説明

容易に洗浄可能なビール供給装置及びそのビール流路の洗浄方法

【課題】 本発明の目的は、迅速且つ手間をかけずにビール流路を洗浄することができるビール供給装置を提供すること、及びビール流路の洗浄方法を提供する。
【解決手段】 冷却水Wが充填された第1水槽9Aと該第1水槽9Aに配設された第1冷却蛇管8Aとを備えた第1冷却装置10A、及び不凍液Yが充填された第2水槽9Bと該第2水槽9Bに配設された第2冷却蛇管8Bとを備えた第2冷却装置10Bよりなるビール供給装置1であって、該第2水槽9BにのみヒータHを備え、ビールは第1冷却蛇管8A又は第1冷却蛇管8Aと第2冷却蛇管8Bを流通することにより冷却されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビール供給装置、及びそのビール供給装置のビール流路の洗浄方法に関するものであり、更に詳しくはビヤホール等の飲食店において、ビール等を清涼感のあるマイナス温度に冷却することができるビール供給装置、及びそのビール供給装置に対するビール流路の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ビールの好みは人によって多様化しており、そのため種々の味が開発されている。
その1つとしてビールの温度をマイナス温度にして、いわゆる辛味様のビール味としたものがある。
このようなビール味を提供する装置として、図5に示すようなビールの温度を零度近くまでに下げるための冷却装置100Aと、該冷却装置100Aを経てきたビールを氷点下の温度に冷却する冷却装置100Bとを有するビール供給装置が提供されている(特許文献1参照)。
【0003】
このビール供給装置には、ビールを流通させる冷却蛇管101A、冷却蛇管101Bが設けられており、前者の冷却蛇管101Aは、冷却水Wが充填された水槽102A内に配置されて冷却され、後者の冷却蛇管101Bは、不凍液Yが充填された水槽102B内に配置されて冷却される。
なお、冷却水Wや不凍液Yは各々別の冷却蛇管によって、それぞれプラス温度、マイナス温度に冷却される。
【0004】
このような構造のビール供給装置によれば、ビール樽105からビール導入管106を介してビール装置内に導入されたビールは、先ず冷却蛇管101Aを流通することで2〜5℃に冷却され、次いで冷却蛇管101Bにより更に冷却されてマイナス温度となり、ビールコック103Bを通じて外に注出される。
なお、通常のビールの注出、すなわち数℃のビールを注出する場合は、冷却蛇管101Aのみを通過させ、ビールコック103Aから取り出すことができる。
【特許文献1】特開2003−26292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のビール供給装置においては、通常、冷却蛇管101A及び冷却蛇管101Bを使用した後は、ビール流路を洗浄しなければならない。
また使用中でもビール流路を洗浄する必要がある場合が生じる。
このビール流路の洗浄は冷却蛇管101A及び冷却蛇管101Bを通じる流路に洗浄液を流し込むことで行う。
【0006】
上述したようなビール供給装置では、低温側(マイナス温度側)の冷却蛇管101B内に洗浄液を流通させる場合、不凍液Yは氷点下の温度(例えば、−3〜−2℃)に下げられているため、このままの状態で冷却蛇管101B内に洗浄液を流通させると洗浄液が凍ってしまう。
そのため冷凍機104A,104Bの駆動を一旦中止し、一定時間経過後、不凍液Yの温度が上昇するのを待って、例えば不凍液Yを0℃を越える温度まで上げて、冷却蛇管101B内に洗浄液を流通させて洗浄作業を行う。
しかし、このような待ち時間は、通常、1時間以上を必要するものであって極めて効率が悪い(その他、不凍液Yの温度を低く設定し過ぎてビールが注出中に凍結してしまい、ビールの供給が中断してしまう場合があった。)。
【0007】
本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、上記の背景技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、迅速且つ手間をかけずにビール流路を洗浄することができるビール供給装置を提供すること、及びビール流路の洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、意外にも、本来、急速に冷却されるべき不凍液が充填された水槽内に、それとは逆に加熱するヒータを設けることで、上記の問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0009】
すなわち、本発明は、(1)、冷却水が充填された第1水槽と該第1水槽に配設された第1冷却蛇管とを備えた第1冷却装置、及び不凍液が充填された第2水槽と該第2水槽に配設された第2冷却蛇管とを備えた第2冷却装置よりなるビール供給装置であって、該第2水槽にのみヒータを備え、ビールは第1冷却蛇管又は第1冷却蛇管と第2冷却蛇管を流通することにより冷却されるようになっているビール供給装置に存する。
【0010】
また、本発明は、(2)、前記ヒータは、棒状のヒータであって第2冷却蛇管に沿って上下方向に配置されている上記(1)記載のビール供給装置に存する。
【0011】
また、本発明は、(3)、前記第2水槽に不凍液を攪拌する攪拌機を備えた上記(1)記載のビール供給装置に存する。
【0012】
また、本発明は、(4)、冷却水が充填された第1水槽と該第1水槽に配設された第1冷却蛇管とを備えた第1冷却装置、及び不凍液が充填された第2水槽と該第2水槽に配設された第2冷却蛇管とを備えた第2冷却装置よりなり、ビールが第1冷却蛇管又は第1冷却蛇管と第2冷却蛇管を流通することにより冷却されるようになっているビール供給装置において、第1冷却蛇管及び第2冷却蛇管を含むビール流路を洗浄する方法であって、不凍液をヒータを用いてマイナス温度からプラス温度に積極的に昇温し、その後、ビール流路に洗浄液を流通させて洗浄することを特徴とするビール流路の洗浄方法に存する。
【0013】
また、本発明は、(5)、前記不凍液の温度を1〜3℃に昇温することを特徴とする上記(1)記載のビール流路の洗浄方法に存する。
【0014】
また、本発明は、(6)、前記不凍液は設定幅±0.5℃で維持されていることを特徴とする上記(1)記載のビール流路の洗浄方法に存する。
【0015】
また、本発明は、(7)、前記不凍液を昇温する際、不凍液を攪拌しながら行うことを特徴とする上記(1)記載のビール流路の洗浄方法に存する。
【0016】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記請求項を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、冷却水が充填された第1水槽と該第1水槽に配設された第1冷却蛇管とを備えた第1冷却装置、及び不凍液が充填された第2水槽と該第2水槽に配設された第2冷却蛇管とを備えた第2冷却装置よりなるビール供給装置の第2水槽にのみヒータを備えている。
洗浄液を第2冷却装置の第2冷却蛇管に通して洗浄する際に、ヒータを用いて第2水槽の不凍液の温度を昇温させてから行うことができ、第2冷却蛇管内を流通する洗浄液が凍結しない状態に速やかに持っていくことが可能であり、迅速にビール流路の洗浄を行うことができる。
【0018】
また、一方では、温度調整を誤り不凍液の温度を低く設定し過ぎてしまった場合でも、ヒータにより不凍液を速やかに昇温して元の設定された温度の管理範囲に収束させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るビール供給装置を示し、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
図に示すように、本実施形態のビール供給装置1は、第1冷却装置10Aと第2冷却装置10Bとよりなり(図2参照)、各々、その正面側にビールコック2A及びビールコック2Bを備えている。
ビールコック2Aからは、通常、2〜5℃程度の温度のビールが注出され、またビールコック2Bからは、−3〜−2.5℃程度のビールが注出される。
【0020】
すなわち、いわゆる通常の適温の風味のあるビールと、過冷却された特有の清涼感のあるビール(通称マイナスビール)とを注出することが可能である。
なお、一般にビールはアルコールを含有しているため、−3℃程度にビールを冷却しても凍結することはないが、敢えてこの温度より下げると、ビールはシャーベット状に凍ってくる。
【0021】
ビール供給装置1には、ビールコック2A,2Bと同程度の高さ位置に温度コントローラFが設けられており、ビールコック2A,2Bを操作しながらビール供給装置1内の温度を視認することができる。
この温度コントローラFは、ビールの冷却温度を調節できる機能を有しており、ビールコック2A,2Bから注出されるビールの温度管理を適宜行う。
温度コントローラFは、水槽の不凍液や冷却水の温度をセンサーで検知することで適切なビール温度に設定制御でき、その管理範囲は設定温度±0.5℃にすることができようになっている。
例えば、設定温度を−2.5℃にすると−3.0〜−2.0℃の範囲で管理されることとなる。
【0022】
温度コントローラFの上方には、2個のパイロットランプ4A、パイロットランプ4Bが設けられており、一方のパイロットランプ4AはヒータH(図2に記載)を作動させると点灯し、他方のパイロットランプ4Bはコンプレッサ16(図4に記載)を作動させると点灯する。
更に、ビール供給装置1には、ビールコック2A,2Bの下方に、ビールジョッキを載置するための受け皿5が設けられている。
この受け皿5の下方には、フィルター6が設けられており、このフィルター6を通して冷却ファン18(図4に記載)の吸引力より装置内に空気を取り込み、取り込まれた空気はスリット7から排出される。
【0023】
図2は、ビール供給装置1の上半分の内部構造を示す平面図である。
このビール供給装置1は、前述したように、第1冷却装置10Aと第2冷却装置10Bよりなる。
前者の第1冷却装置10Aは、冷却水Wが充填された第1水槽9Aと該第1水槽9Aに配設された第1冷却蛇管8Aとを備えている。
ビールを流通させる第1冷却蛇管8Aは第1水槽9Aの冷却水中に配設されている。
冷凍機15(図4に記載)を用いて冷却水Wを冷却し、第1冷却蛇管8Aを流通するビールを0℃近く、例えば2〜6℃にまで下げる。
【0024】
また後者の第2冷却装置10Bは、不凍液Yが充填された第2水槽9Bと該第2水槽9Bに配設された第2冷却蛇管8Bとを備えている。
第1冷却装置10Aを経てきたビールを流通させる第2冷却蛇管8Bは、第2水槽9Bの不凍液中に配設されている。
【0025】
冷凍機15(図4に記載)を用いて不凍液Yを冷却し、第2冷却蛇管8Bを流通するビールを氷点下の温度、例えば−3〜−2℃にまで下げる。
冷却水W及び不凍液Yの冷却は、冷却パイプ13A,13Bに冷却媒体(冷却ガス)を流通させることにより行われる。
【0026】
ビールは第1冷却装置10Aの第1冷却蛇管8Aを流通することにより通常通り冷却され(例えば2〜6℃)、また第1冷却装置10Aの第1冷却蛇管8A及び第2冷却装置10Bの第2冷却蛇管8Bを流通することにより、過冷却(例えば、−3〜−2℃)される。
【0027】
さて第2冷却装置10Bの第2水槽9B内にのみ、不凍液Yを昇温させるための棒状の電気式のヒータHが設けられており(第1冷却装置10Aには設けられてない)、この点が本発明の特徴点の1つである。
このヒータHは棒状に形成され第2冷却蛇管8Bに沿って上下方向に配置されている。
またヒータHは、ヒータスイッチ11を切り替えることによってオン/オフが可能である。
【0028】
第1水槽9A及び第2水槽9Bの中央にはそれぞれ、冷却水W及び不凍液Yを攪拌するための攪拌スクリュー12A,12Bが設けられている。
また図示しないサーモスタットが備わっており、不凍液Yを設定値に対して上下幅0.5℃の範囲に管理されることは既に述べた通りである。
【0029】
第1冷却蛇管8A及び第2冷却蛇管8Bを洗浄する洗浄液は、先ず、可撓性のあるビールホース14を介して第1冷却蛇管8Aに流入し、第1冷却蛇管8Aを流通した後、三方弁Vに流入する。
そして、数℃程のプラス温度のビールを注出する場合には、ビールコック2Aを開くことで、三方弁Vを経由したビールが開いたビールコック2Aから注出される。
一方、マイナスビールを注出する場合には、ビールコック2Bを開くことで、三方弁Vを経由したビールが第2冷却蛇管8Bを流通することになり、この流通中にビールは更に冷やされた状態となり、その後、開かれたビールコック2Bから注出される。
【0030】
図3は、ビール供給装置1の上半分の内部構造を示す正面図である。
攪拌スクリュー12A,12Bは、それぞれ第1水槽9A及び第2水槽9Bに設けられており、詳しくは図2に示したように冷却パイプ13A,13Bの中央位置に配置されている。
そして、これら攪拌スクリュー12A,12Bは、その上方に設けられたモータMにより回転駆動される。
そのため、第1水槽9A内の冷却水Wや第2水槽9B内の不凍液Yを効率良く攪拌することができ、冷却水W及び不凍液Yの温度を水槽内で一様、均一にすることができる。
【0031】
図4は、ビール供給装置1の内部構造を示す側面図である。
ビール供給装置1の下方には、冷却パイプ13A,13Bを冷却するための冷凍機15が設けられている。
この冷凍機15は、冷却パイプ13A,13Bに冷媒を送るためのコンプレッサ16、このコンプレッサ16により圧縮した冷媒を放熱するための放熱器17、及びフィルター6から取り込む外気を冷却風として放熱器17に導入するための冷却ファン18等を備えている。
【0032】
放熱器17の近傍には、外部に置いた図示しないビール樽からビール導入管を介してビール供給装置内にビールを供給するための接続口19が設けられている。
この接続口19は、内部のビールホース14と接続されており、このビールホース14を介して第1冷却蛇管8Aにビールが導入される。
接続口19の下方には、図示しない排水路を介して第1水槽9A内の冷却水Wを排出するための排出口20A(図3に記載)が設けられている。
同様に、排出口20Aと反対側には不凍液Yを図示しない排水路を介して排出するための排出口20Bが設けられている。
【0033】
以下、ビール供給装置1のビール流路の洗浄方法について説明する。
先ず、作動状態にあるビール供給装置1の駆動電源を止め、同時にヒータHをオンにして不凍液Yを加熱する。
また、加熱中は、モータMを用いて攪拌スクリュー12Bにより不凍液Yを攪拌するようにすることが好ましく、これによって不凍液Yが効率良く温度上昇する。
またこの攪拌は加熱前に開始し、温度一様化に十分な対流を不凍液Yに生じさせてから加熱を開始することが好ましい。
【0034】
更に加熱前又は加熱中に、水道の蛇口から洗浄液である水を供給できるように、図示しないビール樽と接続口19とを結ぶビール導入管を接続口19から外して接続口19とビール樽との接続を解き、代わりに接続口19と水道の蛇口とを接続用ホース等で接続する。
そして第2冷却蛇管8B周りの不凍液Yの温度がマイナス温度からプラス温度、好ましくは1〜3℃になったら、ヒータHによる不凍液Yの加熱を中止し、第1冷却蛇管8A及び第2冷却蛇管8Bを含むビール流路に洗浄液である水を流通させる。
【0035】
すなわち、洗浄液の流れる流路をビールホース14→第1冷却蛇管8A→三方弁V→第2冷却蛇管8B→ビールコック2Bとすることで、ヒータHと同様に第2冷却装置10B内に設けられた第2冷却蛇管8Bが洗浄される。
このとき、不凍液Yの温度が0℃を超える温度にまで昇温されているため、洗浄液である水が流通中に凍結してしまうことがない。
なお、単に第1冷却蛇管8Aのみを洗浄したい場合の洗浄液の流れる順序は、ビールホース14→第1冷却蛇管8A→三方弁V→ビールコック2Aとなる。
【0036】
また、不凍液Yの温度は3℃以上に温めても良いが、洗浄後に不凍液Yを冷却してビールを直ちに供給できるようにするためには、1〜3℃程度を目安にするのが効率的である。
通常、この洗浄液に用いた水には、酵母菌の塊(これ自体無害である)が含まれており、それが水と共にビールコック2Bから排出される。
【0037】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した一実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
ヒータは、洗浄時に昇温させるだけではなく、例えば温度調整を誤り不凍液の温度を低く設定し過ぎてしまった場合でも、不凍液を速やかに昇温して元の設定された温度の管理範囲に収束させることができる利点もある。
【0038】
また、上述した一実施形態では、洗浄液として水を用いた例について説明したが、水を含む他の液体や溶液を用いることも可能である。
また、洗浄液を水道の蛇口から供給する場合について述べたが、タンク内の洗浄液をポンプを使って供給する場合も当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、ビール供給装置の外観を示す説明図であり、(A)は正面図、また(B)は側面図である。
【図2】図2は、ビール供給装置の上半分の内部構造を示す平面図である。
【図3】図3は、ビール供給装置の内部構造を示す正面図である。
【図4】図4は、ビール供給装置の内部構造を示す側面図である。
【図5】図5は、従来のビール供給装置を示す説明図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ビール供給装置
2A,2B ビールコック
4A,4B パイロットランプ
5 受け皿
6 フィルター
7 スリット
8A 第1冷却蛇管
8B 第2冷却蛇管
9A 第1水槽
9B 第2水槽
10A 第1冷却装置
10B 第2冷却装置
11 ヒータスイッチ
12A,12B 攪拌スクリュー
13A,13B 冷却パイプ
14 ビールホース
15 冷凍機
16 コンプレッサ
17 放熱器
18 冷却ファン
19 接続口
20A,20B 排出口
100A,100B 冷却装置
101A,101B 冷却蛇管
102A,102B 水槽
103A,103B ビールコック
104A,104B 冷凍機
105 ビール樽
106 ビール導入管
F 温度コントローラ
H ヒータ
M モータ
V 三方弁
Y 不凍液
W 冷却水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却水が充填された第1水槽と該第1水槽に配設された第1冷却蛇管とを備えた第1冷却装置、及び不凍液が充填された第2水槽と該第2水槽に配設された第2冷却蛇管とを備えた第2冷却装置よりなるビール供給装置であって、該第2水槽にのみヒータを備え、ビールは第1冷却蛇管又は第1冷却蛇管と第2冷却蛇管を流通することにより冷却されるようになっていることを特徴とするビール供給装置。
【請求項2】
前記ヒータは、棒状のヒータであって第2冷却蛇管に沿って上下方向に配置されていることを特徴とする請求項1記載のビール供給装置。
【請求項3】
前記第2水槽に不凍液を攪拌する攪拌機を備えたことを特徴とする請求項1記載のビール供給装置。
【請求項4】
冷却水が充填された第1水槽と該第1水槽に配設された第1冷却蛇管とを備えた第1冷却装置、及び不凍液が充填された第2水槽と該第2水槽に配設された第2冷却蛇管とを備えた第2冷却装置よりなり、ビールが第1冷却蛇管又は第1冷却蛇管と第2冷却蛇管を流通することにより冷却されるようになっているビール供給装置において、第1冷却蛇管及び第2冷却蛇管を含むビール流路を洗浄する方法であって、不凍液をヒータを用いてマイナス温度からプラス温度に積極的に昇温し、その後、ビール流路に洗浄液を流通させて洗浄することを特徴とするビール流路の洗浄方法。
【請求項5】
前記不凍液の温度を1〜3℃に昇温することを特徴とする請求項1に記載のビール流路の洗浄方法。
【請求項6】
前記不凍液は設定幅±0.5℃で維持されていることを特徴とする請求項1に記載のビール流路の洗浄方法。
【請求項7】
前記不凍液を昇温する際、不凍液を攪拌しながら行うことを特徴とする請求項1に記載のビール流路の洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−56572(P2006−56572A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−241515(P2004−241515)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(595076008)株式会社ニットク (14)
【Fターム(参考)】