説明

帯掛けシュリンク包装装置

【課題】様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる帯掛けシュリンク包装装置を提供する。
【解決手段】本発明の帯掛けシュリンク包装装置1は、被包装物4が搬入される入口部6と、この入口部から搬入された被包装物に、所定の幅及び長さを備えた帯状の熱収縮性のフィルム片30を供給するフィルム供給装置14と、熱収縮性のフィルム片が供給された状態で被包装物を搬送する主搬送コンベヤ20と、熱収縮性のフィルム片が供給された状態で被包装物を搬送しながら、この被包装物に熱収縮性フィルムを帯掛けシールする帯掛けシール装置22と、この帯掛けシール装置によって帯掛けシールされた被包装物の熱収縮性フィルムを加熱収縮させる加熱炉24と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯掛けシュリンク包装装置に係り、特に、被包装物に熱収縮性フィルムを帯掛けして加熱収縮させることによりシュリンク包装を行う帯掛けシュリンク包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品用の容器を包装する包装装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、食品用の弾性容器の周囲に帯状のフィルムを巻き付ける帯掛け機が知られている。
このような従来の包装装置(帯掛け機)においては、被包装物として、例えば、納豆等の食品を収容したポリスチレン等の材料からなる弾性容器で、2〜3%程度以上の体積弾性率を有する弾性容器が対象とされており、このような弾性容器に帯状のフィルムを巻き付けた際に、被包装物の弾力性による被包装物からフィルムへの復元力を利用し、被包装物に巻き付けたフィルムに適度な張りを持たせることによって、被包装物へのフィルムの帯掛け包装がなされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−207901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の包装装置(帯掛け機)においては、フィルムを用いた帯掛け包装が可能な被包装物としては、所定以上の体積弾性率を有する弾性容器に限られるため、所定未満の比較的低い体積弾性率を有する容器、或いは、全く弾力性のない容器にフィルムを帯掛け包装する際には、被包装物に巻き付けたフィルムに適度な張りを持たせることができず、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛け包装を行うことが難しいという問題がある。
また、帯掛け包装の対象となる被包装物の容器の形状においては、近年の食品用容器の多様化に伴い、立方体や直方体等の箱形形状以外にも、球体形状や一部が曲面形状を有しているような複雑な形状を有しているものもあるが、上述した従来の帯掛け機においては、これらの容器の様々な材質や寸法形状に対応させて、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛け包装を行うことが難しいという問題ある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる帯掛けシュリンク包装装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、被包装物に帯状の熱収縮性フィルムを巻き付けて加熱収縮させることによりシュリンク包装を行う帯掛けシュリンク包装装置であって、被包装物が搬入される入口部と、この入口部から搬入された被包装物に、所定の幅及び長さを備えた帯状の熱収縮性フィルムを供給する熱収縮性フィルム供給手段と、上記熱収縮性フィルムが供給された状態で被包装物を搬送する搬送手段と、上記熱収縮性フィルムが供給された状態で被包装物を搬送しながら、この被包装物に上記熱収縮性フィルムを帯掛けシールする帯掛けシール装置と、この帯掛けシール装置によって帯掛けシールされた被包装物の熱収縮性フィルムを加熱収縮させる加熱炉と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、熱収縮性フィルム供給手段から熱収縮性フィルムが供給された状態の被包装物を搬送しながら、帯掛けシール装置により、この被包装物に熱収縮性フィルムが帯掛けシールされた後、この帯掛けシールされた被包装物の熱収縮性フィルムが加熱炉内で加熱収縮されるため、例えば、弾力性のない被包装物について帯掛け包装を行う際にも、帯掛けシール装置により、被包装物を搬送しながら熱収縮性フィルムを効率的に帯掛けしてシールすることができる。また、この帯掛けシール後、加熱炉により熱収縮性フィルムが加熱収縮されてシュリンク包装を確実に行うことができるため、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、上記帯掛けシール装置は、上記熱収縮性フィルム供給手段よりも下流側の第1の所定位置とこの第1の所定位置よりも下流側の第2の所定位置との間の所定区間内で上記搬送手段による搬送方向と同一方向及び反対方向に走行可能に設けられた走行手段と、上記搬送手段よって搬送された被包装物を下方から支持するように上記走行手段に設けられた支持手段と、上記支持手段の両側に設けられ、上記走行手段が上記所定区間内を上記搬送方向と同一方向に走行中、上記支持手段によって支持された被包装物の側面側で底面よりも下方に延びている熱収縮性フィルムの所定部分を上記被包装物の底面に向けて折り込みする折り込み手段と、上記走行手段に上下動可能に設けられ、上記折り込み手段による折り込み作業が完了すると、上記支持手段よりも下方の所定高さ位置から上記支持手段の高さ位置まで上昇して上記被包装物の底面側で上記熱収縮性フィルムをシールするシール手段と、を備えている。
このように構成された本発明においては、帯掛けシール装置の走行手段が所定区間内を搬送手段による搬送方向と同一方向に走行中、支持手段によって支持された被包装物を搬送すると共に、被包装物の底面よりも下方に延びている熱収縮性フィルムの所定部分を折り込み手段により被包装物の底面に向けて折り込むことができる。また、この折り込み手段による折り込み作業が完了すると、シール手段が支持手段よりも下方の所定高さ位置から支持手段の高さ位置まで上昇して被包装物の底面側で熱収縮性フィルムをシールすることができるため、走行手段が所定区間内を搬送手段による搬送方向と同一方向に走行中に被包装物への熱収縮性フィルムの確実な帯掛けシール包装を効率的に行うことができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、最終的な包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、上記帯掛けシール装置は、更に、上記走行手段に昇降可能に設けられて上記搬送手段及び上記シール手段が上下動可能に支持する昇降手段を備え、この昇降手段は、上記第1の所定位置で上記折り込み手段による折り込み作業が開始されてから、上記第1の所定位置と上記第2の所定位置との間の第3の所定位置で上記折り込み作業と上記シール手段によるシール作業が行われるまでの所定区間において、上記搬送手段の高さ位置が上記折り込み手段の高さ位置よりも低い所定の高さ位置になるように作動する。
このように構成された本発明においては、帯掛けシール装置の昇降手段が、第1の所定位置で折り込み手段による折り込み作業が開始されてから、第1の所定位置と第2の所定位置との間の第3の所定位置で折り込み作業とシール手段によるシール作業が行われるまでの所定区間において、搬送手段の高さ位置が折り込み手段の高さ位置よりも低い所定の高さ位置になるように作動するため、折り込み手段による折り込み作業中及びシール手段によるシール作業中において、折り込み手段が搬送手段及びシール手段に衝突することなく、第1の所定位置と第3の所定位置との間の所定区間で被包装物に供給されている熱収縮性フィルムを効率的に折り込んでシールすることができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、更に、上記帯掛けシール装置の上方から上記加熱炉の内部まで延びるように上記搬送手段の上方に配置され、上記第1の所定位置から上記第2の所定位置を経て上記加熱炉の内部に搬送される被包装物及びこれをシールする熱収縮性フィルムを上方から押さえて搬送する押さえ搬送手段を有する。
このように構成された本発明においては、帯掛けシール装置の上方から加熱炉の内部まで延びるように搬送手段の上方に配置された押さえ搬送手段により、第1の所定位置から第2の所定位置を経て加熱炉の内部に搬送される被包装物及びこれをシールする熱収縮性フィルムを上方から確実に押さえた状態で搬送することができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、上記押さえ搬送手段は、上記搬送手段の搬送速度及び上記走行手段の走行速度とほぼ同一の送り速度で被包装物を上記第1の所定位置から上記第2の所定位置を経て上記加熱炉の内部に搬送する。
このように構成された本発明においては、押さえ搬送手段が、搬送手段の搬送速度及び走行手段の走行速度とほぼ同一の送り速度で被包装物を第1の所定位置から第2の所定位置を経て加熱炉の内部に搬送することにより、被包装物をシールしている熱収縮性フィルムを押さえ搬送手段が上方から確実に押さえた状態で第1の所定位置から第2の所定位置を経て加熱炉の内部に安定して搬送することができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、更に、上記搬送手段に対する上記押さえ搬送手段の高さ位置を調整する調整手段を有する。
このように構成された本発明においては、搬送手段に対する押さえ搬送手段の高さ位置を調整する調整手段により、搬送手段と押さえ搬送手段によって搬送される被包装物の高さに応じて搬送手段に対する押さえ搬送手段の高さ位置を容易に調整することができ、あらゆる高さ寸法の被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、更に、上記入口部から上記熱収縮性フィルム供給手段まで被包装物を搬送する入口側搬送手段と、この入口側搬送手段の両側に設けられ上記入口側搬送手段で搬送する被包装物を搬送方向に対して両側から保持する保持手段と、を有し、これらの保持手段の互いに対向する距離は、上記保持手段が保持すべき被包装物の幅寸法に応じて調整可能となっている。
このように構成された本発明においては、入口部から熱収縮性フィルム供給手段まで被包装物を搬送する入口側搬送手段の両側に設けられ、この入口側搬送手段で搬送する被包装物を搬送方向に対して両側から保持する保持手段により、これらの保持手段の互いに対向する距離について、保持手段が保持すべき被包装物の幅寸法に応じて調整することができるため、入口部から搬入されるあらゆる幅寸法の被包装物について、保持手段により保持しながら入口側搬送手段によって熱収縮性フィルム供給手段まで安定させて搬送することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の帯掛けシュリンク包装装置によれば、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す右側面断面図である。
【図4】図1に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置のフィルム供給装置の部分拡大図である。
【図5】図1のV−V線に沿った断面図である。
【図6】図1に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の部分拡大図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8(a)】図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図8(b)】図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図8(c)】図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図8(d)】図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図8(e)】図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図9(a)】図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図9(b)】図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図9(c)】図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図9(d)】図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図9(e)】図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図である。
【図10】図10の(a)〜(e)は、本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置において、図9(a)の状態から図9(c)の状態に至るまでの折り込み装置による折り込み作業とシール装置によるシール作業の一連の動作を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面により、本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を説明する。
まず、図1〜図3により、本発明の第一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置について概略的に説明する。
図1は本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す正面図であり、図2は本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す平面図であり、図3は本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置を示す右側面断面図である。
【0016】
図1〜図3に示すように、符号1は帯掛けシュリンク包装装置を示し、この帯掛けシュリンク包装装置1は、包装装置本体2を備え、この包装装置本体2の右側側面には、被包装物4が搬入される入口部6が設けられ、包装装置本体2の左側側面には、包装装置本体2の内部で帯掛けシュリンク包装が行われた後の仕上げ包装物8が搬出される出口部10が設けられている。
【0017】
また、包装装置本体2には、フィルム原反ロール12、フィルム供給装置14、入口側搬送コンベヤ16、主搬送コンベヤ18、押さえ搬送コンベヤ20、帯掛けシール装置22、加熱炉24、制御装置26がそれぞれ設けられている。
【0018】
図1及び図2に示すように、フィルム原反ロール12は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱収縮性を有するプラスチックフィルムからなる長尺な熱収縮性フィルム28がロール状に巻き付けられたものであり、このフィルム原反ロール12から熱収縮性フィルム28が引き出されてフィルム供給装置14に供給されるようになっている。
【0019】
つぎに、図4は、図1に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置のフィルム供給装置の部分拡大図である。
図4に示すように、フィルム供給装置14は、入口部6から搬入されて入口側搬送コンベヤ16によって主搬送コンベヤ18に搬送された被包装物4に、所定の幅及び長さの矩形(帯状)の熱収縮性フィルム片を供給する熱収縮性フィルム供給手段である。
より具体的には、フィルム供給装置14は、駆動装置である対をなす駆動ローラ32と、この駆動ローラ32の下流側に設けられた切断装置34と、この切断装置34の下流側に設けられた供給コンベヤ36を備え、この駆動ローラ32の駆動力により、フィルム原反ロール12から長尺な熱収縮性フィルム28が引き出されて切断装置34に供給されるようになっている。
【0020】
また、フィルム供給装置14の切断装置34は、駆動ローラ32から供給された長尺な熱収縮性フィルム28について、所定の幅及び長さを有する矩形(帯状)のフィルム片30となるように切断加工するようになっている。この切断されたフィルム片30は、対をなす供給コンベヤ36によって挟持されてフィルム供給装置14の出口部38に供給されるようになっている。
さらに、フィルム供給装置14の出口部38では、入口側搬送コンベヤ16を経て主搬送コンベヤ18によって被包装物4がこの出口部38に供給されると同時に、被包装物4の上面に、供給コンベヤ36によって出口部38から送出されたフィルム片30が供給されるようになっている。
【0021】
また、図1、図3及び図4に示すように、押さえ搬送コンベヤ20は、フィルム供給装置14の出口部38の下流側に隣接して設けられたベルト20aを駆動するベルト式コンベヤであり、帯掛けシール装置22の上方から加熱炉24の内部まで延びるように配置されている。
また、押さえ搬送コンベヤ20は、その下側の面が主搬送コンベヤ18の上面と対向するように主搬送コンベヤ18の上方に配置されており、フィルム供給装置14の出口部38でフィルム片30が供給された状態の被包装物4が主搬送コンベヤ18によってフィルム供給装置14よりも下流側に搬送される際に、これらの被包装物4に乗せられたフィルム片30を押さえ搬送コンベヤ20が上方から押さえる共に、主搬送コンベヤ18の搬送速度(送り速度)と同一の送り速度で搬送するようになっている。
【0022】
つぎに、図5は、図1のV−V線に沿った断面図である。
図1及び図3〜図5に示すように、主搬送コンベヤ18は、搬送方向に対して互いに並列して配置された2つの平ベルト18a,18bを備えたベルト式コンベヤである。
【0023】
また、図1、図3及び図4に示すように、包装装置本体2には、主搬送コンベヤ18に対する押さえ搬送コンベヤ20の高さ位置を調整する調整手段である押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置40が設けられている。
この押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置40は、押さえ搬送コンベヤ20の駆動軸42の位置を上下方向に調整する上下操作ハンドル44を備えている。主搬送コンベヤ18と押さえ搬送コンベヤ20によって搬送される被包装物4の高さ寸法に応じて、上下操作ハンドル44を所定方向に回転操作することにより、押さえ搬送コンベヤ20の駆動軸42が上下方向に移動し、被包装物4を搬送する主搬送コンベヤ18の両平ベルト18a,18bの各搬送面(上面)18cに対する、押さえ搬送コンベヤ20のベルト20aの押さえ面(下面)20bの相対高さ位置が調整され、主搬送コンベヤ18の両平ベルト18a,18bの各搬送面(上面)18cと押さえ搬送コンベヤ20のベルト20aの押さえ面(下面)20bとの間の垂直方向距離が調整されるようになっている。
なお、図3に示す押さえ搬送コンベヤ20においては、押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置40の上下操作ハンドル44の操作によって第1の所定の高さ位置に設定された状態を実線で示し、この第1の所定の高さ位置よりもさらに上方の高さ位置に設定された状態を鎖線で示している。
【0024】
さらに、図3及び図5に示すように、包装装置本体2には、入口側搬送コンベヤ16で搬送する被包装物4を搬送方向に対して両側から保持する保持装置46が入口側搬送コンベヤ16の両側に設けられている。
この保持装置46は、入口側搬送コンベヤ16による被包装物4の搬送方向に対してほぼ垂直な方向に移動可能に設けられた対をなす保持部材46a,46bと、保持部材46a,46bの互いの対向する距離を調整する幅決め操作ハンドル46cを備え、入口側搬送コンベヤ16によって搬送される被包装物4の幅寸法に応じて幅決め操作ハンドル46cを所定方向に回転操作することにより、保持部材46a,46b同士の互いの対向する距離が調整され、入口側搬送コンベヤ16で搬送されている状態の被包装物4が保持部材46a,46bによって両側から保持されるようになっている。
なお、図3に示す保持装置46の対をなす保持部材46a,46bは、押保持装置46の幅決め操作ハンドル46cの操作によって第1の所定の対向する距離に設定された状態を実線で示し、この第1の所定の対向する距離よりも互いがさらに離間する方向に設定された状態を鎖線で示している。
【0025】
また、図1、図4及び図5に示すように、詳細は後述する帯掛けシール装置22の全体は、フィルム供給装置14の出口部38よりも下流側の第1の所定位置P1とこの第1の所定位置P1よりも下流側で且つ加熱炉24の入口部24aよりも上流側の第2の所定位置P2との間の所定区間S内において、所定の条件に応じて包装装置本体2に対して移動可能に設けられている。
すなわち、帯掛けシール装置22の全体は、包装装置本体2内の所定区間Sにおいて、主搬送コンベヤ18による被包装物4の搬送方向と同一のA方向(図1、図4及び図5において、帯掛けシール装置22の全体が所定区間Sで包装装置本体2に対して右から左へ向って相対的に前進する方向)に移動することができるようになっており、かつ、主搬送コンベヤ18による被包装物4の搬送方向と反対のB方向(図1、図4及び図5において、帯掛けシール装置22の全体が包装装置本体2に対して左から右へ向って相対的に後退する方向)に移動することができるようになっている。
【0026】
さらに、詳細は後述する帯掛けシール装置22は、フィルム供給装置14の出口部38から供給されたフィルム片30を乗せた状態の被包装物4を所定区間Sの第1の所定位置P1で受け取って支持した後、この所定区間Sの第1の所定位置P1から第2の所定位置P2に向かってA方向に前進することにより、被包装物4をA方向に搬送しながら帯掛けしてシールすることができるようになっている。
また、帯掛けシール装置22の中心位置が第1の所定位置P1と第2の所定位置P2との間の途中の第3の所定位置P3に到達すると、被包装物4に帯掛けしたフィルム片30の折り込み作業が行われた状態でシール作業が行われ、その後、帯掛けシール装置22が第2の所定位置P2に到達すると、帯掛けシール装置22が第1の所定位置P1に向ってB方向に後退すると同時に、主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送コンベヤ20が停止することなく、継続して同一の搬送速度でA方向に搬送するように作動することにより、フィルム片30による帯掛けシールが完了した状態の被包装物4が帯掛けシール装置22から加熱炉24に向けて搬送されるようになっている。
【0027】
また、加熱炉24は、帯掛けシール装置22によってフィルム片30が帯掛けシールされた状態の被包装物4が主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送コンベヤ20によって加熱炉24の入口部24aから加熱炉24内に搬送されると、加熱炉24内の両側及び下側から吹き出される熱風によって熱収縮性フィルム28のフィルム片30が加熱収縮することにより、シュリンク包装が行われるようになっている。
【0028】
制御装置26は、包装装置本体2の一部に設けられており、包装装置本体2の入口部6から搬入された被包装物4が、入口側搬送コンベヤ16、フィルム供給装置14、主搬送コンベヤ18、押さえ搬送コンベヤ20、帯掛けシール装置22、加熱炉24によって、帯掛けシュリンク包装が行われて、仕上げ包装物8が出口部10から搬出されるまで工程における、入口側搬送コンベヤ16、フィルム供給装置14、主搬送コンベヤ18、押さえ搬送コンベヤ20、帯掛けシール装置22、加熱炉24のそれぞれの主要機器や関連機器に関する作動や停止等の一連の動作を制御することができるようになっている。
【0029】
つぎに、図1及び図4〜図7を参照して、帯掛けシール装置22の詳細について説明する。
図6は、図1に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の部分拡大図であり、図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図である。
図1及び図4〜図7に示すように、帯掛けシール装置22には、走行装置48、昇降装置50、支持テーブル52、折り込み装置54、シール装置56が設けられている。
【0030】
走行装置48は、走行台58と、この走行台58を前進及び後退させる走行台駆動装置60を備えている。
走行台駆動装置60は、走行台58の底部に固定されたタイミングベルト62と、このタイミングベルト62を正転駆動及び逆転駆動させるDCモータ等の駆動モータ64を備えており、駆動モータ64が正転駆動し、この駆動力がタイミングベルト62に伝達されると、このタイミングベルト62によって、走行台58が主搬送コンベヤ18による被包装物4の搬送方向と同一の方向Aに前進するようになっている。一方、駆動モータ64が逆転駆動し、この駆動力がタイミングベルト62に伝達されると、このタイミングベルト62によって、走行台58が主搬送コンベヤ18による被包装物4の搬送方向と反対の方向Bに後退するようになっている。
また、走行装置48の走行台58の前端部58a(図6に示す走行台58の左側端部に相当する部分)及び後端部58b(図6に示す走行台58の右側端部に相当する部分)には、それぞれ複数のプーリー66が設けられており、これらの複数のプーリー66によって主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bが支持されている。
【0031】
つぎに、昇降装置50は、走行装置48の走行台58の内部に昇降可能に設けられた昇降台68と、この昇降台68の底部に設けられて昇降台68を昇降させる昇降用シリンダ装置70を備えている。
また、昇降装置50の昇降台68の前端部68a(図6に示す昇降台68の左側端部に相当する部分)及び後端部68b(図6に示す昇降台68の右側端部に相当する部分)には、それぞれ複数のプーリー72が設けられており、これらの複数のプーリー72によって主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bが支持されている。
【0032】
つぎに、支持テーブル52は、走行装置48の走行台58の一部に直接固定して設けられ、帯掛けシール装置22に搬送された被包装物4を下方から支持する支持手段である。
また、支持テーブル52の上面である支持面52aは、走行台58の上方を前後方向(走行台58の長手方向)に延びた細長い長方形であり、この四方の端部が自由端となるように、支持面52aの底部の一部が走行台58の一部と直接固定されている。そして、所定区間Sの第1の所定位置P1よりも上流側に位置する主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bの上面18c及び所定区間Sの第2の所定位置P2よりも下流側に位置する主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bの上面18cとほぼ面一となっている。
さらに、支持テーブル52の支持面52aは、昇降装置50の昇降台68が昇降用シリンダ装置70によって最高位置まで上昇した状態では、所定区間S内で昇降台68のプーリー72に支持された主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bの間に配置され、平ベルト18a,18bの上面18cとほぼ面一となっている。
【0033】
つぎに、折り込み装置54は、走行装置48の走行台58の底面から所定距離上方の位置に固定されて走行台58の長手方向に対して直交する横幅方向に延びるように配置されたガイドレール74と、このガイドレール74に沿って摺動可能に設けられ且つ支持テーブル52の両側に配置された対をなす一組の折り込み部材76,78と、第1の折り込み用シリンダ装置80,82をそれぞれ備え、これらの第1の折り込み用シリンダ装置80,82がそれぞれ伸長又は収縮することにより、一組の折り込み部材76,78のそれぞれがガイドレール74に沿ってスライドし、各折り込み部材76,78と支持テーブル52との距離が調整されるようになっている。
また、折り込み部材76,78の各々は、上側折り込み板76a,78bと、各上側折り込み板76a,78bの下方に設けられ、支持テーブル52の横方向に向けてスライド可能な下側折り込み板76b,78bをそれぞれ備えている。
さらに、折り込み装置54は、第2の折り込み用シリンダ装置84,86をそれぞれ備え、これらの第2の折り込み用シリンダ装置84,86がそれぞれ伸長又は収縮することにより、各下側折り込み板76b,78bが、それぞれに対応する上側折り込み板76a,78bに対してスライドすることができるようになっている。
なお、折り込み部材78の上側折り込み板78bは、折り込み部材76の下側折り込み板76bよりも下方に位置しており、両折り込み部材76,78が最も接近した際に互いが接触しないようになっている。
【0034】
また、折り込み装置54は、走行装置48の走行台58が第1の所定位置P1から第2の所定位置P2に向って走行中、第1の所定位置P1で折り込み装置54による折り込み作業が開始され、この走行台58の中心位置が第1の所定位置P1と第2の所定位置P2との間の第3の所定位置P3に到達するまでに、各折り込み部材76,78の各折り込み板76a,76b,78a,78bのそれぞれが被包装物4の底部に向って互いに所定の時間差でスライド可能となっている。
さらに、折り込み部材76の上下の各折り込み板76a,76bと折り込み部材78の上下の各折り込み板78a,78bは、互いに支持テーブル52の両側で対向し、互いに支持テーブル52に向って接近したり、支持テーブル52から離間したりする方向にスライド可能に配置されているが、各上側折り込み板76a,78aの上面の他高さ方向の位置は、支持テーブル52の底面の高さ方向の位置と等しいか、或いは支持テーブル52の底面の高さ方向の位置よりもわずかに低い位置に設定されている。
このことにより、両折り込み部材76,78が互いに最も接近すると、支持テーブル52によって支持されている被包装物4の底面よりも下方に延びているフィルム片30の所定部分が被包装物4の底面、より厳密に説明すると、被包装物4の底面を支持する支持テーブル52の底面に向けて折り込まれることにより、折り込み作業が完了するようになっている。
【0035】
つぎに、シール装置56は、支持テーブル52の下方に配置されてシール歯部材88と、走行装置48の走行台58に設けられ、シール歯部材88を走行装置48の走行台58に対して上下動可能に伸縮するシール用シリンダ装置90を備えている。
【0036】
つぎに、図1〜図10により、上述した本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の動作(作用)を説明する。
まず、図1及び図3に示すように、帯掛けシュリンク包装装置1を作動させる前の準備段階として、被包装物4の高さ寸法に応じて、押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置40の上下操作ハンドル44を操作することにより、被包装物4を搬送する主搬送コンベヤ18の両平ベルト18a,18bの各搬送面(上面)18cに対する、押さえ搬送コンベヤ20のベルト20aの押さえ面(下面)20bの相対高さ位置を予め設定する。
また、被包装物4の幅寸法に応じて、保持装置46の幅決め操作ハンドル46cを操作することにより、保持部材46a,46b同士の互いの対向する距離を調整し、入口側搬送コンベヤ16で搬送されている状態の被包装物4が保持部材46a,46bによって両側から保持されるように予め設定する。
【0037】
つぎに、帯掛けシュリンク包装装置1の作動を開始すると、包装装置本体2の入口部6の入口側搬送コンベヤ16が作動し、この入口側搬送コンベヤ16上に置かれている被包装物4が、この下流側に位置する主搬送コンベヤ18及びフィルム供給装置14の出口部38に向けて搬送される。
同時に、フィルム供給装置14が作動し、フィルム原反ロール12から長尺な熱収縮性フィルム28が引き出される。この長尺な熱収縮フィルム28は、フィルム供給装置14の切断装置34により、所定の幅及び長さを備えたフィルム片30に切断加工される。
【0038】
つぎに、図4に示すように、入口側搬送コンベヤ16上の被包装物4が主搬送コンベヤ18を経てフィルム供給装置14の出口部38に到達すると同時に、フィルム供給装置14の供給コンベヤ36によって出口部38からフィルム片30が被包装物4の上面に向けて供給される。
このとき、被包装物4に供給された状態のフィルム片30は、被包装物4の上面から両側側面の一部を覆い、フィルム片30の下端部分が、被包装物4の底面よりも垂れ下がった状態となっている。
そして、押さえ搬送コンベヤ20が被包装物4に供給されたフィルム片30を上方から押さえて保持すると共に、主搬送コンベヤ18と同一の搬送速度(送り速度)で、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4がフィルム供給装置14の出口部38よりも下流側の第1の所定位置P1にある帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に供給された後、所定区間S内において、帯掛けシール装置22による帯掛けシール作業が行われる。
なお、主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送コンベヤ20は、帯掛けシュリンク包装装置1の作動が開始され、被包装物4が包装装置本体2の入口部6から搬入されて帯掛けシール装置22及び加熱炉24を経て包装装置本体2の出口部10から仕上げ包装物8として搬出されるまで、終始停止することなく、継続して同一の搬送速度でA方向に搬送するように作動する。
【0039】
つぎに、図8(a)〜図10を参照して、帯掛けシール装置22の動作を詳細に説明する。
図8(a)〜図8(e)は、図6に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図であり、図8(a)から図8(e)への順に時系列に行われる各動作を示している。
ここで、図8(a)〜図8(e)においては、第1の所定位置P1に位置する走行台58の後端部58bの位置を原点Oとし、この原点Oから主搬送コンベヤ18による被包装物4の搬送方向と同一のA方向と平行に延びたX座標をとり、走行台58の後端部58bが第1の所定位置P1に位置するときの走行台58の前端部58aのX座標の大きさをX1とし、走行台58の前端部58aが第2の所定位置P2に到達したときのX座標の大きさをX2とする。そして、折り込み装置54による折り込み作業が終了した後、シール装置56のシール歯部材88によるシール係合時のシール歯部材88の中心位置(走行装置48の走行台58の中心位置)のX座標の大きさをX3とする。
【0040】
また、図9(a)〜図9(e)は、図7に示す本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置の動作を示す工程図であり、図9(a)から図9(e)への順に時系列に行われる各動作を示している。なお、図9(a)〜図9(e)においてそれぞれ示されている帯掛けシール装置の各動作は、図8(a)〜図8(e)にそれぞれ示されている帯掛けシール装置の各動作と対応している。
さらに、図10の(a)〜(e)は、本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置の帯掛けシール装置において、図9(a)の状態から図9(c)の状態に至るまでの折り込み装置による折り込み作業とシール装置によるシール作業の一連の動作を示す工程図であり、図10の(a)〜(e)への順に時系列に行われる各動作を示している。
【0041】
まず、図8(a)及び図9(a)に示すように、フィルム供給装置14によりフィルム片30が供給された後、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に供給される前の状態では、走行装置48の走行台駆動装置60の作動が停止することにより、走行台58が静止し、走行台58の前端部58aが所定区間S内の所定位置(X=X1)に位置し、走行台58の後端部58bがフィルム供給装置14の出口部38よりも下流側の第1の所定位置P1(X=0)に位置している。
また、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に供給される前の状態では、昇降装置50の昇降台68が、昇降用シリンダ装置70によって最高位置まで上昇した状態となっており、所定区間S内で昇降台68のプーリー72に支持された部分における主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bの上面18cは、支持テーブル52の支持面52aとほぼ面一となっており、所定区間Sの第1の所定位置P1よりも上流側に位置する主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bの上面18c及び所定区間Sの第2の所定位置P2よりも下流側に位置する主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bの上面18cともほぼ面一となっている。
【0042】
さらに、図9(a)に示すように、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に供給される前の状態では、一組の折り込み部材76,78がガイドレール74に沿って支持テーブル52に対して最も外側の位置(初期位置)に位置決めされた状態となっている。
【0043】
また、図8(a)及び図9(a)に示すように、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に供給される前の状態では、シール装置56のシール用シリンダ装置90が下方に最も収縮した状態となり、シール装置56のシール歯部材88の歯面(上端面)が、折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78の各下側折り込み板76b,78bの高さ位置よりも低い所定の高さ位置に設定されている。
【0044】
つぎに、図8(b)及び図9(b)に示すように、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が第1の所定位置P1から帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に搬送されると、走行装置48の走行台駆動装置60が作動してタイミングベルト62が正転し、このタイミングベルト62に固定されている走行台58が、主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送装置20搬送速度(送り速度)と同一の走行速度でA方向に向って走行する。
この走行台58の走行中、昇降装置50の昇降台68が、昇降用シリンダ装置70によって最高位置から最低位置まで下降する。このとき、所定区間S内で昇降台68の前端部68a及び後端部68bのプーリー72に支持された部分における主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bの上面18cの高さ位置は、主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bと折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78が接触しないように、折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78のうちの最も低い高さ位置にある下側折り込み板78bの底面の高さ位置よりも低い位置となる。
【0045】
さらに、図8(b)及び図9(b)に示すように、昇降装置50の昇降台68が、昇降用シリンダ装置70によって最低位置まで下降している状態で、走行台58がA方向に走行すると共に、支持テーブル52の支持面52a上の被包装物4を押さえ搬送コンベヤ20によってA方向に移動させながら、折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78による折り込み作業が行われる。
また、この折り込み装置54による折り込み作業中、シール装置56のシール用シリンダ装置90が下方に最も収縮した状態が維持されており、シール装置56のシール歯部材88の歯面(上端面)が、折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78と接触しないように、各下側折り込み板76b,78bの高さ位置よりも低い所定の高さ位置に維持されている。
【0046】
つぎに、図10の(a)〜(e)は、図9(a)の状態から図9(c)の状態に至るまでの折り込み装置54による折り込み作業とシール装置56によるシール作業の一連の動作を示している。
図10の(a)に示すように、フィルム片30を乗せた状態の被包装物4が第1の所定位置P1から帯掛けシール装置22の支持テーブル52上に搬送され、折り込み装置54による折り込み作業が開始するときの状態では、第1の折り込み用シリンダ装置80,82(図6及び図7参照)が最も伸長し、一組の折り込み部材76,78がガイドレール74に沿って支持テーブル52に対して最も外側に位置している状態となっている。このとき、第2の折り込み用シリンダ装置84,86は最も収縮した状態となっている。
【0047】
つぎに、図10の(b)に示すように、折り込み装置54による折り込み作業が開始後、折り込み装置54の第1の折り込み用シリンダ装置80(図6参照)が収縮し、一方の折り込み部材76の上側折り込み板76a及び下側折り込み板76bが一体となって支持テーブル52の底部に向ってスライドして接近し、支持テーブル52の底部に接触する直前で所定の隙間を置いて停止する。
このとき、支持テーブル52によって支持されている被包装物4の一方の側面側(図10の(a)〜(e)に示す被包装物4の左側面)で被包装物4の底面よりも下方に延びているフィルム片30の部分が、折り込み部材76の上側折り込み板76a及び下側折り込み板76bによって支持テーブル52の底面に向けて折り込まれる。
【0048】
つぎに、図10の(c)に示すように、第2の折り込み用シリンダ装置84が伸長し、折り込み部材76の下側折り込み板76bが、上側折り込み板76aに対して内側にスライドし、支持テーブル52の真下に入り込む。
その後、他方の折り込み部材78の上側折り込み板78a及び下側折り込み板78bが一体となって支持テーブル52の底部に向ってスライドして接近する。このとき、支持テーブル52によって支持されている被包装物4の他方の側面側(図10の(a)〜(e)に示す被包装物4の右側面)で被包装物4の底面よりも下方に延びているフィルム片30の所定部分が、折り込み部材78の上側折り込み板78a及び下側折り込み板78bによって、折り込み部材76の下側折り込み板76bの底面に向けて折り込まれる。
【0049】
つぎに、図10の(d)に示すように、第2の折り込み用シリンダ装置86が伸長し、折り込み部材78の下側折り込み板78bが、上側折り込み板78aに対して内側にスライドし、折り込み部材76の下側折り込み板76bの下方側に入り込む。
その後、図10の(e)に示すように、両折り込み部材76,78の第2の折り込み用シリンダ装置84,86が収縮して、両折り込み部材76,78の下側折り込み板76b,78bが外側にスライドし、折り込み装置54による折り込み作業が完了する。
【0050】
つぎに、図8(c)、図9(c)及び図10の(e)に示すように、走行中の走行台58の中心位置が第1の所定位置P1と第2の所定位置P2との間の途中の第3の所定位置P3(X=X3)に到達すると、折り込み装置54による折り込み作業が完了した状態で、シール装置56のシール用シリンダ装置90が最も収縮した状態から最も伸長した状態まで伸長し、シール装置56のシール歯部材88の歯面(上端面)が最高位置まで上昇する。これにより、支持テーブル52の底面に折り込まれているフィルム片30に下方から当接し、フィルム片30の折り込み部分がシール係合される。
【0051】
つぎに、図8(d)及び図9(d)に示すように、走行中の走行台58の中心位置が第3の所定位置P3を通過し、シール装置56によるシール作業が終了すると、シール装置56のシール用シリンダ装置90が再び最も収縮した状態に戻り、シール歯部材88の歯面(上端面)が最高位置から下降する。同時に、昇降装置50の昇降台68が、昇降用シリンダ装置70によって最高位置まで上昇し、昇降台68のプーリー72に支持された部分における主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bの上面18cが支持テーブル52の支持面52aとほぼ面一となる。
このとき、フィルム片30が帯掛けシールされた状態の被包装物4が、昇降台68のプーリー72に支持された部分における主搬送コンベヤ18と押さえ搬送コンベヤ30とによって、支持テーブル52上を第2の所定位置P2に向けて搬送される。
また、折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78は、ガイドレール74に沿って支持テーブル52に対して最も外側の位置(初期位置)までスライドして停止する。
【0052】
つぎに、図8(e)及び図9(e)に示すように、A方向に走行している図8(d)に示す走行装置48の走行台58の前端部58aが第2の所定位置P2(X=X2)に到達すると、フィルム片30が帯掛けシールされた状態の被包装物4が支持テーブル52の支持面52aの前端部(図8(e)におけるテーブル52の支持面52aの左側端部)から、第2の所定位置P2よりも下流側の主搬送コンベヤ18上に搬送される。
より具体的には、被包装物4を支持している支持テーブル52の底面側を下方からシール係合しているフィルム片30部分については、被包装物4がテーブル52の支持面52aの前端部から下流側へ搬送されると、テーブル52の支持面52aの前端部が自由端であるため、被包装物4と一体となってシール係合を維持した状態でテーブル52の支持面52aの前端部から下流側の主搬送コンベヤ18に向けて搬出される。
さらに、第2の所定位置P2(X=X2)に到達した走行装置48においては、走行台駆動装置60のタイミングベルト62の作動が正転方向から逆転方向に切り替わり、走行台58が第1の所定位置P1に向けてB方向に後退し、走行台58の後端部58bが第1の所定位置P1(X=0)に到達した時点で走行台58が停止する。そして、図8(a)及び図9(a)と同様に、次の帯掛けシール作業をすべき被包装物4が帯掛け装置22の上流側から搬入されるのを待機する。
【0053】
つぎに、第2の所定位置P2よりも下流側の主搬送コンベヤ18上に搬送された帯掛けシールされた状態の被包装物4は、主搬送コンベヤ18及び押さえコンベヤ20によって加熱炉24内へ搬送される。
加熱炉24内では、被包装物4に帯掛けシールされたフィルム片30が、加熱炉24内の両側及び下側から吹き出される熱風によって加熱収縮し、シュリンク包装が行われる。
そして、加熱炉24でシュリンク包装が完了した仕上げ包装物8は、主搬送コンベヤ18によって包装装置本体2の出口部10から搬出される。
【0054】
上述した本発明の一実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、フィルム供給装置14によって熱収縮性フィルム28のフィルム片30を被包装物4に供給した後、帯掛けシール装置22によって被包装物4にフィルム片30を効率的に帯掛けシールすることができ、この被包装物4に帯掛けシールされた熱収縮性のフィルム片30を加熱炉24内で確実に加熱収縮させることができる。この結果、例えば、弾力性のない被包装物において帯掛け包装を行う際にも、帯掛けシール装置22により被包装物4に熱収縮性のフィルム片30を効率的に帯掛けすることができ、その後、加熱炉24により熱収縮性のフィルム片30を加熱収縮させてシュリンク包装を確実に行うことができる。したがって、様々な材質や寸法形状からなる被包装物について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0055】
また、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、帯掛けシール装置22の走行装置48の走行台58が所定区間S内を主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送コンベヤ20による搬送方向と同一のA方向に走行中、支持テーブル52によって支持された被包装物4を押さえ搬送コンベヤ20によって搬送すると共に、被包装物4の底面よりも下方に延びているフィルム片30の所定部分を折り込み装置54により被包装物4の底面に向けて折り込むことができる。また、この折り込み装置54による折り込み作業が完了すると、シール装置56のシール歯部材88が支持テーブル52よりも下方の所定高さ位置から支持テーブル52の高さ位置まで上昇して被包装物4の底面側で熱収縮性のフィルム片30をシール係合させることができるため、走行装置48が所定区間S内を主搬送コンベヤ18及び押さえ搬送コンベヤ20による搬送方向と同一方向に走行中に被包装物4へのフィルム片30の確実な帯掛け包装を効率的に行うことができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物4について、最終的な包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0056】
さらに、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、帯掛けシール装置22の昇降装置50の昇降台68が、第1の所定位置P1で折り込み装置54による折り込み作業が開始されてから、第1の所定位置P2と第2の所定位置P2との間の第3の所定位置P3で折り込み作業とシール装置56によるシール作業が行われるまでの所定区間において、昇降台68のプーリー72によって支持されている主搬送コンベヤ18の平ベルト18a,18bの上面18cの高さ位置が、主搬送コンベヤ18の2つの平ベルト18a,18bと折り込み装置54の一組の折り込み部材76,78が互いに接触しないように昇降台68が最低位置まで下降するため、第1の所定位置P1と第3の所定位置P3との間の所定区間で被包装物4に供給されているフィルム片30を折り込み装置54により効率的に折り込んでシール装置56によってシールすることができる。
【0057】
また、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、帯掛けシール装置22の上方から加熱炉24の内部まで延びるように主搬送コンベヤ18の上方に配置された押さえ搬送コンベヤ20により、第1の所定位置P1から第2の所定位置P2を経て加熱炉24の内部に搬送される被包装物4及びこれをシールする熱収縮性のフィルム片30を上方から確実に押さえた状態で第1の所定位置P1から第2の所定位置P2を経て加熱炉24の内部に搬送することができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物4について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0058】
さらに、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、押さえ搬送コンベヤ20が、主搬送コンベヤ18の搬送速度及び走行装置48の走行台58の走行速度とほぼ同一の送り速度で被包装物4を第1の所定位置P1から第2の所定位置P2を経て加熱炉24の内部に搬送することにより、被包装物4をシールしている熱収縮性のフィルム片30を押さえ搬送コンベヤ20が上方から確実に押さえた状態で第1の所定位置P1から第2の所定位置P2を経て加熱炉24の内部に安定して搬送することができ、様々な材質や寸法形状からなる被包装物4について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0059】
また、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、主搬送コンベヤ18に対する押さえ搬送コンベヤ20の高さ位置を調整する押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置40を備えているため、主搬送コンベヤ18と押さえ搬送コンベヤ20によって搬送される被包装物4の高さに応じて、主搬送コンベヤ18に対する押さえ搬送コンベヤ20の高さ位置を容易に調整することができ、あらゆる高さ寸法の被包装物4について、包装の仕上がりに斑がなく、確実な帯掛けシュリンク包装を効率的に行うことができる。
【0060】
さらに、本実施形態による帯掛けシュリンク包装装置1によれば、包装装置本体2の入口部6からフィルム供給装置4まで被包装物4を搬送する入口側搬送コンベヤ16と、この入口側搬送コンベヤ16の両側に設けられ、入口側搬送コンベヤ16で搬送する被包装物4を搬送方向に対して両側から保持する保持装置46を備えており、これらの保持装置46の保持部材46a,46bの互いに対向する距離が、保持部材46a,46bが保持すべき被包装物4の幅寸法に応じて調整可能となっているため、包装装置本体2の入口部6から搬入されるあらゆる幅寸法の被包装物4について、保持部材46a,46bにより保持しながら入口側搬送コンベヤ16によってフィルム供給装置14まで安定させて搬送することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 帯掛けシュリンク包装装置
2 包装装置本体
4 被包装物
6 包装装置本体の入口部
8 仕上げ包装物
10 包装装置本体の出口部
12 フィルム原反ロール
14 フィルム供給装置(熱収縮性フィルム供給手段)
16 入口側搬送コンベヤ(入口側搬送手段)
18 主搬送コンベヤ(搬送手段)
18a,18b 平ベルト
20 押さえ搬送コンベヤ(押さえ搬送手段)
22 帯掛けシール装置
24 加熱炉
24a 加熱炉の入口部
26 制御装置
28 熱収縮性フィルム
30 フィルム片
32 駆動ローラ
34 切断装置
36 供給コンベヤ
38 フィルム供給装置の出口部
40 押さえ搬送コンベヤ高さ調整装置
42 押さえ搬送コンベヤの駆動軸
44 上下操作ハンドル
46 保持装置(保持手段)
46a,46b 保持部材
46c 幅決め操作ハンドル
48 走行装置
50 昇降装置
52 支持テーブル
52a 支持面
54 折り込み装置
56 シール装置
58 走行台
58a 走行台の前端部
58b 走行台の後端部
60 走行台駆動装置
62 タイミングベルト
64 駆動モータ
66 プーリー
68 昇降台
68a 昇降台の前端部
68b 昇降台の後端部
70 昇降用シリンダ装置
72 プーリー
74 ガイドレール
76,78 折り込み部材
76a,78a 上側折り込み板
76b,78b 下側折り込み板
80,82 第1の折り込み用シリンダ装置
84,86 第2の折り込み用シリンダ装置
88 シール歯部材
90 シール用シリンダ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物に帯状の熱収縮性フィルムを巻き付けて加熱収縮させることによりシュリンク包装を行う帯掛けシュリンク包装装置であって、
被包装物が搬入される入口部と、
この入口部から搬入された被包装物に、所定の幅及び長さを備えた帯状の熱収縮性フィルムを供給する熱収縮性フィルム供給手段と、
上記熱収縮性フィルムが供給された状態で被包装物を搬送する搬送手段と、
上記熱収縮性フィルムが供給された状態で被包装物を搬送しながら、この被包装物に上記熱収縮性フィルムを帯掛けシールする帯掛けシール装置と、
この帯掛けシール装置によって帯掛けシールされた被包装物の熱収縮性フィルムを加熱収縮させる加熱炉と、
を有することを特徴とする帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項2】
上記帯掛けシール装置は、上記熱収縮性フィルム供給手段よりも下流側の第1の所定位置とこの第1の所定位置よりも下流側の第2の所定位置との間の所定区間内で上記搬送手段による搬送方向と同一方向及び反対方向に走行可能に設けられた走行手段と、上記搬送手段よって搬送された被包装物を下方から支持するように上記走行手段に設けられた支持手段と、上記支持手段の両側に設けられ、上記走行手段が上記所定区間内を上記搬送方向と同一方向に走行中、上記支持手段によって支持された被包装物の側面側で底面よりも下方に延びている熱収縮性フィルムの所定部分を上記被包装物の底面に向けて折り込みする折り込み手段と、上記走行手段に上下動可能に設けられ、上記折り込み手段による折り込み作業が完了すると、上記支持手段よりも下方の所定高さ位置から上記支持手段の高さ位置まで上昇して上記被包装物の底面側で上記熱収縮性フィルムをシールするシール手段と、を備えている請求項1記載の帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項3】
上記帯掛けシール装置は、更に、上記走行手段に昇降可能に設けられて上記搬送手段及び上記シール手段が上下動可能に支持する昇降手段を備え、この昇降手段は、上記第1の所定位置で上記折り込み手段による折り込み作業が開始されてから、上記第1の所定位置と上記第2の所定位置との間の第3の所定位置で上記折り込み作業と上記シール手段によるシール作業が行われるまでの所定区間において、上記搬送手段の高さ位置が上記折り込み手段の高さ位置よりも低い所定の高さ位置になるように作動する請求項2記載の帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項4】
更に、上記帯掛けシール装置の上方から上記加熱炉の内部まで延びるように上記搬送手段の上方に配置され、上記第1の所定位置から上記第2の所定位置を経て上記加熱炉の内部に搬送される被包装物及びこれをシールする熱収縮性フィルムを上方から押さえて搬送する押さえ搬送手段を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項5】
上記押さえ搬送手段は、上記搬送手段の搬送速度及び上記走行手段の走行速度とほぼ同一の送り速度で被包装物を上記第1の所定位置から上記第2の所定位置を経て上記加熱炉の内部に搬送する請求項4記載の帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項6】
更に、上記搬送手段に対する上記押さえ搬送手段の高さ位置を調整する調整手段を有する請求項4又は請求項5に記載の帯掛けシュリンク包装装置。
【請求項7】
更に、上記入口部から上記熱収縮性フィルム供給手段まで被包装物を搬送する入口側搬送手段と、この入口側搬送手段の両側に設けられ上記入口側搬送手段で搬送する被包装物を搬送方向に対して両側から保持する保持手段と、を有し、これらの保持手段の互いに対向する距離は、上記保持手段が保持すべき被包装物の幅寸法に応じて調整可能となっている請求項1乃至6の何れか1項に記載の帯掛けシュリンク包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図8(c)】
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【図8(d)】
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【図8(e)】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図9(c)】
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【図9(d)】
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【図9(e)】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−1239(P2012−1239A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137496(P2010−137496)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(592157629)協和電機株式会社 (5)
【Fターム(参考)】