説明

摘採機用露払いアタッチメント

【課題】作物表面に略均一な強さの風を送出することができ、従来からある摘採機にも取り付けられる摘採機用露払いアタッチメントを提供する。
【解決手段】本発明の摘採機用露払いアタッチメント1は、風を送り出す送風部2と、送風部2から送り出された風を導く二本のホース部3a,3bと、下面4aを作物を跨ぐようにアーチ状に形成してあり、一方のホース部3aを一端側に連結し、他方のホース部3bを他端側に連結してある吹出部4と、吹出部4の下面4aに沿い前側に開口したスリット状の吹出口5と、を備えたことを特徴とする。
このようなスリット状の吹出口5を設けることにより、作物に略均一な強さの風を送出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶樹や葉物野菜などの作物に付着した雨や朝霧などの水滴を風で払い落とすことができる摘採機用露払いアタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
茶樹や葉物野菜などの作物を摘採機で摘採する際、葉の表面に雨や朝露などにより水滴が付着していることがあり、この場合、刈り取った葉が、収容途中の段階で付着したり、刃に付着したりするなどして摘採効率が悪くなることがある。また、収穫物の品質価値を上げるため、水分が付着しなくなるのを待ち、作業を行うことがしばしばある。
そこで、摘採機で摘採する前に、露払い機で作物に対して送風し、葉の表面に付着した水滴を払い落とすことが行われている。
【0003】
従来の露払い機としては、送風管の先端を茶樹の上面に沿うように左右に分岐させて分岐管を形成し、この分岐管に進行方向に向け円筒状に突出した吹出口を間隔をおいて複数設け、この吹出口から茶樹に向かい風を吹き出して、葉の表面に付着した水滴を払い落とせるようにした手持ち式の露払い機がある(下記特許文献1参照)。
また、上記と同様な構成の露払い機を、茶葉摘採機の前方に取り付け、水滴を払い落としながら、摘採を行なうことができるようにした摘採機がある(下記特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開昭56−5005号公報(請求項1,第1図など)
【特許文献2】特開2001−28号公報(請求項1,図7など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のように複数の円筒状の吹出口を設けた露払い機は、吹出口付近は風が強いが、隣接する吹出口間付近は風が弱くなり、葉の表面に付着した水滴を払い落としきれないことがあった。
上記特許文献2に記載の摘採機は、露払いを行いながら摘採を行なうこともでき作業を容易にさせることができるものであり、従来からある摘採機にこのような機能を持たせられたら便利である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、作物表面に略均一な強さの風を吹き付けることができ、従来からある摘採機にも取り付けられる摘採機用露払いアタッチメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の摘採機用露払いアタッチメントは、風を送り出す送風部と、送風部から送り出された風を導く二本のホース部と、下面を作物を跨ぐようにアーチ状に形成してあり、一方のホース部を一端側に連結し、他方のホース部を他端側に連結してある吹出部と、吹出部の下面に沿い前側に開口したスリット状の吹出口と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように、吹出口をスリット状にすることにより、作物表面の全体に強い風を吹き付けることができるため、露払いを確実に行うことができる。
【0009】
上記摘採機用露払いアタッチメントは、吹出部の下面に沿い前側に突出した突出部を形成し、この前方に前記吹出口を設けるのが好ましく、また、前記両ホース部を、外側斜め上方から吹出部に連結してあるのが好ましく、さらに、前記吹出部を、断面逆三角形状に形成してあるのが好ましい。
【0010】
このような構成とすることにより、風速が早まり、より強い風を作物に送出することができる。
【0011】
前記摘採機用露払いアタッチメントは、前記吹出口から吹き出す風の風速が25〜65m/sであり、吹出口の角度が水平方向に対して上向き10°〜下向き45°であるのが好ましい。
【0012】
このような風速及び角度にすることにより、作物に付着した水滴を好適に落とすことができる。
【0013】
前記摘採機用露払いアタッチメントは、茶樹畝に用いるのが好適である。
【0014】
前記摘採機用露払いアタッチメントを、摘採機に前記吹出口が作物の上方0〜30cmに位置するように備え付けて、露払い作業をしながら摘採作業をすることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を説明する。但し、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
【0016】
本発明の一実施形態の摘採機用露払いアタッチメント1は、図1〜3に示すように、風を送り出す送風部2と、送風部2から送り出された風を導く二本のホース部3a,3bと、下面4aを作物を跨ぐようにアーチ状に形成してあり、一方のホース部3を一端側に連結し、他方のホース部3を他端側に連結してある吹出部4と、吹出部4の下面4aに沿い前側に開口したスリット状の吹出口5と、を備えたことを特徴とするものであり、本実施形態では、茶樹畝用摘採機6の基板部6aの前方に設けた柵6bに取り付けてある。
【0017】
送風部2は、ガソリンエンジンなどの駆動部21と、2つのファン部22a,22bと、鉛蓄電池などのバッテリー部23と、これらを載せるフレーム部24とを備え、フレーム部24は、外側を一段低く形成した段状の台部24aと、その上段後側に上向きに立ち上げた下方開口のコ字状棒材24bとを備えており、棒材24bの上部に設けたフック部25を柵6bの進行方向左手側に引っ掛けて送風部2を摘採機6に取り付けることができる。
駆動部21は、台部24aの下段に載せてあり、2つのファン部22a,22bは、台部24aの上段に進行方向に並行させて載せてあり、両ファン部22a,22bの軸は、連動して回転するように連結してあるとともに、駆動部21側に突出させてあり、この突出部分と駆動部21の出力軸とにベルトを掛け回して、駆動部21の運転により両ファン部22a,22bが回転して、風を送り出すようにしてある。
バッテリー部23は、台部24aの上段に、ファン部22bよりも内側に載せてあり、駆動部21のスタート時の電源や後述するモータ部101の電源などとして用いることができる。
【0018】
ホース部3a,3bは、ファン部22a,22bから送り出された風を吹出部4に流し出すものであり、合成樹脂からなり、蛇腹状に形成され、伸縮性のあるものである。
ホース部3a,3bは、一端側をファン部22a,22bにそれぞれ連結してある。
【0019】
吹出部4は、柵6aに懸架した上下動ユニット7に取り付けてあり、図4に示すように、幅方向に伸び、内部を空隙とした断面逆三角形状に形成し、この両端面を上向きの傾斜面41a,41bとしてあり、この傾斜面41a,41b内には、円孔が形成してあり、この円孔の縁は、面41a,41bに対して略垂直に突出させて連結部42a,42bとしてある。一端側の連結部42aには、一方のホース部3aの他端側が外側斜め上方から連結され、他端側の連結部42bには、他方のホース部3bの他端側が外側斜め上方から連結されるようにしてある。
吹出部4の下面4aは、茶樹畝の表面に沿うように上方に凹ませたアーチ状に形成してあり、吹出部4の前面4bの下端には、下面4aに沿いアーチ状に前側に突出させた突出部43が形成してあり、突出部43の先端には、吹出口5が形成してある。突出部43の突き出し幅は、3mm〜10mm、好ましくは5mm〜8mmとする。
吹出部4の上面4cの両端側寄りには、矩形板状の固定ブラケット44が、対面するように上方に突出させて固定してあり、この面内に円孔が形成してある。
吹出部4の後面4dの幅方向中間付近には、矩形板状の取付ブラケット45が、縦向きに後側に突出させて固定してあり、この面内に円孔が形成してある。
【0020】
吹出口5は、風を茶樹畝に対して送り出す箇所であり、細長湾曲型のスリット状に形成してあり、この開口には、複数の整流板51が取り付けられ、中央の整流板51は開口端縁に直交して取り付けてあり、他の整流板51は、上端部を中央側に傾けてて取り付けてあり、垂直方向に対して約20°の角度を設けて取り付けてある。
吹出口5の開口幅は、3mm〜5mm、好ましくは4mm〜5mmとする。
【0021】
上下動ユニット7は、吹出部4を上下方向に移動させることができるものであり、レールユニット8と、レールユニット8の前側でスライドするスライドユニット9と、スライドユニット9を駆動させるモータユニット10と、を備えている。
【0022】
レールユニット8は、上下方向に伸びたリップ溝型のレール材81を、長手開口が外向きになるように左右に並行させてあり、これらは、その後面の上端寄りに設けた連結部材82と、下端寄りに設けた固定部材83とにより連結してある。
連結部材82は、コ字状に折り曲げたパイプ材の両先端部を、それぞれのレール材81の後面に横向きに突出するように固定してあり、連結部材82の中間付近には、フック部84が設けてある。このフック部84は、柵6bの中間付近に引っ掛けて上下動ユニット7を摘採機6に取り付けることができるようにしてある。
固定部材83は、摘採機6の基板部6aの前面幅と略同じ長さの長尺角柱状に形成してあり、両端部を締結部材などにより基板部6aの前面に固定し、レール材81の後側に位置させ、その下端寄りを固定してある。
【0023】
スライドユニット9は、レール材81の前側をスライドするスライド材91と、そのスライド材91に固定し、吹出部4を支える支持部92とを備えている。
スライド材91は、矩形状板材を断面略コ字状に折り曲げた形状としてあり、この一側面内側に2つのローラを配し、該ローラがレール材81内を転がり、スライド材91がレール材81の前面をスライドするようにしてある。スライド材91の前面には、支持材92が設けてあり、支持材92は、それぞれのスライド材91の前面から下方に伸びる円柱棒状の固定部92aと、両端部を前側に突出するように折り曲げた円柱状棒材からなる支持部92bとを備え、支持部92bの中間付近を固定部92aの下端部に架設して固着してある。
【0024】
支持部92bの両先端部には、後側下方隅部を斜めに切欠いた矩形板状の支持板93が対面するように取り付けてあり、支持板93の前側下方隅部に設けた円孔と吹出部4の固定ブラケット44の円孔とに締結部材を挿し込み、回転可能に連結してある。
両支持板93の上側には、上方に突出し、先端を上方が開口するC状に形成したホース支持部94が形成してあり、ホース部3a,3bが支持できるようにしてある。また、両支持板93の前側には、板材を下方に突出しするように取り付け、その両下端部に、吹出口5前側に位置する、上方に膨らんだ湾曲状のガード部95が架設されており、ガード部95により吹出口5に直接枝などが当たらないようにしてある。
【0025】
支持部92bの中間付近には、円孔を形成してある矩形状板の取付部92cを、前側に突出するように縦向きに形成してあり、角度調整部材71を取り付けることができるようにしてある。
角度調整部材71は、長円状板の面内に細長状の長孔と円孔とを長手中心線上に設けた形状としてあり、該長孔と取付部92cの円孔に、角度調整部材71がスライド可能に締結部材で固定し、角度調整部材71の円孔と吹出部4の取付ブラケット45の円孔とに、締結部材を挿し込み、これらを回転可能に連結し、角度調整部材71をスライドさせることにより吹出部4の角度が調整できるようにしてある。この際、吹出口5の角度が、水平方向に対して上向き10°〜下向き45°、好ましくは0°〜下向き35°の向きに調整できるようにしてある。
【0026】
モータユニット10は、レール材81間に配したモータ部101と、レール材81間の下方の左右方向に位置させ、モータ部101の駈動により回転する回転軸102と、回転軸102の両端側に固定したスプロケット103と、レール材81の上方の内側に配したスプロケット104と、上下のスプロケット103,104に掛け回したチェーン部105とを備えており、チェーン部105はスライド材91の内側側面に固定してある。
【0027】
なお、上記した駆動部21及びモータ部101は、柵6bに取り付けた操作部11に導線で接続し、これらの駆動を操作できるようにしてある。
【0028】
以下に、摘採機用露払いアタッチメント1の使用方法を説明する。
まず、吹出部4の高さ及び角度を調整する。
吹出部4の高さは、茶樹畝の表面から上方に0〜30cm、好ましくは0〜20cm、さらに好ましくは0〜10cmの位置に設定する。この設定は、モータユニット10を作動させることにより行うことができる。モータユニット10は、モータ部101を回転させることにより回転軸102が回転し、それとともにスプロケット103も回転してチェーン104が回り、チェーン104に固定したスライド材91を上下動させることができ、これにより、吹出部4の高さを好ましい位置に設定できる。
吹出部4の角度は、吹出口5が水平方向に対して上向き10°〜下向き45°、好ましくは0°〜下向き35°の向きになるように設定する。この設定は、角度調整部材71をスライドさせて、適宜位置で締結固定することにより調整することができる。
【0029】
次に、吹出口5から吹出す風の風速を調整する。
吹出口5から吹き出す風の風速は、25〜65m/s、好ましくは30〜65m/sに設定する。この設定は、送風部2を制御することにより行うことができる。送風部2は、駆動部21を始動させ、ファン部22a,22bを動かして風をホース部3a,3bに送り出す。ホース部3a,3bを流れてきた風は、吹出部4内に入り込み、吹出口5から吹出される。駆動部2の運転を調整しながら、吹出口5付近の風速を測定し、最適な風速になるように調整することができる。
【0030】
このように、それぞれを調整し終えた後、摘採機6の運転を始める。茶樹畝には、吹出口5から吹出された風が当たり、葉などの付着していた水滴や虫などが払い落とされる。その後、摘採機6の摘採装置により、これらの葉が摘採されるので、葉には水滴などの水分が付着しておらず摘採作業が容易になる。
【0031】
作業をし終えた後は、駆動部21の運転を停止させ、送風を止め、摘採機用露払いアタッチメント1を取り外すことができる。
取り外す際、送風部2は、フック部25を柵6bから外すことにより、摘採機6から取り外すことができ、吹出部4は、モータ部101を駆動させて、上方に移動させ、固定部材83の両端部の締結部材を緩めて外し、フック部84を柵6bから外すことにより、上下動ユニット7とともに摘採機6から取り外すことができる。
【0032】
摘採機用露払いアタッチメント1を取り付ける際は、少なくともフック部25,84を摘採機の前側の柵などに引っ掛ければよく、従来からある摘採機にも容易に取り付けることができる。
【0033】
このように、本発明の摘採機用露払いアタッチメントは、従来からある摘採機にも着脱容易であり、雨天、朝霧や雨上がりなど作物に水滴が付着している場合でも、摘菜作業を行うことができる。
【0034】
本発明では、吹出口をスリット状に形成したため、作物全体に風を当てることができ、また、強い風を送り出すことができ、作物に付着した水滴を確実に払い落とすことができる。
【0035】
上記実施形態では、摘採機用露払いアタッチメントは、茶樹畝に対して好適に設計してあるが、他の作物、例えば、しそ、ほうれん草、ベビーリーフ、モロヘイヤなどに対して用いることもでき、これらに対して好適なように吹出部の下面形状などを適宜変更することもできる。
【0036】
(性能テスト)
試験品を作成して性能テストを実施した。以下、その説明をする。
【0037】
(試験品1)
図6に示すようにスリット状の吹出口(開口幅4mm)を有する吹出部を作成し、これを摘採機用露払いアタッチメントに取り付けた。これを用いて、吹出口の進行方向右側端部を基準点(0cm)として、そこから吹出口に沿い10cm毎に中間の90cmの箇所まで風速測定を行った。風速測定は、吹出口直近(0cm)と吹出口から10cmの2箇所で行い、風速計で測定した。
この際、駆動部としてはガソリンエンジンのホンダGX390(本田技研工業製)を用い、ファン部としては、(株)寺田製作所製乗用摘採機で使用のターボブロアを用い、回転数6080rpmで行った。
その結果を表1及び図7に示す。
【0038】
【表1】

【0039】
(試験品2)
図8に示すように適宜間隔の円筒状の吹出口を有する吹出部を作成し、これを摘採機用露払いアタッチメントに取り付けた。これを用いて、吹出口の進行方向右側の吹出口を基準点(0cm)として、そこから吹出口に沿い4.5cm毎に中間の81cmの箇所まで風速測定を行った。風速測定は、吹出口直近(0cm)と吹出口から10cmと吹出口から20cmの3箇所で行い、風速計で測定した。
この際、駆動部としてはガソリンエンジンのホンダGX390(本田技研工業製)を用い、ファン部としては(株)寺田製作所製乗用摘採機で使用のターボブロアを用い、回転数7230rpm)で行った。
その結果を表2及び図9に示す。
【0040】
【表2】

【0041】
(結果)
試験品1では、どの箇所でも略均一の風速の風が吹出されていたが、試験品2では、風速のばらつきが大きい。また、試験品1と略同じ風速を吹出させるためには試験品2ではファンの回転数を上げなければならない。
このため、スリット状の吹出口形状であれば、作物に全体に強い風を送り出し、作物に付着した水滴を確実に払い落とせるが、円筒状の吹出口形状であれば、作物に付着した水滴を払い落とせない箇所が出てくるものである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の摘採機用露払いアタッチメントを摘採機前方に取り付けた状態を示した斜視図である。
【図2】図1の摘採機用露払いアタッチメントにおいて、ホース部を一部省略した斜視図である。
【図3】図1の摘採機用露払いアタッチメントにおいて、ホース部を一部省略した正面図である。
【図4】図1の摘採機用露払いアタッチメントの構成部品である吹出部を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)の円で囲んだ箇所の拡大図である。
【図5】図1の摘採機用露払いアタッチメントにおいて、吹出部を上方に移動させた状態を示した斜視図である。
【図6】試作品1の吹出部を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【図7】試験品1の風速測定の結果を示したグラフである。
【図8】試作品2の吹出部を示した正面図である。
【図9】試作品2の風速測定の結果を示したグラフである。
【符号の説明】
【0043】
1摘採機用露払いアタッチメント
2送風部
21駆動部
22a,22bファン部
23バッテリー部
24フレーム部
24a台部
24b棒材
25フック部
3a,3bホース部
4吹出部
4a下面
4b前面
4c上面
4d後面
41a,41b傾斜面
42a,42b連結部
43突出部
44固定ブラケット
45取付ブラケット
5吹出口
6摘採機
6a基板部
6b柵
7上下動ユニット
71角度調整部材
8レールユニット
81レール材
82連結部材
83固定部材
84フック部
9スライドユニット
91スライド材
92支持材
92a固定部
92b支持部
92c取付部
93支持板
94ホース支持部
95ガード部
10モータユニット
101モータ部
102回転軸
103スプロケット
104スプロケット
105チェーン
11操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
風を送り出す送風部と、送風部から送り出された風を導く二本のホース部と、下面を作物を跨ぐようにアーチ状に形成してあり、一方のホース部を一端側に連結し、他方のホース部を他端側に連結してある吹出部と、吹出部の下面沿いに前側に開口したスリット状の吹出口と、を備えた摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項2】
吹出部の下面沿いに前側に突出した突出部を形成し、この前方に前記吹出口を設けた請求項1に記載の摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項3】
前記ホース部を、外側斜め上方から吹出部に連結してある請求項1又は2に記載の摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項4】
前記吹出部を、断面逆三角形状に形成してある請求項1〜3のいずれかに記載の摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項5】
前記吹出口から吹き出す風の風速が25〜65m/sであり、吹出口の角度が水平方向に対して上向き10°〜下向き45°である請求項1〜4に記載の摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項6】
前記作物が、茶樹畝である請求項1〜6のいずれかに記載の摘採機用露払いアタッチメント。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の摘採機用露払いアタッチメントを、前記吹出口が作物の上方0〜30cmに位置するように備え付けた摘採機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−136661(P2010−136661A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315224(P2008−315224)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(591014972)株式会社 伊藤園 (213)
【出願人】(000145116)株式会社寺田製作所 (90)
【Fターム(参考)】