包装装置
【課題】被包装物を包装した状態で斜めに落下した場合であっても、被包装物を確実に保持することができる包装装置を提供する。
【解決手段】被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、被包装物が載置面に載置された際に被包装物の外側に配置されるように載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は載置面に接着され、最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、被包装物が載置面に載置された際に複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に被包装物側から当接するように配置されたパッドと、を備えた。
【解決手段】被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、被包装物が載置面に載置された際に被包装物の外側に配置されるように載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は載置面に接着され、最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、被包装物が載置面に載置された際に複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に被包装物側から当接するように配置されたパッドと、を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、包装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
製品等の被包装物を包装する際には、包装装置が利用される。この包装装置の底ベースには、中央に向けて開口したパッドが設けられる。パッドは、段ボール等の板紙を積層して形成される。板紙は、ライナーと中芯とを接着することで形成される。最下層の板紙は、底ベースに接着される。板紙同士も接着される。包装装置で包装する際、被包装物の下部は、パッドの開口部に収納される。当該収納により、被包装物が保持される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63−114972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ライナーと中芯との接着力や板紙同士の接着力は、最下層の板紙と底ベースとの接着力よりも弱い。このため、被包装物を包装した包装装置を斜めに落下させた場合、例えば、ライナーと中芯との接着が剥がれる。当該剥がれにより、ホルダの上部が外れる。その結果、ホルダは、被包装物を保持することができなくなる。このため、被包装物が包装装置から脱落する。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、被包装物を包装した状態で斜めに落下した場合であっても、被包装物を確実に保持することができる包装装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る包装装置は、被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記被包装物の外側に配置されるように前記載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は前記載置面に接着され、前記最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に前記被包装物側から当接するように配置されたパッドと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、被包装物を包装した状態で斜めに落下した場合であっても、被包装物を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1における包装装置の要部の縦断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2における包装装置で被包装物を包装した状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態2における包装装置の斜視図である。
【図4】図3のA−A線における断面の左側の詳細図である。
【図5】図3のB−B線における断面の左側の詳細図である。
【図6】この発明の実施の形態3における包装装置の斜視図である。
【図7】図6のC−C線における断面の左側の詳細図である。
【図8】図6のD−D線における断面の左側の詳細図である。
【図9】この発明の実施の形態4における包装装置の斜視図である。
【図10】図9のE−E線における断面の左側の詳細図である。
【図11】図9のF−F線における断面の左側の詳細図である。
【図12】この発明の実施の形態5における包装装置の斜視図である。
【図13】図12のG−G線における断面の左側の詳細図である。
【図14】図12のH−H線における断面の左側の詳細図である。
【図15】この発明の実施の形態6における包装装置の斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態7における包装装置の斜視図である。
【図17】この発明の実施の形態8における包装装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における包装装置の要部の縦断面図である。
【0011】
図1において、1は被包装物である。被包装物1は、送風機等の製品からなる。2は底ベースである。底ベース2は、被包装物1を載置するための載置面を有する。被包装物1の外側には、ホルダ3が配置される。ホルダ3は、複数の板紙4からなる。板紙4は、裏ライナー4a、表ライナー4b、中芯4cを備えたダンボールである。
【0012】
裏ライナー4aは、平板状に形成される。表ライナー4bは、平板状に形成される。表ライナー4bは、裏ライナー4aの上方で裏ライナー4aと並行に配置される。中芯4cは、波目状に形成される。中芯4cは、波目状の谷部の下面で裏ライナー4aの上面に接着される。中芯4cは、波目状の山部の上面で表ライナー4bの下面に接着される。
【0013】
裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着は、線状となり、当該接着面積が、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2の載置面との接着面積より小さくなる。そのため、裏ライナー4aと中芯4c、表ライナー4bと中芯4cの接着力は、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2との接着力に比べ小さくなる。
【0014】
5はパッドである。パッド5は、剛性を有する包装材からなる。パッド5は、複数の板紙4のうち少なくとも最下層の板紙4に被包装物1側から当接するように配置される。具体的には、パッド5は、最下層の板紙4の裏ライナー4a、表ライナー4b、中芯4cに当接する。
【0015】
被包装物1の輸送時や保管時に、包装装置に包装された被包装物1が包装装置の角方向や稜方向等の斜め方向に落下した場合を考える。この場合、包装装置の角や稜は、地面等から衝撃力を受ける。当該衝撃力に伴って、包装装置は、被包装物1から底ベース2の載置面と平行となる方向に力を受ける。この際、被包装物1とホルダ3との間には、パッド5が配置されている。このため、被包装物1からの力が板紙4の表ライナー4bや中芯4cに集中して作用することはない。
【0016】
すなわち、被包装物1からの力は、少なくとも最下層の板紙4の裏ライナー4a、表ライナー、中芯4cに分散する。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3に万遍なく伝達される。
【0017】
最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2との接着力は、裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着力よりも強い。このため、被包装物1からの力は、パッド5を介してホルダ3に確実に伝達される。すなわち、ホルダ3は、底ベース2から外れない。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3と底ベース2によって吸収される。すなわち、ホルダ3は、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持する。このため、被包装物1が包装装置から脱落することはない。
【0018】
以上で説明した実施の形態1によれば、複数の板紙4のうち少なくとも最下層の板紙4に被包装物1側から当接するようにパッド5が配置される。このため、被包装物1を確実に保持することができる。
【0019】
特に、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2の載置面との接着力は、裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着力よりも強い。このため、ホルダ3を段ボールで形成した場合であっても、被包装物1を確実に保持することができる。
【0020】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における包装装置で被包装物を包装した状態を示す斜視図である。図3はこの発明の実施の形態2における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
図2に示すように、被包装物1は、略直方体からなる。底ベース2は、複数の段ボール等の板紙を積層して接着することにより形成される。被包装物1の天部は、天パッド6で覆われる。天パッド6の長稜部は下方に折り曲げられる。被包装物1は、底ベース2と天パッド6とを介してバンド7により上下方向から結束される。
【0022】
図3に示すように、底ベース2の最上層の板紙は、ベーストレイ2aからなる。ホルダ3は、底ベース2の両短稜部側で底ベース2の中央側に開口するように形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でベーストレイ2aの縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5aが形成される。底ベース2の長稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でベーストレイ2aの縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5bが形成される。
【0023】
次に、図4と図5とを用いて、パッド5a、5bを説明する。
図4は図3のA−A線における断面の左側の詳細図である。図5は図3のB−B線における断面の左側の詳細図である。
【0024】
図4と図5とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。具体的には、パッド5a、5bは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ3の最上層の板紙4の被包装物1側まで到達するように配置される。
【0025】
以上で説明した実施の形態2によれば、ベーストレイ2aとパッド5a、5bとが一体形成される。このため、被包装物1からの力は、ベーストレイ2aからも底ベース2に伝達される。すなわち、ホルダ3へ伝達される力が低減される。当該低減により、ホルダ3が底ベース2から剥がれることを抑制することができる。その結果、ホルダ3は、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0026】
また、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。このため、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部のどちらの方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0027】
また、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部とが交わる角部方向に斜めに落下した場合、被包装物1からの力は、底ベース2の短稜部側のパッド5aと長稜部側のパッド5bとの双方を介してホルダ3に伝達された後に底ベース2に伝達される。このため、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0028】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
図6に示すように、底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最上層の板紙4の縁部を下方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5cが形成される。底ベース2の長稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最上層の板紙4の縁部を下方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5dが形成される。
【0030】
次に、図7と図8とを用いて、パッド5c、5dを説明する。
図7は図6のC−C線における断面の左側の詳細図である。図8は図6のD−D線における断面の左側の詳細図である。
【0031】
図7と図8とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。具体的には、パッド5c、5dは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ3の最下層の板紙4の被包装物1側まで到達するように配置される。
【0032】
以上で説明した実施の形態3によれば、実施の形態2と同様に、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部のどちらの方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。また、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部とが交わる角部方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0033】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
図9に示すように、底ベース2の上から2つの層の板紙を折り曲げることにより、ホルダ3が形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最下層の板紙の縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5eが形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最下層の板紙の縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5fが形成される。
【0035】
次に、図10と図11とを用いて、パッド5e、5fを説明する。
図10は図9のE−E線における断面の左側の詳細図である。図11は図9のF−F線における断面の左側の詳細図である。
【0036】
図10と図11とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。8a、8bはホルダ下部である。ホルダ下部8a、8bは、底ベース2の最上層の板紙の縁部から外側に突出するように設けられたタブを底ベース2の内側に折り返すことにより形成される。ホルダ下部8a、8bの下面は、底ベース2の最上層の板紙に接着される。
【0037】
9a、9bはホルダ上部である。ホルダ上部9a、9bは、底ベース2の上から2層目の板紙の縁部から外側に突出するように設けられたタブをホルダ下部8a、8bの上面側に折り返すことにより形成される。ホルダ上部9a、9bの下面は、ホルダ下部8a、8bの上面に接着される。
【0038】
図10に示すように、パッド5eは、ホルダ下部8aの縁部を上方に折り曲げることにより形成される。パッド5eは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ上部9aの被包装物1側まで到達するように配置される。図11に示すように、パッド5fは、ホルダ下部8bの縁部を上方に折り曲げることにより形成される。パッド5fは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ上部9bの被包装物1側まで到達するように配置される。
【0039】
以上で説明した実施の形態4によれば、パッド5e、5fは、ホルダ下部8a、8bと一体形成される。また、パッド5e、5fは、ホルダ上部9a、9bに当接するように配置される。このため、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bやホルダ上部9a、9bの中芯や表ライナーに集中して作用することがない。すなわち、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bやホルダ上部9a、9bの裏ライナー、表ライナー、中芯に分散する。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3に万遍なく伝達される。
【0040】
ホルダ下部8a、8bは、底ベース2の最上層の板紙と一体形成されるとともに、底ベース2の最上層の板紙に接着される。また、ホルダ上部9a、9bは底ベース2の上から2層目の板紙と一体形成されるとともに、ホルダ下部8a、8bに接着される。このため、ホルダ3の水平方向の剛性が高くなる。その結果、被包装物1からの力は、パッド5e、5fを介して底ベース2にも伝達される。
【0041】
また、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bから底ベース2の最上層の板紙へ直接伝達されるとともに、ホルダ上部9a、9bから底ベース2へも直接伝達される。このため、ホルダ下部8a、8bの裏ライナー、中芯へ伝達される力が低減される。その結果、ホルダ下部8a、8b、ホルダ上部9a、9bは、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0042】
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5における包装装置の斜視図である。図13は図12のG−G線における断面の左側の詳細図である。図14は図12のH−H線における断面の左側の詳細図である。なお、実施の形態4と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
実施の形態4においては、パッド5e、5fは、ホルダ下部8a、8bを上方に折り曲げることにより形成されていた。一方、実施の形態5においては、パッド5g、5hは、ホルダ上部9a、9bを下方に略垂直に折り曲げることにより形成されている。
【0044】
具体的には、図13に示すように、パッド5gは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ下部8aの被包装物1側まで到達するように配置される。図14に示すように、パッド5hは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ下部8bの被包装物1側まで到達するように配置される。
【0045】
以上で説明した実施の形態5によれば、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0046】
実施の形態6.
図15はこの発明の実施の形態6における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
実施の形態6の底ベース2は、実施の形態2の底ベース2の最下層の板紙以外の板紙から両ホルダ3の端部よりも中央側を削除して形成される。本実施の形態においては、両ホルダ3の開口部内側で底ベース2の最上層の板紙に被包装物1が載置される。
【0048】
以上で説明した実施の形態6によれば、包装材料の使用量を大幅に低減することができる。
【0049】
実施の形態7.
図16はこの発明の実施の形態7における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態6と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0050】
実施の形態7の底ベース2は、実施の形態6の底ベース2の略中央に、ベースパッド10を接着したものである。ベースパッド10は、長方形状に積層した板紙を接着したものである。ベースパッド10は、ホルダ3をブランクシートから作成するときに、ホルダ3以外の残部分を有効活用して形成される。
【0051】
以上で説明した実施の形態7によれば、被包装物1の中央部付近に重量のある部品が搭載されている場合であっても、被包装物1を落下による衝撃から確実に保護することができる。
【0052】
また、ベースパッド10は、ホルダ3以外の残部分を有効活用して形成される。このため、包装材料の使用量を大幅に低減することができる。
【0053】
実施の形態8.
図17はこの発明の実施の形態8における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0054】
実施の形態8のベースパッド10は、実施の形態7のベースパッド10の中央を中心として水平面上で回転させたものである。すなわち、実施の形態8のベースパッド10は、回転中心に対して水平面上で点対称に配置される。
【0055】
以上で説明した実施の形態8によれば、被包装物1の中央付近の偏った位置に重量のある部品を搭載されている場合であっても、当該部品近傍はベースパッド10に支持される。このため、被包装物1を落下による衝撃から確実に保護することができる。
【0056】
また、ベースパッド10は、回転中心に対して点対称に配置される。このため、被包装物1を水平面上で180度回転して包装したとしても、被包装物1の中央付近の偏った位置に重量のある部品近傍をベースパッド10で確実に支持することができる。
【0057】
なお、実施の形態1〜実施の形態6の包装装置は、多角形、円形、楕円形の被包装物1を包装する際の包装装置として、様々な物品の包装に適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 被包装物
2 底ベース
2a ベーストレイ
3 ホルダ
4 板紙
4a 裏ライナー
4b 表ライナー
4c 中芯
5 パッド
5a〜5h パッド
6 天パッド
7 バンド
8a、8b ホルダ下部
9a、9b ホルダ上部
10 ベースパッド
【技術分野】
【0001】
この発明は、包装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
製品等の被包装物を包装する際には、包装装置が利用される。この包装装置の底ベースには、中央に向けて開口したパッドが設けられる。パッドは、段ボール等の板紙を積層して形成される。板紙は、ライナーと中芯とを接着することで形成される。最下層の板紙は、底ベースに接着される。板紙同士も接着される。包装装置で包装する際、被包装物の下部は、パッドの開口部に収納される。当該収納により、被包装物が保持される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63−114972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ライナーと中芯との接着力や板紙同士の接着力は、最下層の板紙と底ベースとの接着力よりも弱い。このため、被包装物を包装した包装装置を斜めに落下させた場合、例えば、ライナーと中芯との接着が剥がれる。当該剥がれにより、ホルダの上部が外れる。その結果、ホルダは、被包装物を保持することができなくなる。このため、被包装物が包装装置から脱落する。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、被包装物を包装した状態で斜めに落下した場合であっても、被包装物を確実に保持することができる包装装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る包装装置は、被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記被包装物の外側に配置されるように前記載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は前記載置面に接着され、前記最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に前記被包装物側から当接するように配置されたパッドと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、被包装物を包装した状態で斜めに落下した場合であっても、被包装物を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1における包装装置の要部の縦断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2における包装装置で被包装物を包装した状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態2における包装装置の斜視図である。
【図4】図3のA−A線における断面の左側の詳細図である。
【図5】図3のB−B線における断面の左側の詳細図である。
【図6】この発明の実施の形態3における包装装置の斜視図である。
【図7】図6のC−C線における断面の左側の詳細図である。
【図8】図6のD−D線における断面の左側の詳細図である。
【図9】この発明の実施の形態4における包装装置の斜視図である。
【図10】図9のE−E線における断面の左側の詳細図である。
【図11】図9のF−F線における断面の左側の詳細図である。
【図12】この発明の実施の形態5における包装装置の斜視図である。
【図13】図12のG−G線における断面の左側の詳細図である。
【図14】図12のH−H線における断面の左側の詳細図である。
【図15】この発明の実施の形態6における包装装置の斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態7における包装装置の斜視図である。
【図17】この発明の実施の形態8における包装装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における包装装置の要部の縦断面図である。
【0011】
図1において、1は被包装物である。被包装物1は、送風機等の製品からなる。2は底ベースである。底ベース2は、被包装物1を載置するための載置面を有する。被包装物1の外側には、ホルダ3が配置される。ホルダ3は、複数の板紙4からなる。板紙4は、裏ライナー4a、表ライナー4b、中芯4cを備えたダンボールである。
【0012】
裏ライナー4aは、平板状に形成される。表ライナー4bは、平板状に形成される。表ライナー4bは、裏ライナー4aの上方で裏ライナー4aと並行に配置される。中芯4cは、波目状に形成される。中芯4cは、波目状の谷部の下面で裏ライナー4aの上面に接着される。中芯4cは、波目状の山部の上面で表ライナー4bの下面に接着される。
【0013】
裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着は、線状となり、当該接着面積が、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2の載置面との接着面積より小さくなる。そのため、裏ライナー4aと中芯4c、表ライナー4bと中芯4cの接着力は、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2との接着力に比べ小さくなる。
【0014】
5はパッドである。パッド5は、剛性を有する包装材からなる。パッド5は、複数の板紙4のうち少なくとも最下層の板紙4に被包装物1側から当接するように配置される。具体的には、パッド5は、最下層の板紙4の裏ライナー4a、表ライナー4b、中芯4cに当接する。
【0015】
被包装物1の輸送時や保管時に、包装装置に包装された被包装物1が包装装置の角方向や稜方向等の斜め方向に落下した場合を考える。この場合、包装装置の角や稜は、地面等から衝撃力を受ける。当該衝撃力に伴って、包装装置は、被包装物1から底ベース2の載置面と平行となる方向に力を受ける。この際、被包装物1とホルダ3との間には、パッド5が配置されている。このため、被包装物1からの力が板紙4の表ライナー4bや中芯4cに集中して作用することはない。
【0016】
すなわち、被包装物1からの力は、少なくとも最下層の板紙4の裏ライナー4a、表ライナー、中芯4cに分散する。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3に万遍なく伝達される。
【0017】
最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2との接着力は、裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着力よりも強い。このため、被包装物1からの力は、パッド5を介してホルダ3に確実に伝達される。すなわち、ホルダ3は、底ベース2から外れない。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3と底ベース2によって吸収される。すなわち、ホルダ3は、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持する。このため、被包装物1が包装装置から脱落することはない。
【0018】
以上で説明した実施の形態1によれば、複数の板紙4のうち少なくとも最下層の板紙4に被包装物1側から当接するようにパッド5が配置される。このため、被包装物1を確実に保持することができる。
【0019】
特に、最下層の板紙4の裏ライナー4aと底ベース2の載置面との接着力は、裏ライナー4aと中芯4cとの接着力や表ライナー4bと中芯4cとの接着力よりも強い。このため、ホルダ3を段ボールで形成した場合であっても、被包装物1を確実に保持することができる。
【0020】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における包装装置で被包装物を包装した状態を示す斜視図である。図3はこの発明の実施の形態2における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
図2に示すように、被包装物1は、略直方体からなる。底ベース2は、複数の段ボール等の板紙を積層して接着することにより形成される。被包装物1の天部は、天パッド6で覆われる。天パッド6の長稜部は下方に折り曲げられる。被包装物1は、底ベース2と天パッド6とを介してバンド7により上下方向から結束される。
【0022】
図3に示すように、底ベース2の最上層の板紙は、ベーストレイ2aからなる。ホルダ3は、底ベース2の両短稜部側で底ベース2の中央側に開口するように形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でベーストレイ2aの縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5aが形成される。底ベース2の長稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でベーストレイ2aの縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5bが形成される。
【0023】
次に、図4と図5とを用いて、パッド5a、5bを説明する。
図4は図3のA−A線における断面の左側の詳細図である。図5は図3のB−B線における断面の左側の詳細図である。
【0024】
図4と図5とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。具体的には、パッド5a、5bは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ3の最上層の板紙4の被包装物1側まで到達するように配置される。
【0025】
以上で説明した実施の形態2によれば、ベーストレイ2aとパッド5a、5bとが一体形成される。このため、被包装物1からの力は、ベーストレイ2aからも底ベース2に伝達される。すなわち、ホルダ3へ伝達される力が低減される。当該低減により、ホルダ3が底ベース2から剥がれることを抑制することができる。その結果、ホルダ3は、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0026】
また、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。このため、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部のどちらの方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0027】
また、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部とが交わる角部方向に斜めに落下した場合、被包装物1からの力は、底ベース2の短稜部側のパッド5aと長稜部側のパッド5bとの双方を介してホルダ3に伝達された後に底ベース2に伝達される。このため、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0028】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
図6に示すように、底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最上層の板紙4の縁部を下方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5cが形成される。底ベース2の長稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最上層の板紙4の縁部を下方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5dが形成される。
【0030】
次に、図7と図8とを用いて、パッド5c、5dを説明する。
図7は図6のC−C線における断面の左側の詳細図である。図8は図6のD−D線における断面の左側の詳細図である。
【0031】
図7と図8とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。具体的には、パッド5c、5dは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ3の最下層の板紙4の被包装物1側まで到達するように配置される。
【0032】
以上で説明した実施の形態3によれば、実施の形態2と同様に、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部のどちらの方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。また、包装装置に包装された被包装物1が底ベース2の短稜部と長稜部とが交わる角部方向に斜めに落下した場合であっても、ホルダ3は被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0033】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
図9に示すように、底ベース2の上から2つの層の板紙を折り曲げることにより、ホルダ3が形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最下層の板紙の縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5eが形成される。底ベース2の短稜部側では、ホルダ3の開口部の内側でホルダ3の最下層の板紙の縁部を上方に略垂直に折り曲げることにより、パッド5fが形成される。
【0035】
次に、図10と図11とを用いて、パッド5e、5fを説明する。
図10は図9のE−E線における断面の左側の詳細図である。図11は図9のF−F線における断面の左側の詳細図である。
【0036】
図10と図11とに示すように、底ベース2の短稜部側と長稜部側とは同様の構造である。8a、8bはホルダ下部である。ホルダ下部8a、8bは、底ベース2の最上層の板紙の縁部から外側に突出するように設けられたタブを底ベース2の内側に折り返すことにより形成される。ホルダ下部8a、8bの下面は、底ベース2の最上層の板紙に接着される。
【0037】
9a、9bはホルダ上部である。ホルダ上部9a、9bは、底ベース2の上から2層目の板紙の縁部から外側に突出するように設けられたタブをホルダ下部8a、8bの上面側に折り返すことにより形成される。ホルダ上部9a、9bの下面は、ホルダ下部8a、8bの上面に接着される。
【0038】
図10に示すように、パッド5eは、ホルダ下部8aの縁部を上方に折り曲げることにより形成される。パッド5eは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ上部9aの被包装物1側まで到達するように配置される。図11に示すように、パッド5fは、ホルダ下部8bの縁部を上方に折り曲げることにより形成される。パッド5fは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ上部9bの被包装物1側まで到達するように配置される。
【0039】
以上で説明した実施の形態4によれば、パッド5e、5fは、ホルダ下部8a、8bと一体形成される。また、パッド5e、5fは、ホルダ上部9a、9bに当接するように配置される。このため、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bやホルダ上部9a、9bの中芯や表ライナーに集中して作用することがない。すなわち、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bやホルダ上部9a、9bの裏ライナー、表ライナー、中芯に分散する。その結果、被包装物1からの力は、ホルダ3に万遍なく伝達される。
【0040】
ホルダ下部8a、8bは、底ベース2の最上層の板紙と一体形成されるとともに、底ベース2の最上層の板紙に接着される。また、ホルダ上部9a、9bは底ベース2の上から2層目の板紙と一体形成されるとともに、ホルダ下部8a、8bに接着される。このため、ホルダ3の水平方向の剛性が高くなる。その結果、被包装物1からの力は、パッド5e、5fを介して底ベース2にも伝達される。
【0041】
また、被包装物1からの力は、ホルダ下部8a、8bから底ベース2の最上層の板紙へ直接伝達されるとともに、ホルダ上部9a、9bから底ベース2へも直接伝達される。このため、ホルダ下部8a、8bの裏ライナー、中芯へ伝達される力が低減される。その結果、ホルダ下部8a、8b、ホルダ上部9a、9bは、被包装物1を底ベース2の載置面に確実に保持することができる。
【0042】
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5における包装装置の斜視図である。図13は図12のG−G線における断面の左側の詳細図である。図14は図12のH−H線における断面の左側の詳細図である。なお、実施の形態4と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
実施の形態4においては、パッド5e、5fは、ホルダ下部8a、8bを上方に折り曲げることにより形成されていた。一方、実施の形態5においては、パッド5g、5hは、ホルダ上部9a、9bを下方に略垂直に折り曲げることにより形成されている。
【0044】
具体的には、図13に示すように、パッド5gは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ下部8aの被包装物1側まで到達するように配置される。図14に示すように、パッド5hは、被包装物1とホルダ3との間でホルダ下部8bの被包装物1側まで到達するように配置される。
【0045】
以上で説明した実施の形態5によれば、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0046】
実施の形態6.
図15はこの発明の実施の形態6における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
実施の形態6の底ベース2は、実施の形態2の底ベース2の最下層の板紙以外の板紙から両ホルダ3の端部よりも中央側を削除して形成される。本実施の形態においては、両ホルダ3の開口部内側で底ベース2の最上層の板紙に被包装物1が載置される。
【0048】
以上で説明した実施の形態6によれば、包装材料の使用量を大幅に低減することができる。
【0049】
実施の形態7.
図16はこの発明の実施の形態7における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態6と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0050】
実施の形態7の底ベース2は、実施の形態6の底ベース2の略中央に、ベースパッド10を接着したものである。ベースパッド10は、長方形状に積層した板紙を接着したものである。ベースパッド10は、ホルダ3をブランクシートから作成するときに、ホルダ3以外の残部分を有効活用して形成される。
【0051】
以上で説明した実施の形態7によれば、被包装物1の中央部付近に重量のある部品が搭載されている場合であっても、被包装物1を落下による衝撃から確実に保護することができる。
【0052】
また、ベースパッド10は、ホルダ3以外の残部分を有効活用して形成される。このため、包装材料の使用量を大幅に低減することができる。
【0053】
実施の形態8.
図17はこの発明の実施の形態8における包装装置の斜視図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0054】
実施の形態8のベースパッド10は、実施の形態7のベースパッド10の中央を中心として水平面上で回転させたものである。すなわち、実施の形態8のベースパッド10は、回転中心に対して水平面上で点対称に配置される。
【0055】
以上で説明した実施の形態8によれば、被包装物1の中央付近の偏った位置に重量のある部品を搭載されている場合であっても、当該部品近傍はベースパッド10に支持される。このため、被包装物1を落下による衝撃から確実に保護することができる。
【0056】
また、ベースパッド10は、回転中心に対して点対称に配置される。このため、被包装物1を水平面上で180度回転して包装したとしても、被包装物1の中央付近の偏った位置に重量のある部品近傍をベースパッド10で確実に支持することができる。
【0057】
なお、実施の形態1〜実施の形態6の包装装置は、多角形、円形、楕円形の被包装物1を包装する際の包装装置として、様々な物品の包装に適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 被包装物
2 底ベース
2a ベーストレイ
3 ホルダ
4 板紙
4a 裏ライナー
4b 表ライナー
4c 中芯
5 パッド
5a〜5h パッド
6 天パッド
7 バンド
8a、8b ホルダ下部
9a、9b ホルダ上部
10 ベースパッド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、
前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記被包装物の外側に配置されるように前記載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は前記載置面に接着され、前記最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、
前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に前記被包装物側から当接するように配置されたパッドと、
を備えた包装装置。
【請求項2】
前記複数の板紙は、
平板状の裏ライナーと、
前記裏ライナーの上方で前記裏ライナーと並行に配置された平板状の表ライナーと、
前記裏ライナーと前記表ライナーとの間に配置され、前記裏ライナーと前記表ライナーとに接着された中芯と、
を備えた請求項1記載の包装装置。
【請求項3】
前記底ベースは、前記ホルダよりも中央側に配置された板紙からなるベーストレイを有し、
前記ホルダは、前記底ベースの中央に向けて開口するように前記ベーストレイよりも前記底ベースの外側に配置され、
前記パッドは、前記ホルダの開口部の内側で前記ベーストレイの縁部を上方に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項4】
前記ホルダは、前記底ベースの中央に向けて開口するように配置され、
前記パッドは、前記ホルダの最上層に配置された板紙の前記底ベースの中央側縁部を下方に折り曲げられることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項5】
前記底ベースは、前記載置面から外側に突出した状態で上下方向に層をなす2枚の板紙を有し、
前記ホルダは、前記2枚の板紙のうちの上側の板紙を前記載置面の内側に折り返した上に前記2枚の板紙のうちの下側の板紙を前記載置面の内側に折り返すことにより形成され、
前記パッドは、前記2枚の板紙の縁部のうち前記載置面の内側に折り返された際に下側に配置された縁部を上側に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項6】
前記底ベースは、前記載置面から外側に突出した状態で上下方向に層をなす2枚の板紙を有し、
前記ホルダは、前記2枚の板紙のうちの上側の板紙を前記載置面の内側に折り返した上に前記2枚の板紙のうちの下側の板紙を前記載置面の内側に折り返すことにより形成され、
前記パッドは、前記2枚の板紙の縁部のうち前記載置面の内側に折り返された際に上側に配置された縁部を上側に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項1】
被包装物を載置するための載置面を有した底ベースと、
前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記被包装物の外側に配置されるように前記載置面に積層された複数の板紙からなり、最下層の板紙は前記載置面に接着され、前記最下層の板紙よりも上層の板紙は直下の板紙に接着されたホルダと、
前記被包装物が前記載置面に載置された際に前記複数の板紙のうち少なくとも最下層の板紙に前記被包装物側から当接するように配置されたパッドと、
を備えた包装装置。
【請求項2】
前記複数の板紙は、
平板状の裏ライナーと、
前記裏ライナーの上方で前記裏ライナーと並行に配置された平板状の表ライナーと、
前記裏ライナーと前記表ライナーとの間に配置され、前記裏ライナーと前記表ライナーとに接着された中芯と、
を備えた請求項1記載の包装装置。
【請求項3】
前記底ベースは、前記ホルダよりも中央側に配置された板紙からなるベーストレイを有し、
前記ホルダは、前記底ベースの中央に向けて開口するように前記ベーストレイよりも前記底ベースの外側に配置され、
前記パッドは、前記ホルダの開口部の内側で前記ベーストレイの縁部を上方に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項4】
前記ホルダは、前記底ベースの中央に向けて開口するように配置され、
前記パッドは、前記ホルダの最上層に配置された板紙の前記底ベースの中央側縁部を下方に折り曲げられることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項5】
前記底ベースは、前記載置面から外側に突出した状態で上下方向に層をなす2枚の板紙を有し、
前記ホルダは、前記2枚の板紙のうちの上側の板紙を前記載置面の内側に折り返した上に前記2枚の板紙のうちの下側の板紙を前記載置面の内側に折り返すことにより形成され、
前記パッドは、前記2枚の板紙の縁部のうち前記載置面の内側に折り返された際に下側に配置された縁部を上側に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【請求項6】
前記底ベースは、前記載置面から外側に突出した状態で上下方向に層をなす2枚の板紙を有し、
前記ホルダは、前記2枚の板紙のうちの上側の板紙を前記載置面の内側に折り返した上に前記2枚の板紙のうちの下側の板紙を前記載置面の内側に折り返すことにより形成され、
前記パッドは、前記2枚の板紙の縁部のうち前記載置面の内側に折り返された際に上側に配置された縁部を上側に折り曲げることにより形成された請求項1又は請求項2に記載の包装装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−75675(P2013−75675A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216183(P2011−216183)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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