説明

加熱調理器

【課題】調理用加熱装置と加熱庫を備えた加熱調理器において、加熱庫や操作パネルの横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンクをケーシング内に配置できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】ケーシング1の上面側に配置された調理用加熱装置(3A,3B,3C)と、ケーシング1の前方に開口が面するようにケーシング1内に配置された加熱庫12と、ケーシング1内に配置され、加熱庫12に供給するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、ケーシング1内の加熱庫12の側方に配置され、調理用加熱装置(3A,3B,3C)を制御する制御装置と、ケーシング1に着脱自在に取り付けられ、蒸気発生装置に供給する水を貯える水タンク30と、ケーシング1の上面側から水タンク30が挿入される水タンク収納部21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被加熱調理容器を載置する天板側にIHヒータを配置した加熱調理器において、蒸気発生装置により発生させた蒸気を用いて食品を加熱調理する加熱庫を備えたものがある(例えば、特開2009−22790号公報(特許文献1)参照)。上記加熱調理器では、加熱庫の側方に蒸気発生装置が配置され、ケーシングの前面側の加熱庫と制御装置との間に水タンクが配置され、その水タンクからポンプを介して供給された水を蒸気発生装置により加熱することにより発生させた蒸気を加熱庫内に供給している。
【0003】
上記構成の加熱調理器では、ケーシングの前面側の加熱庫と制御装置との間に水タンクを前方からケーシング内に挿入するため、横幅に制限のあるJIS(日本工業規格)の家庭用システムキッチンなどに適合する加熱調理器では、水タンクの分だけケーシングの横幅を広げるということができず、加熱庫や操作パネルの横幅が狭くなるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−22790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明の課題は、調理用加熱装置と加熱庫を備えた加熱調理器において、加熱庫や操作パネルの横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンクをケーシング内に配置できる加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシングの上面側に配置された調理用加熱装置と、
上記ケーシングの前方に開口が面するように上記ケーシング内に配置された加熱庫と、
上記ケーシング内に配置され、上記加熱庫に供給するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記ケーシングに着脱自在に取り付けられ、上記蒸気発生装置に供給する水を貯える水タンクと、
上記ケーシングの上面側から上記水タンクが挿入されるか、または、上記ケーシングの前方の上記加熱庫の開口と上記ケーシングの前面に設けられた操作パネルとの間の領域を除く上記ケーシングの前面側から上記水タンクが挿入される水タンク収納部と
を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、水タンクが、ケーシングの上面側から水タンク収納部に挿入されるか、または、ケーシングの前方の加熱庫の開口と上記ケーシングの前面に設けられた操作パネルとの間の領域を除くケーシングの前面側から挿入されるので、加熱庫や操作パネルの横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンクをケーシング内に配置できる。
【0008】
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が上側に向かって開口するように上記ケーシング内に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの上面側から上記ケーシング内の上記水タンク収納部の挿入口に少なくとも一部が挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられている。
【0009】
上記実施形態によれば、水タンクの少なくとも一部が、ケーシングの上面側からケーシング内の水タンク収納部に挿入されて取り付けられるので、加熱庫や操作パネルの横幅を水タンクが全く狭くすることなく、水タンクを上側からケーシング内に容易に取り付けることができる。
【0010】
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するように上記ケーシング内の上記加熱庫の上側に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記ケーシング内の上記加熱庫の上側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられている。
【0011】
上記実施形態によれば、水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するようにケーシング内の加熱庫の上側に配置された水タンク収納部に、ケーシングの前面側から水タンクが挿入されて取り付けられるので、水タンクによって加熱庫や操作パネルの横幅が制約されることなく、水タンクを前面側からケーシング内に容易に取り付けることができる。また、加熱庫とその上側の調理用加熱装置との間に設けられる断熱材と相俟って水タンクにより断熱効果を高めることができる。特に、上側の調理用加熱装置にIHヒータを用いた場合、IHヒータの誘導コイルの温度上昇を抑えることができ、水タンクによる断熱がより効果的である。
【0012】
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するように上記ケーシング内の上記加熱庫の下側に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記ケーシング内の上記加熱庫の下側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられている。
【0013】
上記実施形態によれば、水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するようにケーシング内の加熱庫の下側に配置された水タンク収納部に、ケーシングの前面側から水タンクが挿入されて取り付けられるので、水タンクによって加熱庫や操作パネルの横幅が制約されることなく、水タンクを前面側からケーシング内に容易に取り付けることができる。また、加熱庫の下側に通常設けられる断熱材と相俟って水タンクにより加熱調理器本体の裏面側への断熱効果が向上する。特に、下側に食品などを収納する収納スペースがある場合、下側の収納スペースの温度上昇を抑えることができ、水タンクによる断熱がより効果的である。
【0014】
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの前面側かつ上記加熱庫の側方に上記操作パネルが設けられ、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が上記操作パネルの下側または上側から前方に向かって開口するように上記ケーシング内に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記操作パネルの下側または上側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて上記水タンク収納部に取り付けられている。
【0015】
上記実施形態によれば、水タンク収納部の挿入口が操作パネルの下側(または上側)から前方に向かって開口するようにケーシング内に水タンク収納部に配置され、ケーシングの前面側から水タンクが操作パネルの下側(または上側)の水タンク収納部の挿入口に挿入されて取り付けられるので、水タンクによって加熱庫や操作パネルの横幅が制約されることなく、水タンクを前面側からケーシング内に容易に取り付けることができる。また、加熱庫の開口を開閉するドアと干渉することなく水タンクを着脱でき、操作性が向上する。
【発明の効果】
【0016】
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器によれば、調理用加熱装置と加熱庫を備えた加熱調理器において、加熱庫や操作パネルの横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンクをケーシング内に配置できる加熱調理器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面斜め上方から見た斜視図である。
【図2】図2はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータを組み込んだシステムキッチンの斜視図である。
【図3】図3は上記IHクッキングヒータの正面斜め上方から見た斜視図である。
【図4】図4は上記IHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。
【図5】図5は上記IHクッキングヒータの要部の配置を示す平面模式図である。
【図6】図6は上記IHクッキングヒータの制御ブロック図である。
【図7】図7はこの発明の第3実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。
【図8】図8は上記IHクッキングヒータの要部の配置を示す平面模式図である。
【図9】図9はこの発明の第4実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。
【図10】図10は上記IHクッキングヒータの要部の配置を示す平面模式図である。
【図11】図11はこの発明の第5実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。
【図12】図12は上記IHクッキングヒータの要部の配置を示す平面模式図である。
【図13】図13は上記第1実施形態のIHクッキングヒータの水タンクの斜め上方から見た模式図である。
【図14】図14は上記第3実施形態のIHクッキングヒータの水タンクの斜め上方から見た模式図である。
【図15】図15は上記第5実施形態のIHクッキングヒータの水タンクの斜め上方から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0019】
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の一例としてIH(電磁誘導加熱)クッキングヒータ100Aの正面斜め上方から見た斜視図を示している。このIHクッキングヒータ100Aは、図1に示すように、ケーシング1の上面に設けられたトッププレート2の前面側に、調理用加熱装置の一例としての2つの右IHヒータ3A,左IHヒータ3Bを左右方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、その右IHヒータ3A,左IHヒータの中間かつ後面側に中央IHヒータ3Cを配置している。トッププレート2の後面側の略右側に吸気口5を設け、トッププレート2の後面側の略左側に排気口6を設けている。さらに、トッププレート2の後面側の略中央に排気口7を設けている。また、トッププレート2の前面側に天面操作部4を配置している。ここで、「前面側」とは、加熱庫12の開口側であり、「後面側」とは、加熱庫12の開口側と反対の側である。IHヒータ3A,3B,3Cで調理用加熱装置を構成している。
【0020】
また、上記ケーシング1の前面側には、前面パネル10の右側に前面操作パネル80を配置すると共に、前面パネル10の左側に加熱庫12を配置している。加熱庫12の前面側には、図示しないレールユニットにより前後方向に摺動可能に取り付けられた把手付きドア13を備えている。なお、把手付きドア13の開閉機構は、レールユニットを用いたスライド式以外の開閉機構を用いてもよい。
【0021】
上記前面パネル10の加熱庫12の開口の周囲にパッキン(図示せず)が取り付けられており、把手付きドア13を閉じた状態で、そのパッキンにより加熱庫12の開口の周囲がシールされる。
【0022】
また、ケーシング1のトッププレート2の前面側かつ右側に設けられた水タンク収納部21の挿入口21aに上方から水タンク30を挿入して、水タンク収納部21内に水タンク30を取り付けている。この水タンク収納部21の挿入口21aには、図示しない開閉扉を設けている。
【0023】
上記構成のIHクッキングヒータ100Aによれば、必要量の水を入れた水タンク30(図13の模式図参照)を、把手30aを持って水タンク収納部21に収納した後、水タンク30から供給された水を蒸気発生装置(図示せず)により加熱して蒸気を発生させる。そうして、蒸気発生装置内で発生した蒸気を加熱庫12に供給する。
【0024】
上記構成のIHクッキングヒータ100Aによれば、ケーシング1の上面側に調理用加熱装置(3A,3B,3C)を備え、調理用加熱装置を制御する制御装置(図6に示す制御装置200と同一構成)を、ケーシング1内の加熱庫12の側方に配置している。
【0025】
また、右IHヒータ3A,左IHヒータ3B,中央IHヒータ3Cを制御する制御装置は、特に駆動回路が発熱して温度が高くなるため、加熱庫12から制御装置への熱伝導を冷却ファンや断熱材を用いて低減している。
【0026】
また、水タンク30が水タンク収納部21に収納されたか否かをリミットスイッチ(図示せず)により検知することによって、水タンク30が水タンク収納部21に収納されていないときに、蒸気発生装置への通電を止めることができ、安全性を向上できる。
【0027】
また、水タンク30内の水位を水位検知部(図示せず)により検知することによって、調理に必要な水量があるか確認でき、調理途中で水切れにより空だきになるのを防止することができる。また、最初から水タンク30内に水がない場合の空だきも防止することができる。
【0028】
上記構成によれば、水タンク30が、ケーシング1の上面側からケーシング1内の水タンク収納部21に挿入されて取り付けられるので、加熱庫12や前面操作パネル80の横幅を水タンク30が狭くすることがなく、水タンク30を上側からケーシング1内に容易に取り付けることができる。
【0029】
したがって、調理用加熱装置(3A,3B,3C)と加熱庫12を備えた加熱調理器であるIHクッキングヒータ100Aにおいて、加熱庫12や前面操作パネル80の横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンク30をケーシング1内に配置することができる。
【0030】
〔第2実施形態〕
図2はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータ100Bを組み込んだシステムキッチンの斜視図を示している。このIHクッキングヒータ100Bは、組み込み用のケーシングを除いて第1実施形態のIHクッキングヒータと同一の構成をしている。
【0031】
図2に示すように、このシステムキッチン300は、キャビネット301の上側に、調理器用凹部303を除いて天板302を配置し、調理器用凹部303内にIHクッキングヒータ100Bを載置している。IHクッキングヒータ100Bのトッププレート102に、調理用加熱装置の一例としての右IHヒータ103A,左IHヒータ103Bおよび中央IHヒータ103Cを配置している。
【0032】
また、図3はIHクッキングヒータ100Bの正面斜め上方から見た斜視図を示している。このIHクッキングヒータ100Bは、図3に示すように、ケーシング101の上面に設けられたトッププレート102の前面側に、2つの右IHヒータ103A,左IHヒータ103Bを左右方向に所定の間隔をあけて配置すると共に、その右IHヒータ103A,左IHヒータ103Bの中間かつ後面側に中央IHヒータ103Cを配置している。トッププレート102の後面側かつ右側に吸気口105を設け、トッププレート102の後面側かつ左側に排気口106を設けている。さらに、トッププレート102の後面側の略中央に排気口107を設けている。また、トッププレート102の前面側に天面操作部104を配置している。
【0033】
また、上記ケーシング101の前面パネル110の左側に、トレイ108を収納する加熱庫112を配置している。さらに、前面パネル110の右側に、操作部180aと表示部180bを有する引き出し式の前面操作パネル180を配置している。この前面操作パネル180は、加熱庫112の操作用であって、下端側を軸に前後方向に回動自在に支持されている。加熱庫112を使用しないときは、前面操作パネル180は、ケーシング101内に収まっている。
【0034】
また、ケーシング101のトッププレート102の前面側かつ右側に設けられた水タンク収納部121の挿入口121aに上方から水タンク130を挿入して、水タンク収納部121内に水タンク130を取り付けている。この水タンク130の上部に把手130aを設けている。また、水タンク収納部121の挿入口121aには、図示しない開閉扉を設けている。
【0035】
上記加熱庫112の前面側には、レールユニット114,114により前後方向に摺動可能に取り付けられた扉の一例としての把手付きドア113を備えている。なお、把手付きドア113の開閉機構は、レールユニットを用いたスライド式以外の開閉機構を用いてもよい。
【0036】
上記前面パネル110の加熱庫112の開口の周囲にパッキン(図示せず)が取り付けられており、把手付きドア113を閉じた状態で、そのパッキンにより加熱庫112の開口の周囲がシールされる。
【0037】
また、前面パネル110の加熱庫112の開口の下側に、長手方向が加熱庫112と同じ長さの吸気口109を設けている。この吸気口109は、把手付きドア113の空気通路(図示せず)を介して前面側から吸い込まれた空気が、加熱庫112の下側全体を冷却した後、排気口106から排出される。
【0038】
図4はIHクッキングヒータ100Bの正面から見た断面模式図を示している。図4において、図3と同一の構成部には同一参照番号を付している。
【0039】
図4に示すように、ケーシング101の略左側に配置された加熱庫112の開口を除く周囲を、下側断熱材171と上側断熱材172と右側断熱材173と左側断熱材174と背面側断熱材(図示せず)で覆っている。また、加熱庫112の上側に上ヒータ222を配置し、その上ヒータ222の下側を、複数の蒸気吹出穴が設けられた上カバー181で覆っている。一方、加熱庫112の下側に下ヒータ226を配置し、その下ヒータ226の上側を下カバー183で覆っている。
【0040】
加熱庫112の上ヒータ収納部182と下ヒータ収納部184で挟まれた庫内空間の背面側に排気ダクト(図示せず)の一端を接続し、排気ダクトの他端を排気口106(図3に示す)に接続している。この排気ダクト内の加熱庫112側に排気ファン(図示せず)を配置し、排気ファンの下流側に脱煙脱臭用の触媒(図示せず)を配置している。この脱煙脱臭用の触媒は、白金またはパラジウムをニッケル合金やセラミックに添加したものである。
【0041】
加熱庫112内のトレイ108(図3に示す)上に載置された食品は、上カバー181からの輻射熱と下カバー183からの輻射熱、および、複数の蒸気吹出穴から吹き出した100℃以上の過熱水蒸気により加熱調理される。このとき、食品表面に供給されて付着した過熱水蒸気が食品表面で凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。
【0042】
図5はこのIHクッキングヒータ100Bの要部の配置を示す平面模式図を示している。図5において、下方が前面側、上方が後面側である。
【0043】
図5に示すように、この水タンク130内に貯えられた水は、ポンプ199を介して蒸気発生装置122に供給される。また、前面操作パネル180と駆動回路ブロック210とで調理用加熱装置(IHヒータ)を制御するための制御回路を構成している。また、ケーシング101内の水タンク130が配置された加熱庫112と制御回路(180,210)との間に冷却用の空気が流れる風通路を設けている。このケーシング101内の風通路の後面側に冷却ファン236を配置している。
【0044】
この冷却ファン236によって、前方から吸い込んだ空気を、風通路を介して排気口107(図3に示す)から外部に排気する。なお、加熱庫用の排気ファンは複数あってもよく、また、蒸気発生装置の前方から吸い込んだ空気を、風通路を介して外部に排気するための冷却ファンは複数あってもよい。
【0045】
図6は上記IHクッキングヒータ100Bの制御ブロック図を示している。このIHクッキングヒータ100Bは、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置200を備えている。この制御装置200は、操作部201からの入力信号を受けると共に、表示部202と報知部203を制御する。操作部201は、図3に示す天面操作部104や前面操作パネル180の操作部180aを含むと共に、表示部202は、天面操作部104の表示や前面操作パネル180の表示部180bを含む。また、報知部203は、音声により使用者に操作内容や警報などを知らせる。
【0046】
また、IHクッキングヒータ100Bは、右IHヒータ103Aの温度を検出する右IH温度センサ212と、左IHヒータ103Bの温度を検出する左IH温度センサ214と、中央IHヒータ103Cの温度を検出する中央IH温度センサ216とを備えている。制御装置200は、右IH温度センサ212の検出温度に基づいて駆動回路211を制御して、駆動回路211により右IHヒータ103Aを駆動する。また、制御装置200は、左IH温度センサ214の検出温度に基づいて駆動回路213を制御して、駆動回路213により左IHヒータ103Bを駆動する。また、制御装置200は、中央IH温度センサ216の検出温度に基づいて駆動回路215を制御して、駆動回路215により中央IHヒータ103Cを駆動する。また、制御装置200は、冷却ファン駆動回路217を制御して、右IHヒータ103A,左IHヒータ103B,中央IHヒータ103Cおよび駆動回路211,213,215を冷却するための冷却ファン218を駆動する。なお、IHヒータおよび駆動部を冷却する冷却ファンは複数あってもよい。
【0047】
また、IHクッキングヒータ100Bは、上ヒータ収納部182(図4に示す)内の雰囲気の温度を検出する上ヒータ温度センサ223と、下ヒータ収納部184(図4に示す)の雰囲気の温度を検出する下ヒータ温度センサ227と、加熱庫112(図4に示す)の庫内温度を検出する庫内温度センサ224とを備えている。制御装置200は、上ヒータ温度センサ223の検出温度と下ヒータ温度センサ227の検出温度および庫内温度センサ224の検出温度に基づいて、上ヒータ駆動回路220と下ヒータ駆動回路225を制御して、上ヒータ222と下ヒータ226を夫々駆動する。また、制御装置200は、排気ファン駆動回路228を制御して排気ファン229を駆動する。
【0048】
さらに、IHクッキングヒータ100Bは、蒸気発生装置122(図5に示す)のヒータ部122aの温度を検出するヒータ部温度センサ233と、蒸気発生装置122から加熱庫112までの蒸気経路内の温度を検出する蒸気温度センサ234とを備えている。制御装置200は、ヒータ部温度センサ233の検出温度と蒸気温度センサ234の検出温度に基づいて、ヒータ部駆動回路231を制御して、水タンク130から供給された水を蒸気発生装置122のヒータ部122aにより加熱する。また、制御装置200は、冷却ファン駆動回路235を制御して、冷却ファン236を駆動すると共に、ポンプ199を駆動する。
【0049】
また、上記制御装置200は、ヒータ部温度センサ233により検出されたヒータ部122aの温度が予め決められた上限温度以上のとき、蒸気発生装置122のヒータ部122aをオフすることによって、ヒータ部122aの異常温度上昇を抑制し、ヒータ部122aおよびその周辺部の異常過熱による破損を防止できる。
【0050】
また、ケーシング101内の風通路に配置された冷却ファン236により、前面側から吸い込んだ空気を後方に風通路を介して排気することによって、加熱庫112の風通路側の空気が高温になるのを抑えて、加熱庫112を冷却できると共に加熱庫112から制御回路(180,210)への熱伝導をより効果的に低減できる。
【0051】
なお、上記IHクッキングヒータ100Bにおいて、蒸気発生装置122を加熱庫112の右側面近傍に配置したが、蒸気発生装置を加熱庫の背面側または右側面近傍に配置してもよい。
【0052】
上記構成によれば、水タンク130が、ケーシング101の上面側からケーシング101内の水タンク収納部121に挿入されて取り付けられるので、加熱庫112や前面操作パネル180の横幅を水タンク130が狭くすることがなく、水タンク130を上側からケーシング101内に容易に取り付けることができる。
【0053】
したがって、調理用加熱装置(103A,103B,103C)と加熱庫112を備えた加熱調理器であるIHクッキングヒータ100Bにおいて、加熱庫112や前面操作パネル180の横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンク130をケーシング101内に配置することができる。
【0054】
なお、上記第1,第2実施形態では、ケーシング101のトッププレート102の前面側かつ右側に水タンク収納部121を配置されたIHクッキングヒータ100Bについて説明したが、水タンク収納部は、トッププレートの調理用加熱装置を除く領域のどこに配置してもよい。
【0055】
〔第3実施形態〕
図7はこの発明の第3実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。この第3実施形態のIHクッキングヒータ100Cは、水タンクと水タンク収納部が異なることを除いて第2実施形態のIHクッキングヒータ100Bと同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
【0056】
また、図8はこのIHクッキングヒータ100Cの要部の配置を示す平面模式図を示している。図8において、下方が前面側、上方が後面側である。
【0057】
図7,図8に示すように、水タンク230(図14の模式図参照)をケーシング101の前面側から着脱可能にしている。この水タンク230内に貯えられた水は、図8に示すように、ポンプ199を介して蒸気発生装置122に供給される。また、前面操作パネル180と駆動回路ブロック210とで調理用加熱装置(IHヒータ)を制御するための制御回路を構成している。また、加熱庫112と制御回路(180,210)との間に冷却用の空気が流れる風通路を設けている。このケーシング101内の風通路の後面側に冷却ファン236を配置している。
【0058】
また、加熱庫112の開口が前方に面するように、ケーシング101内の加熱庫112を配置すると共に、水タンク収納部221の挿入口221aが前方に面するように、ケーシング101内の加熱庫112の上側に水タンク収納部221を配置することによって、水タンク収納部221と加熱庫112をケーシング101の前面側に縦方向に並べることが可能となる。これにより、ケーシング101の上面を平坦にしてコンロなどの調理用加熱装置を配置可能にすると共に、ケーシング101の高さを低くでき、高さに制限のあるJIS(日本工業規格)のシステムキッチンなどに容易に適合できる。
【0059】
上記構成によれば、水タンク収納部221の挿入口221aが前方に向かって開口するように加熱庫112の上側に配置された水タンク収納部221に、ケーシング101の前面側から水タンク230が挿入されて取り付けられるので、水タンク230によって加熱庫112や前面操作パネル180の横幅が制約されることなく、水タンク230を前面側からケーシング101内に容易に取り付けることができる。
【0060】
したがって、調理用加熱装置(103A,103B,103C)と加熱庫112を備えた加熱調理器であるIHクッキングヒータ100Cにおいて、加熱庫112や前面操作パネル180の横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンク230をケーシング101内に配置できる加熱調理器を実現することができる。
【0061】
また、加熱庫112とその上側の調理用加熱装置(103A,103B,103C)との間に設けられた上側断熱材と相俟って水タンク230により断熱効果を高めることができる。特に、この実施形態のように、加熱庫112の上側の調理用加熱装置としてのIHヒータが配置されている場合、IHヒータの誘導コイルの温度上昇を抑えることができ、水タンク230による断熱がより効果的である。
【0062】
また、上記ケーシング101の前面側に設けられた1つの把手付きドア113で、水タンク収納部221と加熱庫112の開口を同時に開閉することによって、部品点数を低減できると共に、加熱庫112を用いた加熱調理中に水タンク収納部221に収納された水タンク230をむやみに取り出すことが少なくなる。
【0063】
また、ケーシング101の前面側に設けられた把手付きドア113で、水タンク収納部221の挿入口221aと加熱庫112の開口を同時に開閉することによって、部品点数を低減でき、構造を簡略化できる。
【0064】
〔第4実施形態〕
図9はこの発明の第4実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。この第4実施形態のIHクッキングヒータ100Dは、加熱庫112の開口の下側に吸気口がないことと水タンクと水タンク収納部が異なることを除いて第2実施形態のIHクッキングヒータ100Bと同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
【0065】
また、図10はこのIHクッキングヒータ100Dの要部の配置を示す平面模式図を示している。図10において、下方が前面側、上方が後面側である。ここで、水タンク330は、第3実施形態の水タンク230(図14の模式図に示す)と同一の形状をしている。
【0066】
図9,図10に示すように、水タンク330をケーシング101の前面側から着脱可能にしている。この水タンク330内に貯えられた水は、図10に示すように、ポンプ199を介して蒸気発生装置122に供給される。また、前面操作パネル180と駆動回路ブロック210とで調理用加熱装置(103A,103B,103C)を制御するための制御回路を構成している。また、ケーシング101内の水タンク330が配置された加熱庫112と制御回路(180,210)との間に冷却用の空気が流れる風通路を設けている。このケーシング101内の風通路の後面側に冷却ファン236を配置している。
【0067】
上記構成によれば、水タンク収納部321の挿入口321aが前方に向かって開口するようにケーシング101内の加熱庫112の下側に配置された水タンク収納部321に、ケーシング101の前面側から水タンク330が挿入されて取り付けられるので、水タンク330によって加熱庫112や前面操作パネル180の横幅が制約されることなく、水タンク330を前面側からケーシング101内に容易に取り付けることができる。
【0068】
したがって、調理用加熱装置(103A,103B,103C)と加熱庫112を備えた加熱調理器であるIHクッキングヒータ100Dにおいて、加熱庫112や前面操作パネル180の横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンク330をケーシング101内に配置することができる。
【0069】
また、加熱庫112の下側に設けられた下側断熱材と相俟って水タンク330により加熱調理器本体の裏面側への断熱効果が向上する。特に、下側に食品などを収納する収納スペースがある場合、加熱調理器下の収納スペースの温度上昇を抑えることができ、水タンク330による断熱がより効果的である。
【0070】
また、ケーシング101の前面側に設けられた把手付きドア113で、水タンク収納部321の挿入口321aと加熱庫112の開口を同時に開閉することによって、部品点数を低減でき、構造を簡略化できる。
【0071】
〔第5実施形態〕
図11はこの発明の第5実施形態の加熱調理器の一例としてIHクッキングヒータの正面から見た断面模式図である。この第5実施形態のIHクッキングヒータ100Eは、水タンクと水タンク収納部が異なることを除いて第2実施形態のIHクッキングヒータ100Bと同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
【0072】
図11に示すように、上記ケーシング101の前面パネル110の左側に、トレイ108を収納する加熱庫112を配置している。さらに、前面パネル110の右側に、表示部を兼ねる操作部280aを有する引き出し式の前面操作パネル280を配置している。この前面操作パネル280は、加熱庫112の操作用であって、下端側を軸に前後方向に回動自在に支持されている。加熱庫112を使用しないときは、前面操作パネル280は、ケーシング101内に収まっている。
【0073】
また、図12はこのIHクッキングヒータ100Eの要部の配置を示す平面模式図を示している。図12において、下方が前面側、上方が後面側である。
【0074】
図11,図12に示すように、水タンク430(図15の模式図参照)をケーシング101の前面側から着脱可能にしている。この水タンク430内に貯えられた水は、図12に示すように、ポンプ199を介して蒸気発生装置122に供給される。また、前面操作パネル280と駆動回路ブロック210とで調理用加熱装置(IHヒータ)を制御するための制御回路を構成している。また、ケーシング101内の水タンク430が配置された加熱庫112と制御回路(280,210)との間に冷却用の空気が流れる風通路を設けている。このケーシング101内の風通路の後面側に冷却ファン236を配置している。
【0075】
上記構成によれば、水タンク収納部421の挿入口421aが操作パネル280の下側から前方に向かって開口するようにケーシング101内に水タンク収納部421が配置され、ケーシング101の前面側から水タンク430が操作パネル280の下側の水タンク収納部421の挿入口421aに挿入されて取り付けられるので、水タンク430によって加熱庫112や前面操作パネル180の横幅が制約されることなく、水タンク430を前面側からケーシング101内に容易に取り付けることができる。
【0076】
したがって、調理用加熱装置(103A,103B,103C)と加熱庫112を備えた加熱調理器であるIHクッキングヒータ100Eにおいて、加熱庫112や前面操作パネル180の横幅を狭くすることなく、簡単な構成で水タンク430をケーシング101内に配置することができる。
【0077】
また、加熱庫112の開口を開閉する把手付きドア113と干渉することなく水タンク430を着脱でき、操作性が向上する。
【0078】
上記第5実施形態では、水タンク収納部421を操作パネル280の下側に配置したが、これに限らず、水タンク収納部を操作パネルの上側に配置してもよい。
【0079】
また、上記第1〜第5実施形態では、調理用加熱装置として3つのIHヒータを用いたが、1または2のIHヒータを用いた加熱調理器にこの発明を適用してもよいし、IHヒータでなく、電気コンロやガスコンロなどを調理用加熱装置として用いた加熱調理器にこの発明を適用してもよい。
【0080】
この発明の加熱調理器では、クッキングヒータ(IHヒータや電気ヒータなどの電気コンロまたはガスコンロを用いたものを含む)などにおいて、スチームまたは過熱水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、この発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気あるいは飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気あるいは飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができ、食品表面がパリッと焼き上がり、仕上がりのより調理ができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱庫内は過熱水蒸気あるいは飽和水蒸気が充満して無酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。
【0081】
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜5実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0082】
1,101…ケーシング
2,102…トッププレート
3A,103A…右IHヒータ
3B,103B…左IHヒータ
3C,103C…中央IHヒータ
4,104…天面操作部
5,105…吸気口
6,106…排気口
7,107…排気口
10,110…前面パネル
12,112…加熱庫
13,113…把手付きドア
21,121,221,321,421…水タンク収納部
30,130,230,330,430…水タンク
80,180,280…前面操作パネル
100A,100B,100C,100D,100E…IHクッキングヒータ
108…トレイ
114…レールユニット
122…蒸気発生装置
122a…ヒータ部
171…下側断熱材
172…上側断熱材
173…右側断熱材
174…左側断熱材
181…上カバー
182…上ヒータ収納部
183…下カバー
184…下ヒータ収納部
200…制御装置
210…駆動回路ブロック
201…操作部
202…表示部
203…報知部
212…右IH温度センサ
214…左IH温度センサ
216…中央IH温度センサ
211…駆動回路
213…駆動回路
215…駆動回路
217…冷却ファン駆動回路
218…冷却ファン
220…上ヒータ駆動回路
222…上ヒータ
223…上ヒータ温度センサ
224…庫内温度センサ
225…下ヒータ駆動回路
226…下ヒータ
227…下ヒータ温度センサ
228…排気ファン駆動回路
229…排気ファン
231…ヒータ部駆動回路
233…ヒータ部温度センサ
234…蒸気温度センサ
235…冷却ファン駆動回路
236…冷却ファン
300…システムキッチン
301…キャビネット
302…天板
303…調理器用凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
上記ケーシングの上面側に配置された調理用加熱装置と、
上記ケーシングの前方に開口が面するように上記ケーシング内に配置された加熱庫と、
上記ケーシング内に配置され、上記加熱庫に供給するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記ケーシングに着脱自在に取り付けられ、上記蒸気発生装置に供給する水を貯える水タンクと、
上記ケーシングの上面側から上記水タンクが挿入されるか、または、上記ケーシングの前方の上記加熱庫の開口と上記ケーシングの前面に設けられた操作パネルとの間の領域を除く上記ケーシングの前面側から上記水タンクが挿入される水タンク収納部と
を備えたことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が上側に向かって開口するように上記ケーシング内に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの上面側から上記ケーシング内の上記水タンク収納部の挿入口に少なくとも一部が挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するように上記ケーシング内の上記加熱庫の上側に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記ケーシング内の上記加熱庫の上側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項4】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が前方に向かって開口するように上記ケーシング内の上記加熱庫の下側に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記ケーシング内の上記加熱庫の下側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて、上記水タンク収納部に取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項5】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記ケーシングの前面側かつ上記加熱庫の側方に上記操作パネルが設けられ、
上記水タンク収納部は、上記水タンク収納部の挿入口が上記操作パネルの下側または上側から前方に向かって開口するように上記ケーシング内に配置され、
上記水タンクは、上記ケーシングの前面側から上記操作パネルの下側または上側の上記水タンク収納部の挿入口に挿入されて上記水タンク収納部に取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−47612(P2011−47612A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−197988(P2009−197988)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】