説明

多重送信処理可能な情報電子機器、多重送信応答プログラム、多重送信応答方法

【課題】 本発明では以上の問題を解決するため、サーバから画面データ等が多重送信された場合、サーバに一回目の画面データ等の送信処理と同じ負荷を強いることなく、画面データ等をクライアントに返すことを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る情報電子機器は、他の情報電子機器より第1の要求情報を受信して第2の要求情報を受信した場合、第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断し、比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であると判断した場合、第1の要求情報に対する応答情報を他の情報電子機器へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク接続された情報電子機器における多重送信に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
ウェブアプリケーションを操作する場合において、ブラウザで入力した情報をサーバに送信する際にユーザのミス作業でシングルクリックのところをダブルクリックしたり、処理に待ちきれずにもう一度送信ボタンを押してしまったりとウェブアプリケーションでの多重送信をしてしまう場合がある。
【0003】
従来の技術において、このようなウェブアプリケーションでの多重送信を避ける手段として以下の特許文献が存在する。
【特許文献1】特開2001−229103 Java(登録商標)Scriptによりクライアント側の仕組みを用いて送信フラグを持たせ一回送信ボタンを押下した後、サーバから応答が帰ってくるまでボタンの動きを禁止する方法である。
【0004】
また他の従来例として、情報送信画面を表示する際に、サーバで指定されたある値をhiddenタグなどに埋め込んでおき、送信時にその内容を送ることで、同じ画面からの複数の問いかけに対しサーバ側でブロックする方法である。
【0005】
図1は他の従来例に係るシーケンス図である。
【0006】
ユーザがパーソナルコンピュータのブラウザから登録画面へをリクエストをする(ステップ101)。
【0007】
アプリケーションサーバは登録画面をパーソナルコンピュータに返信する。各登録画面はリクエストするごとに一意の値となる識別子を有している(ステップ102)。
【0008】
ユーザはパーソナルコンピュータにおいて登録画面上において所定の登録用情報を登録した後、識別子と登録用のデータを含むクエリーがアプリケーションサーバに対して送信する(ステップ103)。
【0009】
再びユーザはパーソナルコンピュータにおいて登録画面上の所定の登録用情報を登録した後、ブラウザは再び識別子と登録用のデータを含むクエリーをサーバに対して多重送信する(ステップ104)。
【0010】
サーバは多重送信チェックを行い、情報表示画面データを送信するが、ブラウザは後の多重送信に対する応答を待っているため、該情報表示画面データは表示されない(ステップ105、106)。
【0011】
これに替わって多重送信チェックにおいて、多重送信である旨のエラー表示画面データを表示する(ステップ107,108)。
【0012】
若しくは多重送信チェックにおいて、再び、DB(Data Base)サーバから応答すべき情報表示画面データを読み出し、ブラウザへ送信する(ステップ109,110)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、従来の技術では以下のような問題がある。
【0014】
クライアント側の送信フラグによって多重送信の処理を行う場合、Java(登録商標)
Scriptの使用は簡単に組めてしまうのでセキュリティの面で著しく弱いという問題がある。
【0015】
Java(登録商標)ScriptのかわりにJava(登録商標)Applet、Flashを使用するとJava(登録商標)Applet、Flashの作成にはHTML(Hyper Text Makeup Language)に比べ工数がかかる問題がある。
【0016】
またサーバ側においてクライアント側からの多重送信をブロックする方法ではデータに付したhiddenタグによって多重送信であることの判断をつけることができるが、一回目での作業内容の返答が正しく帰ってこないためチェック、データの登録、サーバでの作業が成功したか否か分からない。
【0017】
さらに、同一のロジックを通してのデータ登録禁止している場合に、再度のデータ登録にともない発生するお客様番号、取引番号といった固有の番号が取得不可能な場合があるといった問題がある。
【0018】
本発明では以上の問題を解決するため、サーバから画面データ等が多重送信された場合、サーバに一回目の画面データ等の送信処理と同じ負荷を強いることなく、画面データ等をクライアントに返すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係る情報電子機器は、ネットワークに接続された他の情報電子機器より第1の要求情報を受信し、第1の要求情報に対して応答可能な情報電子機器において、第1の要求情報を記憶する要求情報記憶部と、第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理部と、作成した該応答情報を記憶する応答情報記憶部と、第2の要求情報を受信した場合、要求情報記憶部に記憶している第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較部と、比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であると判断した場合、該応答情報を該応答情報記憶部から呼び出し他の情報電子機器へ送信する応答情報送信部とを有することを特徴とする。
【0020】
また本発明に係る情報電子機器は該応答情報作成処理部において、応答情報を作成している際に再び要求情報を受信した場合、応答情報記憶部に処理中である旨の情報を記憶することを特徴とする。
【0021】
また本発明に係る情報電子機器は、該応答情報作成処理部において、応答情報を作成処理し、該応答情報記憶部において、応答情報と応答情報を作成処理完了した旨の作成処理完了情報を記録することを特徴とする。
【0022】
また本発明に係る応答プログラムは、情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答プログラムにおいて、受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録ステップと、第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理ステップと、該応答情報を記録する応答情報記録ステップと、第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較ステップと、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】
また本発明に係る応答方法は、情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答方法において、受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録手順と、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理手順と、該応答情報を記録する応答情報記録手順と、第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較手順と、比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信手順とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザが誤操作等によって多重送信をした際に、必ず一回目送信の結果が出力されるためウェブアプリケーションのユーザ利便性を向上することができる。
【0025】
また履歴に記録したHTMLをユーザに返し、応答するため、再びHTMLを作成する処理をする必要がなくなり、サーバ負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図2は、本発明に係る概念図である。
【0027】
1はユーザが操作するパーソナルコンピュータである。2はウェブサーバとしての機能も備えるアプリケーションサーバであり、3はDBサーバである。
【0028】
ユーザはパーソナルコンピュータ1を操作し、アプリケーションサーバ2へ登録画面のリクエストをする。ここで登録画面はリクエストするごとに一意の値となる識別子を有しており、登録画面の一例を図7に示す。図7(a)は表示する登録画面であり、図7(b)は登録画面を示すHTMLであり、識別子が記載されている。
【0029】
アプリケーションサーバ2は登録画面をユーザのパーソナルコンピュータ1へ送信する。
【0030】
ユーザは登録画面上において所定の登録用情報を登録した後、識別子と登録用情報を含むクエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信する。
【0031】
アプリケーションサーバ2はクエリーに含まれる登録用情報からクエリーに対する情報表示画面データを作成し、DBサーバ3に登録する。
【0032】
そしてクエリーに対する情報表示画面データをアプリケーションサーバ2の履歴に登録し、クエリーに関する情報表示画面データ作成処理が終了したことを履歴に登録する。
【0033】
パーソナルコンピュータ1からアプリケーションサーバ2へ登録用画面情報の送信が完了しない間に、再びユーザがクエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信すると、多重送信が発生する。
【0034】
アプリケーションサーバ2が二回目のクエリーを受信すると、履歴に登録した情報表示画面データをパーソナルコンピュータ1に送信する。
【0035】
図3は本発明に係るアプリケーションサーバのブロック図である。
【0036】
21はハードディスク、22は中央処理装置、23はメモリ、24は通信部である。
【0037】
アプリケーションサーバ2はパーソナルコンピュータ1から登録画面のリクエストを通信部24より受信すると、それに対する登録画面を中央処理装置22がハードディスク21より呼び出し、パーソナルコンピュータ1へ通信部24を介して送信する。
【0038】
アプリケーションサーバ2は、ユーザが入力した登録用情報を含むクエリーをパーソナルコンピュータ1から通信部21より受信する。
【0039】
アプリケーションサーバ2は登録用情報よりクエリーに対する情報表示画面データを中央処理装置22によって作成し、DBサーバ3に送信登録する。
【0040】
情報表示画面データとクエリーに関する情報表示画面データ作成処理が終了したことをハードディスク21の履歴に登録する。
【0041】
パーソナルコンピュータ1からアプリケーションサーバ2へ登録用画面情報の送信が完了しない間に、再びアプリケーションサーバ2が通信部24を介してクエリーを受信すると、多重送信が発生する。
【0042】
二回目のクエリーをアプリケーションサーバ2が通信部24を介して受信すると、ハードディスク21の履歴に登録した情報表示画面データをパーソナルコンピュータ1に通信部24を介して送信する。
【0043】
図4は本発明に係る多重送信回避処理に係るシーケンス図である。
【0044】
第一の実施例においては、二回目のクエリーを受信する前にアプリケーションサーバ2が一回目の処理を終了する場合である。
【0045】
パーソナルコンピュータ1のブラウザからクエリーをアプリケーションサーバ2へ登録画面をリクエストする(ステップ401)。
【0046】
アプリケーションサーバ2は登録画面をパーソナルコンピュータ1に返信する(ステップ402)。
【0047】
ユーザは登録画面上において所定の登録用情報を登録した後、送信ボタンが押下げて、識別子と登録用情報を含むクエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信する(ステップ403)。
【0048】
パーソナルコンピュータ1からアプリケーションサーバ2へ登録用画面情報の送信が完了しない間に、再びユーザが登録画面上の送信ボタンが押下げ、クエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信する(多重送信)(ステップ404)。
【0049】
アプリケーションサーバは多重送信回避処理が行なう。アプリケーションサーバ2はクエリーに含まれる登録用情報からクエリーに対する情報表示画面データを作成し、DBサーバ3に登録する。
【0050】
そしてクエリーに対する情報表示画面データをアプリケーションサーバ2の履歴に登録し、クエリーに関する一連の作業が終了したことを履歴に登録する(ステップ405)。
【0051】
アプリケーションサーバ2は一回目のクエリーに対する情報表示画面データを送信するが、パーソナルコンピュータ1のブラウザは二回目のクエリーに対する情報表示画面データを待っているため、一回目のクエリーに対する情報表示画面データは表示されない(ステップ406)。
【0052】
アプリケーションサーバ2において多重送信回避処理によって。二回目の情報表示画面データとして履歴に登録した情報表示画面データが指定される(ステップ407)。
【0053】
アプリケーションサーバ2は情報表示画面データをパーソナルコンピュータ1に送信する(ステップ408)。
【0054】
図5は本発明に係る多重送信回避処理に係るシーケンス図である。
【0055】
第二の実施例においては、二回目のクエリーを受信する前に一回目の処理が終了しない場合である。
【0056】
パーソナルコンピュータ1のブラウザからクエリーをアプリケーションサーバ2へ登録画面をリクエストする(ステップ501)。
【0057】
アプリケーションサーバ2は登録画面をパーソナルコンピュータ1に返信する(ステップ502)。
【0058】
ユーザは登録画面上において所定の登録用情報を登録した後、送信ボタンが押下げて、識別子と登録用情報を含むクエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信する(ステップ503)。
【0059】
アプリケーションサーバ2は多重送信回避処理を行なう。アプリケーションサーバ2
はクエリーに含まれる登録用情報よりクエリーに対する情報表示画面データを作成し、DBサーバ3に登録する。
【0060】
そしてクエリーに対する情報表示画面データをアプリケーションサーバ2の履歴に登録し、クエリーに関する情報表示画面データ作成処理が終了したことを履歴に登録する(ステップ504)。
【0061】
アプリケーションサーバ2において、クエリーに対する情報表示画面データの作成が完了しない間に、再びユーザが登録画面上の送信ボタンが押下げ、クエリーをアプリケーションサーバ2に対して送信する(ステップ505)。
【0062】
多重送信回避処理において一回目クエリーに対する情報表示画面データの作成が終了し、情報表示画面データを履歴に登録する処理が終わるまで待機する(ステップ506)。
【0063】
アプリケーションサーバ2は一回目のクエリーに対する情報表示画面データを送信するが、パーソナルコンピュータ1のブラウザは二回目のクエリーに対する情報表示画面データを待っているため、一回目のクエリーに対する情報表示画面データは表示されない(ステップ507)。
【0064】
アプリケーションサーバ2において多重送信回避処理によって。二回目の情報表示画面データとして履歴に登録した情報表示画面データが指定し、情報表示画面データをパーソナルコンピュータ1に送信する(ステップ508)。
【0065】
図6は本発明に係るアプリケーションサーバ2の多重送信回避処理に係るフローチャートである。
【0066】
パーソナルコンピュータ1から送信されたクエリーを履歴に登録する(ステップ601)。
【0067】
クエリー履歴にあるクエリーと比較し同一のクエリーが存在するか判断する(ステップ602)。
【0068】
クエリーに対する情報表示画面データを作成する(ステップ603)。
【0069】
同一のクエリーに対する情報表示画面データの作成が終了するまで待機する(ステップ604)。
【0070】
同一のクエリーに対する情報表示画面データを取得する(ステップ605)。
【0071】
クエリーに対する情報表示画面データを履歴に登録する(ステップ606)。
【0072】
クエリーに関する作業が終了したことを履歴に登録する(ステップ607)。
【0073】
次に、以上述べた本発明の情報電子機器の実施形態の変形例、その他の技術的な拡張事項等を以下に列挙する。
【0074】
上記実施形態では、アプリケーションサーバとDBサーバは、異なるサーバ上に存在しているが、これに限定されるものではなく、アプリケーションサーバとDBサーバが同一のサーバ上にあってもよい。
【0075】
上記実施形態では、クエリーに対する応答として情報表示画面データを返し、応答するが、これに限定されるものではなく、他のデータによる応答でもよい。
【0076】
上記実施形態では、クエリーとクエリーに対する情報表示画面データの同一を比較する場合hiddenタグを用いているが、これはhiddenタグのみでなくてもよく、他のデータを用いてクエリーとクエリーに対する情報表示画面データの同一判断をしてもよいし、hiddenタグと他のデータを組み合わせてクエリーとクエリーに対する情報表示画面データの同一判断をしてもよい。
【0077】
上記実施形態では、アプリケーションサーバにクエリーに対する情報表示画面データを履歴に登録しているが、履歴に限定されるものではない。
【0078】
上記実施形態では、情報表示画面データはHTMLによって作成しているが、これに限定されるものではない。
【0079】
上記実施形態では、情報表示画面データの作成が終了したことを履歴に登録しているが、それに限定されるものではない。
【0080】
次に、以上述べた情報電子機器の実施形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) ネットワークに接続された他の情報電子機器より第1の要求情報を受信し、第1の要求情報に対して応答可能な情報電子機器において、
第1の要求情報を記憶する要求情報記憶部と、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理部と、
作成した該応答情報を記憶する応答情報記憶部と、
第2の要求情報を受信した場合、要求情報記憶部に記憶している第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較部と、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であると判断した場合、該応答情報を該応答情報記憶部から呼び出し他の情報電子機器へ送信する応答情報送信部と、
を有することを特徴とする情報電子機器。
(付記2) 該応答情報作成処理部において、
応答情報を作成している際に再び要求情報を受信した場合、応答情報記憶部に処理中である旨の情報を記憶することを特徴とする付記1に記載の情報電子機器。
(付記3) 該応答情報作成処理部において、応答情報を作成処理し、
該応答情報記憶部において、応答情報と応答情報を作成処理完了した旨の作成処理完了情報を記録することを特徴とする付記1に記載の情報電子機器。
(付記4) 該要求情報比較部において、
要求情報が有する識別子を比較判断することを特徴とする付記1に記載の情報電子機器。
(付記5) 該要求情報比較部において、
要求情報が有するhiddenタグを比較判断することを特徴とする付記1に記載の情報電子機器。
(付記6) 該応答情報作成処理部において、
応答情報をHTMLによって作成処理することを特徴とする付記1に記載の情報電子機器。
(付記7) 情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答プログラムにおいて、
受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録ステップと、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理ステップと、
該応答情報を記録する応答情報記録ステップと、
第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較ステップと、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする応答プログラム。
(付記8) 情報電子機器から要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答プログラムを記録した記録媒体において、
受信した要求情報を記録する要求情報記録ステップと、
要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理ステップと、
該応答情報を記録する応答情報記録ステップと、
再び要求情報を受信した場合、記録した要求情報と比較判断する要求情報比較ステップと、
比較した要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出す応答情報呼び出しステップと、
をコンピュータに実行させる応答プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記9) 情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答方法において、
受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録手順と、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理手順と、
該応答情報を記録する応答情報記録手順と、
第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較手順と、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信手順と、
とからなることを特徴とする応答方法。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】従来の技術に係るシーケンス図
【図2】本発明に係る概念図
【図3】本発明に係るアプリケーションサーバのブロック図
【図4】本発明に係る多重送信回避処理に係るシーケンス図
【図5】本発明に係る多重送信回避処理に係るシーケンス図
【図6】本発明に係る多重送信処理に係るフローチャート
【図7】本発明に係る登録画面と登録画面を示すHTML
【符号の説明】
【0082】
1…パーソナルコンピュータ
2…アプリケーションサーバ
3…DBサーバ
21…ハードディスク
22…中央処理装置
23…メモリ
24…通信部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された他の情報電子機器より第1の要求情報を受信し、第1の要求情報に対して応答可能な情報電子機器において、
第1の要求情報を記憶する要求情報記憶部と、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理部と、
作成した該応答情報を記憶する応答情報記憶部と、
第2の要求情報を受信した場合、要求情報記憶部に記憶している第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較部と、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であると判断した場合、該応答情報を該応答情報記憶部から呼び出し他の情報電子機器へ送信する応答情報送信部と、
を有することを特徴とする情報電子機器。
【請求項2】
該応答情報作成処理部において、
応答情報を作成している際に再び要求情報を受信した場合、応答情報記憶部に処理中である旨の情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報電子機器。
【請求項3】
該応答情報作成処理部において、応答情報を作成処理し、
該応答情報記憶部において、応答情報と応答情報を作成処理完了した旨の作成処理完了情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の情報電子機器。
【請求項4】
情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答プログラムにおいて、
受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録ステップと、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理ステップと、
該応答情報を記録する応答情報記録ステップと、
第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較ステップと、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする応答プログラム。
【請求項5】
情報電子機器から第1の要求情報を受信し、それに対する応答を行う応答方法において、
受信した第1の要求情報を記録する要求情報記録手順と、
第1の要求情報に対する応答情報を作成処理する応答情報作成処理手順と、
該応答情報を記録する応答情報記録手順と、
第2の要求情報を受信した場合、記録した第1の要求情報と第2の要求情報を比較判断する要求情報比較手順と、
比較した第1の要求情報及び第2の要求情報が同一であった場合に記録した応答情報を呼び出し情報電子機器へ送信する応答情報送信手順と、
とからなることを特徴とする応答方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−31083(P2006−31083A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204481(P2004−204481)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】