説明

学習用教材

【課題】学習意欲を増進させる学習用教材を提供する。
【解決手段】この学習用教材1では、シート2の表面の左側上段に記載された情報Iが視認可能に開かれた状態で、シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート表面の左側上段に記載された情報Iに対応する該折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Iaが視認可能となり、かつ、該折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Iaの下段に記録された情報IIが視認可能にされた状態で、シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面の左側下段に記録された情報IIに対応するシート表面の左側下段に記録された情報IIaが視認可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば算数の問題を解答し、あるいは英単語を記憶するときなどに好適な学習用教材に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は従来の一例における学習用教材1aの構成図である。たとえば特許文献1の学習用教材1aでは、図6に示すように、1ページ目のシート2の綴じ線3に平行な折り線4を境とする左側はA欄、右側をB欄とし、2ページ目の左側をC欄、右側をD欄とし、3ページ目の左側をb欄、右側をa欄とし、4ページ目の左側をd欄、右側をc欄としている。そして、1ページ目のA欄、B欄および4ページ目のd欄、c欄に多数の単語等の問題を記入し、2ページ目のC欄にはc欄に記載されている問題に対応する答えを、2ページ目のD欄にはd欄に記載されている問題に対応する答えを、3ページ目のb欄にはB欄に記載されている問題に対応する答えを、3ページ目のa欄にはA欄に記載されている問題に対応する答えを記載しておく。ここでは、各ページにおいて問題と答えとが別々に記載されているために、問題を見ながら答えを見ることができず、考えるタイミングが得られるとある。
【0003】
次にA欄の答えを知りたいときには、1ページ目の折り線4を境にしてC欄とD欄とが重なり合うようにして折り曲げる。すると、A欄の隣にその問題に対応する答えが記載されているa欄が表示される。また、B欄の答えを知りたいときには、1ページ目を折り曲げた状態で該ページを開くと、B欄の隣にその問題に対応する答えが記載されているb欄が表示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1の学習用教材1aでは、A欄に答えなどを書き込む際に、右側B欄に(2枚目の)Aの答えaが透けて見える可能性がある。同様に、B欄に答えなどを書き込む際に、左側A欄に(2枚目の)Bの答えbが透けて見える可能性がある。これにより学習意欲を減退させてしまう。
【0005】
また、上記特許文献1の学習用教材1aでは、A欄の答えを見る際に、右側B欄を右に折り畳む。次に、B欄の答えを見る際には、B欄を折り畳んだまま、左にページをめくることになる。この折り方が複雑で手間がかかる。これによっても学習意欲を減退させてしまう。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、学習意欲を増進させる学習用教材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の発明は、複数枚の紙葉の一側辺を綴じて構成した学習用教材であって、前記紙葉の第1枚目の裏面と第2枚目の裏面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報をそれぞれ記録しておき、第1枚目の裏面と第2枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、第1枚目の裏面の右側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の左側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で左回り方向にさらに折り曲げられて第1枚目に重ね合わされることにより、第1枚目の裏面の左側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の右側に記載された情報とが照合可能となるように構成するとともに、前記紙葉の第2枚目の表面と第3枚目の表面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報をそれぞれ記録しておき、第2枚目の裏面と第3枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、第3枚目の表面の左側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の右側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で右回り方向にさらに折り曲げられて第3枚目に重ね合わされることにより、第3枚目の表面の右側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の左側に記載された情報とが照合可能となるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
第一の発明によれば、前記紙葉の第1枚目の裏面と第2枚目の裏面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報がそれぞれ記録され、第1枚目の裏面と第2枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、第1枚目の裏面の右側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の左側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で左回り方向にさらに折り曲げられて第1枚目に重ね合わされることにより、第1枚目の裏面の左側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の右側に記載された情報とが照合可能となるように構成されるとともに、前記紙葉の第2枚目の表面と第3枚目の表面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報がそれぞれ記録され、第2枚目の裏面と第3枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、第3枚目の表面の左側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の右側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で右回り方向にさらに折り曲げられて第3枚目に重ね合わされることにより、第3枚目の表面の右側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の左側に記載された情報とが照合可能となるように構成されたので、情報として、たとえば問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報が1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、従来例では、そのA欄に答えなどを書き込む際に、右側B欄に(2枚目の)Aの答えaが透けて見えるおそれがあったが、本発明ではそのようなことがない。同様に、従来例では、B欄に答えなどを書き込む際に、左側A欄に(2枚目の)Bの答えbが透けて見えるおそれがあったが、本発明では、そのようなことがない。これにより学習意欲を増進させることができる。
【0009】
また、従来例では、折り方が複雑で手間がかかっていたが、本発明では、たとえば解説ページを左に折り畳んだときには、そのまま左にページをめくればよいので、折り方が簡単になり手間がかからなくなる。これによっても学習意欲を増大させることができる。
【0010】
第二の発明は、複数枚の紙葉の一側辺を綴じて構成した学習用教材であって、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左側の上段から下段にかけて情報をそれぞれ記録しておき、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記裏面の左側下段に記録された情報に対応する該紙葉の表面の左側下段に記録された情報が視認可能となるように構成するとともに、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の右側の上段から下段にかけて情報をそれぞれ記録しておき、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記表面の右側下段に記録された情報に対応する該紙葉の裏面の右側下段に記録された情報が視認可能となるように構成したことを特徴とするものである。
【0011】
第二の発明によれば、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左側の上段から下段にかけて情報がそれぞれ記録され、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記裏面の左側下段に記録された情報に対応する該紙葉の表面の左側下段に記録された情報が視認可能となるように構成されるとともに、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の右側の上段から下段にかけて情報がそれぞれ記録され、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記表面の右側下段に記録された情報に対応する該紙葉の裏面の右側下段に記録された情報が視認可能となるように構成されたので、情報として、たとえば問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報が1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、問題と解答とを見比べる際の目線の動きが短くなり、その結果、解答チェックが簡素化され、それにかかる時間の短縮化につながる。これらにより学習意欲を増進させることができる。
【0012】
請求項3記載の発明のように、前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の右側に情報を記録しておき、前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となり、かつ、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となるように構成するとともに、前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の左側に情報を記録しておき、前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となり、かつ、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられた状態で、さらに綴じ線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となるように構成することが好ましい。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の右側に情報が記録され、前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となり、かつ、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となるように構成されるとともに、前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の左側に情報が記録され、前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となり、かつ、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられた状態で、さらに綴じ線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となるように構成されたので、必要な参考情報をいつでも見ることができて便利である。
【0014】
請求項4記載の発明のように、前記紙葉の綴じ線付近に、折り曲げ部の保持部を設けることが好ましい。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、前記紙葉の綴じ線付近に、折り曲げ部の保持部が設けられたので、使用中のページをこの保持部に係止することにより、当該ページが勝手にめくれることがなくなり、便利である。
【発明の効果】
【0016】
第一の発明によれば、前記紙葉の第1枚目の裏面と第2枚目の裏面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報がそれぞれ記録され、第1枚目の裏面と第2枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、第1枚目の裏面の右側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の左側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で左回り方向にさらに折り曲げられて第1枚目に重ね合わされることにより、第1枚目の裏面の左側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の右側に記載された情報とが照合可能となるように構成されるとともに、前記紙葉の第2枚目の表面と第3枚目の表面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報がそれぞれ記録され、第2枚目の裏面と第3枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、第3枚目の表面の左側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の右側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で右回り方向にさらに折り曲げられて第3枚目に重ね合わされることにより、第3枚目の表面の右側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の左側に記載された情報とが照合可能となるように構成されたので、情報として、たとえば問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報が1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、従来例では、そのA欄に答えなどを書き込む際に、右側B欄に(2枚目の)Aの答えaが透けて見えるおそれがあったが、本発明ではそのようなことがない。同様に、従来例では、B欄に答えなどを書き込む際に、左側A欄に(2枚目の)Bの答えbが透けて見えるおそれがあったが、本発明では、そのようなことがない。これにより学習意欲を増進させることができる。
【0017】
また、従来例では、折り方が複雑で手間がかかっていたが、本発明では、たとえば解説ページを左に折り畳んだときには、そのまま左にページをめくればよいので、折り方が簡単になり手間がかからなくなる。これによっても学習意欲を増大させることができる。
【0018】
第二の発明によれば、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左側の上段から下段にかけて情報がそれぞれ記録され、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記裏面の左側下段に記録された情報に対応する該紙葉の表面の左側下段に記録された情報が視認可能となるように構成されるとともに、前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の右側の上段から下段にかけて情報がそれぞれ記録され、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記表面の右側下段に記録された情報に対応する該紙葉の裏面の右側下段に記録された情報が視認可能となるように構成されたので、情報として、たとえば問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報が1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、問題と解答とを見比べる際の目線の動きが短くなり、その結果、解答チェックが簡素化され、それにかかる時間の短縮化につながる。これらにより学習意欲を増進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第一の発明の一実施形態に係る学習用教材の全体構成図である。
【図2】第二の発明の一実施形態に係る学習用教材の全体構成図である。
【図3】第二の発明の他の実施形態に係る学習用教材の全体構成図である。
【図4】突起部を有する学習用教材の全体構成図である。
【図5】学習用教材の使用方法を模式的に示す説明図である。
【図6】従来の一例における学習教材の全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施形態1)
図1は第一の発明の一実施形態に係る学習用教材1の全体構成図、図5はその使用方法を模式的に示す説明図である。
【0021】
図1に示すように、第一の発明の一実施形態(実施形態1)の学習用教材1は、3枚のシート(紙葉)を1組としており、それらの一側辺をバインダーで綴じた、いわゆるリングファイル形式の学習用教材であって、1枚目のシート裏面の左側には情報I、右側には情報II、2枚目のシート表面の左側には情報IVa、右側には情報IIIa、2枚目のシート裏面の左側には情報IIa、右側には情報Ia、3枚目のシート表面の左側には情報III、右側には情報IVをそれぞれ記録している。ここで、シート2の表面または裏面の左側と右側とは、シート2の綴じ線3に平行なシート中央線4を境界としている。また、情報I〜IVは問題、情報Ia〜IVaはこれらの情報I〜IVにそれぞれ対応する解答を示している。リングファイル形式を採用したのは、ファイルページの移動、追加、削除が可能になり、学習作業の効率化が図れるためである。
【0022】
まず、1枚目のシート裏面と2枚目のシート表面とが視認可能に開かれた状態で、1枚目のシート裏面の右側に記録された情報II、たとえば「正負の数」問題B
[1]次の数の各組の大小を、不等号を使って表しなさい。
(1)−4/5,−1/5 〔 〕
(2)−5.2,−5.4 〔 〕
(3)−4,+2,−8 〔 〕
[2]次の数の絶対値を答えなさい。
(1)−0.61 〔 〕
(2)+2/5 〔 〕
(3)次の数のなかで,絶対値が等しいものを答えなさい。
−6,+2,−5,+6,0,+1 〔 〕
の各解答欄〔 〕内に使用者が記入する。
【0023】
そして、2枚目のシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、この折り曲げられた2枚目のシート裏面の左側に記載された情報IIa、たとえば「正負の数」問題Bの解答・解説
[1](1)−1/5は−4/5より右にあるから,〔−1/5>−4/5〕
(2)−5.2は−5.4より右にあるから、〔−5.2>−5.4〕
(3)−4は−8より右にあるから,−4>−8 +2は−4より右にある。
〔+2>−4>−8〕
[2](1)符号の−を取り除けばよい。〔0.61〕
(2)符号の+を取り除けばよい。〔2/5〕
(3)符号を取り除いたものが同じであるものを選ぶ。 −6の絶対値は6 +6の絶対値は6 〔−6と+6〕
と、1枚目のシート裏面の右側に記録された情報IIの各解答欄〔 〕の記入内容とが設問ごとに照合可能となる。
【0024】
次いで、1枚目のシート裏面の左側に記載された情報I、たとえば「正負の数」問題A
[1]次のことがらを,負の数を使わないで表しなさい。
(1)気温が−2℃上がった。 〔 〕
(2)体重が−5kg減った。 〔 〕
(3)南へ−3km進んだ。 〔 〕
[2]次の数の各組の大小を,不等号を使って表しなさい。
(1)+3,−5 〔 〕
(2)−2,+1.2 〔 〕
(3)−6,−8 〔 〕
[3]次の数の絶対値を答えなさい。
(1)+15 〔 〕
(2)−10 〔 〕
の各解答欄〔 〕に使用者が記入する。
【0025】
そして、前記折り曲げられた2枚目のシート2を綴じ線3で左回り方向にさらに折り曲げられて1枚目のシート2に重ね合わされることにより、折り曲げられた2枚目のシート裏面の右側に記載された情報Ia、たとえば「正負の数」問題Aの解答・解説、
[1]負の数は反対の意味を表すと考える。
(1)上がるの反対は下がる。〔気温が2℃下がった。〕
(2)減るの反対は増える。〔体重が5kg増えた。〕
(3)南の反対は北〔北へ3km進んだ。〕
と、1枚目のシート裏面の左側に記録された情報Iの各解答欄〔 〕の記入内容とが設問ごとに照合可能となる。
【0026】
次いで、2枚目のシート裏面と3枚目のシート表面とが視認可能に開かれた状態で、3枚目のシート表面の左側に記録された情報III、たとえば「加法と減法」問題A
[1]次の計算をしなさい。
(1)(−2)+(+7) 〔 〕
(2)(+5)+(−3) 〔 〕
(3)(−1)+(−6) 〔 〕
[2]次の計算をしなさい。
(1)(+3)−(+6) 〔 〕
(2)(−6)−(+7) 〔 〕
(3)(−5)−(−4) 〔 〕
[3]次の計算をしなさい。
−2+(−4)−(−6) 〔 〕
の各解答欄〔 〕に使用者が記入する。
【0027】
そして、2枚目のシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、この折り曲げられた2枚目のシート表面の右側に記載された情報IIIa、たとえば「加法と減法」問題Aの解答・解説
[1](1)(−2)+(+7)=+(7−2) 〔+5〕
(2)(+5)+(−3)=+(5−3) 〔+2〕
(3)(−1)+(−6)=−(1+6) 〔−7〕
[2]ひく数の符号を変えて加える。
(1)(+3)−(+6)=(+3)+(−6)=−(6−3) 〔−3〕
(2)(−6)−(+7)=(−6)+(−7)=−(6+7) 〔−13〕
(3)(−5)−(−4)=(−5)+(+4)=−(5−4) 〔−1〕
[3]減法を加法になおす。
−2+(−4)−(−6)=−2+(−4)+(+6)=−2−4+6=−6+6 〔0〕
と、3枚目のシート表面の左側に記録された情報IIIの各解答欄〔 〕の記入内容とが設問ごとに照合可能となる。
【0028】
次いで、3枚目のシート表面の右側に記載された情報IV、たとえば「加法と減法」問題B
[1]次の計算をしなさい。
(1)(−6)+(−9) 〔 〕
(2)(−11)+(+4) 〔 〕
[2]次の計算をしなさい。
(1)(+10)−(+4) 〔 〕
(2)(+16)−(−12) 〔 〕
(3)(−20)−(−13)
[3]次の計算をしなさい。
(1)8+(−9)−(−14) 〔 〕
(2)3−7+1−6+4 〔 〕
の各解答欄〔 〕に使用者が記入する。
【0029】
そして、前記折り曲げられた2枚目のシート2を綴じ線3で右回り方向にさらに折り曲げられて3枚目のシート2に重ね合わされることにより、折り曲げられた2枚目のシート表面の左側に記載された情報IVa、たとえば「加法と減法」問題Bの解答・解説
[1] (1)(−6)+(−9)=−(6+9) 〔−15〕
(2)(−11)+(+4)=−(11−4) 〔−7〕
[2]ひく数の符号を変えて加える。
(1)(+10)−(+4)=(+10)+(−4)=+(10−4) 〔+6〕
(2)(+16)−(−12)=(+16)+(+12)=+(16+12) 〔+28〕
(3)(−20)−(−13)=(−20)+(+13)=−(20−13) 〔−7〕
[3]減法を加法になおす。
(1)8+(−9)−(−14)=−8+(−9)+(+14)=−8−9+14=−17+14 〔−3〕
(2)3−7+1−6+4=3+1+4−7−6=8−13 〔−5〕
と、3枚目のシート表面の右側に記録された情報IVの各解答欄〔 〕の記入内容とが設問ごとに照合可能となる。
【0030】
本実施形態1によれば、1枚目のシート裏面と2枚目のシート裏面とのそれぞれにおける綴じ線3に平行なシート中央線4の左右両側に情報I,II,Ia,IIaがそれぞれ記録され、1枚目のシート裏面と2枚目のシート表面とが視認可能に開かれた状態で、2枚目のシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、1枚目のシート裏面の右側に記録された情報IIと、該折り曲げられた2枚目のシート裏面の左側に記載された情報IIaとが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた2枚目のシート2を綴じ線3で左回り方向にさらに折り曲げられて1枚目のシート2に重ね合わされることにより、1枚目のシート裏面の左側に記載された情報Iと、該折り曲げられた2枚目のシート裏面の右側に記載された情報Iaとが照合可能となるとともに、2枚目のシート表面と3枚目のシート表面とのそれぞれにおける綴じ線3に平行なシート中央線4の左右両側に情報III,IV,IIIa,IVaがそれぞれ記録され、2枚目のシート裏面と3枚目のシート表面とが視認可能に開かれた状態で、2枚目のシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、3枚目のシート表面の左側に記録された情報IIIと、該折り曲げられた2枚目のシート表面の右側に記載された情報IIIaとが照合可能となり、かつ、前記折り曲げられた2枚目のシート2を綴じ線3で右回り方向にさらに折り曲げられて3枚目のシート2に重ね合わされることにより、3枚目のシート表面の右側に記載された情報IVと、該折り曲げられた2枚目のシート表面の左側に記載された情報IVaとが照合可能となるように構成されたので、情報I〜IV,Ia〜IVaとして、問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報I〜IV,Ia〜IVaが1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、従来例では、そのA欄に答えなどを書き込む際に、右側B欄に(2枚目の)Aの答えaが透けて見えるおそれがあったが、本実施形態1ではそのようなことがない。同様に、従来例では、B欄に答えなどを書き込む際に、左側A欄に(2枚目の)Bの答えbが透けて見えるおそれがあったが、本実施形態1では、そのようなことがない。これにより学習意欲を増進させることができる。
【0031】
また、従来例では、折り方が複雑で手間がかかっていたが、本実施形態1では、解説ページを左に折り畳んだときには、そのまま左にページをめくればよいので、折り方が簡単になり手間がかからなくなる。これによっても学習意欲を増大させることができる。
【0032】
なお、上記実施形態1では、情報IIの解答欄に使用者が記入した後、情報IIaとの照合を行い、次いで情報Iの解答欄に使用者が記入した後、情報Iaとの照合を行っているが、情報Iの解答欄に使用者が記入した後、情報Iaとの照合を行い、次いで情報IIの解答欄に使用者が記入した後、情報IIaとの照合を行ってもよい。また、情報I,IIのそれぞれの解答欄に使用者が記入した後、情報Ia,IIaとの照合を行ってもよい。情報III,IVと情報IIIa,IVaとの照合についても同様である。
【0033】
(実施形態2)
図2は第二の発明の一実施形態に係る学習用教材1の全体構成図である。図2に示すように、第二の発明の一実施形態(実施形態2)の学習用教材1は、1枚のシート(紙葉)を単位としており、その一側辺をバインダーで綴じた、いわゆるリングファイル形式の学習用教材であって、シート表面の左側の上段から下段にかけて、情報I、IIa、III、IVa、Vを順に記録するとともに、右側の上段から下段にかけて、情報VIa、VII、VIIIa、IX、Xaを順に記録している。また、シート裏面の左側の上段から下段にかけて、情報Ia、II、IIIa、IV、Vaを順に記録するとともに、右側の上段から下段にかけて、情報VI、VIIa、VIII、IXa、Xを順に記録している。ここで、シートの表面または裏面の左側と右側とは、シート2の綴じ線3に平行なシート中央線4を境界としている。また、情報I〜Xは問題、情報Ia〜Xaはこれらの情報I〜IVにそれぞれ対応する解答を示している。リングファイル形式を採用したのは、ファイルページの移動、追加、削除が可能になり、学習作業の効率化が図れるためである。
【0034】
まず、シート表面の左側上段に記載された情報I、たとえば「単語チェック」問題A
[1](1)○○○○○の意味は?
が視認可能に開かれた状態で、使用者が意味を考える。
【0035】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート表面の左側上段に記載された情報Iに対応する折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Ia、たとえば[1]
(1)●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0036】
次いで、前記折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Iaの下段に記録された情報II、たとえば
(2)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0037】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート表面が開かれた状態となる。このシート裏面の左側下段に記録された情報IIに対応するシート表面の左側下段に記録された情報IIa、たとえば
(2) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0038】
次いで、前記シート表面の左側下段に記録された情報IIaのさらに下段に記録された情報III、たとえば
(3)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0039】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート表面の左側のさらに下段に記録された情報IIIに対応するシート裏面の左側のさらに下段に記録された情報IIIa、たとえば
(3) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0040】
次いで、前記折り曲げられたシート裏面の左側のさらに下段に記録された情報IIIaのさらに下段に記録された情報IV、たとえば
(4)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0041】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート表面が開かれた状態となる。このシート裏面の左側のさらに下段に記録された情報IVに対応するシート表面の左側のさらに下段に記録された情報IVa、たとえば
(4) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0042】
次いで、前記シート表面の左側のさらに下段に記録された情報IVaのさらに下段に記録された情報V、たとえば
(5)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0043】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート表面の左側のさらに下段に記録された情報Vに対応するシート裏面の左側のさらに下段に記録された情報Va、たとえば
(5) ●●が正解。▲▲に注意しよう。
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0044】
引き続いて、シート裏面の右側上段に記載された情報VI、たとえば「単語チェック」問題B
[1](1)○○○○○の意味は?
が視認可能に開かれた状態で、使用者が意味を考える。
【0045】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面の右側上段に記載された情報VIに対応する折り曲げられたシート表面の右側上段に記録された情報VIa、たとえば[1]
(1)●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0046】
次いで、前記折り曲げられたシート表面の右側上段に記録された情報VIaの下段に記録された情報VII、たとえば
(2)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0047】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面が開かれた状態となる。このシート表面の右側下段に記録された情報VIIに対応するシート裏面の右側下段に記録された情報VIIa、たとえば
(2) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0048】
次いで、前記シート裏面の右側下段に記録された情報VIIaのさらに下段に記録された情報VIII、たとえば
(3)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0049】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面の右側のさらに下段に記録された情報VIIIに対応するシート表面の右側のさらに下段に記録された情報VIIIa、たとえば
(3) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0050】
次いで、前記折り曲げられたシート表面の右側のさらに下段に記録された情報VIIIaのさらに下段に記録された情報IX、たとえば
(4)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0051】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面が開かれた状態となる。このシート表面の右側のさらに下段に記録された情報IXに対応するシート裏面の右側のさらに下段に記録された情報IXa、たとえば
(4) ●●が正解。▲▲に注意しよう。次の問題!
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0052】
次いで、前記シート裏面の右側のさらに下段に記録された情報IXaのさらに下段に記録された情報X、たとえば
(5)○○○○○の意味は?
が視認可能にされた状態で、使用者が意味を考える。
【0053】
そして、このシート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面の右側のさらに下段に記録された情報Xに対応するシート表面の右側のさらに下段に記録された情報Xa、たとえば
(5) ●●が正解。▲▲に注意しよう。
が視認可能となるので、これと使用者が考えた意味内容との照合を行う。
【0054】
実施形態2の学習用教材1によれば、シート2の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線3に平行なシート中央線4の左側の上段から下段にかけて情報I〜V,Ia〜Vaがそれぞれ記録され、シート表面の左側上段に記載された情報Iが視認可能に開かれた状態で、シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、シート表面の左側上段に記載された情報Iに対応する該折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Iaが視認可能となり、かつ、該折り曲げられたシート裏面の左側上段に記録された情報Iaの下段に記録された情報IIが視認可能にされた状態で、シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で右回り方向に折り曲げられることにより、シート裏面の左側下段に記録された情報IIに対応するシート表面の左側下段に記録された情報IIaが視認可能となるので、情報I〜V,Ia〜Vaとして、たとえば問題と解答/解説とを採用した場合、それらの情報I〜V,Ia〜Vaが1冊に綴じられ、通常最後にある解答をめくって探し出す手間が省かれる。また、折り返しにより、問題を解く際に、解答/解説が視野に入らない構造になるため、学習に集中できる。さらに、問題と解答とを見比べる際の目線の動きが短くなり、その結果、解答チェックが簡素化され、それにかかる時間の短縮化につながる。これらにより学習意欲を増進させることができる。
【0055】
ここで、シート2の綴じ線3付近に、折り曲げ部を保持するための突起部(保持部に相当する。)5を設けることが好ましい。この突起部5はシート2をその綴じ線3から半円状に切り起こしたものである。このようにすれば、使用中のページをこの突起部5に係止することにより、当該ページが勝手にめくれることがなくなり、便利である。
【0056】
(実施形態3)
図3は第二の発明の他の実施形態に係る学習用教材1の全体構成図である。図3に示すように、第二の発明の他の実施形態(実施形態3)の学習用教材1は、シート2の1枚手前に綴じられた別個のシート裏面における綴じ線3に平行なシート中央線4の右側に情報XI、左側にXIIをそれぞれ記録している。たとえば、情報XIは情報I〜V,Ia〜Vaと関連する要点Aであり、情報XIIはVI〜X,VIa〜Xaと関連する要点Bである。
【0057】
まず、別個のシート裏面と前記シート表面とが視認可能に開かれた状態で、前記シート表面の左側の上段から最下段にかけて記載された情報I〜Vと関連する別個のシート裏面の右側に記載された情報XIが参照可能となり、かつ、前記シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられることにより、該シート裏面の左側の上段から最下段にかけて記載された情報Ia〜Vaと関連する別個のシート裏面の右側に記載された情報XIが参照可能となる。
【0058】
次いで、別個のシート裏面と前記シート表面とが視認可能に開かれた状態で、前記シート表面の右側の上段から最下段にかけて記載された情報VIa〜Xaと関連する別個のシート裏面の左側に記載された情報XIIが参照可能となり、かつ、前記シート2が綴じ線3に平行なシート中央線4で左回り方向に折り曲げられ、さらに綴じ線3で左回り方向に折り曲げられることにより、該シート裏面の右側の上段から最下段にかけて記載された情報VI〜Xと関連する別個のシート裏面の左側に記載された情報XIIが参照可能となる。
【0059】
これにより、必要な参考情報XI,XIIをいつでも見ることができて便利である。
【0060】
なお、上記実施形態1〜3の学習用教材1は、いずれもリングファイル形式のものを例示したが、書籍への応用も考えられる。また、学習分野以外への応用も考えられる。さらには、リングファイル形式であって、4ページ折り形式や4ページを複数重ねた(束ねた)折り形式も考えられる。
【0061】
また、上記実施形態1の学習用教材1の複数のシート2のうち、1枚目のシート裏面と2枚目のシート裏面とのそれぞれにおける綴じ線3に平行なシート中央線4の左右両側にそれぞれ記録しておく情報、および/または、2枚目のシート表面と3枚目のシート表面とのそれぞれにおける綴じ線3に平行なシート中央線4の左右両側にそれぞれ記録しておく情報を、上記実施形態2の学習用教材1のシート2におけるシート表面とシート裏面のそれぞれの上段から下段にかけて記録しておくような情報の配列としておき、両実施形態1,2における使用方法を組み合わせ適用することにより、両実施形態1,2をいわば相乗させた作用効果を奏することができる。上記実施形態3はその変形例に相当する。
【符号の説明】
【0062】
1 学習用教材
2 シート(紙葉に相当する。)
3 綴じ線
4 シート中央線(紙葉中央線に相当する。)
5 突起部(保持部に相当する。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0063】
【特許文献1】実開昭62−193279号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の紙葉の一側辺を綴じて構成した学習用教材であって、
前記紙葉の第1枚目の裏面と第2枚目の裏面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報をそれぞれ記録しておき、
第1枚目の裏面と第2枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、第1枚目の裏面の右側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の左側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、
前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で左回り方向にさらに折り曲げられて第1枚目に重ね合わされることにより、第1枚目の裏面の左側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の裏面の右側に記載された情報とが照合可能となるように構成するとともに、
前記紙葉の第2枚目の表面と第3枚目の表面とのそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左右両側に情報をそれぞれ記録しておき、
第2枚目の裏面と第3枚目の表面とが視認可能に開かれた状態で、第2枚目が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、第3枚目の表面の左側に記録された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の右側に記載された情報とが照合可能となり、かつ、
前記折り曲げられた第2枚目を綴じ線で右回り方向にさらに折り曲げられて第3枚目に重ね合わされることにより、第3枚目の表面の右側に記載された情報と、該折り曲げられた第2枚目の表面の左側に記載された情報とが照合可能となるように構成したことを特徴とする学習用教材。
【請求項2】
複数枚の紙葉の一側辺を綴じて構成した学習用教材であって、
前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の左側の上段から下段にかけて情報をそれぞれ記録しておき、
前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の表面の左側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、
該折り曲げられた紙葉の裏面の左側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記裏面の左側下段に記録された情報に対応する該紙葉の表面の左側下段に記録された情報が視認可能となるように構成するとともに、
前記紙葉の表裏両面のそれぞれにおける綴じ線に平行な紙葉中央線の右側の上段から下段にかけて情報をそれぞれ記録しておき、
前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報が視認可能に開かれた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で右回り方向に折り曲げられることにより、前記紙葉の裏面の右側上段に記載された情報に対応する該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報が視認可能となり、かつ、
該折り曲げられた紙葉の表面の右側上段に記録された情報の下段に記録された情報が視認可能にされた状態で、前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、前記表面の右側下段に記録された情報に対応する該紙葉の裏面の右側下段に記録された情報が視認可能となるように構成したことを特徴とする学習用教材。
【請求項3】
前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の右側に情報を記録しておき、
前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となり、かつ、
前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の左側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の右側に記載された情報が参照可能となるように構成するとともに、
前記紙葉の1枚手前に綴じられた別個の紙葉の裏面における綴じ線に平行な紙葉中央線の左側に情報を記録しておき、
前記別個の紙葉の裏面と前記紙葉の表面とが視認可能に開かれた状態で、前記紙葉の表面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となり、かつ、
前記紙葉が綴じ線に平行な紙葉中央線で左回り方向に折り曲げられた状態で、さらに綴じ線で左回り方向に折り曲げられることにより、該紙葉の裏面の右側の上段から下段にかけて記載された情報と関連する別個の紙葉の裏面の左側に記載された情報が参照可能となるように構成したことを特徴とする請求項2記載の学習用教材。
【請求項4】
前記紙葉の綴じ線付近に、折り曲げ部の保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の学習用教材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−158680(P2011−158680A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19830(P2010−19830)
【出願日】平成22年1月31日(2010.1.31)
【出願人】(310001241)有限会社 いんふぃにっと (1)