説明

信号伝送装置

【課題】信号伝送装置の提供。
【解決手段】本発明による信号伝送装置は、二つの接続線を包含する。二つのコネクタが、各該コネクタの両端それぞれにコネクタが設けられている。二つのアラーム装置が該二つの接続線に固定され、それぞれが該二つのコネクタのうちの対応する一つの近くに固定される。二つの導線がそれぞれ該二つのアラーム装置に接続されて、閉回路を形成し、これにより、該二つのアラーム装置の一つが電源に接続される時に、該二つのアラーム装置が同期して動作し、使用者に接続線がいずれかで動作していることを確認させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号伝送装置に係り、特に、該信号伝送装置が複合体である時、操作者が正しい一つの接続線を選択できる信号伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
FTTH(fiber to the home)工程の普及により、その小体積、軽量、及び信号伝送の信頼度により光ファイバーが広く使用されるようになった。しかし、光ファイバーの数が多く、長く、及び複合されている時、正しい一つの光ファイバーを探してチェックするには非常に不便で、なぜなら、光ファイバーの二つの接続端の入力/出力波長は等しくなければならず、そのため二つの反対端は同じ波長の二つの光学モジュールを具えていなければならない。複合光ファイバー間を識別する最も簡単な方法は、光ファイバーのカバーの色を使用することである。しかし、それは、色が互いに類似している時は、難しい。光ファイバーを識別する他の方法は、各光ファイバーをエンコードすることである。たとえば、コントロールルーム内で、ロウのキヤビネット、層とルーター内のキャビネットで光ファイバーを識別するには、光ファイバーはA1−3/4−04−48のようにエンコードされ、それはラベル上に記載されて該光ファイバーに接着される。
【0003】
しかしながら、光ファイバーを識別する従来の方法は、以下のような欠点を有している。
1.エンコード方法が操作者毎に異なり、そのため新人は先の操作者によるエンコード規則が分からない。
2.ラベルが光ファイバーからはがれ落ちたり、間違った光ファイバーに接着されることがある。
3.ラベル上の文字がある期間使用の後に褪せることがある。
4.操作者は光ファイバーを探してチェックする前に前もってエラーの光ファイバーのコードを記憶する必要がある。それは多くの時間を要する。さらに、正常な光ファイバーの信号が、操作者が間違ったコードを覚えていると切断されてしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は光ファイバーを識別するための従来の方法の欠点を軽減及び又は除去するためになされた。
【0005】
本発明の主要な目的は、信号伝送装置が複合体である時に操作者が正しい接続線を選択できるように改良された信号伝送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、少なくとも一つの接続線、該接続線の二つの反対端にそれぞれ設置された二つのコネクタ、それぞれが、少なくとも一つの該接続線の、該二つのコネクタのうちの対応する一つのコネクタの近くに固定される二つのアラーム装置、それぞれ該二つのアラーム装置に接続されて閉回路を形成し、これにより、該二つのアラーム装置の一つが電源に接続される時に、該二つのアラーム装置が同期して動作し、使用者に接続線がどこかで動作していることを確認させる二つの導線を包含する信号伝送装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の信号伝送装置において、該アラーム装置は互いに隣接して回路板を収容するチャンバを画定する第1ハウジングと第2ハウジングを包含し、該回路板は該二つの導線に電気的に接続され、少なくとも一つのアラーム素子が該アラーム装置の周辺に固定されて電気的に該回路板に接続されることを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はLEDであるアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項4の発明は、請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はブザーであるアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項5の発明は、請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はLEDとブザーである二つのアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項6の発明は、請求項1記載の信号伝送装置において、二つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、各接続線はインナーコート層とアウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線はそれぞれ該二つの接続線のうちの対応する一つの該アウターコート層の周辺に固定されることを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の信号伝送装置において、二つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、各接続線はインナーコート層とアウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線はそれぞれ該二つの接続線のうちの対応する一つの、該インナーコート層と該アウターコート層の間に配置されることを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項8の発明は、請求項1記載の信号伝送装置において、一つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、該接続線は該インナーコート層と該アウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線は該接続線の該インナーコート層と該アウターコート層の間に配置されることを特徴とする、信号伝送装置としている。
請求項9の発明は、請求項8記載の信号伝送装置において、該導線の一つは裸線とされ、もう一つは絶縁層に被覆されたことを特徴とする、信号伝送装置としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明による信号伝送装置は、二つの接続線を包含する。二つのコネクタが、各該コネクタの両端それぞれにコネクタが設けられている。二つのアラーム装置が該二つの接続線に固定され、それぞれが該二つのコネクタのうちの対応する一つの近くに固定される。二つの導線がそれぞれ該二つのアラーム装置に接続されて、閉回路を形成し、これにより、該二つのアラーム装置の一つが電源に接続される時に、該二つのアラーム装置が同期して動作し、使用者に接続線がいずれかで動作していることを確認させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】従来の技術による伝統的な光ファイバージャンパーの斜視図である。
【図2】本発明による信号伝送装置の斜視図である。
【図3】図2の信号伝送装置の部分分解図である。
【図4A】本発明の信号伝送装置の第1実施例の断面図である。
【図4B】本発明の信号伝送装置の第2実施例の断面図である。
【図4C】本発明の信号伝送装置の第3実施例の断面図である。
【図4D】本発明の信号伝送装置の第4実施例の断面図である。
【図5】本発明の信号伝送装置の第5実施例の断面図である。
【図6】本発明の信号伝送装置の第6実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のさらなる利点及び長所は添付の図を適宜参照して詳細な説明を注意深く読むことで明確となる。
【0010】
図1を参照されたい。伝統的なデュプレックス信号伝送装置は、二つのロープ01を包含する。各ロープ01はその二つの反対端にそれぞれ接続された二つのコネクタ02を包含する。さらに図4Aに示されるように、通常、該ロープ01は、インナーコート層04、強化層05、アウターコート層06で順に被覆されたコア03を有する。該二つのコネクタ02はそれぞれ二つの機器に接続されて信号を伝送する。しかし、ロープ01が多量で、長く及び複合体であると、適合するロープ01を見つけてチェックするのは難しい。
【0011】
図2及び3に示されるように、本発明の信号伝送装置は二つの接続線1を包含する。二つのコネクタ2はそれぞれ該二つの接続線1のそれぞれの二つの反対端に設けられる。二つのアラーム装置3は該二つの接続線1の、該二つのコネクタ2のうちの対応する一つの近くに固定される。二つの導線4はそれぞれ該二つのアラーム装置3に接続されて、閉回路を形成し、これにより、該二つのアラーム装置3の一つが電源に接続される時に、該二つのアラーム装置が同期して動作し、使用者に接続線1がいずれかで動作していることを確認させる。本発明の好ましい実施例において、該アラーム装置3は互いに隣接してチャンバ(符号なし)を画定する第1ハウジング5と第2ハウジング6を有して、回路板7を収容し、該回路板7は電気的に該二つの導線4に接続される。少なくとも一つのアラーム素子が、該アラーム装置3の周辺に固定され、電気的に該回路板7に接続される。本発明の好ましい実施例において、該アラーム素子はLED8或いはブザー9とされる。しかし、該LED8と該ブザー9は、必要であれば共に該アラーム装置3に固定される。電源プラグ11が選択的に該アラーム装置3に固定され、電気的に該回路板7に接続され、これにより、該二つのアラーム装置3が、該電源プラグ11が該二つのアラーム装置3上に固定された時に動作する。
【0012】
以下に、本発明による信号伝送装置の好ましい実施例は光ファイバージャンパーとされ、該接続線1は光ファイバーとされる。図4Aに示されるように、該光ファイバーはデュプレックスであり、そのうち該二つの導線4はそれぞれ絶縁材料10で被覆され、該二つの接続線1の間に配置される。該絶縁材料10は、ポリ塩化ビニル(PVC)である。図4Bに示されるように、該二つの導線4はそれぞれ絶縁材料10で被覆されそれぞれ、該二つの接続線1の対応する一つに、横に接続される。図4Cに示されるように、該二つの導線4及び該二つの接続線1は互いに隣接する。該二つの導線4及び該二つの接続線1は絶縁材料10中に被覆される。図4Dに示されるように、各導線4は該二つの接続線1の対応する一つのインナーコート層04とアウターコート層06の間に配置される。図6に示されるように、多重接続線1は、図4Dにおいて、必要であればロープ状にされ光ケーブルを形成する。
【0013】
図5を参照すると、本発明の信号伝送装置は、単一光ファイバージャンパーであり該二つの導線4は該インナーコート層04と該アウターコート層06の間に配置され、そのうち、一つの導線4は裸線とされ、もう一方は絶縁層41内に被覆されている。
【0014】
上述されたように、該二つのアラーム装置3は電源プラグ11が該二つのアラーム装置3の一つに取り付けられた時に同時に動作する。結果的に、操作者は、接続線が多数で、長く複合体である時に、適合する一つの接続線3を簡単に選択できる。
【0015】
本発明はその好ましい実施例において説明されたが、多くの他の可能な変更及び変化をクレームされる本発明の精神と範囲から逸脱することなくなし得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの接続線、該接続線の二つの反対端にそれぞれ設置された二つのコネクタ、それぞれが、少なくとも一つの該接続線の、該二つのコネクタのうちの対応する一つのコネクタの近くに固定される二つのアラーム装置、それぞれ該二つのアラーム装置に接続されて閉回路を形成し、これにより、該二つのアラーム装置の一つが電源に接続される時に、該二つのアラーム装置が同期して動作し、使用者に接続線がどこかで動作していることを確認させる二つの導線を包含する信号伝送装置。
【請求項2】
請求項1記載の信号伝送装置において、該アラーム装置は互いに隣接して回路板を収容するチャンバを画定する第1ハウジングと第2ハウジングを包含し、該回路板は該二つの導線に電気的に接続され、少なくとも一つのアラーム素子が該アラーム装置の周辺に固定されて電気的に該回路板に接続されることを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項3】
請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はLEDであるアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項4】
請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はブザーであるアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項5】
請求項2記載の信号伝送装置において、該アラーム装置はLEDとブザーである二つのアラーム素子を包含することを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項6】
請求項1記載の信号伝送装置において、二つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、各接続線はインナーコート層とアウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線はそれぞれ該二つの接続線のうちの対応する一つの該アウターコート層の周辺に固定されることを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項7】
請求項1記載の信号伝送装置において、二つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、各接続線はインナーコート層とアウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線はそれぞれ該二つの接続線のうちの対応する一つの、該インナーコート層と該アウターコート層の間に配置されることを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項8】
請求項1記載の信号伝送装置において、一つの接続線を包含し、該接続線は光ファイバーであり、該接続線は該インナーコート層と該アウターコート層に順に被覆されたコアを包含し、該二つの導線は該接続線の該インナーコート層と該アウターコート層の間に配置されることを特徴とする、信号伝送装置。
【請求項9】
請求項8記載の信号伝送装置において、該導線の一つは裸線とされ、もう一つは絶縁層に被覆されたことを特徴とする、信号伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−170052(P2012−170052A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−8350(P2012−8350)
【出願日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(512014795)▲らい▼誠興光電科技(深▲じゅん▼)有限公司 (1)
【Fターム(参考)】