説明

展示ケース

【課題】横幅に比べて高さが高い扉板を有する展示ケースにおいて、扉板の取付け強度を確保しつつ軽快なスライドを確保する。
【手段】扉板3は前後動自在なレール装置10で支持されている。扉板3は、レール装置10に前後傾動可能に支持されている。扉板3の上端部は、天板4に固着したガイド部材11によって前後離反不能でスライド可能に保持されている。レール装置10を前進させると扉板3が後傾姿勢になることにより、扉板3はガイド部材11で前倒れ不能に保持された状態で左右スライドし得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、美術品類や商品等の各種物品の展示に用いる展示ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
展示ケースの一種として、平面視四角形でかつ周囲4面と天井部とをガラス板等の透明板製とした5面透過式のものがある。このタイプにおいて、下部は非透明材製のベース部によって構成されており、ベース部の上面が提示物の載置面となっている。また、展示空間の周囲を構成する4枚の壁板のうち3枚はベース部に固定されており、他の1枚は、展示空間の開閉のためレール装置を介してベース部にスライド自在に支持されている。すなわち、1枚の壁板は扉板になっている。
【0003】
この5面透過式の展示ケースの従来技術としては、例えば特許文献1が存在している。この特許文献1では、扉板は常に直立状の姿勢が保持されるようにレール装置で支持されており、扉板の開閉に際しては、レール装置を全体として手前に引き出すか、又は、レール装置を平面視で傾斜させた姿勢にしている。従って、扉板はレール装置によって支持されているだけで、扉板の上端はフリーの状態になっている。
【特許文献1】特許第2709023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1は、閉扉時及び開扉時の両方において扉板が直立した姿勢を保持していることを前提にして、扉板の開閉動を円滑に行えるようにするため、レール装置を手前に引き出したり水平旋回させたりしたものである。
【0005】
しかし、扉板の上端部が支持されていないため、例えば閉扉状態で扉板の縁部に人や物が触れたり、半開き状態で展示品を出し入れするに際して扉板の裏面に人の展示ケースや展示物が触れたりというように、扉板の裏側に外力が作用すると、扉板にはその下部を中心にした大きなモーメントが作用するため、扉板の取付け箇所が破損したり変形したりする虞がある。
【0006】
また、このタイプの展示ケースは、一般成人の身長と同じ程度かそれよりも高い高さのものが多いため、地震が発生すると扉板にはその下部を中心に前後回動させる大きなモーメントが発生する虞があり、この場合も扉板の取付け部の破損や変形を招来しやすいという問題があった。
【0007】
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明の展示ケースは、基本構成として、床に置かれるベース部の上方を展示空間となし、展示空間の周囲を、ベース部に固定された壁板と、レール装置を介してベース部に水平スライド自在に支持された扉板とで囲い、かつ、壁板の上端には天板を固定しており、壁板と扉板とで構成された囲い板の少なくとも一部を透明板製とすることにより、展示空間を外側から人が視認することが許容されている。
【0009】
そして、請求項1の発明では、前記天板に、扉板の上端部を前倒れ不能に保持しつつスライドを許容するガイド部材が設けられている一方、前記レール装置は、平面視で扉板のスライド方向と直交した前後方向に移動可能となるようにベース部に設けており、前記扉板を、前記レール装置に、扉板の上端部を天板に近ずけた状態でレール装置の前後動が許容されるように側面視で傾動可能に取付けている。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、前記天板のガイド部材は、天板の上面に固定された水平片と扉板の前面に位置する垂下片とを備えた側面視L形に形成されており、ガイド部材の垂下片と天板の前端面との間の間隔寸法を、扉板が前後方向にガタ付き得る程度の寸法に設定しており、更に、前記ガイド部材の垂下片と扉板との接触面のうち少なくとも何れか一方に、扉板のスライドの摩擦抵抗を小さくするためのスライダーが設けられている一方、前記ベース部には、レール装置を後退位置に保持することによって扉板の上端部を天板の前端面に密着させるロック手段が備えられている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明によると、レール装置が手前に移動すると扉板が直立姿勢から後傾動することにより、扉板の上端部をガイド部材で支持した状態を保持しつつ扉板のスライドが許容される。このため、扉板の裏側に外力が作用したり地震があったりしたときの扉板の破損や変形を防止又は著しく抑制しつつ、扉板をスムースに開閉させることができる。
【0012】
請求項2のように構成すると、開扉状態では扉板の上端部を天板の前端面に密着させてシール性を確保しつつ、開扉状態では扉板を軽快にスライドさせることができるため、特に好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(1).第1実施形態の概要
図1〜図4では第1実施形態を示している。図1うのち(A)は閉扉状態の斜視図、(B)は開扉状態の斜視図であり、これら両図から理解できるように、展示ケースは、床に置かれる平面視四角形のベース部1と、ベース部1の上方に形成された展示空間の周囲を囲う3枚の壁板2及び1枚の扉板3と、3枚の壁板2の上端に固定された平面視四角形の天板4とを備えている。本明細書では、扉板3と対向した状態を基準にして前後・左右の用語を使用する。
【0015】
各壁板2と扉板3と天板4とはそれぞれ強度と透明度とに優れたガラス板からなっており、隣合った壁板2は接着剤によって接着されており、ベース部1と壁板2と天板4とで前向きに開口した展示空間5が形成され、この展示空間5の開口部が水平スライド式(引き戸式)の扉板3で開閉される。
【0016】
ベース部1の外周のうち扉板3との対向部分を除いた3面は化粧板6で囲われており、上面には展示品載置台(板)7が配置されている。また、扉板3の下部は、鏡板8が張られた支持体9に固定されており、支持体9は、図1(C)に概略を示すレール装置10によって水平スライド自在に支持されている。他方、扉板3の上端部は天板4に固定されたガイド部材11によって前倒れ不能でスライド自在にガイドされている。
【0017】
レール装置10は、ベース部1に取付けられた固定側レール12と、扉板3の支持体9に取付けられた可動側レール13と、両者に対してスライド自在に装着された中間レール14とを備えたサスペンション方式であり、各レール12,13,14はベース部1及び支持体9の左右横幅よりも僅かに短い寸法になっている。このため、扉板3は展示空間5の大部分を開口する状態まで開くことができる(最大に開いた状態で扉板3はガイド部材11で保持されている。)。
【0018】
支持体9における鏡板8の左右中間部でかつ下部には、後述するロック装置を操作するための操作穴(鍵穴)15が空いている
(2).扉板支持機構の詳細
次に、図2以下の図面も参照して扉板3の支持機構の詳細を説明する。図2のうち(A)は展示ケースの要部の縦断側面図、(B)はガイド部材11を示す図、(C)を(A)を矢印C方向から見た図、図3のうち(A)は図1の III-III視断面図、(B)はレール装置10の拡大断面図、(C)は(A)の部分拡大図、図4は扉板3を手前に引き出した状態での図1のIV−IV視断面図である。
【0019】
例えば図2(A)(B)に示すように、ガイド部材11は、天板4の上面に重なる水平片と扉板3の前面に位置する垂下片11aとで側面視横向きL字形に形成されている。ガイド部材11とステンレス板のような金属板から成っており、水平片が接着剤で天板4の上面に固着されており、垂下片11aの内側面には、扉板3との摩擦係数を小さくするための合成樹脂製のスライダー17を貼着している。また、天板4の前端面には軟質材からなるシール層18を設けている。
【0020】
シール層18とスライダー17との間の溝の間隔は、扉板3が若干ガタ付き得るように扉板3の板厚よりも若干の寸法(例えば1〜3mm程度)だけ大きく設定しており、このため、扉板3はその下部が手前に移動して後傾することが許容されている。
【0021】
左右の壁板2の前端面にもシール層18を設けている。このため、扉板3の背面を左右の壁板2と天板4との前端面に密着させることができて展示空間5のシール機能が格段を向でき、その結果、展示空間5の湿度を一定に保つ調湿機能も格段に向上できる。なお、各シール層18は透明な素材を使用するのが好ましい。
【0022】
ベース部1は、断面外向き開口コ字状の鋼材で平面視四角形に形成したメインフレーム19を備えており、メインフレーム19の左右側方及び後方は化粧板6で囲われ、手前側には扉板3の支持体9が配置されている。メインフレーム19にはアジャスター20が取付けられ、また、メインフレーム19に固着した補強部材20にキャスター21を設けている。
【0023】
メインフレーム19の前部の中空部には、左右長手で断面後向き開口コ字状のレール受け23が配置されており、このレール受け23は、左右方向に間隔を空けて配置された複数個(一対)の支軸24に固定されている。支軸24は、メインフレーム19に固定したブッシュ25に前後摺動自在に嵌まっており、レール受け23は所定のストロークで前後移動し得る。レール受け23には、レール装置10を構成する固定側レール12がねじ止めによって固定されている。なお、レール装置10を前後動自在に支持する支持手段は、他の構造でもよい。
【0024】
扉板3の支持体9は、スペーサ26を介して鏡板8に固定された側面視逆L形の第1支持板27と、レール装置10を構成する可動側レール13がねじ等で固定された第2支持板28とを備えており、図3(C)に拡大して示すように、第1支持板27の上水平片27aを第2支持板28の状態で支持している。扉板3は第1支持体27と鏡板8にシール材(接着剤)で固定されている。
【0025】
第1支持板27における垂直部の上部には、第2支持板28との間に若干の隙間を形成するためのスペーサ29が固定されており、また、第1支持板27の上水平片27aの下面には、第2支持板28との離反を防止するためのストッパー30が固定されている。第2支持板28の上端面28aは、手前側に高くなるように傾斜している。これは、第1支持板27の傾動を容易ならしめるためである。第2支持板28の上端面の傾斜方向は逆向きでも良く、また、側面視山形や側面視上向き凸の円弧状に形成してもよい。
【0026】
第1支持板27の下部と第2支持板28の下部とは、第2支持板28に貫通して第2支持板28にねじ込まれたボルト31とこれに螺合したダブルナット32によって抜け不能に保持されている。この場合、ボルト31のうち第2支持板28から露出した部分にワシッャー33を介してばね(コイルばね)34を抜け不能に被嵌している。
【0027】
従って、扉板3は第1支持板27から上下・前後・左右のいずれの方向にも離脱不能でかつ鉛直姿勢から若干の角度θ(例えば1〜2°程度)だけ後傾可能であり、更に、扉板3は図3(A)に黒抜き矢印で示すように、スペーサ29を支点にして前傾勝手になっている。ボルト31は左右端部に2個配置している(勿論、他の個数でも良い)。
【0028】
第1支持板27を傾動可能でかつ離脱不能に支持する支持手段は図示した構成には限らず、例えば蝶番とストッパーとを使用するなどすることも可能であるが、図示した構成にすると構造が簡単になる利点がある。なお、可動側レール13によって扉板3を傾動可能に支持することも可能である。
【0029】
レール装置10の詳細は図3(B)に示している。すなわち、本実施形態のレール装置10は、上下2対ずつの固定側レール12、中間レール14、可動側レール13を備えており、これら各レール12,13,14の対はそれぞれ連結板35,36,37で連結されている。
【0030】
中間レール14と固定側レール12及び可動側レール13との間には、リテーナ38で保持されたボール39の群が配置されている。本実施形態は、上下一対の複動式サスペンションレールを一体化したダブルサスペンションレール構造であり、このため、横幅に対して高さの比率が大きい扉板3を安定した状態でスライドさせることができる。
【0031】
ベース部1を構成するメインフレーム19の前部でかつ左右中間部には、箱形のブラケット40を介してロック装置41を配置している。ロック装置41は、図示しない操作具による回転操作によってブラケット40の上面から出没するロック杆42を備えている。
【0032】
閉扉状態ではロック杆42が直立するとレール受け23の前面に当接し、開扉状態でロック杆42が直立すると、ロック杆42が直立するとレール受け23の背面に当接するように設定されている。既述のように、支持体9には、操作具を差し込むための操作穴15が空いている。なお、ロック装置41は、外部からのリモコン操作がロック杆42が回動する電動式とすることも可能である。
【0033】
(3).まとめ
図2(A)に示すように、扉板3を閉じた状態でロック杆42を直立させると、レール受け23が後方に押されることにより、扉板3は左右動不能に保持されると共に、扉板3の前面は天板4及び左右壁板2におけるシール層18に密着し、シール状態が保持される。このため、展示ケースの内部の湿度を一定に保持する調節機能が高い。また、扉板3の左右側縁に人が触れる等しても、扉板3が破損・変形することを防止又は著しく抑制できる。
【0034】
ロックを解除して、例えば扉板3の支持体9の下端に手を当てて手前に引くと、扉板3とレール装置10とが前進する。すると、扉板3の上端とガイド部材11によって前向き動が規制されているため、扉板3は第2支持体9の上端を中心にして後傾動する。このため扉板3を開閉動することができる。
【0035】
この場合、扉板3はばね34によって前進し勝手に押されているため、扉板3の上端はガイド部材11のスライダー17に当接しており、このため、扉板3を軽快に開閉動させることができる。開閉動時に扉板3の上端はガイド部材11に常に被嵌しており、このため、開閉時における扉板3の安定性も確保できる。
【0036】
扉板3の開閉に際して扉板3が前後動すると危険である。従って、図4に示すように、レール装置10は引き出した状態にロック装置41で保持しておくのが好ましい。すなわち、操作具でロック杆42を回動させてロックを解除してから、レール装置10及び扉板3を手前に引き出し、次いで、ロック杆42を逆回動させてレール装置10の引き出し位置にロックし、それから扉板3を開閉操作したら良い。
【0037】
(4).他の実施形態
図5〜図7では第2実施形態を示している。図5は要部の側断面図、図6は扉板の開閉を示す概略正面図、図7は図5の VII-VII視部分断面図である。
【0038】
この実施形態はレール装置10の構造が相違している。すなわち、この実施形態では、レール装置10は、レール受け23に回転自在に取付けられた上ローラ44の群及び下ローラ45の群と、扉板3の下端部の裏面に固着した可動側レール13とから成っており、可動レール13には、上下ローラ44,45の群が嵌まる上下のガイド溝46,47が形成されている。上ガイド溝46の上端には下向きの抜け止め片48が形成され、下ガイド溝47の下端には上向きの抜け止め片49が形成されている。
【0039】
この実施形態では、上ローラ44の群と上ガイド溝46の底面との間に若干の間隔50を空け、かつ、下ローラ45の群と下ガイド溝47の抜け止め片48との間に若干の隙間51を空けることにより、レール装置10の前進動によって扉板3が後傾することを許容している。すなわち、本実施形態では、レール装置10自体が扉板3の後傾動を許容する構造になっている。扉板3の鏡板8は接着剤で扉板3に直接に固定している。また、可動側レール13には扉板3の受け片13aを設けている。
【0040】
可動側レール13の背面の左右中間部に後向きに突出する上下一対の可動ストッパー52を設ける一方、レール受け23の前面には、扉板3が半開き程度まで左右スライドすると可動ストッパー52が当たる左右一対の固定ストッパー53を突設している。ローラ群44,45を設けることに代えて、左右方向に長く延びる雄形レールを設けることも可能である。また、レール受け23に溝形のレールを設けて、扉板3にローラの群又は雄形レールを設けることも可能である。
【0041】
図8ではガイド部材11の別例である第3実施形態及び第4実施形態を示してい。このうち(A)に示す第3実施形態では、天板4の前端部の上面に固定ガイド体54を接着等によって設ける一方、扉板3の上端面に、固定ストッパー54に上方から嵌まる樋状の可動ガイド部材11を固定している。
【0042】
図8(B)に示す第4実施形態では、扉板3の上端部の上面を手前に行くに従って低くなるように傾斜状にカットする一方、ガイド部材11には、扉板3の傾斜面と平行な傾斜部11bを設けている。いうまでもないが、扉板3は傾動が許容されるように、上端部は若干の寸法だけ前後移動可能である。
【0043】
(5).その他
本願発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、様々に具体化できる。例えばレール装置は図示した構造のものの他に、他の多くの構造のものを採用できる。複数本のレールを上下に離反して設けることも可能である。
【0044】
本願発明は5面透過式のものに限らず、壁板と扉板との前部が透明で天板が不透明なタイプ、壁板のみと天板とが透明で扉板は不透明なタイプ、壁板の背面部と扉板とが透明で他の部分は不透明なタイプなど、外周の外側から展示空間を視認できるようになっておれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】(A)及び (B)は全体の斜視図、 (C)は開扉状態の部分的な正面図である。
【図2】(A)は展示ケースの要部の縦断側面図、 (B)はガイド部材を示す断面図、 (C)は (A)をCの矢印方向から見た図である。
【図3】図3のうち(A)は図1の III-III視断面図、(B)はレール装置10の拡大断面図、(C)は(A)の部分拡大図である。
【図4】扉板手前に引き出した状態での図1のIV−IV視断面図である。
【図5】第2実施形態の要部側断面図である。
【図6】扉板の開閉を示す概略正面図である。
【図7】図5の VII-VII視部分断面図である。
【図8】第3実施形態及び第4実施形態の断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 ベース部
2 壁板
3 扉板
4 天板
5 展示空間
9 支持体
10 レール装置
17 スライダー
18 シール層
23 レール受け
27 第1支持板
28 第2支持板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床に置かれるベース部の上方を展示空間となし、展示空間の周囲を、ベース部に固定された壁板と、レール装置を介してベース部に水平スライド自在に支持された扉板とで囲い、かつ、壁板の上端には天板を固定しており、壁板と扉板とで構成された囲い板の少なくとも一部を透明板製とすることにより、展示空間を外側から人が視認することが許容されている展示ケースであって、
前記天板に、扉板の上端部を前倒れ不能に保持しつつスライドを許容するガイド部材が設けられている一方、
前記レール装置は、平面視で扉板のスライド方向と直交した前後方向に移動可能となるようにベース部に設けており、前記扉板を、前記レール装置に、扉板の上端部を天板に近ずけた状態でレール装置の前後動が許容されるように側面視で傾動可能に取付けている、
展示ケース。
【請求項2】
前記天板のガイド部材は、天板の上面に固定された水平片と扉板の前面に位置する垂下片とを備えた側面視L形に形成されており、ガイド部材の垂下片と天板の前端面との間の間隔寸法を、扉板が前後方向にガタ付き得る程度の寸法に設定しており、更に、前記ガイド部材の垂下片と扉板との接触面のうち少なくとも何れか一方に、扉板のスライドの摩擦抵抗を小さくするためのスライダーが設けられている一方、
前記ベース部には、レール装置を後退位置に保持することによって扉板の上端部を天板の前端面に密着させるロック手段が備えられている、
請求項1に記載した展示ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−110248(P2006−110248A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303271(P2004−303271)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】