説明

寝具

【課題】ダニ等その他の害虫の完全駆除が出来る温度まで温度を上げ、中心から布団全体を暖めることによりダニ等その他の害虫の完全駆除を可能にし、また排気口をつけることで湿気が外に出る為温度があがりやすくなり更にダニ等の害虫の死骸・埃を吸い取り排出することを可能にする
【解決手段】排気口をつけることで袋内の温度を短時間で上げ尚且つ吸入することでアレルギーの原因であるダニ等その他害虫の死骸・埃を吸い取り更に湿気を外に出す事で完全乾燥を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は無数の穴の開いた袋状の物を寝具の内部に入れ、送風口より熱風を送り、さらに排気口より吸入し、中心から暖めることで布団の完全乾燥を可能にし、更にダニ等その他の害虫を駆除し、その死骸並びに埃の排除を可能にした寝具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭において使われている布団乾燥機は敷き布団と掛け布団の間に袋を挟み温風を送る事で保温(乾燥)している。ダニ等害虫駆除のコースもありアレルギーの人たちに効果的に思われるが、アレルギーを引き起こす一番の原因はダニ等その他の害虫の死骸や埃である。しかしそれらの排除の工夫はされていない。
【0003】
また一般家庭で使われている布団乾燥機で完全に乾燥することは完全乾燥の条件である湿気を取り除くことが考えられていない為不可能である。また使用するたびに間に挟む袋を取り出し、広げ、しまうという作業も大変手間がかかる。
【0004】
病院、ホテル、旅館などでは寝具の完全乾燥、ダニ等その他の害虫の完全駆除、その死骸・埃の排除が毎日簡単に行えるものが無い為シーツ類、カバー類の交換をするだけの対処しか出来なかった。
【0005】
例えば文献1に開示されている布団はクッション材の入っている袋を布団に内蔵し、内部で分割し、それぞれに送風口付ける事で温めたい部分のみ暖めることが出来る布団である。
【0006】
文献2に開示されている布団は温風接続口をつけ、温風を供給することで寝具を暖めることが出来る取り外し可能な敷物がついている寝具である。
【0007】
文献3に開示されている布団は空間材ユニットを布団の間に挟み空間材ユニットに直接温風を送風することで暖める寝具である。
【0008】
文献4に開示されている布団は樹脂綿層を過熱することで短い時間で暖める寝具である。
【文献1】
特開2007−267915
【文献2】
特開2006−158801
【文献3】
特開2005−211370
【文献4】
特開2004−337530
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記各背景技術の場合、暖めることに重点を置いた発明であり、完全乾燥の条件である湿気排除の工夫もされておらず、アレルギーの原因であるダニ等その他の害虫の駆除の事も考えられていない。文献によってはダニ等その他の害虫が一番繁殖してしまう条件になってしまうものもある。さらにアレルギーを引き起こす一番の原因であるダニ等その他の害虫の死骸・埃の排除の工夫もなされていない。コスト面においても課題があり、また構造も大変複雑である。
【0010】
この発明は、上記各背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ダニ等その他の害虫の完全駆除が出来る温度まで温度を上げ、中心から布団全体を暖めることによりダニ等その他の害虫の完全駆除を可能にし、また排気口をつけることで湿気が外に出る為温度があがりやすくなり更にダニ等の害虫の死骸・埃を吸い取り排出することを可能にした。
【0011】
またこの発明は、家庭でも洗濯・乾燥が可能な構造であり、いつでも清潔で気持ちよく使用することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
コインランドリーなどで見られる乾燥機を例に挙げると熱風が送り込まれるだけではなく、排気口をつけることで空気が循環し短時間で高温にすることができ尚且つ湿気も取り除かれ効率よく乾燥を行っている。この発明も排気口をつけることで袋内の温度を短時間で上げ尚且つ吸入することでアレルギーの原因であるダニ等その他害虫の死骸・埃を吸い取り更に湿気を外に出す事で完全乾燥を可能にした。
【0013】
従来の布団乾燥機は送風される袋は一枚の為、布団を広げていないと使えず、大変使い勝手が悪く布団乾燥機を使用しているときはほかの事が出来ずとても不便であった。この発明は複数枚にも分けることが出来るため折りたたんでの乾燥を可能にした。
【0014】
この送風口はテープ・紐等の系止具を使い、どの送風装置でも接続できることを可能にした。
【0015】
この排気口はテープ・紐等の系止具を使い、どの吸引装置でも接続できることを可能にした。
【0016】
従来の布団乾燥機を例に挙げてみると布団の中心の温度と外側の温度ではかなりの差が出てきていたが、袋全体に複数の穴を開けることで布団の隅々まで温度を上げることを可能にし、ダニ等その他害虫の逃げ場をなくした。
【0017】
複数の穴の開いた袋状のものは編み物・不織布などの通気性のある素材のものを使用することでダニ等その他害虫の死骸・埃を通すことを可能にした。
【発明の効果】
【0018】
この発明は排気口を取り付けることで袋内の空気を循環させ温度を短時間で上げることが出来、更に湿気を取り除く事で完全乾燥する事を可能にした。
【0019】
アレルギーの原因であるダニ等その他の害虫の完全駆除尚且つダニ等その他害虫の死骸・埃を吸い取ることを可能にした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図一はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態は羽毛布団[01]であり、袋全体に空気孔[03]の穴の開いた通気口[04]更に排気口[05]を取り付けた袋状のものが入っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の羽毛布団の平面図
【図2】この実施形態の羽毛布団の側断面図
【図3】この実施形態の羽毛布団の正断面図
【符号の説明】
[01]羽毛布団
[02]空気孔の穴の開いた袋
[03]空気孔の穴
[04]温風口(機械に接続)
[05]排気口(機械に接続)
[06]継ぎ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の穴の開いた袋状になっている物を寝具の中に入れ、袋の内部に繋がる送風口と排気口があることを特徴とする寝具。
【請求項2】
前記複数の穴の開いた袋状になっている物は、複数枚にも分けることが出来その場合はそれぞれに着脱可能につけられていて送風出来ることを特徴とする請求項1記載の寝具。
【請求項3】
前記送風口は送風装置とも接続できるように設けられている請求項1記載の寝具。
【請求項4】
前記排気口は吸引装置とも接続できるように設けられている請求項1記載の寝具。
【請求項5】
前記複数の穴の開いた袋状になっている物の穴はシート全体に複数に開いている請求項1の寝具。
【請求項6】
前記複数の穴の開いた袋状になっている物は通気性のある編み物・不織布のような繊維で出来ている請求項1記載の寝具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−99434(P2010−99434A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−297323(P2008−297323)
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【出願人】(508257946)
【出願人】(508257957)
【出願人】(508257968)
【出願人】(508257980)
【出願人】(508256972)
【出願人】(508257991)
【Fターム(参考)】