説明

印刷システム

【課題】 センサーなどにより画像未印刷領域を検知することなく、追記可能なデータ記録メディアの最適な位置にインデックス画像を追加印刷出来る印刷システムを提供する。
【解決手段】 対象であるデータ記録メディアの全記録容量と、記録済のデータ容量と、新たに追加記録する画像データのデータ容量に応じて、記録メディアに対して印刷するインデックス画像の数とその印刷位置を決定する。それによって既に印刷されているインデックス印刷と重複しない位置にインデックス印刷を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリカードなどから読み出した画像データを、データ記録メディアに記録する機能と、記録した画像データに関する情報をデータ記録メディアの表面に印刷する機能を有する印刷システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
CD-R、DVDなど、画像データを追加記録できるデータ記録メディアに対し、記録した画像データのインデックス画像をその表面に印刷することで、記録した画像データの内容を明示する方法が提案されている。
【0003】
しかし、インデックス画像を一度印刷したデータ記録メディアに、新たな画像データを追加記録し、追加した画像データのインデックス印刷を追加印刷しようとする場合には、すでに印刷している印刷部分と重複しない位置に印刷を行う制御が必要である。
【0004】
これを解決する提案として、追記可能なデータ記録メディアの表面をスキャンして、印刷されていない領域を装置が検出し、空いている位置に印刷を行う手法が提示されている(特開2005−14358号公報)。
【0005】
また、過去の印刷履歴をメディア毎に保持しておき、それによって以前印刷した位置を避けて印刷を行う提案もなされている。(特開2005−288859号公報)。
【特許文献1】特開2005−14358号公報
【特許文献2】特開2005−288859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記特開2005−14358号公報では、追記可能なデータ記録メディアの印刷面の未印刷領域を検出する手段(光学センサなど)や、それを駆動させるための駆動機構が必要であり、その部のコストがかかる。
【0007】
同様に、前記特開2005−288859号公報では、メディア毎の印刷履歴をすべて管理するためのデータ記録装置やその制御装置が必要であり、同様に装置のコストアップを生じさせてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、追記可能なデータ記録メディアに対し、画像データを記録するデータ記録機能と、前記記録した画像データの内容を示すインデックス画像を前記データ記録メディアの表面に印刷するインデックス印刷機能を有する印刷システムであり、データが記録されているデータ記録メディアに新たな画像データを追加記録し、追加記録した画像データに対するインデックス印刷を前記記録メディアの表面に追加印刷する際に、以下の処理を行うことを特徴とする。
【0009】
対象であるデータ記録メディアの全記録容量と、記録済のデータ容量と、新たに追加記録する画像データのデータ容量に応じて、記録メディアに対して印刷するインデックス画像の数とその印刷位置を決定する。それによって既に印刷されているインデックス印刷と重複しない位置にインデックス印刷を行う手段を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、記録メディアの全容量と、既に記録されているデータ量と、新たに記録したデータ量に応じ、すでに印刷されているインデックス印刷位置に重ならないように、インデックス画像の数と位置を自動的に定める。
【0011】
よって、従来例の様に、センサーなどによりデータ記録メディア上の未印刷領域を検出する必要がない。また記録メディア毎に印刷履歴を保持する必要もない。よって従来例のような装置のコストアップを必要としない。
【0012】
また、ユーザに記録メディア上のどの位置にインデックス印刷を行うかを、指示させるような面倒な操作を行わせることがなく、記録メディアの良好な位置に自動的にインデックス画像を追加印刷することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は本発明の実施例である印刷装置の外形図を示しており、図2は本印刷装置の機能ブロック図を示している。以下に、図1、図2にそって本印刷装置の概略を説明する。
【0015】
図1において、1000は印刷装置本体、1001は押しボタンを有し印刷装置の制御をユーザに行わせる操作パネル、1002は液晶モニターを示す。1003は印刷を行う用紙を挿入するための給紙トレー、1004は印刷を行う用紙、1005は印刷後の用紙を排出する排紙トレー、1006はCD−R1009にデータの記録および読み出しする際に、CD−R1009をセットするCD−R記録トレーを示す。1007はCD−Rの表面に印刷を行う際にCD−R1009をセットするCD−R印刷トレー、1008はSDカードやメモリスティックなどのメモリカード(不図示)を挿入し、そのデータの読み出しを行う為のメモリカードコネクタをそれぞれ示している。
【0016】
本実施例では追記可能なデータ記録メディアとしてCD−Rと記述しているが、実際にはCD−Rに追記可能なデータ記録メディアを特定するものではなく、データ追記が可能なデータ記録メディアを代表して表記している。
【0017】
図2において、2000は印刷装置本体、2001は印刷装置全体を制御する制御部を示す。2002は操作パネル1001と液晶表モニター1002を有し、液晶表モニターによってユーザに装置の状態を通知したり、逆に操作パネルによりユーザからの指示を受けとる操作部を示す。2003は給紙トレー1003にセットした用紙またはCD−R印刷トレイ1009にセットしたCD−Rに印刷を行う用紙/CDR印刷部を示す。2004は、CD−Rデータ記録トレイ1006にセットしたCD−Rに記録されているデータを読み出したり、データを記録したりの制御を行うCDRデータ記録部を示す。また2005はメモリーカードコネクタ1008に接続したメモリカードから、データの読み出すメモリーカードアクセス部をそれぞれ示している。
【0018】
本印刷装置では、メモリカードコネクタ1008に挿入したメモリカードに記録されている画像データをメモリカードアクセス部2005で読み出し、用紙/CD−R印刷部2003により、用紙またはCD−Rに対して画像を印刷することが可能である。
【0019】
用紙1004に対して印刷を行う場合には、給紙トレー1003に用紙1004をセットし、画像データが記録されているメモリカードをメモリカードコネクタ1008に挿入し、操作部2002により用紙印刷を指定する。すると、用紙1004が本体1000に引き込まれ、用紙/CD−R印刷部2003のインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドや、記録ヘッドを移動させるモーターなどの印刷機構(不図示)により、用紙1004に対して印刷が行われる。印刷完了後用紙1003が排紙トレー1005から排出される。
【0020】
CD−R1009に対する印刷を行う場合には、CD−R記録トレー1007にCD−R1009をセットし、同様に画像の入ったメモリカードを挿入して、操作部2002によりCD−R印刷を指示をすることで印刷を実行する。
【0021】
更に、本装置ではメモリカード内の画像データを、CD−R1009に記録することも可能である。その場合には、CD−R1009をCD−R記録トレー1006にセットし、画像が記録されているメモリカードを挿入し、操作部2002により記録する画像を選択する。これにより、CD−Rデータ記録部2004が具備するCD−Rのデータ記録溝をからデータを読み出す光学センサーや、CD−Rを回転させるモーターなどから構成されるデータ記録機構(不図示)によりデータの記録が実行される。
【0022】
図1(a)は、CD−R記録トレー1006にCD−R1009をセットした状態を示しており、この状態でCD−R記録トレー1006を本体に押し込むことで、CD−R1009が本体1000に引き込まれデータ記録が可能な状態になる。そして、CD−Rに対するデータ記録が完了すると、再びCD−R記録トレー1006が本体より排出され(図1(a)の状態)、データ記録が完了したCD−Rを取り出すことが可能になる。
【0023】
一方、図1(b)は、CD−R印刷トレー1006にCD−R1009をセットした状態を示している。この状態でCD−R印刷トレー1006を本体に押し込むことで、CD−R1009が本体の印刷機構(不図示)にセットされ印刷が実行される。そして同様に、CD−Rに対する印刷が完了すると、再びCD−R記録トレー1007が本体より排出され(図1(b)の状態)、印刷が完了したCD−Rを取り出すことが可能になる。
【0024】
図4、図5は、本実施例において本発明の特徴を示す“画像データ記録&インデックス印刷モード”の動作を示すフローチャートである。また図3はその際の液晶モニタ1002での画面表示例を示している。以下に図4、図5および図3に沿って、本特許の特徴である“画像データ記録&インデックス印刷モード”の動作詳細を説明していく。
【0025】
まず、本印刷装置を操作パネル部の電源ボタン(不図示)を押して起動すると、液晶モニター1002に図3(a)に示すメニュー画面が表示される。
【0026】
図3(a)中、3000はメニュ画面全体、3001から3004は、本印刷装置で実行可能な動作モードを示すモードアイコンあり、操作パネル1001の左右キー(不図示)でカーソルを移動させ、決定キー(不図示)で各モードに移行できる。また3005は現在選択カーソルあたっているモードの説明を表示する説明表示である。
【0027】
モードアイコンのうち、3001はメモリカードコネクタ1008に挿入したメモリカード内の画像またはCD−R記録トレー1007にセットしたCD−R1009内の画像を、液晶モニタ1002に表示して閲覧する“画像閲覧モード”。3002はメモリカード内の画像またはCD−内の画像を操作パネル1001でユーザに選択させ、選択した画像を給紙トレー1003にセットした用紙またはCD−R印刷トレーにセットしたCD−Rに印刷する“画像印刷モード”を示している。3003はメモリカード内の画像を操作パネル1001でユーザに選択させ、CD−R記録トレーにセットしたCD−Rにそのデータを記録する、“画像データ記録モード”を示している。3004は印刷装置の各種設定をユーザに行わせる、“メンテナンスモード”をそれぞれ示している。
【0028】
4つのモードの内、“画像データ記録モード”では、更に“CDーR記録モード”と、“CD−R記録&インデックス印刷モード”の二つの子モードを選択可能である(画面不図示)。
【0029】
“CDーR記録モード”は選択した画像の記録のみをするモードであり、“CD−R記録&インデックス印刷モード”は、選択した画像の記録に加え、記録した画像のインデックスをCD−Rに印刷する。
【0030】
本発明の特徴は、“CD−R記録&インデックス印刷モード”での動作である。よって、以下にこのモードでの本印刷装置の動作についてその詳細を説明する。これ以外のモードについてはその詳細な動作は説明しない。
【0031】
図4、図5は“CD−R記録&インデックス印刷モード”の動作フローを示すフローチャートであり、図6から図9はCD−R記録トレーにセットしたCD−Rにどのようにインデックス印刷が行われていくかを示した図である。以後、図4から図9に沿って、“保存&インデックス印刷モード”の動作を説明していく。
【0032】
まず、メニュー画面(図3(a))で、“画像印刷モード”のアイコン3003を選択して決定キーを押し、さらに次の画面(不図示)で、“CD−R記録&インデックス印刷モード”を選択すると、“CD−R記録&インデックス印刷モード”に移行する。以下、その後の動作を示す。
【0033】
まず、CD−Rに保存する画像が記録されているメモリカードをメモリカードコネクタ1008に挿入することを促す、“メモリカード挿入指示画面”を液晶画面1002に表示する(4001)。
【0034】
これに応じて、ユーザがメモリカードを挿入すると(4002)、続いてCD−R記録トレー1007にCD−Rをセットさせることを促す“CDーR挿入指示画面”を表示する(4003)。この際、CD−Rは何もデータが記述されていないものでも良いし、いくつかの画像データが記述されているものでもかまわない。
【0035】
CD−Rが挿入されると(4002)、挿入されているCD−Rの種類を検出してCD−Rの全データ容量(A)を決定し、更にCD−Rのデータを読み出し、CD−Rに記録されているデータの総量である記録済みデータ量(B)を算出して保持する(4005)。そして、CD−Rに記録する画像をユーザに選択させる“CD−R記録画像選択画面”(4006)を表示する。
【0036】
図3(b)は“CD−R記録画像選択画面”の表示例を示すものである。図3(b)の3006はCD−R記録画像選択画面全体、3007はメモリカードに記録されている画像の内容を表示する画像表示領域を示す。3009は表示画像の画像番号とメモリカードに記録されている全画像数、3008は表示画像がユーザに選択されているかを示すチェックボックスを示している。ユーザはこの画面において左右キー(不図示)でメモリカードに記録されている画像から任意のものを表示させ、CD−Rに保存したい画像を表示している状態で、決定キー(不図示)を押すことで、チェックボックス3008に選択済の記号(V)が表示される。これを繰り返してCD−Rに保存したい画像をすべて選択したところで、データ記録キー(不図示)を押すことで(4007)、チェックボックスに記号(V)が表示された画像群を、CD−Rに記録する画像としてその画像番号を保持しておく。
【0037】
ここで選択画像の合計数(SelPic)と、選択画像合計データ量(C)を算出し、それを保持しておく(4008)。その際、選択画像合計データ量(C)が前記CD−Rの全データ容量(A)から記録済みデータ量(B)を引いた値よりも大きな場合(A−B ≧ C)には、再度記録画像選択画面4006を表示して、画像選択をやり直しさせる。そうでない場合には、前記選択画像データ群のデータをメモリカードから読み出し、CD−R記録トレー1007にセットしてあるCD−Rに順じ記録していく(4011)。
【0038】
CD−Rへの画像記録が終了(4012)すると、インデックス印刷領域の先頭を示す先頭印刷領域番号(IndexStart)と、最後を示す最終印刷領域番号(IndexEnd)と、インデックス印刷数(IndexNum)を算出する。これらの値は、前記選択画像合計データ量(C)と、前記CD−Rの全データ容量(A)と、インデックス印刷領域数(Totalndex)値から算出される(4014)。
【0039】
ここで、インデックス領域とは、CD−Rにインデックス画像を印刷する領域のことである。図6(詳細は以下)は、CD−R印刷トレー1007に、CD−R1009をセットした状態を示す図であり、この図の破線の四角で表現されている領域群5002が、インデックス印刷領域を示している。本実施例では図に示す様にインデック印刷領域数(TotalIndex)は46の場合を示しており、1番から46番までの画像領域番号(不図示)が順に割り振られており、この領域1つに対して1つのインデックス画像が印刷されていく。また、各印刷領域に対して座標情報が印刷装置に記録されており、この座標情報をもとにインデックス印刷する位置を決めて印刷が行われていく。
【0040】
本実施例では、インデック印刷領域数(TotalIndex)は46に固定した場合を示しているが、初めてCD−Rにインデックス印刷をする際に、ユーザにインデックス領域数(TotalIndex)を選択させる機能を有する構成であってもよい。
【0041】
先頭印刷領域番号(IndexTop)は、インデックス画像を印刷する際の、先頭の印刷領域番号を示し、最終印刷領域番号(IndexEnd)は最後のインデックス画像印刷位置を示している。また、インデックス印刷数(IndexNum)は印刷されるインデックス画像数を示している。先頭印刷領域番号(IndexTop)、最終印刷領域番号(IndexEnd)、インデックス印刷数(IndexNum)の具体的な算出方法は以下である。
【0042】
前記記録済みデータ量(B)を前記CD−Rの全データ容量(A)で割った数に、インデック印刷領域数(TotalIndex)を掛ける。更にそれに1足して小数点以下切り捨てした値を先頭印刷領域番号(IndexTop)として算出する。(IndexTop= (B÷A) ×IndexTotal + 1 ※少数点以下切り捨て)
前記記録済みデータ量(B)に前記選択画像合計データ量(C)を加え、それを前記CD−Rの全データ容量(A)で割る。更にそれに前記インデック印刷領域数(TotalIndex)を掛けて小数点以下切り捨てした値を、最終印刷領域番号(IndexEnd)として算出する。(IndexEnd= ( (B+C)÷A) ×IndexTotal ※少数点以下切り捨て)
前記インデック印刷領域数(IndexEnd)が最終印刷領域番号(IndexEnd)より小さい場合には、インデックス印刷数(IndexNum)はゼロ(IndexNum=0)とする。
【0043】
IndexEndがIndexTop以上の場合には、最終印刷領域番号(IndexEnd)から、先頭印刷領域番号(IndexTop)を引いて1足した値をインデックス印刷数(IndexNum)として算出する。(IndexNum= IndexEnd - IndexTop + 1)
次にインデックス印刷数(IndexNum)分の代表画像を、前記選択画像から選出し(4014)、その番号を保持しておく。代表画像の選択方法にはさまざまな方法が考えられるが、本実施例ではランダムに画像を選出することとする。
【0044】
続いて、CD−Rを本体から排出し(図1(a)の状態)、ユーザにCD−RをCD−R印刷トレイ1009にセットするように促す“CD−R印刷トレイ挿入指示画面”を表示する(4015)。
【0045】
CD−RがCD−R印刷トレイ1009セットされると、続いて“CD−Rへのインデックス印刷中画面”(4017)を表示し、前記代表画像のデータを、メモリカードがら順じ読み出しそのインデックス印刷画像データを作成する。(4018)
そして、作成した各インデックス画像を、前記算出した先頭印刷領域番号(IndexTop)から前記最終印刷領域番号(IndexEnd)までの印刷領域に印刷を行っていく(4019)。印刷が完了した時点でCD−Rを本体から排出し(図1(b)の状態)、処理を終了する。
【0046】
図6から図9は、CD−R印刷トレー1007にセットしたCD−R1009にインデック印刷が順に行われていく様子を示す図である。
【0047】
図6は、データが記録されていないCD−RをCD−R印刷トレー1007にセットした状態を示す図であり、点線5002で示す印刷領域にはなにも印刷されていない状態を示す。
【0048】
また、図中の5002はCD−R印刷トレー1007に描かれているトレー側位置合わせマーカである。このマーカは、一度インデックス印刷を行ったCD−Rを再度セットしてインデックスの追加印刷を行う際に、CD−Rの位置を前回と同じ位置にセットするためのものである。
【0049】
本印刷装置では、CD−Rに初めてインデックス印刷を行う場合(データがなにも保存されていないCD−Rに対してインデックス印刷を行う場合)に、CD−R側位置合わせマーカ5004をCD−Rの外周付近に印刷する。これは、前記トレー側位置合わせマーカ5002と位置を合わせる為のものである。これを印刷することで、すでにインデックス印刷が行われているCD−Rをセットする場合に、トレー側位置合わせマーカ5002と、CD−R側位置合わせマーカ5004を合わせてセットする。これにより常に同じ位置にCD−Rをセットすることが可能になる。
【0050】
たとえば、CD−Rの全データ容量(A)が460Mバイトであり、120Mバイトの画像データを記録した場合は図7の1番から12番目の印刷用域(網掛け部5004)の印刷が行われる。更に前記CD−R側位置合わせマーカ5004が印刷される。
【0051】
次に、このCD−Rに新たに130Mバイトの画像データを追加記録した場合の印刷状態を示したのが図8である。
【0052】
この場合、追加印刷されるインデックス印刷領域の先頭番号(IndexStart)は13番、最終番号(IndexEnd)は25番、インデックス印刷数(IndexNum)は13となる。
【0053】
インデックス印刷は、図8でしめす13番から25番目の印刷領域(斜線部5005)の領域が印刷されることになり、すでに印刷されているインデックス画像を重ならずに印刷が行える。
【0054】
更に、210Mバイトの画像データを追加記録し、これ以上データが記録できない状態にした場合を示すのが図9である。この際、追加印刷されるインデックス印刷領域の先頭番号(IndexStart)は26番、最終番号(IndexEnd)は64番、インデックス印刷数(IndexNum)は21となる。この場合インデックス印刷は、図9でしめす26番から46番目の印刷領域(塗り潰し部5006)の領域が印刷されることになり、全ての印刷領域にインデックス画像が印刷された状態になる。
【0055】
このようにインデックス印刷を行う領域を計算することで、すでに印刷されているインデックス画像と重なってインデックス印刷を印刷することなく、CD−Rに記録した容量に比例したインデックス印刷を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】印刷装置外形図
【図2】印刷装置の機能ブロック図
【図3】印刷装置操作部の液晶画面表示例
【図4】印刷装置における“CD-R記録&インデックス印刷モード”の動作フロー1
【図5】印刷装置における“CD-R記録&インデックス印刷モード”の動作フロー2
【図6】“CD-R記録&インデックス印刷モード”でのインデックス印刷状態図1
【図7】“CD-R記録&インデックス印刷モード”でのインデックス印刷状態図2
【図8】“CD-R記録&インデックス印刷モード”でのインデックス印刷状態図3
【図9】“CD-R記録&インデックス印刷モード”でのインデックス印刷状態図4
【符号の説明】
【0057】
1000 印刷装置
1009 データ記録メディア
3000 液晶画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの追加記録が可能であり、表面に画像や記号または文字を印刷可能なデータ記録媒体に対してデータの記録および読み出しを行うデータ記録媒体データアクセス手段と、前記データ記録媒体の表面に、画像や記号または文字を印刷可能なデータ記録媒体印刷手段と、
少なくとも1つ以上の画像データの保持が可能な画像データ保持手段から、画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、
前記画像データ保持手段に保持されている1つ以上の画像データの中から、前記データ記録媒体に記録する1つ以上の記録画像データを選択可能な記録画像選択手段と、
前記記録画像選択手段により選択された前記記録画像データを、前記データ記録媒体データアクセス手段により、前記データ記録媒体に対して記録させる選択画像記録手段と、
前記記録画像選択手段により選択された1つ以上の画像データの中から、代表画像データ数N(Nはゼロ以上)の代表画像データを選出する代表画像データ選出手段と、
前記各代表画像データに対する代表画像印刷データを作成する代表画像印刷データ作成手段と、
前記代表画像印刷データ作成手段により作成された各代表画像印刷データを、前記データ記録媒体に対してどの位置に印刷するかを示す代表画像印刷データ印刷位置群を決定する代表画像印刷データ位置決定手段と、
前記代表画像印刷データ位置決定手段が決めた各代表画像印刷データ印刷位置群の値に応じて、前記代表画像印刷データ群を、前記データ記録媒体印刷手段により前記データ記録媒体に印刷する代表画像印刷手段を有する印刷システムにおいて、
前記データ記録媒体に記録可能な最大データ記録量Aと、前記記録画像選択手段により選択された前記記録画像データを前記選択画像記録手段により前記データ記録媒体に記録する前に既に前記データ記録媒体に記録されていたデータの総データ量Bと、前記記録画像選択手段により選択された画像データの総データ量Cの値を検出する手段を有し、前記3つの値に応じて前記代表画像データ選出手段が前記代表画像データ数Nの値を決定し、前記代表画像印刷データ位置決定手段が前記データ記録媒体印刷位置を決定することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記データ記録媒体に対して、最大でいくつの代表画像を印刷可能が可能であるかを示す最大代表画像印刷数M(Mは1以上)を決定する最大代表画像印刷数決定手段を有し、
前記データ記録媒体に記録可能な最大データ記録量Aと、前記記録画像選択手段により選択された前記記録画像データを前記選択画像記録手段により前記データ記録媒体に記録する前に既に前記データ記録媒体に記録されていたデータの総データ量Bと、前記記録画像選択手段により選択された画像データの総データ量Cと、前記最大代表画像印刷数Mの値に応じて、前記代表画像データ選出手段が前記代表画像データ数Nの値を決定し、前記代表画像印刷データ位置決定手段が前記データ記録媒体印刷位置を決定することを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2に記載の前記データ記録媒体が、ディスク形状のデータ記録媒体であることを特徴とする印刷システム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の前記データ記録媒体が、CD-Rまたは、CD-RWまたは、DVDであることを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の前記データ記録媒体印刷手段が、インクジェット方式であることを特徴とする印刷システム。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の前記画像データ保持手段が、脱着可能なメモリカードであることを特徴とする印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−113211(P2009−113211A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285239(P2007−285239)
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】