播種機
【課題】 播種作業を自動化すると共に、規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるようにする。
【解決手段】 育苗トレー供給手段５によってベルトコンベア２上に載せた育苗トレー４を間欠的に順次播種手段１０に輸送する。播種手段１０によって播種した後、育苗トレー４を搬出手段９により搬出する。播種手段１０における種子供給ホッパ１１とトレー１２とに振動発生手段１３によって垂直方向の振動を付与する。吸引ノズル１８は、その下端面１８ａが、振動によって跳躍する種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・の上方に位置するものであるから、跳躍する種子Ｓのうちで吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９の夫々に近づいたものだけが吸着される。
【解決手段】 育苗トレー供給手段５によってベルトコンベア２上に載せた育苗トレー４を間欠的に順次播種手段１０に輸送する。播種手段１０によって播種した後、育苗トレー４を搬出手段９により搬出する。播種手段１０における種子供給ホッパ１１とトレー１２とに振動発生手段１３によって垂直方向の振動を付与する。吸引ノズル１８は、その下端面１８ａが、振動によって跳躍する種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・の上方に位置するものであるから、跳躍する種子Ｓのうちで吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９の夫々に近づいたものだけが吸着される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野菜工場における播種作業を自動化するものであって、規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるようになした播種機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
野菜工場における播種作業は、従来にあっては人手によって育苗トレーの区割苗床の夫々に所定の粒数の種子を播くか、或いはまた、穴の開いた筒状のローラーを用い、該ローラーを回転させて各穴から種子を放出させて播くようにしていた。
【０００３】
しかし、これらいずれの手段によっても人手によって行う作業であり、多大な労力と時間を要するものである。また、後者の手段の場合には種子の数の正確な制御ができないという問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、播種作業を自動化することによって、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消し、且つまた規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるようになした播種機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
而して、本発明の要旨とするところは、育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアに、積み重ねて収容した育苗トレーを一個宛載せる育苗トレー供給手段と、前記ベルトコンベアの移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア上の育苗トレーにおける各区割苗床に運搬して落下させる播種手段と、播種済みの育苗トレーを受け取って搬出する手段とからなる播種機であって、
前記播種手段を、底板が後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口を設けた、前記ベルトコンベアの上方において該ベルトコンベアと直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパと、前記種子供給ホッパの底板に連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレーと、前記種子供給ホッパとトレーに所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段と、モータを駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレーの直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレーにおける区割苗床の直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アームと、前記回動アームに連結部材を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置に接続した吸引管と、前記吸引管の下面に軸方向に沿って列設した、下端面に所定の口径の吸引口を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズルとをもって構成し、前記吸引ノズルは、それが前記トレー上に位置するときにおいては、その下端面が、前記トレー上の振動によって跳躍する種子の上方に位置するようになした播種機にある。
【０００６】
また、上記構成において、種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となしてもよい。
【０００７】
また、上記構成において、トレーの底板を、網状に構成してもよい。
【０００８】
また、上記構成において、吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化するようにしてもよい。
【０００９】
また、上記構成において、種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置するようにしてもよい。
【００１０】
また、上記構成において、吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになしてもよい。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は上記の如き構成であり、播種作業を自動化するものであるから、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消することができるものである。且つまた、規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるものである。
【００１２】
また、種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となした場合には、供給する種子の種類を他のものに変えるとき、種子供給ホッパをトレーと反対側に反転させて倒すことにより、種子供給ホッパの内部とトレー上にある種子を一度に排出することができ、該作業を迅速に行うことができる。
【００１３】
また、トレーの底板を、網状に構成した場合には、トレー上の種子が振動によって擦れ合った際に生じる表皮の剥落等による滓が網目から抜け落ちるから、トレー上に溜まり、舞い上がる斯かる滓の吸引ノズルの吸引口への吸い込みによる目詰まりを防止することができる。
【００１４】
また、吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化するようにした場合には、吸引ノズル本体の吸引口が目詰まりしたり、内部が汚れたりしたときに掃除する場合、或いは吸引口の口径や数を他のものと交換する場合等に便利である。
【００１５】
また、種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置するようにした場合には、トレー上の種子が振動によって擦れ合った際に生じる静電気を除去することができる。そして、これにより吸引ノズルの下端面における吸引口以外の部分に種子が静電気により付着することを防止することができ、正確に所定の粒数の種子を播く上で一層効果的である。
【００１６】
また、吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした場合には、吸引口の口径や数を他のものと交換する場合等に、一度に吸引ノズル全てを交換することができ、きわめて便利である。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の実施形態に係る播種機の概略的説明図であり、正面側から看た図である。
【図２】同平面側から看た図である。
【図３】播種手段の部分の説明図である。
【図４】播種手段における回動アームと吸引管部分の拡大図である。
【図５】吸引管の正面図である。
【図６】吸引ノズルにおける筒状連結部の正面図である。
【図７】吸引ノズルにおける筒状連結部の平面図である。
【図８】吸引ノズルにおける吸引ノズル本体の正面図である。
【図９】吸引ノズルにおける吸引ノズル本体の底面図である。
【図１０】吸引ノズルの正面図である。
【図１１】吸引ノズルによる種子の吸着状態の説明図である。
【図１２】育苗トレー供給手段の概略的説明図であり、正面側から看た図である。
【図１３】同平面側から看た図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【００１９】
図中、１は播種機である。また、該播種機１は、後記ベルトコンベアと、育苗トレー供給手段と、播種手段と、育苗トレー搬出手段とからなるものである。
【００２０】
２はベルトコンベアであり、後記育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するものである。また、該ベルトコンベア２は、モータ（図示せず。）を回転駆動源とする駆動プーリ（図示せず。）と従動プーリ３との間に掛け回されている。
【００２１】
４、４、４・・・は育苗トレーであり、４ａ、４ａ、４ａ・・・は該育苗トレー４におけるスポンジ等からなる各区割苗床である。また、図示した例においては、各育苗トレー４は、前後方向に１２列とすると共に各列を２４に区割りして、合計２８８の区割苗床４ａを収容している。尚、この区割苗床４ａの個数は、これに限らず適宜に選択される。
【００２２】
５は育苗トレー供給手段である。また、該育苗トレー供給手段５は、前記ベルトコンベア２に、積み重ねて収容した育苗トレー４を一個宛載せるものである。また、該育苗トレー供給手段５は、育苗トレー４を、該育苗トレー４の外端を保持する支持枠（図示せず。）をもって所要の間隔をおいて各段に保持する育苗トレー供給台車５Ａと、前記育苗トレー供給台車５Ａの前方、即ち前記ベルトコンベア２側に配設した、前記育苗トレー供給台車５Ａの下側の各段の育苗トレー４、４間に順次入り込み、水平方向に回転しつつベルトコンベア２側に移動する供給ベルトコンベア６と、前記供給ベルトコンベア６を所定のタイミングで水平方向に往復移動させる手段７と、前記供給ベルトコンベア６の往復移動手段７を所定のタイミングで各育苗トレーの間隔を一ピッチとして降下させると共に、供給ベルトコンベア６が育苗トレー４をその上面に載せたら再び最上部迄上昇させるリフト装置８とからなるものである。尚、該育苗トレー供給手段５は、本実施形態に限らず他の構成としてもよく、また公知の構成を採用するようにしてもよい。
【００２３】
９は播種済みの育苗トレー４を受け取って搬出する手段であり、その構成は前記育苗トレー供給手段５と同様であるから説明は省略する。尚、該手段９において、受け取った育苗トレー４は、前記育苗トレー供給手段５にあっては育苗トレー供給台車５Ａの最上段のものから順次送り出すようにしているのに対して、最下段から順に上に積み重ねるようにしている点において相違している。また、該手段としては、本実施形態に限らず他の構成としてもよく、また公知の構成を採用するようにしてもよい。
【００２４】
１０は前記ベルトコンベア２の移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア２上の育苗トレー４における各区割苗床４ａ、４ａ、４ａ・・・に運搬して落下させる播種手段である。
【００２５】
また、該播種手段１０は、底板１１ａが後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口１１ｂを設けた、前記ベルトコンベア２の上方において該ベルトコンベア２と直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパ１１と、前記種子供給ホッパ１１の底板１１ａに連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレー１２と、前記種子供給ホッパ１１とトレー１２に所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段１３（超音波振動子）と、モータ１５を駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレー１２の直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレー４における区割苗床４ａの直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アーム１４と、前記回動アーム１４に連結部材１６を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置（図示せず。）に接続した吸引管１７と、前記吸引管１７の下面に軸方向に沿って列設した、平坦な下端面１８ａに所定の口径の吸引口１９、１９、１９を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズル１８とをもって構成し、前記吸引ノズル１８は、それが前記トレー１２上に位置するときにおいては、その下端面１８ａが、前記トレー１２上の振動によって跳躍する種子の上限の高さＨより僅かに上方（Ｌ＝１ｍｍ）に位置するようになしたものである。尚、前記吸引ノズル１８の吸引口１９、１９、１９は本実施形態では３個としているが、これは種子の種類等に応じて適宜に決定される。また、図においてＳは種子を示す。
【００２６】
また、前記回動アーム１４の基部は、基台１０Ａ上に固定したモータ１５の回転軸に図示しない適宜の動力伝達手段をもって接続され、その先端部に連結部材１６を介して吸引管１７を枢着している。
【００２７】
また、前記種子供給ホッパ１１は、蝶番２０をもってトレー１２と反対側に傾倒可能となしている。
【００２８】
また、前記トレー１２は、図示はしないが目が種子より細かい網状に構成するようにしてもよい。
【００２９】
また、前記吸引ノズル１８は、筒状連結部１８Ｂと吸引ノズル本体１８Ａとをもって構成し、吸引ノズル本体１８Ａと筒状連結部１８Ｂとを螺合により一体化してなるものである。
【００３０】
また、前記種子供給ホッパ１１には、トレー１２に向けて静電気除去装置２１を設置している。
【００３１】
而して、本実施形態は、育苗トレー供給手段５によってベルトコンベア２上に載せた育苗トレー４を間欠的に順次播種手段１０に輸送し、該播種手段１０によって播種した後、育苗トレー４を搬出手段９により搬出するようになしたものであり、播種作業を自動化するものであるから、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消することができるものである。
【００３２】
且つまた、規格化された育苗トレー４における区割苗床４ａ、４ａ、４ａ・・・の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるものである。
【００３３】
即ち、播種手段１０は、その種子供給ホッパ１１とトレー１２とが振動発生手段１３によって垂直方向の振動が付与されるから、この振動によって種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・はトレー１２の窪んだ中央に寄り集まるようになる。したがって、各種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・は積み重なって、その上面が略高さＨの位置に揃うようになる。そして、吸引ノズル１８は、その下端面１８ａが、振動によって跳躍する種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・の上方に位置するものであるから、跳躍する種子Ｓのうちで吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９の夫々に近づいたものだけが吸着されることになる。したがって、確実に所定の粒数のみを捕捉することができる。尚、吸引ノズル１８における下端面１８ａの全体が種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・に接触すると、静電気等により吸引口１９、１９、１９以外の部分にも付着し、正確な所定粒数の播種ができない虞れがある。
【００３４】
また、種子供給ホッパ１１は、蝶番２０をもってトレー１２と反対側に傾倒可能となしているから、供給する種子の種類を他のものに変えるとき、種子供給ホッパ１１をトレー１２と反対側に反転させて倒すことにより、種子供給ホッパ１１の内部とトレー１２上にある種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・を一度に排出することができ、該作業を迅速に行うことができる。
【００３５】
また、前記トレー１２を、目が種子Ｓより細かい網状に構成した場合には、トレー１２上の種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・が振動によって擦れ合った際に生じる表皮の剥落等による滓が網目から抜け落ちるから、トレー１２上に溜まり、舞い上がる斯かる滓の吸引ノズル１８の吸引口１９、１９、１９への吸い込みを防止することができる。
【００３６】
また、前記吸引ノズル１８は、筒状連結部１８Ｂと吸引ノズル本体１８Ａとをもって構成し、吸引ノズル本体１８Ａと筒状連結部１８Ｂとを螺合により一体化してなるものであるから、吸引ノズル本体１８Ａの吸引口１９、１９、１９が目詰まりしたり、内部が汚れたりしたときに掃除する場合、或いは吸引口１９、１９、１９の口径や数を他のものと交換する場合等に便利である。
【００３７】
また、前記種子供給ホッパ１１には、トレー１２に向けて静電気除去装置２１を設置しているから、トレー１２上の種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・が振動によって擦れ合った際に生じる静電気を除去することができる。そして、これにより吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９以外の部分に種子Ｓが静電気により付着することや、吸引ノズル１８の吸引口１９に既に吸着している種子Ｓに対して更に他の種子Ｓが付着することを防止することができ、正確に所定の粒数の種子を播く上で一層効果的である。
【００３８】
また、吸引ノズル１８、１８、１８・・・が列設されている吸引管１７自体を取り替えることにより、吸引ノズル１８、１８、１８・・・の全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした場合には、種子の大きさに応じて吸引口１９、１９、１９の口径や数を他のものと交換する場合等に、きわめて便利であり、作業の手間を軽減することができると共に、ロスタイムを少なくすることができるものである。
【符号の説明】
【００３９】
１ 播種機
２ ベルトコンベア
４ 育苗トレー
４ａ、４ａ 区割苗床
５ 育苗トレー供給手段
９ 育苗トレー搬出手段
１０ 播種手段
１１ 種子供給ホッパ
１２ トレー
１３ 振動発生手段
１４ 回動アーム
１７ 吸引管
１８ 吸引ノズル
１９、１９、１９ 吸引口
２０ 蝶番
２１ 静電気除去装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野菜工場における播種作業を自動化するものであって、規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるようになした播種機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
野菜工場における播種作業は、従来にあっては人手によって育苗トレーの区割苗床の夫々に所定の粒数の種子を播くか、或いはまた、穴の開いた筒状のローラーを用い、該ローラーを回転させて各穴から種子を放出させて播くようにしていた。
【０００３】
しかし、これらいずれの手段によっても人手によって行う作業であり、多大な労力と時間を要するものである。また、後者の手段の場合には種子の数の正確な制御ができないという問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、播種作業を自動化することによって、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消し、且つまた規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるようになした播種機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
而して、本発明の要旨とするところは、育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアに、積み重ねて収容した育苗トレーを一個宛載せる育苗トレー供給手段と、前記ベルトコンベアの移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア上の育苗トレーにおける各区割苗床に運搬して落下させる播種手段と、播種済みの育苗トレーを受け取って搬出する手段とからなる播種機であって、
前記播種手段を、底板が後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口を設けた、前記ベルトコンベアの上方において該ベルトコンベアと直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパと、前記種子供給ホッパの底板に連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレーと、前記種子供給ホッパとトレーに所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段と、モータを駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレーの直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレーにおける区割苗床の直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アームと、前記回動アームに連結部材を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置に接続した吸引管と、前記吸引管の下面に軸方向に沿って列設した、下端面に所定の口径の吸引口を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズルとをもって構成し、前記吸引ノズルは、それが前記トレー上に位置するときにおいては、その下端面が、前記トレー上の振動によって跳躍する種子の上方に位置するようになした播種機にある。
【０００６】
また、上記構成において、種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となしてもよい。
【０００７】
また、上記構成において、トレーの底板を、網状に構成してもよい。
【０００８】
また、上記構成において、吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化するようにしてもよい。
【０００９】
また、上記構成において、種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置するようにしてもよい。
【００１０】
また、上記構成において、吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになしてもよい。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は上記の如き構成であり、播種作業を自動化するものであるから、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消することができるものである。且つまた、規格化された育苗トレーにおける区割苗床の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるものである。
【００１２】
また、種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となした場合には、供給する種子の種類を他のものに変えるとき、種子供給ホッパをトレーと反対側に反転させて倒すことにより、種子供給ホッパの内部とトレー上にある種子を一度に排出することができ、該作業を迅速に行うことができる。
【００１３】
また、トレーの底板を、網状に構成した場合には、トレー上の種子が振動によって擦れ合った際に生じる表皮の剥落等による滓が網目から抜け落ちるから、トレー上に溜まり、舞い上がる斯かる滓の吸引ノズルの吸引口への吸い込みによる目詰まりを防止することができる。
【００１４】
また、吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化するようにした場合には、吸引ノズル本体の吸引口が目詰まりしたり、内部が汚れたりしたときに掃除する場合、或いは吸引口の口径や数を他のものと交換する場合等に便利である。
【００１５】
また、種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置するようにした場合には、トレー上の種子が振動によって擦れ合った際に生じる静電気を除去することができる。そして、これにより吸引ノズルの下端面における吸引口以外の部分に種子が静電気により付着することを防止することができ、正確に所定の粒数の種子を播く上で一層効果的である。
【００１６】
また、吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした場合には、吸引口の口径や数を他のものと交換する場合等に、一度に吸引ノズル全てを交換することができ、きわめて便利である。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の実施形態に係る播種機の概略的説明図であり、正面側から看た図である。
【図２】同平面側から看た図である。
【図３】播種手段の部分の説明図である。
【図４】播種手段における回動アームと吸引管部分の拡大図である。
【図５】吸引管の正面図である。
【図６】吸引ノズルにおける筒状連結部の正面図である。
【図７】吸引ノズルにおける筒状連結部の平面図である。
【図８】吸引ノズルにおける吸引ノズル本体の正面図である。
【図９】吸引ノズルにおける吸引ノズル本体の底面図である。
【図１０】吸引ノズルの正面図である。
【図１１】吸引ノズルによる種子の吸着状態の説明図である。
【図１２】育苗トレー供給手段の概略的説明図であり、正面側から看た図である。
【図１３】同平面側から看た図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【００１９】
図中、１は播種機である。また、該播種機１は、後記ベルトコンベアと、育苗トレー供給手段と、播種手段と、育苗トレー搬出手段とからなるものである。
【００２０】
２はベルトコンベアであり、後記育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するものである。また、該ベルトコンベア２は、モータ（図示せず。）を回転駆動源とする駆動プーリ（図示せず。）と従動プーリ３との間に掛け回されている。
【００２１】
４、４、４・・・は育苗トレーであり、４ａ、４ａ、４ａ・・・は該育苗トレー４におけるスポンジ等からなる各区割苗床である。また、図示した例においては、各育苗トレー４は、前後方向に１２列とすると共に各列を２４に区割りして、合計２８８の区割苗床４ａを収容している。尚、この区割苗床４ａの個数は、これに限らず適宜に選択される。
【００２２】
５は育苗トレー供給手段である。また、該育苗トレー供給手段５は、前記ベルトコンベア２に、積み重ねて収容した育苗トレー４を一個宛載せるものである。また、該育苗トレー供給手段５は、育苗トレー４を、該育苗トレー４の外端を保持する支持枠（図示せず。）をもって所要の間隔をおいて各段に保持する育苗トレー供給台車５Ａと、前記育苗トレー供給台車５Ａの前方、即ち前記ベルトコンベア２側に配設した、前記育苗トレー供給台車５Ａの下側の各段の育苗トレー４、４間に順次入り込み、水平方向に回転しつつベルトコンベア２側に移動する供給ベルトコンベア６と、前記供給ベルトコンベア６を所定のタイミングで水平方向に往復移動させる手段７と、前記供給ベルトコンベア６の往復移動手段７を所定のタイミングで各育苗トレーの間隔を一ピッチとして降下させると共に、供給ベルトコンベア６が育苗トレー４をその上面に載せたら再び最上部迄上昇させるリフト装置８とからなるものである。尚、該育苗トレー供給手段５は、本実施形態に限らず他の構成としてもよく、また公知の構成を採用するようにしてもよい。
【００２３】
９は播種済みの育苗トレー４を受け取って搬出する手段であり、その構成は前記育苗トレー供給手段５と同様であるから説明は省略する。尚、該手段９において、受け取った育苗トレー４は、前記育苗トレー供給手段５にあっては育苗トレー供給台車５Ａの最上段のものから順次送り出すようにしているのに対して、最下段から順に上に積み重ねるようにしている点において相違している。また、該手段としては、本実施形態に限らず他の構成としてもよく、また公知の構成を採用するようにしてもよい。
【００２４】
１０は前記ベルトコンベア２の移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア２上の育苗トレー４における各区割苗床４ａ、４ａ、４ａ・・・に運搬して落下させる播種手段である。
【００２５】
また、該播種手段１０は、底板１１ａが後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口１１ｂを設けた、前記ベルトコンベア２の上方において該ベルトコンベア２と直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパ１１と、前記種子供給ホッパ１１の底板１１ａに連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレー１２と、前記種子供給ホッパ１１とトレー１２に所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段１３（超音波振動子）と、モータ１５を駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレー１２の直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレー４における区割苗床４ａの直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アーム１４と、前記回動アーム１４に連結部材１６を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置（図示せず。）に接続した吸引管１７と、前記吸引管１７の下面に軸方向に沿って列設した、平坦な下端面１８ａに所定の口径の吸引口１９、１９、１９を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズル１８とをもって構成し、前記吸引ノズル１８は、それが前記トレー１２上に位置するときにおいては、その下端面１８ａが、前記トレー１２上の振動によって跳躍する種子の上限の高さＨより僅かに上方（Ｌ＝１ｍｍ）に位置するようになしたものである。尚、前記吸引ノズル１８の吸引口１９、１９、１９は本実施形態では３個としているが、これは種子の種類等に応じて適宜に決定される。また、図においてＳは種子を示す。
【００２６】
また、前記回動アーム１４の基部は、基台１０Ａ上に固定したモータ１５の回転軸に図示しない適宜の動力伝達手段をもって接続され、その先端部に連結部材１６を介して吸引管１７を枢着している。
【００２７】
また、前記種子供給ホッパ１１は、蝶番２０をもってトレー１２と反対側に傾倒可能となしている。
【００２８】
また、前記トレー１２は、図示はしないが目が種子より細かい網状に構成するようにしてもよい。
【００２９】
また、前記吸引ノズル１８は、筒状連結部１８Ｂと吸引ノズル本体１８Ａとをもって構成し、吸引ノズル本体１８Ａと筒状連結部１８Ｂとを螺合により一体化してなるものである。
【００３０】
また、前記種子供給ホッパ１１には、トレー１２に向けて静電気除去装置２１を設置している。
【００３１】
而して、本実施形態は、育苗トレー供給手段５によってベルトコンベア２上に載せた育苗トレー４を間欠的に順次播種手段１０に輸送し、該播種手段１０によって播種した後、育苗トレー４を搬出手段９により搬出するようになしたものであり、播種作業を自動化するものであるから、従来の人手によって行っていた場合における問題点を悉く解消することができるものである。
【００３２】
且つまた、規格化された育苗トレー４における区割苗床４ａ、４ａ、４ａ・・・の夫々に、正確に所定の粒数の種子を播くことができるものである。
【００３３】
即ち、播種手段１０は、その種子供給ホッパ１１とトレー１２とが振動発生手段１３によって垂直方向の振動が付与されるから、この振動によって種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・はトレー１２の窪んだ中央に寄り集まるようになる。したがって、各種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・は積み重なって、その上面が略高さＨの位置に揃うようになる。そして、吸引ノズル１８は、その下端面１８ａが、振動によって跳躍する種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・の上方に位置するものであるから、跳躍する種子Ｓのうちで吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９の夫々に近づいたものだけが吸着されることになる。したがって、確実に所定の粒数のみを捕捉することができる。尚、吸引ノズル１８における下端面１８ａの全体が種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・に接触すると、静電気等により吸引口１９、１９、１９以外の部分にも付着し、正確な所定粒数の播種ができない虞れがある。
【００３４】
また、種子供給ホッパ１１は、蝶番２０をもってトレー１２と反対側に傾倒可能となしているから、供給する種子の種類を他のものに変えるとき、種子供給ホッパ１１をトレー１２と反対側に反転させて倒すことにより、種子供給ホッパ１１の内部とトレー１２上にある種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・を一度に排出することができ、該作業を迅速に行うことができる。
【００３５】
また、前記トレー１２を、目が種子Ｓより細かい網状に構成した場合には、トレー１２上の種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・が振動によって擦れ合った際に生じる表皮の剥落等による滓が網目から抜け落ちるから、トレー１２上に溜まり、舞い上がる斯かる滓の吸引ノズル１８の吸引口１９、１９、１９への吸い込みを防止することができる。
【００３６】
また、前記吸引ノズル１８は、筒状連結部１８Ｂと吸引ノズル本体１８Ａとをもって構成し、吸引ノズル本体１８Ａと筒状連結部１８Ｂとを螺合により一体化してなるものであるから、吸引ノズル本体１８Ａの吸引口１９、１９、１９が目詰まりしたり、内部が汚れたりしたときに掃除する場合、或いは吸引口１９、１９、１９の口径や数を他のものと交換する場合等に便利である。
【００３７】
また、前記種子供給ホッパ１１には、トレー１２に向けて静電気除去装置２１を設置しているから、トレー１２上の種子Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・が振動によって擦れ合った際に生じる静電気を除去することができる。そして、これにより吸引ノズル１８の下端面１８ａにおける吸引口１９、１９、１９以外の部分に種子Ｓが静電気により付着することや、吸引ノズル１８の吸引口１９に既に吸着している種子Ｓに対して更に他の種子Ｓが付着することを防止することができ、正確に所定の粒数の種子を播く上で一層効果的である。
【００３８】
また、吸引ノズル１８、１８、１８・・・が列設されている吸引管１７自体を取り替えることにより、吸引ノズル１８、１８、１８・・・の全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした場合には、種子の大きさに応じて吸引口１９、１９、１９の口径や数を他のものと交換する場合等に、きわめて便利であり、作業の手間を軽減することができると共に、ロスタイムを少なくすることができるものである。
【符号の説明】
【００３９】
１ 播種機
２ ベルトコンベア
４ 育苗トレー
４ａ、４ａ 区割苗床
５ 育苗トレー供給手段
９ 育苗トレー搬出手段
１０ 播種手段
１１ 種子供給ホッパ
１２ トレー
１３ 振動発生手段
１４ 回動アーム
１７ 吸引管
１８ 吸引ノズル
１９、１９、１９ 吸引口
２０ 蝶番
２１ 静電気除去装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアに、積み重ねて収容した育苗トレーを一個宛載せる育苗トレー供給手段と、前記ベルトコンベアの移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア上の育苗トレーにおける各区割苗床に運搬して落下させる播種手段と、播種済みの育苗トレーを受け取って搬出する手段とからなる播種機であって、
前記播種手段を、底板が後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口を設けた、前記ベルトコンベアの上方において該ベルトコンベアと直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパと、前記種子供給ホッパの底板に連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレーと、前記種子供給ホッパとトレーに所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段と、モータを駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレーの直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレーにおける区割苗床の直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アームと、前記回動アームに連結部材を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置に接続した吸引管と、前記吸引管の下面に軸方向に沿って列設した、下端面に所定の口径の吸引口を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズルとをもって構成し、前記吸引ノズルは、それが前記トレー上に位置するときにおいては、その下端面が、前記トレー上の振動によって跳躍する種子の上方に位置するようになした播種機。
【請求項２】
種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となした請求項１記載の播種機。
【請求項３】
トレーの底板を、網状に構成してなる請求項１又は２記載の播種機。
【請求項４】
吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化してなる請求項１、２又は３記載の播種機。
【請求項５】
種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置してなる請求項１、２、３又は４記載の播種機。
【請求項６】
吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした請求項１、２、３、４又は５記載の播種機。
【請求項１】
育苗トレーを載せ、所定のタイミングで間欠的に、育苗トレーにおける区割苗床列を一ピッチとして輸動するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアに、積み重ねて収容した育苗トレーを一個宛載せる育苗トレー供給手段と、前記ベルトコンベアの移動経路上の途中部に配設され、後記種子供給ホッパから後記トレー上に放出された種子を、所定の粒数宛前記ベルトコンベア上の育苗トレーにおける各区割苗床に運搬して落下させる播種手段と、播種済みの育苗トレーを受け取って搬出する手段とからなる播種機であって、
前記播種手段を、底板が後記トレーに向けて傾斜すると共に後記トレー側の下端部に放出口を設けた、前記ベルトコンベアの上方において該ベルトコンベアと直交するように配した平面矩形状の種子供給ホッパと、前記種子供給ホッパの底板に連続し、幅方向の中央部を窪ませたトレーと、前記種子供給ホッパとトレーに所定のタイミングで垂直方向の振動を附与する振動発生手段と、モータを駆動源として、所定のタイミングで、後記吸引ノズルが前記トレーの直近上方に位置する始端位置から、前記育苗トレーにおける区割苗床の直近上方に位置する終端位置迄の範囲内において垂直方向に間欠的に往復回動する回動アームと、前記回動アームに連結部材を介して枢着し、所定のタイミングで吸引と吸引停止を行う真空装置に接続した吸引管と、前記吸引管の下面に軸方向に沿って列設した、下端面に所定の口径の吸引口を所定の間隔で所定数穿設した吸引ノズルとをもって構成し、前記吸引ノズルは、それが前記トレー上に位置するときにおいては、その下端面が、前記トレー上の振動によって跳躍する種子の上方に位置するようになした播種機。
【請求項２】
種子供給ホッパを、蝶番をもってトレーと反対側に傾倒可能となした請求項１記載の播種機。
【請求項３】
トレーの底板を、網状に構成してなる請求項１又は２記載の播種機。
【請求項４】
吸引ノズルを、筒状連結部と吸引ノズル本体とをもって構成し、吸引ノズル本体と筒状連結部とを螺合により一体化してなる請求項１、２又は３記載の播種機。
【請求項５】
種子供給ホッパに、トレーに向けて静電気除去装置を設置してなる請求項１、２、３又は４記載の播種機。
【請求項６】
吸引ノズルが列設された吸引管を取り替えることにより、吸引ノズルの全てを一度にワンタッチで取り替えることができるようになした請求項１、２、３、４又は５記載の播種機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２０１１−２５４７１８（Ｐ２０１１−２５４７１８Ａ）
【公開日】平成２３年１２月２２日（２０１１．１２．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１２９７６９（Ｐ２０１０−１２９７６９）
【出願日】平成２２年６月７日（２０１０．６．７）
【出願人】（５０１００３１８０）株式会社ホロン (2)
【出願人】（５１０１５８４４０）ワコー精機株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月２２日（２０１１．１２．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年６月７日（２０１０．６．７）
【出願人】（５０１００３１８０）株式会社ホロン (2)
【出願人】（５１０１５８４４０）ワコー精機株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
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