説明

包装体及び包装方法

【課題】 本発明は、被包装物を輸送時の衝撃から確実に保護し、被包装物を破損させることなく輸送することができる包装体を提供する。
【解決手段】 本発明の包装体は、対向面が被包装物を挟持する挟持面11、21に形成された上下発泡体1、2と、この上下発泡体1、2の挟持面11、21間に保持された上記被包装物3と、上記上下発泡体1、2を被覆し且つ上記挟持面11、21同士が密着する方向に締め付けている熱収縮フィルム5’とを備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体及び包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品を電話などで注文し、注文主に郵便にて届ける販売形態が行われており、今日、インターネットの普及によってインターネット上から所望の商品を注文し、郵便にて商品が注文主に届けられる販売形態が多く利用されるようになってきている。
【0003】
注文した商品が割れないように商品が包装された状態で郵送されるが、このような包装体として、例えば、特許文献1に、少なくとも一辺が開口された外筒体と、該外筒体内に挿入され且つ気体の充填によって被包装体を包被保持する注入弁付内袋体とからなる運搬等用の包装体が提案されている。
【0004】
上記包装体は、注入弁付内袋体内に気体を充填することによって内袋体にクッション性を付与し、このクッション性によって被包装体を輸送時の衝撃から保護し、輸送時における被包装体の破損を防止するように構成されている。
【0005】
しかしながら、上記包装体は、上述のように、注入弁付内袋体内に気体を充填することによって注入弁付内袋体にクッション性を付与していることから、輸送時に過度な押圧力が加わると、注入弁付内袋体内の気体は逃げ道がないことから注入弁付内袋体が破裂して注入弁付内袋体が瞬時にクッション性を失い、被包装体が破損する虞れがあるという問題点を有している。
【0006】
更に、上記包装体の外筒体及び注入弁付内袋体は、注文主に商品を届けた後は不要となり、廃棄される他なく、近年の地球環境保護の観点から好ましいものではなく、廃棄物の削減も求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−4664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、被包装物を輸送時の衝撃から確実に保護し、被包装物を破損させることなく輸送することができる包装体及び包装方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の包装体は、対向面が被包装物を挟持する挟持面に形成された上下発泡体と、この上下発泡体の挟持面間に保持された上記被包装物と、上記上下発泡体を被覆し且つ上記挟持面同士が密着する方向に締め付けている熱収縮フィルムとを備えていることを特徴とする。
【0010】
上記包装体において、上下発泡体の挟持面には凸部が形成されていることを特徴とする。又、上記包装体において、上下発泡体の挟持面には複数個の凸部が縦横に碁盤目状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
更に、上記包装体において、下側発泡体の下面に保形シートが上下発泡体の両端縁から突出した状態に配設され、熱収縮フィルムが上記上側発泡体の両端縁部とこれらに対向する上記保形シートの両端縁部との間において緊張状態に掛け渡されており、この緊張状態の熱収縮フィルムによって、上記上下発泡体をこれらの挟持面同士が密着する方向に締め付けていることを特徴とする。
【0012】
又、上記包装体において、上下発泡体が洗浄具として用いることができることを特徴とする。
【0013】
そして、本発明の包装方法は、被包装物を挟持する挟持面を有する上下発泡体をそれらの挟持面同士が対向した状態に且つ被包装物を介在させた状態で重ね合わせて積層体を形成し、この積層体を熱収縮性フィルムによって囲繞した後、上記熱収縮性フィルムを加熱して収縮させることによって上記上下発泡体を上記熱収縮フィルムによって締め付けて上記上下発泡体の挟持面に被包装物を挟持して隠蔽することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の包装体は、対向面が被包装物を挟持する挟持面に形成された上下発泡体と、この上下発泡体の挟持面間に保持された上記被包装物と、上記上下発泡体を被覆し且つ上記挟持面同士が密着する方向に締め付けている熱収縮フィルムとを備えているので、被包装物は上下発泡体の挟持面間に保持されており、輸送時に加わる外力を上下発泡体が確実に吸収し被包装物が輸送中に破損するようなことはない。
【0015】
そして、被包装物は、上下発泡体の挟持面により挟持されることによって保持されているので、上下発泡体の挟持面に被包装物に対応した収納凹部を形成しておく必要はなく、任意の被包装物に適用でき、種々の被包装物を簡単に且つ確実に包装することができる。
【0016】
上記包装体において、上下発泡体の挟持面に凸部が形成されている場合には、挟持面間において輸送時に被包装物が妄動し、被包装物が挟持面間から不測に飛び出すのを挟持面の凸部が確実に防止し、挟持面間に被包装物を確実に保持して輸送時に加わる衝撃から被包装物を確実に保護することができる。
【0017】
又、上記包装体において、上下発泡体の挟持面に複数個の凸部が縦横に碁盤目状に形成されている場合には、上下発泡体の挟持面間の任意の位置に被包装物を挟持しても、被包装物の周囲を上下発泡体の挟持面の凸部で包囲することができると共に、被包装物の表面に凸部を確実に圧縮状態にて当接させることによって被包装物を上下発泡体の挟持面によってより強固に挟持することができ、上下発泡体の挟持面間に被包装物をより確実に保持して輸送時に加わる衝撃から被包装物をより確実に保護することができる。
【0018】
更に、上記包装体において、下側発泡体の下面に保形シートが上下発泡体の両端縁から突出した状態に配設され、熱収縮フィルムが上記上側発泡体の両端縁部とこれらに対向する上記保形シートの両端縁部との間において緊張状態に掛け渡されており、この緊張状態の熱収縮フィルムによって、上記上下発泡体をこれらの挟持面同士が密着する方向に締め付けている場合には、熱収縮フィルムが上側発泡体の両端縁部とこれらに対向する上記保形シートの端縁部との間において上下発泡体から離間した状態で緊張状態に掛け渡されており、この緊張状態に掛け渡された熱収縮フィルムも輸送時に包装体に加わる衝撃を円滑に吸収し、包装体は全体として優れた衝撃吸収性を有している。
【0019】
そして、熱収縮性フィルムに過度な押圧力が加わった場合には、上下発泡体が押圧力に応じて熱収縮フィルムの緊張状態を緩和する方向に変形し、熱収縮フィルムに加わる押圧力を円滑に吸収するので、熱収縮性フィルムは輸送時に加わる押圧力にもかかわらず破損しにくく構成されており、上述の通りの優れた衝撃吸収性を確実に保持する。
【0020】
又、上記包装体において、上下発泡体が洗浄具として用いることができる場合には、包装体の輸送が完了して上下発泡体が輸送時の緩衝材としての役割を終えた後においても、上下発泡体を食器や車両などの洗浄具として用いることによって廃棄物の低減化を図って地球環境の保護に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の包装体に用いられる上下発泡体を示した斜視図である。
【図2】本発明の包装体に用いられる上下発泡体の他の一例を示した斜視図である。
【図3】本発明の包装方法にて形成される積層体を示した側面図である。
【図4】本発明の包装体を示した斜視図である。
【図5】本発明の包装体を示した縦断面図である。
【図6】本発明の包装体の他の一例を示した縦断面図である。
【図7】本発明の包装体の他の一例を示した縦断面図である。
【図8】本発明の包装方法の他の形態を示した斜視図である。
【図9】本発明の包装体に用いられる上下発泡体の他の一例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の包装方法及び包装体の一例を図面を参照しつつ説明する。先ず、上下発泡体1、2を用意する。上下発泡体1、2は、図1に示したように、平面略小判状で且つ所定厚みに形成されており、その一面が被包装物を挟持するための挟持面11、21に形成されている。なお、上下発泡体1、2は、従来公知の要領で製造され、平面形状も略小判状に限定されるものではなく円形、図2に示すような矩形状などの他の形状であってもよい。
【0023】
そして、上下発泡体1、2の挟持面11、21のそれぞれにはプロファイル加工が施されており、具体的には、複数個の凸部11a、21aが縦横に所定間隔毎に碁盤目状に形成されている。上下発泡体1、2の挟持面11、21上に凸部11a、21aを形成する要領としては、上下発泡体1、2の原反となる原反発泡シートを用意する一方、表面に無数の凹凸部が形成された一対のロールを用意し、原反発泡シートを一対のロール間に供給して圧縮した状態とし、この圧縮状態の原反発泡シートをその厚み方向の中央部から二分割するように切断することによって、表面に凸部が縦横に所定間隔毎に碁盤目状に形成されてなるプロファイル加工発泡シートを得ることができる。そして、プロファイル加工発泡シートから所望形状、例えば、平面略小判状に打ち抜くことによって図1及び図2に示された上下発泡体を製造することができる。
【0024】
そして、図3に示したように、上下発泡体1、2をそれらの挟持面11、21が対向した状態に重ね合わせ、上下発泡体1、2の挟持面11、21間に被包装物3が介在した状態として積層体Aを形成し、更に、積層体Aの下側発泡体1の下面に保形シート4を配設する。この保形シート4は、上下発泡体1、2の幅方向の端縁から突出した状態に且つ上下発泡体1、2の長さ方向の端縁に略合致した状態に配設されている。上記被包装物3としては、特に限定されず、例えば、化粧品、宝石、陶器などの輸送時の衝撃によって破損し易い物品が挙げられる。
【0025】
上記保形シート4としては、後述する熱収縮性フィルムの収縮力によって変形しない程度の剛性を有しておればよく、例えば、合成樹脂シート、厚紙、段ボールなどが挙げられる。
【0026】
しかる後、積層体Aをその下面に配設した保形シート4も含めて熱収縮性フィルム5を用いて熱収縮性フィルム5の端縁同士を熱融着一体化することによって熱収縮性フィルム5を袋状として全面的に被覆する。なお、熱収縮性フィルム5とは、所定温度以上に加熱すると熱収縮するフィルムであって、汎用の熱収縮性フィルムが用いられ、例えば、押出機から押出した溶融状態のフィルムを押出方向又は幅方向の何れか一方或いは双方に向かって延伸し、この延伸状態でフィルムを冷却することによって熱収縮性フィルム5を製造することができる。
【0027】
次に、積層体Aを全面的に被覆している熱収縮性フィルム5を全体的に加熱し、熱収縮性フィルム5を収縮させる。すると、熱収縮性フィルム5の収縮力によって、上下発泡体1、2がそれらの挟持面11、21同士を密着させる方向に締め付けられ、上下発泡体1、2の挟持面11、21間に配設した被包装物3は、上下発泡体1、2の挟持面11、21によって強固に挟持されて挟持面11、21間に埋没されて隠蔽状態に保持されて図4及び図5に示したような包装体Bが形成される。
【0028】
上下発泡体1、2の挟持面11、21には上述の通り発泡体から形成された複数の凸部11a、21aが形成されており、被包装物3の周囲は凸部11a(11a1)、21a(21a1)によって包囲された状態となっている。しかも、被包装物3を包囲している凸部11a(11a1)、21a(21a1)は、これら凸部11a(11a1)、21a(21a1)に対向する上下発泡体1、2の挟持面21、11に当接し圧縮した状態となっており、被包装物3は、その周囲に配された圧縮状態の凸部11a(11a1)、21a(21a1)によって妄動が阻止されており、上下発泡体1、2の挟持面11、21の所望位置にて妄動不能に確実に挟持されている。
【0029】
更に、上下発泡体1、2の挟持面11、21には複数の凸部11a、21aが全面的に形成されていることから、被包装物3にも直接、凸部11a(11a2)、21a(21a2)が圧縮状態にて当接しており、一方の発泡体に形成された圧縮状態の凸部11a(11a2)、21a(21a2)が被包装物3を他方の発泡体の挟持面に向かって押圧していると共に、他方の発泡体に形成された圧縮状態の凸部11a(11a2)、21a(21a2)が被包装物3を一方の発泡体の挟持面に向かって押圧しており、よって、被包装物3は、上下発泡体1、2の挟持面11、21によって強固に挟持されている。
【0030】
このように、包装体Bにおいて、被包装物3は上下発泡体1、2の挟持面11、21間に挟持されて上下発泡体1、2内に埋没した状態で強固に保持されており、従って、輸送時に包装体に外力が加わったとしても、上下発泡体1、2が外力を吸収し、上下発泡体1、2の挟持面11、21間に挟持された被包装物3には外力は伝達せず、被包装物3が破損するようなことはない。
【0031】
しかも、上述のように、被包装物3を包装するにあたって上下発泡体1、2の挟持面11、21にて挟持しているだけであるので、被包装物3の形態に合わせた収納凹部などを上下発泡体1、2の挟持面11、21に形成する必要がなく、任意の被包装物3の包装に適用することができ、本発明の包装体B及び包装方法は極めて汎用性が高い。
【0032】
そして、熱収縮性フィルム5を熱収縮させてなる熱収縮フィルム5’は全体的に上下発泡体1、2及び保形シート4を一体的に締め付けた緊張状態にあり、特に、上側発泡体1の上面の両端縁部とこれらに対向する保形シート4の両端縁部との間において、熱収縮フィルム5’は上下発泡体1、2から離間し且つ緊張状態にて掛け渡されている。
【0033】
上側発泡体1の上面の両端縁部とこれらに対向する保形シート4の両端縁部との間に掛け渡された熱収縮フィルム5’は弾性を有しており、輸送中に包装体Bの側方から外力が加わった場合にも、上側発泡体1の上面の両端縁部とこれらに対向する保形シート4の両端縁部との間に掛け渡された熱収縮フィルム5’が弾性的に変形し、必要な場合には、上下発泡体1、2も弾性的に変形することによって、包装体Bの側方から加わった外力を円滑に吸収し、よって、上下発泡体1、2の挟持面11、21間に挟持された被包装物3には外力は伝達せず、被包装物3が破損するようなことはない。
【0034】
このようにして形成された包装体Bを郵便にて輸送する場合には、例えば、上側発泡体1の上面を被覆している熱収縮フィルム5’上に宛て名が記載された紙を貼付し、郵送すればよい。
【0035】
そして、包装体Bを郵便にて受け取った者は、熱収縮フィルム5’を破ることによって上下発泡体1、2による被包装物3の挟持状態を解除し、上下発泡体1、2の挟持面11、21間から被包装物3を取り出して使用することができる。
【0036】
被包装物3を上下発泡体1、2の挟持面11、21間から取り出した後は上下発泡体1、2自体はその緩衝材としての役目を終えるが、上述のように、上下発泡体1、2はその挟持面11、21にプロファイル加工による凸部11a、21aが形成されており、上下発泡体1、2として連続気泡発泡体を用いることによって、上下発泡体1、2を食器や車両などを洗浄するための洗浄具として使用することができる。従って、従来であれば廃棄されるだけであった緩衝材として用いられていた発泡体を別の用途に使用することによって資源保護を図り、地球環境の保護を推進することができる。
【0037】
上記包装体Bでは、下側発泡体2の下面に保形シート4を配設した場合を説明したが、保形シート4は配設されている必要はなく(図6参照)、このような場合には、包装体Bを形成している熱収縮フィルム5’は上下発泡体1、2の外面全面に沿った緊張状態にて上下発泡体1、2をそれらの挟持面11、21同士が密着する方向に締め付けている。なお、保形シート4が配設されていない以外は図1〜5に示した包装体Bと同様の構成を有するのでその説明を省略する。
【0038】
又、上記包装体Bでは、下側発泡体2の下面に配設した保形シート4が上下発泡体1、2の幅方向の端縁から突出している場合を説明したが、図7に示したように、保形シート4を下側発泡体2の下面の形状と同一形状で且つ同一大きさ、又は、下側発泡体2の下面よりも小さく形成し、保形シート4が下側発泡体2の下面から突出しないようにして包装体Bを構成してもよい。なお、保形シート4が下側発泡体2の下面から突出していない構成以外は図1〜5に示した包装体Bと同様の構成を有するのでその説明を省略する。
【0039】
更に、上記包装体Bでは、熱収縮フィルム5’によって上下発泡体1、2を全面的に被覆した場合を説明したが、上下発泡体1、2の挟持面11、21によって被包装物3が挟持された状態となればよく、上下発泡体1、2を熱収縮フィルム5’によって全面的に被覆しておく必要はなく、例えば、包装体Bは、上下発泡体1、2をその長さ方向の中央部においてリング状の熱収縮フィルム5’によって締め付けることによって構成されたものであってもよい。なお、上下発泡シート1、2が部分的に熱収縮フィルム5’によって締め付けられている構成以外は図1〜5に示した包装体Bと同様の構成を有するのでその説明を省略する。このような包装体Bを形成する場合には、リング状に形成された熱収縮性フィルム5を用いればよい。
【0040】
又、上記包装体Bの熱収縮フィルム5’を破り、上下発泡体1、2による被包装物3の挟持状態を解除した際に、下側発泡体2の挟持面21上に載置した被包装物3が不測に飛び出さないようにするために、図8に示したように、下側発泡体1の挟持面21上に被包装物3を載置した後、下側発泡体1と被包装物3とを筒状のバンド体6を用いて一体化しておいてもよい。なお、図1に示した上下発泡体1、2と同様の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
上記包装体Bでは、上下発泡体1、2の挟持面11、21に凸部11a、21aが形成されている場合を説明したが、図9に示したように、上下発泡体1、2の挟持面11、21に凸部11a、21aが形成されておらず、上下発泡体1、2の挟持面11、21は平坦面に形成されていてもよい。なお、図2に示した上下発泡体1、2と同様の構成については同一符号を付してその説明を省略する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向面が被包装物を挟持する挟持面に形成された上下発泡体と、この上下発泡体の挟持面間に保持された上記被包装物と、上記上下発泡体を被覆し且つ上記挟持面同士が密着する方向に締め付けている熱収縮フィルムとを備えていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
上下発泡体の挟持面には凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
上下発泡体の挟持面には複数個の凸部が縦横に碁盤目状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装体。
【請求項4】
下側発泡体の下面に保形シートが上側発泡体の両端縁から突出した状態に配設され、熱収縮フィルムが上記上側発泡体の両端縁部とこれらに対向する上記保形シートの両端縁部との間において緊張状態にて掛け渡されており、この緊張状態の熱収縮フィルムによって、上記上下発泡体をこれらの挟持面同士が密着する方向に締め付けていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の包装体。
【請求項5】
上下発泡体が洗浄具として用いることができることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の包装体。
【請求項6】
被包装物を挟持する挟持面を有する上下発泡体をそれらの挟持面同士が対向した状態に且つ被包装物を介在させた状態で重ね合わせて積層体を形成し、この積層体を熱収縮性フィルムによって囲繞した後、上記熱収縮性フィルムを加熱して収縮させることによって上記上下発泡体を上記熱収縮フィルムによって締め付けて上記上下発泡体の挟持面に被包装物を挟持して隠蔽することを特徴とする包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−140334(P2011−140334A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−2652(P2010−2652)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(596111276)積水フイルム株式会社 (133)
【Fターム(参考)】