説明

作物の幹刈機

【課題】幹Tの高さに応じて幹Tの切断位置を調整する機能を備えた幹刈機を提供することである。
【解決手段】圃場に植生する植物の幹Tの上部を挟持して、前部より後方に搬送する挟持搬送装置5〜7を上下方向に複数設け、挟持搬送装置7の前端部下方に設けた第1の切断刃8で植物の幹Tの下部を切断し、挟持搬送装置6の中間部で第2の切断刃22により幹Tの中間部を切断する。切断刃22の後側上方に配置された溝切刃21で切断後の植物の幹Tに切り込みを入れて溝Tbを形成する。挟持搬送装置5、6と切断刃22と溝切刃21とを機体3に対して上下位置調節可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に生育するたばこ等の作物の幹を切断して葉を有する幹部分を収穫する幹刈機に関する。
【背景技術】
【0002】
圃場に生育するたばこ等の作物の幹を切断して葉を有する幹部分を収穫する幹刈機には下記特許文献1に記載された構成からなる機械が知られている。
【特許文献1】特開2005−117955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1記載の幹刈機は溝切り時に幹が左右に移動しないで、適正に幹の溝切りができる幹刈機である。しかし特許文献1記載の幹刈機では幹の高さに応じて切断位置を調整する機能は備えていない。たばこなどの作物は種類によって、また作業する時期によってその幹の高さが異なるので、それに対応して幹の切断位置も調整する必要がある。
本発明の課題は、作物の幹の高さに応じて幹の切断位置を調整する機能を備えた幹刈機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明は、圃場に植生する植物の幹Tの上部を挟持して、機体(3)の前部より後部に搬送する複数の挟持搬送装置(5〜7)を上下方向に順次設け、前記挟持搬送装置(5〜7)の前端部下方に、植物の幹Tの下部を切断する第1の切断刃(8)を設け、該第1の切断刃(8)よりも上方であって前記挟持搬送装置(5〜7)の中間部に植物の幹Tの中間部を切断する第2の切断刃(22)を設け、前記第2の切断刃(22)の後側上方に切断後の植物の幹Tに切り込みを入れて溝(Tb)を形成する溝切刃(21)を設け、前記複数の挟持搬送装置(5、6)と第2の切断刃(22)と溝切刃(21)とを機体(3)に対して上下位置調節可能に構成した作物の幹刈機である。
【0005】
請求項2記載の発明は、機体(3)の進行方向の前方に配置される挟持搬送装置(5〜7)の終端部近傍に、該挟持搬送装置(5〜7)によって搬送された植物の幹Tを左右方向に選択的に排出することのできる案内ガイド(63)を設けた請求項1記載の作物の幹刈機である。
【0006】
請求項3記載の発明は、前記溝切刃(21)は、挟持搬送装置(5〜7)の形成する搬送経路に対して下側ほど機体(3)の進行方向に対して左右方向に離れ、上側ほど前記左右方向に近付くように傾斜させた共通する回転軸心を有し、直径の異なる大径の回転刃(21a)と小径の回転刃(21b)で構成し、大径の回転刃(21a)の外周縁部近傍から小径の回転刃(21b)の外周縁部近傍に向かう姿勢となるように前記2つの回転刃(21a,21b)の外周縁部の円周方向にプレート(21d)を配置した請求項1又は2記載の作物の幹刈機である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、複数の挟持搬送装置(5,6)及び第2の切断刃(22)、溝切刃(21)を上下位置調節できる構成であることにより、植物の丈にあわせた作業位置を確保することができるので、収穫した作物の長さや溝切の位置のばらつきを少なくすることができ、幹(T)の回収作業や干す作業の効率がよい。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、左右方向に選択的に植物の幹(T)を排出できるガイド(63)を設けたことにより、未刈側に幹(T)を落とすことがないので幹刈作業が効率よく行え、また排出側が同一であるので幹(T)の回収も容易となる。
【0009】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、直径の異なる大径回転刃(21a)と小径回転刃(21b)を、搬送経路に対して下側ほど左右方向に離れ、上側ほど左右方向に近づくように傾斜させて同軸上に設け、大径の回転刃(21a)の外周縁部近傍から小径の回転刃(21b)の外周縁部近傍に向かう姿勢で前記回転刃(21a、21b)の外周縁部にプレート(21d)を配置した構成からなる溝切刃(21)を設けることにより、作物をロープ(R)等に吊すのに適した形状の溝(Tb)を形成でき、作物を干す作業が効率よく行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書では、たばこの幹Tを切断するたばこ幹刈機を例に説明する。また幹刈機の前進する方向を前、後退する方向を後といい、前進方向に向かって左側と右側をそれぞれ左右という。
【0011】
たばこ幹刈機の側面図を図1に示し、正面図を図2に示す。
たばこ幹刈機は、走行装置である左右一対の前輪1,1と左右一対の後輪2,2を備えて畝Uを跨いで自走する機体3を設け、該機体3の後部に歩行操縦用のハンドル4を備える操縦部Gを設け、該歩行操縦用のハンドル4の前側で機体3平面視で左右の車輪1,1,2,2の間に、たばこの幹Tを支持して機体3の前方から後方に搬送する二段の一対の無端チェーン55,56を備えた挟持搬送装置5,6と、この二段の挟持搬送装置5,6より前方に設けられ、専ら圃場の作物を前記二段の挟持搬送装置5,6に向けて呼び込むための一段の挟持搬送装置7が設けられている。
【0012】
たばこ幹刈機には、さらに挟持搬送装置5,6により挟持搬送されるたばこの幹Tの基部側を切断する第1の切断刃8と、該切断刃8で切断された幹Tを整寸するための第2の切断刃22及び挟持搬送される幹Tに収穫後に幹Tを吊下げるときに引っ掛けるための溝Tbを形成する溝切刃21を設け、前記挟持搬送装置5,6は、機体3の側面視で前輪配置側から後輪配置側に亘って配置するとともに、挟持搬送装置5,6の無端チェーン終端部が後輪2の前端位置より後側に位置するように設けた構成としている。また、前記歩行操縦用のハンドル4の左右両端部が左右の後輪2,2よりも左右方向内側に位置するように設けた構成としている。なお、前後輪1,2はクローラでも良い。
【0013】
機体3は、機体3後部の燃料タンク15の下方に図示しない第一エンジンを設置し、該第一エンジンの前側にミッションケースを設けている。第一エンジンとミッションケースとはカバー16で覆われている。またミッションケースの左右両側部に、下方にのびる第一走行伝動ケース9,9を装着し、この第一走行伝動ケース9,9の下部の一側部に第二走行伝動ケース10,10を横軸心回りに回動可能に取付け、この第二走行伝動ケース10,10の先端側一側部に後輪車軸2a,2aを突出させて、それに後輪2,2を取付けている。後輪2,2は、第一エンジンの動力がミッションケース内の伝動機構と、第一走行伝動ケース9,9及び第二走行伝動ケース10,10内の伝動機構を経由して伝達され、駆動回転される構成となっている。
【0014】
また、左右の後輪2,2と左右の前輪1,1は機体3に対して上下動できる構成として、挟持搬送装置5〜7と切断刃8,22及び溝切刃21を備えた幹刈作業部Wの高さを、畝Uの高さに対応して適宜修正できるように設けている。本例では、具体的に、後輪2,2を取付けた左右の第二走行伝動ケース10,10と昇降調節機構11,11とを連結し、昇降調節機構11,11の操作により第二走行伝動ケース10,10が回動して後輪2,2が上下する構成としている。具体的には、第二走行伝動ケース10,10の第一走行伝動ケース9,9への回動可能な取付け部に第一アーム12,12を揺動可能に設け、該第一アーム12,12の先端部と機体3の左右に亘り設けた支持フレーム14とを伸縮ロッド13,13で連結した構成としている。
【0015】
伸縮ロッド13,13の伸縮動作は、ハンドル11a,11aを操作することにより動作し、伸縮ロッド13,13が短くなるよう操作すると、第二走行伝動ケース10,10が上昇回動して後輪2,2が上昇し、伸縮ロッド13,13が長くなるよう操作すると、第二走行伝動ケース10,10が下降回動して後輪2,2が下降する。左右の後輪2,2を互いに異なる高さに設定すれば、圃場の左右方向の傾斜に対応して、挟持搬送装置5〜7と切断刃8,22及び溝切刃21を備えた幹刈作業部Wの左右方向の姿勢を適宜修正することができる。
なお、本例では、手動操作によって前後輪1,2の高さを調整する機構としているが、機体3の対地姿勢を検出するセンサと前後輪1,2を昇降駆動する油圧機構とを設けて自動調節する構成とすることもできる。
【0016】
機体3の前部には、遊転輪で構成した左右の前輪1,1を機体3に対して上下高さ調節可能に取付けている。本例では、左右の前輪1,1の前輪車軸1a,1aを設けた前輪支持部材1b,1bの機体3のフレームに対する取付高さを変更できる高さ調整部材29を設けている。該部材29は円筒29aと該円筒29a内を挿脱できるロッド29bからなり、これら円筒29aとロッド29bとにそれぞれ設けた複数の取付穴にピンを挿入することで前輪1の高さ位置を変更することができる。なお、円筒29aは後述のフレーム17L,17Rにそれぞれ接続フレーム77,77を介して支持されている。
前後輪1,2の上下高さ位置の調節は幹刈作業部Wの上下高さを調節したときに前後方向の姿勢が大きく変動しないように行う。
【0017】
機体3には、前輪1側から後輪2側にわたって前後にのびる左右のフレーム17L,17Rを設けている。該フレーム17L,17Rに対して挟持搬送装置5〜7と切断刃8,22及び溝切刃21を備えた幹刈作業部Wが着脱可能に装着された構成としている。また、左右のフレーム17L,17Rの各前部に、側面視で上面部が後上がり傾斜に平面視で後側ほど幅狭く形成した一対の引き起こしガイド19,19を装着し、機体3の前進に伴い前方の一対のガイド19,19の幅広い部分から挟持搬送装置5〜7の挟持個所に入ってくる作物の下側の葉を持上げて、下側の葉を最上段の挟持搬送装置5が挟持しないように設けている。また、フレーム17L,17Rの後端部は支持フレーム14に接続され、ミッションケースなどを覆うカバー16の前端部がフレーム17L,17Rに固定されている。
【0018】
幹刈作業部Wは本実施例では、以下のように構成している。
まず、一対の引き起こしガイド19,19により、圃場に植立するたばこ作物の葉部が挟持搬送装置5〜7で挟持されないように誘導する。挟持搬送装置5〜7は、機体3を駆動する前記第一エンジン(図示せず)の動力によって駆動する構成としている。従って、挟持搬送装置5〜7を走行速に比例して回転駆動でき、刈取りする幹Tを直立姿勢を維持しながら挟持搬送して、第1の切断刃8による幹Tの切断が適確な姿勢で行われ、良好に幹刈り作業が行える。
【0019】
次に幹刈作業部Wについて図3の側面図と図4の平面図により説明する。
二段の挟持搬送装置5、6には、それぞれ上、下段フレーム23,24にそれぞれ支持された上、下段に回動自在に設けられた一対の駆動スプロケット25,26と従動スプロケット27,28は、上下段のチェーンガイド47,48にそれぞれ支持され、また一対の無端フィードチェーン55,56(図1,図2参照)が駆動スプロケット25と従動スプロケット27の組と駆動スプロケット26と従動スプロケット28の組にそれぞれ掛け渡されている。
【0020】
上下段のフレーム23,24は、機体3のフレーム17L,17Rに下端部が固定された前後の4本の支柱30により支持されるが、上下段のフレーム23,24の間には該4本の支柱30の外側に上下摺動自在に嵌合する筒体31が取り付けられ、上下段のチェーンガイド47,48をそれぞれ支持するフレーム32,33は前記上下段のフレーム23,24と一体であり、上下段のフレーム23,24はその上下の間隔が不変となるように上記筒体31に一体的に溶接固定されている。
【0021】
前記4本の支柱30にはそれぞれ複数の高さ調整孔30aが設けられ、該複数の高さ調整孔30aは互いに対応した高さに同数設けられている。また上下段のフレーム23,24に上下端部が溶接固定されている上記筒体31に設けられた孔31aと支柱30の適宜の位置の調整孔30aとを合致させて、ここに図示しないピンでピン止めして孔30a,31aから突出したピンに割りピンを挿入することで上下段の挟持搬送装置5,6の圃場に対する高さを設定することができる。
【0022】
また上下段フレーム23,24の後端部側に設けられる駆動スプロケット25,26は、それぞれ動力入力部35からエンジン動力が入力され、さらにテンションアーム36,37を介してテンションスプロケット39,40が設けられている。従って、上下段のチェーン共に図2の平面図に示すような無端チェーン形状で一対のチェーンは伸張状態を保って、回転駆動できる構成である。
【0023】
前記動力入力部35には動力入力用ユニバーサルジョイント42と一対のベベルギア43,44が設けられ、一方のベベルギア43と駆動スプロケット25,26の回転軸46が直結している。
【0024】
なお、下段のフレーム24には幹Tの第2の切断刃22と溝切刃21をそれぞれ支持し、かつ回転させるための各駆動部50,51が取り付けられた支持部材54が一体的に支持されている。幹Tの切断刃22と溝切刃21の各駆動部50,51にはプーリ52,53がそれぞれ設けられ、これらが図示しない駆動系からベルトにより回動される構成である。
【0025】
また、図2に示すように機体先端部の挟持搬送装置7は、機体フレーム17に図示しない一対のチェーンガイドと後側の駆動スプロケット70と中間部及び前側の2つの従動スプロケット71a,71bが支持されて、該スプロケット70,71a,71bにより一対の無端チェーン57が回動する構成である。該駆動スプロケット70は動力入力部に設けられたプーリを介してエンジン側の動力が入力される。
【0026】
挟持搬送装置7は機体先端部が外側に開き、後側に行くほど無端チェーン57の間隔が狭くなり、挟持搬送装置6の一対の無端チェーン56の間隔と同じ部分が上下方向に一部重なるように構成され、前記挟持搬送装置7の無端チェーン57の後端部と挟持搬送装置6の無端チェーン56の前端部が重なる領域の下方に幹Tの切断刃8が設けられている。
【0027】
このように挟持搬送装置7の一対の無端チェーン57は上方視で前方が外広がりとしているので、幹Tを一対の無端チェーン57の間の中心部に案内することができる。特に畝の高さが高い場合にはガイド19が長くなり、抵抗となって作物を前に押す。そのため無端チェーン57,57の間に作物が詰まりにくくなる効果がある。
【0028】
また、幹Tの第1の切断刃8は機体フレーム17L,17Rに支持されているが、適宜の構成により圃場に対する第1の切断刃8の高さを変更可能になっている。従って挟持搬送装置7の先端部で圃場の幹Tを機体中央部に寄せ易く、また中央に寄せた幹Tを挟持搬送装置5に受け渡す前に幹Tを第1の切断刃8で切断して挟持搬送装置5,6で後方に切断後の幹Tを搬送することができる。
【0029】
また、二段の挟持搬送装置5、6は各一対の無端チェーン55,56で幹Tを左右両側から上下二段で挟持しながら幹Tを搬送するので、搬送中に幹Tの全体が左右、上下に傾きにくく、また、幹Tの溝切りを比較的容易に行うことができる。
【0030】
また挟持搬送される幹Tに対し先に第1の切断刃8で幹Tの基部側を切断し、その後で切断された幹Tの下方を第2の切断刃22で切断して葉付き幹Tの長さを揃えた後に、溝切刃21で幹Tの溝切りをすることができるので第1の切断刃8による切断時の駆動負荷と溝切刃21による溝切り時の駆動負荷が分散されて幹刈りと溝切り作業を円滑かつ軽快に行なえる。前記第2の切断刃22は葉付き幹Tの長さを揃える機能があるので、整寸刃と呼ぶこともある。
【0031】
こうして、複数の挟持搬送装置5、6及び第2の切断刃22、溝切刃21を上下位置調節できる構成であることにより、植物の丈にあわせた作業位置を確保することができるので、収穫した作物の長さや溝切の位置のばらつきを少なくすることができ、幹Tの回収作業や干す作業の効率がよい。
【0032】
また、溝切刃21は二段の挟持搬送装置5、6の各チェーン55,56の設置高さの中間高さに設け、整寸刃である第2の切断刃22は二段目の挟持搬送装置6のチェーン56の下方に配置する。従って二段の挟持搬送装置5、6の昇降移動があっても、溝切刃21と整寸刃である第2の切断刃22との間隔は不変であるので収穫した作物の乾燥時に整理がし易い。
【0033】
本実施例の構成により二段の挟持搬送装置5、6の下方前方に、前方外広がり状の一対の無端チェーン57を有する挟持搬送装置7を設けているので圃場に植立した作物の幹Tを挟持搬送装置7で後方に誘導し易く、葉を持ち上げる機能を有する引き起こしガイド19との協働作業で作物を効果的に収穫できる。
【0034】
また、挟持搬送装置7と二段の挟持搬送装置5、6は側面視で上方の挟持搬送装置ほど後方に配置されているので、引き起こしガイド19の傾斜を緩くすることができる。
【0035】
また、第1の切断刃8は挟持搬送装置7の下方に上下位置調整自在に設けているので、その高さを畝Uより少し上方に設けることができ、幹Tの切断位置を容易に決めることができる。また、第1の切断刃8による幹Tの切断位置の設定と第2の切断刃22による幹Tの切断位置の設定により、畝Uに残す幹Taの高さと収穫する幹Tの高さを随意に調整できる。
【0036】
また、挟持搬送装置6の下方で、フレーム17R,17Lを掛け渡すつなぎフレーム18を設けている。該フレーム18があることにより、幹刈り後に畝Uに残る残幹Taが機体に引っかかるのを防止できる。
【0037】
前記左右つなぎのフレーム18は、上方2段の挟持搬送装置5,6の無端チェーン55,56を最下位置に設定した時の第2の切断刃22と第1の切断刃8の間に設けることで、残幹Taが溝切刃21に当たるのを防止でき、また幹Tの搬送の邪魔にならない。
【0038】
また、挟持搬送装置7の無端チェーン57の後端は、第2の切断刃22より前方側に配置して、整寸刃である第2の切断刃22により切られた要らない幹T部分が圃場に向けて下方に落ちるようにした。
【0039】
なお、たばこ葉の引き起こしガイド19に代えて側面視で前下がりの傾斜を有する一対の搬送ベルト(図示せず)を挟持搬送装置7の前側に配置すると、葉が前記搬送ベルトで搬送し易くなる。前記ガイド19を用いる場合には、ガイド19で無理に後方へ葉を誘導すると、葉がガイド19に張り付いて葉がちぎれるおそれがあるか、前記搬送ベルトではこの様に葉がちぎれるおそれはない。
【0040】
また、本発明の他の実施例の挟持搬送装置7の引き起こしガイド19の構成について説明する。
図示しないが引き起こしガイド19を挟持搬送装置7のフレームに固定して取り付けて一体物として構成することができる。また、引き起こしガイド19により挟持するたばこ幹Tの太さに応じて引き起こしガイド19を開閉可能な構成にすることで、ガイド19で幹Tを前押ししないで、幹Tの太さに応じて確実に引き起こしガイド19で幹Tを引き起こすことができる。
【0041】
また、たばこの葉の引き起こしガイド19を、挟持搬送装置7の無端チェーン57が形成する平面視で凸部状になっている箇所より機体外側に構成し、ガイド19の先端も挟持搬送装置7の無端チェーン57より幹の挟持側に出ないように配置することができる。この場合には、葉の引き起こしガイド19により葉の引き起こしを始められる位置を決めることができるので、幹Tは確実に挟持搬送装置7の無端チェーン57に挟持され、幹Tをできるだけ無端チェーン57,57の中心に寄せることができる。
なお、挟持搬送装置7を設けないで、ガイド19と二段の挟持搬送装置5、6により作物の幹Tの切り取りと搬送を行う構成を採用しても良い。
【0042】
図5(a)の平面図(図5(b)の下方から見た図)と図5(b)の側面図に示すように、前記溝切刃21は、搬送経路に対して下側ほど左右方向に離れ、上側ほど左右方向に近付くように傾斜させた同軸上に回転軸心21cを有する直径の異なる2枚の円板状の回転刃21a,21bと、該2枚の回転刃21a,21bを溝切用の所定の間隔を開けて平行に配置し、該2枚の回転刃21a,21bの内の大径の回転刃21aに取り付けたL字状のプレート(Lプレートということがある)21dとからなる。2枚の回転刃21a,21bの円板状の円周側先端部には鋸刃が設けられている。なお、回転刃21aと21bの間隔保持は図示しないスペーサで行う。
【0043】
またLプレート21dは、大径の回転刃21aの外周縁近傍に固定支持された平面と大径の回転刃21aの外周縁部近傍から小径の回転刃21bの外周縁部近傍に向かって側面視で傾斜して折れ曲がった平面からなり、それぞれの平面には図5(a)に示すように幹Tの切断用の鋭角状の刃先21d1,21d2がそれぞれ設けられている。
【0044】
そのため、Lプレート21dは幹Tの長手方向に対して斜めに幹Tをカットすることができ、従来の溝切刃のようにプレート21dに相当する部分が幹Tの長手方向に対して直交する方向から幹Tをたたき切るのではないため、幹Tにささくれが残らす、比較的スムーズに溝切りができる。また大径の回転刃21aにLプレート21dを取り付け、溝切りするLプレート21dの回転方向に対し、大径の回転刃21aを先行させ、小径の回転刃21bの方に傾斜角度θを設けたので、大径の回転刃21aが先に幹Tを切り始め、幹Tにできる溝Tbにささくれが少なくなる。また、Lプレート21dの斜めカットした刃先21d1の後方に直線部21d3を設ける。
【0045】
溝切りをすることによって幹Tにささくれができると幹Tをロープにかける時にかかりが悪くなるが、Lプレート21dの斜めカットした刃先21d1の後方に直線部21d3を設けることにより、溝切りによって生じたささくれを除くことができ、溝Tbの形状がきれいになる。
このような構成からなる溝切刃21により、作物をロープ等に吊すのに適した形状の溝Tb(図7)を刈り取った幹Tに形成でき、作物を干す作業が効率よく行える。
【0046】
また前記溝切刃21を図6(a)の平面図と図6(b)の側面図に示す実施例の構成にしても良い。
本実施例の溝切刃21’は溝切刃21’の2枚の回転刃21a’,21b’にそれぞれ平面部を保持させて側面視でL字状のプレート(Lプレート)21d1’、21d2’の端部同士を突き合わせた構成である。なお、回転刃21a’と21b’の間隔保持は図示しないスペーサで行う。
【0047】
Lプレート21d1’、21d2’は、それぞれ回転刃21a’、21b’に接する側の回転方向先端部側には幹T切断用の鋭角状の刃先21d11’、21d21’が設けられているが、該鋭角状の刃先21d11’,21d21’は、図5のLプレート21とは異なり、幹Tの長手方向に対して直交する方向からたたき切るような形状であるが、回転刃21a’,21b’で切り込んだ溝の細部のささくれも削り取ることができるため、比較的スムーズに溝切りができる。
【0048】
また図5、図6のいずれの溝切刃21,21’でも大径の回転刃21a,21a’の先端部がLプレート21d、21d1’,21d2’の折れ曲がり部より突出した形状であるので図7(a)に示す幹Tにできた溝Tbの底部には更に細い溝Tb1が形成される。図7(b)に示すように幹Tを逆に向けて、この溝Tbの底部の細い溝Tb1にロープRを差し込んで葉付き幹Tを吊り下げることができる。この場合は、台風などの風の強いときでも、吊りロープRより葉付き幹Tが落下することがない。
【0049】
また、図8(b)に示すように側面視でLプレート21d1’,21d2’の端部同士を突き合わせるのではなくて、図8(a)に示すようにLプレート21d1’,21d2’の端部同士を突き合わせないようにずらして配置し、大径の回転刃21a’と小径の回転刃21b’の間隔lを図8(b)で示す間隔Lよりも狭くすることで比較的狭い幅の溝切りが可能となる。この様に、溝切り幅を調節できるので、細いロープから太いロープまで対応できる。また、間隔は狭い方が風の強い日の落下防止になる。
【0050】
また、図9(a)の要部斜視図と図9(b)の要部平面図に示すように、挟持搬送装置5,6の終端部近傍に、該挟持搬送装置5,6によって搬送された植物の幹Tを左右方向に選択的に排出することのできる案内ガイド63を設けている。案内ガイド63はカバー16の両側に左右方向への移動が自在に支持されたロッド64の中央部で左右方向に回動自在に支持されている。案内ガイド63は前方が下向きに少し傾斜した状態で挟持搬送装置5,6の一対の無端チェーン55,56の間に前方先端が達する長さとして、後方端部を連結したロッド64を作業者が操作できる構成である。作業者はロッド64の両端のノブ64a,64aを握り、左右にロッド64を移動させることで案内ガイド63を操作できる。そのため、挟持搬送装置5,6によって搬送された植物の幹Tを作業者が案内ガイド63を介してたばこ幹刈機の左又は右方向に選択的に幹Tを排出することができる。
【0051】
例えば、図10に示すように圃場を蛇行走行しながらたばこ幹刈作業をしているときに刈り取った幹Tを、常時刈り取り作業の邪魔にならない進行方向左又は右側の既刈側Rに幹Tを案内ガイド63で誘導して圃場に落とすことができる。
【0052】
前記案内ガイド63はロッド64のほぼ中央部に回動自在に支持され、該ロッド中央部と機体との間をスプリング65で連結しており、ノブ64aを左右方向に押し引きする際にスプリング65の付勢力の支点越えをして案内ガイド63を左右いずれか一方の側に移動させると、案内ガイド63はその移動した状態を保持することができる。
【0053】
こうしてたばこ幹刈機の未刈側に幹Tを落とすことがないので幹刈作業が効率よく行え、また幹Tの排出側がたばこ幹刈機の進行方向と同一であるので幹Tの回収も容易となる。
【0054】
また、ノブ64aが作業者の近くにあるので、たばこ幹刈機の旋回時のサイドクラッチ切りなどの諸動作とともに案内ガイド63を切り換え操作することができ、案内ガイド63の切り換え忘れが無く、作業性が良い。
【0055】
本実施例のたばこ幹刈機では、図11(a)の斜視図と図11(b)の平面図に示すように、機体3の後方中央部に収穫したたばこ幹Tを斜めに置ける収納台66を連結した。この収納台66の作業車への連結部66aは機体中心部として、該連結部66aを中心に回動可能にしているので、機体3の左右方向のいずれの側からでも作業し易い方向に収納台66を向けてたばこ幹Tを収納台66に収納できる。
【0056】
また、収納台66の後部には仕切板67を設けているので、幹Tを収納台66に収納する際に仕切板67が幹Tの誘導案内板となるので、収納が容易になる。また、図11(a)に示すように収納台66から地面などに収穫した幹Tを降ろす場合には仕切板67と該仕切板67が連結した収納台66の側板66bを外側に開くことで仕切板67を幹Tの落下用シュータとして使用できる。また、このとき複数の幹Tを収納台66の内側に敷いたクロスなどで包むことで作業性が良くなる。
【0057】
本発明の他の実施を図12の側面図に示す。図12に示すように3段の挟持搬送装置5〜7の中の最上段の挟持搬送装置5の無端チェーン55と最下段の挟持搬送装置7の無端チェーン57は上下方向にオーバーラップし、中段の挟持搬送装置6の無端チェーン56と最下段の挟持搬送装置7の無端チェーン57とは上下方向にオーバーラップしないようにした構成を採用しても良い。
上記構成により上2段の挟持搬送装置5,6の無端チェーン55,56から下方への下降範囲が増え、引き継ぎも容易に行える。
【0058】
本発明の他の実施例を図13の側面図に示す。本実施例は、図13に示すように4段の挟持搬送装置5〜7、34の中で、3段の挟持搬送装置5〜7は他の実施例と同様に略水平方向に配置され、先頭の略水平の挟持搬送装置7が最下段とし、その他の2段の略水平の挟持搬送装置5,6は側面視で前後同一位置に上下段に配置し、前記先頭の略水平の挟持搬送装置7とその他の2段の略水平の挟持搬送装置5,6の間に後ろ下りの挟持搬送装置34を設けた構成である。
【0059】
また2段の略水平の挟持搬送装置5,6の上方には支柱30に取り付けられたカバー68L、68Rが配置される。煙草の品種によっては、引き起こしガイド19,19によって持ち上げるだけでは持ち上がりが足りずにチェーンに葉が巻き込まれることがあるため、搬送途中にカバー68を設けることにより、葉をより高い位置で持ち上げておくことができ、、葉のチェーンへの巻き込みを防止できる。
【0060】
先頭の略水平の挟持搬送装置7の下方に第1の切断刃8a,8bを上下2段設け、その他の2段の略水平の挟持搬送装置5,6の下段側の挟持搬送装置6の下方に整寸刃である第2の切断刃22を設け、2段の略水平の挟持搬送装置5,6の中間部に溝切刃21を設ける。
【0061】
この上下2段設けた第1の切断刃8a,8bで幹Tの根元部を上下で切断し、葉付き幹Tは後ろ下がり挟持搬送装置34で挟持しながら下方に向けて搬送する。また、葉付き幹Tの葉は2段の略水平の挟持搬送装置5,6の上段側の挟持搬送装置5より上にあるカバー68で葉を挟持搬送装置5の無端チェーン55の上側に載せて搬送できる。
【0062】
前記上下2段設けた第1の切断刃8a,8bで幹Tの根元部を上下2カ所切断することで、圃場に残る残幹Taは、後ろ下がり挟持搬送装置34で挟持しながら下方に向けて搬送される幹Tの邪魔にならない。
【0063】
また、先頭の略水平の挟持搬送装置7と前後方向でオーバーラップする後ろ下り挟持搬送装置34は先頭の略水平の挟持搬送装置7の下方にあるので、先頭の略水平の挟持搬送装置7で葉付き幹Tを搬送する際に引き起こしガイド19,19及びカバー68L、68Rで葉を持ち上げながら幹Tだけは下降させられるため、後ろ下り挟持搬送装置34による葉の巻き込みが少なく、また後ろ下り挟持搬送装置34の角度も急傾斜角度にできる。
【0064】
また後方の2段の略水平の挟持搬送装置5,6に溝切刃21と整寸刃である第2の切断刃22を設け、後ろ下がり挟持搬送装置34で挟持しながら下方に向けて切断後の葉付き幹Tを搬送し、さらに後方の2段の略水平の挟持搬送装置5,6で幹Tの高さを合わせて搬送することで、幹Tの溝切り、整寸ができるようになる。
【0065】
前記後ろ下り挟持搬送装置34と後方の2段の略水平の挟持搬送装置5,6の前後方向のラップ部分は、後方の2段の略水平の挟持搬送装置5,6の方を後ろ下り挟持搬送装置34より上側に配置する構成とする。こうして、後ろ下りの挟持搬送装置34の後ろ下り傾斜をより急傾斜にでき、葉にできるだけ近い幹Tの部位で溝切りが可能となる。
【0066】
また、後ろ下り挟持搬送装置34の傾斜角度を変更可能な構成とすることもできる。この場合は図13に示す挟持搬送装置34の下げ代L1を調整できるので、後ろ下り挟持搬送装置34の下げ幅を調整し、葉付き幹Tの葉にできるだけ近い幹Tの部位を整寸部位として切断できる。このため収穫する幹Tの長さを短くし、葉を回収した後の幹を小さくでき、排出物の量を少なくすることができる。
【0067】
また、第1の切断刃のうちの下側の切断刃8bと先頭の略水平の挟持搬送装置7との距離L2と幹Tの下げ代L1との関係を
L2≧L1
とすることで、圃場に残る残幹Taが後ろ下がり挟持搬送装置34に当たらず、走行が円滑に行え作業能率が向上する。
【0068】
また後方の2段の略水平の挟持搬送装置5,6の近傍に設けた溝切刃21と整寸刃22の前後への移動調整を可能にすると、ガイド19やカバー68の高さを変更することなく、挟持搬送装置34の下げ代を調整可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、農業用のトラクタを汎用性あるものとすることができ、有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施例のたばこ幹刈機の側面図である。
【図2】図1のたばこ幹刈機の平面図である。
【図3】図1のたばこ幹刈機の幹刈作業部の側面図である。
【図4】図1のたばこ幹刈機の幹刈作業部の平面図である。
【図5】図1のたばこ幹刈機の溝切刃の平面図(図5(a))と側面図(図5(b))である。
【図6】図1のたばこ幹刈機の溝切刃の平面図(図6(a))と側面図(図6(b))である。
【図7】図1のたばこ幹刈機の溝切刃によって形成された幹Tの溝を示す図である。
【図8】本発明のたばこ幹刈機の他の実施例の溝切刃の側面図(図8(b))である。
【図9】本発明のたばこ抜根機の要部斜視図(図9(a))と要部平面図(図9(b))である。
【図10】本発明のたばこ抜根機の圃場を蛇行走行時の様子を示す平面図である。
【図11】本発明のたばこ抜根機の収納台の斜視図(図11(a))と平面図(図11(b))である。
【図12】本発明の他の実施例のたばこ抜根機の側面図である。
【図13】本発明の他の実施例のたばこ抜根機の側面図である。
【符号の説明】
【0071】
1 前輪 1a 前輪車軸
1b 前輪支持部材 2 後輪
2a 後輪車軸 3 機体
4 ハンドル 5,6,7 挟持搬送装置
8 第1の切断刃 9 第一走行伝動ケース
10 第二走行伝動ケース 11 昇降調節機構
11a ハンドル 12 第一アーム
13 伸縮ロッド 14 支持フレーム
15 燃料タンク 16 カバー
17L,17R フレーム 18 つなぎフレーム
19 引き起こしガイド 21,21’ 溝切刃
21c 回転軸心 21a,21a’ 大径の回転刃
21b、21b’ 小径の回転刃
21d,21d1’,21d2’ L字状プレート
21d1,21d2 刃先 21d3 直線部
21d11’,21d21’ 刃先
22 第2の切断刃(整寸刃) 23 上段フレーム
24 下段フレーム 25,26 駆動スプロケット
27,28 従動スプロケット 29 高さ調整部材
29a 円筒 29b ロッド
30 支柱 30a 高さ調整孔
31 筒体 31a 筒体の孔
32 上段フレーム 33 下段フレーム
34 挟持搬送装置 35 動力入力部
36 上段テンションアーム 37 下段テンションアーム
39 上段テンションスプロケット
40 下段テンションスプロケット
42 動力入力用ユニバーサルジョイント
43,44 ベベルギア 46 回転軸
47,48 チェーンガイド 50,51 駆動部
52,53 プーリ 54 支持部材
55,56,57 無端チェーン
63 案内ガイド 64 ロッド
64a ロッドノブ 65 スプリング
66 収納台 66a 連結部
66b 収納台側板 67 仕切板
68 カバー 70,71a、71b スプロケット
G 操縦部 R ロープ
T たばこの幹 Ta 残幹
Tb 溝 U 畝
W 幹刈作業部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場に植生する植物の幹Tの上部を挟持して、機体(3)の前部より後部に搬送する複数の挟持搬送装置(5〜7)を上下方向に順次設け、前記挟持搬送装置(5〜7)の前端部下方に、植物の幹Tの下部を切断する第1の切断刃(8)を設け、該第1の切断刃(8)よりも上方であって前記挟持搬送装置(5〜7)の中間部に植物の幹Tの中間部を切断する第2の切断刃(22)を設け、前記第2の切断刃(22)の後側上方に切断後の植物の幹Tに切り込みを入れて溝(Tb)を形成する溝切刃(21)を設け、前記複数の挟持搬送装置(5、6)と第2の切断刃(22)と溝切刃(21)とを機体(3)に対して上下位置調節可能に構成したことを特徴とする作物の幹刈機。
【請求項2】
機体(3)の進行方向の前方に配置される挟持搬送装置(5〜7)の終端部近傍に、該挟持搬送装置(5〜7)によって搬送された植物の幹Tを左右方向に選択的に排出することのできる案内ガイド(63)を設けたことを特徴とする請求項1記載の作物の幹刈機。
【請求項3】
前記溝切刃(21)は、挟持搬送装置(5〜7)の形成する搬送経路に対して下側ほど機体(3)の進行方向に対して左右方向に離れ、上側ほど前記左右方向に近付くように傾斜させた共通する回転軸心を有し、直径の異なる大径の回転刃(21a)と小径の回転刃(21b)で構成し、大径の回転刃(21a)の外周縁部近傍から小径の回転刃(21b)の外周縁部近傍に向かう姿勢となるように前記2つの回転刃(21a,21b)の外周縁部の円周方向にプレート(21d)を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の作物の幹刈機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−215409(P2007−215409A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−36099(P2006−36099)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】