情報媒体及び情報媒体の読取方法
【課題】投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触し易く、ひいては容易に情報パターンを安定に認識できるようにする。
【解決手段】基材11上には、電気導電性を持った接触部12と、電気導電性を持った反応部13と、これら接触部12と反応部13とを結ぶ導電部14とからなる導電性パターン(情報パターン)が設けられ、前記接触部12と前記反応部13の幅もしくは面積は、前記導電部14の2倍以上とすることを特徴とする情報媒体である。
【解決手段】基材11上には、電気導電性を持った接触部12と、電気導電性を持った反応部13と、これら接触部12と反応部13とを結ぶ導電部14とからなる導電性パターン(情報パターン)が設けられ、前記接触部12と前記反応部13の幅もしくは面積は、前記導電部14の2倍以上とすることを特徴とする情報媒体である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いて読み取り可能な情報媒体及び情報媒体の読取方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報媒体の読み取る方法としては、幾つかの読取方法が提案されている。
例えば、情報媒体にバーコードが設けられ、その情報媒体のバーコードをバーコードスキャナーで読み取ってデコードし、キャラクター等を出現させる方法である(特許文献1)。
【0003】
他の読取方法の例としては、情報媒体上に見えない赤外線吸収インキにてコードが設けられ、読取装置上に前記情報媒体を乗せた後、赤外線を用いてコードを読み取り、そのコードとひも付けされるキャラクター等を出現させる方法である(特許文献2)。
【0004】
また、別の読取方法の例としては、情報媒体上に見えない蛍光インキにてコードが設けられ、前記情報媒体上に紫外線等の励起波長を照射することでコードを読み取り、そのコードとひも付けされるキャラクター等を出現させる方法である(特許文献3)。
【0005】
その他、磁気カード,ICカード等の情報媒体が存在するが、これら情報媒体の読み取りは、磁気読取方式、IC読取方式を用いて、情報媒体に記録されるコードを読み取る方法である。
【0006】
さらに、近年、静電容量方式の読取装置が提案されている(特許文献4)。静電容量方式を用いた読取方法は、操作する指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出するが、特に投影型静電容量方式においては、指先の多点検出が可能なため、複雑なパターンを読み取ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3151978号公報
【特許文献2】特許第3736440号公報
【特許文献3】特許第3447272号公報
【特許文献4】特表2006−520970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、投影型静電容量方式の読取装置の能力を利用して、その読取装置のタッチパネルに接触し易く、かつ容易に情報パターンを認識可能とする情報媒体を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いて、情報媒体の情報パターンを認識し、前記タッチパネル上に情報パターンにひも付けされた画像情報を容易に導出できる情報媒体の読取方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に対応する発明は、基材上に、電気導電性を持った接触部と、電気導電性を持った反応部と、これら接触部と反応部とを結ぶ導電部とからなる導電性パターンが設けられ、前記接触部と前記反応部の幅もしくは面積は、前記導電部の2倍以上であることを特徴とする情報媒体である。
【0011】
また、請求項2に対応する発明は、前記接触部と前記反応部の大きさはφ2mm以上からなる面積で構成されている場合、前記導電部は2mm以下の幅とすることを特徴とする請求項1に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0012】
また、請求項3に対応する発明は、前記基材上に、前記反応部とほぼ同じ面積で、かつ前記接触部と非導通の関係にある非反応部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0013】
また、請求項4に対応する発明は、前記反応部と前記非反応部としては、縦横に等間隔で並べられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0014】
また、請求項5に対応する発明は、前記基材上に設けられた前記導電部と前記非反応部との間に少なくとも該導電部とほぼ同じ色の絶縁部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0015】
さらに、請求項6に対応する発明は、前記基材と前記反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0016】
さらに、請求項7に対応する発明は、前記基材と前記非反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0017】
さらに、請求項8に対応する発明は、前記反応部及び前記非反応部としては、凸になるようにエンボスされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0018】
請求項9に対応する発明は、前記請求項1ないし請求項8の何れか一項に対応する発明に記載の構成を有する情報媒体の情報パターンを読み取る情報媒体の読取方法において、前記情報媒体の接触部に電荷を保持する電荷保持体を接触させる工程と、前記電荷保持体が接触された状態で、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル上に前記情報媒体の反応部を接触させる工程と、前記反応部に帯電する電荷が前記タッチパネルに反応し、前記情報媒体の情報パターンを読み取り認識することで前記タッチパネル上に読取画像を出現させる工程とを有することを特徴とする情報媒体の読取方法である。
【0019】
また、請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する発明に記載の情報媒体の読取方法において、前記タッチパネル上には、前記読取画像だけでなく、当該読取画像を出現させるための情報パターンも出現させる工程を有することを特徴とする情報媒体の読取方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触し易く、かつ情報パターンを容易に認識可能な情報媒体を提供できる。
【0021】
また、本発明によれば、情報媒体の接触部に指を接触させたまま、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに情報媒体の反応部を接触させることで、情報媒体の反応部の位置情報を読み取ることで、パターンを認識し、そのパターンにひも付けされた画像情報を引き出すことができる情報媒体の読取方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る情報媒体の実施の形態1を概略的に示す平面図。
【図2】本発明に係る情報媒体の実施の形態2を概略的に示す平面図。
【図3】本発明に係る情報媒体の実施の形態3を概略的に示す平面図。
【図4】本発明に係る情報媒体の実施の形態4を概略的に示す平面図。
【図5】図4に示す情報媒体の一部を拡大して示す部分平面図。
【図6】図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図。
【図7】図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図。
【図8】図2に示す情報媒体の読取方法を説明する概略図。
【図9】図4に示す情報媒体の読取方法を説明する概略図。
【図10】情報媒体を投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触させた図。
【図11】情報媒体の情報パターンを認識し、情報パターンにひも付けされた画像をタッチパネルに出現させた図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】
(情報媒体に係る実施の形態1:請求項1,2に対応)
図1は本発明に係る情報媒体の実施の形態1を概略的に示す平面図である。
情報媒体1は、基材11上に、電気導電性を持った接触部12と、同じく電気導電性を持った反応部13とが形成される。これら接触部12と反応部13は導通可能にするために導電部14により接続されている。
【0025】
接触部12及び反応部13と導電部14との関係は、導電部14の単位長さで比較した場合、約2倍以上の大きさとなるような関係に形成する。すなわち、接触部12,反応部13の幅若しくは面積は、導電部14のそれと比較して2倍以上になるように形成する。
【0026】
その理由は、投影型静電容量方式の読取装置の特性として、ある面積以上の静電容量変化が無いと認識しないことから、その静電容量変化の特性を利用し、反応部13の部分の位置のみを認識させ、導電部14の部分を認識させないようにする為である。
【0027】
接触部12、反応部13及び導電部14は、電気導電性を持った物質であれば特に物質を指定するものでない。これら接触部12、反応部13及び導電部14は、基材11上に金属メッキを施した後、この金属メッキをエッチングすることでパターンを作製する方法、基材11上に導電性インキを印刷することでパターンを作製する方法等がある。
【0028】
導電性インキとしては、面積抵抗値として100Ω/□以下であれば良く、スクリーン印刷法等を用いてパターンを作製できる。
【0029】
従って、接触部12,反応部13の幅若しくは面積は、導電部14と比較して2倍以上となるように作製するのが望ましい。そのため、反応部13が電気導電性を持ったφ2mm以上の大きさを有するものであれば、導電部14はその半分以下の幅に作製する。但し、導電部14の幅が2mm以上であれば、導電部14自身でも静電容量変化が起こり、その導電部14の位置を認識してしまうので、導電部14の幅は2mm以下でなければならない。
【0030】
(情報媒体に係る実施の形態2:請求項3に対応)
図2は本発明に係る情報媒体の実施の形態2を概略的に示す平面図である。
この情報媒体1は、基材11上に、電気導電性を持った接触部12、反応部13及び導電部14の他、新たに非反応部15が設けられている。
【0031】
この非反応部15は、接触部12や導電部14と導通可能な状態となっていない。その結果、投影型静電容量方式の読取装置は、非反応部15が静電容量変化を起さないことから、認識できない。
【0032】
これら非反応部15,…は、反応部13とほぼ同じ形状を有しており、反応部13のいわゆるダミーの役割を持っている。
【0033】
(情報媒体に係る実施の形態3:請求項4に対応)
図3は本発明に係る情報媒体の実施の形態3を概略的に示す平面図である。
情報媒体1は、反応部13と非反応部15が導通状態にないが、縦横に互いに規則正しく整列されている。反応部13と非反応部15が規則正しく整列されている点は、図2の配置の場合も同様であると言える。
【0034】
このとき、隣り合う反応部13どうしの間隔,例えば反応部13aと13bとの間隔が近すぎると、静電容量変化による座標の認識が出来なくなるため、隣り合う反応部13はある程度離して設ける必要がある。
【0035】
投影型静電容量方式の読取装置の性能にもよるが、隣り合う反応部13(13aと13b)の距離は5mm以上、好ましくは10mm以上離した方が反応部13の反応位置が認識し易い。
【0036】
(情報媒体に係る実施の形態4:請求項5,6に対応)
図4は本発明に係る情報媒体の実施の形態4を概略的に示す平面図である。
この情報媒体1は、パターン的には図3に類似しているが、目視的に観察したときには反応部13と非反応部15が共に導電部14で繋がれているように見え、両者の区別がつかない。
【0037】
しかし、実際に情報媒体1の一部を図5のように拡大すれば分かるように、非反応部15は、導電部14とは導通していない。つまり、導電部14と非反応部15との間には絶縁部16が設けられている。この絶縁部16は、導電部14と同じ色を付されていれば目視的に判別がつかなくなる。
【0038】
次に、図6及び図7は図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図である。
図6は情報媒体1の他の実施の形態例を示す断面図である(請求項7に対応)。
【0039】
この情報媒体1は、断面的には、導電部分となる反応部13及び非反応部15の各下層部分にそれぞれ盛り上げ部17が設けられている。その結果、反応部13及び非反応部15は、他の部分よりも盛り上がった状態となっている。
【0040】
従って、反応部13及び非反応部15を盛り上げた構成とすることにより、反応部13が投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル面に接触し易くなり、導電パターン(情報パターン)の読み取りが安定化する。
【0041】
図7は情報媒体1の更に他の実施の形態例を示す断面図である(請求項8に対応)。
【0042】
この情報媒体1は、基材11面にエンボス部18を施すことにより、図6と同様に反応部13及び非反応部15が他の部分より盛り上がった状態に構成する。
【0043】
従って、図7に示す情報媒体1においても、図6と同様に反応部13が投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触し易くなり、導電パターン(情報パターン)の読み取りが安定化する。
【0044】
図8ないし図11は本発明に係る情報媒体の読取方法の実施の形態を説明する図である。
図8は図2に示す情報媒体1の接触部12に手2の指21を接触させた状態を示しており、図9は図4に示す情報媒体1の接触部12に手2の指21を接触させた状態を示している。それぞれ情報媒体1の接触部12に指21を接触させたとき、手2の一部となる指21が持っている電荷が反応部13に移動される。
【0045】
そこで、情報媒体1の接触部12に指21を接触させた状態で、図10に示すように読取装置3のタッチパネル31に反応部13を接触させたとすると、当該反応部13に留まっている電荷がタッチパネル31に反応し、読取装置30がタッチパネル31を介して反応部13の位置を認識する。
【0046】
情報媒体1には複数の反応部13,…が存在するが、そのタッチされた反応部13の位置関係を、読取装置30が読取パターン33として認識すれば、当該読取パターン33にひも付けされた読取画像32を出現させることができる。
【0047】
次に、図11は読取装置30が情報媒体1の反応部13のパターンを読み取った後の概略図であって、タッチパネル31上に読取画像32が出現し、この読取画像32を出現させるための読取パターン33も出現している。この読取パターン33は、情報媒体1の反応部13のパターンと鏡面関係にある。また、読取パターン33は、画面に表示させなくてもよい。
【0048】
以下、幾つかの具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
四六判220kg両面マットコート紙の基材11上に、反応部13および非反応部15のパターンが盛り上がるように、下記の盛り上げインキをスクリーン印刷法にて厚み20μmにて印刷およびUV乾燥し、さらに非反応部15と反応部13が目視で区別がつかなくするための絶縁部16を下記の絶縁用インキにてスクリーン印刷法で乾燥厚み10μm程度印刷した。さらに下記の導電インキをスクリーン印刷法にて乾燥が厚み12μmになるように印刷して、接触部12、反応部13、導電部14の導電部分を設けた。最後に所定の大きさに断裁し、情報媒体1を作製した。
【0049】
[盛り上げインキ]
盛り上げインキ ……100重量部(レイキュアーOP FG−20SC厚盛クリア:十条ケミカル株式会社製)
[絶縁用インキ]
プロセス墨インキ ……100重量部(SS NSA911墨:東洋インキ株式会社製)
[導電インキ]
導電インキ ……100重量部(JELCON CH−8:十条ケミカル株式会社製)
(実施例2)
四六判220kg両面マットコート紙の基材11上に、非反応部15と反応部13が目視で区別がつかなくするための絶縁部16を下記の絶縁用インキにてスクリーン印刷法で乾燥厚み10μm程度印刷した。さらに、下記の導電インキをスクリーン印刷法にて乾燥が厚み12μmになるように印刷して、接触部12、反応部13、導電部14の導電部分を設けた。さらに、反応部13と非反応部15の導電インキ部分が盛り上がるように基材裏面よりφ25mmの鉄球にて圧力をかけ、導電部分が凸にエンボスされた。最後に所定の大きさに断裁し、情報媒体1を作製した。
【0050】
その結果、実施例1および実施例2のいずれの情報媒体1の接触部12に指21を付け、その状態で投影型電気容量方式の読取装置3のタッチパネル31に導電インキ部分を押し当てたところ、反応部13の凸の部分だけ静電容量が変化し、反応した。読取装置3はその反応した部分の位置関係を計算し、そのパターンにひも付けされた読取画像32が出現させた。
【0051】
従って、以上のような実施の形態によれば、投影型静電容量方式の読取装置の能力を利用して、情報媒体1に形成される導電パターンを認識し易く、安定に読取装置3に読み込ませることができる情報媒体1を提供できる。
【0052】
また、投影型静電容量方式の読取装置3のタッチパネル31上に情報媒体1を置くことで、情報媒体1の導電パターンを読取装置側で読み取って認識し、導電パターンにひも付けされた読取画像32をタッチパネル31に出現されることができる。
【0053】
なお、前記各実施の形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。前記各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1…情報媒体、2…手、3…読取装置、11…基材、12…接触部、13…反応部、14…導電部、15…非反応部、16…絶縁部、17…盛り上げ部、18…エンボス部、21…指、31…タッチパネル、32…読取画像、33…読取パターン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いて読み取り可能な情報媒体及び情報媒体の読取方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報媒体の読み取る方法としては、幾つかの読取方法が提案されている。
例えば、情報媒体にバーコードが設けられ、その情報媒体のバーコードをバーコードスキャナーで読み取ってデコードし、キャラクター等を出現させる方法である(特許文献1)。
【0003】
他の読取方法の例としては、情報媒体上に見えない赤外線吸収インキにてコードが設けられ、読取装置上に前記情報媒体を乗せた後、赤外線を用いてコードを読み取り、そのコードとひも付けされるキャラクター等を出現させる方法である(特許文献2)。
【0004】
また、別の読取方法の例としては、情報媒体上に見えない蛍光インキにてコードが設けられ、前記情報媒体上に紫外線等の励起波長を照射することでコードを読み取り、そのコードとひも付けされるキャラクター等を出現させる方法である(特許文献3)。
【0005】
その他、磁気カード,ICカード等の情報媒体が存在するが、これら情報媒体の読み取りは、磁気読取方式、IC読取方式を用いて、情報媒体に記録されるコードを読み取る方法である。
【0006】
さらに、近年、静電容量方式の読取装置が提案されている(特許文献4)。静電容量方式を用いた読取方法は、操作する指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出するが、特に投影型静電容量方式においては、指先の多点検出が可能なため、複雑なパターンを読み取ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3151978号公報
【特許文献2】特許第3736440号公報
【特許文献3】特許第3447272号公報
【特許文献4】特表2006−520970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、投影型静電容量方式の読取装置の能力を利用して、その読取装置のタッチパネルに接触し易く、かつ容易に情報パターンを認識可能とする情報媒体を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いて、情報媒体の情報パターンを認識し、前記タッチパネル上に情報パターンにひも付けされた画像情報を容易に導出できる情報媒体の読取方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に対応する発明は、基材上に、電気導電性を持った接触部と、電気導電性を持った反応部と、これら接触部と反応部とを結ぶ導電部とからなる導電性パターンが設けられ、前記接触部と前記反応部の幅もしくは面積は、前記導電部の2倍以上であることを特徴とする情報媒体である。
【0011】
また、請求項2に対応する発明は、前記接触部と前記反応部の大きさはφ2mm以上からなる面積で構成されている場合、前記導電部は2mm以下の幅とすることを特徴とする請求項1に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0012】
また、請求項3に対応する発明は、前記基材上に、前記反応部とほぼ同じ面積で、かつ前記接触部と非導通の関係にある非反応部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0013】
また、請求項4に対応する発明は、前記反応部と前記非反応部としては、縦横に等間隔で並べられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0014】
また、請求項5に対応する発明は、前記基材上に設けられた前記導電部と前記非反応部との間に少なくとも該導電部とほぼ同じ色の絶縁部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0015】
さらに、請求項6に対応する発明は、前記基材と前記反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0016】
さらに、請求項7に対応する発明は、前記基材と前記非反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0017】
さらに、請求項8に対応する発明は、前記反応部及び前記非反応部としては、凸になるようにエンボスされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に対応する発明に記載の情報媒体である。
【0018】
請求項9に対応する発明は、前記請求項1ないし請求項8の何れか一項に対応する発明に記載の構成を有する情報媒体の情報パターンを読み取る情報媒体の読取方法において、前記情報媒体の接触部に電荷を保持する電荷保持体を接触させる工程と、前記電荷保持体が接触された状態で、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル上に前記情報媒体の反応部を接触させる工程と、前記反応部に帯電する電荷が前記タッチパネルに反応し、前記情報媒体の情報パターンを読み取り認識することで前記タッチパネル上に読取画像を出現させる工程とを有することを特徴とする情報媒体の読取方法である。
【0019】
また、請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する発明に記載の情報媒体の読取方法において、前記タッチパネル上には、前記読取画像だけでなく、当該読取画像を出現させるための情報パターンも出現させる工程を有することを特徴とする情報媒体の読取方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触し易く、かつ情報パターンを容易に認識可能な情報媒体を提供できる。
【0021】
また、本発明によれば、情報媒体の接触部に指を接触させたまま、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに情報媒体の反応部を接触させることで、情報媒体の反応部の位置情報を読み取ることで、パターンを認識し、そのパターンにひも付けされた画像情報を引き出すことができる情報媒体の読取方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る情報媒体の実施の形態1を概略的に示す平面図。
【図2】本発明に係る情報媒体の実施の形態2を概略的に示す平面図。
【図3】本発明に係る情報媒体の実施の形態3を概略的に示す平面図。
【図4】本発明に係る情報媒体の実施の形態4を概略的に示す平面図。
【図5】図4に示す情報媒体の一部を拡大して示す部分平面図。
【図6】図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図。
【図7】図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図。
【図8】図2に示す情報媒体の読取方法を説明する概略図。
【図9】図4に示す情報媒体の読取方法を説明する概略図。
【図10】情報媒体を投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触させた図。
【図11】情報媒体の情報パターンを認識し、情報パターンにひも付けされた画像をタッチパネルに出現させた図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】
(情報媒体に係る実施の形態1:請求項1,2に対応)
図1は本発明に係る情報媒体の実施の形態1を概略的に示す平面図である。
情報媒体1は、基材11上に、電気導電性を持った接触部12と、同じく電気導電性を持った反応部13とが形成される。これら接触部12と反応部13は導通可能にするために導電部14により接続されている。
【0025】
接触部12及び反応部13と導電部14との関係は、導電部14の単位長さで比較した場合、約2倍以上の大きさとなるような関係に形成する。すなわち、接触部12,反応部13の幅若しくは面積は、導電部14のそれと比較して2倍以上になるように形成する。
【0026】
その理由は、投影型静電容量方式の読取装置の特性として、ある面積以上の静電容量変化が無いと認識しないことから、その静電容量変化の特性を利用し、反応部13の部分の位置のみを認識させ、導電部14の部分を認識させないようにする為である。
【0027】
接触部12、反応部13及び導電部14は、電気導電性を持った物質であれば特に物質を指定するものでない。これら接触部12、反応部13及び導電部14は、基材11上に金属メッキを施した後、この金属メッキをエッチングすることでパターンを作製する方法、基材11上に導電性インキを印刷することでパターンを作製する方法等がある。
【0028】
導電性インキとしては、面積抵抗値として100Ω/□以下であれば良く、スクリーン印刷法等を用いてパターンを作製できる。
【0029】
従って、接触部12,反応部13の幅若しくは面積は、導電部14と比較して2倍以上となるように作製するのが望ましい。そのため、反応部13が電気導電性を持ったφ2mm以上の大きさを有するものであれば、導電部14はその半分以下の幅に作製する。但し、導電部14の幅が2mm以上であれば、導電部14自身でも静電容量変化が起こり、その導電部14の位置を認識してしまうので、導電部14の幅は2mm以下でなければならない。
【0030】
(情報媒体に係る実施の形態2:請求項3に対応)
図2は本発明に係る情報媒体の実施の形態2を概略的に示す平面図である。
この情報媒体1は、基材11上に、電気導電性を持った接触部12、反応部13及び導電部14の他、新たに非反応部15が設けられている。
【0031】
この非反応部15は、接触部12や導電部14と導通可能な状態となっていない。その結果、投影型静電容量方式の読取装置は、非反応部15が静電容量変化を起さないことから、認識できない。
【0032】
これら非反応部15,…は、反応部13とほぼ同じ形状を有しており、反応部13のいわゆるダミーの役割を持っている。
【0033】
(情報媒体に係る実施の形態3:請求項4に対応)
図3は本発明に係る情報媒体の実施の形態3を概略的に示す平面図である。
情報媒体1は、反応部13と非反応部15が導通状態にないが、縦横に互いに規則正しく整列されている。反応部13と非反応部15が規則正しく整列されている点は、図2の配置の場合も同様であると言える。
【0034】
このとき、隣り合う反応部13どうしの間隔,例えば反応部13aと13bとの間隔が近すぎると、静電容量変化による座標の認識が出来なくなるため、隣り合う反応部13はある程度離して設ける必要がある。
【0035】
投影型静電容量方式の読取装置の性能にもよるが、隣り合う反応部13(13aと13b)の距離は5mm以上、好ましくは10mm以上離した方が反応部13の反応位置が認識し易い。
【0036】
(情報媒体に係る実施の形態4:請求項5,6に対応)
図4は本発明に係る情報媒体の実施の形態4を概略的に示す平面図である。
この情報媒体1は、パターン的には図3に類似しているが、目視的に観察したときには反応部13と非反応部15が共に導電部14で繋がれているように見え、両者の区別がつかない。
【0037】
しかし、実際に情報媒体1の一部を図5のように拡大すれば分かるように、非反応部15は、導電部14とは導通していない。つまり、導電部14と非反応部15との間には絶縁部16が設けられている。この絶縁部16は、導電部14と同じ色を付されていれば目視的に判別がつかなくなる。
【0038】
次に、図6及び図7は図2に示す情報媒体1のX−X線に沿う断面図である。
図6は情報媒体1の他の実施の形態例を示す断面図である(請求項7に対応)。
【0039】
この情報媒体1は、断面的には、導電部分となる反応部13及び非反応部15の各下層部分にそれぞれ盛り上げ部17が設けられている。その結果、反応部13及び非反応部15は、他の部分よりも盛り上がった状態となっている。
【0040】
従って、反応部13及び非反応部15を盛り上げた構成とすることにより、反応部13が投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル面に接触し易くなり、導電パターン(情報パターン)の読み取りが安定化する。
【0041】
図7は情報媒体1の更に他の実施の形態例を示す断面図である(請求項8に対応)。
【0042】
この情報媒体1は、基材11面にエンボス部18を施すことにより、図6と同様に反応部13及び非反応部15が他の部分より盛り上がった状態に構成する。
【0043】
従って、図7に示す情報媒体1においても、図6と同様に反応部13が投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネルに接触し易くなり、導電パターン(情報パターン)の読み取りが安定化する。
【0044】
図8ないし図11は本発明に係る情報媒体の読取方法の実施の形態を説明する図である。
図8は図2に示す情報媒体1の接触部12に手2の指21を接触させた状態を示しており、図9は図4に示す情報媒体1の接触部12に手2の指21を接触させた状態を示している。それぞれ情報媒体1の接触部12に指21を接触させたとき、手2の一部となる指21が持っている電荷が反応部13に移動される。
【0045】
そこで、情報媒体1の接触部12に指21を接触させた状態で、図10に示すように読取装置3のタッチパネル31に反応部13を接触させたとすると、当該反応部13に留まっている電荷がタッチパネル31に反応し、読取装置30がタッチパネル31を介して反応部13の位置を認識する。
【0046】
情報媒体1には複数の反応部13,…が存在するが、そのタッチされた反応部13の位置関係を、読取装置30が読取パターン33として認識すれば、当該読取パターン33にひも付けされた読取画像32を出現させることができる。
【0047】
次に、図11は読取装置30が情報媒体1の反応部13のパターンを読み取った後の概略図であって、タッチパネル31上に読取画像32が出現し、この読取画像32を出現させるための読取パターン33も出現している。この読取パターン33は、情報媒体1の反応部13のパターンと鏡面関係にある。また、読取パターン33は、画面に表示させなくてもよい。
【0048】
以下、幾つかの具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
四六判220kg両面マットコート紙の基材11上に、反応部13および非反応部15のパターンが盛り上がるように、下記の盛り上げインキをスクリーン印刷法にて厚み20μmにて印刷およびUV乾燥し、さらに非反応部15と反応部13が目視で区別がつかなくするための絶縁部16を下記の絶縁用インキにてスクリーン印刷法で乾燥厚み10μm程度印刷した。さらに下記の導電インキをスクリーン印刷法にて乾燥が厚み12μmになるように印刷して、接触部12、反応部13、導電部14の導電部分を設けた。最後に所定の大きさに断裁し、情報媒体1を作製した。
【0049】
[盛り上げインキ]
盛り上げインキ ……100重量部(レイキュアーOP FG−20SC厚盛クリア:十条ケミカル株式会社製)
[絶縁用インキ]
プロセス墨インキ ……100重量部(SS NSA911墨:東洋インキ株式会社製)
[導電インキ]
導電インキ ……100重量部(JELCON CH−8:十条ケミカル株式会社製)
(実施例2)
四六判220kg両面マットコート紙の基材11上に、非反応部15と反応部13が目視で区別がつかなくするための絶縁部16を下記の絶縁用インキにてスクリーン印刷法で乾燥厚み10μm程度印刷した。さらに、下記の導電インキをスクリーン印刷法にて乾燥が厚み12μmになるように印刷して、接触部12、反応部13、導電部14の導電部分を設けた。さらに、反応部13と非反応部15の導電インキ部分が盛り上がるように基材裏面よりφ25mmの鉄球にて圧力をかけ、導電部分が凸にエンボスされた。最後に所定の大きさに断裁し、情報媒体1を作製した。
【0050】
その結果、実施例1および実施例2のいずれの情報媒体1の接触部12に指21を付け、その状態で投影型電気容量方式の読取装置3のタッチパネル31に導電インキ部分を押し当てたところ、反応部13の凸の部分だけ静電容量が変化し、反応した。読取装置3はその反応した部分の位置関係を計算し、そのパターンにひも付けされた読取画像32が出現させた。
【0051】
従って、以上のような実施の形態によれば、投影型静電容量方式の読取装置の能力を利用して、情報媒体1に形成される導電パターンを認識し易く、安定に読取装置3に読み込ませることができる情報媒体1を提供できる。
【0052】
また、投影型静電容量方式の読取装置3のタッチパネル31上に情報媒体1を置くことで、情報媒体1の導電パターンを読取装置側で読み取って認識し、導電パターンにひも付けされた読取画像32をタッチパネル31に出現されることができる。
【0053】
なお、前記各実施の形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。前記各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1…情報媒体、2…手、3…読取装置、11…基材、12…接触部、13…反応部、14…導電部、15…非反応部、16…絶縁部、17…盛り上げ部、18…エンボス部、21…指、31…タッチパネル、32…読取画像、33…読取パターン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材上には、電気導電性を持った接触部と、電気導電性を持った反応部と、これら接触部と反応部とを結ぶ導電部とからなる導電性パターン(情報パターン)が設けられ、
前記接触部と前記反応部の幅もしくは面積は、前記導電部の2倍以上であることを特徴とする情報媒体。
【請求項2】
前記接触部と前記反応部の大きさはφ2mm以上からなる面積で構成されている場合、前記導電部は2mm以下の幅とすることを特徴とする請求項1に記載の情報媒体。
【請求項3】
前記基材上に、前記反応部とほぼ同じ面積で、かつ前記接触部と非導通の関係にある非反応部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報媒体。
【請求項4】
前記反応部と前記非反応部は、縦横に等間隔で並べられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項5】
前記基材上に設けられた前記導電部と前記非反応部との間に少なくとも該導電部とほぼ同じ色の絶縁部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項6】
前記基材と前記反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項7】
前記基材と前記非反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項8】
前記反応部及び前記非反応部は、凸になるようにエンボスされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項9】
前記請求項1ないし請求項8の何れか一項に記載の構成を有する情報媒体の情報パターンを読み取る情報媒体の読取方法において、
前記情報媒体の接触部に電荷を保持する電荷保持体を接触させるステップと、
前記電荷保持体が接触された状態で、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル上に前記情報媒体の反応部を接触させるステップと、
前記反応部に帯電する電荷が前記タッチパネルに反応し、前記情報媒体の情報パターンを読み取り認識することで前記タッチパネル上に読取画像を出現させるステップと
を有することを特徴とする情報媒体の読取方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報媒体の読取方法において、
前記タッチパネル上には、前記読取画像だけでなく、当該読取画像を出現させるための情報パターンも出現させるステップを有することを特徴とする情報媒体の読取方法。
【請求項1】
基材上には、電気導電性を持った接触部と、電気導電性を持った反応部と、これら接触部と反応部とを結ぶ導電部とからなる導電性パターン(情報パターン)が設けられ、
前記接触部と前記反応部の幅もしくは面積は、前記導電部の2倍以上であることを特徴とする情報媒体。
【請求項2】
前記接触部と前記反応部の大きさはφ2mm以上からなる面積で構成されている場合、前記導電部は2mm以下の幅とすることを特徴とする請求項1に記載の情報媒体。
【請求項3】
前記基材上に、前記反応部とほぼ同じ面積で、かつ前記接触部と非導通の関係にある非反応部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報媒体。
【請求項4】
前記反応部と前記非反応部は、縦横に等間隔で並べられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項5】
前記基材上に設けられた前記導電部と前記非反応部との間に少なくとも該導電部とほぼ同じ色の絶縁部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項6】
前記基材と前記反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項7】
前記基材と前記非反応部との間に盛り上げ部を設けて成ることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項8】
前記反応部及び前記非反応部は、凸になるようにエンボスされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の情報媒体。
【請求項9】
前記請求項1ないし請求項8の何れか一項に記載の構成を有する情報媒体の情報パターンを読み取る情報媒体の読取方法において、
前記情報媒体の接触部に電荷を保持する電荷保持体を接触させるステップと、
前記電荷保持体が接触された状態で、投影型静電容量方式の読取装置のタッチパネル上に前記情報媒体の反応部を接触させるステップと、
前記反応部に帯電する電荷が前記タッチパネルに反応し、前記情報媒体の情報パターンを読み取り認識することで前記タッチパネル上に読取画像を出現させるステップと
を有することを特徴とする情報媒体の読取方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報媒体の読取方法において、
前記タッチパネル上には、前記読取画像だけでなく、当該読取画像を出現させるための情報パターンも出現させるステップを有することを特徴とする情報媒体の読取方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−89013(P2013−89013A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228778(P2011−228778)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
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