説明

充填物検知方法及び充填物検知装置

【課題】 PC枠体等の閉鎖空間内に充填物が充填されて行く様子を空間的に検知することができる充填物検知方法及び充填物検知装置を得る。
【解決手段】 複数のセンサ素子10をPC型枠内の高さ方向に沿って離間配置し、複数のセンサ素子10を1つずつ順次切り替えて正弦波信号を印加し、正弦波信号を印加したセンサ素子10の周波数特性の変化を検出してPC型枠内でのコンクリートの充填状況を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばプレキャストコンクリートで作られた型枠へのコンクリートの充填状況を検知する充填物検知方法及び充填物検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の構造体には、プレキャストコンクリートで作られた型枠(以下、PC型枠と呼ぶ)の内部に鉄筋を配し、そこへフレッシュコンクリートを充填する方法が採られている。
近年、デザインの多様化などからPC型枠の形状も複雑になり、その複雑な形状の末端部までコンクリートが正しく充填されているかどうかを非破壊で容易に検出する方法が望まれている。現在商品化されている方法としては、2本の電極と、電圧を増幅する装置をPC型枠内に配置してその電極にコンクリートが接触した際に発生する電位を検出してコンクリートが充填されたことを検知する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、熱電対をPC型枠内に配置して空気とコンクリートの比熱の違いを利用して温度変化でコンクリートの充填を見分ける方法もある。
【0003】
【特許文献1】特開平7−269120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の充填物検知方法においては、PC枠体内へのコンクリートの充填の有無を検出するのみで、PC枠体内にコンクリートが充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することはできず、充填量の正確な制御を実現できていない。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、PC枠体等の閉鎖空間内に充填物が充填されて行く様子を空間的に検知することができる充填物検知方法及び充填物検知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は下記方法及び構成により達成される。
(1) 電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ素子に所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を印加して、前記センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出することで、前記センサ素子を配置した閉鎖空間内への充填物の充填状況を検知する充填物検知方法において、前記センサ素子を複数個使用して前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、それぞれに対する電圧波形の周波数特性の変化を検出することで充填物の充填状況を空間的に検知する。
【0007】
(2) 充填物検知装置であって、それぞれ電気エネルギを機械エネルギに変換する複数のセンサ素子と、所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を発生する信号発生手段と、複数の前記センサ素子を1つずつ順次切り替えて前記信号発生手段で発生した正弦波信号を印加する切替え手段と、前記切替え手段による切替えが行われる毎に正弦波信号が印加された前記センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知する検知手段とを備え、複数の前記センサ素子を前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、前記閉鎖空間内での充填物の充填状況を空間的に検知する。
【0008】
(3) 充填物検知装置であって、それぞれ電気エネルギを機械エネルギに変換する複数のセンサ素子と、複数の前記センサ素子のそれぞれに対して設けられ、1つの前記センサ素子に所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を印加して該センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知する複数の周波数特性検出手段とを備え、複数の前記センサ素子を前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、前記閉鎖空間内での充填物の充填状況を空間的に検知する。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)に記載の充填物検知方法では、複数のセンサ素子を閉鎖空間内の複数箇所に配置して、各センサ素子の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知するようにした。これにより、PC枠体等の閉鎖空間に充填物が充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することができ、充填量の正確な制御が可能となる。
【0010】
上記(2)に記載の充填物検知装置では、複数のセンサ素子を閉鎖空間内の複数箇所に配置して、複数のセンサ素子を1つずつ順次切り替えて正弦波信号を印加し、正弦波信号を印加したセンサ素子の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知するようにした。これにより、PC枠体等の閉鎖空間に充填物が充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することができ、充填量の正確な制御が可能となる。
【0011】
上記(3)に記載の充填物検知装置では、複数のセンサ素子を閉鎖空間内の複数箇所に配置して、各センサ素子ごとに用意した周波数特性検出手段で、各センサ素子の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知するようにした。これにより、PC枠体等の閉鎖空間に充填物が充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することができ、充填量の正確な制御が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る充填物検知装置は、複数のセンサ素子10と、リレー20と、周波数特性検出回路30と、表示器40と、制御マイコン50とを備えて構成される。
センサ素子10は、電気信号を機械信号に変換して出力するものであり、図2に示すように、圧電セラミックス11と、圧電セラミックス11を固定する金属板12と、圧電セラミックス11を金属板12と共に収容するケース13と、ケース13を固定する台座14と、台座14とケース13に収容された金属板12との間に介挿され、ケース13へのコンクリートの侵入を防止するシール材15とを備えて構成される。
【0013】
なお、ケース13は圧電セラミックス11の周囲に空間を保てる大きさに形成されている。また、各センサ素子10はケーブル16を介して多接点を有するリレー20に接続される。センサ素子10に圧電セラミックス11を使用することで装置を安価にできるとともに精度の高い検知が可能となる。
センサ素子10は、コンクリートが充填されるPC型枠(図示略)内の高さ方向に沿って所定間隔で配置される。なお、詳細は後述するが、複数のセンサ素子10をPC型枠内に高さ方向に沿って離間配置することでPC型枠内にコンクリートが充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することが可能となる。
【0014】
図1に戻り、リレー20は、上述したように多数の機械的な接点を有し、各接点が制御マイコン50からの切替え信号に従ってオン/オフする。リレー20の各接点の一端には各センサ素子10の一端が接続される。また、リレー20の各接点の他端には各センサ素子10の他端が共通接続される。
周波数特性検出回路30は、センサ素子10に所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を印加してセンサ素子10に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性を判定してセンサ素子10を配設したPC型枠内におけるコンクリートの充填状況を検知する。
図3は周波数特性検出回路30の概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、周波数特性検出回路30は、同期信号発生器31と、可変周波数発振器32と、増幅器33と、抵抗34と、差動増幅器35と、4象限掛け算器36と、ローパスフィルタ37と、判定部38と、リレー20を接続するための端子T及びTとを備えて構成される。
【0015】
端子Tにはリレー20の信号出力端Tが接続され、端子Tにはリレー20のコモン端TCOMが接続される。同期信号発生器31は、可変周波数発振器32を繰り返し動作させるための同期信号を発生する。可変周波数発振器32は、周波数が所定の周波数範囲(例えば1kHzから20kHz)で連続的に変化する正弦波の電気信号を発生する。この場合、同期信号発生器31から同期信号が出力される毎に初期周波数(例えば1kHz)から繰り返し正弦波信号を発生する。
増幅器33は、可変周波数発振器32からの正弦波信号を、センサ素子10を駆動できるレベルまで増幅し、加振用信号Vrとして出力する。なお、本実施の形態では、同期信号発生器1及び可変周波数発振器2を含めて信号発生手段と呼ぶ。また、リレー20及び制御マイコン50を含めて切替え手段と呼ぶ。また、抵抗34、差動増幅器35、4象限掛け算器36、ローパスフィルタ37及び判定部38を含めて周波数特性検出手段と呼ぶ。また、周波数特性検出回路30そのものを検知手段と呼ぶ。
【0016】
抵抗34は、増幅器33と端子T−端子T間に介挿されるセンサ素子10との間に直列に介挿され、その両端にはセンサ素子10に流れる電流に対応する電圧が発生する。センサ素子10に流れる電流は周波数の変化によって変化するので、抵抗33の両端に現れる電圧はセンサ素子10の周波数特性を反映したものになる。
差動増幅器35は、抵抗34の両端の電圧を増幅して電圧Viを出力する。4象限掛け算器36は、加振用信号Vrと電圧Viを乗算してこれらの電圧に対するノイズの影響を除去する。ローパスフィルタ37は、4象限掛け算器36の出力信号から以下で説明するcos(2ωt+α+β)分を除去した信号(出力電圧Vo)を出力する。
【0017】
判定部38は、図示せぬマイコン、RAM、ROM、A/D変換器等を備えて構成される。判定部38は、センサ素子10にコンクリートが接触していないときの固有の振動周波数特性を基準として、ローパスフィルタ37から出力される信号から、センサ素子10に対するPC型枠内におけるコンクリートの接触・非接触を判定し、その結果を表示データに変換して出力する。なお、センサ素子10の固有の振動周波数特性は上記したRAMに記憶される。また、判定部38のマイコンを制御するためのプログラムは上記したROMに記憶されている。
【0018】
図1に戻り、表示器40は、LCD(液晶ディスプレイ)等を備えて構成され、周波数特性検出回路30から出力される表示データに基づく表示を行う。
制御マイコン50は、リレー20の多数の接点を1つずつ順次オン/オフする制御を行うと共に、表示器40に対する表示制御を行う。なお、周波数特性検出回路30に使用される増幅器33や乗算器36等は現在市販されている安価な半導体で容易に実現可能である。
【0019】
このように構成された充填物検知装置において、可変周波数発振器32にて発生した正弦波信号が増幅器33で増幅されて加振用電圧Vrとして、リレー20のオンになっている接点に接続されているセンサ素子10と4象限掛け算器36にそれぞれ入力される。センサ素子10に加振用電圧Vrが入力されることで該センサ素子10から機械的振動が発生する。また、抵抗34の両端にはセンサ素子10に流れる電流に対応する電圧が発生し、この電圧が差動増幅器35にて増幅されて電圧Viが出力される。差動増幅器35からの電圧Viと増幅器33からの加振用電圧Vrとが4象限掛け算器36にて乗算され、その出力がローパスフィルタ37にてcos(2ωt+α+β)成分が除去されて出力電圧Voが得られる。
【0020】
出力信号Voは加振用信号の周波数変化に対するセンサ素子10の周波数特性(振幅と位相)を反映した信号になる。このときセンサ素子10の表面に何も接触していなければ、図4に示すようにセンサ素子10の持つ固有振動数付近の周波数にピークを持った電圧が現れ、センサ素子10の周りにコンクリートが充填された場合にはセンサ素子10の振動特性が変化して、図5に示すようにピーク電圧の位置と大きさが変化する。
判定部38はこのピーク電圧の変化からコンクリートの充填状況を判定し、その結果を表示データに変換して表示器40に入力する。これにより、ユーザは、少なくとも現時点で選択されているセンサ素子10の位置までコンクリートが充填されたことが分かる。制御マイコン50は複数のセンサ素子10を繰り返し1つずつ切り替える制御を行うので、PC型枠内にコンクリートが充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知できる。
【0021】
ここで、上記作動原理を、数式を用いて説明すると以下のようになる。
この場合、Vr=Asin(ωt+α)、Vi=Bsin(ωt+β)とする。但し、A,Bは振幅、ωtは周波数、αとβは位相のずれとする。
Vr×Vi=Asin(ωt+α)×Bsin(ωt+β)
=AB[cos(β−α)−cos(2ωt+α+β)]/2 …(1)
【0022】
式(1)のcos(β−α)の部分は、位相差に合わせて変化する直流成分であり、ここに電圧Viの振幅成分も含まれる。また、cos(2ωt+α+β)の部分は、元の加振用電圧Vrと電圧Viの2倍の周波数の信号である。必要とする周波数特性の情報は、電圧Viの振幅(大きさ)であるので、式(1)のcos(β−α)のみで良い。したがって、ローパスフィルタ8を通過させてcos(2ωt+α+β)の成分を除去すればよい。このようにして出力電圧Voには周波数特性が電圧の形で現れる。
【0023】
図4及び図5で示したように、PC型枠内等の空間内にコンクリートが充填されると、ピークの周波数とレベルが変化することで、その充填状況を検知することができる。
【0024】
このように、本実施の形態の充填物検知装置によれば、複数のセンサ素子10をPC型枠内の高さ方向に沿って離間配置し、複数のセンサ素子10を1つずつ順次切り替えて正弦波信号を印加し、正弦波信号を印加したセンサ素子10の周波数特性の変化を検出してPC型枠内でのコンクリートの充填状況を検知するようにしたので、PC枠体内に充填物が充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することができ、充填量の正確な制御が可能となる。
【0025】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る充填物検知装置は、複数のセンサ素子10の切替えに半導体アナログスイッチ60を使用した点で、上述した第1の実施の形態に係る充填物検知装置と異なっている。
半導体アナログスイッチ60は、機械的な接点のリレー20に比べて接点不良等の機械的不良が発生しない分、信頼性が得られる。
【0026】
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る充填物検知装置は、使用するセンサ素子10の数と同数の周波数特性検出回路30を備えて同時あるいは1つずつ測定するようにしたものである。周波数特性検出回路30をセンサ素子10の数と同数備えることで、制御マイコン50の負荷が小さくなり、性能の低い安価なマイコンの使用が可能となる。また、測定結果が得られるまでの時間の短縮化が図れる。
【0027】
なお、上記した各実施の形態では、複数のセンサ素子10をPC型枠の高さ方向即ち垂直に沿って配置したが、横方向即ち水平方向に沿って配置するようにしても良い。横方向に配置することでコンクリートが広がって行く様子を検出することができる。
【0028】
また、上記した各実施の形態では、コンクリートのPC型枠等の閉鎖空間内への充填状況の検知について述べたが、他の木製型枠や鋼材で作られた型枠内への充填状況の検知等に使用できることは述べるまでもない。
【0029】
また、上記した各実施の形態では、単一の周波数範囲の正弦波を用いたが、周波数範囲を切り替える周波数範囲切替器(図示略)を設けて、複数の周波数範囲の正弦波を択一的に選択できるようにしても良い。この場合、可変周波数発振器32は、周波数範囲切替器にて切り替えられた範囲の周波数帯で正弦波信号を繰り返し発生させる機能を有することになる。このように複数の周波数範囲の正弦波を択一的に選択できるようにすることで、PC型枠の構造や材質等の物理的な特性に応じて測定に最適な周波数範囲を選択することができ、これによって、より精度の高い測定が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、PC枠体等の閉鎖空間に充填物が充填されて行く様子を空間的(立体的)に検知することができるといった効果を有し、コンクリートのPC型枠等の閉鎖空間内への充填状況を検知する充填物検知装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の充填物検知装置が有するセンサ素子の概略構成を示す図である。
【図3】図1の充填物検知装置が有する周波数特性検出回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1の充填物検知装置での測定結果の一例を示す図で、PC型枠内にコンクリートが無い場合の出力電圧波形図である。
【図5】図1の充填物検知装置での測定結果の一例を示す図で、PC型枠内にコンクリートが有る場合の出力電圧波形図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る充填物検知装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0032】
10 センサ素子
20 リレー
30 周波数特性検出回路
40 表示器
50 制御マイコン
31 同期信号発生器
32 可変周波数発振器
33 増幅器
34 抵抗
35 差動増幅器
36 4象限掛け算器
37 ローパスフィルタ
38 判定部
60 半導体アナログスイッチ
11 圧電セラミックス
12 金属板
13 ケース
14 台座
15 シール材
16 ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ素子に所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を印加して、前記センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出することで、前記センサ素子を配置した閉鎖空間内への充填物の充填状況を検知する充填物検知方法において、前記センサ素子を複数個使用して前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、それぞれに対する電圧波形の周波数特性の変化を検出することで充填物の充填状況を空間的に検知する充填物検知方法。
【請求項2】
それぞれ電気エネルギを機械エネルギに変換する複数のセンサ素子と、所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を発生する信号発生手段と、複数の前記センサ素子を1つずつ順次切り替えて前記信号発生手段で発生した正弦波信号を印加する切替え手段と、前記切替え手段による切替えが行われる毎に正弦波信号が印加された前記センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知する検知手段とを備え、複数の前記センサ素子を前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、前記閉鎖空間内での充填物の充填状況を空間的に検知する充填物検知装置。
【請求項3】
それぞれ電気エネルギを機械エネルギに変換する複数のセンサ素子と、複数の前記センサ素子のそれぞれに対して設けられ、1つの前記センサ素子に所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波信号を印加して該センサ素子に流れる電流の変化を電圧の変化として捉え、捉えた電圧波形の周波数特性の変化を検出して閉鎖空間内での充填物の充填状況を検知する複数の周波数特性検出手段とを備え、複数の前記センサ素子を前記閉鎖空間内の複数箇所に配置し、前記閉鎖空間内での充填物の充填状況を空間的に検知する充填物検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−322224(P2006−322224A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−146694(P2005−146694)
【出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(000000516)曙ブレーキ工業株式会社 (621)
【Fターム(参考)】