説明

性能特性が改良されたゴルフクラブ

【課題】調整可能かつ交換可能なホーゼルを具備し、その部品に関連する重量が最小化され、CG位置を低く、後方にしてゴルフクラブヘッドの性能を改善させるゴルフクラブを提供する。
【解決手段】慣性モーメント(MOI)が改善されたゴルフクラブヘッド600は、細くて軽量な取り外し可能なホーゼル機構606を具備し、これはゴルフクラブヘッドのホーゼル部分から顕著な量の重量が節約可能となり、ゴルフクラブヘッドの重心(CG)位置を改善するのに使用され、これはゴルフクラブヘッドのMOIを改善するのに貢献する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、全般的には、慣性モーメント(MOI)が改良されたゴルフクラブに関する。より具体的には、この発明は、より絞り込まれた、より軽量な、取り外し可能なシャフトシステムを組み込み、これが同様に取り外し可能なシャフトシステムを組み込んだ他のゴルフクラブより実質的に大きなMOIを生成できる、ゴルフクラブに関する。ゴルフクラブヘッドのMOIの改善は、少なくとも部分的にはゴルフクラブヘッドの重心(CG)位置によりもたらされるので、この発明のゴルフクラブヘッドの重心は、一般的には、そのような取り外し可能なシャフト機構を具備する他の従前のゴルフクラブヘッドに較べて下方となり、さらに後方側になる。
【背景技術】
【0002】
ゴルフスポーツは、常に、幅広い種々のスキルレベルのプライヤが楽しむことができるゲームであった。実際、ゴルフゲームでは、個々のゴルファーのスキルレベルを考慮して参加者すべてに対等な競技場をもたらす格別な「ハンディキャップ」スコアシステムを導入して、異なるスキルレベルのプレイヤにやる気をもたせて相互にやっていけるようにすることまでなしている。したがって、この広範囲のグループのゴルファーの必要性に答えるために、ゴルフクラブ設計者は、種々の異なるゴルファーの広範囲なニーズに答えるように多様に寄与する複数の部品を伴う種々のゴルフクラブを開発してきた。
【0003】
異なるスキルレベルのゴルファーは性能の点でかれらのゴルフクラブからの多様なニーズをしばしば持つことになるので、個々のゴルファーに対して適切なゴルフクラブを見いだすことは、ゴルフクラブの設計に通じる多くの変数のためにしばしば困難な仕事となる。ゴルフクラブのロフト、フェース角、ライ角、シャフト重量、シャフト柔軟性、クラブ長、クラブ重量、および/またはスイング重量のような変数は、個々のゴルファーの性能上のニーズに合致させるために正しくカスタマイズし、適合化させるために変更させることができる変数のいくつかにすぎない。
【0004】
伝統的には、ゴルファーがそのニーズに合致するゴルフクラブの正確な構成を見いだすために、それぞれ異なる構成を伴う膨大な数の、予め構築されたゴルフクラブが1つ所でゴルファーに提供されて、個々のニーズを適切に評価できるようにする必要がある。異なる仕様に構築された多数のゴルフクラブを必要とするのは、一般的には、伝統的なゴルフクラブは容易に取り外し可能な種々の部品を接着剤で一緒にするように構築されるという事実に起因するであろう。
【0005】
米国特許第2,027,452号(Rusing)は、伝統的なゴルフクラブの非調整可能性や非交換可能性に対処する初期の試みの1つであり、ライおよびロフトを修正可能に調整できるゴルフクラブを提供する。ゴルフクラブのこの調整は、相互に傾斜する表面を伴い楔形状の2つのリングとともに環状シートを採用することに降り実現される。
【0006】
米国特許第6,890,269号(Burrows)は、選択されたゴルフクラブシャフトをクラブヘッドおよび/またはハンドグリップセグメントに組み立てるための一時的なシャフトコンポーネント結合によって、適合化クラブ設計を容易にし、個々のゴルファーのニーズはパフォーマンスに合致するようになすことを開示して、この技術により新たな展開を導入している。
【0007】
米国特許第7,476,160号(Hocknell等)は、交換可能なシャフトを具備する他の近代的なゴルフクラブを示しており、このゴルフクラブはクラブヘッド注に実装されたチューブと、シャフトの先端に実装されたスリーブとを含む。チューブはテーパー付けされた部分と回転禁止部分とを含み、他方、スリーブはフラストコニカル(載頭円錐形)な部分とキー付けされた部分とを有し、これらは、チューブの、テーパー付けされた部分および回転禁止部分とをそれぞれ収容する。
【0008】
米国特許公開第200/0286619号(Beach等)は、シャフトを容易にゴルフクラブヘッドから取り外せるようにする結合組立体を具備する他の異なる近代的なゴルフクラブを示す。この結合組立体は、シャフトをクラブヘッドに対して所望の予め定められた方位に保持可能にする取り外し可能なホーゼルスリーブを含む。この態様では、クラブのシャフトロフトおよび/またはライ角は、最後の手段としてシャフトを伝統的に曲げるということなしに、調整が可能である。
【0009】
米国特許第7,722,475号(Thomas等)は、クラブヘッドおよびシャフトが容易に相互交換可能であるように、および/または、クラブヘッドに対するシャフト位置が容易に変更可能なように、シャフトに取り外し可能に係合する、他の異なる近代的なゴルフクラブヘッドを示している。クラブヘッドおよびシャフトを結合する組立体は、回転禁止構造を含むシャフト係合部材と、シャフト収容室部、回転禁止構造と係合する保持構造を含むクラブヘッド係合部材と、シャフト係合部材をクラブヘッド係合部材に対して取り外し可能に固着するための固着システムとを含んで良い。
【0010】
米国特許第7,438,645号(Hsu)は、ヘッド、保持リング、締めつけリング、調整スリーブ、ホーゼル、フィックススリーブ、カプラー、およびシャフトを具備して調整可能で交換可能なゴルフクラブヘッドを実現することによる最近の解決手段の他の例を提供し、ピンはネジ溝でネックの横断ネジ穴およびホーゼルの横断ネジ穴に係合し、カプラーの横断穴の中まで延び、シャフトがピンの周りをピボット動作してシャフトおよびヘッドの間の傾斜角を調整可能にする。
【0011】
上述から理解できるように、ゴルフクラブの適合性、調整性、および交換可能性を改善するための試みは、ゴルファーが、多数のゴルフクラブを容易する必要なしに、種々の性能変数で種々のゴルフクラブを用意に試すことができる方法を実現可能にしているけれども、そのような調整を実現するために採用される複雑な解決手法は、すべて、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分の近くに入念に仕上げた部品を必要とする。
【0012】
第一に、これら複雑な調整可能な機構はゴルフクラブのホーゼル周りに関連するので、これら付加的な部品の寸法が、単純に、ゴルフクラブヘッドのホーゼルを大きくし、美観に訴えるところがないものにし、ゴルファーの興味をそのような製品から遠ざける。しかしながら、美観上訴えるところが無いという点は、そのようなゴルフクラブが好ましくないという点の始まりでしか過ぎず、そのような調整可能なホーゼル機構を組み入れるために必要な複数の部品により、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分の重量が増加する。ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分の周りに過剰な重量が加わるのは一般に好ましくない。なぜならば、過重な重量がゴルフクラブヘッドの重心(CG)をより高く、より前方に移動させるからである。
【0013】
この業界では、CG位置がより高くより前方のゴルフクラブヘッドは好ましくないと理解されている。なぜならば、これは、CGをゴルフクラブおよびゴルフボールの間の衝撃軸から遠ざけるからである。実際、一般的には、上述のようなものでなく、逆方向に位置決めされたCGとすることが望まれており、これにより、CG位置はゴルフクラブヘッドの本体内の下方、さらに後方となる。このように下方で後方のCG位置は衝撃軸により整合してゴルフクラブとゴルフボールとの間のエネルギーを効率よく伝達する。エネルギーの効率的な伝達に加えて、下方で、かつ、ゴルフクラブヘッドのフェースからより後方のCG位置はゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)を増大させる。なぜならば、ゴルフクラブヘッドの衝撃面から離れた重量が大きくなればなるほど、ゴルフボールと衝突したときに、ゴルフクラブがねじれに抗するのを支援するようになるからである。
【0014】
以上の点から理解されるように、ホーゼルの寸法は重量を過剰に大きくすることなく、取り外し可能、調整可能、および/または交換可能なゴルフクラブヘッドを提供するのに必要なすべての部品を組み込むことが可能なゴルフクラブヘッドに関連する技術的な進歩を組み込むゴルフクラブの要望がこの業界では多大である。より具体的には、調整可能かつ交換可能なホーゼルを具備し、その部品に関連する重量が最小化され、CG位置を低く、後方にしてゴルフクラブヘッドの性能を改善させるゴルフクラブに対する要望が、この業界にはある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許第2,027,452号明細書
【特許文献2】米国特許第6,890,269号明細書
【特許文献3】米国特許第7,476,160号明細書
【特許文献4】米国特許公開第200/0286619号公報
【特許文献5】米国特許第7,722,475号明細書
【特許文献6】米国特許第7,438,645号明細書
【発明の開示】
【0016】
この発明の1側面によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、第1面が第2面と交差してホーゼル・サブ要素を定義し、上記第1面は上記ホーゼル穴軸および上記打撃フェース面と平行で、上記ゴルフクラブヘッドの上記後方部分へ上記ホーゼル穴軸からZHBA方向に15mmずれており、上記第2面は上記ホーゼル穴軸と平行で、上記打撃フェース面と直角で、上記ゴルフクラブヘッドのトウ部分へ上記ホーゼル穴軸からZHBA方向に12mmずれており、上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、上記ホーゼル・サブ部品の全重量は約50グラムより小さい。
【0017】
この発明の他の側面によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG<=0.0935×CG+26を満たす。
【0018】
この発明のさらに他の側面によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG>=(CG+48.5)/2.16を満たす。
【0019】
この発明のさらに他の側面によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約30mm未満である。
【0020】
この発明のさらに他の側面によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約460Kg*mmより大きい。
【0021】
この発明のこれらの、または他の特徴、側面、および利点は以下の図面、説明および特許請求の範囲を参照して理解されるであろう。
【0022】
この発明の、先の、または他の特徴および利点は、添付図面において図説される、この発明の以下の説明から明らかであろう。添付図面はここに組み入れて明細書の一部を構成し、この発明の原理を説明するのに役立ち、同業者がこの発明を実施することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の事例的な実施例に従う取り外し可能なホーゼル機構を含むゴルフクラブヘッドの斜視図である。
【図2】取り外し可能なホーゼル機構の内部部品を見ることができるようにした、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの正面分解図である。
【図3】この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの取り外し可能なホーゼル機構の断面図である。
【図4】この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドを示し、重心(CG)位置を説明する断面図である。
【図5】この発明の事例的な実施例に従う二分岐ゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
【図6】この発明の事例的な実施例に従うホーゼル穴軸に沿うゴルフクラブヘッドの平面図である。
【図7】この発明の事例的な実施例に従うホーゼル穴軸に沿うゴルフクラブヘッドの平面図である。
【図8】この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドを示し、ホーゼル・サブ要素をゴルフクラブヘッドから隔離する斜視図である。
【図9】この発明の事例的な実施例に従うホーゼル穴軸に沿うゴルフクラブヘッドの平面図である。
【図10】この発明の事例的な実施例に従うホーゼル穴軸に沿うゴルフクラブヘッドの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の詳細な説明は、この発明を現状で最も良く考えられた態様で実現するものである。この記載は限定的の意図で把握されるのでなく、単に、この発明の全体的な原理を説明する目的でなされ、この発明の範囲は添付の特許請求の範囲の記載により最も良く規定される。
【0025】
以下の説明される種々の発明の特徴は、各々、相互に独立して採用でき、また他の特徴と組みあわされて採用できる。ただし、いずれの1つの発明の特徴も上述した問題のいずれかまたはすべてに対処するものでなくともよく、上述した問題の1つに対処するものであってもよい。さらに上述の問題の1つまたはそれ以上が以下で説明されるいずれの特徴によっても充分に対処されなくとも良い。
【0026】
添付図面の図1は、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド100の斜視図である。より具体的には、図1は、取り外し可能なホーゼル機構106を具備するゴルフクラブヘッド100を示す。ゴルフクラブヘッド100は、この事例的な実施例に示されるように、一般的には、本体部分102、および打撃フェース部分104を有してよく、この打撃フェース部分104は一般的にはゴルフボールを打撃するのに用いられて良い。打撃フェース部分104は、この出願において記述されるように、一般には、ゴルフクラブヘッド100の部分であって、ゴルフクラブヘッドの前方部分にあり実質的に垂直なものであり、曲率半径により区画付けられ、クラウン、ソール、およびスカートと混じり合っているものである。この事例的な実施例において示される、取り外し可能なホーゼル機構106は、ゴルフクラブヘッド100およびシャフト(図示しない)が相互に取り外し可能になる態様でシャフトに連結するように設けられる。図1は、この発明のゴルフクラブヘッド100の全体像をなすのに加えて、この出願における、相対的なx、y、およびz軸を定義する基準座標系101も示す。基準座標系101に従うと、X軸は、ゴルフクラブヘッド100の打撃フェース部分104に渡ってヒールからトウの方向に水平に伸び、Y軸は、ゴルフクラブヘッド100の打撃フェース部分104に渡ってクラウンからソールの方向に垂直に伸び、また、Z軸は、前方から後方に伸び、ゴルフクラブヘッド100の打撃フェース部分104を出入りする。
【0027】
取り外し可能なホーゼル機構106の内部部品をより明瞭に図説するために、全体的には取り外し可能なホーゼル機構206の種々の内部部品の分解図を示す図2を生成する。より具体的には、この発明の事例的な実施例における、取り外し可能なホーゼル機構206は、一般的には複数の部品を有して良く、これに限定されないが、シャフトスリーブ210、楔リング212、楔リング保持部214、ファスナー保持部215、凹型ワッシャー216、およびファスナー218を含む。最初に、また最も大切なことに、この発明は、この具体的な実施例に必要な部品を示すけれども、上述した部品に制約されないということに留意することは重要である。実際、この発明に従う取り外し可能なホーゼル機構206は、この発明の範囲および内容から逸脱しないで、取り外し可能なホーゼル機構を組み入れる限り、図2に示されるものより多くの部品を具備しても良いし、図2に示されるものより少ない部品を具備しても良い。
【0028】
この発明の事例的な実施例において、シャフトスリーブ210はさらに複数の舌部210を有して良く、これらは楔リング212の複数のノッチ222と係合するように構成される。楔リング212自体は、ゴルフクラブヘッド200自体のホーゼルの内部の複数のノッチ226と係合するように構成された舌部224をさらに有して良い。楔リング212がシャフトスリーブ210から分離しないように、楔リング212が組付けられた後に楔リング保持部214がシャフトスリーブ210の底部分にネジ溝により取り付けられる。楔リング保持部214を設けてシャフトスリーブ210の底近くの外側直径を大きくすることにより、楔リング212が確実にシャフトスリーブ210から外れないように支援する。シャフトスリーブ210は、楔リング212とともに、ファスナー218を介してゴルフクラブヘッド200に連結するようになっており、ファスナー218はゴルフクラブヘッド200の底を通じてシャフトスリーブ210と係合する。ファスナー218は一般的には外側ネジ溝を有し、これがシャフトスリーブ210の底端の内部ネジ溝と係合する。ファスナー218が適切に働くように、2つの付加的な部品がさらに取り外し可能なホーゼル機構206に加えられる。第1に、ファスナー保持部215を用いて、ゴルフクラブヘッド200のホーゼル部分内に取り付け、ファスナー218がゴルフクラブヘッド200ないでその場所から落ちないようにする。ファスナー保持部215に加えて、凹型ワッシャー216がファスナー218の頭部分近くに位置づけられ、取付角度にかかわらず、ファスナー218がシャフトスリーブ210と適切に係合可能にする。
【0029】
図3は、取り外し可能なホーゼル機構206の断面図を示し、種々の部品の間の関係を明瞭に理解できるようにしている。図3に示される取り外し可能なホーゼル機構206の断面図は、全般的には、図2のA−A'断面線によって示される取り外し可能なホーゼル機構の中央を取り出した断面図であってよい。取り外し可能なホーゼル機構306の組み立て図は先に図2において説明した同一の部品を含み、これに限定されないが、シャフトスリーブ310、楔リング312、楔リング保持部314、ファスナー保持部315、凹型ワッシャー316、およびファスナー318を含む。図3に示す断面図は、ゴルフクラブヘッド300の実際のホーゼルに対して傾き、それに依存してゴルフクラブヘッド300のロフト、ライ、およびフェース角を変更するシャフトスリーブ310の内部表面を示す。シャフトスリーブ310の内部表面が傾けられることに加えて、楔リング312も、相互に傾けられ、ゴルフシャフトおよびクラブヘッド300の間にさらなる角度変更をもたらす舌部を具備して良く、これはこの発明の範囲および内容から逸脱しないものとする。この取り外し可能なホーゼル機構306の詳細な動作に関する細部は米国特許出願第12/560,930号に見いだすことができ、その内容は参照してここに組み入れる。
【0030】
取り外し可能なホーゼル機構306を具備することに関連するすべての性能上の利点にもかかわらず、上述から、そのような取り外し可能なホーゼル機構306は多くの部品を必要としてこれがゴルフクラブヘッド300のホーゼル部分に付加的な質量を加えることがわかる。当業界においては、ゴルフクラブヘッド300のホーゼル部分の付加的な質量が一般的に好ましくないことが広く知られており、これは、ゴルフクラブヘッド300の性能に悪影響を与えるゴルフクラブヘッド300の部分に充用を配置するからである。したがって、先に示した単純な取り外し可能なホーゼル機構を設計してその機構に関連する質量を最小化させることは著しく有益である。
【0031】
この発明の事例的な実施例において、取り外し可能なホーゼル機構306は、シャフトスリーブ310、楔リング312、楔リング保持部314、ファスナー保持部315、凹型ワッシャー316、およびファスナー318を有し、ゴルフクラブヘッド300の性能を改善するために、多くの伝統的な取り外し可能なホーゼル機構より著しく軽い質量を伴う。より具体的には、この発明の事例的な実施例に従う取り外し可能なホーゼル機構306の質量は10グラム未満、より好ましくは約9.5グラム、最も好ましくは約9.0グラムであってよい。取り外し可能なホーゼル機構306に専用な相対質量がゴルフクラブヘッド300の性能を改善させるのに重要であるので、取り外し可能なホーゼル機構306を形成するために含まれる種々の部品に対して適切な定義を定めることは意味のあることである。この出願において定義される、取り外し可能はホーゼル機構306は、連結がどのように実現されるかとは関係なく、一般的、取り外し可能にシャフト(図示しない)に接続するのに必要な付加的な部品を指して良い。
【0032】
例えば、図3に示す、この事例的な実施例においては、取り外し可能なホーゼル機構306は、すべての部品、例えば、シャフトスリーブ310、楔リング312、楔リング保持部314、ファスナー保持部315、凹型ワッシャー316、およびファスナー318を含んで良く、これらの部品は伝統的な接着されるゴルフクラブヘッド300では必要でない。取り外し可能な機構306を構成する、ここで検討された部品は、限定された意味にも、また拡張された意味にも理解されるべきでないことは重要であり、これは、慣用的な接着されるゴルフクラブヘッド300を取り外し可能なホーゼル機構306に変換するのに必要な任意の、かつ、すべての部品が含まれるべきであるからである。最後に、この事例的な実施例の取り外し可能な機構306に含まれる種々の部品はゴルフクラブヘッド300の本体から取り外し可能であって良いけれども、これら種々の部品はゴルフクラブヘッド300中に固定して取り込まれて良く、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、シャフトまたはホーゼルは取り外し可能なホーゼル機構の部分と考えて良い。
【0033】
この発明は、広範囲の数の種々の技術を採用して細くて軽い取り外し可能なホーゼル機構を実現する。何よりもまず、この発明は、システムに過剰な質量を付加する不必要な部品を除去することにより細くて軽い取り外し可能なホーゼル機構306を生成することを試みる。この発明の事例的な実施例では、シャフトスリーブ310、楔リング312、楔リング保持部314、ファスナー保持部315、凹型ワッシャー316、およびファスナー318は、すべて、この発明の実施例において堅牢で取り外し可能で調整可能な機構306を実現するために重要であり、このため、重量を落とすために削除すべきすべての不必要な部品はすでに削除されている。第2に、この発明は、軽量な材料を用いて、取り外し可能なホーゼル機構306の種々の部品を構成することにより、細くて飼う理取り外し可能なホーゼル機構306を形成する。例えば、この実施例においてシャフトスリーブ310は、シャフトスリーブ310の質量を減少させるために、約2.7g/cmの密度のアルミニウムにより構築されて良いけれども、多くの他の材料、例えば、約0.90g/cmの密度のプラスチック、1.15g/cmの密度のナイロンタイプの材料、および、約1.75g/cmの密度のカーボンファイバータイプの材料を、すべて、この発明の範囲および内容から逸脱することなく採用してよい。
【0034】
上述に加えて、この発明は、さらに、取り外し可能なホーゼル機構306内の種々の物理的な部品の寸法および形状を小さくして取り外し可能なホーゼル機構306内の質量を減少させる。例えば、この事例的な実施例において、ファスナー318の長さは短くされ、約17.00mm未満、より好ましくは約16.5mm未満、最も好ましくは約16.35mm未満であって、よりコンパクトなファスナー318を形成して不必要な質用を減少させてよい。他の実施例では、シャフトスリーブ310の壁圧が減少され、最も薄い部分で約1.00mm未満、より好ましくは、最も薄い部分で約0.90mm未満、最も好ましくは、最も薄い部分で約0.80mm未満として、よりコンパクトなシャフトスリーブ310を形成して不必要な質量を減少させてよい。
【0035】
この発明は、細くて取り外し可能なホーゼル機構306を具備して、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分から付加的な質量が移動することを可能にする。この裁量的な重量は、この業界で広く知られるように、一般的には戦略的にゴルフクラブヘッドの重心(CG)を下方かる後方に移動させてゴルフクラブヘッドの性能を改善させるような位置に配置される。これは、低くて後方のCG位置が、他の事柄とともに、ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)を大きくするのに役立つからである。添付図面の図4は、細くて軽い取り外し可能なホーゼル機構406を組み込んだこの発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの断面図を示す。この断面図は、表示を容易にするために図2における断面線B−B'に沿って示されるもので良いけれども、CG420はこの断面平面に沿うものでなくても良い。図4は、座標系401によって示されるYおよびZ軸に層CG40の位置を説明さするためにのみ用いられる。
【0036】
この発明のゴルフクラブヘッド400の低くて後方のCG420の位置は図4に示される2次元座標における距離d1およびd2によって容易に識別可能である。距離d1は、CG420の深さをZ軸に沿ってフェースセンタ422から測定し、一般的には、約35mmより大きく、より好ましくは約36mmより大きく、最も好ましくは約37mmより大きくて良い。距離d1を適切に決定するために、初めに、ゴルフクラブヘッド400のフェースセンタ422を適切に定義することが重要である。フェースセンタ422は、この出願で説明されるように、一般的には、ゴルフクラブヘッド400の打撃フェース部分104(図1に示す)の幾何中心を指して良い。他方、距離d2は、Y軸に沿って地面421の参照面から始まる高さを測定し、一般的には、約30mm未満、より好ましくは約29mm未満、最も好ましくは約28mm未満で良い。深くて低いCG420の位置は一般的には全体的なゴルフクラブヘッド400のMOI、さらには打ち上げ条件を改善することに役立つので、距離d1およびd2はゴルフクラブヘッド400の性能上、重要である。
【0037】
深さ距離d1および高さ距離d2についての絶対値はゴルフクラブヘッド400の相対的なCG420の位置を定量化する上で充分であるけれども、形状が慣用的でないゴルフクラブヘッドにおけるこの発明の基本を把握する上では充分でないであろう。したがって、ゴルフクラブヘッドの低くて深いCG420の位置を把握する代替的な手法を提供するために、CG420の位置の相対位置がゴルフクラブヘッド400の全体サイズに対する比として生成されて良い。図4を再度参照すると、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッドは一般には約105mmより大きな、より好ましくは約107.5mmより大きな、最も好ましくは、約110mmより大きな全体深さd11を伴って良い。さらに、図4は、約60mmより大きな、より好ましくは約61.5mmより大きな、最も好ましくは、約63mmより大きな全体高さd22を伴うゴルフクラブヘッド400をも示す。ゴルフクラブヘッド400の上述の寸法に基づけば、CG深さ比は、約0.32より大きく、より好ましくは約0.335より大きく、最も好ましくは約0.35より大きくて良い。ここで、CG深さ比は深さ距離d1を全体深さd11で割ったものと定義される。同様の計算に基づけば、CG高さ比も、約0.43より大きく、より好ましくは約0.465より大きく、最も好ましくは約0.50より大きくて良い。ここで、CG高さ比は高さ距離d2を全体高さd22で割ったものと定義される。
【0038】
深くて低いCG420の位置はゴルフクラブヘッド400の性能を改善する上でそのように望ましいものであるので、また、これらの値の双方は相互に関連して働くので、高さ距離d2および深さ距離d1の特別な関係を生成して相互の間の関係を把握するようにして良く、これは、この発明のゴルフクラブヘッド400の改善された性能を定量化する。より具体的には下記の式(1)が深さ距離d2の関数としての高さ距離d1の関係を示し、これはCG420を低くする点に焦点を当てている。
CG(d1)<=0.0935×CG(d2)+26 式(1)
他方、式(2)は深さ距離d2の高さ距離d1の関数としての関係を示し、これはCG420を深くする点に焦点を当てている。
CG(d2)>=(CG(d1)+48.5)/2.16 式(2)
【0039】
ゴルフクラブヘッド400のCG400の位置に関する先の検討のすべては、この発明に従うゴルフクラブヘッド400の測定可能な特性を決定するのに役立つけれども、最終的なゴールの1つは、MOIを増大させるという点で性能を改善したゴルフクラブヘッド400を生成することである。この発明のゴルフクラブヘッド400は細くて軽量な取り外し可能なホーゼル機構406を採用するので、取り外し可能なホーゼル機構406から質量を節約して、CG420の位置を改善でき、これは、節約された重量がゴルフクラブヘッド400のCGから移行するのであれば、ゴルフクラブヘッドのMOIを改善する。この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド400は、Y軸に沿って、約460kg*mmより大きな、より好ましくは約475kg*mmより大きな、最も好ましくは約485kg*mmより大きな値のMOIを実現することが可能である。Y軸に沿うゴルフクラブヘッド400のMOIは一般的には最も求められる性能向上であってよいけれども、X軸に沿うゴルフクラブヘッド400のMOIもゴルフクラブヘッドの性能上有益である。この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド400は、X軸に沿って、約250kg*mmより大きな、より好ましくは約270kg*mmより大きな、最も好ましくは約280kg*mmより大きな値のMOIを実現することが可能である。
【0040】
取り外し可能なホーゼル機構406の質量に集約したさらなる検討を行う前に、図4に示す打撃フェース平面446に留意することは重要である。打撃フェース平面446は、この出願において定義されるように、一般的には、ゴルフクラブヘッド404の打撃フェース404の前縁に接し、方位的に実質的に垂直な基準平面を指してよい。換言すれば、打撃フェース平面446はX−Y平面において描かれた、ゴルフクラブヘッド400の打撃フェース404の前縁に接する平面としても定義されて良い。
【0041】
取り外し可能なホーゼル機構406の細くて軽量であるという特性は、ゴルフクラブヘッド400に固定して取り付けられる部品にも及ぶことを考えると、シャフトスリーブ310、楔リング312、楔リング保持部314、ファスナー保持部315、凹型ワッシャー316、およびファスナー318(図3に示す)のような取り外し可能な部品の質量だけでは、取り外し可能なホーゼル機構406の細くて軽量な特性を定量化する充分な手法を実現しないことがわかる。この発明は取り外し可能なホーゼル機構406の質量を把握する新たな手法を生成した。具体的には、この発明はゴルフクラブヘッド400を二分岐させ、別々の区別できる2つの部分に分け、これらは、種々の部品の結合性と無関係に個々に測定可能である。
【0042】
添付図面の図5は、ホーゼル・サブ要素532および本体サブ要素534に二分岐されるゴルフクラブヘッド500の分解斜視図を示す。この二分岐プロセスにおいて、取り外し可能なホーゼル機構506の細くて軽量な特性をより総体的に定量化することを試みるにあたって、取り外し可能なホーゼル機構506を形成するために必要な部品はすべて一般的にはホーゼル・サブ要素532に含まれて良いことに留意されたい。そして、この発明に従う取り外し可能なホーゼル機構506はより細く、より軽量であるので、ホーゼル・サブ要素532は重量が軽くて良く、この結果、質量は約50グラム未満、より好ましくは約45グラム未満、最も好ましくは約44グラム未満である。この軽量なホーゼル・サブ要素532によって、より多くの質量を本体サブ要素534内に配置でき、質量が約150グラムより大きな、より好ましくは約155グラムより大きな、最も好ましくは約156グラムより大きな本体サブ要素を実現できる。ホーゼル・サブ要素532および本体サブ要素534の相対質量を用いてホーゼル・サブ要素質量比を生成でき、これは以下のように定義される。
ホーゼル・サブ要素質量比=ホーゼル・サブ要素(532)の質量)/ゴルフクラブヘッド(500)の全体質量 式(3)
【0043】
先の式(3)により定義されるホーゼル・サブ要素質量比は、全体のゴルフクラブヘッド500の質量の関数として善哉的に形成できる裁量的な重量を定量化する。この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド500は一般的には約0.25未満、より好ましくは約0.225未満、最も好ましくは0.22未満であってよい。
【0044】
上述によれば、細くて軽量の取り外し可能なホーゼル機構506がより軽量なホーゼル・サブ要素534をもたらし、これが小さなホーゼル・サブ要素重量比を形成することがわかるであろう。しかしながら、ホーゼル・サブ要素532に関連する質量は、この二分岐が明瞭に定義されない限り、正確に決定できない。添付図面の図6はこの発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド600の平面図をなし、二分岐線630が明瞭に定義されることを可能にする。
【0045】
初めに、図6に示されるゴルフクラブヘッド600の平面図はゴルフクラブヘッド600の自然な静止位置から取り出されていないことに留意することが重要である。実際、取り外し可能なホーゼル機構606の細くて軽量な特性を正確に把握するために、二分岐線はホーゼル穴軸631が完全に垂直位置に維持されるような方向で引かれる。ゴルフクラブヘッド600をこの配位に方向付けることが好ましい。なぜならば、このようにすると、取り外し可能なホーゼル機構606の回りの二分岐線630の寸法に焦点を絞ることができるからである。取り外し可能なホーゼル機構606を隔離するためにしようするこの新しい配位を適切に把握するために、ゴルフクラブヘッドのホーゼル穴軸631に基づくことなく、新たな座標系603を生成する必要がある。この新しい座標系は一般的にはホーゼル穴軸631と一致して伸びるYHBA軸、ホーゼル穴軸631と直交してヒールからトウの方向に伸びるXHBA軸、および、ホーゼル穴軸631と直交して前面から後方の方向に伸びるZHBA軸を具備する。
【0046】
二分岐線630の境界を定義する上で、図6は新たな座標系603内にいくつかの寸法を与えて容易に識別可能な二分岐線630を形成して良い。図6に示すように、二分岐線630は、約50mmの長さ、約40mmの幅の切り出した矩形635を全体として形成する。切り出した矩形635の配置は一般的にホーゼル穴軸631に拘束されて良く、これは、ホーゼル穴軸631が取り外し可能なホーゼル機構606の中心点にあるからである。図6によって実現される配位内において切り出された矩形635の配置を決定するために、付加的な寸法距離d3およびd4が定められて良く、距離d3は15mmの正確な距離であり、距離d4は12mmの正確な距離である。距離d3は、ZHBA軸に沿ってゴルフクラブヘッド600へ向かう切り出し矩形635の位置を指してよく、ホーゼル穴軸631から測定される。他方、距離d4は、XHBA軸に沿ってゴルフクラブヘッド600へ向かう切り出し矩形635の位置を指してよく、ホーゼル穴軸631から測定される。
【0047】
添付図面の図7は、ゴルフクラブヘッド700の平面図を示し、ホーゼル・サブ要素532(図5に示す)を定義を容易にする代替的な手法を提供する。より具体的には、ホーゼル・サブ要素532(図5に示す)を把握するために切り出した矩形635(図6に示す)を採用するのに代えて、この代替的な手法では、ともにホーゼル穴軸731と平行な2つの交差する平面742および744を採用する。第1平面742はホーゼル穴軸631からZHBA方向に15mmの距離d3だけ後方に配置され、打撃フェース平面746と平行である。第2平面はホーゼル穴軸631からXHBA方向に12mmの距離d4だけトウ方向に配置され、打撃フェース平面746と直交する。先の検討で打撃フェース平面446(図4に示す)として定義された打撃フェース746は、一般的には、ゴルフクラブヘッド700の打撃フェース704の前縁と接する垂直面であって良い。
【0048】
3次元物体であるゴルフクラブヘッド600について知っていることに基づけば、ホーゼル・サブ要素532(図5に示す)の境界を完全に定義するために、切り出し矩形635(図6に示す)に何らかの深さが必要となることは当然である。添付図面の図8は、ゴルフクラブヘッド800の斜視図であり、切り出した立方体836を示し、付加的な深さの座標を加えて切り出した矩形635(図6に示す)を伸ばしたものである。立方体836は、この発明において定義されるように、一般的には矩形プリズム形状であって良く、ゴルフクラブヘッド800の高さ全部をカバーする充分な深さを伴う。図8に示すように、立方体836は、約50mmの長さ距離d33、約40mmの幅距離d44、約200mmの長さ距離d55を伴う。3次元空間における立方体836のY軸の位置は正確ではないけれども、立方体836の深さがゴルフクラブヘッド800の全体をカバーしてホーゼル・サブ要素532(図5に示す)を本体サブ要素534(図5に示し)から区別できるようにすることが重要である。この発明の1つの事例的な実施例において、立方体836の深さはそのトップ表面836が、取り外し可能なホーゼル機構806のトップ表面の25mm上に位置するようになしてよい。
【0049】
図8で説明された立方体836は、取り外し可能なホーゼル機構806の細くて軽量な特性を表すホーゼル・サブ要素の質量を定量化する他の手法を提供する。おり具体的には、立方体836の寸法を考慮すると、立方体836により包含される、ゴルフクラブヘッド800の質量は、一般には約50未満、より好ましくは約45グラム、最も好ましくは約44グラムの質量であってよいといえる。この代替的な手法は平面742および746(図7に示す)を用いた先の検討と異なる結果をもたらさないけれども、取り外し可能なホーゼル機構806の全てをゴルフクラブヘッド800の本体から隔離する3次元境界を提供する。
【0050】
添付図面の図9は、ホーゼル穴軸931に沿うこの発明のゴルフクラブヘッド900の平面図を示し、これは図6に説明したものであり、この具体的な基準フレームにおいてCG920の関係をとくに示すものである。より具体的には、添付図面の図9は、ホーゼル穴軸931から距離d5だけ離れたCG920を示し、ここでは、距離d5は、一般的には、34mmより大きく、より好ましくは35mmより大きく、最も好ましくは36mmより大きくて良い。CG920の位置をホーゼル穴軸に関して分類する、この代替的な手法は、CG920の位置の深さを定量化する異なる手法を提供し、これは、ゴルフクラブヘッド900のフェース角が変化するときにCG920の位置の推移を定量化するのに必要である。ゴルフクラブヘッド900のフェース角が変化するときのCG920の位置の変化を説明するために図10が提供される。
【0051】
添付図面の図10は、この発明の事例的な実施例に従うこの発明のゴルフクラブヘッド10の平面図を示し、ここでは、フェース角1046が中立的なフェース角946の位置に較べてややオープンに回転させられている。より具体的には、クラブヘッド100は中立的なフェース角946に対して角度αをなすフェース角度1046を伴ってよく、このαは、この発明の範囲お呼び内容から逸脱しない範囲で正の値または負の値の任意の数であって良い。この事例的な実施例において、αは一般的には1度オープンであるけれども、すべて、この発明の範囲および内容から逸脱しない範囲で、1/2度オープン、3/2度オープン、1/2度クローズド、1度クローズド、3/2クローズドであってよい。図10に示されるゴルフクラブヘッド1000は若干オープンなフェース角1046を伴い、また、フォ流布クラブヘッドのフェース角1046が中立的なフェース角946から推移するときにCG1020の位置もその中立な位置920から移動することも示す。CG1020の位置のシフトは、この事例的な実施例において示すように、一般的には、約0.58mmより大きく、より好ましくは約0.61より大きく、最も好ましくは約0.63より大きな円弧距離d55であってよい。換言すれば、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド1000は、ゴルフクラブヘッド100のフェース角αの1度ごとの変化に対して約0.59mmを超える円弧距離d55の変化を伴い、より好ましくは約0.61mmの変化を伴い、最も好ましくは約0.63mmの変化を伴って良い。この円弧距離d55は、一般的には、ホーゼル穴軸1031と直角に、このホーゼル穴軸1031をその中心とし、半径が距離dにより定義される縁の周囲に沿って形成される円弧1050に沿う距離として定義されて良い。
【0052】
CG1020の位置を低く深くしたこの発明のゴルフクラブヘッド1000についてなした先の説明によれば、図10は、ゴルフクラブヘッド1000のフェース角1046が変化するときに、CG1020の位置が深ければ深いほど円弧距離d55が大きくなることを説明する。円弧距離d55の変化とフェース角1046の間の関係は、ゴルフクラブヘッド1000の性能上の改善の定量化を容易にし、これはときおり困難である。
【0053】
作業例における他の事柄、または、とくに明言しなくとも、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角、種々の性能比についてのこれら、および明細書中の他のものは、たとえ、その値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および特許請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この発明により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
【0054】
この発明の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
【0055】
もちろん、先のものはこの発明の事例の実施例に関するものであり、特許請求の範囲に記載されたこの発明の趣旨および範囲から逸脱しない範囲で修正を行うことができることに留意されたい。
【符号の説明】
【0056】
600 ゴルフクラブヘッド
604 打撃フェース部分
606 取り外し可能なホーゼル機構
630 二分岐線
634 本体サブ要素
631 ホーゼル穴軸
635 切り出し矩形

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
第1面が第2面と交差してホーゼル・サブ要素を定義し、
上記第1面は上記ホーゼル穴軸および上記打撃フェース面と平行で、上記ゴルフクラブヘッドの上記後方部分へ上記ホーゼル穴軸からZHBA方向に15mmずれており、
上記第2面は上記ホーゼル穴軸と平行で、上記打撃フェース面と直角で、上記ゴルフクラブヘッドのトウ部分へ上記ホーゼル穴軸からZHBA方向に12mmずれており、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
上記ホーゼル・サブ部品の全重量は約50グラムより小さいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
上記ホーゼル・サブ部品の全質量は約45グラムより小さい請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
上記ホーゼル・サブ部品の全質量は約44グラムより小さい請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
上記ゴルフクラブヘッドのホーゼル・サブ部品の質量比は約0.25未満であり、上記ホーゼル・サブ部品の質量比は上記ホーゼル・サブ部品の質量を上記ゴルフクラブヘッドの全質量で割ったものとして定義される請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
上記ホーゼル・サブ部品の質量比は約0.225未満である請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
上記ホーゼル・サブ部品の質量比は約0.22未満である請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG<=0.0935×CG+26を満たす請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG>=(CG+48.5)/2.16を満たす請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが35mmより大きい請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約36mmより大きい請求項9記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約37mmより大きい請求項10記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約30mm未満である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約29mm未満である請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約28mm未満である請求項13記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドが約460Kg*mmより大きな慣性モーメント(MOI)を有する請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG<=0.0935×CG+26を満たすことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが35mmより大きい請求項18記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約36mmより大きい請求項19記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項21】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約37mmより大きい請求項20記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項22】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドが約460Kg*mmより大きな慣性モーメント(MOI)を有する請求項18記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項23】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項22記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項24】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項23記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項25】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG>=(CG+48.5)/2.16を満たすことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項26】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約30mm未満である請求項25記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項27】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約29mm未満である請求項26記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項28】
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約28mm未満である請求項27記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項29】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドが約460Kg*mmより大きな慣性モーメント(MOI)を有する請求項25記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項30】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項29記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項31】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項30記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項32】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約30mm未満であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項33】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが35mmより大きい請求項32記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項34】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約36mmより大きく、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約29mm未満である請求項33記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項35】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CGが約37mmより大きく、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、約28mm未満である請求項34記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項36】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドが約460Kg*mmより大きな慣性モーメント(MOI)を有する請求項35記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項37】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項36記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項38】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項37記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項39】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約460Kg*mmより大きいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項40】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項39記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項41】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が約475Kg*mmより大きい請求項40記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項42】
ゴルフクラブヘッドであって、
上記ゴルフクラブの前方部分に位置決めされ、打撃フェース面を形成する打撃フェース部分と、
上記ゴルフクラブヘッドの後方部分に位置決めされ、上記打撃フェースの後方部分と連結される本体部分と、
上記ゴルフクラブヘッドのヒール部分に位置決めされ、シャフトに連結するように構成され、ホーゼル穴軸を形成するホーゼルとを有し、
上記ホーゼルは上記シャフトを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に結合し、
上記ゴルフクラブヘッドのCGが、上記ゴルフクラブヘッドのフェース角が1度移動する毎に弧に沿って約0.59mmを超えて移動し、上記弧は上記ホーゼル穴軸を中心とし、上記CGおよび上記ホーゼル軸穴の間の距離を半径とする円として定義され、すべてが、上記ホーゼル穴軸に直角な面に沿うことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項43】
上記ゴルフクラブヘッドのCGが、上記ゴルフクラブヘッドのフェース角が1度移動する毎に弧に沿って約0.61mmを超えて移動する請求項42記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項44】
上記ゴルフクラブヘッドのCGが、上記ゴルフクラブヘッドのフェース角が1度移動する毎に弧に沿って約0.63mmを超えて移動する請求項43記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項45】
Y軸周りの上記ゴルフクラブヘッドが約460Kg*mmより大きな慣性モーメント(MOI)を有する請求項42記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項46】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG<=0.0935×CG+26を満たす請求項42記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項47】
上記打撃フェース部分のフェース中心から測定したZ軸に沿うCG深さ距離CG、および、地面から測定したY軸に沿うCG高さ距離CGが、CG>=(CG+48.5)/2.16を満たす請求項42記載のゴルフクラブヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−115644(P2012−115644A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−231331(P2011−231331)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(390023593)アクシュネット カンパニー (155)
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
【Fターム(参考)】