライト51,51を配置し、ボンネット2上面部から延出した支持部材2bにより支持している。そして、ライト配置空間部2a,2aの左右両側部で且つヘッドライト51,51よりも下方部位に左右サイドライト52,52を配置し支持部材2bにより支持し、両ライト51,51、52,52のクリヤレンズ53,…をそれぞれ独立して設け、支持部材2bで支持している。
【0047】
小型トラクタではヘッドライトとサイドライトを一体化しようとすると、スペースの関係から十分な容積が確保できず、支持部材2bが熱で溶解したり、照度を確保できるだけのレンズ面積が確保できないという不具合があった。しかし、前記構成によると、ボンネット成形用の型費を低減し、部品点数を少なく、ライト51,51、52、52を容易にボンネット2に組み付けることができる。
【0048】
また、図19に示すように、前記支持部材2bにサイドライト52,52を前後方向の軸52a回りに回動調節自在に取り付ける。そして、ボンネット2を上方に開き、サイドライト52,52を回動調節し下向きに照射すると、エンジンルーム内を明るくし、点検作業を容易にすることができる。
【0049】
次に、図22に基づき燃料タンク61への燃料の供給構成について説明する。
トラクタの機体後部にロータリ耕耘装置62を昇降自在に設け、ロータリ耕耘装置62の上部フレーム部62aに左右支持棒63,63を立ち上げている。左右支持棒63,63の上部にかご体65の上部左右両側部を左右方向の軸65a,65aで回動自在に支持し、このかご体65に燃料用のポリタンク64を嵌合支持している。
【0050】
しかして、ロータリ耕耘装置62に燃料を満たしたポリタンク64を支持した状態で圃場に移動することができ、ポリタンク64から燃料を燃料タンク61に補給することができる。また、ポリタンク64から燃料タンク61に燃料を供給する場合には、図23に示すように、ロータリ耕耘装置62を上昇し高い位置のポリタンク64から供給ポンプ(図示省略)で落差を利用しながら、左右フェンダ66,66の内側にある燃料タンク61に迅速に供給することができる。
【0051】
また、図24のように構成してもよい。ミッションケース3の後部から後部安全フレーム67を立ち上げ、後部安全フレーム67の上下中間部に中間枠体67aを左右方向に沿うように設けている。この中間枠体67aの支持穴67b,67bに支持ステー68の左右下部68a,68aを挿入して支持し、支持ステー68上部の支持凹部68bでポリタンク64の後部を挟持し、シート11の後側面でポリタンク64の前側面を挾みながら支持するようにしている。しかして、ポリタンク64から燃料タンク61に燃料を補給する。
【0052】
次に、図25及び図26に基づきボンネット2のポリタンク64の載置構成について説明する。
板金製のボンネット2の上面部2aを前下がりの緩い傾斜面に構成し、この上面部2fの左右前後中央部に地面と平行状の水平面部2gを絞り加工し、その水平面部2gに例えば合成樹脂製の載置シート板69を嵌合装着し、樹脂リベット70、…で取り付け、載置シート板69の形状とポリタンク64の底面形状とを一致させている。
【0053】
前記構成によると、ボンネット2の載置シート板69上にポリタンク64を安定して載せ、燃料タンク61に燃料を供給することができる。また、ボンネット2の近傍にポリタンク64の載せ台を設ける必要がなく、コストの低減を図ることができる。
【0054】
また、図28に示すように構成してもよい。ボンネット2の上面部2aを前下がりの緩い傾斜面に構成する。左右載置シート板69,69の前側部を厚く、後側部を順次薄くして下面に傾斜取付面69aを構成し、ボンネット2の上面部2aに載置シート板69の傾斜取付面69aを接合して樹脂リベット70,…で取り付ける。しかして、左右載置シート板69の上面を水平面とし、ポリタンク64を載置するようにする。
【0055】
次に、図29について説明する。
機体後部に左右方向の軸回りに上下回動自在に左右ロワーリンク73,73を設けている。支持ステー68は左右ロワーリンク73,73の先端部に着脱自在に取り付けるもので、正面視門型で且つ側面視L字型に屈折構成し、左右両側部の屈折部近傍に左右方向の軸68c,68cで回動自在に支持している。
【0056】
前記構成によると、支持ステー68によりポリタンク64を抱え込むようにして載置し、左右ロワーリンク73,73を油圧装置で昇降しながら燃料を楽に供給することができる。また、ポリタンク64の口に蛇腹状のホース74を取り付けると、燃料タンク61の給油口に容易に接合させて燃料を供給できる。また、左右ロワーリンク73,73を上方へ回動し、支持ステー68を軸68c回りに回動すると、ポリタンク64を上方へ移動でき位置エネルギーを利用して燃料を楽に供給することができる。
【0057】
次に、図30について説明する。ボンネット2の例えば右側板2cに開口部2gを設け、開口部2gに前後方向の軸回りに回動自在にポリタンク台板75を開閉自在に設けている。しかして、図30の実線で示すように、上方へ回動して水平状態で係止し、ポリタンク64を載置し、燃料タンク61に燃料を供給することができる。また、ポリタンク台板75を下方へ回動し、開口部2gを閉鎖するようにしている。また、図31に示すように、ポリタンク台板75を目抜き板で構成すると、ここからエンジンの排気を良好に逃がすことができる。
【0058】
次に、図32について説明する。ボンネット2にはハンドキャッチャ76を設けている。このハンドキャッチャ76は、正面視門型の門型部76aと、この門型部76aの左右下端部から前方に突出している左右前方延出部76b,76bとで側面視L字型に構成している。ボンネット2の左右側板2e,2cの前後方向中間部に、左右前方延出部76b,76bの前側端部から左右中央へ延出している軸76c,76cで回動自在に軸支し、その軸76c,76cの内側端部に燃料タンク61を支持している。
【0059】
ハンドキャッチャ76を操作し、ボンネット2の前側下端部の左右方向の軸回りに回動し上方へ回動し、燃料タンク61を上方へ移動させる。次いで、ハンドキャッチャ76を軸76c,76c回りに回動操作し、燃料タンク61の給油口を前側から上方へ回動し、ポリタンク64から燃料を供給する。
【0060】
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの説明順序・表現等によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0061】
1 走行車体
2 ボンネット
4 前輪
9 ハンドルフレーム
9a 左枠体
9b 右枠体
10 ステアリングハンドル
21 コントローラ
22 操舵制御弁
22a 軸部
23 カバー体
24 カバー体
26 コントローラブラケット
E エンジン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(1)の前側部にエンジン(E)を搭載してボンネット(2)で被覆し、前記エンジン(E)の後方に立設しているハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設し、該操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、前記ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設し、前記ハンドルフレーム(9)及びコントローラ(21)を着脱自在のカバー体(23,24)で被覆したことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の前側面、左右両側面をコントローラブラケット(26)で着脱自在に被覆し、前記ハンドルフレーム(9)に取り付けている取付フレーム(25)の左右部に前記コントローラブラケット(26)の左右両側部をボルト・ナットで着脱自在に取り付けたことを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の発明において、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに前後方向に回動調節自在に軸支し前記ステアリングハンドル(10)をチルト式に構成したことを特徴とする作業車両。
【請求項1】
走行車体(1)の前側部にエンジン(E)を搭載してボンネット(2)で被覆し、前記エンジン(E)の後方に立設しているハンドルフレーム(9)の上部に前輪操舵用の操舵制御弁(22)を配設し、該操舵制御弁(22)の上方へ延出している軸部(22a)にステアリングハンドル(10)を取り付け、前記ハンドルフレーム(9)の下部にトラクタ制御用のコントローラ(21)を配設し、前記ハンドルフレーム(9)及びコントローラ(21)を着脱自在のカバー体(23,24)で被覆したことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の前側面、左右両側面をコントローラブラケット(26)で着脱自在に被覆し、前記ハンドルフレーム(9)に取り付けている取付フレーム(25)の左右部に前記コントローラブラケット(26)の左右両側部をボルト・ナットで着脱自在に取り付けたことを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の発明において、前記ハンドルフレーム(9)の下部を左右方向の軸回りに前後方向に回動調節自在に軸支し前記ステアリングハンドル(10)をチルト式に構成したことを特徴とする作業車両。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2011−246041(P2011−246041A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122916(P2010−122916)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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