説明

地盤排水構造、およびその施工方法

【課題】盛土などの地盤内から外部への排水が円滑に達成できるようにする。
【解決手段】地盤1内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設される板形状の排水材16,16´と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材16,16´の互いの対向縁部16a,16a同士を連結する連結具17とが設けられる。連結具17が、排水材16の厚さ方向Aで互いに対面して両対向縁部16a,16aを挟むと共にこれら両対向縁部16a,16aの長手方向Bに沿って長く延びる両対向板27,27と、両対向縁部16a,16aの間に位置して長手方向Bに沿って長く延び、厚さ方向Aでの各端縁部が上記両対向板27,27の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上排水材16を載置する載置板28とを備える。厚さ方向Aにおける載置板28の中途部に上下方向に貫通する通水孔31が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盛土などの地盤内に、その外部から浸入してきた水を、この地盤の外部に円滑に排水させるようにするための地盤排水構造、およびその施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、擁壁背面における地盤排水構造として、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、擁壁の裏込めとして、それぞれ縦向き姿勢とされ、上下に列設される板形状の排水材と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材の互いの対向縁部同士を保持する保持具とが設けられている。また、上記保持具は、上記排水材の厚さ方向で互いに対面して上記両対向縁部を挟む両枠板と、上記両対向縁部の間に位置して、上記厚さ方向の各端縁部が上記両枠板の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材を載置する載置板とを備えている。
【0003】
上記排水構造によれば、擁壁の背面に浸入してきた水は、まず、上記各排水材の内部に流入した後、これら各排水材の内部をそれぞれ流下する。ここで、上記した上、下排水材のうち、上排水材の内部を流下した水は上記保持具を通り、擁壁に接する面の枠板に水平方向に設けられた筒体を経由し水抜き孔から擁壁の外部に排水されるか、通水孔を通り下排水材に流入して流下し、この下排水材の下端部から水抜き孔を通り擁壁の外部に向けて排水される。また、各保持具を擁壁の水抜き孔に固定することにより各排水材を擁壁の背面に容易に位置決めを行って固定できるようにすると共に、排水材を全て設置した後に盛土を行うものである。
【0004】
そして、上記のように擁壁背面の水を排水してやれば、擁壁にかかる水圧を減らすことができ、これにより、擁壁の安定を高めることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平5−40338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の技術における保持具は、上記上、下排水材の両対向縁部に沿った方向で、この両対向縁部に対し部分的に設けられたものである。このため、上記保持具が設けられていない部分では、上記両対向縁部の間の隙間に地盤の土砂が容易に流入して、この隙間を閉塞させるおそれがある。
【0007】
そして、上記のような閉塞が生じた場合には、上排水材の内部を流下した水が、その下端部から下排水材の上端部に流入しようとしても、この流入は、上記土砂によって阻害されがちとなる。このため、地盤からの円滑な排水が阻害されるおそれが生じる。
【0008】
また、上記保持具における上記通水孔は上記両枠板の間の全体にわたり形成されており、このため、上記上排水材は上記保持具の載置板の上面にのみ載置されて支持されている。しかも、この載置板は縦向きの板材で形成されており、このため、上記保持具における上排水材の支持面は狭いものである。更に、上記排水材は通水機能を有する上で、通常、内部空間が大きいことから強度が低くなりがちである。
【0009】
よって、上記上排水材の自重やこの排水材の内部の水などの負荷により、上記載置板上に支持された上記上排水材の部分には大きい応力が生じがちとなり、これに基づき、上記上排水材は大きく変形するおそれがある。そして、このような変形が生じた場合にも、地盤からの円滑な排水が阻害されるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、盛土などの地盤内から外部への排水が円滑に達成できるようにすることである。
【0011】
請求項1の発明は、地盤1内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設される板形状の排水材16,16´と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材16,16´の互いの対向縁部16a,16a同士を連結する連結具17とを設けた地盤排水構造において、
上記連結具17が、上記排水材16の厚さ方向Aで互いに対面して上記両対向縁部16a,16aを挟むと共にこれら両対向縁部16a,16aの長手方向Bに沿って長く延びる両対向板27,27と、上記両対向縁部16a,16aの間に位置して上記長手方向Bに沿って長く延び、上記厚さ方向Aでの各端縁部が上記両対向板27,27の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材16を載置する載置板28とを備え、上記厚さ方向Aにおけるこの載置板28の中途部に上下方向に貫通する通水孔31を形成したことを特徴とする地盤排水構造である。
【0012】
請求項2の発明は、上記通水孔31を、その平面視で上記長手方向Bに長い長孔形状とし、上記厚さ方向Aにおける上記載置板28の各外側縁部の上面に上記上排水材16の下面をそれぞれ載置可能としたことを特徴とする請求項1に記載の地盤排水構造である。
【0013】
請求項3の発明は、上記対向板27に上記厚さ方向Aに貫通する他の通水孔32を形成する一方、上記上排水材16の下部における厚さ方向Aでの外面に通水性のカバー片24を突設し、上記上排水材16の厚さ方向Aにおける外面と、上記連結具17の各対向板27との間の隙間35をその上方から上記カバー片24が覆うようにしたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の地盤排水構造である。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1に記載の地盤排水構造の施工方法であって、地盤1をその下層から、順次、上層に向けて積層するに際し、まず、上記上、下排水材16,16´のうち、下排水材16´の下部側のみを地盤1に埋入するよう上記下排水材16´の両側に盛土し、次に、上記連結具17の両対向板27,27の各下部と載置板28とにより形成される下嵌合溝30と、上記下排水材16´の対向縁部16aとを嵌合させ、
次に、上記連結具17の両対向板27,27の各上部と載置板28とにより形成される上嵌合溝29と、上記上排水材16の対向縁部16aとを嵌合させ、
次に、上記連結具17と上記上排水材16の下部側のみとを地盤1に埋入するよう上記上排水材16の両側に盛土し、
以下、上記と同様にして、他の上、下排水材16,16´と他の連結具17との設置を所望高さになるまで繰り返し行うことを特徴とする地盤排水構造の施工方法である。
【0015】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0016】
本発明による効果は、次の如くである。
【0017】
請求項1の発明は、地盤内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設される板形状の排水材と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材の互いの対向縁部同士を連結する連結具とを設けた地盤排水構造において、
上記連結具が、上記排水材の厚さ方向で互いに対面して上記両対向縁部を挟むと共にこれら両対向縁部の長手方向に沿って長く延びる両対向板と、上記両対向縁部の間に位置して上記長手方向に沿って長く延び、上記厚さ方向での各端縁部が上記両対向板の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材を載置する載置板とを備え、上記厚さ方向におけるこの載置板の中途部に上下方向に貫通する通水孔を形成している。
【0018】
このため、上記上、下排水材の両対向縁部の長手方向の各部は、この長手方向で連続的に上記連結具により連結されることから、上記両対向縁部の間の隙間に上記地盤の土砂が流入することは上記連結具により、より確実に防止される。よって、上排水材の内部を流下した水が、その下端部である対向縁部から上記通水孔を通り下排水材の上端部である対向縁部に流入することは上記土砂に邪魔されることなく円滑にできる。この結果、地盤内から外部への排水が円滑に達成できる。
【0019】
また、前記したように、両対向縁部の長手方向の各部は、この長手方向で連続的に上記連結具により連結されることから、上記上、下排水材の両対向縁部同士の連結は強固になされる。よって、地盤内から外部への排水は長期にわたり円滑に達成できる。
【0020】
しかも、前記したように、載置板に形成される通水孔は、上記排水材の厚さ方向における上記載置板の中途部に形成されるため、上記上排水材の対向縁部は、上記載置板の上記厚さ方向での各外側縁部でそれぞれ支持されることから、上記連結具には上記上排水材の支持面として大きい面積が確保される。よって、上記上排水材の自重などにより、この上排水材自体が変形することが防止され、この点でも、地盤内から外部への排水は長期にわたり円滑に達成できる。
【0021】
請求項2の発明は、上記通水孔を、その平面視で上記長手方向に長い長孔形状とし、上記厚さ方向における上記載置板の各外側縁部の上面に上記上排水材の下面をそれぞれ載置可能としている。
【0022】
ここで、前記したように、通水孔は上記厚さ方向における載置板の中途部に形成されるものであって、開口面積を大きくすることにつき制約があるが、上記したように通水孔を上記長手方向に長い長孔形状としたため、上記厚さ方向での載置板の幅寸法にかかわらず、上記通水孔の開口面積を大きくすることができる。よって、その分、上排水材を流下した水が上記通水孔を通り下排水材に流入するときの水の流れを円滑にさせることができ、このため、地盤内から外部への排水がより円滑に達成できる。
【0023】
請求項3の発明は、上記対向板に上記厚さ方向に貫通する他の通水孔を形成する一方、上記上排水材の下部における厚さ方向での外面に通水性のカバー片を突設し、上記上排水材の厚さ方向における外面と、上記連結具の各対向板との間の隙間をその上方から上記カバー片が覆うようにしている。
【0024】
このため、地盤の土砂が上記隙間に流入して、上記連結具内の上排水材の対向縁部に目詰まりが生じる、ということは上記カバー片によって防止される。よって、上記カバー片の各部、連結具の対向板に形成された他の通水孔、上記上排水材の対向縁部、および通水孔を順次通過して上記地盤内の水が上記下排水材の内部に円滑に流入できることから、地盤内から外部への排水が更に円滑に達成できる。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1に記載の地盤排水構造の施工方法であって、地盤をその下層から、順次、上層に向けて積層するに際し、まず、上記上、下排水材のうち、下排水材の下部側のみを地盤に埋入するよう上記排水材の両側に盛土し、次に、上記連結具の両対向板の各下部と載置板とにより形成される下嵌合溝と、上記下排水材の対向縁部とを嵌合させ、
次に、上記連結具の両対向板の各上部と載置板とにより形成される上嵌合溝と、上記上排水材の対向縁部とを嵌合させ、
次に、上記連結具と上記上排水材の下部側のみとを地盤に埋入するよう上記上排水材の両側に盛土し、
以下、上記と同様にして、他の上、下排水材と他の連結具との設置を所望高さになるまで繰り返し行うようにしている。
【0026】
このため、上記施工方法の実行中において、上、下排水材の地盤への埋入は、上記したように上、下排水材の下部側のみ、としたことから、第1に、上、下排水材の上端部に対し埋入時の土砂が降り掛かることはそれぞれ防止されて、これら上端部に目詰まりが生じることは防止される。また、第2に、地盤に埋入した下排水材の対向縁部と連結具の下嵌合溝とを嵌合するとき、この嵌合作業は上記地盤に邪魔されることなく円滑にできる。
【0027】
しかも、上記したように地盤に埋入された下排水材の対向縁部と上記連結具の下嵌合溝とを嵌合させた後、この連結具の上嵌合溝に上排水材の対向縁部を嵌合させれば、この上排水材は、上記下排水材の対向縁部上に上記連結具を介して自立状態に保持される。よって、その後、上記したように連結具と上排水材の下部側のみとを地盤に埋入させる場合、この上排水材を自立状態に別途保持することは不要であり、その分、上記施工方法の実行が容易に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例1を示し、図2の部分拡大断面図である。
【図2】実施例1を示し、地盤の側面断面図である。
【図3】実施例1を示し、図2のIII−III線矢視図で、カバー片を省略した図である。
【図4】実施例1を示し、図3のIV−IV線矢視図で、カバー片を省略した図である。
【図5】実施例1を示し、図1で示したものの部分斜視展開図である。
【図6】実施例2を示し、図5に相当する部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の地盤排水構造に関し、盛土などの地盤内から外部への排水が円滑に達成できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
【0030】
即ち、地盤排水構造には、地盤内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設される板形状の排水材と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材の互いの対向縁部同士を連結する連結具とが設けられる。上記連結具は、上記排水材の厚さ方向で互いに対面して上記両対向縁部を挟むと共にこれら両対向縁部の長手方向に沿って長く延びる両対向板と、上記両対向縁部の間に位置して上記長手方向に沿って長く延び、上記厚さ方向での各端縁部が上記両対向板の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材を載置する載置板とを備えている。上記厚さ方向におけるこの載置板の中途部に上下方向に貫通する通水孔が形成されている。
【実施例1】
【0031】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜5に従って説明する。
【0032】
図1〜5において、符号1は地盤であって、この地盤1は、地山の傾斜地2と、この傾斜地2の上面に形成された盛土3と、この盛土3が上記傾斜地2の上面に沿って斜め下方に移動することを阻止する擁壁4と、上記傾斜地2と盛土3との間に介設され、小石などで形成された排水基材5とを備えている。
【0033】
上記擁壁4は、上記傾斜地2の下部側に設置された基礎8上に複数段積み上げられるコンクリート製ブロック9を備えている。これら各ブロック9は互いに同形同大とされ、上下方向で互いに隣り合う上、下ブロック9,9は互いに係脱可能に係合させられて、水平方向での互いの位置ずれが防止されている。上記ブロック9のうち、下端側のブロック9には、その厚さ方向に貫通する貫通孔10が形成されている。
【0034】
上記した上、下ブロック9,9の間から上記盛土3の内部に向かってそれぞれほぼ水平方向に延び、この盛土3に埋設される補強材13が設けられている。これら各盛土3は、ジオグリッドやジオテキスタイルといわれるもので、多孔性で可撓性シート状に形成されたものであり、上記盛土3を補強する。
【0035】
以下、上記地盤1についての地盤排水構造につき、説明する。
【0036】
上記地盤1の盛土3内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設されると共に水平方向にも列設される板形状の排水材16,16´と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材16,16´の互いの対向縁部16a,16a同士を連結する連結具17とが設けられている。
【0037】
上記各排水材16,16´は、全体として横長かつ縦向きの長方形板形状とされる樹脂製の排水材本体20と、この排水材本体20の少なくとも側面部を全体的に覆う袋形状のカバー体21とを備えている。上記各排水材16,16´の厚さ方向Aにおける上記排水材本体20の各外面にはそれぞれ縦方向に延びる排水溝22が形成されている。上記各排水材16,16´のカバー体21の下部における上記厚さ方向Aでの外面には、それぞれ可撓性かつ通水性のカバー片24が突設されている。
【0038】
上記排水材本体20は、ポリプロピレン等の樹脂製であり、上記各排水材16,16´にその周りから与えられる土圧などの外力に対抗するよう十分の強度と剛性とを備えている。また、上記カバー体21とカバー片24とはポリプロピレンなどの樹脂製、かつ、長繊維不織布製であり、十分な引張強度を備えている。
【0039】
前記連結具17は、上記各排水材16,16´の厚さ方向Aで互いに対面して上記両対向縁部16a,16aを挟むと共に、これら両対向縁部16a,16aの長手方向Bに沿って水平方向に長く延びる帯板形状の両対向板27,27と、上記両対向縁部16a,16aの間に位置して上記長手方向Bに沿って長く延び、上記厚さ方向Aでの各端縁部が上記両対向板27,27の上下方向の中途部に支持され、その上面に上記上排水材16の対向縁部16aを載置する載置板28とを備えている。
【0040】
上記連結具17は樹脂製で、上記両対向板27,27と載置板28とは互いに一体的に形成されている。上記両対向板27,27の各上部と載置板28とにより、上記連結具17の上面側に、上方に向かって開くと共に上記長手方向Bに延びる上嵌合溝29が形成される。この上嵌合溝29と上記上排水材16の下端部である対向縁部16aとががたつきなく嵌合している。上記両対向板27,27の各下部と載置板28とにより、上記連結具17の下面側に、下方に向かって開くと共に上記長手方向Bに延びる下嵌合溝30が形成される。この下嵌合溝30と上記下排水材16´の上端部である対向縁部16aとががたつきなく嵌合している。
【0041】
このため、上記下排水材16´を縦向き姿勢として、この下排水材16´の対向縁部16aに上記連結具17の下嵌合溝30を嵌合し、かつ、この連結具17の上嵌合溝29に上記上排水材16の対向縁部16aを嵌合させれば、この上排水材16は、上記下排水材16´の対向縁部16a上に上記連結具17を介して自立状態に保持される。
【0042】
上記厚さ方向Aにおける上記載置板28の中途部に上下方向に貫通する通水孔31が上記長手方向Bで複数形成され、かつ、上記長手方向Bで等ピッチとなるよう形成されている。上記各通水孔31は、その平面視(図4)で上記長手方向Bに長い長孔形状とされる。そして、上記厚さ方向Aにおける上記載置板28の各外側縁部の上面に、上記上排水材16の対向縁部16aの下面がそれぞれ載置可能とされている。また、上記各対向板27には、上記厚さ方向Aで貫通する他の通水孔32が多数形成されている。
【0043】
上記の場合、各カバー片24は、上記排水材16,16´の厚さ方向Aにおける外面と上記連結具17の対向板27との間の各隙間35をその上方から覆っている。
【0044】
そして、雨天時など、上記地盤1内に、その外部から水Wが浸入する場合、この水Wは、まず、上記各排水材16,16´のカバー体21の各部を通過して各排水材16,16´の内部である排水材本体20の各排水溝22に流入する。次に、これら各排水溝22を水Wが流下して、各排水材16,16´の下端部である対向縁部16aに達する。
【0045】
ここで、上記した上、下排水材16,16´のうち、上排水材16の内部を流下した水Wは、この上排水材16のカバー体21の下端部を下方に向かって通過する。次に、この水Wは、上記連結具17の通水孔31と下排水材16´のカバー体21の上端部とを順次通過し、この下排水材16´の内部に流入して流下する。そして、最下端部の排水材16の内部を流下した水Wは、この最下端部の排水材16の下端部から前記排水基材5と貫通孔10とを順次通して地盤1の外部に向かって排水される。
【0046】
また、上記地盤1内の他の水Wは、上記上排水材16に取り付けられたカバー片24の各部、このカバー片24に隣接する対向板27の上部の他の通水孔32、および通水孔31を順次通過すると共に、上記対向板27の下部の他の通水孔32を通過して上記下排水材16´の内部に流入し、この下排水材16´の内部を流下する。そして、これによっても、地盤1内の水Wは、この地盤1の外部に向かって排水される。
【0047】
図1,2,5により、上記した地盤排水構造の施工方法につき、説明する。
【0048】
まず、上記傾斜地2の上面に基礎8を設置し、この基礎8上にブロック9を1段づつ積み上げる。また、このように積み上げるブロック9の段毎に盛土3をその下層から、順次、上層に向けて積層する。この際、まず、上記上、下排水材16,16´のうち、下排水材16´の下部側のみを盛土3の下層に埋入するよう上記下排水材16´の両側に盛土を行う。この状態で、上記積層した盛土3の上面をローラ等で締め固めし、この上面に上記補強材13を敷設する。
【0049】
次に、上記連結具17の両対向板27,27の各下部と載置板28とにより形成され、下方に向かって開くと共に上記長手方向Bに延びる下嵌合溝30と、上記下排水材16´の上端部である対向縁部16aとを嵌合させ、この対向縁部16a上に上記連結具17を設置する。次に、上記連結具17の両対向板27,27の各上部と載置板28とにより形成され、上方に向かって開くと共に上記長手方向Bに延びる上嵌合溝29と、上記上排水材16の下端部である対向縁部16aとを嵌合させて、上記連結具17上に上排水材16を設置する。この場合、前記したように盛土3の下層に埋入した下排水材16´の対向縁部16a上に上記連結具17を介して上記上排水材16が自立状態に保持される。また、この際、上記各カバー片24により上記各隙間35をその上方から覆う。
【0050】
次に、上記ブロック9を更に積み上げると共に、盛土3を更に積層し、この盛土3の上層に上記連結具17と上排水材16の下部側のみとを上記盛土3の上層に埋入するよう上記上排水材16の両側に盛土する。この際、上記盛土3の土砂が上記隙間35に流入しようとすることは上記カバー片24によって防止される。
【0051】
以下、上記のように盛土3の上層に埋入した上排水材16を、前記下排水材16´と見なして、この下排水材16´の上端部である対向縁部16aと他の連結具17の下嵌合溝30を嵌合させることにより、上記のように見なした下排水材16´の対向縁部16a上に上記他の連結具17を設置する。次に、上記のように見なした下排水材16´の上方に隣接する他の上排水材16の下端部である対向縁部16aと上記他の連結具17の上嵌合溝29とを嵌合させて、この他の連結具17上に上記他の上排水材16を設置する。
【0052】
以下、上記と同様にして、他の上、下排水材16,16´と他の連結具17との設置を所望高さになるまで繰り返し行えば、上記地盤排水構造の施工が終わる。
【0053】
なお、前記した上、下排水材16,16´の下部側のみを盛土3に埋入する、とは、この盛土3に埋入された上記上、下排水材16,16´の各上端部である対向縁部16aと連結具17の下嵌合溝30とを嵌合させるとき、この連結具17が上記盛土3に接触しない範囲で上記上、下排水材16,16´を盛土3に埋入する、の意である。
【0054】
上記構成によれば、連結具17が、排水材16の厚さ方向Aで互いに対面して両対向縁部16a,16aを挟むと共にこれら両対向縁部16a,16aの長手方向Bに沿って長く延びる両対向板27,27と、上記両対向縁部16a,16aの間に位置して上記長手方向Bに沿って長く延び、上記厚さ方向Aでの各端縁部が上記両対向板27,27の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材16を載置する載置板28とを備え、上記厚さ方向Aにおけるこの載置板28の中途部に上下方向に貫通する通水孔31を形成している。
【0055】
このため、上記上、下排水材16,16´の両対向縁部16a,16aの長手方向Bの各部は、この長手方向Bで連続的に上記連結具17により連結されることから、上記両対向縁部16a,16aの間の隙間に上記地盤1の土砂が流入することは上記連結具17により、より確実に防止される。よって、上排水材16の内部を流下した水Wが、その下端部である対向縁部16aから上記通水孔31を通り下排水材16の上端部である対向縁部16aに流入することは上記土砂に邪魔されることなく円滑にできる。この結果、地盤1内から外部への排水が円滑に達成できる。
【0056】
また、前記したように、両対向縁部16a,16aの長手方向Bの各部は、この長手方向Bで連続的に上記連結具17により連結されることから、上記上、下排水材16,16´の両対向縁部16a,16a同士の連結は強固になされる。よって、地盤1内から外部への排水は長期にわたり円滑に達成できる。
【0057】
しかも、前記したように、載置板28に形成される通水孔31は、上記排水材16,16´の厚さ方向Aにおける上記載置板28の中途部に形成されるため、上記上排水材16の対向縁部16aは、上記載置板28の上記厚さ方向Aでの各外側縁部でそれぞれ支持されることから、上記連結具17には上記上排水材16の支持面として大きい面積が確保される。よって、上記上排水材16の自重などにより、この上排水材16自体が変形することが防止され、この点でも、地盤1内から外部への排水は長期にわたり円滑に達成できる。
【0058】
また、前記したように、通水孔31を、その平面視で上記長手方向Bに長い長孔形状とし、上記厚さ方向Aにおける上記載置板28の各外側縁部の上面に上記上排水材16の下面をそれぞれ載置可能としている。
【0059】
ここで、前記したように、通水孔31は上記厚さ方向Aにおける載置板28の中途部に形成されるものであって、開口面積を大きくすることにつき制約があるが、上記したように通水孔31を上記長手方向Bに長い長孔形状としたため、上記厚さ方向Aでの載置板28の幅寸法にかかわらず、上記通水孔31の開口面積を大きくすることができる。よって、その分、上排水材16を流下した水Wが上記通水孔31を通り下排水材16に流入するときの水Wの流れを円滑にさせることができ、このため、地盤1内から外部への排水がより円滑に達成できる。
【0060】
また、前記したように、対向板27に上記厚さ方向Aに貫通する他の通水孔32を形成する一方、上記各排水材16,16´の下部における厚さ方向Aでの外面に可撓性かつ通水性のカバー片24を突設し、上記各排水材16,16´の厚さ方向Aにおける外面と、これら各排水材16,16´の下端部の対向縁部16aに対応する上記連結具17の各対向板27との間の隙間35をその上方から上記カバー片24が覆うようにしている。
【0061】
このため、地盤1の土砂が上記隙間35に流入して、上記連結具17内の上排水材16の対向縁部16aに目詰まりが生じる、ということは上記カバー片24によって防止される。よって、上記カバー片24の各部、連結具17の対向板27に形成された他の通水孔32、上記上排水材16の対向縁部16a、および通水孔31を順次通過して上記地盤1内の水Wが上記下排水材16´の内部に円滑に流入できることから、地盤1内から外部への排水が更に円滑に達成できる。
【0062】
また、前記したように、地盤排水構造の施工方法であって、地盤1をその下層から、順次、上層に向けて積層するに際し、まず、上記上、下排水材16,16´のうち、下排水材16´の下部側のみを地盤1に埋入するよう上記下排水材16´の両側に盛土し、次に、上記連結具17の両対向板27,27の各下部と載置板28とにより形成される下嵌合溝30と、上記下排水材16´の対向縁部16aとを嵌合させ、
次に、上記連結具17の両対向板27,27の各上部と載置板28とにより形成される上嵌合溝29と、上記上排水材16の対向縁部16aとを嵌合させ、
次に、上記連結具17と上記上排水材16の下部側のみとを地盤1に埋入するよう上記上排水材16の両側に盛土し、
以下、上記と同様にして、他の上、下排水材16,16´と他の連結具17との設置を所望高さになるまで繰り返し行うようにしている。
【0063】
このため、上記施工方法の実行中において、上、下排水材16,16´の地盤1への埋入は、上記したように上、下排水材16,16´の下部側のみ、としたことから、第1に、上、下排水材16,16´の上端部に対し埋入時の土砂が降り掛かることはそれぞれ防止されて、これら上端部に目詰まりが生じることは防止される。また、第2に、地盤1に埋入した下排水材16´の対向縁部16aと連結具17の下嵌合溝30とを嵌合するとき、この嵌合作業は上記地盤1に邪魔されることなく円滑にできる。
【0064】
しかも、上記したように地盤1に埋入された下排水材16´の対向縁部16aと上記連結具17の下嵌合溝30とを嵌合させた後、この連結具17の上嵌合溝29に上排水材16の対向縁部16aを嵌合させれば、この上排水材16は、上記下排水材16´の対向縁部16a上に上記連結具17を介して自立状態に保持される。よって、その後、上記したように連結具17と上排水材16の下部側のみとを地盤1に埋入させる場合、この上排水材16を自立状態に別途保持することは不要であり、その分、上記施工方法の実行が容易に達成できる。
【0065】
また、上記施工方法において、上記上排水材16の下部における厚さ方向での外面にカバー片24を突設し、上記上排水材16の対向縁部16aと上記連結具17の上嵌合溝29とを嵌合させる場合に、上記上排水材16の上記外面と上記連結具17の対向板27との間の隙間35をその上方から上記カバー片24で覆うようにしている。
【0066】
このため、上記施工方法の実行中に、地盤1の土砂が上記隙間35に流入して上記連結具17内の上排水材16の対向縁部16aに目詰まりが生じる、ということは上記カバー片24により未然に防止される。よって、上記施工方法の実行が円滑に達成されると共に、地盤1から外部への排水が円滑に達成できる。
【0067】
なお、以上は図示の例によるが、上記地盤1は川などの堤防であってもよい。
【0068】
また、上記連結具17の両対向板27,27と載置板28とをそれぞれ別体に形成してコンパクトに折り畳み可能としてもよい。このようにすれば、連結具17の現場への大量搬送が容易にできる。また、連結具17の一部部品が損傷した場合には、その部品交換も容易にできる。
【0069】
また、上記通水孔31は円形や矩形であってもよい。また、上記排水材16は、無数の通水孔を有する剛性の板形状材であってもよく、この場合、上記カバー体21は無くてもよい。また、上記各カバー片24は剛性板であってもよいが、これら各カバー片24を設けないで、上記カバー体21の下端部を上記排水材本体20から離反させて上記隙間35を覆うよう形成し、つまり、上記カバー体21の下端部により上記各カバー片24に相当するものを形成してもよい。
【0070】
以下の図6は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【実施例2】
【0071】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図6に従って説明する。
【0072】
図6において、前記した地盤排水構造の施工方法において、下排水材16´の下部側を盛土3の下層に埋入するよう上記下排水材16´の両側に盛土(図6中、二点鎖線)をしたとき、一端部38aが上記連結具17の対向板27に連結され、他端部38bが上記盛土に差し込むようにして埋入されるステー38が設けられている。このステー38は樹脂製もしくは金属製で、上記各対向板27について、それぞれ設けられ、かつ、上記長手方向Bで所定間隔を置いて複数設けられる。なお、上記ステー38の他端部38bは、図6中、二点鎖線で示すように、上記盛土の表面に沿い、かつ、この上面に載置されるよう屈曲形成してもよい。
【0073】
上記ステー38を設けたことによれば、上記下排水材16´は、上記盛土に対し、より確実に自立状態に保持され、また、上記下排水材16´の対向縁部16aに嵌合している連結具17は、より所定姿勢に保持される。よって、上記施工方法の実行が、より容易に、かつ、より精度よく達成できる。
【0074】
また、上記連結具17は、その各対向板27の外側面からそれぞれ外側方に向かって一体的に突出する突出板40を備えている。これら突出板40は、上記各対向板27の下端縁部に突設されている。この場合、前記施工方法は、次のように実行することが好ましい。
【0075】
即ち、前記施工方法において、上記下排水材16´の下部側のみを盛土3の下層に埋入するよう上記下排水材16´の両側に盛土を行う際、上記下排水材16´の対向縁部16aに上記連結具17の下嵌合溝30を嵌合させたと仮定して、この連結具17の各対向板27の下端縁部の高さに、上記盛土の上面がほぼ位置するよう、この盛土を行う(図6中、三点鎖線)。
【0076】
そして、上記盛土の後、上記下排水材16´の対向縁部16aに上記連結具17の下嵌合溝30を嵌合させれば、上記各突出板40は、上記盛土の上面に自動的に載置される。このため、この盛土に対し、上記連結具17は、より確実に所定姿勢に保持される。よって、上記施工方法の実行が、より迅速、容易に、かつ、より精度よく達成できる。
【0077】
なお、上記各突出板40は、図6中、二点鎖線で示すように、上記連結具17の載置板28とほぼ同じ高さで、上記各対向板27に突設してもよい。この場合、前記施工方法は、次のように実行することが好ましい。
【0078】
即ち、前記施工方法では、上記下排水材16´の対向縁部16aに連結具17の下嵌合溝30を嵌合させた後、更に、上記下排水材16´の両側に盛土を行うが、この際、上記下排水材16´のほぼ上面の高さにまで達したこの盛土の上面に上記連結具17の各突出板40を載置させる。すると、上記盛土に対し、上記連結具17は、より確実に所定姿勢の保持される。よって、上記施工方法の実行が、より容易に、かつ、より精度よく達成できる。
【0079】
また、上記の場合、連結具17の各突出板40に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して上記盛土に杭打ちしてもよく、このようにすれば、上記盛土に対し、上記連結具17をより確実に安定した状態で保持させることができる。
【0080】
また、図6中、一点鎖線で示すように、上記連結具17の各対向板27の上、下端縁部をそれぞれその突出方向(上下方向)により大きく延出させ、上記下排水材16´の下端部の対向縁部16aに嵌合している他の連結具17の対向板27と、下排水材16´の(上端部の)対向縁部16aに嵌合している連結具17の対向板27とのそれぞれ延出端縁部を互いに接近(もしくは接触)させてもよい。このような各対向板27の構成によれは、次の効果が生じる。
【0081】
即ち、前記施工方法において、下排水材16´の対向縁部16aに嵌合させられた連結具17における上嵌合溝29に上排水材16の対向縁部16aを嵌合させたとき、この上排水材16の厚さ方向Aでの倒れは上記のように延出させた各対向板27によって、より確実に防止される。このため、上記上排水材16は、上記下排水材16´の対向縁部16a上に上記連結具17を介して、より確実に自立状態に保持される。よって、上記施工方法の実行が、より容易に、かつ、より精度よく達成できる。
【0082】
また、上記各対向板27の構成によれば、これら各対向板27によって、上記各排水材16,16´は、より全体的に覆われるため、これら各排水材16,16´についての目詰まり防止効果を向上させることができる。
【0083】
なお、上記各連結具17の対向板27の上部(もしくは下部)の高さは、上記下排水材16´の高さの1/3以上であることが好ましく、このようにすれば、上記とほぼ同様の効果が生じる。
【符号の説明】
【0084】
1 地盤
2 傾斜地
3 盛土
4 擁壁
5 排水基材
16,16´ 排水材
16a 対向縁部
17 連結具
20 排水材本体
21 カバー体
22 排水溝
24 カバー片
27 対向板
28 載置板
29 上嵌合溝
30 下嵌合溝
31 通水孔
32 他の通水孔
35 隙間
A 厚さ方向
B 長手方向
W 水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤内に埋設され、それぞれ縦向き姿勢とされて上下に列設される板形状の排水材と、上下方向で互いに隣り合う上、下排水材の互いの対向縁部同士を連結する連結具とを設けた地盤排水構造において、
上記連結具が、上記排水材の厚さ方向で互いに対面して上記両対向縁部を挟むと共にこれら両対向縁部の長手方向に沿って長く延びる両対向板と、上記両対向縁部の間に位置して上記長手方向に沿って長く延び、上記厚さ方向での各端縁部が上記両対向板の上下方向の中途部にそれぞれ支持され、その上面に上記上排水材を載置する載置板とを備え、上記厚さ方向におけるこの載置板の中途部に上下方向に貫通する通水孔を形成したことを特徴とする地盤排水構造。
【請求項2】
上記通水孔を、その平面視で上記長手方向に長い長孔形状とし、上記厚さ方向における上記載置板の各外側縁部の上面に上記上排水材の下面をそれぞれ載置可能としたことを特徴とする請求項1に記載の地盤排水構造。
【請求項3】
上記対向板に上記厚さ方向に貫通する他の通水孔を形成する一方、上記上排水材の下部における厚さ方向での外面に通水性のカバー片を突設し、上記上排水材の厚さ方向における外面と、上記連結具の各対向板との間の隙間をその上方から上記カバー片が覆うようにしたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の地盤排水構造。
【請求項4】
請求項1に記載の地盤排水構造の施工方法であって、地盤をその下層から、順次、上層に向けて積層するに際し、まず、上記上、下排水材のうち、下排水材の下部側のみを地盤に埋入するよう上記下排水材の両側に盛土し、次に、上記連結具の両対向板の各下部と載置板とにより形成される下嵌合溝と、上記下排水材の対向縁部とを嵌合させ、
次に、上記連結具の両対向板の各上部と載置板とにより形成される上嵌合溝と、上記上排水材の対向縁部とを嵌合させ、
次に、上記連結具と上記上排水材の下部側のみとを地盤に埋入するよう上記上排水材の両側に盛土し、
以下、上記と同様にして、他の上、下排水材16,16´と他の連結具17との設置を所望高さになるまで繰り返し行うことを特徴とする地盤排水構造の施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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