説明

携帯情報端末、携帯情報端末システム、プログラム及び記録媒体

【課題】携帯情報端末システムにスケジュールを簡単に且つ迅速に入力可能にする。
【解決手段】携帯情報端末システムは、携帯情報端末3とスケジュール管理サーバ4とを含み、携帯情報端末3は、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号、時間線、開始時間及び終了時間を読み取るための情報読み取り部と、スケジュール定義情報を記憶する情報記憶部と、スケジュール情報を生成する情報生成部と、通信部とを備え、スケジュール管理サーバ4は、通信部と、スケジュール情報を記憶させる情報記憶部とを備えており、携帯情報端末3は、スケジュール管理サーバ4の通信部から送信されたスケジュール情報に基づいて、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報端末システム、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、今後のスケジュールを手帳などに記録しておき、必要に応じて手帳を開いて確認することが行われている。近年、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯情報端末の普及に伴って手帳を別途、携行することなく、携帯情報端末に内蔵されているカレンダー機能にスケジュールを記憶させておき、スケジュールを確認したい時は携帯情報端末からカレンダー機能を起動させてスケジュールを確認することが多くなってきている。
【0003】
携帯情報端末を用いた表示装置としては、例えば、特許文献1に、1ヶ月分のカレンダーを表示する第1の領域と、当該第1の領域に表示されているカレンダーに対応する1ヶ月分のスケジュールを表示する第2の領域とを有する表示装置であり、前記第1の領域にはカーソルが表示され、カーソルを移動することにより前記第1の領域に表示されている日を選択可能であり、前記カーソルがスケジュール登録されている日を指示している際には、前記カーソルが指示している日に対応するスケジュールを前記第2の表示領域に表示し、一方、前記カーソルがスケジュールが登録されていない日を指示している際には、1ヶ月分のスケジュールの内、重要なスケジュールのみを前記第2の表示領域に表示する表示装置が開示されている。
【0004】
しかしながら、携帯情報端末にスケジュールを記憶させるためには、携帯情報端末のテンキーを利用してスケジュールの内容や時間をいちいち入力する必要があり、面倒であるという問題点を有している。
【0005】
【特許文献1】特開2011−53740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、スケジュールを簡単に且つ迅速に入力することができる携帯情報端末及びこの携帯情報端末を用いた携帯情報端末システム、プログラム並びに記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯情報端末は、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取るための情報読み取り部と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する情報記憶部と、上記読み取り部で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り部で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成部と、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示部とを備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明の携帯情報端末システムは、携帯情報端末と、この携帯情報端末と通信接続されるスケジュール管理サーバとを含む携帯情報端末システムであって、上記携帯情報端末は、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取るための情報読み取り部と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する情報記憶部と、上記読み取り部で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り部で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成部と、上記スケジュール情報を上記スケジュール管理サーバとの間で送受信する通信部とを備えていると共に、上記スケジュール管理サーバは、上記スケジュール情報を上記携帯情報端末との間で送受信する通信部と、上記携帯情報端末から受信された上記スケジュール情報を記憶させる情報記憶部とを備えており、上記携帯情報端末は、この携帯情報端末からの要求に応じて上記スケジュール管理サーバの通信部から送信された上記スケジュール情報に基づいて、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の携帯情報端末は、携帯情報端末が備えている読み取り部によって、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号を読み取ることにより、携帯情報端末内に予め登録されているスケジュール内容を抽出することができ、更に、読み取り部によって、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間も読み取ることができ、よって、スケジュール内容及びスケジュールの日時の入力を省略することができ、スケジュールを携帯情報端末に入力する時間の省略を図ることができる。
【0010】
又、本発明の携帯情報端末システムは、上記携帯情報端末を用いたものであって、上記携帯情報端末の読み取り部によって読み取られることにより生成されたスケジュール情報を携帯情報端末と通信接続されるスケジュール管理サーバの情報記憶部に記憶させるものであるので、携帯情報端末が不測に破損した場合にあってもスケジュール情報が消失するようなことはなく、スケジュールを確実に確保しておくことができる。
【0011】
そして、携帯情報端末が、スケジュール管理サーバにスケジュール情報を送信した後に上記スケジュール情報が上記携帯情報端末内から削除される場合には、携帯情報端末の情報記憶部の容量の確保を図ることができると共に、携帯情報端末の動作の高速化を図ることができる。
【0012】
更に、携帯情報端末が、スケジュール管理サーバと通信できない時に情報生成部で生成されたスケジュール情報を一時的に記憶する情報記憶部を有している場合には、携帯情報端末内にスケジュール情報を生成した後にスケジュール管理サーバと通信ができない状態にあっても、媒体上の情報を読み取り部によって読み取る必要なく、情報記憶部に記憶させておくことができ、媒体上の情報の読み取り操作を繰り返し行う必要はなく手間なくスケジュール登録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】携帯情報端末システムの全体を示した模式図である。
【図2】携帯情報端末の機能構成を示した図である。
【図3】携帯情報端末のハードウエア構成を示した図である。
【図4】スマートフォンの一例を示した図である。
【図5】スケジュール管理サーバの機能構成を示した図である。
【図6】スケジュール管理サーバのハードウエア構成を示した図である。
【図7】媒体の一例を示した図である。
【図8】スケジュール定義情報の一例を示した図である。
【図9】スケジュール情報の一例を示した図である。
【図10】スケジュールを登録する手順を示したフローチャートである。
【図11】スケジュールを表示する手順を示したフローチャートである。
【図12】カレンダー表示を月表示としたときの一例を示す図である。
【図13】カレンダー表示を週表示としたときの一例を示す図である。
【図14】カレンダー表示を日表示としたときの一例を示す図である。
【図15】スケジュールを変更する手順を示したフローチャートである。
【図16】スケジュールを登録する手順を示したフローチャートである。
【図17】スケジュールを表示する手順を示したフローチャートである。
【図18】スケジュールを変更する手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の携帯情報端末及び携帯情報端末システムの一例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の携帯情報端末システム1は、移動通信ネットワーク2と、移動通信ネットワーク2に通信接続される携帯情報端末3と、移動通信ネットワーク2に通信接続されるスケジュール管理サーバ4とを含む。
【0015】
携帯情報端末3は、携帯電話機やスマートフォンなどである。携帯情報端末3は、通信基地局(図示せず)又は無線LANのアクセスポイント(図示せず)を介して無線通信可能に通信ネットワーク2に接続されており、移動通信ネットワーク2を介してスケジュール管理サーバ4と通信可能に接続されている。
【0016】
図2は、携帯情報端末3の機能構成を示した図である。図3は、携帯情報端末3のハードウエア構成を例示する図である。図2に示すように、携帯情報端末3は、機能的には、制御部3A、情報読み取り部31、情報記憶部32、情報生成部33、通信部34、表示部35及び入力部36を有している。又、携帯情報端末3は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの補助記憶装置304と、通信モジュール305と、入力モジュール306と、ディスプレイ307と、媒体上の情報を読み取る(撮影する)カメラ部などの撮影モジュール308を有している。そして、図2において説明した携帯情報端末3の各機能は、図3に示したCPU301やRAM303上に所定のプログラムを読み込ませることにより、CPU301の制御のもとで通信モジュール305、入力モジュール306、ディスプレイ307及び撮影モジュール308を作動させると共に、RAM303や補助記憶装置304におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0017】
図4は、携帯情報端末3の一例を示した外観図である。図4に示した携帯情報端末3はスマートフォンであり、LCD、タッチパネルなどを用いて表示するディスプレイ307と、その下部に操作ボタンを備えている。
【0018】
図5は、スケジュール管理サーバ4の機能構成を示した図である。図6は、スケジュール管理サーバ4のハードウエア構成を例示する図である。図5に示すように、スケジュール管理サーバ4は、機能的には、制御部4A、通信部41及び情報記憶部42を有している。スケジュール管理サーバ4は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの補助記憶装置404と、通信モジュール405と、入力モジュール406と、ディスプレイ407とを有している。そして、スケジュール管理サーバ4の各機能は、CPU401やRAM403上に所定のプログラムを読み込ませることにより、CPU401の制御のもとで通信モジュール405、入力モジュール406及びディスプレイ407を作動させると共に、RAM403や補助記憶装置404におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0019】
携帯情報端末3の制御部3Aは、CPU301を備えたものであってROM302などに記憶されているプログラムを実行することで携帯情報端末3が具備する各種機能を制御する。
【0020】
携帯情報端末3の情報読み取り部31は、媒体上の情報を読み取る(撮影する)カメラ部などの撮影モジュール308を備えたものであって、媒体を撮影し、撮影された画像から媒体5上に記載された日付情報、スケジュール記号、開始時間及び終了時間を抽出する。
【0021】
携帯情報端末3の情報記憶部32は、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの補助記憶装置304及びRAM(Random Access Memory)303を備えたものであって、スケジュール情報、スケジュール定義情報、サーバアクセス情報(ID及びパスワード)、カレンダー情報などを記憶する。
【0022】
携帯情報端末3の情報生成部33は、情報読み取り部31で抽出された日付情報、スケジュール記号、開始時間及び終了時間と、情報記憶部32に記憶されたスケジュール定義情報とに基づいてスケジュール情報を生成する。
【0023】
携帯情報端末3の通信部34は、通信事業者の通信基地局又は無線LANアクセスポイントからの電波を受け取り、電波をデータ信号に復調して制御部3Aに伝達し、逆に、制御部3Aから伝達されたデータ信号を変調し、電波として送信する。なお、データ信号には、発信、着信、通話音声、メール、文字データ、画像データなどの信号が挙げられる。
【0024】
携帯情報端末3の表示部35は、液晶パネル、有機エレクトロルミネッセンスパネル、タッチパネルなどのディスプレイ307により実現されるものであって、制御部3Aの指示によって、画像及び文字を表示する。
【0025】
携帯情報端末の入力部36は、テンキーなどの入力モジュール306を備え、上記操作ボタン、ディスプレイ307上に必要に応じて表示されるタッチキーやキーボタンなどで構成され、使用者によって操作された内容を制御部3Aに伝達する。
【0026】
スケジュール管理サーバ4の制御部4Aは、CPUを備えたものであってROMなどに記憶されているプログラムを実行することでスケジュール管理サーバ4が具備する各種機能を制御する。
【0027】
スケジュール管理サーバ4の通信部41は、受信したデータ信号を制御部4Aに伝達し、逆に、制御部4Aから伝達されたデータ信号を送信する。
【0028】
スケジュール管理サーバ4の情報記憶部42は、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの補助記憶装置及びRAM(Random Access Memory)を備えたものであって、スケジュール情報、サーバアクセス情報(ID及びパスワード)などを記憶する。
【0029】
スケジュール管理サーバ4は、例えば、desknet’s(登録商標)やサイボウズ(登録商標)などの社内グループウェアがインストールされたネットワークサーバや、YahooカレンダーやGoogleカレンダーなどのカレンダーアプリケーションを有するウェブサーバなどを利用できる。
【0030】
携帯情報端末システム1の動作を説明する。図10は、携帯情報端末システム1の動作を示したフローチャートである。先ず、使用者の操作によって、携帯情報端末3の入力部36から入力された媒体5の読み取り指示が制御部3Aに伝達される(ステップS1)。読み取り指示を受けた制御部3Aは、情報読み取り部31に指示を出し、情報読み取り部31は、媒体5を静止画として撮影し、この静止画から日付情報51、スケジュール記号記入欄52内に記載されたスケジュール記号52a、時間記入欄53に記入された時間線53a、開始時間54a及び終了時間54bをテキスト情報として読み取る(ステップS2)。
【0031】
上記媒体としては、紙、合成樹脂シート、紙と合成樹脂シートとの積層シートなどが挙げられる。図7に示したように、媒体5上には、日付情報51及び時間54が記載されていると共に、スケジュール記号52aを記入するためのスケジュール記号記入欄52、時間線53aを記入するための時間記入欄53が設けられている。なお、以下において、図7の縦方向を上下方向と、横方向を左右方向という。
【0032】
具体的には、媒体5の上端部には、例えば、9月28日(水曜日)を意味する「2011 09/28WED」などの日付情報が記載されている。なお、日付情報の表記方法は、特に限定されず、例えば、「2011 Sep 28 Wed」などであってもよい。
【0033】
そして、媒体5の左端部には一定間隔ごとに、「08 09 10・・・」のように時間54が縦方向に記載されており、この時間を始点として横方向に直線が記載されていると共に、互いに上下方向に隣接する時間54、54の中間を始点として横方向に更に直線が記載されて区画50、50・・・が形成されている。
【0034】
媒体5の各区画50の左端部には、スケジュール記号52aを記入するためのスケジュール記号記入欄52が設けられている。図7では、スケジュール記号記入欄52は二つの四角枠を二個並べることによって形成されている。そして、各四角枠内に、数字、文字又は図形を記入し、各四角枠に記入された数字、文字又は図形の組み合わせによってスケジュール記号が構成される。なお、図7では、四角枠を二個設けた場合を説明したが、二個である必要はなく、一個又は三個以上であってもよい。
【0035】
更に、媒体5の時間54とスケジュール記号記入欄52との間には上下方向に帯状の時間記入欄53が設けられている。そして、記入したいスケジュールの開始時間54aと終了時間54bとの間にある時間記入欄53内を塗りつぶすことによって時間線53aを記入するように構成されている。
【0036】
なお、媒体5上に記載される日付情報51及び時間54、並びに、媒体5上に設けられるスケジュール記号記入欄52及び時間記入欄53は、上述した通りの配列である必要はなく、日付情報51、時間54、スケジュール記号記入欄52及び時間記入欄53は、媒体5上に任意の配列で配置されていてよい。
【0037】
媒体5の具体的な使用方法について図7を参照しながら説明する。例えば、9月28日水曜日の午前10〜12時まで開催される企画会議大阪本社2F会議室を媒体5上に記入する場合、媒体5中の9月28日水曜日のページを開き、午前10〜12時の間の時間記入欄を筆記具で塗りつぶす。この際、携帯情報端末3の情報読み取り部31が読み取りやすい色で塗りつぶすことが好ましい。
【0038】
そして、開始時間である午前10時に対応する区画50に設けられているスケジュール記号記入欄52内にスケジュール記号52a「01」を記入する。なお、スケジュール記号記入欄52の右側の余白には、今回の携帯情報端末システムにおいては使用しないが、「企画会議大阪本社2F会議室」などと自筆で記入してもよい。
【0039】
携帯情報端末3の情報記憶部32内には、スケジュール内容Cがスケジュール記号52aと関連付けられているスケジュール定義情報Dが記憶されている。スケジュール定義情報Dは、スケジュール内容Cとスケジュール記号52aとが一対一対応で関連付けられており、例えば、図8に示したように、スケジュール内容である「企画会議大阪本社2F会議室」にはスケジュール記号「01」が、スケジュール内容である「月次製品販売会議大阪本社2F会議室」にはスケジュール記号「02」が、スケジュール内容である「A社訪問」にはスケジュール記号「03」が付与されている。一度しかないスケジュール内容に対応するために「その他」を設けて、このスケジュール内容「その他」にスケジュール記号を付与してもよい。スケジュール内容の設定は、使用者の使用勝手に応じて適宜、行われればよい。
【0040】
携帯情報端末3の情報記憶部32内へのスケジュール定義情報Dの記憶は、使用者が携帯情報端末3の入力部36からスケジュール定義情報を入力することによって行ってもよいし、或いは、スケジュール定義情報Dを別のパソコンなどの端末で生成し、この生成したスケジュール定義情報Dを汎用の方法で携帯情報端末3に取り込み、情報記憶部32にスケジュール定義情報Dを記憶させてもよい。
【0041】
携帯情報端末3の情報読み取り部31が媒体5上の日付情報51、スケジュール記号記入欄52内に記載されたスケジュール記号52a、時間記入欄53に記入された時間線53a、開始時間54a及び終了時間54bをテキスト情報として読み取る手順を説明する。
【0042】
媒体5には、一頁毎に四方外周縁に沿って四角枠5Aが記載されており、この四角枠5Aの全体が入るように情報読み取り部31によって媒体5を静止画として撮影する。この四角枠5Aが全体的に且つ携帯情報端末3のディスプレイの全体に表示された状態とすることによって、情報読み取り部31は、日付情報51、スケジュール記号記入欄52、スケジュール記号52a、時間記入欄53、時間線53a及び時間54を正確に認識することができる。情報読み取り部31は、得られた静止画上に、例えば、上記四角枠5Aの左上角部を(0,0)とし且つ左右方向をX軸、上下方向をY軸とした仮想座標を形成する。なお、図7では、四角枠5Aを分かりやすく示すために太い幅で表しているが、太い幅である必要はない。
【0043】
媒体5の所定位置には、情報読み取り部31が予め認識できるフォント及び大きさにて日付情報51が記載されており、情報読み取り部31は、媒体5上の日付情報51をテキスト情報として読み取る。
【0044】
媒体5にはスケジュール記号記入欄52が記載されている。このスケジュール記号記入欄52が仮想座標の所定位置に記載されていることが情報読み取り部31には予め記憶されており、情報読み取り部31はスケジュール記号記入欄52の座標情報を基にしてスケジュール記号記入欄52を認識する。
【0045】
そして、情報読み取り部31は、スケジュール記号記入欄52内に記入されているスケジュール記号52aをテキスト情報として読み取る。情報読み取り部31によるスケジュール記号52aのテキスト情報としての読み取り方法としては、汎用の方法が用いられ、例えば、ゾンデ法、パターンマッチング法、ストロークアナリシス法などが挙げられる。また、スケジュール記号記入欄52内に記入されているスケジュール記号52aをテキスト情報として読み取るにあたって、学習機能を付加してもよく、この学習機能としては、汎用の方法が用いられる。
【0046】
又、媒体5には時間54が記載されている。この時間54が仮想座標の所定位置に記載されていることが情報読み取り部31には予め記憶されており、情報読み取り部31は時間54の座標情報を基にして時間54を認識し、テキスト情報として読み取る。なお、媒体5上に記載された時間54も日付情報51と同様に情報読み取り部31が予め認識できるフォント及び大きさにて記載されている。
【0047】
更に、情報読み取り部31は、仮想座標の座標情報を基にして時間記入欄53に記入された仮想座標のY軸方向に延びる時間線53aを読み取る。そして、情報読み取り部31は、複数の時間線53aを検出した場合は、時間線53aごとに次の要領で読み取りデータを作成する。時間線53の始端及び終端をそれぞれ上下限とした範囲内において、仮想座標のY軸方向において最も上方にあるスケジュール記号52aを基準スケジュール記号52aとして特定し、この基準スケジュール記号52aが記入されているスケジュール記号記入欄52の左上部の左方向に記載されている時間53aを開始時間として認識する。情報読み取り部31は、スケジュール記号52aが記入されているスケジュール記号記入欄52の左上部の左方向に時間が記入されていない場合は、その上下に記載されている時間54、54の間の時間であって、予め設定された時間(分)を割り当て、図7においては、例えば、8時30分と認識する。
【0048】
情報読み取り部31は、仮想座標のY軸方向において、時間線53aの始端と終端をそれぞれ、上下限とした範囲内にて開始時間の基準とされた基準スケジュール記号52a以外にスケジュール記号52aが存在するか否かを検出する。情報読み取り部31は、スケジュール記号52aが存在しない時は時間線53aの終端の左方に記載されている時間54を終了時間として認識する。情報読み取り部31は、日付情報51、スケジュール記号(基準スケジュール記号)52a、開始時間54a及び終了時間54bをこれらが互いに関連付けられた一つの読み取りデータを作成する。
【0049】
一方、仮想座標のY軸方向において、時間線53aの始端と終端をそれぞれ、上下限とした範囲内にて開始時間の基準とされた基準スケジュール記号52a以外にスケジュール記号52aが存在する場合には、情報読み取り部31は、仮想座標のY軸方向に沿った下方向において、開始時間の基準とされた基準スケジュール記号52aの次に存在するスケジュール記号52aを特定する。このスケジュール記号52aが記入されているスケジュール記号記入欄52の左上部の左方向に記載されている時間53aを終了時間54bとして認識し、情報読み取り部31は、日付情報51、スケジュール記号(基準スケジュール記号)52a、開始時間54a及び終了時間54bをこれらが互いに関連付けられた一つの読み取りデータを作成する。
【0050】
更に、情報読み取り部31は、上記終了時間54bを開始時間54aとする読み取りデータの作成を行う。即ち、情報読み取り部31は、上記終了時間54bの基となったスケジュール記号52aを新たな基準スケジュール記号52aとする。次に、情報読み取り部31は、仮想座標のY軸方向において、新たな基準スケジュール記号52aが記入されているスケジュール記号記入欄52の左上部の左方向に記載されている時間と、時間線の終端をそれぞれ、上下限とした範囲内にて上述と同様の要領で終了時間54bを特定し、日付情報51、スケジュール記号(基準スケジュール記号)52a、開始時間54a及び終了時間54bをこれらが互いに関連付けられた別の一つの読み取りデータを作成する。上記手順を繰り返すことによって、時間線53aごとに一つ又は複数の読み取りデータを作成する。
【0051】
情報読み取り部31で撮影した静止画において、時間線53aが時間記入欄53の下端まで到達していない場合には、上述の要領で読み取りデータを作成して終了する。一方、情報読み取り部31で撮影した静止画において、時間線53aが時間記入欄53の下端まで到達している場合、例えば、図7で時間線53aの下端が13時に到達している場合には、次の頁の時間線53aに連続していることが考えられることから、情報読み取り部31は、制御部3Aに時間線53aが時間記入欄53の下端まで到達していることを伝達し、この伝達を受けて制御部3Aは、表示部35に指示してディスプレイ307上に「次の頁を読み取る必要がある」旨の表示を行い、使用者に次の頁の読み取りを促す。そして、使用者の操作によって、情報読み取り部31は、次の頁を静止画として撮影する。この読み取った画像において、時間線53aの始端が時間記入欄53の上端、例えば、図7においては13時から始まっている場合には、この時間線53aの下端まで前の頁の時間線53aが連続して繋がって延びているとみなして、上述と同様の要領で、読み取りデータを作成する。
【0052】
媒体5の各頁において、時間線53aが時間記入欄53の上端を始点としている時間線53aは、前の頁から連続している時間線53aの一部であると判断して前の頁にて読み取りデータを作成しているので、上記時間線53aに基づいて読み取りデータは作成しない。
【0053】
上記手順において、スケジュール記号52aが記入されたスケジュール記号記入欄52の左方にある時間記入欄53に時間線53aが記入されていない場合や、時間線53aの始端(上端)に対応するスケジュール記号記入欄52にスケジュール記号52aが記入されていない場合には、情報読み取り部31は、読み取りデータの作成を全て中止し、その旨を制御部3Aに伝達する。この伝達を受けて制御部3Aは、表示部35に指示してディスプレイ307上に「媒体5上の記入要領を確認する必要がある」旨の表示を行った上で全ての動作を終了する。
【0054】
上述したように、携帯情報端末3の情報読み取り部31によって、媒体5上に記載された日付情報51、スケジュール記号52a、並びに、時間線に対応する開始時間54a及び終了時間54bをテキスト情報として読み取り、作成された読み取りデータは制御部3Aによる指示によって情報生成部33に伝達される。
【0055】
そして、情報読み取り部31からスケジュールに関する読み取りデータを受信した情報生成部33は、制御部3Aからの指示によって、受信した読み取りデータに基づいて読み取りデータごとにスケジュール情報を生成する。
【0056】
具体的には、媒体上に記載されている日付情報51は、情報生成部33が何れの日付を意味しているかを認識できる形式で記載されており、例えば、図7の「2011 09/28WED」という日付情報は、情報生成部33は「2011年9月28日 水曜日」と認識する。
【0057】
情報生成部33は、情報記憶部32に記憶されているスケジュール定義情報の中から、情報読み取り部31から受信したスケジュール記号52aと同一のスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dを検索し(ステップS3)、同一のスケジュール記号が存在するか否かを判断し(ステップS4)、同一のスケジュール記号が存在した場合には、このスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dのスケジュール内容Cを抽出する。
【0058】
なお、情報読み取り部31から受信したスケジュール記号52aと同一のスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dがない場合と判断した場合には、情報生成部33は判断結果を制御部3Aに伝達する。判断結果を受けた制御部3Aは、表示部35に指示してディスプレイ307上に「スケジュール記号の入力が正しくない」旨の表示を行い、使用者にスケジュール記号の確認を促す(ステップS5)。
【0059】
そして、情報生成部33は、図9に示したように、日付情報、スケジュール内容C、開始時間54a及び終了時間54bが互いに関連付けられてなる一つのスケジュール情報Tを生成する。即ち、図7に示した媒体5からスケジュールの情報を情報読み取り部31から読み取った場合には、情報生成部33では、「2011年9月28日水曜日午前10〜12時の企画会議大阪本社2F会議室」を意味するスケジュール情報Tが生成される(ステップS6)。
【0060】
上記スケジュール情報Tは、上記スケジュール管理サーバ4の制御部43が日付情報、スケジュール内容C、開始時間54a及び終了時間54bが互いに関連付けられた状態で認識できるデータ形式とされている。
【0061】
このスケジュール情報Tは制御部3Aに伝達された後、制御部3Aは、スケジュール情報Tを情報記憶部32に伝達して、情報記憶部32にスケジュール情報Tを記憶させる(ステップS7)。
【0062】
又、制御部3Aは、情報記憶部32に記憶しているスケジュール管理サーバ4にアクセスするためのID及びパスワードを取得する。
【0063】
そして、制御部3Aは、通信部34を介して移動通信ネットワーク2を通じてスケジュール管理サーバ4にID及びパスワードを送信する。スケジュール管理サーバ4の制御部4Aは、携帯情報端末3から受信したID及びパスワードと、情報記憶部42に記憶しているID及びこのIDに対応するパスワードとを比較し、携帯情報端末3から受信したID及びパスワードが、情報記憶部42に記憶しているID及びこのIDに対応するパスワードに完全に一致した場合、スケジュール管理サーバ4は、携帯情報端末3から送信されたスケジュール情報Tを受け入れる(ステップS8)。
【0064】
携帯情報端末3の制御部3Aは、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信が完了したことを確認した(ステップS9)後に情報記憶部32に記憶させたスケジュール情報Tを削除する(ステップS10)。一方、制御部3Aは、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信が失敗した場合には、所定時間を置いてから再度、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信を試みる。制御部3Aは、スケジュール情報Tの再度の送信によって、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信が完了したことを確認した後に情報記憶部32に記憶したスケジュール情報Tを削除する。制御部3Aは、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信が再度、失敗した場合には、所定時間を置いてから、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信を再度、試みる。制御部3Aは、スケジュール情報Tのスケジュール管理サーバ4への送信が完了するまで上記作業を繰り返す。
【0065】
スケジュール管理サーバ4は、携帯情報端末3から送信されたスケジュール情報Tを通信部41において受信し、この受信したスケジュール情報Tは制御部4Aに送られ、この制御部4Aによって情報記憶部42に記憶される(ステップS11)。
【0066】
一方、使用者が携帯情報端末3においてスケジュール管理サーバ4に記憶したスケジュールを確認したい場合には、図11に示したように、使用者の操作によって携帯情報端末3の入力部36から制御部3Aにスケジュールの表示指令が伝達される(ステップS20)。表示指令を受信した制御部3Aは、スケジュール管理サーバ4にアクセスするために、情報記憶部32に記憶させているID及びパスワードを取得し、このID及びパスワードを通信部34を介して移動通信ネットワーク2を通じてスケジュール管理サーバ4にID及びパスワードを送信する(ステップS21)。スケジュール管理サーバ4の制御部4Aは、携帯情報端末3から受信したID及びパスワードと、情報記憶部42に記憶しているID及びこのIDに対応するパスワードとを比較し、携帯情報端末3から受信したID及びパスワードが、情報記憶部42に記憶しているID及びこのIDに対応するパスワードに完全に一致した場合、スケジュール管理サーバ4の制御部4Aは、携帯情報端末3からの要求に応じて、情報記憶部42内から、携帯情報端末3の制御部4Aが要求している月、週又は日に対応するスケジュール情報Tをその日付情報を元に抽出(ステップS22)し、この抽出したスケジュール情報Tの全てを移動通信ネットワーク2を通じて携帯情報端末3に送信する(ステップS23)。
【0067】
スケジュール情報Tを受信した携帯情報端末3の制御部3Aは、入力部36から入力されたスケジュールを確認したい月、週又は日に関するカレンダー情報を情報記憶部32から取り込む(ステップS24)。カレンダー情報とは暦のデータである。そして、制御部3Aは、カレンダー情報と共にスケジュール管理サーバ4から受信したスケジュール情報Tを表示部35に伝達し、表示部35によってディスプレイ307上にカレンダーを表示すると共に、スケジュール情報Tの日付情報を元にしてカレンダーの所定位置に、スケジュール内容C、開始時間及び終了時間を表示(カレンダー表示)する(ステップS25)。
【0068】
例えば、カレンダー表示を月表示とした場合には、図12に示したように、ディスプレイ307の中央部から上部にかけてカレンダーを表示し、カレンダーの下方に、日付、開始時間、終了時間及びスケジュール内容を表示する。なお、図12では、終了時間はディスプレイ307の大きさの都合上、表示していない。
【0069】
カレンダー表示を週表示とした場合には、図13に示したように、ディスプレイ307上に日曜日から土曜日までの一週間のカレンダーを表示し、スケジュール情報Tの日付情報、開始時間及び終了時間に対応した箇所にスケジュール内容Cを表示する。なお、カレンダーの表示は画面をスクロールすることによって月曜日から日曜日までの一週間を表示したものであってもよい。
【0070】
カレンダー表示を日表示とした場合には、図14に示したように、ディスプレイ307の上に午前0時から午後24時までの一日のカレンダーを表示し、スケジュール情報Tの日付情報、開始時間及び終了時間に対応した箇所にスケジュール内容Cを表示する。なお、カレンダーの表示は画面をスクロールすることによって一日を表示したものであってもよい。
【0071】
スケジュールの確認が終了した後、使用者の操作によって、入力部36からカレンダー表示の終了指令を制御部3Aに伝達する(ステップS26)。終了指令を受信した制御部3Aは、表示部35にカレンダー表示を終了する旨の指令を伝達し、ディスプレイ307上のカレンダー表示を終了すると共に、表示部35にて保持しているスケジュール情報Tを削除する(ステップS27)。
【0072】
又、スケジュールが変更した場合は、図15に示したように、先ず、使用者からの操作によって上述の要領で表示部35によってディスプレイ307上にカレンダー表示を行う。携帯情報端末3のディスプレイ307上に削除したいスケジュール内容Cを表示させる(ステップS30)。次に、使用者の操作によって入力部36から削除したいスケジュール内容Cが選択され、選択されたスケジュール内容が制御部3Aに伝達され、制御部3Aは、削除されるスケジュール内容Cに対応するスケジュール情報Tを特定する(ステップS31)。
【0073】
制御部3Aは、上述と同様の要領で、スケジュール管理サーバ4にアクセスし、スケジュール管理サーバ4の制御部4Aに対して情報記憶部42に記憶している、削除したいスケジュール情報Tの削除を要求する(ステップS32)。この削除要求に応じてスケジュール管理サーバ4の制御部4Aは情報記憶部42に記憶している、削除対象となっているスケジュール情報Tを削除する(ステップS33)。次に、新しいスケジュール情報Tを上述と同様の要領でスケジュール管理サーバ4の情報記憶部42に記憶させればよい。
【0074】
上述のように、本発明の携帯情報端末システム1は、情報読み取り部31によって媒体5上からスケジュールの情報を正確に且つ容易に取得することができると共に、得られたスケジュール情報は、スケジュール管理サーバ4に送信されて管理されており、携帯情報端末3に保存していないことから、携帯情報端末3を紛失し或いは破損した場合にあっても、スケジュールの情報が紛失するようなことはない。
【0075】
そして、携帯情報端末3にはスケジュール情報Tが記憶されていないので携帯情報端末3の補助記憶装置304の容量を確保でき、携帯情報端末3の処理スピードの低下を防止し、携帯情報端末3を快適に使用することができる。
【0076】
上記携帯情報端末システム1では、情報生成部33で生成したスケジュール情報Tをスケジュール管理サーバ4に送信後、携帯情報端末3の情報記憶部32からスケジュール情報Tを削除していたが、スケジュール管理サーバ4にスケジュール情報Tを送信後もスケジュール情報Tを携帯情報端末3の情報記憶部32に記憶させておいてもよい。この場合には、上述の要領でスケジュール管理サーバ4の所定のスケジュール情報Tを削除した場合には、この削除に同期するように、携帯情報端末3の情報記憶部32に記憶させている、スケジュール管理サーバ4で削除されたスケジュール情報Tに対応するスケジュール情報Tも削除される。このように、携帯情報端末3の情報記憶部32にもスケジュール情報Tを記憶しておくことによってスケジュール情報Tのバックアップをしておくことができる。
【0077】
又、上記携帯情報端末3のみで用いてもよい。なお、携帯情報端末3の構成は上述と同様であるので、携帯情報端末3の使用手順について図16を参照しながら説明する。
【0078】
先ず、使用者の操作によって、携帯情報端末3の入力部36から入力された媒体5の読み取り指示が制御部3Aに伝達される(ステップS40)。読み取り指示を受けた制御部3Aは、情報読み取り部31に指示を出し、情報読み取り部31は、媒体5を静止画として撮影し、この静止画から日付情報51、スケジュール記号記入欄52内に記載されたスケジュール記号52a、時間記入欄53に記入された時間線53a、開始時間54a及び終了時間54bをテキスト情報として読み取る(ステップS41)。なお、媒体5は上述と同様であるのでその説明を省略する。
【0079】
携帯情報端末3の情報記憶部32内には、上述と同様の要領で、スケジュール内容Cがスケジュール記号52aと関連付けられているスケジュール定義情報Dが記憶されている。
【0080】
上述したように、携帯情報端末3の情報読み取り部31によって、媒体5上に記載された日付情報51、スケジュール記号52a、開始時間54a及び終了時間54bをテキスト情報として読み取り、取得されたデータは制御部3Aによる指示によって情報生成部33に伝達される。
【0081】
情報生成部33は、情報記憶部32に記憶されているスケジュール定義情報の中から、情報読み取り部31から受信したスケジュール記号52aと同一のスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dを検索し(ステップS42)、同一のスケジュール記号が存在するか否かを判断し(ステップS43)、同一のスケジュール記号が存在した場合には、このスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dのスケジュール内容Cを抽出する。
【0082】
情報読み取り部31から受信したスケジュール記号52aと同一のスケジュール記号を有するスケジュール定義情報Dがない場合と判断した場合には、情報生成部33は判断結果を制御部3Aに伝達する。判断結果を受けた制御部3Aは、表示部35に指示してディスプレイ307上に「スケジュール記号の入力が正しくない」旨の表示を行い、使用者にスケジュール記号の確認を促す(ステップS44)。
【0083】
そして、情報生成部33は、図9に示したように、日付情報、スケジュール内容C、開始時間54a及び終了時間54bが互いに関連付けられてなる一つのスケジュール情報Tを生成する(ステップS45)。
【0084】
このスケジュール情報Tは制御部3Aに伝達された後、制御部3Aは、スケジュール情報Tを情報記憶部32に伝達して、情報記憶部32にスケジュール情報Tを記憶させる(ステップS46)。
【0085】
一方、使用者が携帯情報端末3においてスケジュールを確認したい場合には、図17に示したように、使用者の操作によって携帯情報端末3の入力部36から制御部3Aにスケジュールの表示指令が伝達される(ステップS50)。表示指令を受信した制御部3Aは、情報記憶部32内から、スケジュールの表示指令が要求している月、週又は日に対応するスケジュール情報Tをその日付情報を元に抽出して取り込む(ステップS51)。そして、制御部3Aは、情報記憶部32から取り出したカレンダー情報と共に抽出したスケジュール情報Tを表示部35に伝達し、表示部35によってディスプレイ307上にカレンダーを表示すると共に、スケジュール情報Tの日付情報を元にしてカレンダーの所定位置に、スケジュール内容C、開始時間などを表示(カレンダー表示)する(ステップS52)。
【0086】
スケジュールの確認が終了した後、使用者の操作によって、入力部36からカレンダー表示の終了指令を制御部3Aに伝達する(ステップS53)。終了指令を受信した制御部3Aは、表示部35にカレンダー表示を終了する旨の指令を伝達し、表示部35によってディスプレイ307上のカレンダー表示が終了されると共に、表示部35にて保持しているスケジュール情報Tを削除する(ステップS54)。
【0087】
又、スケジュールが変更した場合は、図18に示したように、先ず、使用者からの操作によって上述の要領で携帯情報端末3のディスプレイ307上に削除したいスケジュール内容Cを表示させる(ステップS60)。次に、使用者の操作によって入力部36から削除したいスケジュール内容Cが選択され、選択されたスケジュール内容が制御部3Aに伝達され、制御部3Aは、削除されるスケジュール内容Cに対応するスケジュール情報Tを特定する(ステップS61)。
【0088】
制御部3Aは、入力部36からの削除指令に基づいて情報記憶部32に記憶しているスケジュール情報Tを削除する(ステップS62)。次に、新しいスケジュール情報Tを上述の要領で必要に応じて情報記憶部32に記憶させればよい。
【符号の説明】
【0089】
1 携帯情報端末システム
2 移動通信ネットワーク
3 携帯情報端末
3A 制御部
31 情報読み取り部
32 情報記憶部
33 情報生成部
34 通信部
35 表示部
36 入力部
4 スケジュール管理サーバ
4A 制御部
41 通信部
42 情報記憶部
43 制御部
5 媒体
50 区画
51 日付情報
51a スケジュール記号
52 スケジュール記号記入欄
52a スケジュール記号
53 時間記入欄
53a 時間線
54 時間
54a 開始時間
54b 終了時間
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 補助記憶装置
305 通信モジュール
306 入力モジュール
307 ディスプレイ
308 撮影モジュール
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 補助記憶装置
405 通信モジュール
406 入力モジュール
407 ディスプレイ
C スケジュール内容
D スケジュール定義情報
T スケジュール情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取るための情報読み取り部と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する情報記憶部と、上記読み取り部で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り部で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成部と、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示部とを備えていることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
携帯情報端末に、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取る情報読み取り手順と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する定義情報記憶手順と、上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り手順で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成手順と、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項3】
スケジュール管理サーバと通信接続される携帯情報端末に、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取る情報読み取り手順と、スケジュール内容が上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する定義情報記憶手順と、上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り手順で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成手順と、カレンダーの表示と共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項4】
携帯情報端末と、この携帯情報端末と通信接続されるスケジュール管理サーバとを含む携帯情報端末システムであって、上記携帯情報端末は、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取るための情報読み取り部と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する情報記憶部と、上記読み取り部で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り部で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成部と、上記スケジュール情報を上記スケジュール管理サーバとの間で送受信する通信部とを備えていると共に、上記スケジュール管理サーバは、上記スケジュール情報を上記携帯情報端末との間で送受信する通信部と、上記携帯情報端末から受信された上記スケジュール情報を記憶させる情報記憶部とを備えており、上記携帯情報端末は、この携帯情報端末からの要求に応じて上記スケジュール管理サーバの通信部から送信された上記スケジュール情報に基づいて、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示部を備えていることを特徴とする携帯情報端末システム。
【請求項5】
携帯情報端末は、スケジュール管理サーバにスケジュール情報を送信した後に上記スケジュール情報は上記携帯情報端末内から削除されることを特徴とする請求項4に記載の携帯情報端末システム。
【請求項6】
携帯情報端末は、スケジュール管理サーバと通信できない時に情報生成部で生成されたスケジュール情報を一時的に記憶する情報記憶部を有していることを特徴とする請求項5に記載の携帯情報端末システム。
【請求項7】
スケジュール管理サーバと通信接続される携帯情報端末に、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取る情報読み取り手順と、スケジュール内容がスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する定義情報記憶手順と、上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り手順で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成手順と、上記スケジュール情報を上記スケジュール管理サーバとの間で送受信する通信手順と、上記携帯情報端末からの要求に応じて上記スケジュール管理サーバから送信された上記スケジュール情報に基づいて、カレンダーと共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項8】
スケジュール管理サーバと通信接続される携帯情報端末に、媒体上に記載された日付情報、スケジュール記号記入欄内に記載されたスケジュール記号、時間記入欄に記入された時間線、開始時間及び終了時間を読み取る情報読み取り手順と、スケジュール内容が上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と関連付けられてなるスケジュール定義情報を記憶する定義情報記憶手順と、上記読み取り手順で読み取られたスケジュール記号と同一のスケジュール記号を有する上記スケジュール定義情報のスケジュール内容を抽出し、このスケジュール内容に上記日付情報並びに上記情報読み取り手順で読み取られた上記開始時間及び上記終了時間を関連付けてスケジュール情報を生成する情報生成手順と、上記スケジュール情報を上記スケジュール管理サーバとの間で送受信する通信手順と、上記携帯情報端末からの要求に応じて上記スケジュール管理サーバから送信された上記スケジュール情報に基づいて、カレンダーの表示と共に上記スケジュール情報の日付情報、開始時間及び終了時間に基づいてスケジュール内容を表示する表示手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図4】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2013−89213(P2013−89213A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232540(P2011−232540)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(592182399)ダイゴー株式会社 (2)
【Fターム(参考)】