説明

撮像装置および画像振れ補正方法

【課題】画質の低下を抑えつつ、画像振れの補正可能範囲を拡大する。
【解決手段】システムコントローラ15は、ジャイロセンサ13により検出された振れ角θの光学式振れ補正への分配比率である光学補正比率を光学ズーム倍率に応じて設定し、振れ角θに光学補正比率を乗じた角度を光学式振れ補正により補正するようプリズムドライバ8を制御するとともに、残りの角度を電子式振れ補正により補正するよう読み出し制御部11を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体像を撮像する撮像装置およびこれに用いる画像振れ補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いた撮像装置において、手振れ等に起因する画像の振れを補正する方式として、光学式振れ補正と電子式振れ補正とが知られている。光学式振れ補正は、撮像素子への入射光の光軸角を変更することにより撮影画像の振れを光学的に補正する方式であり、電子式振れ補正は、メモリに記憶した撮影画像の切り出し位置を制御することにより撮影画像の振れを電子的に補正する方式である。
【0003】
光学式振れ補正にも電子式振れ補正にも、その構成上、有限の補正可能範囲が存在する。光学式振れ補正で補正可能範囲を拡大する場合、装置構成の大型化を招く。また、電子式振れ補正では、撮像素子の露光時間内の画像振れは補正できないため、光学式振れ補正と比べて画質が低くなりやすい。
【0004】
そこで、光学式振れ補正と電子式振れ補正とを併用して画像振れの補正可能範囲を拡大する撮像装置もある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1記載の撮像装置では、電子ズームが大きくなると、電子式振れ補正による補正を大きくして光学式振れ補正による補正を小さくし、電子ズームが小さくなると、光学式振れ補正による補正を大きくして電子式振れ補正による補正を小さくすることで、効果的に画像振れを補正している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−182260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、電子式振れ補正では、光学式振れ補正と比べて画質が低くなりやすい。また、ズームの倍率が大きいほど、画像振れは大きくなる。上述の特許文献1では、電子ズームの倍率が大きいほど電子式振れ補正の比率を大きくするため、画質の低下を招いていた。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、画質の低下を抑えつつ、画像振れの補正可能範囲を拡大することができる撮像装置、およびこれに用いる画像振れ補正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、撮像装置において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、光学的に前記撮影画像の変倍を行う光学ズーム部と、前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、前記撮影画像の振れを、前記撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記光学ズーム部における光学ズーム倍率に応じて設定する設定部と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部とを備えることを特徴とする撮像装置が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、撮像装置において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、前記撮影画像の所定の領域を切り出すことによって振れを補正する電子式振れ補正部と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記入射光を光電変換する際の前記撮像素子の露光時間に応じて設定する設定部と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部とを備えることを特徴とする撮像装置が提供される。
【0011】
本発明の他の態様によれば、撮像装置において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、光学的に前記撮影画像の変倍を行う光学ズーム部と、前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、前記撮影画像の所定の領域を切り出すことによって振れを補正する電子式振れ補正部と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記光学ズーム部における光学ズーム倍率、および、前記入射光を光電変換する際の前記撮像素子の露光時間に応じて設定する設定部と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部とを備えることを特徴とする撮像装置が提供される。
【0012】
本発明の他の態様によれば、撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記前記撮像装置の光学ズーム部における光学ズーム倍率に応じて設定する工程と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程とを含むことを特徴とする画像振れ補正方法が提供される。
【0013】
本発明の他の態様によれば、撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記入射光を光電変換する際の露光時間に応じて設定する工程と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程とを含むことを特徴とする画像振れ補正方法が提供される。
【0014】
本発明の他の態様によれば、撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記前記撮像装置の光学ズーム部における光学ズーム倍率、および、前記入射光を光電変換する際の露光時間に応じて設定する工程と、設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程とを含むことを特徴とする画像振れ補正方法が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、画質の低下を抑えつつ、画像振れの補正可能範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す撮像装置における撮像領域を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における光学補正比率と光学ズームのズーム位置との関係を示す図である。
【図4】電子式振れ補正を行った場合の各フィールドにおける振れ幅を説明するための図である。
【図5】第2の実施の形態における光学補正比率と撮像素子のシャッタ速度との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように第1の実施の形態に係る撮像装置1は、プリズム2と、レンズユニット3と、撮像素子4と、A/D変換部5と、信号処理部6と、記憶部7と、プリズムドライバ8と、ズームレンズドライバ9と、タイミングジェネレータ10と、読み出し制御部11と、モニタ12と、ジャイロセンサ13と、A/D変換部14と、システムコントローラ15とを備える。
【0019】
プリズム2は、レンズユニット3に対して光の入射側に設けられ、被写体からの入射光の光軸角を変更してレンズユニット3に入射させる。
【0020】
レンズユニット3は、焦点調整を行うためのフォーカシングレンズ群(図示せず)、光学ズーム用のズームレンズ群31等を有し、プリズム2を介して入射する入射光を撮像素子4に結像させる。
【0021】
撮像素子4は、CCD,CMOS等からなり、レンズユニット3を通して入射した光を光電変換して電気信号を出力する。A/D変換部5は、撮像素子4から入力されるアナログの電気信号をデジタル信号に変換する。
【0022】
信号処理部6は、A/D変換部5から入力されるデジタル信号を処理して、輝度信号Yおよび色差信号Cb,Crからなる撮影画像を生成し、これをDRAM(Dynamic Random Access Memory)等からなる記憶部7に格納する。
【0023】
プリズムドライバ8は、プリズム2を駆動して、手振れ補正のために入射光の光軸角を変更する動作を行わせる。プリズムドライバ8とプリズム2とによって光学式振れ補正部が構成される。
【0024】
ズームレンズドライバ9は、レンズユニット3のズームレンズ群31を駆動して、撮影画像の変倍を行う光学ズーム動作を行わせる。ズームレンズドライバ9とズームレンズ群31とによって光学ズーム部が構成される。
【0025】
タイミングジェネレータ10は、撮像素子4に各種タイミング信号を供給して、撮像素子4を駆動する。
【0026】
読み出し制御部11は、記憶部7に記憶された撮影画像をシステムコントローラ15に指示された位置で切り出し、切り出した画像をモニタ12に出力する。また、読み出し制御部11は、図示しないハードディスク、光ディスク等からなる記憶部にも切り出した画像を出力し、ハードディスク、光ディスク等からなる記憶部は入力された画像からなる映像を記憶する。
【0027】
ここで、図2に示すように、記憶部7に記憶された撮影画像は、標準撮像領域である領域Aの周囲に電子式振れ補正用の領域Bを有している。このような領域Bがあることで、記憶部7に記憶した撮影画像の切り出し位置を調整して撮影画像の振れを補正することができる。読み出し制御部11は、撮像装置1の振れ角に応じて、撮影画像から標準撮像領域である領域Aを切り出す位置を調整する電子式振れ補正部としての機能を有する。読み出し制御部11は、撮像装置1の振れ角に応じて領域Aを切り出し、その切り出した画像を出力する。
【0028】
モニタ12は、液晶ディスプレイ等からなり、読み出し制御部11から入力される画像を表示する。
【0029】
ジャイロセンサ(振れ検出部)13は、手振れ等によって生じる撮像装置1の角速度を検出し、検出信号を出力する。A/D変換部14は、ジャイロセンサ13から入力されるアナログの検出信号をデジタル信号に変換し、これをシステムコントローラ15に出力する。
【0030】
システムコントローラ(制御部)15は、マイクロコンピュータ等によって構成され、撮像装置1に設けられた各部を制御する。
【0031】
手振れ補正に関する制御内容として、システムコントローラ15は、ジャイロセンサ13で検出された角速度を積分して撮像装置1の振れ角(所定時間あたりの角度変位)を算出し、この振れ角を光学式振れ補正と電子式振れ補正とに分配して、それぞれの方式で撮影画像の振れを補正するようプリズムドライバ8および読み出し制御部11を制御する。
【0032】
また、システムコントローラ15は、光学式振れ補正への分配比率である光学補正比率R_ratioを設定し、電子式振れ補正への分配比率は残りの1−R_ratio(=D_ratio)と設定する設定部としての機能を有する。なお、振れ角から移動距離を求め、その移動距離に基づいてこのような分配を行ってもよい。
【0033】
次に、撮像装置1の動作について説明する。
【0034】
撮影時において、撮像素子4は、プリズム2およびレンズユニット3を通過して入射した光を電気信号に変換して出力する。撮像素子4における電子シャッタのシャッタ速度(露光時間)は、タイミングジェネレータ10を介してシステムコントローラ15により制御される。
【0035】
A/D変換部5は、撮像素子4から入力されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換して出力し、信号処理部6は、A/D変換部5から入力されるデジタル信号を処理して撮影画像を生成し、これを記憶部7に格納する。
【0036】
撮影中、ジャイロセンサ13は、手振れによって生じる撮像装置1の角速度を検出する。ジャイロセンサ13の検出信号はA/D変換部14でデジタル信号に変換された後、システムコントローラ15に供給される。システムコントローラ15は、ジャイロセンサ13で検出された角速度を積分して撮像装置1の振れ角θを算出する。
【0037】
そして、システムコントローラ15は、光学補正比率R_ratioを設定し、撮像装置1の振れ角θにR_ratioを乗じた角度を光学式振れ補正により補正するようプリズムドライバ8を制御するとともに、振れ角θにD_ratio(=1−R_ratio)を乗じた角度を電子式振れ補正により補正するよう読み出し制御部11を制御する。
【0038】
そして、システムコントローラ15は、読み出し制御部11で記憶部7から読み出した画像をモニタ12に表示するよう制御する。
【0039】
光学補正比率R_ratioは、光学ズーム倍率に応じて設定され、図3に示すように、ズーム位置がWIDE端からTELE端に向かうほど、つまり光学ズーム倍率が大きいほど、R_ratioが大きくなるように設定される。
【0040】
また、TELE端(光学ズーム倍率が最大)においては、R_ratio=1、つまり光学式振れ補正のみを用いて補正するように設定される。
【0041】
一方、WIDE端(光学ズーム倍率が最小)においては、R_ratioとD_ratioとの比率が、光学式振れ補正によって補正可能な範囲の大きさと電子式振れ補正によって補正可能な範囲の大きさとの比率と等しくなるように、R_ratioが設定される。図3の例は、光学式振れ補正と電子式振れ補正との補正可能範囲の大きさの比率が1:4の場合を示し、WIDE端におけるR_ratio=0.2,D_ratio=0.8となっている。
【0042】
上記のようにR_ratioを設定する理由について説明する。
【0043】
光学ズーム倍率が大きくなると、ズームレンズ群31の焦点距離が大きくなる。このため、光学ズーム倍率が小さい場合に比べて、撮像装置1の振れ角が同じでも画像の振れ幅が大きくなる。
【0044】
前述のように、電子式振れ補正では、撮像素子4の露光時間内の画像振れは補正できないため、光学式振れ補正と比べて画質が低くなりやすい。光学ズーム倍率が大きい場合には、上記のように画像の振れ幅が大きくなるため、より画質の低下が目立つ。そこで、光学ズーム倍率が大きいほどR_ratioを大きくし、光学ズーム倍率が最大となるTELE端ではR_ratio=1として光学式振れ補正のみを用い、画質の低下を抑える。
【0045】
ここで、光学式振れ補正と比べて電子式振れ補正の画質が低い理由について説明する。フィールド間が1/60秒で、撮像素子4の露光時間が1/60秒の通常シャッタ時において、図4(a)に示すような波形の手振れが発生したとする。図4(b)は、この場合において電子式振れ補正を行ったときのフィールドごとの振れ幅の大きさを示す図である。
【0046】
電子式振れ補正では、撮影画像の切り出し位置を制御することで画像振れを補正するため、図4(b)に示すように、フィールド間での振れは補正できる。しかし、1/60秒単位でフィールドが形成されるため、フィールド内(露光時間内)での振れは補正できない。このため、フィールドによっては面内での振れ幅が大きく、画質が低くなる。
【0047】
R_ratioの説明に戻る。光学ズーム倍率が小さい場合は、電子式振れ補正での画質低下の度合いが高倍率のときに比べて小さいため、R_ratioを小さくし、電子式振れ補正への分配比率D_ratioを大きくして、撮像装置1で補正できる補正可能範囲を拡大する。
【0048】
前述のように、光学式振れ補正にも電子式振れ補正にも、有限の補正可能範囲が存在する。光学式振れ補正では、プリズム2の可動範囲等により補正可能範囲が決まり、電子式振れ補正では、図2に示した電子式振れ補正用の領域Bの大きさ等により補正可能範囲が決まる。
【0049】
2つの方式の補正可能範囲を最も効率的に利用できるのは、光学式振れ補正による補正可能範囲の大きさと電子式振れ補正による補正可能範囲の大きさとの比率と、R_ratioとD_ratioとの比率とが等しいときである。
【0050】
これについて説明する。例えば、光学式振れ補正による補正可能範囲を±Rmax=±1°,電子式振れ補正による補正可能範囲を±Dmax=±4°とし、検出された撮像装置1の振れ角θ=5°とする。
【0051】
このとき、R_ratio:D_ratio=Rmax:Dmax=1:4となるように、R_ratio=0.2,D_ratio=0.8とすると、光学式振れ補正に分配される角度θr=5°×0.2=1°となり、電子式振れ補正に分配される角度θd=5°×0.8=4°となる。これより、θr=Rmax,θd=Dmaxであるため、θr,θdともに補正可能である。したがって、この場合、2つの方式で補正できる合計角度は、θr+θd=1°+4°=5°となり、振れ角θ=5°を補正できる。
【0052】
これに対し、例えばR_ratio=0.3,D_ratio=0.7の場合、θr=5°×0.3=1.5°、θd=5°×0.7=3.5°となる。これより、θd<Dmaxであるため、電子式振れ補正では分配される角度θd=3.5°は補正可能である。一方、θr>Rmaxであるため、光学式振れ補正では分配される角度θr=1.5°を補正できない。したがって、この場合、2つの方式で補正できる合計角度は、Rmax+θd=1°+3.5°=4.5°となり、振れ角θ=5°より小さくなる。
【0053】
また、例えばR_ratio=0.1,D_ratio=0.9の場合、θr=5°×0.1=0.5°となり、θd=5°×0.9=4.5°となる。これより、θr<Rmaxであるため、光学式振れ補正では分配される角度θr=0.5°は補正可能である。一方、θd>Dmaxであるため、電子式振れ補正では分配される角度θd=4.5°を補正できない。したがって、この場合、2つの方式で補正できる合計角度は、θr+Dmax=0.5°+4°=4.5°となり、振れ角θ=5°より小さくなる。
【0054】
上記のように、R_ratio:D_ratioとRmax:Dmaxとが同じでない場合、光学式振れ補正および電子式振れ補正のうちの一方では補正可能範囲を超えた角度が分配されるのに、他方ではその補正可能範囲の限界まで使用しない状態となることがある。この場合、2つの方式の補正可能範囲の合計よりも小さい角度しか補正できない。
【0055】
これに対し、R_ratio:D_ratioとRmax:Dmaxとが同じであれば、光学式振れ補正および電子式振れ補正のうちの一方が補正可能範囲の限界まで使用しているときは、他方もその補正可能範囲の限界まで使用している状態になる。このため、2つの方式の補正可能範囲を最も効率的に利用できる。
【0056】
そこで、ズーム位置がWIDE端の場合は、R_ratio:D_ratioとRmax:Dmaxとが等しくなるようにR_ratioを設定し、両方式の補正可能範囲を最大限活用することで、撮像装置1における画像振れの補正範囲の拡大を図っている。
【0057】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、光学式振れ補正および電子式振れ補正の2つの方式を用いて画像振れ補正を行い、光学ズーム倍率が大きいほどR_ratioを大きく設定することで、装置構成の大型化および画質の低下を抑えつつ、画像振れの補正可能範囲を拡大することができる。
【0058】
なお、R_ratioとズーム位置との関係は、光学ズーム倍率が大きいほどR_ratioが大きくなるような関係であればよく、図3の関係に限らず、また、図3のようなリニアな関係でなくてもよい。
【0059】
また、検出された振れ角θが、R_ratioに基づいて光学式振れ補正部と電子式振れ補正部とに振れ角θを分配したときに2つの方式で補正できる合計角度よりも大きく、かつ、2つの方式のいずれかにおいて、分配された角度に対して補正可能範囲に余裕がある場合、2つの方式で補正できる合計角度が大きくなるようにR_ratioを変更するようにしてもよい。
【0060】
例えば、光学式振れ補正による補正可能範囲が±Rmax=±1°,電子式振れ補正による補正可能範囲が±Dmax=±4°で、R_ratio=0.3,D_ratio=0.7と設定されているときに、振れ角θ=5°が検出されたとする。このとき2つの方式で補正できる合計角度は、前述の例と同様の計算により、Rmax+θd=4.5°となり、振れ角θ=5°よりも小さい。
【0061】
光学式振れ補正では、分配される角度θr=1.5°となりRmax=1°より大きいため、光学式振れ補正ではこれ以上補正できない。一方、電子式振れ補正では、分配される角度θd=3.5°となりDmax=4°よりも小さいため、電子式振れ補正では補正可能範囲に余裕がある。
【0062】
そこで、R_ratio=0.2,D_ratio=0.8に変更すれば、2つの方式で補正できる合計角度は、前述の例と同様の計算により、θr+θd=1°+4°=5°となり、R_ratio=0.3,D_ratio=0.7の場合よりも合計角度が大きくなる。
【0063】
このようなR_ratioの変更を行うことによって、2つの方式による合計の補正可能範囲を拡大することができる。
【0064】
また、設定されたR_ratioに基づいて分配する角度に対して、光学式振れ補正にも電子式振れ補正にも補正可能範囲に余裕がある場合、光学式振れ補正により大きな角度が分配されるように、R_ratioを変更してもよい。これにより、2つの方式での合計の補正可能範囲を維持しつつ画質の低下を抑えることができる。
【0065】
ここで、光学式振れ補正および電子式振れ補正は、ともに水平方向と垂直方向とで独立して動作するシステムであり、振れ角θもジャイロセンサ13により水平方向および垂直方向のそれぞれについて検出される。光学ズーム倍率に応じたR_ratioは水平方向と垂直方向とで共通した値を設定するが、上記のようにR_ratioの変更を行う場合は、水平方向と垂直方向とで個別に行う。なお、水平方向と垂直方向に限らず、所定の方向とその方向と略直交する方向であればよい。
【0066】
なお、光学ズーム倍率に応じたR_ratioを水平方向と垂直方向とで個別に設定するようにしてもよい。例えば、WIDE端においてはユーザが歩きながら撮影することにより垂直方向の振れが生じることが多く、TELE端においては垂直方向の振れが生じることは少ないが、水平方向に移動させながら撮影することにより水平方向の振れが生じることがある。水平方向と垂直方向とで個別にR_ratioを設定することで、このような光学ズーム倍率による振れ方向の傾向の違いに対応できる。
【0067】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る撮像装置は、図1に示した第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成であるため、図1を用いて説明する。
【0068】
第2の実施の形態では、システムコントローラ15は、撮像素子4における電子シャッタのシャッタ速度(露光時間)に応じて光学補正比率R_ratioを設定する。
【0069】
図5は、第2の実施の形態におけるシャッタ速度とR_ratioとの関係を示す図である。図5に示すように、シャッタ速度が速い(露光時間が短い)ほど、R_ratioが小さくなるように設定される。
【0070】
また、通常シャッタ時(露光時間1/60秒)においては、R_ratio=1、つまり光学式振れ補正のみを用いて補正するように設定される。
【0071】
一方、最速シャッタ時(例えば露光時間1/250秒)においては、R_ratio:D_ratioとRmax:Dmaxとが等しくなるように、R_ratioが設定される。図5の例は、Rmax:Dmax=1:4の場合を示し、最速シャッタ時におけるR_ratio=0.2,D_ratio=0.8となっている。
【0072】
第1の実施の形態で図4(a),(b)を用いて説明したように、露光時間1/60秒の通常シャッタ時においては、電子式振れ補正では画質が低下する。これに対し、シャッタ速度が通常シャッタ時より速い場合、例えば露光時間1/250秒の最速シャッタ時は、図4(c)に示すように、1フィールド当りの露光時間が短いため、フィールド内での振れ幅が小さく、通常シャッタ時よりも画質が低下しにくい。
【0073】
そこで、シャッタ速度が遅いほどR_ratioを大きくし、露光時間1/60秒の通常シャッタ時ではR_ratio=1として光学式振れ補正のみを用い、画質の低下を抑える。
【0074】
一方、露光時間がもっとも短くなる最速シャッタ時は、第1の実施の形態で説明した図3の例におけるWIDE端の場合と同様に、R_ratio:D_ratioとRmax:Dmaxとが等しくなるようにR_ratioを設定し、両方式の補正可能範囲を最大限活用することで、撮像装置1における画像振れの補正範囲の拡大を図っている。
【0075】
撮像素子4のシャッタ速度は、信号処理部6で生成された撮影画像の輝度に基づいてシステムコントローラ15で設定される。露光時間が長いほど撮影画像の輝度が大きくなるため、例えば輝度が大きすぎる場合に露光時間を短くすることで輝度が調整される。
【0076】
システムコントローラ15は、設定したシャッタ速度で撮像素子4を駆動するようタイミングジェネレータ10にタイミング制御信号を供給する。また、システムコントローラ15は、シャッタ速度に応じてR_ratioを設定し、撮像装置1の振れ角θにR_ratioを乗じた角度を光学式振れ補正により補正するようプリズムドライバ8を制御するとともに、振れ角θにD_ratioを乗じた角度を電子式振れ補正により補正するよう読み出し制御部11を制御する。
【0077】
第2の実施の形態によれば、シャッタ速度が速いほどR_ratioを小さく設定することで、装置構成の大型化および画質の低下を抑えつつ、画像振れの補正可能範囲を拡大することができる。
【0078】
なお、R_ratioとシャッタ速度との関係は、シャッタ速度が速いほどR_ratioが小さくなるような関係であればよく、図5の関係に限らず、また、図5のようなリニアな関係でなくてもよい。
【0079】
また、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、検出された振れ角θが、R_ratioに基づいて光学式振れ補正部と電子式振れ補正部とに振れ角θを分配したときに2つの方式で補正できる合計角度よりも大きく、かつ、2つの方式のいずれかにおいて、分配された角度に対して補正可能範囲に余裕がある場合、2つの方式で補正できる合計角度が大きくなるようにR_ratioを変更するようにしてもよい。
【0080】
また、第1の実施の形態と同様に、設定されたR_ratioに基づいて分配する角度に対して、光学式振れ補正にも電子式振れ補正にも補正可能範囲に余裕がある場合、光学式振れ補正により大きな角度が分配されるように、R_ratioを変更してもよい。
【0081】
ここで、シャッタ速度に応じたR_ratioは水平方向と垂直方向とで共通した値を設定するが、第1の実施の形態と同様に、上記のようにR_ratioの変更を行う場合は、水平方向と垂直方向とで個別に行う。
【0082】
また、第1の実施の形態で示した図3のように設定されるR_ratio1(第1の比率)と、第2の実施の形態で示した図5のように設定されるR_ratio2(第2の比率)とを併用してR_ratioを設定してもよい。
【0083】
例えば、上記R_ratio1とR_ratio2とを乗算した値を、R_ratioとして設定してもよい。このようにすれば、ズーム位置とシャッタ速度の両方に応じてより適切にR_ratioを可変することができる。
【0084】
また、例えば露光時間が1/60〜1/100秒の範囲のシャッタ速度のときはWIDE端におけるR_ratio1を用い、それ以外のシャッタ速度のときはR_ratio1とR_ratio2とを乗算した値をR_ratioとして用いる等の場合分けを行ってもよい。
【0085】
また、シャッタ速度に応じたR_ratioを水平方向と垂直方向とで個別に設定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 撮像装置
2 プリズム
3 レンズユニット
4 撮像素子
5 A/D変換部
6 信号処理部
7 記憶部
8 プリズムドライバ
9 ズームレンズドライバ
10 タイミングジェネレータ
11 読み出し制御部
12 モニタ
13 ジャイロセンサ
14 A/D変換部
15 システムコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、
前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、
光学的に前記撮影画像の変倍を行う光学ズーム部と、
前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、
前記撮影画像の振れを、前記撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記光学ズーム部における光学ズーム倍率に応じて設定する設定部と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記光学ズーム部における光学ズーム倍率が大きいほど、前記振れ角を前記光学式振れ補正部へ分配する比率が大きくなるように、前記比率を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記光学ズーム倍率が最小の場合、前記振れ角を分配する比率を、前記光学式振れ補正部の補正可能範囲の大きさと前記電子式振れ補正部の補正可能範囲の大きさとの比率に応じて設定することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
撮像装置において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、
前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、
前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、
前記撮影画像の所定の領域を切り出すことによって振れを補正する電子式振れ補正部と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記入射光を光電変換する際の前記撮像素子の露光時間に応じて設定する設定部と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記露光時間が短いほど、前記振れ角を前記光学式振れ補正部へ分配する比率が大きくなるように、前記比率を設定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記露光時間が前記撮像装置における最も短い露光時間に設定されている場合、前記振れ角を分配する比率を、前記光学式振れ補正部の補正可能範囲の大きさと前記電子式振れ補正部の補正可能範囲の大きさとの比率に応じて設定することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像装置において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、
前記撮像装置の振れ角を検出する振れ検出部と、
光学的に前記撮影画像の変倍を行う光学ズーム部と、
前記撮影画像の振れを光学的に補正する光学式振れ補正部と、
前記撮影画像の所定の領域を切り出すことによって振れを補正する電子式振れ補正部と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記光学ズーム部における光学ズーム倍率、および、前記入射光を光電変換する際の前記撮像素子の露光時間に応じて設定する設定部と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
前記設定部は、前記光学ズーム倍率が大きいほど大きくなる第1の比率と、前記露光時間が短いほど小さくなる第2の比率とに基づいて、前記振れ角を前記光学式振れ補正部へ分配する比率を設定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記設定部は、前記光学式振れ補正部と前記電子式振れ補正部との補正可能範囲の大きさの比率に応じて、前記光学ズーム倍率が最小のときにおける前記第1の比率、および前記露光時間が前記撮像装置における最も長い露光時間に設定されているときにおける前記第2の比率を設定することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記設定部は、前記振れ検出部で検出された振れ角が、前記光学式振れ補正部と前記電子式振れ補正部とで補正できる合計角度よりも大きく、かつ、前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部のいずれかにおいて、前記比率に基づいて分配された角度に対して補正可能範囲に余裕がある場合、前記合計角度が大きくなるように前記比率を変更することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記設定部は、前記比率を所定の方向と前記所定の方向と略直交する方向とで個別に設定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項12】
撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、
前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記前記撮像装置の光学ズーム部における光学ズーム倍率に応じて設定する工程と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程と
を含むことを特徴とする画像振れ補正方法。
【請求項13】
撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、
前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記入射光を光電変換する際の露光時間に応じて設定する工程と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程と
を含むことを特徴とする画像振れ補正方法。
【請求項14】
撮影画像を光学的に補正する光学式振れ補正部および撮影画像を所定の領域で切り出すことによって補正する電子式振れ補正部を用いて、撮像装置によって撮像される画像の振れを補正する画像振れ補正方法において、
前記撮像装置に入射される被写体からの入射光を光電変換して電気信号を生成する工程と、
前記電気信号に基づいて撮影画像を生成する工程と、
前記撮像装置の振れ角を検出する工程と、
前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部それぞれへ前記振れ角を分配する比率を、前記前記撮像装置の光学ズーム部における光学ズーム倍率、および、前記入射光を光電変換する際の露光時間に応じて設定する工程と、
設定された前記比率に基づいて前記振れ角を分配し、その分配された振れ角に基づいて前記撮影画像の振れを補正するよう前記光学式振れ補正部および前記電子式振れ補正部を制御する工程と
を含むことを特徴とする画像振れ補正方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−145604(P2011−145604A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8167(P2010−8167)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】