説明

岩石状植栽具

【課題】少量の培養土での植栽を可能とし、植え替えや移設の容易性に優れた岩石状植栽具を提供する。
【解決手段】自然石の形状および外観を模して成形されるとともに岩石風に着色塗装された又は顔料の練り込みがされた可視表面11と、可視表面11の所望箇所に設けられ、植物の植込み口となる開口部12と、開口部12近傍の、可視表面11の反対側の面に、培養土を収容し草花や樹木の植栽を可能とする袋状の培養土収納部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視表面に自然の岩石の形状および外観を備えた植栽具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、洋風ガーデニングや園芸が流行している。従来、ガーデニングでは、景観の向上を目的として自然石を用いた造景的手法が採用されることがある。日本庭園の庭石としても用いられる自然石は、その重厚感や様々な形状により、落ち着きのある空間を創り出すことができるからである。
自然石を使ったガーデニングの手法として、自然石に穴を穿って草花を植える手法(いわゆる「石付け」。)がある。この自然石をプランタとして用いる手法に関して、従来から種々の提案がなされている。例えば、特許文献1では、多孔質の自然石に、観賞用の植物が植えられる栽培土を装填するための縦穴を設けた観賞用植栽石が開示されている。
一方、ガーデニングは、庭園だけでなくビルの屋上などの狭い空間においても行なわれるようになっている。人工的建造物の中に位置する自然の植物は人々に清涼感を与えているが、狭小地に配置する場合、形状の細工が困難な自然石をプランタとして用いる手法は採用できない場合が多い。
このような問題に対処するため、本発明の出願人は、可視表面を岩石状に膨出形成して、その内側に少なくとも背面を開放した、土壌を収容するための空洞状のスペースを設けて植栽具本体を構成し、この植栽具本体に植栽用植物の植込み部を形成した岩石状植栽具を案出している(特許文献2参照。)。この岩石状植栽具によれば、可視表面が自然の岩石の形状と外観を備え、重厚感と重量感に富んだ風合を有する岩石状部材の背面や正面に植物を容易に植え込むことを可能としている。
【特許文献1】特開2004−41013号公報
【特許文献2】特許第3538070号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の岩石状植栽具では、植込み部の位置まで培養土を充填しなければならないので、岩石状植栽具の本体と培養土とを含めた全体の重量が重くなってしまう場合がある。また、植栽した草花や樹木が成長して、充填した培養土に根が深く張り出すと、植物の植え替えや岩石状植栽具の移動・運搬が困難になる場合もある。
一方、上記の観賞用植栽石では、自然石であるため、培養土を充填した岩石状植栽具よりも重く、ビルの屋上やテラス等のように重量制限のある場所の殆どで配置することができないという問題がある。また、自然石に縦穴を穿つ際には、石の強度を確保するために縦穴の側面に厚みを持たせなければならず、縦穴を設ける位置や縦穴の形状を自由に設計することが難しいという不都合もある。
さらに、上記特許文献1においては、数え切れない数の子孔による毛細管現象で、縦穴に充填された栽培土に対して好適な水分を供給可能である旨も開示されている。しかし、縦穴の深さが浅く、栽培土が高い位置(例えば、地面から1メートルの高さ)に充填されている場合には、毛細管現象による栽培土への十分な水分供給は期待できない。
そこで、本発明は、これらの事情および問題点に鑑みてなされたものであり、少量の培養土での植栽を可能とし、植え替えや移設の容易性に優れた岩石状植栽具を提供することを第一の目的とする。また、培養土に好適な水分を確実に供給することができる岩石状植栽具を提供することを第二の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明に係る岩石状植栽具は、可視表面を岩石状に膨出形成して中空とした、樹脂製の岩石状植栽具であって、前記可視表面の所望箇所を開口し、当該開口された箇所近傍の前記可視表面の反対側に、培養土を収容するための培養土収納部を添設したことを特徴とする。
本構成によって、袋状に形成された培養土収納部にのみ培養土を充填することで、植栽が可能となる岩石状植栽具が実現される。また、植栽のために充填する培養土は少量で足りるので、植栽具全体の軽量化を図ることができ、移設作業を容易にすることができる。さらに、培養土収納部にのみ培養土が充填されるので、植栽した草花や樹木の根が深く張り出すことがなく、植物の植え替え作業の容易性にも優れている。
また、本発明に係る岩石状植栽具は、さらに、前記培養土収納部の下方に、水を貯えるための貯水部を備えることを特徴とする。
これによって、培養土を収容する部分の下方に貯水部を形成し、不織布等の毛細管現象を有する物質を介して、貯水部から充填された培養土へ水を供給するので、培養土に好適な水分を供給することができる岩石状植栽具が実現される。
【発明の効果】
【0005】
以上説明したように、本発明に係る岩石状植栽具によれば、袋状に形成された培養土を収容する部分が形成されているので、少量の培養土での植栽が可能となり、植栽具本体と培養土とを含めた植栽具全体の重さを軽量にすることができる。また、植栽具本体の重さの軽量化に伴い、植栽具の移設作業も容易となる。さらに、袋状に形成された培養土を収容する部分にのみ培養土が充填されることによって、植物の植え替え作業の容易化を図ることもできる。
また、袋状に形成された培養土を収容する部分の下方に形成された貯水部から、毛細管現象を有する物質を用いて、充填された培養土へ自然吸水させるので、培養土を好適な水分状態に保つという効果が奏される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る岩石状植栽具について、図1〜3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態1に係る岩石状植栽具10は、自然の岩石の形状および外観を備えた植栽具(プランタ)であり、自然石の形状および外観を模して成形されるとともに、岩石風に着色塗装された又は顔料が練り込まれた可視表面11と、可視表面11の所望箇所に設けられ、植物の植込み口となる開口部12と、培養土を収容し、草花や樹木の植栽を可能とする袋状の培養土収納部13とを備えている。なお、可視表面11を含めて岩石状植栽具10全体は、FRP樹脂を原料に用いて成形されており、内部は中空となっている。
培養土収納部13は培養土を収納するための部材であり、袋状に成形されて、開口部12付近における可視表面11の反対側の面、すなわち、岩石状植栽具10の裏面に添設されている。また、この培養土収納部13は、その側面や底面に直径5ミリメートル程度の通気孔14が複数設けられており、充填された培養土を好適な状態に保つための通気や排水が図られている。
ここで、培養土収納部13を添設する手順について説明する。
図2は、培養土収納部13の製造工程を説明するためのフロー図である。
まず、岩石状植栽具10の本体を成形した後、培養土収納部13の整形に用いる部材を準備する(ステップS10)。ここでは、整形用部材として、砂などを詰めた適当な大きさの布袋を用いることとする。
次に、準備した整形用部材を、培養土収納部13の形状および大きさが所望のものとなるよう整形する(ステップS12)。整形用部材は砂を詰めた布袋であるから、形状を容易に変形させることができる。また大きさは、砂の量の増減によって容易に調整することができる。
培養土収納部13が所望の形状および大きさとなるよう整えると、整形用部材を岩石状植栽具10の開口部12付近における裏面に当てて、FRP樹脂を塗りつけて布部分を固める。このようにして培養土収納部13の原型が作られ、この原型を元に培養土収納部13の複製物が製作される(ステップS14)。なお、原型の段階で、通気孔14を形成するとしてもよいし、複製物の製作後の段階で、培養土収納部13が取り付けられる位置に適した通気孔14を形成するようにしてもよい。
最後に、複製された培養土収納部13を、岩石状植栽具10の開口部12付近における裏面に樹脂やガラス繊維等を塗りつけて固定し、岩石状植栽具10本体と培養土収納部13とを接合する(ステップS16)。
なお、ここでは、整形用部材として砂を詰めた布袋を用いる場合を説明したが、粘土などのように、形状や大きさの変形が容易な材料を用いるとしてもよい。この場合、整形用部材を岩石状植栽具10の開口部12付近における裏面に当てて、培養土収納部13の形状および大きさが所望のものとなるよう整形する。そして、整形した整形用部材の型枠を取り、その型枠の内側に樹脂やガラス繊維を貼り付けることによって培養土収納部13を複製する。
このようにして、培養土収納部13は岩石状植栽具10の本体に添設されることになるが、このような工程は岩石状植栽具10の本体が中空であるからこそ可能となっている。また、自然石の場合は、穴を穿つことにより開口部分の強度が低下するのに対し、岩石状植栽具10の場合は、開口部12付近に培養土収納部13を添設する構造とすることにより、開口部12付近の強度を高めることができる。
以上のようにして製作される岩石状植栽具の使用状態を図3に示す。
図3(a)は、本実施の形態1に係る岩石状植栽具の使用状態の一例を示す図である。
図3(a)では、図1に示した底面が開放された岩石状植栽具10と異なり、背面が開放された岩石状植栽具10aが示されている。この背面開放型の岩石状植栽具10aは、コンクリートやブロック塀などの壁16の脇に設置される。なお、背面開放型の岩石状植栽具10aは、背面が開放されている点を除いて、上述した岩石状植栽具10と共通の構成要素を有しており、培養土収納部13に培養土15が詰められて草花が植栽されている様子が示されている。
図3(b)は、別の使用状態の一例を示す図である。
図3(b)では、図1および図3(a)と異なり、底面も背面も開放されていない、すなわち、全面岩石状の岩石状植栽具10bが示されている。この全面岩石状の岩石状植栽具10bは、平らな地面などに安定して配置できるという利点がある。なお、全面岩石状の岩石状植栽具10bは、図1に示した底面開放型の岩石状植栽具を製作した後に底面を後付けすることにより製作される。
このように、本実施の形態1に係る岩石状植栽具によれば、培養土収納部13にのみ培養土を充填すればよいので、少量の培養土で植栽が可能となる。また、少量の培養土で済むことから、培養土を充填した場合の植栽具全体の重量も軽くなり、移設作業も容易となる。また、培養土収納部13にのみ培養土が充填されているため、植え替え作業も容易となる。さらに、自然石と異なり、培養土収納部13の製作時に形状や大きさを自由に整形することも可能である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る岩石状植栽具について、図4〜図8を用いて説明する。
本実施の形態2に係る岩石状植栽具は、開口部付近の裏面に培養土収納部が添設されている点で、上記実施の形態1と共通する。しかし、本実施の形態2では、さらに、培養土収納部の下方に貯水部が添設されている点で上記実施の形態1と異なる。以下、この異なる点を中心に説明する。
図4は、本実施の形態2に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
図4に示すように、本実施の形態2に係る岩石状植栽具20は、上記実施の形態1に係る岩石状植栽具10と同様に、可視表面21、開口部22および培養土収納部23を備え、さらに、水を貯水する貯水部25と、培養土収納部23と貯水部25とを仕切る中敷板26と、貯水部25の水を培養土収納部23に給水する不織布27と、貯水部25に注水するための給水パイプ28とを備える。より詳しく説明するために、図4における培養土収納部23付近を拡大して、図5に示す。
貯水部25は、培養土収納部23に充填される培養土に供給する水を貯水する部材であり、培養土収納部23の下方、例えば10センチメートル下方に配設される。この貯水部25は、袋状の部材を中敷板26で仕切ることによって、培養土収納部23とともに形成される。また、貯水部25の側面には、貯水部25内の水が一定量を超えないようにオーバーフローさせるための排水口29が設けられている。
中敷板26は、培養土収納部23と貯水部25とを仕切る板であり、木材やプラスチック、アルミニウムなどの金属、あるいは、岩石状植栽具20と同じ樹脂によって形成されている。この中敷板26には、直径5ミリメートル程度の通気孔24が複数設けられており、充填された培養土を好適な状態に保つための通気や排水が図られている。なお、通気孔24は、上記実施の形態1の場合と同様に、培養土収納部23の側面にも設けるとしてもよい。
不織布27は、中敷板26を挿通して培養土収納部23と貯水部25とを連絡する部材であり、貯水部25内の水を毛細管現象によって培養土収納部23に給水する。不織布27は腰の弱い布状であるため、貯水部25の水を確実に培養土収納部23に供給するために、複数片の不織布27を束ねて、パイプ等の筒状体に通して中敷板26の通し孔に挿し込むのが好ましい。なお、筒状体に通す他、不織布をバンド等で結束したり、束ねた不織布を捻ったりして腰折れしにくいようにしてもよい。
給水パイプ28は、中敷板26を挿通して、外部から貯水部25に注水するためのパイプである。ここでは、注水口を開口部22付近に設けた場合を図示しているが、岩石状植栽具20本体の側壁などに注水口を設けるとしてもよい。
ここでは、一つの袋状の部材を中敷板26で仕切ることによって、培養土収納部23と貯水部25とを形成する場合を説明したが、培養土収納部および貯水部の形成方法は、これに限られるものではない。以下に、培養土収納部および貯水部の他の形成方法を変形例として説明する。
図6は、実施の形態2の第1変形例に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
図6に示すように、第1変形例に係る岩石状植栽具30は、袋状に形成された培養土収納部33の下方に、別個に袋状に形成された貯水部35を備える。そして、培養土収納部33と貯水部35とは、貯水部35内の水を毛細管現象によって培養土収納部33に給水する不織布37によって連通されている。
このような培養土収納部33と貯水部35の配置は、図2に示した手順と同様の手順を経て成形した培養土収納部33を、開口部32付近の可視表面31の反対側の面に接合した後、植栽具本体と同じ樹脂製の貯水部底36を培養土収納部33の下方で植栽具本体に接合することで実現される。
なお、その他の要素である通気孔34、給水パイプ38および排水口39は、上記実施の形態1および2と共通するので説明を省略する。
図7は、実施の形態2の第2変形例に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
図7に示すように、第2変形例に係る岩石状植栽具40では、全面岩石状の植栽具本体の底部をそのまま貯水部45として用いている。
この第2変形例に係る岩石状植栽具40も、図2に示した手順と同様の手順を経て成形した培養土収納部43を、開口部42付近の可視表面41の反対側の面に接合した後、植栽具本体と同じ樹脂製の貯水部底46を植栽具本体に接合することで実現される。なお、その他の要素である通気孔44、不織布47、給水パイプ48および排水口49は、上述したものと共通するので説明を省略する。
以上のように構成される岩石状植栽具の使用状態を図8に示す。
図8(a)は、実施の形態2の第1変形例に係る岩石状植栽具の使用状態の一例を示す図である。
このように、培養土収納部33の直下に貯水部35を配置し、不織布などの毛細管現象を有する物質を介して培養土収納部33と貯水部35とを連絡することで、植栽具の高所に植栽位置がある場合でも確実に貯水部35内の水61を培養土収納部33に充填された培養土60へ吸水させることが可能となる。
図8(b)は、別の使用状態の一例を示す図である。
本図では、上述した第1変形例および第2変形例における培養土収納部と貯水部との配置を組み合わせた岩石状植栽具50の断面図が示されている。この岩石状植栽具50は、可視表面51と、それぞれ異なる高さの位置に設けられた開口部52と、それぞれの開口部52に対応して裏面側に添設された培養土収納部53とを備えている。そして、貯水部底56aを植栽具本体と接合することにより、最も高い位置にある培養土収納部53に対応して貯水部55が形成され、貯水部底56bを植栽具本体と接合することにより、真ん中の位置にある培養土収納部53に対応して貯水部55が形成され、岩石状植栽具50本体の底面としても機能する貯水部底56cを植栽具本体と接合することにより、最も低い位置にある培養土収納部53に対応して貯水部が形成されている。
また、それぞれの培養土収納部53には通気孔54が設けられており、それぞれの貯水部55には排水口59が設けられている。そして、それぞれ対応する培養土収納部53と貯水部55は不織布57によって連絡されており、水61を培養土60に供給可能となっている。なお、最も高い位置にある貯水部55に給水するための給水パイプ58と、真ん中の位置にある貯水部55に給水するための給水パイプ58とを設ければ、排水口59からオーバーフローした水が流れ落ちるので、最も低い位置にある貯水部に給水するための給水パイプは省略可能になっている。
このように、植栽位置の高さが異なる場合でも、それぞれの培養土収納部に対応させて貯水部を設け、毛細管現象を有する物質を介して連絡することにより、各々の培養土収納部に充填された培養土を最適な水分状態に保つことができる。
以上、本実施の形態2に係る岩石状植栽具によれば、培養土収納部の下方に貯水部を形成し、充填された培養土に毛細管現象を有する物質を用いて水を給水するので、培養土に好適な水分を確実に供給することが可能となる。
ここまで本発明に係る岩石状植栽具について各実施の形態および各変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、その範囲を逸脱することなく本発明の趣旨に沿って様々の変形または修正が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記各実施の形態では、岩石状植栽具をFRP樹脂で成形するとしたが、その他の樹脂(例えば、ポリフェノール樹脂など)で成形するとしてもよい。
また、上記実施の形態2では、貯水部内の水を培養土収納部に給水するために不織布を用いて説明したが、ウレタンブロック等のように毛細管現象を発生させる素材であれば代替して用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明に係る岩石状植栽具は、草花や樹木の植栽具に適用することができ、特に、庭園や、狭小地あるいはビルの屋上等の重量制限のある場所に配置する場合等に好適である。また、植栽具の移設作業や植物の植え替え作業を頻繁に行なうユーザにとっても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態1に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
【図2】培養土収納部の製造工程を説明するためのフロー図である。
【図3】(a)は、実施の形態1に係る岩石状植栽具の使用状態の一例を示す図であり、(b)は、別の使用状態の一例を示す図である。
【図4】実施の形態2に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
【図5】図4における培養土収納部付近を拡大して示す図である。
【図6】実施の形態2の第1変形例に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
【図7】実施の形態2の第2変形例に係る岩石状植栽具の外観を一部断面して示す斜視図である。
【図8】(a)は、実施の形態2の第1変形例に係る岩石状植栽具の使用状態の一例を示す図であり、(b)は、別の使用状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0009】
10、10a、10b、20、30、30a、40、50 岩石状植栽具
11、21、31、41、51 可視表面
12、22、32、42、52 開口部
13、23、33、43、53 培養土収納部
14、24、34、44、54 通気孔
15、60 培養土
16 壁
25、35、45、55 貯水部
26 中敷板
27、37、47、57 不織布
28、38、48、58 給水パイプ
29、39、49、59 排水口
36、46、56a、56b、56c 貯水部底
61 水


【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視表面を岩石状に膨出形成して中空とした、樹脂製の岩石状植栽具であって、前記可視表面の所望箇所を開口し、当該開口された箇所近傍の前記可視表面の反対側に、培養土を収容するための培養土収納部を添設したことを特徴とする岩石状植栽具。
【請求項2】
前記岩石状植栽具は、さらに、前記培養土収納部の下方に、水を貯えるための貯水部を備えることを特徴とする請求項1記載の岩石状植栽具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−158315(P2006−158315A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−356191(P2004−356191)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(390004282)
【Fターム(参考)】