説明

撮像装置

【課題】 複数の表示部においてヘルプ情報などを適切に表示できる撮像装置を提供する。
【解決手段】 デジタルカメラは、LCD10およびEVF20と情報表示を切替えるためのiボタン(ヘルプボタン)を備えている。カメラモードに応じた情報表示IGおよび画像LGがLCD10に表示される状態で、ユーザによってiボタンが押下されると、ユーザが行った直前の操作に関するヘルプ情報H1がLCD10に表示される。さらに、iボタンが押下されると、デジタルカメラの使用説明書に相当するヘルプメニューH2が表示されることとなる。これにより、複数の表示部においてヘルプ情報などを適切に表示できることとなる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の表示部を有する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ(撮像装置)においては、多機能化が進むにつれて、全ての機能を使いこなせない、あるいは使いこなすにはマニュアルを熟読する必要があるという弊害が増してきている。この弊害を解消する方法として、ヘルプ機能を設けたデジタルカメラが提案されている。例えば、特開2001−66684では、操作ボタンとヘルプボタンとの同時押しで操作ボタンに関するヘルプ情報を表示するデジタルカメラが開示され、また特開平11−64947では、カメラの取扱い説明書が表示部に表示されるデジタルカメラが開示されている。
【0003】一方、デジタルカメラでは、例えば特開2001−177742に開示されるように、操作性を向上させるため複数の表示部に異なる情報を表示するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように複数の表示部を備えるデジタルカメラでは、複数の表示部を利用してユーザに多くの情報を提供できる反面、操作に不慣れな初心者にとっては、それだけ混乱を招きやすいという問題がある。
【0005】この場合、ヘルプ情報を適切に提供できればユーザの混乱が解消するとも考えられるが、従来のデジタルカメラにおいては、複数の表示部を備えていてもヘルプ表示にそれを応用するという発想がない。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の表示部においてヘルプ情報などを適切に提供できる撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)操作入力を受付ける操作部と、(b)ヘルプ情報の表示を指令するヘルプ表示指令手段と、(c)前記ヘルプ情報の表示指令に応答して、前記操作部で受付けられた前記操作入力に応じた前記ヘルプ情報を、前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させる表示制御手段とを備える。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、(d)前記撮像装置に係る設定項目を、前記複数の表示部のうち所定の表示部に表示させる設定項目表示制御手段と、(e)前記所定の表示部に前記設定項目が表示された状態で、前記ヘルプ情報の表示を行う場合には、前記所定の表示部における前記設定項目の表示を実質的に変更せず、前記所定の表示部を除く前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に、前記設定項目に関するヘルプ情報を表示させる手段とをさらに備える。
【0009】また、請求項3の発明は、複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)ユーザに通知情報を通知する場合には、前記通知情報を前記複数の表示部のうち1以上の表示部に表示させる第1表示制御手段と、(b)前記通知情報の表示中に、前記通知情報に関する詳細情報を、前記1以上の表示部を除く前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させる第2表示制御手段とを備える。
【0010】また、請求項4の発明は、それぞれ機能が異なる複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)ヘルプ情報の表示を指令するヘルプ表示指令手段と、(b)前記ヘルプ情報の表示指令に応答して、前記複数の表示部のうち特定表示部に、前記特定表示部自身に関するヘルプ情報を表示させる表示制御手段とを備える。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る撮像装置において、前記複数の表示部は、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダを含んでおり、前記表示制御手段は、(b-1)前記ヘルプ情報の表示がなされた状態で前記接眼検知手段により接眼が検知された場合には、前記特定表示部として前記電子ビューファインダを設定する手段と、(b-2)前記電子ビューファインダに、接眼検知に関するヘルプ情報を表示させる手段とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1実施形態><デジタルカメラの要部構成>図1、図2および図3は、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの要部構成を示す図であり、図1は正面図、図2は上面図、図3は背面図に相当する。これらの図は必ずしも三角図法に則っているものではなく、デジタルカメラ1Aの要部構成を概念的に例示することを主眼としている。
【0013】図2に示すように、デジタルカメラ1Aは、撮影レンズであるマクロ機能付きレンズ群(以下、単に「レンズ」とも称する)30を含む撮像部3を備えている。また、デジタルカメラ1Aは、ズーム機能を有しており、ズームリング33を回転させることなどにより、撮影倍率の変更を行うことができる。さらに、デジタルカメラ1Aは、マクロ切替えレバー34を備えており、マクロ撮影と通常撮影とを切り換えることができる。また、デジタルカメラ1Aの上面にはシャッターボタン9が設けられている。
【0014】また、デジタルカメラ1Aの上面には、カメラモード、すなわち「撮影モード」、「再生モード」、「設定モード」および「通信モード」を切替設定するモード切替えダイヤル14が設けられている。撮影モードは、写真撮影を行なうモードであり、再生モードは、メモリカード8に記録された撮影画像データを背面LCD(Liquid Crystal Display)10に再生表示するモードである。また、設定モードは、デジタルカメラ1Aの設定を行うモードであり、通信モードは、デジタルカメラ1Aの側面に設けられるUSB端子226を介して、外部のパーソナルコンピュータ225などにデータ転送するモードである。また、デジタルカメラ1Aの上面には、データパネル(上面パネル)36がさらに設けられており、このデータパネル36ではカメラの設定状況等が表示される。
【0015】さらに、デジタルカメラ1Aの上面には、各種設定を変更するためのダイヤル17が設けられている。
【0016】また、デジタルカメラ1Aの側面上方には、撮影条件および撮影方法を設定および変更するためのファンクションダイヤル15およびファンクションボタン16が設けられており、撮影モードにおいて、ファンクションダイヤル15を回転させて項目を選択し、ファンクションボタン16を押下することによって選択された項目の撮影条件または撮影方法が設定される。
【0017】図3に示すように、デジタルカメラ1Aの背面左方には、撮影画像のライブビュー表示及び記録画像の再生表示等を行なうための液晶ディスプレイ(背面LCD)10と電子ビューファインダ(EVF)20とが設けられている。この背面LCD10およびEVF20では、カラーで画像表示が行われる。また、EVF20は、背面LCD10より小さな表示画面を有しており、接眼検知(後で詳述)のためのアイセンサ201を備えている。
【0018】デジタルカメラ1Aの背面右方には、カーソルボタン(十字キー)U、D、L、R、および実行ボタン32を含むコントロールボタン35が設けられており、このコントロールボタン35を用いて各種操作が行われる。
【0019】デジタルカメラ1Aの背面には、メニューボタン37が設けられている。このメニューボタン37が押下されることにより、各種のメニューが背面LCD10に表示される。また、表示されるメニュー画面に対して、コントロールボタン35を操作することにより、モード切替えダイヤル14で設定モードを選択する場合と同様に、デジタルカメラ1Aに対する各種の設定が可能となる。
【0020】また、デジタルカメラ1Aの背面には、クイックビューボタン38が設けられている。撮影モード下で撮影後にこのクイックビューボタン38が押下されることにより、直近の撮影結果(静止画像)が背面LCD10またはEVF20に表示される(クイックビュー表示)。さらに、その状態からコントロールボタン35の操作とクイックビューボタン38の押下とによって選択した画像の削除を行うことができる。
【0021】また、デジタルカメラ1Aの背面には、表示切替ボタン(以下では「iボタン」とも呼ぶ)39と、表示切替ボタン39を囲むように配設される環状のディスプレイ切換レバー31と、ビデオ出力端子222とが設けられている。表示切替ボタン39は、所定の情報を表示させるための情報表示ボタンと、ヘルプ情報を表示させるためのヘルプボタンとを兼用しており、表示切替ボタン39に対する押下操作により、例えば撮影可能枚数などの情報の表示とヘルプ情報の表示とを選択的に切替えることができる。ディスプレイ切換レバー31は、背面LCD10の表示とEVF20の表示との切換等を行うレバーである。ビデオ出力端子222は、通信線を介して外部モニタ223と接続するための端子である。
【0022】デジタルカメラ1Aの側面には、メモリカード8を挿入して装着できるメモリスロット81が設けられている。
【0023】<デジタルカメラ1Aの機能ブロック>図4は、デジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。同図において、CCD303は、1280×960画素を有し、レンズ群30により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ314は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。
【0024】撮像部3における露出制御は、レンズ駆動部306によるレンズ群30の絞りと、CCD303の露光量、つまり、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節して行なわれる。ここで、被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行なうことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、絞りとシャッタスピードと信号処理回路313のゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれることとなる。
【0025】タイミングジェネレータ314は、全体制御部211から送信される基準クロック基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。このタイミングジェネレータ314は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0026】信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。この信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズ低減処理を行ない、AGC回路でゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。
【0027】A/D変換器205は、画像信号の各画素信号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器205は、タイミング発生回路から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
【0028】WB(ホワイトバランス)回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。このWB回路207は、全体制御部211で記憶されるレベル変換テーブルを用いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分のパラメータ(特性の傾き)は全体制御部211により、オートまたはマニュアルで、撮影画像毎に設定される。γ補正回路208は、画素データの階調を補正するものである。
【0029】色変換・色補正回路231は、γ補正回路208から入力される画像データに対して、例えばYCrCb系に色空間を変換し、色再現性を向上させる色補正を行うものである。
【0030】解像度変換部232は、ライブビュー撮影時に、CCD303で取得される画像データを1/4に間引いた画像データ(320×240画素)を生成する。
【0031】AF評価値演算部233は、シャッターボタン9が半押し状態(S1)になった場合に、コントラスト方式のAFを行うための評価値演算動作が行われる。ここでは、撮影画像データのうちAFエリアに相当するデータに関して、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、レンズ群30を駆動し、この評価値の最も高いレンズ位置が合焦位置とされる。これにより、AFエリアに対してレンズ群30を駆動し合焦を行うため、主被写体などを狙ってピントを合わせることができる。
【0032】測光演算部234では、解像度変換部232から出力される画像データを例えば300(20×15)ブロックに分割し、各ブロックごとに測光データを算出する多分割測光を行うことができる。
【0033】画像メモリ209は、CCD303で取得され、上記の画像処理が施された画像データ(静止画像)を一時的に記憶するメモリである。画像メモリ209は、少なくとも数フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303画素数に対応する1280×960画素分の画素データ数フレーム分の記憶容量を少なくとも有し、各画素データが対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0034】EVF/LCD切替部235は、ディスプレイ切替えレバー31の設定、または接眼検知部202による接眼検知に基づいて、背面LCD10とEVF20との表示切替えを行う。
【0035】デジタルカメラ1Aの撮影待機状態では、CCD303により1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素信号がA/D変換器205〜解像度変換部232により所定の信号処理を施された後、全体制御部211を介してEVF/LCD切替部235に転送され、背面LCD10やEVF20に表示される(ライブビュー表示)。これにより、ユーザはCCD303で撮像される被写体像を視認することができる。また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された後、EVF/LCD切替部235に転送され、背面LCD10やEVF20に再生表示される。
【0036】カードI/F212は、メモリスロット81に装着されるメモリカード8への画像データおよび音声データの読み書きを行なうためのインターフェースである。このメモリカード8への画像データの読み書きでは、静止画像については、圧縮・伸張部236において例えばJPEG方式で画像の圧縮・伸張が行われる。
【0037】また、USBI/F224は、外部のパーソナルコンピュータ225と通信可能にするための、USB規格に準拠した通信用インターフェースである。これらのカードI/F212、USBI/F224を介して、メモリカード8やパーソナルコンピュータ225にセットされるCD−ROMなどの記録媒体に記録されている制御プログラムを、全体制御部211のROM211b内に取り込むことができる。
【0038】接眼検知部202は、上述したアイセンサ201を有し、ユーザがEVF20を覗き込んでEVF20に接眼(接近)したかを検知する部位である。以下では、この接眼検知を説明する。
【0039】図5は、接眼検知を説明するための図である。
【0040】アイセンサ201は、一対の発光素子および受光素子を有している。そして、発光素子から出射する出力光LSがユーザの眼で反射され、この反射光LRが受光素子で検出される場合に、接眼が検知されることとなる。
【0041】操作部250は、ユーザからの操作入力を受け付ける部位で、上述したシャッターボタン9、ディスプレイ切換レバー31、ファンクションダイヤル15、ファンクションボタン16、ダイヤル17、コントロールボタン35、クイックビューボタン38などの各種ボタン、レバーなどで構成されている。
【0042】シャッターボタン9は、半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S2)とが検出可能な2段階スイッチになっている。待機状態でシャッターボタン9をS1状態にすると、AFのためのレンズ駆動を開始し、AF評価値演算部233で画像のコントラストを評価しながら、コントラストがもっとも高くなるようにレンズを駆動し停止させる。一方、シャッターボタン9をS2状態にすると、CCD303で取得され画像処理が施された画像データが圧縮・伸張部236でデータ圧縮されるとともに、そのサムネイル画像が全体制御部211で生成される。そして、生成された画像データとサムネイル画像データとが、画像メモリ209に記憶された後に、カードI/F212を介してメモリカード8に画像ファイル化されて記録される。
【0043】外部モニタI/F221は、EVF/LCD切替部235から転送される画像データを、例えばNTSC方式に信号変換を行うインターフェースであり、ビデオ出力端子222を介して外部モニタ223に画像信号を送信する。
【0044】全体制御部211は、マイクロコンピュータとして働くCPU、RAM211aおよびROM211bを有しており、上述したカメラの各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1Aの動作を統括制御する。
【0045】また、全体制御部211のROM211bには、後述するヘルプ情報が格納されている。このヘルプ情報に基づき、表示切替ボタン39に対するユーザの操作に応答し、背面LCD10などでのヘルプ表示が可能となる。
【0046】<デジタルカメラ1Aの動作>図6は、デジタルカメラ1Aの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。本動作は、制御部211により実行される。
【0047】状態ST1では、EVF20がオフつまり非表示状態であり、背面LCD10がオンつまり表示状態となっている。この場合、背面LCD10では、カメラモードに応じた表示、例えばモード切替えダイヤル14で撮影モードに設定されていれば、ライブビュー表示などの画像表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST2に移行し、表示切替ボタン(iボタン)39が押下されると、状態ST3に移行する。
【0048】状態ST2では、背面LCD10がオフつまり非表示状態であり、EVF20がオンつまり表示状態となっている。この場合、EVF20では、状態ST1の背面LCD10と同様に、カメラモードに応じた画像のみの表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST1に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST4に移行する。
【0049】状態ST3では、EVF20がオフつまり非表示状態であり、背面LCD10がオンつまり表示状態となっている。この場合、背面LCD10では、カメラモードに応じた表示、例えばモード切替えダイヤル14で撮影モードに設定されていれば、図7(a)に示すようにライブビュー画像LGとともに、選択されているカメラモードを示す表示IGaや、撮影可能枚数を示す表示IGbなどの情報表示IGが行われる。なお、図7(a)では、デジタルカメラ1Aの背面を概念的に表している。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST4に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST5に移行する。
【0050】状態ST4では、背面LCD10がオフつまり非表示状態であり、EVF20がオンつまり表示状態となっている。この場合、EVF20では、状態ST3の背面LCD10と同様にカメラモードに応じた表示、すなわち画像表示とともに情報表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST3に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST2に移行する。
【0051】状態ST5では、EVF20がオフつまり非表示状態であり、背面LCD10がオンつまり表示状態となっている。この場合、背面LCD10では、第1ヘルプモードの表示、すなわちユーザが行った直前の操作(ただし表示切替ボタン39への操作を除く)に関する説明の表示が行われる。例えば、撮影モードでポートレートモードを選択する操作の直後に表示切替ボタン39が押下される場合には、図7(b)に示すように、ポートレートモードを説明するヘルプ情報(操作ヘルプ情報)H1が背面LCD10に表示される。すなわち、状態ST3で表示切替ボタン39が押下されることによってヘルプ表示が指令され、ヘルプ表示機能が能動化される場合には、ユーザから受付けられた操作入力に応じたヘルプ情報が背面LCD10に表示されることとなる。ここでは、直前の操作内容(最新の操作入力の情報)が全体制御部211のRAM211aに記憶され、これが読出されることで直前の操作に関するヘルプ情報が表示できる。
【0052】状態ST5で、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST4に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST6に移行する。
【0053】状態ST6では、EVF20がオフつまり非表示状態であり、背面LCD10がオンつまり表示状態となっている。この場合、背面LCD10では、第2ヘルプモードの表示、すなわちデジタルカメラ1Aの使用説明書などのヘルプメニュー(機能ヘルプ情報)H2(図7(c)参照)が表示される。このヘルプメニューH2は、状態ST5のヘルプ情報H1より情報量が大きく、表示切替ボタン39の押下により段階を追ってヘルプの情報量が増加することとなる。したがって、ヘルプ情報を取得したいユーザにとっては都合が良く、ヒューマン・インターフェースが向上する。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST4に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST1に移行する。
【0054】以上のデジタルカメラ1Aの動作により、表示切替ボタン39を操作することで直前の操作に関するヘルプ情報などを背面LCD10に表示できるため、表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0055】また、デジタルカメラ1Aにおいて、状態ST5で接眼検知された場合、および状態ST6で接眼検知された場合には状態ST4に移行し、接眼検知された直後の表示制御が実質的に同一となっている。これにより、ユーザに対して違和感のない表示切替えが可能となる。
【0056】<第2実施形態>本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラ1Bは、第1実施形態と類似の構成(図1〜図4参照)を有しているが、制御部211が異なっている。
【0057】すなわち、デジタルカメラ1Bの制御部211は、以下で説明する動作を実行させるためのプログラムがROM211bに格納されている。
【0058】<デジタルカメラ1Bの動作>図8は、デジタルカメラ1Bの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【0059】状態ST11〜ST14は、図6の状態遷移図に示す状態ST1〜ST4と同様の動作状態である。
【0060】状態ST15では、図6に示す状態ST5と同様に、EVF20がオフ、背面LCD10がオンであり、図7(b)に示すような第1ヘルプモードとなっている。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、指定表示部としてEVF20を指定して状態ST16に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST17に移行する。
【0061】状態ST16では、背面LCD10がオフで、EVF20がオンとなっている。この場合、EVF20では、接眼検知機能に関する説明、すなわちEVF20自身のヘルプ情報が表示される。ここで、iボタン39が押下されると、状態ST12に移行し、接眼検知部202で接眼が非検知状態になると、以下で説明するように状態ST15に移行する。
【0062】状態ST16において、デジタルカメラ1Bに対するユーザの操作が行われる場合には、最新の操作入力に関する情報を全体制御部211のRAM211aに記録し、接眼が非検知状態になるとRAM211aに記録された情報に基づき背面LCD10に最新の操作入力に関するヘルプ情報を表示する(状態ST15)。一方、デジタルカメラ1Bに対する操作が行われなかった場合には、接眼が非検知状態になると指定表示部として背面LCD10が指定され、背面LCD10に接眼検知機能に関する内容説明が表示される(状態ST15)。
【0063】状態ST17では、図6に示す状態ST6と同様に、EVF20がオフ、背面LCD10がオンであり、図7(c)に示すような第2ヘルプモードとなっている。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST18に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST11に移行する。
【0064】状態ST18では、背面LCD10がオフで、EVF20がオンとなっている。この場合、図7(c)で背面LCD10に表示されるヘルプメニューH2が、EVF20に表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST17に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST12に移行する。
【0065】以上のデジタルカメラ1Bの動作により、表示切替ボタン39の操作や接眼検知によって背面LCD10やEVF20に各種のヘルプ情報を表示できるため、複数の表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0066】また、デジタルカメラ1Bにおいて、状態ST15で接眼検知された場合には、状態ST15と異なるヘルプ情報を表示する状態ST16に移行し、また状態ST17で接眼検知された場合には、状態ST17と同じヘルプ情報を表示する状態ST18に移行しており、接眼検知された直後の表示制御が異なっている。これにより、状況に応じて適切なヘルプ情報を提供できるため、ヒューマン・インターフェースが向上することとなる。
【0067】<第3実施形態>本発明の第3実施形態に係るデジタルカメラ1Cは、第1実施形態と類似の構成(図1〜図4参照)を有しているが、制御部211が異なっている。
【0068】すなわち、デジタルカメラ1Cの制御部211は、以下で説明する動作を実行させるためのプログラムがROM211bに格納されている。
【0069】<デジタルカメラ1Cの動作>図9は、デジタルカメラ1Cの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【0070】状態ST21〜ST24は、図6の状態遷移図に示す状態ST1〜ST4と同様の動作状態である。
【0071】状態ST25では、図6に示す状態ST5と同様に、EVF20がオフ、背面LCD10がオンであり、図7(b)に示すような第1ヘルプモードとなっている。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、ヘルプ表示が解除されて状態ST26に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST27に移行する。
【0072】状態ST26では、背面LCD10がオフ、EVF20がオンとなっている。この場合、EVF20では、図6に示す状態ST2と同様に、カメラモードに応じた画像のみの表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST25に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST28に移行する。
【0073】状態ST27では、図6に示す状態ST6と同様に、EVF20がオフ、背面LCD10がオンであり、図7(c)に示すような第2ヘルプモードとなっている。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、ヘルプ表示が解除されて状態ST28に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST21に移行する。
【0074】状態ST28では、背面LCD10がオフで、EVF20がオンとなっている。この場合、EVF20では、図6に示す状態ST4と同様に、カメラモードに応じた表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST27に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST26に移行する。
【0075】以上のデジタルカメラ1Cの動作により、表示切替ボタン39を操作することで直前の操作に関するヘルプ情報などを背面LCD10に表示できるため、表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0076】なお、図9に示す状態ST25および状態ST27では、背面LCD10にヘルプ情報を表示させるととに、EVF10にカメラモードに応じた表示を行うようにしても良い。これにより、カメラモードの情報をユーザに提供できるとともに、表示画面の大きな背面LCD10にヘルプ情報を表示できるため、その視認が容易となる。
【0077】<第4実施形態>本発明の第4実施形態に係るデジタルカメラ1Dは、第1実施形態と類似の構成(図1〜図4参照)を有しているが、制御部211が異なっている。
【0078】すなわち、デジタルカメラ1Dの制御部211は、以下で説明する動作を実行させるためのプログラムがROM211bに格納されている。
【0079】<デジタルカメラ1Dの動作>図10は、デジタルカメラ1Dの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。このデジタルカメラ1Dの動作では、データパネル36で必要な情報が表示される点が、上記のデジタルカメラ1A〜1Cと異なる。
【0080】状態ST31では、背面LCD10がオン、EVF20がオフであり、データパネル36に例えば撮影可能枚数などのデジタルカメラ1Dの状態が表示される。この場合、背面LCD10では、カメラモードに応じた表示、例えばモード切替えダイヤル14で撮影モードに設定されていれば、ライブビュー画像などが表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST32に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST33に移行する。
【0081】状態ST32では、背面LCD10がオフ、EVF20がオンであり、データパネル36に例えば撮影可能枚数などのデジタルカメラ1Dの状態が表示される。この場合、EVF20では、上記の状態ST31と同様に、カメラモードに応じた画像表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態になると、状態ST31に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST34に移行する。
【0082】状態ST33では、背面LCD10がオン、EVF20がオフであり、データパネル36にデジタルカメラ1Dの状態が表示される。この場合、背面LCD10では、カメラモードに応じた表示、例えばモード切替えダイヤル14で撮影モードに設定されていれば、図7(a)に示すようにライブビュー画像LGとともに情報表示IGが行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST34に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST31に移行する。また、モード切替えダイヤル14で設定モードが選択された場合には、状態ST35に遷移する。
【0083】状態ST34では、背面LCD10がオフ、EVF20がオンであり、データパネル36にデジタルカメラ1Dの状態が表示される。この場合、EVF20では、状態ST33の背面LCD10と同様にカメラモードに応じた表示、すなわちライブビュー画像などとともに情報表示が行われる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST33に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST32に移行する。また、モード切替えダイヤル14で設定モードが選択された場合には、状態ST36に遷移する。
【0084】状態ST35では、背面LCD10がオン、EVF20がオフであり、データパネル36にデジタルカメラ1Dの状態が表示される。すなわち、図11(a)に示すように、背面LCD10には例えば画質設定のメニュー(設定項目)MSが表示されるとともに、データパネル36には撮影可能枚数などのカメラ状態が表示されることとなる。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST36に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST37に移行する。また、モード切替えダイヤル14で設定モード以外のモードが選択された場合には、状態ST33に遷移する。
【0085】状態ST36では、背面LCD10がオフ、EVF20がオンであり、データパネル36にデジタルカメラ1Dの状態が表示される。すなわち、図11(a)に示す背面LCD10の設定メニューMSがEVF20に表示されるとともに、カメラ状態表示DSがデータパネル36に表示されることとなる。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態となると、状態ST35に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST38に移行する。また、モード切替えダイヤル14で設定モード以外のモードが選択された場合には、状態ST34に遷移する。
【0086】状態ST37では、背面LCD10に設定メニューが表示されるとともに、EVF20およびデータパネル36に設定メニューで選択されている項目に関するヘルプ内容が表示される。具体的には、図11(b)に示すように、背面LCD10には例えば画質設定のメニューMSが表示されるとともに、EVF20およびデータパネル36には、メニュ−MSで選択されている項目「SFINE」のヘルプ情報(詳細情報)H3が表示されることとなる。すなわち、状態ST35で背面LCD10に表示されていた設定項目の表示を実質的に変更せず、この設定項目の表示中に、EVF20およびデータパネル36に設定項目のヘルプ情報を表示させる。ここで、iボタン39が押下されると、状態ST35に移行する。なお、状態ST37においては、接眼検知部202の機能を無効とすることにより、接眼が検知されても状態ST38などに移行せず、状態ST37を維持する。これは、ユーザの混乱を回避するためである。
【0087】状態ST38では、背面LCD10がオフで、EVF20に設定メニューが表示され、データパネル36に設定メニューで選択されている項目に関するヘルプ内容が表示される。すなわち、図11(b)に示す設定メニューMSがEVF20に表示されるとともに、ヘルプ情報H3がデータパネル36に表示されることとなる。ここで、iボタン39が押下されると、状態ST36に移行する。なお、状態ST38においては、接眼検知部202の機能を無効とすることにより、接眼が非検知状態となっても状態ST37などに移行せず、状態ST38を維持する。これは、ユーザの混乱を回避するためである。
【0088】以上のデジタルカメラ1Dの動作により、表示切替ボタン39の操作によってEVF20やデータパネル36に設定メニューに関するヘルプ情報を、当該設定メニューの表示中に時間的に並行して表示できるため、複数の表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0089】<第5実施形態>本発明の第5実施形態に係るデジタルカメラ1Eは、第1実施形態と類似の構成(図1〜図4参照)を有しているが、制御部211が異なっている。
【0090】すなわち、デジタルカメラ1Eの制御部211は、以下で説明する動作を実行させるためのプログラムがROM211bに格納されている。
【0091】<デジタルカメラ1Eの動作>図12は、デジタルカメラ1Eの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。このデジタルカメラ1Eの動作では、ユーザに通知すべき通知情報に相当する警告情報の表示が行われる点が、上記のデジタルカメラ1A〜1Dと異なる。
【0092】状態ST41および状態ST42は、図10に示す状態ST31および状態ST32と同様の動作状態である。
【0093】状態ST43では、図10に示す状態ST33と同様に、背面LCD10がオンでカメラモードに応じた表示が行われ、EVF20がオフとなっている。また、データパネル36では、デジタルカメラ1Eの状態が表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST44に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST41に移行する。また、異常が発生し警告が発せられる場合には、状態ST45に遷移する。
【0094】状態ST44では、図10に示す状態ST34と同様に、EVF20がオンでカメラモードに応じた表示が行われ、背面LCD10がオフである。また、データパネル36では、デジタルカメラ1Eの状態が表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態になると、状態ST43に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST42に移行する。また、異常が発生し警告が発せられる場合には、状態ST46に遷移する。
【0095】状態ST45では、背面LCD10がオン、EVF20がオフであり、データパネル36にデジタルカメラ1Eの状態が表示される。この場合、図13(a)に示すように、背面LCD10には例えば撮影可能枚数が0枚である旨の警告表示(赤色の表示)A1が行われるとともに、データパネル36にも撮影可能枚数が0枚である旨の警告表示(点滅を伴う表示)A2が表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が検知されると、状態ST46に移行し、iボタン39が押下されると、警告情報とその詳細情報とを表示する状態ST47に移行する。また、メモリカードの交換などによって警告が解除された場合には、状態ST43に遷移する。
【0096】状態ST46では、背面LCD10がオフ、EVF20がオンであり、データパネル36にデジタルカメラ1Dの状態が表示される。この場合、図13(a)に示す背面LCD10の警告表示A1がEVF20で行われるとともに、データパネル36にも警告表示A2が表示される。ここで、接眼検知部202で接眼が非検知状態になると、状態ST45に移行し、iボタン39が押下されると、状態ST48に移行する。また、メモリカードの交換などによって警告が解除された場合には、状態ST44に遷移する。
【0097】状態ST47では、背面LCD10およびEVF20がオンであり、データパネル36にデジタルカメラ1Eの状態が表示される。この場合、図13(b)に示すように、EVF20には撮影可能枚数が0枚である旨の警告表示(赤色の表示)A1が行われ、またデータパネル36にも撮影可能枚数が0枚である旨の警告表示(点滅を伴う表示)A2が行われるとともに、この警告表示中に背面LCD10にはその警告の内容説明(詳細情報)H4が表示される。ここで、iボタン39が押下されると、状態ST45に移行する。なお、状態ST47においては、接眼検知部202の機能を無効とすることにより、接眼が検知されても状態ST48などに移行せず、状態ST47を維持する。これは、ユーザの混乱を回避するためである。また、背面LCD10で警告内容が表示されるのは、大きなサイズの表示部に表示する方が視認容易となるためである。
【0098】状態ST48では、状態ST47(図13(b)参照)と同様に、EVF20には警告表示A1が行われ、背面LCD10にはその警告の内容説明が表示されるとともに、データパネル36には警告表示A2が表示される。ここで、iボタン39が押下されると、状態ST46に移行する。なお、状態ST48においては、接眼検知部202の機能を無効とすることにより接眼が非検知状態となっても、状態ST47などに移行せず、状態ST48を維持する。これは、ユーザの混乱を回避するためである。
【0099】以上のデジタルカメラ1Eの動作により、背面LCD10およびEVF20で警告とその内容説明とを時間的に並行して表示できるため、複数の表示部において警告情報を適切に提供できる。
【0100】なお、本実施形態のデジタルカメラ1Eにおいては、警告情報の代わりにダイアログ情報を表示するようにしても良い。この場合にも、背面LCD10およびEVF20でダイアログ表示とその内容説明の表示とを行えるため、複数の表示部においてダイアログ情報を適切に提供できることとなる。
【0101】<変形例>◎上述した具体的実施形態には、以下の構成を有する発明が含まれている。
【0102】(1)所定の情報の表示を指令する情報表示指令手段をさらに備え、操作部はヘルプ表示指令手段と情報表示指令手段とを選択的に能動化させるための1のボタンを有することを特徴とする撮像装置。
【0103】これにより、操作性が向上する。
【0104】(2)操作部はヘルプ表示指令手段を能動化させるための1のボタンを有するとともに、ヘルプ情報は撮像装置の操作に関する操作ヘルプ情報と撮像装置の機能に関する機能ヘルプ情報とからなり、撮像装置は前記1のボタンに対する操作入力に応答して操作ヘルプ情報と機能ヘルプ情報とを切替える切替手段を備えることを特徴とする撮像装置。
【0105】これにより、操作ヘルプ情報と機能ヘルプ情報との切替えが容易となる。
【0106】(3)操作ヘルプ情報は機能ヘルプ情報より情報量が小さく、表示制御手段は、ヘルプ表示指令手段が能動化された直後には操作ヘルプ情報を表示させる手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0107】これにより、段階を追ってヘルプの情報量が増加するため、ヒューマン・インターフェースが向上する。
【0108】(4)接眼を検知する接眼検知手段を備えるとともに、操作ヘルプ情報が表示されている状態で接眼検知手段が接眼を検知した場合と、機能ヘルプ情報が表示されている状態で接眼検知手段が接眼を検知した場合とで、その直後の表示制御が異なることを特徴とする撮像装置。
【0109】これにより、状況に応じて適切な情報を提供できるため、ヒューマン・インターフェースが向上する。
【0110】(5)接眼を検知する接眼検知手段を備えるとともに、操作ヘルプ情報が表示されている状態で接眼検知手段が接眼を検知した場合と、機能ヘルプ情報が表示されている状態で前記接眼検知手段が接眼を検知した場合とに関わらず、その直後の表示制御が実質的に同一であることを特徴とする撮像装置。
【0111】これにより、ユーザに対して違和感のない表示切替えが可能となる。
【0112】(6)複数の表示部は、第1表示部と第1表示部より表示画面が小さい第2表示部とからなっており、表示制御手段は、ヘルプ情報の表示指令が発生した場合には、第1表示部にヘルプ情報を表示させるとともに、第2表示部に撮像装置のモードに応じた情報を表示させる手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0113】これにより、表示画面の大きな表示部にヘルプ情報を表示させるため、視認が容易となる。
【0114】(7)複数の表示部は、上面パネルを含み、ヘルプ情報の表示が不能化された状態では、特定の情報を上面パネルに表示させるとともに、ヘルプ情報の表示が能動化された状態では、撮像装置の設定情報に関する詳細情報を上面パネルに表示させることを特徴とする撮像装置。
【0115】これにより、上面パネルを有効活用できる。
【0116】(8)複数の表示部は、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダを含んでおり、表示制御手段は、ヘルプ情報の表示が能動化されている場合には、接眼検知手段を不能化させる手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0117】これにより、電子ビューファインダにヘルプ情報を表示している場合にも、接眼検知に応じて表示が切替わらないため、ユーザが混乱するのを防止できる。
【0118】(9)接眼を検知する接眼検知手段と、ヘルプ表示指令手段が能動化されている状態と、ヘルプ表示指令手段が不能化されている状態とで、接眼検知に応答した表示制御を変更する手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【0119】これにより、ヘルプ表示の有無に応じて最適な表示制御を行える。
【0120】(10)警告情報の表示を開始させる警告表示開始手段と、警告表示において、複数の表示部のうち1以上の表示部に警告情報を表示させるとともに、前記1以上の表示部を除く複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に警告情報に関する詳細情報を表示させる手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【0121】これにより、複数の表示部を利用して警告の発生と警告の理由とをユーザに理解容易に通知できる。
【0122】(11)複数の表示部は、液晶ディスプレイと、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダとからなり、1以上の表示部に詳細情報を表示させる際には、接眼検知手段を不能化させることを特徴とする撮像装置。
【0123】これにより、警告の内容説明を表示している場合にも、接眼検知に応じて表示が切替わらないため、ユーザが混乱するのを防止できる。
【0124】(12)複数の表示部は、液晶ディスプレイと、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダとからなり、警告情報のみを表示させる場合と、警告情報および詳細情報を表示させる場合とで接眼検知に応答した表示制御を変更することを特徴とする撮像装置。
【0125】これにより、警告情報の表示に応じて最適な表示制御を行える。
【0126】(13)複数の表示部のうち1以上の表示部にダイアログ情報を表示させる第1表示制御手段と、前記ダイアログ情報の表示中に、前記1以上の表示部を除く複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に前記ダイアログ情報に関する詳細情報を表示させる第2表示制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【0127】これにより、複数の表示部を利用して、ダイアログの発生とダイアログの内容とをユーザに理解容易に通知できる。
【0128】(14)複数の表示部は、液晶ディスプレイと、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダとからなり、1以上の表示部にダイアログ情報を表示させる際には接眼検知手段を不能化させることを特徴とする撮像装置。
【0129】これにより、ダイアログの内容説明を表示している場合には、接眼検知に応じて表示が切替わらないため、ユーザが混乱するのを防止できる。
【0130】(15)複数の表示部は、液晶ディスプレイと、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダとからなり、ダイアログ情報のみを表示させる場合と、ダイアログ情報および内容説明を表示させる場合とで、接眼検知に応答した表示制御を変更することを特徴とする撮像装置。
【0131】これにより、ダイアログ情報の表示に応じて最適な表示制御を行える。
【0132】(16)操作入力を受付ける1のボタンを備え、表示制御手段は、1のボタンに対する操作入力が行われる前には1以上の表示部に通知情報を表示させる手段と、前記1のボタンに対する操作入力が行われた後には前記1以上の表示部に通知情報を表示させるとともに、少なくとも前記1の表示部に詳細情報を表示させる手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0133】これにより、通知情報について必要な場合のみ詳細情報を表示させるため、利便性が向上する。
【0134】(17)複数の表示部は、上面パネルを含んでおり、撮像装置は、撮像装置に関する状態を上面パネルに表示させる手段を備えることを特徴とする撮像装置。
【0135】これにより、通知情報および詳細情報の表示と併せて、通知情報の発生理由が容易に理解できる。
【0136】(18)複数の表示部は、液晶ディスプレイを含んでおり、表示制御手段は、接眼検知手段で接眼が非検知状態となる場合には、特定表示部として液晶ディスプレイを設定する手段と、液晶ディスプレイに、接眼検知に関するヘルプ情報を表示させる手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0137】これにより、接眼が非検知状態では接眼検知に関するヘルプ情報を液晶ディスプレイに表示するため、その視認性が向上する。
【0138】(19)複数の表示部は、液晶ディスプレイと、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダとを含んでおり、表示制御手段は、接眼検知手段で接眼が検知されている状態で操作入力が行われた場合には、最新の操作入力に係る情報を記録する記録手段と、接眼検知手段で接眼が非検知状態になっている場合には、最新の操作入力に関するヘルプ情報を液晶ディスプレイに表示させる手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0139】これにより、接眼が非検知状態になった場合に最新の操作情報に関するヘルプ情報を液晶ディプレイに表示でき、ヒューマン・インターフェースが向上する。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請求項2の発明によれば、ヘルプ情報の表示指令に応答して、操作部で受付けられた操作入力に応じたヘルプ情報を複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させるため、複数の表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0141】特に、請求項2の発明においては、所定の表示部に設定項目が表示された状態で、ヘルプ情報の表示を行う場合には、所定の表示部における設定項目の表示を実質的に変更せず、所定の表示部を除く複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に設定項目に関するヘルプ情報を表示させる。その結果、設定に関する操作を容易に確実に行える。
【0142】また、請求項3の発明によれば、ユーザに通知情報を通知する場合には、通知情報を複数の表示部のうち1以上の表示部に表示させる第1表示制御手段と、通知情報の表示中に、通知情報に関する詳細情報を1以上の表示部を除く複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させる第2表示制御手段とを備えている。その結果、複数の表示部において通知情報を適切に提供できる。
【0143】また、請求項4および請求項5の発明によれば、ヘルプ情報の表示指令に応答して、複数の表示部のうち特定表示部に特定表示部自身に関するヘルプ情報を表示させるため、複数の表示部においてヘルプ情報を適切に提供できる。
【0144】特に、請求項5の発明においては、ヘルプ情報の表示がなされた状態で接眼検知手段により接眼が検知された場合には特定表示部として電子ビューファインダを設定し、電子ビューファインダに接眼検知に関するヘルプ情報を表示させるため、電子ビューファインダに関する特別な機能を容易に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの要部構成を示す正面図である。
【図2】デジタルカメラ1Aの要部構成を示す上面図である。
【図3】デジタルカメラ1Aの要部構成を示す背面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。
【図5】接眼検知を説明するための図である。
【図6】デジタルカメラ1Aの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【図7】デジタルカメラ1Aの動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラ1Bの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るデジタルカメラ1Cの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るデジタルカメラ1Dの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【図11】デジタルカメラ1Dの動作を説明するための図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係るデジタルカメラ1Eの基本的な動作を説明するための状態遷移図である。
【図13】デジタルカメラ1Eの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E デジタルカメラ
10 背面LCD
14 モード切替えダイヤル
20 電子ビューファインダ(EVF)
39 表示切替ボタン(iボタン)
201 アイセンサ
202 接眼検知部
211 全体制御部
A1、A2 警告表示
DS カメラ状態表示
H1、H3 ヘルプ情報
H2 ヘルプメニュー
H4 警告の内容説明
IG 情報表示
MS 設定メニュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)操作入力を受付ける操作部と、(b)ヘルプ情報の表示を指令するヘルプ表示指令手段と、(c)前記ヘルプ情報の表示指令に応答して、前記操作部で受付けられた前記操作入力に応じた前記ヘルプ情報を、前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、(d)前記撮像装置に係る設定項目を、前記複数の表示部のうち所定の表示部に表示させる設定項目表示制御手段と、(e)前記所定の表示部に前記設定項目が表示された状態で、前記ヘルプ情報の表示を行う場合には、前記所定の表示部における前記設定項目の表示を実質的に変更せず、前記所定の表示部を除く前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に、前記設定項目に関するヘルプ情報を表示させる手段と、をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項3】 複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)ユーザに通知情報を通知する場合には、前記通知情報を前記複数の表示部のうち1以上の表示部に表示させる第1表示制御手段と、(b)前記通知情報の表示中に、前記通知情報に関する詳細情報を、前記1以上の表示部を除く前記複数の表示部のうち少なくとも1の表示部に表示させる第2表示制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】 それぞれ機能が異なる複数の表示部を有する撮像装置であって、(a)ヘルプ情報の表示を指令するヘルプ表示指令手段と、(b)前記ヘルプ情報の表示指令に応答して、前記複数の表示部のうち特定表示部に、前記特定表示部自身に関するヘルプ情報を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項5】 請求項4に記載の撮像装置において、前記複数の表示部は、接眼を検知する接眼検知手段を有する電子ビューファインダを含んでおり、前記表示制御手段は、(b-1)前記ヘルプ情報の表示がなされた状態で前記接眼検知手段により接眼が検知された場合には、前記特定表示部として前記電子ビューファインダを設定する手段と、(b-2)前記電子ビューファインダに、接眼検知に関するヘルプ情報を表示させる手段と、を有することを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図11】
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【図8】
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【図9】
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【図13】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2003−319226(P2003−319226A)
【公開日】平成15年11月7日(2003.11.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−124020(P2002−124020)
【出願日】平成14年4月25日(2002.4.25)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】