説明

保持体

【課題】被保持体を保持体に保持しても被保持体の操作性を損なうことなく、被保持体を被覆できる保持体を提供する。
【解決手段】 蓋部10と蓋部10を受け入れる受入部20とを有する。蓋部10は、第1の枠体12と、第1の枠体12の一方の側に貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第1のシート14とを含む。受入部20は、第2の枠体22と、第2の枠体22の一方の側から他方の側に回り込むように貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第2のシート24とを含む。蓋部10は、第2の枠体22と、第2のシート24との間に、はめ込まれるように保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器や小物などを保持する保持体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の保護カバーが種々提案されている。保護カバーを装着後において、保護カバーを操作面を覆わないことが一般的である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−127980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、被保持体を保持体に保持しても被保持体の操作性を損なうことなく、被保持体を被覆できる保持体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の保持体は、
蓋部と前記蓋部を受け入れる受入部とを有し、
前記蓋部は、第1の枠体と、前記第1の枠体の一方の側に貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第1のシートとを含み、
前記受入部は、第2の枠体と、前記第2の枠体の一方の側から他方の側に回り込むように貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第2のシートとを含み、
前記蓋部は、前記第2の枠体と、前記第2のシートとの間に、はめ込まれるように保持される。
【0006】
本発明の第2の保持体は、
枠体を含み、
前記枠体の対向する辺において、連動して屈曲および伸長可能な部分を有し、
前記枠体に袋状の伸長性があり、かつ、透明性のあるシートが設けられている。
【0007】
本発明の第3の保持体は、
複数の突出部分を有し、前記複数の突出部分を折り畳むことにより被保持体を被覆する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】被保持体を保持する保持体の例を示す図である。
【図2】第1の枠を模式的に示す図である。
【図3】第2の枠を模式的に示す図である。
【図4】被保持体を保持体に保持する方法を説明する図である。
【図5】被保持体から配線を引き出す方法を説明する図である。
【図6】カバー体を模式的に示す図である。
【図7】(A)は、第2の実施の形態に係る保持体の平面図であり、(B)は、保持体を横からみた図である。
【図8】第3の実施の形態に係る保持体の図である。
【図9】第3の実施の形態に係る保持体の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
1.第1の実施の形態
図1は、被保持体を保持する保持体の例を示す図である。
【0011】
保持体100Aは、蓋部10と蓋部10を受け入れる受入部20とを有する。蓋部10は、第1の枠体12と、第1の枠体12の一方の側に貼られた第1のシート14とを含む。第1のシート14は、伸長性があり、かつ、透明性のあるものである。受入部20は、第2の枠体22と、第2の枠体22の一方の側から他方の側に回り込むように貼られた第2のシート24とを含む。第2のシート24は、伸長性があり、かつ、透明性のあるものである。蓋部10は、第2の枠体22と、第2のシート24との間に、はめ込まれるように保持される。具体的には、図4に示すように、蓋部10は、受入部20に陥入し、受入部20の第2の枠体22と第2のシート24との間にもぐりこむように保持される。
【0012】
受入部20は、切り欠き部26がある。蓋部10は、切り欠き部26に対応する位置に内側に屈曲する屈曲部16が設けられている。図5に示すように、保持体100Aに電子機器が保持されていた場合には、その引き出し配線は、切り欠き部26と屈曲部16を通じて引き出すことができる。
【0013】
図6に示すように、ストラップを通すための穴28aを有するカバー体28を受入部20に取り付けてもよい。
【0014】
2.第2の実施の形態
図7(A)は、第2の実施の形態に係る保持体の平面図であり、図7(B)は、保持体を横からみた図である。
【0015】
保持体100Bの対向する枠30の部分が屈曲可能に設けられている。保持体100Bの枠30に袋状のシート32が設けられている。シート32は伸長性があり、かつ、透明性があるものである。枠30が屈曲状態から伸びた状態となると、袋状のシート32がその分だけ伸びることになり、被保持体を挟む力が増し、被保持体を保持することができる。
【0016】
3.第3の実施の形態
図8および図9は、第3の実施の形態に係る保持体の図である。
【0017】
保持体100Cは、第1〜第4の突出部分40a〜40dを有する。第1〜第4の突出部分40a,40b,40c,40dには、それぞれ留め具50a〜50hが設けられている。たとえば、第1の突出部分40aには、第2の突出部分40bの留め具(たとえば凹部を有するスナップ)50bと係合する留め具(たとえば凸部を有するスナップ)50aと、第4の突出部分40dの留め具(たとえば凹部を有するスナップ)50dと係合する留め具(たとえば凸部を有するスナップ)50aとが設けられている。第3の突出部分40cには、第2の突出部分40bの留め具(たとえば凹部を有するスナップ)50dと係合する留め具(たとえば凸部を有するスナップ)50eと、第4の突出部分40dの留め具(たとえば凹部を有するスナップ)50gと係合する留め具(たとえば凸部を有するスナップ)50fとが設けられている。必要に応じてベルトを通る穴を設けてもよい。
【0018】
4.シート
上記のシートは、熱可塑性のもので、ポリウレタン系の材質とポリエチレン系の材質の積層構造のものを採用することができる。
【0019】
5.被保持体
保持体に保持される被保持体は、携帯用のものが好適である。たとえば、携帯用の電子機器やカードのようなものを挙げることができる。
【0020】
本実施の形態は、本発明の範囲内において種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明の保持体は、被保持体を保持しながらも、保持体の操作性を確保することができる。
【符号の説明】
【0022】
10 蓋部
20 受入部
100A〜100C 保持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋部と前記蓋部を受け入れる受入部とを有し、
前記蓋部は、第1の枠体と、前記第1の枠体の一方の側に貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第1のシートとを含み、
前記受入部は、第2の枠体と、前記第2の枠体の一方の側から他方の側に回り込むように貼られた伸長性があり、かつ、透明性のある第2のシートとを含み、
前記蓋部は、前記第2の枠体と、前記第2のシートとの間に、はめ込まれるように保持される保持体。
【請求項2】
枠体を含み、
前記枠体の対向する辺において、連動して屈曲および伸長可能な部分を有し、
前記枠体に袋状の伸長性があり、かつ、透明性のあるシートが設けられている保持体。
【請求項3】
複数の突出部分を有し、前記複数の突出部分を折り畳むことにより被保持体を被覆する保持体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−222015(P2010−222015A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69229(P2009−69229)
【出願日】平成21年3月22日(2009.3.22)
【出願人】(594121408)オクト産業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】