光および揮発性活性体の調整された発散を提供する装置
揮発性活性体を放出する炎を伴わないロウソクは、先端(106)内に配置された少なくとも1つのLED、カートリッジマウント(128)、および、支持構造体(102、141)を含む。少なくとも1つのLEDは、ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する。カートリッジマウント(128)は、時間の経過とともに大気中に放出されるべき揮発性活性体を含む交換可能なカートリッジ(104a)を収容しかつ確実に固定する。支持構造体(120、141)は、少なくとも1つのLEDおよびカートリッジマウント(128)を支持する。支持構造体(120、141)は、交換可能なカートリッジ(104a)がカートリッジマウント(128)内に取り付けられているときに空気が交換可能なカートリッジ(104a)を横切って流れることができるように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年2月3日に出願された米国特許仮出願第60/541,067号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、周囲条件を統合したプレゼンテーションに関する。より詳細には、本発明は、単一の装置から所定の領域への光および揮発性活性体、例えば香料の制御および調整された発散に関する。
【背景技術】
【0003】
多様な形状および寸法のために、また、無数の香りを入手できると思われることから、ある領域の大気を調節するとき、香りのあるロウソクほど用途が広いものはない。しかしながら、香りのあるロウソクは、欠点がないわけではない。例えば、滴り落ちる蝋は、家具および皮膚を傷つけることがあり、極端な場合には、裸火は、火災をもたらすことがある。
【0004】
ロウソクに関連する一般的な問題を解決するために、米国特許第5,013,972号および米国特許第6,066,924号に開示されるような炎が揺らめいているようなロウソクの外観を有する電子的な照明装置が、一般的には、この分野において知られている。’972特許においては、並んだ2つのランプが、揺らめく炎を感じさせるような周期で交互に点灯および消灯する。同様に、’924特許は、お互いにきわめて接近させて配置された2つの電球をそれらが炎が揺らめいているように制御するための回路を開示している。さらに、’924特許の回路および電球は、一般的なフラットキャンドルに類似した形状および寸法を有する容器の中に入れられる。これらの特許は、ロウソクの視覚的美観を模倣した装置を示唆してはいるが、香りのあるロウソクを体感することはできない。すなわち、それらは、光に加えて芳香を発散することができない。
【0005】
また、芳香散布器が、一般的に知られている。例えば、それは、ユーザがトリガーを作動させると、エアゾール容器から芳香を発散することが知られている。また、その他の方法は、揮発性を有する液体またはその他の気化することのできる材料を使用し、所望の特性を備えた蒸気を周囲空気の中に散布させる。例えば、米国特許第4,413,779号は、流体を含むガラス容器を開示しており、その流体の中へ、2つの堅固な多孔質のナイロン芯が、延びる。芯は、堅固な多孔質のプラスチックエレメントと接触する。使用中、芯は、流体をガラス容器から周囲空気へ搬送する。また、エアーフレッシュナーのさらなる例として、この技術分野においては、一般的に、容器から香料液を吸い上げた芯から芳香を放出するための噴霧器アセンブリが、知られている。例えば、以下で詳細に説明される同一出願人による米国特許第6,296,196号および2003年4月14日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/412,911号は、そのようなアセンブリを開示している。’196特許および’911出願は、本明細書に組み込まれる。これらの代表的な装置は、芳香を発散するが、ロウソクの視覚的な美観性を有していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、香りのあるロウソクに類似する光および香り(あるいは、その他の有効成分)の両方を発散する装置を提供する。より詳細には、本発明は、炎を伴わない炎が揺らめいているような効果(ちらつき効果、フリッカ効果)と効果的かつ信頼性のある揮発性活性体分散システムとを組み合わせた独特のデザインを用いた改善されたロウソクに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
より詳細には、本発明の一形態において、揮発性活性体を放出する炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLEDが、カートリッジマウント、および、支持構造体を含む。少なくとも1つのLEDがロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光/明滅する光)を放射する。カートリッジマウントは、時間の経過とともに大気中に放出されるべき揮発性活性体を含む交換可能なカートリッジを収容しかつ確実に固定する。支持構造体は、少なくとも1つのLEDおよびカートリッジマウントを支持する。支持構造体は、交換可能なカートリッジがカートリッジマウント内に取り付けられているときに空気が交換可能なカートリッジを横切って流れることができるように構成される。
【0008】
本発明の別の形態によれば、炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLED、容器、制御回路、および、ハウジングを含む。少なくとも1つのLEDは、ロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光)を放射する。容器は、少なくとも1つのLEDに電力を提供する1つ以上のバッテリーを収容する。制御回路は、少なくとも1つのLEDに供給される電流を制御する電流源コントローラ、および、1つ以上のバッテリーによって提供される電圧が所定の最小電圧以下に低下したときに所定の順方向電圧を少なくとも1つのLEDに供給するチャージポンプの少なくとも1つを含む。ハウジングは、少なくとも1つのLEDによって放射される揺めく光を散乱させる。少なくとも1つのLED、容器、および、制御回路は、前記ハウジング内に配置される。
【0009】
本発明のさらなる実施形態によれば、揮発性活性体を放出するための炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLED、ハウジング、および、マウントを含む。少なくとも1つのLEDは、ロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光)を放射する。ハウジングは、散光部分を含む。少なくとも1つのLEDは、それから放射される光が散光部分によって散乱するように、ハウジング内に取り付けられる。マウントは、ハウジング内に配置され、かつ、揮発性活性体を含む交換可能なカートリッジを取り付ける。ハウジングは、交換可能なカートリッジがマウント上に取り付けられているときに空気がハウジングに流れ込みかつ交換可能なカートリッジを横切って流れるのを可能にする第1の開口と、交換可能なカートリッジがマウント上に取り付けられているときに空気が交換可能なカートリッジを横切って流れてハウジングから流れ出るのを可能にする第2の開口とを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好ましい実施形態が図示および説明される添付の図面および以下の説明を参照することにより、本発明のこれらのおよびその他の形態、特徴、および、利点をより良く理解することができる。
【0011】
図面を通して、類似するかまたは対応する符号が、類似するかまたは対応する部品に使用される。
【0012】
本発明は、光および芳香を発散する装置を提供する。好ましくは、本発明は、裸火を伴うことなく、かつ、改善された芳香放出システムを備えた、香りのあるロウソクの視覚的および嗅覚的な美観を模倣した単一の装置を提供する。
【0013】
本発明の好ましい実施形態は、芳香を発散することを含み、かつ、以下の説明のほとんどは、芳香の発散に関するものであるが、その代わりに、本発明による散布器がその他の揮発性活性体を分配することも考えることができる。そのような別の揮発性活性体には、例えば、消毒剤、清浄剤、殺虫剤、防虫剤、薬剤、および、空気中に有効に分散させる他のそのような有効成分が、含まれてもよい。また、当業者には、容易に理解できるように、その他の揮発性活性体が、芳香とほとんど同じようにして、散布器を介して周囲環境の中に取り込まれてもよい。
【0014】
図面から概略的にわかるように、本発明の好ましい実施形態は、光および芳香を発散するための装置を含む。その装置は、好ましくは、電気的に駆動される光源、芳香発散器、電源、制御回路、および、支持構造体を含む。これらのコンポーネントのすべては、芳香性の香りおよび揺らめいているような炎の外観を提供するようにお互いに動作し、炎が揺らめいているような効果は、電気的に駆動される光源により提供される。
(光源)
【0015】
本発明の光源は、電気的に駆動される発光素子である。光源には、任意の数の一般的な照明装置(例えば、白熱電球、ハロゲンランプ、蛍光灯などを含む)を備えてもよいが、好ましい構成としては、光源は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備える。より詳細には、図7A〜図7Cに示されるように、光源は、好ましくは、2つのLED252aおよび252bを含む。
【0016】
LEDは、主波長またはきわめて狭い範囲に存在する波長の光を放射する(理解し易いように、LEDの主波長に言及するが、その用語は、狭い範囲に存在する波長を含むと解釈されるべきである)。例えば、青のLEDは、色のスペクトルにおける青の範囲に存在する主波長の光を放射する。この主波長は、与えられたLEDにおいて、ほとんど制御できない(主波長および強度は、例えば、温度変化によりわずかに変動することはあるが)。しかしながら、光の強度は、与えられたLEDにおいて、制御することができる。例えば、LEDは、流れる電流を変化させることによって制御を行い、LEDの光の主波長の強度を変化させてもよい。これは、いくつかの手段により達成することができるが、パルス幅変調(PWM)が好ましい。好ましくは、コントローラは、LEDの動作に関する命令をメモリーまたは外部ソースから受け取る。PWMにより、コントローラは、各々のLEDごとのデューティーサイクルを設定し、それにより、LEDのON時間およびOFF時間を規定する。ON時間の期間中、すなわち、パルス幅の期間中、電流が、LEDに供給され、そのLEDは、光を放射する。したがって、パルス幅を変えることは、LEDが光を放射する時間を変える。このように、デューティーサイクルが、時間の経過とともに反復されると、ダイオードは、点滅する。この反復が、比較的に高い周波数で行われると、ダイオードのオンおよびオフは、観察者には感知できない。したがって、光は、観察者には、絶え間なく放射されているように感じられる。そのような場合、時間の経過とともにデューティーサイクルを変化させて放射される光の強度を増加および減少させることにより、炎が揺らめいているような効果(ちらつき効果、フリッカ効果)を達成することができる。あるいは、炎が揺らめいているような効果は、デューティーサイクルの周波数が比較的に低いときに達成することができ、その場合、観察者は、ダイオードのオン時間およびオフ時間を感知することができ、それにより、炎が揺らめいているような効果が、提供される。当然ながら、これらの炎を揺らめかせる方法を組み合わせることも可能である。したがって、最大強度に到達するために要する時間(例えば、白熱電球のフィラメントを加熱する)および光の放射を終わらせるのに要する時間(例えば、フィラメントが冷めるまで待つ)のためにLEDと同じ程度に迅速にオンおよびオフすることのできない一般的な光の場合よりも高度な制御を行うことができる(当業者であれば、1つ以上のLEDを制御するためにパルス幅変調を使用する場合、ほぼ一定の強度の光および明滅する光がいずれも観察者には感知できないほどの高い周波数で点滅してもよいことが理解できるはずである。したがって、ここでは、炎が揺らめいているような一定の強度の光は、感知される効果に言及していることを理解すべきである)。
【0017】
デューティーサイクルを変える代わりに、コントローラは、そうではなく、電流がどれだけ供給されるかを調節してもよく、それにより、LEDの発光特性を変化させてもよい。例えば、アナログ正弦波またはディジタルポテンショメータを用いた方法が、この分野で知られている。
【0018】
その結果として、LED照明においては、観察者は、LEDの主波長に対応する色を観察し、パルス幅の変化は、調光効果(dimming effect)を有する。LEDを制御するこの方法は、この分野では知られており、したがって、さらに詳細には説明しない。また、LEDを動作させるその他の方法が、知られており、それらの使用は、当業者には、明らかなことである。
【0019】
図7A〜図7Cの場合のように、2つのLEDが、使用される場合、2つのLED252aおよび252bは、好ましくは、上下に並べて配列される。すなわち、LED252aは、LED252bを挟んで光・芳香発散装置200の基部の反対側に存在する。好ましくは、上側のLED252aは、感知できる断続で、および/または、強度を変化させることで、光を放射するように制御される。例えば、LEDのパルス幅は、LEDの感知される強度を変化させるように、あるいは、LEDが感知できる断続的なオン時間およびオフ時間を提供するように、時間の経過とともに調節されてもよい。したがって、フリッカ(炎のような揺らめき)は、強度が変化する、一定の感知される光を放射することにより、(感知される)光を断続的に放射することで、あるいは、それらを組み合わせることによって、得られてもよい。上側のLED252aとは対照的に、下側のLED252bは、光がほぼ連続的に放射されるように感じられ、および/または、ほぼ一定の強度を有するように感じられるように制御される。この“連続的な”光は、LEDに供給される定電流の結果として、あるいは、ほぼ一定のパルス幅をある時間に渡り提供することにより、得られてもよく、これにより、そのLEDのみを観察した場合、一定の光を観察者に感じさせる。あるいは、パルス幅は、微妙な強度の変化を提供するために、時間の経過とともに微量に調節されてもよい。
【0020】
この方法により、LED252aおよび252bは、炎が揺らめいているような効果を生成するように動作する。例えば、伝統的なロウソクを灯す場合、炎の基部は、ほとんど揺れ動いていないように見えるが、芯の基部からより遠い炎の部分は、よりはっきりと揺らめいている。LED252aおよび252bの本発明による構成は、この視覚的な特徴を模倣しているものである。黄色っぽい色または琥珀色を有するLEDを使用することが好ましい。より詳細には、使用されるLEDの発光波長が約580ナノメートルから約600ナノメートルの範囲にあることが好ましく、また、使用されるLEDが約585ナノメートルから約595ナノメートルの範囲に存在する発光波長を有することはより一層好ましいことである。
【0021】
当然ながら、好ましい実施形態による光源の変形を想定することができる。例えば、単一のLEDが、使用されてもよく、それは、変化する強度および/または感知できる断続を有するように制御され、それにより、炎が揺らめいているような効果を提供する。ただ1つのLEDを使用する装置は、消費電力がより少ない低コストの装置をもたらす。あるいは、2つよりも多いLEDが、恐らくはより大きな炎を感じさせるように使用されてもよい。また、多くの色のLEDが、知られており、例えば、赤みを帯びた色合い、オレンジ系の色、および/または、黄色系の色合いを使用することにより、炎により良く似せるために使用されてもよい。また、例えば、RGB LED(すなわち、赤、緑、青のLEDからなるアレイ)を用いて、色を変化させてもよい。使用されるLEDの配置とともに、それらのLEDの種類をそのように変更することにより、豊富な美観を得ることができ、それらには、様々な色付きの表現、色付きの炎、および、色付きの揺らめきが、含まれる。また、LEDのデューティーサイクルを調節することで、好みのデザインによって決定されるように光の輝度を減少または増大させてもよい。
【0022】
さらに、複数のLEDが、使用される場合、一方のLEDが、ほぼ一定の強度で発光し、かつ、他方のLED252aが、炎が揺らめいているような効果を提供する必要はない。一方または両方が、ほぼ一定の強度に保持されてもよく、また、一方または両方がちらつく光を放射してもよい。
(芳香発散器)
【0023】
芳香発散器が、好ましくは、本発明と一体的に提供される。芳香発散器は、好ましくは、ゲルおよび液体の形態を含む多くの一般的な形態の中のいずれか1つとして香料を有する交換可能な容器を含む。そのようなゲルおよび液体の形態において、香料は、一般的には、例えば、含浸、混合、コーティング、可溶化、または、その他の手段により、担持物質と組み合わせられる。そして、香料および担持体は、例えば、カートリッジ、パウチ、ブラダー、貯蔵器等の容器に入れられ、その容器の一部分は、そこから香料が染み出ることができるように形成される。例えば、香料は、染み出ることのできる部分を空気が通過するとき、そこから発散させてもよく、あるいは、香料は、熱を加えることにより、気化させられ、容器から発散させてもよい。そのような場合、散布器は、揮発性物質が容器から放出される量を変化させるために、制御可能な加熱装置を有してもよく、あるいは、気化させるべき香料の周囲の空気流を制御するための機械式制御装置(遮蔽体またはファンのような)を有してもよい。
【0024】
別の種類の芳香発散器は、芯を利用した発散器であり、この発散器においては、香料液は、毛管作用により、貯蔵器のような容器から芯によって吸い上げられ、大気中に分散する。さらに、芳香散布器は、芳香を芯から発散させるために、噴霧器を使用してもよい。
【0025】
より詳細には、この噴霧器型芳香散布器は、貯蔵器から香料液を吸い上げるのに芯を使用する。テーパーの付いた微細なオリフィスを有するオリフィスプレートが、芯に接触した状態で配置される。例えば、圧電セラミック材料から製造されたアクチュエータエレメントが、好ましくは、オリフィスプレートに接続される。アクチュエータエレメントは、好ましくは、環状であり、オリフィスプレートは、好ましくは、円形である。高周波交流電圧の形態による電力が、アクチュエータエレメントを横切る電界を生成するために、アクチュエータエレメントの対向する上面および下面に印加され、これらの電界は、アクチュエータエレメントを半径方向に膨張および収縮させ、オリフィスプレートを撓ませ、それにより、オリフィスプレートの中央領域が、上下に振動する。この振動の結果として、液体が、オリフィスプレートのオリフィスを通過し、小さな液滴の形態で、オリフィスプレートの上面から放出される。
【0026】
この種の噴霧装置のより詳細な説明は、上述した2003年4月14日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/412,911号において知ることができる。さらに、噴霧装置に使用される支持構造体のより詳細な説明は、2002年11月26日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/241,215号において知ることができる。さらに、’215出願の明細書は、この明細書に組み込まれる。
【0027】
当然ながら、必要であれば、設計上の選択、製造コスト、などを考慮して、その他の芳香発散装置が、代用されてもよい。さらに、当業者には明らかなように、各々の種類の散布器においてさえも、変形が、可能である。
(電源)
【0028】
電源は、光源を点灯するために、電力を供給し、必要であれば、芳香を放出するのを助けるために、芳香発散器に電力を供給する。例えば、電源は、上述した噴霧型芳香散布器におけるアクチュエータプレートの上面および下面に電圧を供給する。さらに、電源は、さらなるコンポーネント、例えば、ファンまたはヒーターに電力を供給するために使用されてもよい。
【0029】
好ましい実施形態においては、電源は、1つ以上のバッテリーを備える。バッテリーを1つ以上使用する場合、電圧昇圧またはチャージポンプ(以下でより詳細に説明する)が、コンポーネントへの十分な電力を保証するために用いられてもよい。バッテリーは、交換可能なものであってもよく、あるいは、再充電可能なものであってもよい。再充電可能なバッテリーが、使用される場合、それらのバッテリーは、再充電のために取り外されてもよく、あるいは、アダプターが、装置上に提供されてもよく、それにより、装置からバッテリーを取り外すことなく、それらのバッテリーを充電することができる。例えば、レセプタクルが、装置に取り付けられ、コンセントから電力を供給するプラグを収容してもよい。
【0030】
しかしながら、電源は、バッテリーを備えなくてもよい。例えば、装置で使用される電力は、コンセントから直接に取り出されてもよい。しかしながら、当業者には明らかなように、交流電源の使用は、AC/DCコンバータを装置をさらに含める必要がある場合もある。
(制御回路)
【0031】
“制御回路”という用語は、本明細書において使用される場合、本発明を実施するために使用されてもよいすべての制御を網羅する象徴的な用語であると解釈されたい。例えば、好ましい実施形態は、マイクロコントローラおよび/または回路基板を参照して説明され、それらすべては、制御回路に相当する。本発明を実施するために使用されてもよい制御回路の想到することのできるさらなる例は、特殊用途の集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサー、および、1つ以上の抵抗および/またはコンデンサからなる構成である。制御回路は、ソフトウェアを含んでもよく、あるいは、含まなくてもよい。しかしながら、制御回路のこれらの例に、限定されるものではない。その他の制御回路が、同様に、使用されてもよい。
【0032】
制御回路は、一般的には、装置の動作を制御するために使用され、また、バッテリーにより電力が供給される。より詳細には、制御回路は、光源の動作を制御するための信号を提供するように設計される。1つ以上のLEDが、光源として提供される場合、マイクロコントローラは、放射される光を感じ得る強度を制御するために、LEDのデューティーサイクルを変化させ、それにより、ロウソクのような揺らめく効果を作り出すことができる。
【0033】
少なくとも2つのLEDが、使用され、かつ、一方のLEDが、ほぼ一定の強度であるように感じられる光を放射するために、定電流を受け取る場合、そのLEDは、回路基板から切り離して制御されてもよく、それにより、装置をオンにするときには電源から供給電力を受け取るか、あるいは、装置をオフにするときには電力を受け取らないかのいずれかである。言い換えれば、一方のLEDが、一定の強度の光を放射する場合、そのLEDのデューティーサイクル内のパルス幅を調節するための手段(マイクロコントローラのような)を提供しなくてもよい。この場合には、マイクロコントローラは、明滅するLEDのみの動作を調節すればよい。別の実施形態においては、一定の強度の光を放射するLEDは、パルス幅の周波数を観察者が感知できないようにコントローラによって設定されたパルス幅変調により制御されてもよい。このように、全体的なフリッカープレゼンテーションを加えるために、一定の強度の光を放射するLEDの強度をわずかに変化させてもよい。
【0034】
また、噴霧器を含む芳香散布器が、使用される場合、制御回路は、バッテリーからの電力を、アクチュエータ部材を膨張および収縮させるのに必要な高い周波数の交流電圧に変換するための回路を含んでもよく、それにより、芳香散布器から芳香を発散する。さらに、マイクロコントローラは、芳香の分散を促すために、ファン、加熱エレメント等を制御してもよい。さらに、マイクロコントローラは、光源および芳香散布器の一方または両方を自動的にオンまたはオフにする制御を含んでもよい。例えば、タイマーが、含まれてもよく、所定の時間が経過すれば、いくつかのあるいはすべてのコンポーネントは、停止する。
【0035】
また、制御回路は、その他の機能を提供してもよい。例えば、バッテリーが、電源として使用される場合、チャージポンプを組み込むことが望ましい場合がある。知られているように、LEDは、動作するために順方向電圧を必要とする。この順方向電圧は、例えば、LEDにより放射される光の色に応じて、変化してもよいが、本発明とともに使用される好ましいLEDは、約1.8ボルトから約2.5ボルトの範囲にある電圧を順方向電圧として必要とし、典型的には、約2.0ボルトから約2.1ボルトの範囲にある電圧を必要とすることもある。チャージポンプは、バッテリーによって供給される電圧が時間の経過とともに順方向電圧よりも低い電圧まで低下したときに、LEDへの供給電圧がLEDの順方向電圧よりも大きくなることを保証する。チャージポンプは、バッテリーによって供給される電圧レベルよりも大きい電圧レベルを生成するために、1つ以上のコンデンサを使用して電力を蓄える。したがって、チャージポンプは、電圧レベルを順方向電圧よりも大きいレベルにまで昇圧することができる。このように、バッテリーが、それらがより低い電圧を出力する段階まで使い果たされたとしても、LEDは、動作しつづける。その結果、ただ1つの組のバッテリーは、チャージポンプが使用されない場合よりも長い時間のみ装置に電力を供給することができる。
【0036】
さらに、制御回路は、定電流源を含んでもよく、その定電流源は、バッテリー電圧に関係なく、定電流がLEDに供給されることを保証する。そうでない場合は、より高い電圧およびそれに対応するLED電流が、バッテリー寿命の初期の時点において供給され、その電圧は、バッテリーが使用されるにつれて、次第に低下する。これにより、観察者は、1組の新しいバッテリーを取り付けたときには、より明るい明滅を感じ、そして、バッテリー出力が順方向電圧かまたはそれ以下にまで減少するにつれてその強度が減衰し、その時点においてはチャージポンプが、動作することになる。したがって、定電流源を提供することにより、LEDは、経時的に一定の強度を有する光を放射することができ、これは、バッテリーが電力を消耗し始めたとき、顕著に暗くなるのを防止する。しかしながら、チャージポンプが使用される場合、電流はLEDに定常的に供給されない。チャージポンプが充電する時間間隔が存在しなければならないため、チャージポンプを介して提供される電力は、それの性質上、断続的である。したがって、定電流がLEDに供給されず、したがって、チャージポンプが動作しているときには、定電流源は正しく機能しない。
【0037】
しかしながら、平均定電流源を介して、平均定電流をLEDに供給することが可能である。平均定電流源においては、そうでない場合は、提供されるであろう定電流に等しい平均電流をサイクル全体において実現するために、電流は、サイクルの一部分の間において供給される。より詳細には、定電流源が、2つのLEDの各々に定電流を供給する場合、平均定電流源は、(i)サイクルの一部分の間に、第1のLEDに電流(典型的には一定である)を供給し(このサイクルは、好ましいデザイン特徴に基づいて設定され、LEDの光強度変調に関連して言及されたデューティーサイクルと同じものではない)、(ii)サイクルの別の部分の間に、第2のLEDに電流(典型的には一定である)を供給し、そして、サイクルの最後の部分の間には、いずれのLEDにも電流を供給しない。例えば、2つのLEDが、提供される場合、定電流源は、LEDを動作させるとき、例えば、15mAの定電流を第1のLEDに供給し、そして、15mAの定電流を第2のLEDに供給する。しかしながら、例えば、平均定電流源は、1/3サイクルの間に、45mAを第1のLEDに供給し、さらなる1/3サイクルの間に、45mAを第2のLEDに供給し、そして、最後の1/3サイクルの間には、電流は供給されない。あるいは、電圧は、LEDが動作させられる2/3サイクルの間に、わずかに低下する場合があるため、充電の直後に動作させられたLEDは、動作させられた第2のLEDよりもわずかに明るいように見える場合がある。したがって、LEDを駆動するための交番サイクルは、順番に、いずれのLEDも動作させられない第1の1/6サイクル、第1のLEDが動作させられる第2の1/6サイクル、第2のLEDが動作させられる第3の1/6サイクル、いずれのLEDも動作させられない第4の1/6サイクル、第2のLEDが動作させられる第5の1/6サイクル、および、第1のLEDが動作させられる最後の1/6サイクルからなってもよい。このように、第1のLEDは、半分の時間だけ充電した直後に動作させられ、第2のLEDは、他の半分の時間だけ充電した直後に動作させられる。したがって、両方の例において、LEDに供給される平均電流は、定電流源により提供される電流と同じであるが、このように、サイクルの一部分の間においては、いずれのLEDにも電流が提供されず、したがって、チャージポンプが動作するための時間間隔が、確保される。そのために、チャージポンプが、動作させられたとき、動作は、変化しない。その理由は、充電時間は、サイクルの中に予め提供された一部分であるからである。当業者には理解できるように、平均電流源によって使用されるサイクルは、LEDが光を絶え間なく放射しているように(あるいは、上述したような明滅を)感じられるほどに十分に高い周波数であるべきである。
【0038】
1つ以上のチャージポンプ、定電流源、および、平均定電流源の多くの組み合わせが、使用されてもよい。例えば、定電流源が、チャージポンプが動作する時間まで、使用されてもよく、その後に、平均定電流源が、使用されてもよい。便宜上、ここでは、電流源コントローラという用語が、定電流または平均定電流を提供するための機構を意味する場合に使用される。これは、定電流源、平均定電流源、または、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
【0039】
また、制御回路は、バッテリーが所定の電圧以下になったときに、装置を停止させる制御を含んでもよい。このようにして、装置は、寿命が終息しかけているバッテリーから電力を消費しつづけることをせず、したがって、バッテリーから電解液が漏れる危険性を減少させる。さらに、制御回路は、芳香発散器が装置内に配置されているときにのみLEDが動作するのを可能にするセンサーおよび/またはスイッチと組み合わせて、設計されてもよい。
(支持構造体)
【0040】
本発明は、また、光源、芳香発散器、電源、および、制御回路、または、それらをいくつか組み合わせたものを支持するために提供された支持構造体を含む。“支持構造体”という用語は、これらの用語が好ましい実施形態の説明において使用されるとき、シャーシ、ハウジング、ホルダー、および、基部のすべてに加えて、本発明の特徴を支持または包含する場合に使用される類似する構造体をも網羅することを意図したものである。
(好ましい実施形態)
【0041】
これまでに本発明のコンポーネントを概略的に説明したので、ここで、本発明による光および物質の発散装置の好ましい実施形態を説明する。これらの好ましい実施形態は、上述したコンポーネントからなる様々な新しい構成に加えて、さらなる要素を含む。
【0042】
図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0043】
この好ましい実施形態によれば、シャーシ102が、提供される。図示されるように、シャーシ102は、シャーシ基部102bと、そのシャーシ基部102b上に形成されたシャーシ柱102aとを備える。シャーシ基部102bおよびシャーシ柱102aは、一体的に形成されてもよく、あるいは、個別の取り付け可能な部材として形成されてもよい。また、シャーシ102は、さらなるコンポーネントを含んでもよい。例えば、1つ以上の脚102cが、シャーシ基部102bから垂れ下がっていてもよく、その脚102cは、シャーシ基部102bに取り付けることができ、あるいは、シャーシ基部102bと一体的に形成される。さらに、図1に示されるように、1つ以上の細長い開口またはスロット114が、シャーシ基部102bを貫通して形成されてもよい。図示されるように、スロット114は、好ましくは、弧状であり、より広い部分114aおよびより狭い部分114bを備える。スロット114は、以下において、より詳細に説明される。
【0044】
芳香発散器104、発光先端106、カラー108、2つのバッテリー110、および、制御部112が、好ましくは、シャーシ102上に配置される。バッテリー110は、好ましくは、シャーシ102から着脱可能に取り外すことができ、それにより、それらは、必要に応じて、交換されてもよく、および/または、再充電されてもよい。制御部112は、好ましくは、プリント回路基板116、コントローラ118(例えば、ASIC、マイクロコントローラ等)、および、装置を動作させるためにバッテリーから供給される電力に関連して動作する2つのスイッチ120および122を含む。
【0045】
この実施形態において、芳香発散器104は、好ましくは、交換可能な香料カートリッジ104aであり、その香料カートリッジ104aは、シャーシ102上に配置されたカートリッジマウントに着脱可能に固定することができる。この実施形態において使用される香料カートリッジ104aは、好ましくは、受動的な芳香発散器である。より詳細には、放出することのできる香料は、好ましくは、ゲルまたは液体の中に含まれ、時間の経過とともに空気中に発散させる。したがって、芳香は、カートリッジ104aの上方を空気が流れることにより発散させられ、電力は、芳香を空気中に発散させるためには必要とされない。しかしながら、上述したように、芳香が発散される量を増加させるために、ファンまたはヒーターような装置が、本装置とともに使用されてもよい。
【0046】
この実施形態においては、図2に示されるように、好ましいカートリッジ104aは、突起124を含み、その突起124を貫通して、ほぼU字形の開口126が、形成され、シャーシ柱102aが、その上に配置されあるいはそれと一体的に形成された支柱128を有し、その支柱128は、カートリッジマウントの役割をなす。カートリッジ104a上に形成された開口126および支柱は、支柱が、開口の中に嵌り込み、それにより、香料カートリッジ104aをシャーシ102に取り付けるように設計される。この実施形態においては、カートリッジ104aは、シャーシ基部102bの底面を貫通して形成された開口を介して、シャーシ102に誘導され、かつ、シャーシ102から取り外される(以下でより詳細に説明するように、この開口は、また、空気流がカートリッジ104aの周囲を流れるのを可能にし、芳香を放出するのを助ける)。このように、カートリッジ104a上の開口は、スナップ式に支柱128に係合し、かつ、支柱128から離れる。
【0047】
当然ながら、香料カートリッジ104aをシャーシ102に固定し、あるいは、香料カートリッジ104aをシャーシ102から取り外すための別の方法を考えることもできる。例えば、カートリッジ104aは、シャーシ102の側面から取り付けられ、また、側面から取り外されてもよく、その場合には、U字形の開口126は、なくてもよい。それの代わりとして、円形の開口が、その中に支柱128を収容するために十分なものである場合がある。さらに、支柱および開口は、まったく提供されなくてもよい。例えば、シャーシ102およびカートリッジ104aは、カートリッジ104aをシャーシ102に固定するために、それらの間に締まり嵌めが形成されるように設計されてもよい。これらの例は、単なる例として説明されたものである。多くのカートリッジマウントおよびカートリッジ構造を考えることができ、当業者には、明らかなことである。本発明は、交換可能な芳香発散器をシャーシに着脱可能に取り付けるあらゆる手段を意図するものである。好ましくは、本発明は、カートリッジをスナップ式に係合および係止するための機構を含む。
【0048】
また、この実施形態のさらなる要素として、芳香発散器104の存在を検出するための手段が、提供される。例えば、装置は、芳香発散器104が取り付けられている場合にのみLEDが発光するように制御されてもよい。図3に示されるように、カートリッジ検出器スイッチ122が、シャーシ102上に配置される。例えば、カートリッジ検出器スイッチ122は、定常位置および作動位置の間で作動可能であり、カートリッジ検出器スイッチ122が作動位置にある場合にのみ、LEDは、発光する。したがって、この実施形態においては、香料カートリッジ104aが、シャーシ102に取り付けられているとき、カートリッジ104aの一部分は、カートリッジ検出器スイッチ122に接触し、それにより、そのカートリッジ検出器スイッチ122を作動させる。この機械的なスイッチは、単なる例として提供されたものである。当業者には、香料カートリッジ104aの存在を検出するためにその他の種類のスイッチおよび/またはセンサーが同様に使用されてもよいことがわかるはずである。
【0049】
先端106は、好ましくは、シャーシ柱102aの上部に配置され、その中に、光源が、配置される。好ましくは、上述したように、2つのLEDが、先端106内において、上下に並べて配列される。LEDから放射される光は、先端106により散乱させられ、また、先端106を介して伝播される。この実施形態においては、図2に示されるように、先端106は、装置の分離したコンポーネントであり、シャーシ102の上部に形成された穴130の中に配置される。また、先端106は、シャーシ102と一体的に形成されてもよい。しかしながら、先端106を分離した部材にすることにより、先端106を、例えば、その他の異なる構造または色を有する先端と交換することができる。また、分離した先端106は、シャーシ102に使用された材料と異なる材料から形成されてもよい。好ましくは、先端106は、1つ以上のプラスチック、ガラス、蝋等から形成されてもよい。さらに、先端106は、暗闇で光る材料、または、LEDを停止させた後にしばらく光り続ける材料から形成されてもよい。
【0050】
また、この実施形態においては、好ましくは、カラー108が、シャーシ102の上部に配置される。カラー108は、分離したコンポーネントとして示されるが、シャーシ102の一部分からなってもよい。カラー108は、それの中心を軸方向に貫通して形成された開口を有し、先端106の一部分が、好ましくは、その開口の中に配置される。カラー108は、好ましくは、シャーシ102に対して動かすことができる。好ましくは、ユーザは、定位置からカラー108を動かし、LEDを点灯および消灯する。例えば、図3に示されるように、カラー108は、それから下方向に延びる1つ以上の歯132を有してもよく、リップ134が、各々の歯132の遠端から外側へ延びる。バネ136が、シャーシ102とカラー108との間に配置され、カラー108をシャーシ102から遠ざかるように付勢する。図6に示されるように、複数の歯収容穴138(歯数132ごとに1つ)が、シャーシ102の上部に形成され、各々の穴138は、肩140を有する。カラー108の歯132は、穴138内に収容され、各々の歯132のリップ134は、肩140に接触し、カラー108をシャーシ102に取り付けた状態を維持する。したがって、カラー108が、バネ136の付勢に逆らって、下方向へ動かされると、歯132は、穴138内を下方向にスライドする。カラー108上の力が、取り除かれると、バネ136の付勢が、カラー108を定常位置または休止位置に戻す。オン/オフスイッチ120は、好ましくは、歯132の1つの下方に配置され、そのために、カラー108を動かすことにより、歯132の1つが、オン/オフスイッチ120を作動させ、LEDを制御して点灯および消灯させる。
【0051】
図1に示されかつこの時点までに説明された装置は、明滅する光および芳香を発散する単一装置100である。この装置は、独立した装置として使用されてもよいが、好ましくは、図4、図5、および、図6に示されるように、ホルダー141とともに使用される。
【0052】
好ましいホルダー141は、内側シェル142および外側シェル144を含む。内側シェル142は、好ましくは、一般的には、円筒形であり、開いた底部、および、その内側シェル142の上部の中心を貫通して形成された開口143を備える。ホルダー141が、単一装置100上に降ろされると、先端106が、開口143を通過し、内側シェル142の上部の下面は、カラー108に接触する。このように、ホルダー141は、単一装置に対して回転可能である。すなわち、内側シェル142(および、ホルダー141の残りの部分)が、カラー108を中心にして回転しても、単一装置は、静止したままである。
【0053】
さらに、1つ以上の隆起部148が、内側シェル142の開いた下端部から下方へ垂れ下がった伸長部147から半径方向に外側へ延びる。隆起部148は、ホルダー141が単一装置100上に配置されたときにシャーシ基部102bに形成されたスロット114のより広い部分114aを通過するがスロット114のより狭い部分114bは通過できないような寸法を有する。しかしながら、伸長部147の厚さは、スロット114のより広い部分114aの幅およびより狭い部分114bの幅の両方よりも小さい。したがって、ホルダー141は、隆起部148がスロット114のより広い部分114aと整列したときにのみ、単一装置100に取り付けることができ、かつ、単一装置100から取り外すことができる。しかしながら、ホルダー141が、単一装置100上に完全に降ろされると、隆起部148は、シャーシ基部102bの下方に位置し、それにより、伸長部147は、スロット114内に配置される。したがって、ホルダー141は、単一装置100に対して自由に回転することができ、その回転は、スロット114により制約される。
【0054】
外側シェル144は、好ましくは、LEDにより放射された光が透過できる材料から製造される。例えば、外側シェル144は、ガラス、プラスチック、または、蝋から製造されてもよい。さらに、外側シェル144は、LEDにより放射された光を散乱させてもよい。この散乱は、先端106により達成された散乱に追加するものであってもよく、あるいは、先端106は、放射された光を散乱しなくてもよく(あるいは、先端106は含まれなくてもよく)、外側シェル144のみが、光を散乱する。また、外側シェル144は、様々な色から製造されてもよく、また、所望の美観に応じて、外側シェル144上に、様々な色、パターン、デザイン等が形成されてもよい。
【0055】
内側シェル142および外側シェル144は、単一ホルダー141として形成されてもよく、あるいは、それらは、個別のコンポーネントであってもよく、それらのコンポーネントは、製造された後に組み立てられる。さらに、ホルダー141は、基部146を含んでもよい。その基部は、純粋に装飾的なものであってもよく、あるいは、内側シェル142および外側シェル144をお互いに固定するための手段として使用されてもよい。当然ながら、ホルダー141が、単一装置100上に配置されたとき、内側シェル142の上部は、動かすことのできるカラー108と接触した状態にあるため、ホルダー141を下方向に動かすことで、カラー108が下方向に動き、それにより、上述したように、LEDを点灯および消灯させる。
【0056】
また、図面からわかるように、ホルダー141が、単一装置100上に配置されたとき、内側シェル142およびシャーシ基部102bは、実質的に密閉された空間を規定し、その空間の中に、香料カートリッジ104a、バッテリー110、および、制御部112が、配置される。先端106は、内側シェル142の中心開口143を介して、実質的に密閉された空間から上方に延びる。しかしながら、上述したように、好ましい芳香発散器106は、芳香を空気中に放出するために、それを横切る空気流を必要とする受動的放出システムである。したがって、香料カートリッジ104aを横断するように空気流がキャビティを流れることが、必要とされる。好ましい実施形態においては、この空気流は、対流により達成される。より詳細には、開口が、実質的に密閉された空間の上部および下部を貫通して形成される。上述したように、香料カートリッジ104aが挿入されかつ取り出される開口が、シャーシ基部102bを貫通して形成される。さらに、図面に示されるように、カラー開口109が、カラー108を貫通して形成され、それにより、空気が流れるのを可能にし、そして、通気開口150が、内側シェル142の上部を貫通して形成される。したがって、カラー開口109の部分が、通気開口150の部分と位置合わせさせられると、空気が周囲環境と実質的に密閉された内側空間との間を流れることのできる通路が、形成される。さらに、容易にわかるように、単一装置に対してホルダー141を回転させることは、すなわち、スロット114内においてホルダー141を回転させることは、覆被した通気開口150に向かい合ったカラー開口109を幾分か露出させることにより、カラー開口109および通気開口150を流れる空気流を制御する。この構成によれば、周囲空気は、好ましくは、シャーシ基部102bを貫通して形成された開口から装置に入り、カラー開口109および通気開口150から出る。
【0057】
これまでに、好ましい光および芳香発散装置が、説明された。当然ながら、この実施形態への変更を考えることができる。例えば、異なるパターンで形成された開口、より多いかあるいはより少ない開口、および/または、より大きいかあるいはより小さい開口を提供することは、装置を流れる空気流を変更することができる。例えば、開口は、内側シェル142の上部に提供された通気開口150に加えて、あるいは、その通気開口150の代わりに、ホルダーの内側シェル142の側面を貫通して提供されてもよい。また、カラー開口および/または通気開口150は、より大きく、あるいはより小さく製造されてもよい。
【0058】
さらに、カラー108は、LEDを点灯および消灯するために、シャーシ102に対して上下に移動可能であるように説明されたが、その代わりに、カラー108は、LEDを点灯および消灯するために、シャーシ102に対して回転可能なものであってもよい。あるいは、カラー108は、まったく動かすことができないものであってもよく、LEDを点灯および消灯するために、スイッチが、装置の外面上に提供されてもよい。また、装置の照明特性を制御するために、さらなるスイッチが、提供されてもよい。例えば、様々な照明表現または様々な色のLEDに切り替えるために、スイッチが、提供されてもよい。
【0059】
ここで、図7A〜図7C、図8、および、図9を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。この実施形態は、第1の実施形態に関して上述した要素に類似するものを含み、それらの要素については、繰り返して説明されない。しかしながら、この実施形態においては、芳香発散器は、好ましくは、受動的発散システムではなく噴霧器を含む。
【0060】
この実施形態において、本発明の好ましい光および物質発散装置200は、シャーシカバー202aおよびシャーシ基部202bを備えたシャーシ202を含み、それらのシャーシカバー202aおよびシャーシ基部202bは、2つのLED252aおよび252bのそれぞれ、芳香発散器204、2つのバッテリー210、および、マイクロコントローラ218を備えたプリント回路基板を完全に包みこむ空間をお互いに構成する。LED252aおよび252bは、バッテリー210およびマイクロコントローラ218の両方に直接的にあるいは間接的に接続される。上述したように、この実施形態の芳香発散器204は、好ましくは、噴霧器アセンブリ205を含む。シャーシ202内に存在する芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218が整列することが重要なことではないが、これらのコンポーネントの各々は、好ましくは、シャーシカバー202aの上面の下方に配置される。また、LED252aおよび252bは、好ましくは、装置の上面に対して実質的に中心に、かつ、芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218の上方に、すなわち、芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218を挟んでシャーシ基部202bの反対側に配置される。LED252aおよび252bの少なくとも一部分は、好ましくは、シャーシカバー202aの上面の上方に配置される。このように、LED252aおよび252bをその他のコンポーネントの上方に配置することにより、光の発散は、それらのコンポーネントにより妨げられることはなく、それによって、影が、実質的に防止され、より実物のように見える炎が、生成される。
【0061】
シャーシ202内に存在する様々な要素の整列は、重要ではないが、シャーシ202は、好ましくは、シャーシ202内において芳香発散器204を整列させるための水平プラットフォーム252(好ましくは、シャーシ基部202b上に配置される)を含む。プラットフォーム252は、好ましくは、そのプラットフォーム252を貫通するプラットフォーム開口254を有し、そのプラットフォーム開口254は、プラットフォーム開口254の周囲に形成された1つ以上の切欠き255を備える。好ましくは、芳香発散器204に使用するための交換可能な貯蔵器256が、貯蔵器256上に形成された1つ以上の塊部258(1つの塊部258がプラットフォーム252に形成された1つの切欠き255に対応する)を備える。貯蔵器256を挿入するために、貯蔵器256の一部分が、プラットフォーム252のプラットフォーム開口254に挿入され、塊部258が、切欠き255を通過する。塊部258が切欠き255を通過すると、貯蔵器256は、回転させられ、それにより、塊部258は、プラットフォーム252の上面に支持される。また、プラットフォーム252の上面は、貯蔵器が組み合わせられる噴霧器アセンブリ205を支持する。
【0062】
さらに、シャーシ202の内面は、様々な突起を含んでもよい。これらの突起は、好ましくは、シャーシ202内における様々なコンポーネントを適切に整列させるのを助けるために、および/または、シャーシ202内に存在するコンポーネントを保護するために、提供される。例えば、垂直突起260(図7Cに示される)は、芳香発散器204を含む領域をマイクロコントローラ218を有する領域から分離する。このようにして、貯蔵器256が、交換されるとき、マイクロコントローラ218には、アクセスすることができず、したがって、マイクロコントローラ218を不注意により損傷し、あるいは、マイクロコントローラ218を偶発的に汚染することが、回避される。
【0063】
シャーシカバー202aは、それをシャーシ基部202b上に配置することができ、それにより、単一装置200を形成するように設計される。突起または先端206は、好ましくは、シャーシカバー202a上のほぼ中央に配置される。先端206は、一般的には、シャーシ基部202bから遠ざかるような方向に、軸方向に延び、シャーシカバー202aがシャーシ基部202b上に配置されたときにLED252aおよび252bが配置される空間を形成する(上述したように、LED252aおよび252bは、好ましくは、縦に並べて配列される)。先端206は、形状がほぼ円錐形であり、かつ、好ましくは、LED252aおよび252bにより放射された光を散乱させる材料から製造される。しかしながら、例えば、2つよりも多いLEDが使用される場合、あるいは、ハウジングの幅が比較的に広い場合には、突起の形状を変更することが望ましい場合がある。例えば、より広い先端206が、幅の広い装置200とともに使用される場合には、先端206は、より一層にドーム形であってもよい(先端206を比較的にシャーシ202の近くに維持するために)。
【0064】
先端206は、好ましくは、高さが約1/8インチ(3.2mm)から約3インチ(76.2mm)の範囲にあり、幅が約1/8インチ(3.2mm)から約3インチ(76.2mm)の範囲にある。装置200の残りの部分は、好ましくは、高さが約2インチ(50.8mm)から約10インチ(254mm)の範囲にあり、また、好ましくは、幅が約1.5インチ(38.1mm)から約6インチ(152.4mm)の範囲にある。このように構成することで、装置200は、様々な伝統的なロウソクの寸法および形状を有することができ、かつ、LED252aおよび252bを内部に閉じ込めることにより、先端206は、炎を模倣する。
【0065】
また、シャーシカバー202aは、それを貫通する発散開口262を含む。シャーシカバー202aが、シャーシ基部202b上に配置されると、発散開口262は、芳香発散器204と整列する。より詳細には、発散開口262は、芳香発散器204により分配される芳香がシャーシカバー202aを通過して周囲空気まで流れるように形成され、すなわち、シャーシカバー202aは、芳香発散器204からの芳香が散布されるのを妨げない。
【0066】
そのようなことは、必要ない場合があるが、好ましくは、シャーシカバー202aは、シャーシ基部202bに確実に固定される。例えば、図7Aに示されるように、シャーシカバー202aは、シャーシ基部202bに着脱可能に取り付けられてもよく、それにより、例えば、交換のために、貯蔵器256および/またはバッテリー210にアクセスすることができる。シャーシカバー202aが、シャーシ基部202bに着脱可能に取り付けることができるものである場合、ロック機構が、使用されてもよい。例えば、引き付け合う磁石が、シャーシカバー202aおよびシャーシ基部202b上に配置されてもよく、あるいは、シャーシカバー202aが、シャーシ基部202bの結合要素と互換性があるように設計された要素を含んでもよい。このように、特有のカバーおよび基部のみが、使用されてもよい。
【0067】
別の形態において、シャーシ基部202bおよびシャーシカバー202aが、お互いに固定されて単一装置200を形成する場合、それらは、比較的に動きやすいものであってもよいことを考えてもよい。より詳細には、シャーシカバー202aが、円筒形であれば、それは、シャーシ基部202b上において回転可能なものであってもよい。例えば、シャーシカバー202aの回転は、LED252aおよび252b、および/または、芳香発散器204をオンおよびオフにしてもよい。
【0068】
着脱可能なシャーシカバー202aの変形として、例えば、新しい香りが、所望されるとき、あるいは、貯蔵器256が、空であるとき、貯蔵器256を交換するために、装置200は、ハッチを含んでもよい。考えられる例としての2つのハッチ264aおよび264bが、各々、図8および図9に示される。
【0069】
図8に示されるように、ハッチ264aは、装置200の側面に配置されてもよい。ハッチ264aは、好ましくは、ヒンジで取り付けられ、かつ、装置200から完全に取り外すことはできない。図示されるように、ハッチ264aは、貯蔵器256にアクセスするために、開かれてもよい。また、ハッチ264aは、ユーザがバッテリー210にアクセスするのを可能にするために、開かれてもよい。
【0070】
あるいは、ハッチ264bは、装置200の底面に形成されてもよい。例えば、図9に示されるように、ほぼ円形のハッチ264bは、装置200から取り外すことができる。この構成において、貯蔵器256は、好ましくは、ハッチ264bと結合される。貯蔵器256をハッチ264bに結合することにより、ハッチ264bは、貯蔵器256を支持し、かつ、組み立てられるときに、噴霧器アセンブリ205に対して貯蔵器256が適切に配置されることを保証する。より詳細には、噴霧器アセンブリ205が、使用されるとき、ハッチ264bを取り外すことにより、貯蔵器256の一部分が、噴霧器アセンブリ205に接触した状態から取り出される。そして、貯蔵器256は、ハッチ264bから取り出され、新しい貯蔵器256が、ハッチ264bに結合され、ハッチ264bが、再度、取り付けられ、貯蔵器256は、噴霧器アセンブリ205と適切に整列する。図9のハッチ264bが、使用される場合、水平プラットフォーム252は、貯蔵器256を支持しなくてもよく、また、貯蔵器256を整列させなくてもよい。その理由は、ハッチ264bが、これらの機能を実行するからである。そのようなものとして、水平プラットフォーム252は、直接的に、あるいは、好ましくは、支持体により、噴霧器アセンブリ205を支持する。
【0071】
また、シャーシ基部202bは、1つ以上の開口266を含んでもよく、ユーザ制御スイッチが、その開口266を貫通する。例えば、トグルスイッチ220が、ユーザが1つ以上の芳香発散器204およびLED252aおよび252bをオンおよびオフにするのを可能にし、スライダースイッチ268が、ユーザが芳香発散器204から発散される香料の量を調節するのを可能にする。その代わりにあるいはそれに加えて、ユーザがLED252aおよび252bの発光特性を調節するのを可能にしあるいは放射される照明表現を変更するのを可能にするスイッチが、さらに、提供されてもよい。
【0072】
したがって、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態は、独立した装置として使用されてもよい単一の光および物質発散装置200を提供する。装置200は、伝統的なロウソクの寸法および形状を模倣するように構成されてもよい。
【0073】
したがって、明らかなように、好ましい実施形態の各々において、単一装置100および200が、提供され、それらの単一装置は、揺めく光および香料のような物質を周囲空気に発散する。上述したように、第1の実施形態の好ましい単一装置100は、好ましくは、ホルダー141とともに使用される。ホルダー141については、上で詳細に説明されたが、それは、単なる例にすぎない。第1の実施形態の単一装置100は、どのような数のホルダーとともに使用されてもよい。同様に、装飾的なホルダーの中に配置される典型的な交換可能なロウソクに類似する第2の実施形態の単一装置200は、また、独自のホルダーとともに使用されてもよい。本明細書の全体を通して使用される場合、ホルダーは、完全に、あるいは部分的に内部に閉じ込めることをすべて網羅することを意図され、それは、単一装置を保持し、取り囲み、単一装置上に配置され、あるいは、単一装置を内部に閉じ込めることである。
【0074】
好ましくは、いずれかの実施形態の単一装置100または200とともに使用されるホルダーの少なくとも一部分は、そこから光を発散させる。図10および図11A〜図11Dは、光および芳香発散装置とともに使用されてもよい代表的な別のホルダー構造のいくつかを示す。
【0075】
芳香発散器が、使用される場合、発散される芳香は、ホルダーから発散されてもよく、このため、ホルダーが十分な通気を提供することは望ましい。より詳細には、第2の実施形態の場合のように、噴霧器アセンブリが使用される場合、光および芳香発散装置は、好ましくは、芳香が分散される発散開口がホルダーの上部から約1インチ(25.4mm)〜約6インチ(152.4mm)の間に存在するように、かつ、ホルダーの内面から十分に離して、ホルダー内に配置される。より好ましくは、発散開口は、ホルダーの上部から約0インチ〜約5インチ(127.0mm)の間に存在する。そのような構成により、芳香のホルダー内部への滞留を最小限に抑えることができる。さらに、ホルダーは、芳香が周囲環境に流れるのを助けるように設計されてもよい。ホルダーの幅がホルダーの上部に近づくにつれて細くなるようにホルダーにテーパーを付与することにより、空気流は、それがホルダーを出るときに増大する。さらに、LEDから光が発散するのをホルダーが妨げないことが好ましい。より詳細には、単一装置は、好ましくは、先端がホルダーから約1/2インチ(12.7mm)〜約2インチ(50.8mm)の間に存在するように、ホルダー内に配置される。より好ましくは、先端は、約1インチ(25.4mm)〜約3インチ(76.2mm)の間に存在する。また、ホルダーは、散布器の役割を果たしてもよい。さらに、ホルダーが例えば芳香発散器から発散された芳香のさらなる分散を促すためのファンをさらに含んでもよいことが考えられる。
【0076】
ホルダーは、装置が配置される単一部材からなってもよい。あるいは、図11A〜図11Dに示されるように、ホルダー241は、ホルダー基部241aとホルダーカバー241bとを備えている。より詳細には、装置は、ホルダーカバー241bを収容および支持するホルダー基部241a内に含まれ、あるいは、そのホルダー基部241aを備える。ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241aにより支持されるとき、先端206を覆う。すなわち、各々の照明装置によりハウジングから発散される光は、また、ホルダーカバー241bを通過する。あるいは、ハウジング、例えば、上部206は、放射された光を散乱させなくてもよく、ホルダーカバー241bのみが、放射された光を散乱させる。
【0077】
この実施形態の特定の例として、図11Aに示されるように、好ましい実施形態において説明したような単一装置を含むホルダー基部241aは、ホルダー基部241aから半径方向に外側へ延びる外周リップ241cを有する。ホルダーカバー241bの少なくとも下部241dは、ホルダー基部241aのリップ241cに係合するような寸法を有し、それにより、ホルダーカバー241bをホルダー基部241a上に支持する。ホルダー241のその他の例示的なものが、図11B〜図11Dに示される。
【0078】
ホルダーカバー241bがホルダー基部241a上に支持されることを考えたが、ホルダーカバー241bがホルダー基部241aに脱着可能に取り付けられることは好ましいことである。例えば、ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241a上にスナップ式に固定されるように設計されてもよい。あるいは、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aは、ホルダーカバー241bをホルダー基部241a上で回転させてロッキング係合を形成するように設計されてもよい。この構成において、あるいは、その他の構成において、ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241aに固定されたとき、相対的な運動が可能なものであってもよい。より詳細には、ホルダーカバー241bが、全体として、円筒形である場合、それは、LED252aおよび252bおよび/または芳香発散器204をオンおよびオフにするために、ホルダー基部241a上で回転可能であってもよい。さらに、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aの係合および切り離しは、光源および/または物質発散器をオンおよびオフにするように作用してもよい。このように、装置は、ホルダーカバー241bを取り付けることによりのみ動作する。さらに、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aは、特定のカバー241bのみをホルダー基部241aとともに使用できるように、特別に設計されてもよい。例えば、ホルダー基部241aは、ホルダーカバー241bのID(例えば、RFタグ)を読み取る読み取り装置(図示しない)を含んでもよい。このように、装置は、ホルダーカバー241bが適切なIDを有しない限り、動作しない。
【0079】
この実施形態によるホルダー241を使用する場合、ホルダーカバー241bがそれから芳香を発散すると考えることができる。例えば、ポリオレフィンのような材料は、それに香料を染みこませあるいは注入してもよいことが知られている。そのような材料でホルダーカバー241bを形成することにより、ホルダーカバー241bは、芳香発散器204により発散される芳香に加えて、染みこんだ芳香を時間の経過とともに発散する。あるいは、この実施形態の装置は、芳香発散器204を含まなくてもよく、その場合には、ホルダーカバー241bのみが、芳香を発散する。また、上述した第2の実施形態については、シャーシと基部の組み合わせは装飾的なロウソクに似ていることがわかり、この場合には、ホルダーは、望ましいものではない場合がある。そのような場合においては、基部またはシャーシに香料(芳香)を染みこませてもよい。
【0080】
この実施形態のホルダーカバー241bは、取り外すことができるため、装置へのアクセスが、容易になり(例えば、バッテリーを交換するために)、かつ、ホルダーカバー241bは、簡単に交換できる。例えば、ホルダーカバー241bに染みこませた香料が、完全に散布されたとき、簡単に未使用の新しいホルダーカバー241bを購入して取り付けることができる。また、最近、改装を行ったばかりのユーザ、または、装置を別の部屋へ動かしたいユーザは、特定の色または異なる美的特徴を有するホルダーカバー241bを購入してもよい。さらに、交換ホルダーカバー241bは、異なる香りを提供してもよい。別の実施形態においては、ホルダー全体(または、基部)が、交換されてもよい。
【0081】
これまでにいくつかの好ましい実施形態を説明したが、多くの異なる実施形態が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、構成されてもよい。本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではない。それとは反対に、本発明は、特許請求の範囲に記載される本発明の精神および範囲の中に含まれる様々な変形および同等の構成を網羅することが意図される。すべてのそのような変形、同等な構造、および、機能を包含するために、請求項は、最も広い範囲を与えられるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、光および/または芳香を発散するための装置を提供する。装置は、部屋のような領域において、全体的な望ましい美的環境を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図2】図1に示される装置の分解図である。
【図3】図1に示される装置の側面図であり、交換可能な香料カートリッジは、取り外されており、また、シャーシの一部分は、切り取られている。
【図4】本発明の実施形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図5】図4に示される装置の図4の切断線5−5に沿った断面図である。
【図6】図4に示される装置の図4の切断線6−6に沿った断面図である。
【図7A】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図7B】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図7C】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図8】本発明の別の形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図9】本発明のさらに別の形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図10A】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10B】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10C】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10D】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10E】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図11A】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11B】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11C】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11D】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年2月3日に出願された米国特許仮出願第60/541,067号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、周囲条件を統合したプレゼンテーションに関する。より詳細には、本発明は、単一の装置から所定の領域への光および揮発性活性体、例えば香料の制御および調整された発散に関する。
【背景技術】
【0003】
多様な形状および寸法のために、また、無数の香りを入手できると思われることから、ある領域の大気を調節するとき、香りのあるロウソクほど用途が広いものはない。しかしながら、香りのあるロウソクは、欠点がないわけではない。例えば、滴り落ちる蝋は、家具および皮膚を傷つけることがあり、極端な場合には、裸火は、火災をもたらすことがある。
【0004】
ロウソクに関連する一般的な問題を解決するために、米国特許第5,013,972号および米国特許第6,066,924号に開示されるような炎が揺らめいているようなロウソクの外観を有する電子的な照明装置が、一般的には、この分野において知られている。’972特許においては、並んだ2つのランプが、揺らめく炎を感じさせるような周期で交互に点灯および消灯する。同様に、’924特許は、お互いにきわめて接近させて配置された2つの電球をそれらが炎が揺らめいているように制御するための回路を開示している。さらに、’924特許の回路および電球は、一般的なフラットキャンドルに類似した形状および寸法を有する容器の中に入れられる。これらの特許は、ロウソクの視覚的美観を模倣した装置を示唆してはいるが、香りのあるロウソクを体感することはできない。すなわち、それらは、光に加えて芳香を発散することができない。
【0005】
また、芳香散布器が、一般的に知られている。例えば、それは、ユーザがトリガーを作動させると、エアゾール容器から芳香を発散することが知られている。また、その他の方法は、揮発性を有する液体またはその他の気化することのできる材料を使用し、所望の特性を備えた蒸気を周囲空気の中に散布させる。例えば、米国特許第4,413,779号は、流体を含むガラス容器を開示しており、その流体の中へ、2つの堅固な多孔質のナイロン芯が、延びる。芯は、堅固な多孔質のプラスチックエレメントと接触する。使用中、芯は、流体をガラス容器から周囲空気へ搬送する。また、エアーフレッシュナーのさらなる例として、この技術分野においては、一般的に、容器から香料液を吸い上げた芯から芳香を放出するための噴霧器アセンブリが、知られている。例えば、以下で詳細に説明される同一出願人による米国特許第6,296,196号および2003年4月14日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/412,911号は、そのようなアセンブリを開示している。’196特許および’911出願は、本明細書に組み込まれる。これらの代表的な装置は、芳香を発散するが、ロウソクの視覚的な美観性を有していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、香りのあるロウソクに類似する光および香り(あるいは、その他の有効成分)の両方を発散する装置を提供する。より詳細には、本発明は、炎を伴わない炎が揺らめいているような効果(ちらつき効果、フリッカ効果)と効果的かつ信頼性のある揮発性活性体分散システムとを組み合わせた独特のデザインを用いた改善されたロウソクに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
より詳細には、本発明の一形態において、揮発性活性体を放出する炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLEDが、カートリッジマウント、および、支持構造体を含む。少なくとも1つのLEDがロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光/明滅する光)を放射する。カートリッジマウントは、時間の経過とともに大気中に放出されるべき揮発性活性体を含む交換可能なカートリッジを収容しかつ確実に固定する。支持構造体は、少なくとも1つのLEDおよびカートリッジマウントを支持する。支持構造体は、交換可能なカートリッジがカートリッジマウント内に取り付けられているときに空気が交換可能なカートリッジを横切って流れることができるように構成される。
【0008】
本発明の別の形態によれば、炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLED、容器、制御回路、および、ハウジングを含む。少なくとも1つのLEDは、ロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光)を放射する。容器は、少なくとも1つのLEDに電力を提供する1つ以上のバッテリーを収容する。制御回路は、少なくとも1つのLEDに供給される電流を制御する電流源コントローラ、および、1つ以上のバッテリーによって提供される電圧が所定の最小電圧以下に低下したときに所定の順方向電圧を少なくとも1つのLEDに供給するチャージポンプの少なくとも1つを含む。ハウジングは、少なくとも1つのLEDによって放射される揺めく光を散乱させる。少なくとも1つのLED、容器、および、制御回路は、前記ハウジング内に配置される。
【0009】
本発明のさらなる実施形態によれば、揮発性活性体を放出するための炎を伴わないロウソクは、少なくとも1つのLED、ハウジング、および、マウントを含む。少なくとも1つのLEDは、ロウソクの炎を模倣した揺めく光(ちらつく光)を放射する。ハウジングは、散光部分を含む。少なくとも1つのLEDは、それから放射される光が散光部分によって散乱するように、ハウジング内に取り付けられる。マウントは、ハウジング内に配置され、かつ、揮発性活性体を含む交換可能なカートリッジを取り付ける。ハウジングは、交換可能なカートリッジがマウント上に取り付けられているときに空気がハウジングに流れ込みかつ交換可能なカートリッジを横切って流れるのを可能にする第1の開口と、交換可能なカートリッジがマウント上に取り付けられているときに空気が交換可能なカートリッジを横切って流れてハウジングから流れ出るのを可能にする第2の開口とを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好ましい実施形態が図示および説明される添付の図面および以下の説明を参照することにより、本発明のこれらのおよびその他の形態、特徴、および、利点をより良く理解することができる。
【0011】
図面を通して、類似するかまたは対応する符号が、類似するかまたは対応する部品に使用される。
【0012】
本発明は、光および芳香を発散する装置を提供する。好ましくは、本発明は、裸火を伴うことなく、かつ、改善された芳香放出システムを備えた、香りのあるロウソクの視覚的および嗅覚的な美観を模倣した単一の装置を提供する。
【0013】
本発明の好ましい実施形態は、芳香を発散することを含み、かつ、以下の説明のほとんどは、芳香の発散に関するものであるが、その代わりに、本発明による散布器がその他の揮発性活性体を分配することも考えることができる。そのような別の揮発性活性体には、例えば、消毒剤、清浄剤、殺虫剤、防虫剤、薬剤、および、空気中に有効に分散させる他のそのような有効成分が、含まれてもよい。また、当業者には、容易に理解できるように、その他の揮発性活性体が、芳香とほとんど同じようにして、散布器を介して周囲環境の中に取り込まれてもよい。
【0014】
図面から概略的にわかるように、本発明の好ましい実施形態は、光および芳香を発散するための装置を含む。その装置は、好ましくは、電気的に駆動される光源、芳香発散器、電源、制御回路、および、支持構造体を含む。これらのコンポーネントのすべては、芳香性の香りおよび揺らめいているような炎の外観を提供するようにお互いに動作し、炎が揺らめいているような効果は、電気的に駆動される光源により提供される。
(光源)
【0015】
本発明の光源は、電気的に駆動される発光素子である。光源には、任意の数の一般的な照明装置(例えば、白熱電球、ハロゲンランプ、蛍光灯などを含む)を備えてもよいが、好ましい構成としては、光源は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備える。より詳細には、図7A〜図7Cに示されるように、光源は、好ましくは、2つのLED252aおよび252bを含む。
【0016】
LEDは、主波長またはきわめて狭い範囲に存在する波長の光を放射する(理解し易いように、LEDの主波長に言及するが、その用語は、狭い範囲に存在する波長を含むと解釈されるべきである)。例えば、青のLEDは、色のスペクトルにおける青の範囲に存在する主波長の光を放射する。この主波長は、与えられたLEDにおいて、ほとんど制御できない(主波長および強度は、例えば、温度変化によりわずかに変動することはあるが)。しかしながら、光の強度は、与えられたLEDにおいて、制御することができる。例えば、LEDは、流れる電流を変化させることによって制御を行い、LEDの光の主波長の強度を変化させてもよい。これは、いくつかの手段により達成することができるが、パルス幅変調(PWM)が好ましい。好ましくは、コントローラは、LEDの動作に関する命令をメモリーまたは外部ソースから受け取る。PWMにより、コントローラは、各々のLEDごとのデューティーサイクルを設定し、それにより、LEDのON時間およびOFF時間を規定する。ON時間の期間中、すなわち、パルス幅の期間中、電流が、LEDに供給され、そのLEDは、光を放射する。したがって、パルス幅を変えることは、LEDが光を放射する時間を変える。このように、デューティーサイクルが、時間の経過とともに反復されると、ダイオードは、点滅する。この反復が、比較的に高い周波数で行われると、ダイオードのオンおよびオフは、観察者には感知できない。したがって、光は、観察者には、絶え間なく放射されているように感じられる。そのような場合、時間の経過とともにデューティーサイクルを変化させて放射される光の強度を増加および減少させることにより、炎が揺らめいているような効果(ちらつき効果、フリッカ効果)を達成することができる。あるいは、炎が揺らめいているような効果は、デューティーサイクルの周波数が比較的に低いときに達成することができ、その場合、観察者は、ダイオードのオン時間およびオフ時間を感知することができ、それにより、炎が揺らめいているような効果が、提供される。当然ながら、これらの炎を揺らめかせる方法を組み合わせることも可能である。したがって、最大強度に到達するために要する時間(例えば、白熱電球のフィラメントを加熱する)および光の放射を終わらせるのに要する時間(例えば、フィラメントが冷めるまで待つ)のためにLEDと同じ程度に迅速にオンおよびオフすることのできない一般的な光の場合よりも高度な制御を行うことができる(当業者であれば、1つ以上のLEDを制御するためにパルス幅変調を使用する場合、ほぼ一定の強度の光および明滅する光がいずれも観察者には感知できないほどの高い周波数で点滅してもよいことが理解できるはずである。したがって、ここでは、炎が揺らめいているような一定の強度の光は、感知される効果に言及していることを理解すべきである)。
【0017】
デューティーサイクルを変える代わりに、コントローラは、そうではなく、電流がどれだけ供給されるかを調節してもよく、それにより、LEDの発光特性を変化させてもよい。例えば、アナログ正弦波またはディジタルポテンショメータを用いた方法が、この分野で知られている。
【0018】
その結果として、LED照明においては、観察者は、LEDの主波長に対応する色を観察し、パルス幅の変化は、調光効果(dimming effect)を有する。LEDを制御するこの方法は、この分野では知られており、したがって、さらに詳細には説明しない。また、LEDを動作させるその他の方法が、知られており、それらの使用は、当業者には、明らかなことである。
【0019】
図7A〜図7Cの場合のように、2つのLEDが、使用される場合、2つのLED252aおよび252bは、好ましくは、上下に並べて配列される。すなわち、LED252aは、LED252bを挟んで光・芳香発散装置200の基部の反対側に存在する。好ましくは、上側のLED252aは、感知できる断続で、および/または、強度を変化させることで、光を放射するように制御される。例えば、LEDのパルス幅は、LEDの感知される強度を変化させるように、あるいは、LEDが感知できる断続的なオン時間およびオフ時間を提供するように、時間の経過とともに調節されてもよい。したがって、フリッカ(炎のような揺らめき)は、強度が変化する、一定の感知される光を放射することにより、(感知される)光を断続的に放射することで、あるいは、それらを組み合わせることによって、得られてもよい。上側のLED252aとは対照的に、下側のLED252bは、光がほぼ連続的に放射されるように感じられ、および/または、ほぼ一定の強度を有するように感じられるように制御される。この“連続的な”光は、LEDに供給される定電流の結果として、あるいは、ほぼ一定のパルス幅をある時間に渡り提供することにより、得られてもよく、これにより、そのLEDのみを観察した場合、一定の光を観察者に感じさせる。あるいは、パルス幅は、微妙な強度の変化を提供するために、時間の経過とともに微量に調節されてもよい。
【0020】
この方法により、LED252aおよび252bは、炎が揺らめいているような効果を生成するように動作する。例えば、伝統的なロウソクを灯す場合、炎の基部は、ほとんど揺れ動いていないように見えるが、芯の基部からより遠い炎の部分は、よりはっきりと揺らめいている。LED252aおよび252bの本発明による構成は、この視覚的な特徴を模倣しているものである。黄色っぽい色または琥珀色を有するLEDを使用することが好ましい。より詳細には、使用されるLEDの発光波長が約580ナノメートルから約600ナノメートルの範囲にあることが好ましく、また、使用されるLEDが約585ナノメートルから約595ナノメートルの範囲に存在する発光波長を有することはより一層好ましいことである。
【0021】
当然ながら、好ましい実施形態による光源の変形を想定することができる。例えば、単一のLEDが、使用されてもよく、それは、変化する強度および/または感知できる断続を有するように制御され、それにより、炎が揺らめいているような効果を提供する。ただ1つのLEDを使用する装置は、消費電力がより少ない低コストの装置をもたらす。あるいは、2つよりも多いLEDが、恐らくはより大きな炎を感じさせるように使用されてもよい。また、多くの色のLEDが、知られており、例えば、赤みを帯びた色合い、オレンジ系の色、および/または、黄色系の色合いを使用することにより、炎により良く似せるために使用されてもよい。また、例えば、RGB LED(すなわち、赤、緑、青のLEDからなるアレイ)を用いて、色を変化させてもよい。使用されるLEDの配置とともに、それらのLEDの種類をそのように変更することにより、豊富な美観を得ることができ、それらには、様々な色付きの表現、色付きの炎、および、色付きの揺らめきが、含まれる。また、LEDのデューティーサイクルを調節することで、好みのデザインによって決定されるように光の輝度を減少または増大させてもよい。
【0022】
さらに、複数のLEDが、使用される場合、一方のLEDが、ほぼ一定の強度で発光し、かつ、他方のLED252aが、炎が揺らめいているような効果を提供する必要はない。一方または両方が、ほぼ一定の強度に保持されてもよく、また、一方または両方がちらつく光を放射してもよい。
(芳香発散器)
【0023】
芳香発散器が、好ましくは、本発明と一体的に提供される。芳香発散器は、好ましくは、ゲルおよび液体の形態を含む多くの一般的な形態の中のいずれか1つとして香料を有する交換可能な容器を含む。そのようなゲルおよび液体の形態において、香料は、一般的には、例えば、含浸、混合、コーティング、可溶化、または、その他の手段により、担持物質と組み合わせられる。そして、香料および担持体は、例えば、カートリッジ、パウチ、ブラダー、貯蔵器等の容器に入れられ、その容器の一部分は、そこから香料が染み出ることができるように形成される。例えば、香料は、染み出ることのできる部分を空気が通過するとき、そこから発散させてもよく、あるいは、香料は、熱を加えることにより、気化させられ、容器から発散させてもよい。そのような場合、散布器は、揮発性物質が容器から放出される量を変化させるために、制御可能な加熱装置を有してもよく、あるいは、気化させるべき香料の周囲の空気流を制御するための機械式制御装置(遮蔽体またはファンのような)を有してもよい。
【0024】
別の種類の芳香発散器は、芯を利用した発散器であり、この発散器においては、香料液は、毛管作用により、貯蔵器のような容器から芯によって吸い上げられ、大気中に分散する。さらに、芳香散布器は、芳香を芯から発散させるために、噴霧器を使用してもよい。
【0025】
より詳細には、この噴霧器型芳香散布器は、貯蔵器から香料液を吸い上げるのに芯を使用する。テーパーの付いた微細なオリフィスを有するオリフィスプレートが、芯に接触した状態で配置される。例えば、圧電セラミック材料から製造されたアクチュエータエレメントが、好ましくは、オリフィスプレートに接続される。アクチュエータエレメントは、好ましくは、環状であり、オリフィスプレートは、好ましくは、円形である。高周波交流電圧の形態による電力が、アクチュエータエレメントを横切る電界を生成するために、アクチュエータエレメントの対向する上面および下面に印加され、これらの電界は、アクチュエータエレメントを半径方向に膨張および収縮させ、オリフィスプレートを撓ませ、それにより、オリフィスプレートの中央領域が、上下に振動する。この振動の結果として、液体が、オリフィスプレートのオリフィスを通過し、小さな液滴の形態で、オリフィスプレートの上面から放出される。
【0026】
この種の噴霧装置のより詳細な説明は、上述した2003年4月14日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/412,911号において知ることができる。さらに、噴霧装置に使用される支持構造体のより詳細な説明は、2002年11月26日に出願された同一出願人による米国特許同時係属出願第10/241,215号において知ることができる。さらに、’215出願の明細書は、この明細書に組み込まれる。
【0027】
当然ながら、必要であれば、設計上の選択、製造コスト、などを考慮して、その他の芳香発散装置が、代用されてもよい。さらに、当業者には明らかなように、各々の種類の散布器においてさえも、変形が、可能である。
(電源)
【0028】
電源は、光源を点灯するために、電力を供給し、必要であれば、芳香を放出するのを助けるために、芳香発散器に電力を供給する。例えば、電源は、上述した噴霧型芳香散布器におけるアクチュエータプレートの上面および下面に電圧を供給する。さらに、電源は、さらなるコンポーネント、例えば、ファンまたはヒーターに電力を供給するために使用されてもよい。
【0029】
好ましい実施形態においては、電源は、1つ以上のバッテリーを備える。バッテリーを1つ以上使用する場合、電圧昇圧またはチャージポンプ(以下でより詳細に説明する)が、コンポーネントへの十分な電力を保証するために用いられてもよい。バッテリーは、交換可能なものであってもよく、あるいは、再充電可能なものであってもよい。再充電可能なバッテリーが、使用される場合、それらのバッテリーは、再充電のために取り外されてもよく、あるいは、アダプターが、装置上に提供されてもよく、それにより、装置からバッテリーを取り外すことなく、それらのバッテリーを充電することができる。例えば、レセプタクルが、装置に取り付けられ、コンセントから電力を供給するプラグを収容してもよい。
【0030】
しかしながら、電源は、バッテリーを備えなくてもよい。例えば、装置で使用される電力は、コンセントから直接に取り出されてもよい。しかしながら、当業者には明らかなように、交流電源の使用は、AC/DCコンバータを装置をさらに含める必要がある場合もある。
(制御回路)
【0031】
“制御回路”という用語は、本明細書において使用される場合、本発明を実施するために使用されてもよいすべての制御を網羅する象徴的な用語であると解釈されたい。例えば、好ましい実施形態は、マイクロコントローラおよび/または回路基板を参照して説明され、それらすべては、制御回路に相当する。本発明を実施するために使用されてもよい制御回路の想到することのできるさらなる例は、特殊用途の集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサー、および、1つ以上の抵抗および/またはコンデンサからなる構成である。制御回路は、ソフトウェアを含んでもよく、あるいは、含まなくてもよい。しかしながら、制御回路のこれらの例に、限定されるものではない。その他の制御回路が、同様に、使用されてもよい。
【0032】
制御回路は、一般的には、装置の動作を制御するために使用され、また、バッテリーにより電力が供給される。より詳細には、制御回路は、光源の動作を制御するための信号を提供するように設計される。1つ以上のLEDが、光源として提供される場合、マイクロコントローラは、放射される光を感じ得る強度を制御するために、LEDのデューティーサイクルを変化させ、それにより、ロウソクのような揺らめく効果を作り出すことができる。
【0033】
少なくとも2つのLEDが、使用され、かつ、一方のLEDが、ほぼ一定の強度であるように感じられる光を放射するために、定電流を受け取る場合、そのLEDは、回路基板から切り離して制御されてもよく、それにより、装置をオンにするときには電源から供給電力を受け取るか、あるいは、装置をオフにするときには電力を受け取らないかのいずれかである。言い換えれば、一方のLEDが、一定の強度の光を放射する場合、そのLEDのデューティーサイクル内のパルス幅を調節するための手段(マイクロコントローラのような)を提供しなくてもよい。この場合には、マイクロコントローラは、明滅するLEDのみの動作を調節すればよい。別の実施形態においては、一定の強度の光を放射するLEDは、パルス幅の周波数を観察者が感知できないようにコントローラによって設定されたパルス幅変調により制御されてもよい。このように、全体的なフリッカープレゼンテーションを加えるために、一定の強度の光を放射するLEDの強度をわずかに変化させてもよい。
【0034】
また、噴霧器を含む芳香散布器が、使用される場合、制御回路は、バッテリーからの電力を、アクチュエータ部材を膨張および収縮させるのに必要な高い周波数の交流電圧に変換するための回路を含んでもよく、それにより、芳香散布器から芳香を発散する。さらに、マイクロコントローラは、芳香の分散を促すために、ファン、加熱エレメント等を制御してもよい。さらに、マイクロコントローラは、光源および芳香散布器の一方または両方を自動的にオンまたはオフにする制御を含んでもよい。例えば、タイマーが、含まれてもよく、所定の時間が経過すれば、いくつかのあるいはすべてのコンポーネントは、停止する。
【0035】
また、制御回路は、その他の機能を提供してもよい。例えば、バッテリーが、電源として使用される場合、チャージポンプを組み込むことが望ましい場合がある。知られているように、LEDは、動作するために順方向電圧を必要とする。この順方向電圧は、例えば、LEDにより放射される光の色に応じて、変化してもよいが、本発明とともに使用される好ましいLEDは、約1.8ボルトから約2.5ボルトの範囲にある電圧を順方向電圧として必要とし、典型的には、約2.0ボルトから約2.1ボルトの範囲にある電圧を必要とすることもある。チャージポンプは、バッテリーによって供給される電圧が時間の経過とともに順方向電圧よりも低い電圧まで低下したときに、LEDへの供給電圧がLEDの順方向電圧よりも大きくなることを保証する。チャージポンプは、バッテリーによって供給される電圧レベルよりも大きい電圧レベルを生成するために、1つ以上のコンデンサを使用して電力を蓄える。したがって、チャージポンプは、電圧レベルを順方向電圧よりも大きいレベルにまで昇圧することができる。このように、バッテリーが、それらがより低い電圧を出力する段階まで使い果たされたとしても、LEDは、動作しつづける。その結果、ただ1つの組のバッテリーは、チャージポンプが使用されない場合よりも長い時間のみ装置に電力を供給することができる。
【0036】
さらに、制御回路は、定電流源を含んでもよく、その定電流源は、バッテリー電圧に関係なく、定電流がLEDに供給されることを保証する。そうでない場合は、より高い電圧およびそれに対応するLED電流が、バッテリー寿命の初期の時点において供給され、その電圧は、バッテリーが使用されるにつれて、次第に低下する。これにより、観察者は、1組の新しいバッテリーを取り付けたときには、より明るい明滅を感じ、そして、バッテリー出力が順方向電圧かまたはそれ以下にまで減少するにつれてその強度が減衰し、その時点においてはチャージポンプが、動作することになる。したがって、定電流源を提供することにより、LEDは、経時的に一定の強度を有する光を放射することができ、これは、バッテリーが電力を消耗し始めたとき、顕著に暗くなるのを防止する。しかしながら、チャージポンプが使用される場合、電流はLEDに定常的に供給されない。チャージポンプが充電する時間間隔が存在しなければならないため、チャージポンプを介して提供される電力は、それの性質上、断続的である。したがって、定電流がLEDに供給されず、したがって、チャージポンプが動作しているときには、定電流源は正しく機能しない。
【0037】
しかしながら、平均定電流源を介して、平均定電流をLEDに供給することが可能である。平均定電流源においては、そうでない場合は、提供されるであろう定電流に等しい平均電流をサイクル全体において実現するために、電流は、サイクルの一部分の間において供給される。より詳細には、定電流源が、2つのLEDの各々に定電流を供給する場合、平均定電流源は、(i)サイクルの一部分の間に、第1のLEDに電流(典型的には一定である)を供給し(このサイクルは、好ましいデザイン特徴に基づいて設定され、LEDの光強度変調に関連して言及されたデューティーサイクルと同じものではない)、(ii)サイクルの別の部分の間に、第2のLEDに電流(典型的には一定である)を供給し、そして、サイクルの最後の部分の間には、いずれのLEDにも電流を供給しない。例えば、2つのLEDが、提供される場合、定電流源は、LEDを動作させるとき、例えば、15mAの定電流を第1のLEDに供給し、そして、15mAの定電流を第2のLEDに供給する。しかしながら、例えば、平均定電流源は、1/3サイクルの間に、45mAを第1のLEDに供給し、さらなる1/3サイクルの間に、45mAを第2のLEDに供給し、そして、最後の1/3サイクルの間には、電流は供給されない。あるいは、電圧は、LEDが動作させられる2/3サイクルの間に、わずかに低下する場合があるため、充電の直後に動作させられたLEDは、動作させられた第2のLEDよりもわずかに明るいように見える場合がある。したがって、LEDを駆動するための交番サイクルは、順番に、いずれのLEDも動作させられない第1の1/6サイクル、第1のLEDが動作させられる第2の1/6サイクル、第2のLEDが動作させられる第3の1/6サイクル、いずれのLEDも動作させられない第4の1/6サイクル、第2のLEDが動作させられる第5の1/6サイクル、および、第1のLEDが動作させられる最後の1/6サイクルからなってもよい。このように、第1のLEDは、半分の時間だけ充電した直後に動作させられ、第2のLEDは、他の半分の時間だけ充電した直後に動作させられる。したがって、両方の例において、LEDに供給される平均電流は、定電流源により提供される電流と同じであるが、このように、サイクルの一部分の間においては、いずれのLEDにも電流が提供されず、したがって、チャージポンプが動作するための時間間隔が、確保される。そのために、チャージポンプが、動作させられたとき、動作は、変化しない。その理由は、充電時間は、サイクルの中に予め提供された一部分であるからである。当業者には理解できるように、平均電流源によって使用されるサイクルは、LEDが光を絶え間なく放射しているように(あるいは、上述したような明滅を)感じられるほどに十分に高い周波数であるべきである。
【0038】
1つ以上のチャージポンプ、定電流源、および、平均定電流源の多くの組み合わせが、使用されてもよい。例えば、定電流源が、チャージポンプが動作する時間まで、使用されてもよく、その後に、平均定電流源が、使用されてもよい。便宜上、ここでは、電流源コントローラという用語が、定電流または平均定電流を提供するための機構を意味する場合に使用される。これは、定電流源、平均定電流源、または、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
【0039】
また、制御回路は、バッテリーが所定の電圧以下になったときに、装置を停止させる制御を含んでもよい。このようにして、装置は、寿命が終息しかけているバッテリーから電力を消費しつづけることをせず、したがって、バッテリーから電解液が漏れる危険性を減少させる。さらに、制御回路は、芳香発散器が装置内に配置されているときにのみLEDが動作するのを可能にするセンサーおよび/またはスイッチと組み合わせて、設計されてもよい。
(支持構造体)
【0040】
本発明は、また、光源、芳香発散器、電源、および、制御回路、または、それらをいくつか組み合わせたものを支持するために提供された支持構造体を含む。“支持構造体”という用語は、これらの用語が好ましい実施形態の説明において使用されるとき、シャーシ、ハウジング、ホルダー、および、基部のすべてに加えて、本発明の特徴を支持または包含する場合に使用される類似する構造体をも網羅することを意図したものである。
(好ましい実施形態)
【0041】
これまでに本発明のコンポーネントを概略的に説明したので、ここで、本発明による光および物質の発散装置の好ましい実施形態を説明する。これらの好ましい実施形態は、上述したコンポーネントからなる様々な新しい構成に加えて、さらなる要素を含む。
【0042】
図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0043】
この好ましい実施形態によれば、シャーシ102が、提供される。図示されるように、シャーシ102は、シャーシ基部102bと、そのシャーシ基部102b上に形成されたシャーシ柱102aとを備える。シャーシ基部102bおよびシャーシ柱102aは、一体的に形成されてもよく、あるいは、個別の取り付け可能な部材として形成されてもよい。また、シャーシ102は、さらなるコンポーネントを含んでもよい。例えば、1つ以上の脚102cが、シャーシ基部102bから垂れ下がっていてもよく、その脚102cは、シャーシ基部102bに取り付けることができ、あるいは、シャーシ基部102bと一体的に形成される。さらに、図1に示されるように、1つ以上の細長い開口またはスロット114が、シャーシ基部102bを貫通して形成されてもよい。図示されるように、スロット114は、好ましくは、弧状であり、より広い部分114aおよびより狭い部分114bを備える。スロット114は、以下において、より詳細に説明される。
【0044】
芳香発散器104、発光先端106、カラー108、2つのバッテリー110、および、制御部112が、好ましくは、シャーシ102上に配置される。バッテリー110は、好ましくは、シャーシ102から着脱可能に取り外すことができ、それにより、それらは、必要に応じて、交換されてもよく、および/または、再充電されてもよい。制御部112は、好ましくは、プリント回路基板116、コントローラ118(例えば、ASIC、マイクロコントローラ等)、および、装置を動作させるためにバッテリーから供給される電力に関連して動作する2つのスイッチ120および122を含む。
【0045】
この実施形態において、芳香発散器104は、好ましくは、交換可能な香料カートリッジ104aであり、その香料カートリッジ104aは、シャーシ102上に配置されたカートリッジマウントに着脱可能に固定することができる。この実施形態において使用される香料カートリッジ104aは、好ましくは、受動的な芳香発散器である。より詳細には、放出することのできる香料は、好ましくは、ゲルまたは液体の中に含まれ、時間の経過とともに空気中に発散させる。したがって、芳香は、カートリッジ104aの上方を空気が流れることにより発散させられ、電力は、芳香を空気中に発散させるためには必要とされない。しかしながら、上述したように、芳香が発散される量を増加させるために、ファンまたはヒーターような装置が、本装置とともに使用されてもよい。
【0046】
この実施形態においては、図2に示されるように、好ましいカートリッジ104aは、突起124を含み、その突起124を貫通して、ほぼU字形の開口126が、形成され、シャーシ柱102aが、その上に配置されあるいはそれと一体的に形成された支柱128を有し、その支柱128は、カートリッジマウントの役割をなす。カートリッジ104a上に形成された開口126および支柱は、支柱が、開口の中に嵌り込み、それにより、香料カートリッジ104aをシャーシ102に取り付けるように設計される。この実施形態においては、カートリッジ104aは、シャーシ基部102bの底面を貫通して形成された開口を介して、シャーシ102に誘導され、かつ、シャーシ102から取り外される(以下でより詳細に説明するように、この開口は、また、空気流がカートリッジ104aの周囲を流れるのを可能にし、芳香を放出するのを助ける)。このように、カートリッジ104a上の開口は、スナップ式に支柱128に係合し、かつ、支柱128から離れる。
【0047】
当然ながら、香料カートリッジ104aをシャーシ102に固定し、あるいは、香料カートリッジ104aをシャーシ102から取り外すための別の方法を考えることもできる。例えば、カートリッジ104aは、シャーシ102の側面から取り付けられ、また、側面から取り外されてもよく、その場合には、U字形の開口126は、なくてもよい。それの代わりとして、円形の開口が、その中に支柱128を収容するために十分なものである場合がある。さらに、支柱および開口は、まったく提供されなくてもよい。例えば、シャーシ102およびカートリッジ104aは、カートリッジ104aをシャーシ102に固定するために、それらの間に締まり嵌めが形成されるように設計されてもよい。これらの例は、単なる例として説明されたものである。多くのカートリッジマウントおよびカートリッジ構造を考えることができ、当業者には、明らかなことである。本発明は、交換可能な芳香発散器をシャーシに着脱可能に取り付けるあらゆる手段を意図するものである。好ましくは、本発明は、カートリッジをスナップ式に係合および係止するための機構を含む。
【0048】
また、この実施形態のさらなる要素として、芳香発散器104の存在を検出するための手段が、提供される。例えば、装置は、芳香発散器104が取り付けられている場合にのみLEDが発光するように制御されてもよい。図3に示されるように、カートリッジ検出器スイッチ122が、シャーシ102上に配置される。例えば、カートリッジ検出器スイッチ122は、定常位置および作動位置の間で作動可能であり、カートリッジ検出器スイッチ122が作動位置にある場合にのみ、LEDは、発光する。したがって、この実施形態においては、香料カートリッジ104aが、シャーシ102に取り付けられているとき、カートリッジ104aの一部分は、カートリッジ検出器スイッチ122に接触し、それにより、そのカートリッジ検出器スイッチ122を作動させる。この機械的なスイッチは、単なる例として提供されたものである。当業者には、香料カートリッジ104aの存在を検出するためにその他の種類のスイッチおよび/またはセンサーが同様に使用されてもよいことがわかるはずである。
【0049】
先端106は、好ましくは、シャーシ柱102aの上部に配置され、その中に、光源が、配置される。好ましくは、上述したように、2つのLEDが、先端106内において、上下に並べて配列される。LEDから放射される光は、先端106により散乱させられ、また、先端106を介して伝播される。この実施形態においては、図2に示されるように、先端106は、装置の分離したコンポーネントであり、シャーシ102の上部に形成された穴130の中に配置される。また、先端106は、シャーシ102と一体的に形成されてもよい。しかしながら、先端106を分離した部材にすることにより、先端106を、例えば、その他の異なる構造または色を有する先端と交換することができる。また、分離した先端106は、シャーシ102に使用された材料と異なる材料から形成されてもよい。好ましくは、先端106は、1つ以上のプラスチック、ガラス、蝋等から形成されてもよい。さらに、先端106は、暗闇で光る材料、または、LEDを停止させた後にしばらく光り続ける材料から形成されてもよい。
【0050】
また、この実施形態においては、好ましくは、カラー108が、シャーシ102の上部に配置される。カラー108は、分離したコンポーネントとして示されるが、シャーシ102の一部分からなってもよい。カラー108は、それの中心を軸方向に貫通して形成された開口を有し、先端106の一部分が、好ましくは、その開口の中に配置される。カラー108は、好ましくは、シャーシ102に対して動かすことができる。好ましくは、ユーザは、定位置からカラー108を動かし、LEDを点灯および消灯する。例えば、図3に示されるように、カラー108は、それから下方向に延びる1つ以上の歯132を有してもよく、リップ134が、各々の歯132の遠端から外側へ延びる。バネ136が、シャーシ102とカラー108との間に配置され、カラー108をシャーシ102から遠ざかるように付勢する。図6に示されるように、複数の歯収容穴138(歯数132ごとに1つ)が、シャーシ102の上部に形成され、各々の穴138は、肩140を有する。カラー108の歯132は、穴138内に収容され、各々の歯132のリップ134は、肩140に接触し、カラー108をシャーシ102に取り付けた状態を維持する。したがって、カラー108が、バネ136の付勢に逆らって、下方向へ動かされると、歯132は、穴138内を下方向にスライドする。カラー108上の力が、取り除かれると、バネ136の付勢が、カラー108を定常位置または休止位置に戻す。オン/オフスイッチ120は、好ましくは、歯132の1つの下方に配置され、そのために、カラー108を動かすことにより、歯132の1つが、オン/オフスイッチ120を作動させ、LEDを制御して点灯および消灯させる。
【0051】
図1に示されかつこの時点までに説明された装置は、明滅する光および芳香を発散する単一装置100である。この装置は、独立した装置として使用されてもよいが、好ましくは、図4、図5、および、図6に示されるように、ホルダー141とともに使用される。
【0052】
好ましいホルダー141は、内側シェル142および外側シェル144を含む。内側シェル142は、好ましくは、一般的には、円筒形であり、開いた底部、および、その内側シェル142の上部の中心を貫通して形成された開口143を備える。ホルダー141が、単一装置100上に降ろされると、先端106が、開口143を通過し、内側シェル142の上部の下面は、カラー108に接触する。このように、ホルダー141は、単一装置に対して回転可能である。すなわち、内側シェル142(および、ホルダー141の残りの部分)が、カラー108を中心にして回転しても、単一装置は、静止したままである。
【0053】
さらに、1つ以上の隆起部148が、内側シェル142の開いた下端部から下方へ垂れ下がった伸長部147から半径方向に外側へ延びる。隆起部148は、ホルダー141が単一装置100上に配置されたときにシャーシ基部102bに形成されたスロット114のより広い部分114aを通過するがスロット114のより狭い部分114bは通過できないような寸法を有する。しかしながら、伸長部147の厚さは、スロット114のより広い部分114aの幅およびより狭い部分114bの幅の両方よりも小さい。したがって、ホルダー141は、隆起部148がスロット114のより広い部分114aと整列したときにのみ、単一装置100に取り付けることができ、かつ、単一装置100から取り外すことができる。しかしながら、ホルダー141が、単一装置100上に完全に降ろされると、隆起部148は、シャーシ基部102bの下方に位置し、それにより、伸長部147は、スロット114内に配置される。したがって、ホルダー141は、単一装置100に対して自由に回転することができ、その回転は、スロット114により制約される。
【0054】
外側シェル144は、好ましくは、LEDにより放射された光が透過できる材料から製造される。例えば、外側シェル144は、ガラス、プラスチック、または、蝋から製造されてもよい。さらに、外側シェル144は、LEDにより放射された光を散乱させてもよい。この散乱は、先端106により達成された散乱に追加するものであってもよく、あるいは、先端106は、放射された光を散乱しなくてもよく(あるいは、先端106は含まれなくてもよく)、外側シェル144のみが、光を散乱する。また、外側シェル144は、様々な色から製造されてもよく、また、所望の美観に応じて、外側シェル144上に、様々な色、パターン、デザイン等が形成されてもよい。
【0055】
内側シェル142および外側シェル144は、単一ホルダー141として形成されてもよく、あるいは、それらは、個別のコンポーネントであってもよく、それらのコンポーネントは、製造された後に組み立てられる。さらに、ホルダー141は、基部146を含んでもよい。その基部は、純粋に装飾的なものであってもよく、あるいは、内側シェル142および外側シェル144をお互いに固定するための手段として使用されてもよい。当然ながら、ホルダー141が、単一装置100上に配置されたとき、内側シェル142の上部は、動かすことのできるカラー108と接触した状態にあるため、ホルダー141を下方向に動かすことで、カラー108が下方向に動き、それにより、上述したように、LEDを点灯および消灯させる。
【0056】
また、図面からわかるように、ホルダー141が、単一装置100上に配置されたとき、内側シェル142およびシャーシ基部102bは、実質的に密閉された空間を規定し、その空間の中に、香料カートリッジ104a、バッテリー110、および、制御部112が、配置される。先端106は、内側シェル142の中心開口143を介して、実質的に密閉された空間から上方に延びる。しかしながら、上述したように、好ましい芳香発散器106は、芳香を空気中に放出するために、それを横切る空気流を必要とする受動的放出システムである。したがって、香料カートリッジ104aを横断するように空気流がキャビティを流れることが、必要とされる。好ましい実施形態においては、この空気流は、対流により達成される。より詳細には、開口が、実質的に密閉された空間の上部および下部を貫通して形成される。上述したように、香料カートリッジ104aが挿入されかつ取り出される開口が、シャーシ基部102bを貫通して形成される。さらに、図面に示されるように、カラー開口109が、カラー108を貫通して形成され、それにより、空気が流れるのを可能にし、そして、通気開口150が、内側シェル142の上部を貫通して形成される。したがって、カラー開口109の部分が、通気開口150の部分と位置合わせさせられると、空気が周囲環境と実質的に密閉された内側空間との間を流れることのできる通路が、形成される。さらに、容易にわかるように、単一装置に対してホルダー141を回転させることは、すなわち、スロット114内においてホルダー141を回転させることは、覆被した通気開口150に向かい合ったカラー開口109を幾分か露出させることにより、カラー開口109および通気開口150を流れる空気流を制御する。この構成によれば、周囲空気は、好ましくは、シャーシ基部102bを貫通して形成された開口から装置に入り、カラー開口109および通気開口150から出る。
【0057】
これまでに、好ましい光および芳香発散装置が、説明された。当然ながら、この実施形態への変更を考えることができる。例えば、異なるパターンで形成された開口、より多いかあるいはより少ない開口、および/または、より大きいかあるいはより小さい開口を提供することは、装置を流れる空気流を変更することができる。例えば、開口は、内側シェル142の上部に提供された通気開口150に加えて、あるいは、その通気開口150の代わりに、ホルダーの内側シェル142の側面を貫通して提供されてもよい。また、カラー開口および/または通気開口150は、より大きく、あるいはより小さく製造されてもよい。
【0058】
さらに、カラー108は、LEDを点灯および消灯するために、シャーシ102に対して上下に移動可能であるように説明されたが、その代わりに、カラー108は、LEDを点灯および消灯するために、シャーシ102に対して回転可能なものであってもよい。あるいは、カラー108は、まったく動かすことができないものであってもよく、LEDを点灯および消灯するために、スイッチが、装置の外面上に提供されてもよい。また、装置の照明特性を制御するために、さらなるスイッチが、提供されてもよい。例えば、様々な照明表現または様々な色のLEDに切り替えるために、スイッチが、提供されてもよい。
【0059】
ここで、図7A〜図7C、図8、および、図9を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。この実施形態は、第1の実施形態に関して上述した要素に類似するものを含み、それらの要素については、繰り返して説明されない。しかしながら、この実施形態においては、芳香発散器は、好ましくは、受動的発散システムではなく噴霧器を含む。
【0060】
この実施形態において、本発明の好ましい光および物質発散装置200は、シャーシカバー202aおよびシャーシ基部202bを備えたシャーシ202を含み、それらのシャーシカバー202aおよびシャーシ基部202bは、2つのLED252aおよび252bのそれぞれ、芳香発散器204、2つのバッテリー210、および、マイクロコントローラ218を備えたプリント回路基板を完全に包みこむ空間をお互いに構成する。LED252aおよび252bは、バッテリー210およびマイクロコントローラ218の両方に直接的にあるいは間接的に接続される。上述したように、この実施形態の芳香発散器204は、好ましくは、噴霧器アセンブリ205を含む。シャーシ202内に存在する芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218が整列することが重要なことではないが、これらのコンポーネントの各々は、好ましくは、シャーシカバー202aの上面の下方に配置される。また、LED252aおよび252bは、好ましくは、装置の上面に対して実質的に中心に、かつ、芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218の上方に、すなわち、芳香発散器204、バッテリー210、および、マイクロコントローラ218を挟んでシャーシ基部202bの反対側に配置される。LED252aおよび252bの少なくとも一部分は、好ましくは、シャーシカバー202aの上面の上方に配置される。このように、LED252aおよび252bをその他のコンポーネントの上方に配置することにより、光の発散は、それらのコンポーネントにより妨げられることはなく、それによって、影が、実質的に防止され、より実物のように見える炎が、生成される。
【0061】
シャーシ202内に存在する様々な要素の整列は、重要ではないが、シャーシ202は、好ましくは、シャーシ202内において芳香発散器204を整列させるための水平プラットフォーム252(好ましくは、シャーシ基部202b上に配置される)を含む。プラットフォーム252は、好ましくは、そのプラットフォーム252を貫通するプラットフォーム開口254を有し、そのプラットフォーム開口254は、プラットフォーム開口254の周囲に形成された1つ以上の切欠き255を備える。好ましくは、芳香発散器204に使用するための交換可能な貯蔵器256が、貯蔵器256上に形成された1つ以上の塊部258(1つの塊部258がプラットフォーム252に形成された1つの切欠き255に対応する)を備える。貯蔵器256を挿入するために、貯蔵器256の一部分が、プラットフォーム252のプラットフォーム開口254に挿入され、塊部258が、切欠き255を通過する。塊部258が切欠き255を通過すると、貯蔵器256は、回転させられ、それにより、塊部258は、プラットフォーム252の上面に支持される。また、プラットフォーム252の上面は、貯蔵器が組み合わせられる噴霧器アセンブリ205を支持する。
【0062】
さらに、シャーシ202の内面は、様々な突起を含んでもよい。これらの突起は、好ましくは、シャーシ202内における様々なコンポーネントを適切に整列させるのを助けるために、および/または、シャーシ202内に存在するコンポーネントを保護するために、提供される。例えば、垂直突起260(図7Cに示される)は、芳香発散器204を含む領域をマイクロコントローラ218を有する領域から分離する。このようにして、貯蔵器256が、交換されるとき、マイクロコントローラ218には、アクセスすることができず、したがって、マイクロコントローラ218を不注意により損傷し、あるいは、マイクロコントローラ218を偶発的に汚染することが、回避される。
【0063】
シャーシカバー202aは、それをシャーシ基部202b上に配置することができ、それにより、単一装置200を形成するように設計される。突起または先端206は、好ましくは、シャーシカバー202a上のほぼ中央に配置される。先端206は、一般的には、シャーシ基部202bから遠ざかるような方向に、軸方向に延び、シャーシカバー202aがシャーシ基部202b上に配置されたときにLED252aおよび252bが配置される空間を形成する(上述したように、LED252aおよび252bは、好ましくは、縦に並べて配列される)。先端206は、形状がほぼ円錐形であり、かつ、好ましくは、LED252aおよび252bにより放射された光を散乱させる材料から製造される。しかしながら、例えば、2つよりも多いLEDが使用される場合、あるいは、ハウジングの幅が比較的に広い場合には、突起の形状を変更することが望ましい場合がある。例えば、より広い先端206が、幅の広い装置200とともに使用される場合には、先端206は、より一層にドーム形であってもよい(先端206を比較的にシャーシ202の近くに維持するために)。
【0064】
先端206は、好ましくは、高さが約1/8インチ(3.2mm)から約3インチ(76.2mm)の範囲にあり、幅が約1/8インチ(3.2mm)から約3インチ(76.2mm)の範囲にある。装置200の残りの部分は、好ましくは、高さが約2インチ(50.8mm)から約10インチ(254mm)の範囲にあり、また、好ましくは、幅が約1.5インチ(38.1mm)から約6インチ(152.4mm)の範囲にある。このように構成することで、装置200は、様々な伝統的なロウソクの寸法および形状を有することができ、かつ、LED252aおよび252bを内部に閉じ込めることにより、先端206は、炎を模倣する。
【0065】
また、シャーシカバー202aは、それを貫通する発散開口262を含む。シャーシカバー202aが、シャーシ基部202b上に配置されると、発散開口262は、芳香発散器204と整列する。より詳細には、発散開口262は、芳香発散器204により分配される芳香がシャーシカバー202aを通過して周囲空気まで流れるように形成され、すなわち、シャーシカバー202aは、芳香発散器204からの芳香が散布されるのを妨げない。
【0066】
そのようなことは、必要ない場合があるが、好ましくは、シャーシカバー202aは、シャーシ基部202bに確実に固定される。例えば、図7Aに示されるように、シャーシカバー202aは、シャーシ基部202bに着脱可能に取り付けられてもよく、それにより、例えば、交換のために、貯蔵器256および/またはバッテリー210にアクセスすることができる。シャーシカバー202aが、シャーシ基部202bに着脱可能に取り付けることができるものである場合、ロック機構が、使用されてもよい。例えば、引き付け合う磁石が、シャーシカバー202aおよびシャーシ基部202b上に配置されてもよく、あるいは、シャーシカバー202aが、シャーシ基部202bの結合要素と互換性があるように設計された要素を含んでもよい。このように、特有のカバーおよび基部のみが、使用されてもよい。
【0067】
別の形態において、シャーシ基部202bおよびシャーシカバー202aが、お互いに固定されて単一装置200を形成する場合、それらは、比較的に動きやすいものであってもよいことを考えてもよい。より詳細には、シャーシカバー202aが、円筒形であれば、それは、シャーシ基部202b上において回転可能なものであってもよい。例えば、シャーシカバー202aの回転は、LED252aおよび252b、および/または、芳香発散器204をオンおよびオフにしてもよい。
【0068】
着脱可能なシャーシカバー202aの変形として、例えば、新しい香りが、所望されるとき、あるいは、貯蔵器256が、空であるとき、貯蔵器256を交換するために、装置200は、ハッチを含んでもよい。考えられる例としての2つのハッチ264aおよび264bが、各々、図8および図9に示される。
【0069】
図8に示されるように、ハッチ264aは、装置200の側面に配置されてもよい。ハッチ264aは、好ましくは、ヒンジで取り付けられ、かつ、装置200から完全に取り外すことはできない。図示されるように、ハッチ264aは、貯蔵器256にアクセスするために、開かれてもよい。また、ハッチ264aは、ユーザがバッテリー210にアクセスするのを可能にするために、開かれてもよい。
【0070】
あるいは、ハッチ264bは、装置200の底面に形成されてもよい。例えば、図9に示されるように、ほぼ円形のハッチ264bは、装置200から取り外すことができる。この構成において、貯蔵器256は、好ましくは、ハッチ264bと結合される。貯蔵器256をハッチ264bに結合することにより、ハッチ264bは、貯蔵器256を支持し、かつ、組み立てられるときに、噴霧器アセンブリ205に対して貯蔵器256が適切に配置されることを保証する。より詳細には、噴霧器アセンブリ205が、使用されるとき、ハッチ264bを取り外すことにより、貯蔵器256の一部分が、噴霧器アセンブリ205に接触した状態から取り出される。そして、貯蔵器256は、ハッチ264bから取り出され、新しい貯蔵器256が、ハッチ264bに結合され、ハッチ264bが、再度、取り付けられ、貯蔵器256は、噴霧器アセンブリ205と適切に整列する。図9のハッチ264bが、使用される場合、水平プラットフォーム252は、貯蔵器256を支持しなくてもよく、また、貯蔵器256を整列させなくてもよい。その理由は、ハッチ264bが、これらの機能を実行するからである。そのようなものとして、水平プラットフォーム252は、直接的に、あるいは、好ましくは、支持体により、噴霧器アセンブリ205を支持する。
【0071】
また、シャーシ基部202bは、1つ以上の開口266を含んでもよく、ユーザ制御スイッチが、その開口266を貫通する。例えば、トグルスイッチ220が、ユーザが1つ以上の芳香発散器204およびLED252aおよび252bをオンおよびオフにするのを可能にし、スライダースイッチ268が、ユーザが芳香発散器204から発散される香料の量を調節するのを可能にする。その代わりにあるいはそれに加えて、ユーザがLED252aおよび252bの発光特性を調節するのを可能にしあるいは放射される照明表現を変更するのを可能にするスイッチが、さらに、提供されてもよい。
【0072】
したがって、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態は、独立した装置として使用されてもよい単一の光および物質発散装置200を提供する。装置200は、伝統的なロウソクの寸法および形状を模倣するように構成されてもよい。
【0073】
したがって、明らかなように、好ましい実施形態の各々において、単一装置100および200が、提供され、それらの単一装置は、揺めく光および香料のような物質を周囲空気に発散する。上述したように、第1の実施形態の好ましい単一装置100は、好ましくは、ホルダー141とともに使用される。ホルダー141については、上で詳細に説明されたが、それは、単なる例にすぎない。第1の実施形態の単一装置100は、どのような数のホルダーとともに使用されてもよい。同様に、装飾的なホルダーの中に配置される典型的な交換可能なロウソクに類似する第2の実施形態の単一装置200は、また、独自のホルダーとともに使用されてもよい。本明細書の全体を通して使用される場合、ホルダーは、完全に、あるいは部分的に内部に閉じ込めることをすべて網羅することを意図され、それは、単一装置を保持し、取り囲み、単一装置上に配置され、あるいは、単一装置を内部に閉じ込めることである。
【0074】
好ましくは、いずれかの実施形態の単一装置100または200とともに使用されるホルダーの少なくとも一部分は、そこから光を発散させる。図10および図11A〜図11Dは、光および芳香発散装置とともに使用されてもよい代表的な別のホルダー構造のいくつかを示す。
【0075】
芳香発散器が、使用される場合、発散される芳香は、ホルダーから発散されてもよく、このため、ホルダーが十分な通気を提供することは望ましい。より詳細には、第2の実施形態の場合のように、噴霧器アセンブリが使用される場合、光および芳香発散装置は、好ましくは、芳香が分散される発散開口がホルダーの上部から約1インチ(25.4mm)〜約6インチ(152.4mm)の間に存在するように、かつ、ホルダーの内面から十分に離して、ホルダー内に配置される。より好ましくは、発散開口は、ホルダーの上部から約0インチ〜約5インチ(127.0mm)の間に存在する。そのような構成により、芳香のホルダー内部への滞留を最小限に抑えることができる。さらに、ホルダーは、芳香が周囲環境に流れるのを助けるように設計されてもよい。ホルダーの幅がホルダーの上部に近づくにつれて細くなるようにホルダーにテーパーを付与することにより、空気流は、それがホルダーを出るときに増大する。さらに、LEDから光が発散するのをホルダーが妨げないことが好ましい。より詳細には、単一装置は、好ましくは、先端がホルダーから約1/2インチ(12.7mm)〜約2インチ(50.8mm)の間に存在するように、ホルダー内に配置される。より好ましくは、先端は、約1インチ(25.4mm)〜約3インチ(76.2mm)の間に存在する。また、ホルダーは、散布器の役割を果たしてもよい。さらに、ホルダーが例えば芳香発散器から発散された芳香のさらなる分散を促すためのファンをさらに含んでもよいことが考えられる。
【0076】
ホルダーは、装置が配置される単一部材からなってもよい。あるいは、図11A〜図11Dに示されるように、ホルダー241は、ホルダー基部241aとホルダーカバー241bとを備えている。より詳細には、装置は、ホルダーカバー241bを収容および支持するホルダー基部241a内に含まれ、あるいは、そのホルダー基部241aを備える。ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241aにより支持されるとき、先端206を覆う。すなわち、各々の照明装置によりハウジングから発散される光は、また、ホルダーカバー241bを通過する。あるいは、ハウジング、例えば、上部206は、放射された光を散乱させなくてもよく、ホルダーカバー241bのみが、放射された光を散乱させる。
【0077】
この実施形態の特定の例として、図11Aに示されるように、好ましい実施形態において説明したような単一装置を含むホルダー基部241aは、ホルダー基部241aから半径方向に外側へ延びる外周リップ241cを有する。ホルダーカバー241bの少なくとも下部241dは、ホルダー基部241aのリップ241cに係合するような寸法を有し、それにより、ホルダーカバー241bをホルダー基部241a上に支持する。ホルダー241のその他の例示的なものが、図11B〜図11Dに示される。
【0078】
ホルダーカバー241bがホルダー基部241a上に支持されることを考えたが、ホルダーカバー241bがホルダー基部241aに脱着可能に取り付けられることは好ましいことである。例えば、ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241a上にスナップ式に固定されるように設計されてもよい。あるいは、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aは、ホルダーカバー241bをホルダー基部241a上で回転させてロッキング係合を形成するように設計されてもよい。この構成において、あるいは、その他の構成において、ホルダーカバー241bは、ホルダー基部241aに固定されたとき、相対的な運動が可能なものであってもよい。より詳細には、ホルダーカバー241bが、全体として、円筒形である場合、それは、LED252aおよび252bおよび/または芳香発散器204をオンおよびオフにするために、ホルダー基部241a上で回転可能であってもよい。さらに、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aの係合および切り離しは、光源および/または物質発散器をオンおよびオフにするように作用してもよい。このように、装置は、ホルダーカバー241bを取り付けることによりのみ動作する。さらに、ホルダーカバー241bおよびホルダー基部241aは、特定のカバー241bのみをホルダー基部241aとともに使用できるように、特別に設計されてもよい。例えば、ホルダー基部241aは、ホルダーカバー241bのID(例えば、RFタグ)を読み取る読み取り装置(図示しない)を含んでもよい。このように、装置は、ホルダーカバー241bが適切なIDを有しない限り、動作しない。
【0079】
この実施形態によるホルダー241を使用する場合、ホルダーカバー241bがそれから芳香を発散すると考えることができる。例えば、ポリオレフィンのような材料は、それに香料を染みこませあるいは注入してもよいことが知られている。そのような材料でホルダーカバー241bを形成することにより、ホルダーカバー241bは、芳香発散器204により発散される芳香に加えて、染みこんだ芳香を時間の経過とともに発散する。あるいは、この実施形態の装置は、芳香発散器204を含まなくてもよく、その場合には、ホルダーカバー241bのみが、芳香を発散する。また、上述した第2の実施形態については、シャーシと基部の組み合わせは装飾的なロウソクに似ていることがわかり、この場合には、ホルダーは、望ましいものではない場合がある。そのような場合においては、基部またはシャーシに香料(芳香)を染みこませてもよい。
【0080】
この実施形態のホルダーカバー241bは、取り外すことができるため、装置へのアクセスが、容易になり(例えば、バッテリーを交換するために)、かつ、ホルダーカバー241bは、簡単に交換できる。例えば、ホルダーカバー241bに染みこませた香料が、完全に散布されたとき、簡単に未使用の新しいホルダーカバー241bを購入して取り付けることができる。また、最近、改装を行ったばかりのユーザ、または、装置を別の部屋へ動かしたいユーザは、特定の色または異なる美的特徴を有するホルダーカバー241bを購入してもよい。さらに、交換ホルダーカバー241bは、異なる香りを提供してもよい。別の実施形態においては、ホルダー全体(または、基部)が、交換されてもよい。
【0081】
これまでにいくつかの好ましい実施形態を説明したが、多くの異なる実施形態が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、構成されてもよい。本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではない。それとは反対に、本発明は、特許請求の範囲に記載される本発明の精神および範囲の中に含まれる様々な変形および同等の構成を網羅することが意図される。すべてのそのような変形、同等な構造、および、機能を包含するために、請求項は、最も広い範囲を与えられるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、光および/または芳香を発散するための装置を提供する。装置は、部屋のような領域において、全体的な望ましい美的環境を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図2】図1に示される装置の分解図である。
【図3】図1に示される装置の側面図であり、交換可能な香料カートリッジは、取り外されており、また、シャーシの一部分は、切り取られている。
【図4】本発明の実施形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図5】図4に示される装置の図4の切断線5−5に沿った断面図である。
【図6】図4に示される装置の図4の切断線6−6に沿った断面図である。
【図7A】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図7B】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図7C】本発明のさらなる実施形態による光および芳香発散装置を示す図である。
【図8】本発明の別の形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図9】本発明のさらに別の形態による光および芳香発散装置の斜視図である。
【図10A】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10B】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10C】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10D】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図10E】本発明による光および芳香発散装置のさらなる実施形態を示す図である。
【図11A】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11B】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11C】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【図11D】本発明の様々な形態による使用されるべきホルダーの構成を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
揮発性活性体を放出する炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
周囲環境の中に時間の経過とともに放出されるべき揮発性活性体を含む交換可能な容器を収容しかつ確実に固定する容器マウントと、
前記少なくとも1つのLEDおよび前記カートリッジマウントを支持するための支持構造体と、を備え、
前記支持構造体が、交換可能なカートリッジが前記カートリッジマウントに取り付けられているとき、空気が交換可能な容器を横切って流れるのを可能にするように構成された、
炎を伴わないロウソク。
【請求項2】
電力を前記少なくとも1つのLEDに供給するために前記支持構造体上に配置された電源をさらに備えた請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項3】
揺めく光を放射するように前記少なくとも1つのLEDを制御するために前記支持構造体上に配置された制御回路をさらに備えた請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項4】
少なくとも1つの開口が、支持構造体を貫通して形成され、その少なくとも1つの開口が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、空気が交換可能な容器を横切って流れるのを可能にする請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項5】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに対して動かすことのできるホルダーとを備え、
少なくとも1つの開口が、シャーシを貫通して形成され、それにより、空気が、少なくとも、シャーシの中へ流れ込み、または、シャーシから外へ流れ出ることができ、空気が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切って流れ、
シャーシに対してのホルダーの相対運動が、少なくとも1つの開口を遮蔽および露出させ、それにより、少なくとも1つの開口を流れる空気の量を調節する、
請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項6】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに対して動かすことのできるホルダーとを備え、シャーシに対してのホルダーの相対運動が、スイッチを作動させ、前記少なくとも1つのLEDをオンおよびオフにする請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項7】
前記少なくとも1つのLEDが、第1のLEDと第1のLEDの上方に配置された第2のLEDとを備え、第1のLEDが、実質的に一定の強度であるように観察者に感じられる光を放射し、第2のLEDが、炎が揺らめいているように観察者に感じられる光を放射する請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項8】
前記少なくとも1つのLEDが、前記電源および前記カートリッジマウントの上方に位置するように、前記支持構造体によって支持された請求項2に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項9】
前記支持構造体上に配置されたファンをさらに備え、そのファンが、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切る空気流を増加させる請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項10】
前記支持構造体上に取り付けられたヒーターをさらに備え、前記ヒーターが、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切って流れる空気を加熱し、揮発性活性体が交換可能な容器から分散するのを助ける請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項11】
前記支持構造体上に配置された検出器をさらに備え、前記検出器が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器の存在を検出し、前記制御回路が、前記検出器が交換可能な容器の存在を検出したときにのみ光を放射するように、前記少なくとも1つのLEDを制御する請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項12】
炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
前記少なくとも1つのLEDに電力を提供する1つ以上のバッテリーを収容する容器と、
(i)前記少なくとも1つのLEDに供給される電流を制御する電流源コントローラ、および、(ii)1つ以上のバッテリーにより提供される電圧が順方向電圧以下に低下したとき、前記少なくとも1つのLEDの順方向電圧を超える前記少なくとも1つのLEDへの供給電圧を保証するチャージポンプ、の少なくとも1つを含む制御回路と、
前記少なくとも1つのLED、前記容器、および、前記制御回路を支持する支持構造体であり、前記支持構造体が、前記少なくとも1つのLEDにより放射された揺めく光を散乱させる散乱器を含む、前記支持構造体と、
を備えた炎を伴わないロウソク。
【請求項13】
電流源コントローラが、前記少なくとも1つのLEDに定電流を供給する定電流源および前記少なくとも1つのLEDに平均定電流を供給する平均定電流源の少なくとも1つを含む請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項14】
平均定電流源が、1つのサイクルにおいて前記少なくとも1つのLEDおよびチャージポンプに電流を交互に提供し、そして、サイクルの一方の部分においては、電流は、前記少なくとも1つのLEDに供給され、サイクルの他方の部分においては、チャージポンプが動作中であれば、電流は、チャージポンプにのみ供給される請求項13に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項15】
前記少なくとも1つのLEDが、第1のLEDおよび第2のLEDから成り、第1のLED、第2のLED、および、チャージポンプに対して、平均定電流源が、(i)サイクルの第1の部分において、第1のLEDにのみ電流を供給し、(ii)サイクルの第2の部分において、第2のLEDにのみ電流を供給し、(iii)サイクルの第3の部分において、チャージポンプが動作中であれば、チャージポンプにのみ電流を供給する請求項14に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項16】
チャージポンプが、電圧を蓄積するための1つ以上のコンデンサを備え、前記少なくとも1つのLEDへの供給電圧がサイクルの前記一方の部分において前記少なくとも1つのLEDの順方向電圧を超えることを保証する請求項4に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項17】
所定の順方向電圧が、約1.8ボルトから約2.5ボルトの間にある請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項18】
前記支持構造体によって支持された噴霧器をさらに備え、前記噴霧器が、前記バッテリー容器内に存在する1つ以上のバッテリーから受け取られた電力を用いて、揮発性活性体を発散する請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項19】
前記支持構造体によって支持された受動的放出発散システムをさらに備え、前記受動的放出システムが、揮発性活性体を時間の経過とともに放出する請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項20】
前記制御回路が、所定の時間の後に前記少なくとも1つのLEDを停止させるための自動停止手段を備えた請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項21】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに着脱可能に取り付けることのできるホルダーとを備えた請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項22】
ホルダーが、ホルダーを別のホルダーと交換するために、着脱可能に取り付けることのできるものである請求項21に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項23】
揮発性活性体を放出するための炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
散光部分を備えた支持構造体であり、前記少なくとも1つのLEDが、前記少なくとも1つのLEDから放射される揺めく光が散光部分によって散乱させるように、前記支持構造体によって支持される、前記支持構造体と、
揮発性活性体を含む交換可能な容器を取り付けるための、前記支持構造体によって支持されたマウントと、を備え、
前記支持構造体が、交換可能な容器が前記マウント上に取り付けられているときに空気が前記支持構造体に流れ込みかつ交換可能な容器を横切って流れるのを可能にする第1の開口と、交換可能な容器が前記マウント上に取り付けられているときに空気が交換可能な容器を横切って流れかつ前記支持構造体から流れ出るのを可能にする第2の開口とを含む、
炎を伴わないロウソク。
【請求項24】
第1の開口が、前記ハウジングの底部の近傍に配置され、第2の開口が、前記支持構造体の上部の近傍に配置され、それにより、前記ハウジング内において第1の開口と第2の開口との間を空気が対流によって流れるのを可能にする請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項25】
前記支持構造体が、散光部分を含む交換可能なホルダーを備えた請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項26】
第1の開口と第2の開口との間の空気流を調節するように調節する調節可能なベントをさらに備えた請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項1】
揮発性活性体を放出する炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
周囲環境の中に時間の経過とともに放出されるべき揮発性活性体を含む交換可能な容器を収容しかつ確実に固定する容器マウントと、
前記少なくとも1つのLEDおよび前記カートリッジマウントを支持するための支持構造体と、を備え、
前記支持構造体が、交換可能なカートリッジが前記カートリッジマウントに取り付けられているとき、空気が交換可能な容器を横切って流れるのを可能にするように構成された、
炎を伴わないロウソク。
【請求項2】
電力を前記少なくとも1つのLEDに供給するために前記支持構造体上に配置された電源をさらに備えた請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項3】
揺めく光を放射するように前記少なくとも1つのLEDを制御するために前記支持構造体上に配置された制御回路をさらに備えた請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項4】
少なくとも1つの開口が、支持構造体を貫通して形成され、その少なくとも1つの開口が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、空気が交換可能な容器を横切って流れるのを可能にする請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項5】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに対して動かすことのできるホルダーとを備え、
少なくとも1つの開口が、シャーシを貫通して形成され、それにより、空気が、少なくとも、シャーシの中へ流れ込み、または、シャーシから外へ流れ出ることができ、空気が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切って流れ、
シャーシに対してのホルダーの相対運動が、少なくとも1つの開口を遮蔽および露出させ、それにより、少なくとも1つの開口を流れる空気の量を調節する、
請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項6】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに対して動かすことのできるホルダーとを備え、シャーシに対してのホルダーの相対運動が、スイッチを作動させ、前記少なくとも1つのLEDをオンおよびオフにする請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項7】
前記少なくとも1つのLEDが、第1のLEDと第1のLEDの上方に配置された第2のLEDとを備え、第1のLEDが、実質的に一定の強度であるように観察者に感じられる光を放射し、第2のLEDが、炎が揺らめいているように観察者に感じられる光を放射する請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項8】
前記少なくとも1つのLEDが、前記電源および前記カートリッジマウントの上方に位置するように、前記支持構造体によって支持された請求項2に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項9】
前記支持構造体上に配置されたファンをさらに備え、そのファンが、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切る空気流を増加させる請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項10】
前記支持構造体上に取り付けられたヒーターをさらに備え、前記ヒーターが、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器を横切って流れる空気を加熱し、揮発性活性体が交換可能な容器から分散するのを助ける請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項11】
前記支持構造体上に配置された検出器をさらに備え、前記検出器が、交換可能な容器が前記容器マウント上に取り付けられているとき、交換可能な容器の存在を検出し、前記制御回路が、前記検出器が交換可能な容器の存在を検出したときにのみ光を放射するように、前記少なくとも1つのLEDを制御する請求項1に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項12】
炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
前記少なくとも1つのLEDに電力を提供する1つ以上のバッテリーを収容する容器と、
(i)前記少なくとも1つのLEDに供給される電流を制御する電流源コントローラ、および、(ii)1つ以上のバッテリーにより提供される電圧が順方向電圧以下に低下したとき、前記少なくとも1つのLEDの順方向電圧を超える前記少なくとも1つのLEDへの供給電圧を保証するチャージポンプ、の少なくとも1つを含む制御回路と、
前記少なくとも1つのLED、前記容器、および、前記制御回路を支持する支持構造体であり、前記支持構造体が、前記少なくとも1つのLEDにより放射された揺めく光を散乱させる散乱器を含む、前記支持構造体と、
を備えた炎を伴わないロウソク。
【請求項13】
電流源コントローラが、前記少なくとも1つのLEDに定電流を供給する定電流源および前記少なくとも1つのLEDに平均定電流を供給する平均定電流源の少なくとも1つを含む請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項14】
平均定電流源が、1つのサイクルにおいて前記少なくとも1つのLEDおよびチャージポンプに電流を交互に提供し、そして、サイクルの一方の部分においては、電流は、前記少なくとも1つのLEDに供給され、サイクルの他方の部分においては、チャージポンプが動作中であれば、電流は、チャージポンプにのみ供給される請求項13に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項15】
前記少なくとも1つのLEDが、第1のLEDおよび第2のLEDから成り、第1のLED、第2のLED、および、チャージポンプに対して、平均定電流源が、(i)サイクルの第1の部分において、第1のLEDにのみ電流を供給し、(ii)サイクルの第2の部分において、第2のLEDにのみ電流を供給し、(iii)サイクルの第3の部分において、チャージポンプが動作中であれば、チャージポンプにのみ電流を供給する請求項14に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項16】
チャージポンプが、電圧を蓄積するための1つ以上のコンデンサを備え、前記少なくとも1つのLEDへの供給電圧がサイクルの前記一方の部分において前記少なくとも1つのLEDの順方向電圧を超えることを保証する請求項4に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項17】
所定の順方向電圧が、約1.8ボルトから約2.5ボルトの間にある請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項18】
前記支持構造体によって支持された噴霧器をさらに備え、前記噴霧器が、前記バッテリー容器内に存在する1つ以上のバッテリーから受け取られた電力を用いて、揮発性活性体を発散する請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項19】
前記支持構造体によって支持された受動的放出発散システムをさらに備え、前記受動的放出システムが、揮発性活性体を時間の経過とともに放出する請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項20】
前記制御回路が、所定の時間の後に前記少なくとも1つのLEDを停止させるための自動停止手段を備えた請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項21】
前記支持構造体が、シャーシと、そのシャーシに着脱可能に取り付けることのできるホルダーとを備えた請求項12に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項22】
ホルダーが、ホルダーを別のホルダーと交換するために、着脱可能に取り付けることのできるものである請求項21に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項23】
揮発性活性体を放出するための炎を伴わないロウソクであって、
ロウソクの炎を模倣した揺めく光を放射する少なくとも1つのLEDと、
散光部分を備えた支持構造体であり、前記少なくとも1つのLEDが、前記少なくとも1つのLEDから放射される揺めく光が散光部分によって散乱させるように、前記支持構造体によって支持される、前記支持構造体と、
揮発性活性体を含む交換可能な容器を取り付けるための、前記支持構造体によって支持されたマウントと、を備え、
前記支持構造体が、交換可能な容器が前記マウント上に取り付けられているときに空気が前記支持構造体に流れ込みかつ交換可能な容器を横切って流れるのを可能にする第1の開口と、交換可能な容器が前記マウント上に取り付けられているときに空気が交換可能な容器を横切って流れかつ前記支持構造体から流れ出るのを可能にする第2の開口とを含む、
炎を伴わないロウソク。
【請求項24】
第1の開口が、前記ハウジングの底部の近傍に配置され、第2の開口が、前記支持構造体の上部の近傍に配置され、それにより、前記ハウジング内において第1の開口と第2の開口との間を空気が対流によって流れるのを可能にする請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項25】
前記支持構造体が、散光部分を含む交換可能なホルダーを備えた請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【請求項26】
第1の開口と第2の開口との間の空気流を調節するように調節する調節可能なベントをさらに備えた請求項23に記載の炎を伴わないロウソク。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【公表番号】特表2007−527101(P2007−527101A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552190(P2006−552190)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/002984
【国際公開番号】WO2005/074998
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/002984
【国際公開番号】WO2005/074998
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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