説明

折畳み代掻き装置

【課題】 側部作業体を折り畳んだとき第2整地板がフリー状態となるため、走行中、騒音などが起きやすい課題、展開時に側部と中央の第2整地板が連結しにくい課題があった。
【解決手段】 中央作業体1と側部作業体2L、2Rは折畳み可能に連結されるとともに整地板連結部3を有し、整地板連結部3は、連結回動軸30と、第1係止片31と、第2係止片32と、ガイドプレート33と、ストッパープレート34と、スプリング36とを有し、側部作業体を展開状態にした場合、側部第2整地板23が側部第1整地板22に対して外側方へスライドして回動可能状態となり中央第2整地板17と連結固定されるとともに、側部作業体を折畳み状態にした場合は、第1係止片31と第2係止片32が係合することにより側部第2整地板23と側部第1整地板22とが固定状態になる折畳み代掻き装置による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水田の代掻きを行う代掻き装置であって、中央部の中央作業体と左右の延長部分である左右の側部作業体を有し、各側部作業体を中央作業体側に折畳むことにより作業幅を調節したり、移動時に両側部作業体を折り畳んで走行することが可能な折畳み代掻き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
代掻き装置において、中央部分と左右の延長部分を有し、左右の延長部分を中央部分側へ折り畳む構造を有する折畳み代掻き装置は、様々なものが知られている。特開2004−159608号公報(従来技術1)には、「折り畳み農作業機」の開示がある。この従来技術1は「トラクタの後部に昇降可能な連結装置を介して、上下回動可能のエプロン及びレベラーを備えたロータリー作業機の長さ方向中央作業部分を装着し、該中央作業部分に対し前記トラクタから動力を伝達すると共に、該中央作業部分から左右両側に延出している折り畳み作業部分を、それぞれ中央作業部分側に折り畳み可能とした農作業機であって、上記レベラーは、中央作業部分と左右の折り畳み作業部分の対向部分、中央作業部分に対して折り畳み作業部分を折り畳み位置から作業位置に展開した状態で作業を行うときに、各レベラーが土壌との接地圧により上下回動して隣り合うレベラーの高さが同じになった際に自動的に水平連結状態となる自動連結手段を設けたことを特徴とする折り畳み農作業機」の開示がある。
【特許文献1】特開2004−159608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術1の折り畳み農作業機は、左右両側に延出している折り畳み作業部分を、それぞれ中央作業部分側に折り畳み状態にした場合、上下回動可能のレベラー(第2整地板)が固定されないフリー状態となるため、作業機の走行中などレベラーが揺れ動いて他部材と衝突して、騒音や部材の欠落などの発生が起きやすい課題があった。
【0004】
更に、従来技術1の折り畳み農作業機は、左右両側に延出している折り畳み作業部分を展開して作業状態にする場合、折り畳み側レベラー(第2整地板)を一旦土壌につけその接地圧によって、垂れ下がった折り畳み側レベラー(第2整地板)を中央作業部の中央側レベラーと同じ高さ、姿勢にならないと連結できない課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されており、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を展開状態にした場合は、各側部第2整地板が第1整地板に対してスライドして回動可能状態となり中央第2整地板と連結固定されるとともに、
各側部作業体を折畳み状態にした場合は、各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置を提案する。
【0006】
また、中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されるとともに中央作業体と左右の各側部作業体の折畳み部に整地板連結部を有しており、
整地板連結部は、側部第1整地板に取り付けられる第1係止片と、側部第2整地板に取り付けられる第2係止片と、側部第1整地板と側部第2整地板とを回動可能にする連結回動軸と、側部第2整地板を側部第1整地板に対して中央方向へ付勢しているスプリングと、側部第2整地板に取り付けられるガイドプレートと、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートと、ガイドプレートと係合するストッパープレートを有し、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を展開状態にした場合は、各側部第2整地板が第1整地板に対してスライドして回動可能状態となり中央第2整地板と連結固定されるとともに、
各側部作業体を折畳み状態にした場合は、第1係止片と第2係止片が係合することにより各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置を提案する。
【0007】
更に、中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されるとともに中央作業体と左右の各側部作業体の折畳み部に整地板連結部を有しており、
整地板連結部は、側部第1整地板に取り付けられる第1係止片と、側部第2整地板に取り付けられる第2係止片と、側部第1整地板と側部第2整地板とを回動可能にする連結回動軸と、側部第2整地板を側部第1整地板に対して整地板連結部側へ付勢しているスプリングと、側部第2整地板に取り付けられるガイドプレートと、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートと、ガイドプレートと係合するストッパープレートを有し、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を延長作業時の展開状態のときに、中央第2整地板と各側部第2整地板の回動位置が異なる場合、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートに押圧されスプリングの付勢力に抗して側部第2整地板が側部第1整地板に対して整地板連結部側へスライドすることにより、第1係止片と第2係止片との係止が解除され側部第2整地板が回動可能状態になり、ガイドプレートとストッパープレートが係合されて各側部第2整地板と中央第2整地板とが連結され、
各側部作業体を非作業時の折畳み状態にした場合は、スプリングの付勢力によって側部第2整地板が側部第1整地板に対して整地板連結部側へスライドすることにより、第1係止片と第2係止片が係止し各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置を提案する。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、左右の側部作業体を非作業時の折畳み状態とした場合は、各側部第2整地板と側部第1整地板と自動的に固定状態になるため、走行時に第2整地板がフリーにならず、騒音の発生や衝突などの危険性が減少した。
【0009】
更に、左右の側部作業体を延長作業時の展開状態とした場合は、中央作業体の中央第2整地板と側部第2整地板が上下回動位置が異なった状態であっても自動的に容易に連結することが可能になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明の実施形態について図1乃至図12に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態である折畳み代掻き装置の側部作業体を作業状態に展開した状態の側面図、図2は同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を作業状態に展開した状態の背面図、図3は同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を折り畳んだ状態の背面図、図4は同じく折畳み代掻き装置の駆動伝達図、図5は同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を折り畳んだ状態を示す側面説明図、図6は同じく折畳み代掻き装置の中央作業体と側部作業体の折畳み部分に設ける整地板連結部の拡大平面図、図7は側部作業体の断面図、図8は同じく折畳み代掻き装置の整地板連結部の拡大斜視図、図9及び図10は同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を展開して中央作業体に連結させようとする整地板連結部の状態を示す説明図、図11は図10に続いて側部作業体を展開して中央作業体に連結した状態を示す拡大平面図、図12は整地板連結部のガイドプレートとストッパープレートの係合状態を示す部分断面拡大背面図である。
【0011】
この発明の実施形態である折畳み代掻き装置は、中央作業体1と、中央作業体1の左右に作業幅を延長する左右の側部作業体2L,2Rとの3部分から構成されている。中央作業体1と左右の各々の側部作業体2L、2Rは、各々の側部作業体2L、2Rを中央作業体1の上方へ左右の折畳み可能に連結している。中央作業体1と左右の各側部作業体2L、2Rとの折畳み部に整地板連結部3を有している。
【0012】
中央作業体1は、左右方向に亘って設けられる中央砕土ロータリー10及びパイプ状のセンターフレーム11を有する。センターフレーム11は、中央部に入力ケース12を設け、入力ケース12から入力軸12aが前方へ突設され、トップマスト19aと入力ケース12の両側に設けたロアピン19bはトラクタ3点リンク機構(図示せず)に連結され、入力軸12aへはトラクタPTO軸より駆動伝達するようユニバーサルジョイントが連結される。入力軸12aは、ベベルギア12bを介してセンターフレーム11内に設けられている出力軸11aに伝動可能に連結している。
【0013】
センターフレーム11の片側に伝動チェーンケース13を設けており、出力軸11aから伝動チェーンケース13内に設けられているスプロケット13a、ローラチェーン13bを介して中央砕土ロータリー10の中央回転軸10aに回転伝動可能に連結する。10bは、中央回転軸10aに周囲幅方向に亘って多数設けられている代掻刃である。
【0014】
中央回転軸10aは、図5に図示するように左右両端部に中央側クラッチ爪14を設けており、左右の側部作業体2L、2Rの側部回転軸20a、20a端部の側部クラッチ爪20bと接続して回転伝動可能な構成である。
【0015】
中央砕土ロータリー10は、上面に中央ロータリー上面カバー15を設けている。中央ロータリ上面カバー15は、その後端辺に中央第1整地板16を第1整地板回動軸16aを介して上下回動可能に設けている。中央第1整地板16は、その後端辺(若しくは下端辺)に中央第2整地板17を第2整地板回動軸17aを介して上下回動可能に設けている。160は第1レーキ、161は第2レーキであり、ともに中央第1整地板16に設けられている。
【0016】
中央第2整地板17は、その上面で整地板操作手段18である整地板操作ロッド18a、整地板操作アーム18b、操作レバー18cに連結しており、操作ロッド18aと連結している操作レバー18cによって中央第1整地板16と中央第2整地板17とを、回動固定及び固定解除を行う。
【0017】
19は装着フレームであり、トップマスト19a及びロアピン19bによってトラクタに連結される。
【0018】
左右の側部作業体2L、2Rは、それぞれ左右方向に亘って設けられ側部回転軸20aを有する側部砕土ロータリー20、その上面に側部ロータリー上面カバー21を設けている。側部ロータリ上面カバー21は、その後端辺に側部第1整地板22を第1整地板回動軸22aを介して上下回動可能に設けている。側部第1整地板22は、その後端辺(若しくは下端辺)に側部第2整地板23を第2整地板回動軸23a及び連結回動軸30を介して上下回動可能に設けている。側部第1整地板22には、第1レーキ220、第2レーキ221を設けている。
【0019】
整地板連結部3は、中央作業体1と各側部作業体2L、2Rの折畳み部分に設けられており、連結回動軸30、第1係合片31,第2係合片32、ガイドプレート33、ストッパープレート34、解除プレート35、スプリング36、支持板37を有する。
【0020】
連結回動軸30、スプリング36、第1係合片31,第2係合片32、ガイドプレート33は、左右の側部作業体2L、2Rの中央作業体側に設けられており、ストッパープレート34と解除プレート35は、中央作業体1の側部作業体側に設けられている。
【0021】
ガイドプレート33は、側部作業体2L、2Rの中央作業体側の後端辺に設けられる。ガイドプレート33は、中央作業体側に開口する水平方向に凹んだ係合凹部33aを有する立設した板状体からなる。
【0022】
ストッパープレート34は、中央作業体1の両端の側部作業体側の後端辺に設けられ、外側方へやや突出した水平板状体からなり、ガイドプレート33に対応する部材である。ストッパープレート34は、側部作業体2L、2Rが展開状態のときには、ガイドプレート33の係合凹部33aの上面に当接し係合凹部33aと係合可能である。
【0023】
解除プレート35は、中央作業体1の両端の側部作業体側に外側方に突設し、かつ上方へ立設する板状体からなり、ストッパープレート34より前方に設けられる。解除プレート35は、側部作業体2L、2Rを展開状態にした場合、中央作業体1の中央第2整地板17が下方位置に回動した状態で側部第2整地板23と上下の回動位置が異なる状態の場合でも、中央第2整地板17の上面より上方へ突出しているため側部作業体2L、2Rの連結回動軸30を支持する支持板37と当接して、支持板37を外側方へスプリング36の付勢力に抗して押圧する。
【0024】
左右の各側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対して第2整地板回動軸23a及び連結回動軸30により左右方向へスライド可能に取り付けられており、連結回動軸30に設けられているスプリング36によって中央方向へ付勢されている。
【0025】
第1係止片31は、側部第1整地板22に固定して設けられており、一端に第2係止片32と係止可能な角状凹部を有している。第2係合片32は、連結回動軸30近傍の側部第2整地板23に固定されており、外周に角状凸部を有し、第1係止片31の角状凹部と係止及び解除可能である。
【0026】
そして、非作業時の折畳み状態のときは、左右の各側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対してスプリング36が支持板37を押圧する付勢力によって整地板連結部側へ付勢されている状態であるが、このとき第1係止片31と第2係止片32は係止した状態のため、左右の各側部第2整地板23は側部第1整地板22に対して固定された回動不能状態である(図7、図8参照)。
【0027】
これに対して、側部作業体2L、2Rを作業時の展開状態にした場合、中央第2整地板17と各側部第2整地板23との回動位置が同一の場合と、異なる場合について説明する。
【0028】
中央第2整地板17と各側部第2整地板23との回動位置が同一の場合は、側部作業体2L、2Rを展開させていくと、連結回動軸30を支持する支持板37が、中央作業体1の解除プレート35の下部に当接し押圧されるため、側部第2整地板23は、スプリング36の付勢力に抗して側部第1整地板22に対して外側部方向へスライドする。このスライドによって第1係止片31と第2係止片32の係止状態は解除される。この解除により側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対して上下回動可能な状態となるとともに、ガイドプレート33の係合凹部33aにストッパープレート34が係合して側部第2整地板23と中央第2整地板17が連結固定される(図6、図11参照)。
【0029】
中央第2整地板17と各側部第2整地板23との回動位置が異なる場合、すなわち中央第2整地板17が、下方に回動した土引き状態の場合、側部作業体2L、2Rを展開させていくと、連結回動軸30を支持する支持板37が、中央作業体1の解除プレート35の上部に当接し押圧される。そのため、側部第2整地板23は、スプリング36の付勢力に抗して側部第1整地板22に対して外側部方向へスライドする。このスライドによって第1係止片31と第2係止片32の係止状態は解除され、側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対して上下回動可能な状態となる。同時に側部第2整地板23は、下方へ自重で回動するが、ガイドプレート33がストッパープレート34の上面で受け止められ回動がストップする。そのまま展開作業に連動してガイドプレート33の係合凹部33aがストッパープレート34に係合して側部第2整地板23と中央第2整地板17が連結固定される(図9、図10、図12参照)。
【0030】
折畳み状態から展開状態にするときに、展開するにしたがって解除プレート35が支持板37を自動的に押圧するため、側部第2整地板23はガイドプレート33にガイドされストッパープレート34に係合し中央第2整地板17と自動的に容易に連結固定される。側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対して上下回動可能な状態となり、且つ中央第2整地板17と連結固定されるので、土寄せ作業、代掻き作業も中央作業体1と各側部作業体2L、2Rが一体で同じ作業ができる。
【0031】
反対に展開状態から折畳み状態にするときには、スプリング36の付勢力により支持板37は中央側へ押圧され、各側部第2整地板23は、側部第1整地板22に対して中央方向へ付勢されるため、第1係止片31と第2係止片32が係止される。そのため、左右の各側部第2整地板23は側部第1整地板22に対して回動不能となり固定された状態になる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明は、延長作業体である折畳み可能な両側部作業体を有し、圃場において代掻き作業、土寄せ作業を行うことができる整地板を有する代掻き装置として利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の実施形態である折畳み代掻き装置の側部作業体を作業状態に展開した状態の側面図
【図2】同じく側部作業体を作業状態に展開した状態の背面図
【図3】同じく側部作業体を折り畳んだ状態の背面図
【図4】同じく折畳み代掻き装置の駆動伝達図
【図5】同じく側部作業体を折り畳んだ状態を示す側面説明図
【図6】同じく中央作業体と側部作業体の折畳み部分に設ける整地板連結部の拡大平面図
【図7】同じく側部作業体の断面図
【図8】同じく折畳み代掻き装置の整地板連結部の拡大斜視図
【図9】同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を展開して中央作業体に連結させようとする整地板連結部の状態を示す説明図
【図10】同じく折畳み代掻き装置の側部作業体を展開して中央作業体に連結させようとする整地板連結部の状態を示す説明図
【図11】同じく図10に続いて側部作業体を展開して中央作業体に連結した状態を示す拡大平面図
【図12】同じく整地板連結部のガイドプレートとストッパープレートの係合状態を示す部分断面拡大背面図
【符号の説明】
【0034】
1 中央作業体
10 中央砕土ロータリー
10a 中央回転軸
10b 代掻刃
11 センターフレーム
11 出力軸
12 入力ケース
12a 入力軸
12b ベベルギア
13 伝動チェーンケース
13a スプロケット
13b ロータチェーン
14 中央側クラッチ爪
15 中央ロータリー上面カバー
16 中央第1整地板
16a 第1整地板回動軸
160 第1レーキ
161 第2レーキ
17 中央第2整地板
17a 第2整地板回動軸
18 整地板操作手段
18a 整地板操作ロッド
18b 整地板操作アーム
18c 操作レバー
19 装着フレーム
19a トップマスト
19b ロアピン
2L、2R 左右の側部作業体
20 側部砕土ロータリー
20a、20a 側部回転軸
20b 側部クラッチ爪
21 側部ロータリー上面カバー
22 側部第1整地板
220 第1レーキ
221 第2レーキ
22a 側部第1整地板回動軸
23 側部第2整地板
23a 側部第2整地板回動軸
3 整地板連結部
30 連結回動軸
31 第1係合片
32 第2係合片
33 ガイドプレート
34 ストッパープレート
35 解除プレート
36 スプリング
37 支持板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されており、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を展開状態にした場合は、各側部第2整地板が第1整地板に対してスライドして回動可能状態となり中央第2整地板と連結固定されるとともに、
各側部作業体を折畳み状態にした場合は、各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置。
【請求項2】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されるとともに中央作業体と左右の各側部作業体の折畳み部に整地板連結部を有しており、
整地板連結部は、側部第1整地板に取り付けられる第1係止片と、側部第2整地板に取り付けられる第2係止片と、側部第1整地板と側部第2整地板とを回動可能にする連結回動軸と、側部第2整地板を側部第1整地板に対して中央方向へ付勢しているスプリングと、側部第2整地板に取り付けられるガイドプレートと、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートと、ガイドプレートと係合するストッパープレートを有し、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を展開状態にした場合は、各側部第2整地板が第1整地板に対してスライドして回動可能状態となり中央第2整地板と連結固定されるとともに、
各側部作業体を折畳み状態にした場合は、第1係止片と第2係止片が係合することにより各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置。
【請求項3】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み代掻き装置において、
中央作業体は、中央砕土ロータリーと、中央第1整地板と、中央第1整地板に回動可能に取り付けられる中央第2整地板を有し、左右の各側部作業体は、それぞれ側部砕土ロータリーと、側部第1整地板と、側部第1整地板に回動可能に取り付けられる側部第2整地板を有するとともに、中央作業体と左右の各側部作業体は折畳み可能に連結されるとともに中央作業体と左右の各側部作業体の折畳み部に整地板連結部を有しており、
整地板連結部は、側部第1整地板に取り付けられる第1係止片と、側部第2整地板に取り付けられる第2係止片と、側部第1整地板と側部第2整地板とを回動可能にする連結回動軸と、側部第2整地板を側部第1整地板に対して整地板連結部側へ付勢しているスプリングと、側部第2整地板に取り付けられるガイドプレートと、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートと、ガイドプレートと係合するストッパープレートを有し、
側部第2整地板は、側部第1整地板に対して左右方向へスライド可能かつ上下方向へ回動可能に取り付けられており、
各側部作業体を延長作業時の展開状態のときに、中央第2整地板と各側部第2整地板の回動位置が異なる場合、中央第2整地板に設けられ側部作業体側へ突設する解除プレートに押圧されスプリングの付勢力に抗して側部第2整地板が側部第1整地板に対して整地板連結部側へスライドすることにより、第1係止片と第2係止片との係止が解除され側部第2整地板が回動可能状態になり、ガイドプレートとストッパープレートが係合されて各側部第2整地板と中央第2整地板とが連結され、
各側部作業体を非作業時の折畳み状態にした場合は、スプリングの付勢力によって側部第2整地板が側部第1整地板に対して整地板連結部側へスライドすることにより、第1係止片と第2係止片が係止し各側部第2整地板と側部第1整地板との回動が固定状態になることを特徴とする折畳み代掻き装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−61033(P2007−61033A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−253226(P2005−253226)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(000171746)株式会社ササキコーポレーション (192)
【Fターム(参考)】