説明

日除け用関節アーム

本発明は日除け用関節アームに関する。本発明は、隣接する端部において関節構造体(4、5)の各々によって互いに関節をなすアーム(1)及び前アーム(2)を有する。前アーム(2)の端部の関節手段(5)は、軸(9)を囲む外面を有する芯(8)を有する一方、アーム(1)の端部の関節手段(4)は芯(8)を囲む壁を有する。本発明によれば、軸受手段が芯(8)と壁(10)の間に配置されて両者間の相対回転をガイドする。さらに、可撓性支線要素(7)がアーム(1)内に設けられ、前記支線は、アーム(1)の固定点に固定される弾性要素に接続される第1の端部と、芯(8)内に固定される第2の端部(7b)とを有する。前記支線要素(7)は、関節手段(4)内の開口部(20)を通り芯(8)と壁(10)との間の空間内に部分的に収容される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアーム及び前アームを有する日除け用関節アームに関する。アーム及び前アームはその隣接端部に配置された各々の関節構造体により相互に関節をなし、アーム内部に収容された弾性要素に連結され及び前記関節に連結された可撓性引張要素によって開位置に向かって押される。前記関節構造体は、引張要素がいずれのアーム位置においても完全に隠れて保護されるように設計される。
【背景技術】
【0002】
日除け用関節アームの一般構造は知られており古典的であるが、それによれば日除け用関節アームは、関節構造体によって画定される差込部に接続される部品を端部に有する第1及び第2の管状要素からなるアーム及び前アームを有する。アーム及び前アームは、2つの前記隣接する関節構造体からなる関節によって共に接続される。アームに結合された関節構造体は、同心の軸穴を有する1対の向かい合った突片からなるフォークを有する一方で、前アームに結合された関節構造体は軸穴を有する芯を画定し、その軸穴は突片の前記同心の軸穴と一列に並んで関節ピンが挿入される。アーム本体を形成する第1の外形内には一端が第1の管状外形上の固定点に結合され、第2の端部が可撓性引張要素に結合された引張バネがあり、また、この可撓性引張要素は前アーム関節構造内の前記芯上の点に固定され、前記可撓性引張要素は関節の回転軸から離れて配置された芯表面上に支持され、引張バネにより加えられる張力によってアーム及び前アームを開位置に維持しようとするトルクが生成される。
【0003】
従来設計においては、前記可撓性引張要素は1つ以上の伝達チェーン、又は1つ以上の太いツイストケーブルからなり、その一部は関節領域内で必然的に露出されて可視である。チェーン又はケーブルのこの露出は関節領域に塵埃が蓄積する危険性を伴い、さらに、常に公衆に見えるようになっている製品に非美的効果を生じる。
【0004】
本出願人に所属する国際公開第98/01638号パンフレットは関節構造における一連の改良を有する日除け支持用の関節アームを開示しており、そこでは、前記可撓性引張要素は内部に金属補強フィラメントが入れられた平ベルトからなる。このベルトはその両端に、ベルトを引張バネ及び芯の各々に結合するための終端を有する。前記終端は鋳造技術を使用して成形され、鋳造工程中に、ベルトの端部から突出する前記金属フィラメントに結合される。この平ベルトは、日除けアームの組み付けを大いに促進するほか、よりコンパクトな関節設計を可能にし、アームの残りの部分と同じ色のプラスチックから作ることができるため十分に美的な外観を与え、付加的なトリム片を何も必要とせず部分的に見えるままにしておける。
【0005】
スペイン国実用新案第1052733号明細書はこのタイプの日除けアームのためのモデルについて記載しており、そこでは、引張要素が1対の太いツイストケーブルからなり、このツイストケーブルの側面を関節領域で覆うために湾曲した上面が用いられている。かかる設計の不都合の1つは、太いケーブルのために過度に大きな関節が生じ、前記上面が、関節に複雑さを追加してそのコストを増加させるもう一つの部品となることである。
【特許文献1】国際公開第98/01638号パンフレット
【特許文献2】スペイン国実用新案公開第1052733号明細書
【特許文献3】スペイン国実用新案公開第1051839号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0125727号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の1つの目的は、アーム及び前アーム間の関節がコンパクトな閉鎖された組付体を形成し、可撓性引張要素が完全に視界から隠れて関節自身の構造体により保護される日除け用関節アームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記及びその他の目的は、本発明によれば、アーム及び前アーム間の関節構造体の配置を逆転することにより達成される。すなわち、本発明の関節アームにおいて、前アーム端部の関節構造体は前アームの長手方向を横断する軸周りに外面を有する芯からなり、アーム端部の関節構造体は前記芯周囲の壁からなる。前記芯と前記周囲壁との間には、両者間の回転をガイドし、アーム上での前アームに対する支持を与える所定の軸受手段が含まれる。
【0008】
この場合の可撓性引張要素は、国際公開第98/01638号パンフレットに記載されているような平ベルト形状を有し、関節に最も近い端部において厚くなった構造体で終端する。この構造体は芯の前記外面上に形成された対応するハウジングの中に固定される。周囲壁は芯から隔てられた内面を有し、両者間には芯上に支持された平ベルトの一部を保持できるほど十分大きい所定の環状空間が存在する。アーム端部の関節構造体は、前記可撓性引張要素のための、前記環状空間とアーム内の内部空洞との間の通路を有する。
【0009】
製品例によれば、前記軸受手段は、芯の端部近くに又はその端部に配置された少なくとも1対の第1の円錐面と、第1の円錐面と組み合されてその上を摺動するように設計されて、周囲壁によって画定された内部空洞への入口に又はその入口近くに配置された少なくとも1対の第2の円錐面とを有する。関節構造体はアルミニウム合金のような軽金属合金を鋳造することによって作られ、前記第1又は第2の円錐面の接触する各対のうちの少なくとも一方は低摩擦係数を有する材料を有し、第1又は第2の円錐面の接触する各対のうちの他方とのその接触摺動運動を容易にする。円錐面は、芯又は周囲壁上の合成プラスチック材料製の所定の環状部品の各々に組み込み可能であり、または周囲壁及び芯の各々に形成されてもよく、この場合円錐面は、アルミニウム同士の接触を避けるために、摩擦防止処理がされた又は低摩擦係数を有する材料を被覆された、第1及び/又は第2の円錐面の接触する各対のうちの少なくとも一方からなる。
【0010】
製品例によれば、前アーム端部の関節は、互いに向かい合う第1及び第2の側面支持体によって画定されたフォークを有し、その間には芯が収容されて、前記第1及び第2の側面支持体のうちの少なくとも一方の少なくとも1つの開口部を通って軸方向に挿入される少なくとも1つの固定要素によって所定位置に固定される。周囲壁が芯周りに取り付けられると芯はフォーク支持体の間に径方向に挿入され、次いで芯がフォークに嵌められると、芯周囲の壁は第2の円錐面を伴う2つの第1の円錐面の間に捕捉される。
【0011】
もう1つの製品例によれば、前アーム端部の関節構造体は、芯が突き出ている1つの側面支持体と、少なくとも1つの固定要素によって芯の自由端に結合される端部部品とからなる。前記第1の円錐面の一方は芯の底部に配置され、前記第1の円錐面の他方は前記端部部品の底部に組み込まれる。ここで、周囲壁は芯周りに軸方向に配置され、次いで端部部品が芯に固定されると、周囲壁は2つの第1の円錐面の間に捕捉されて第2の円錐面がそれらに接触する。
【0012】
いずれの製品例においても、周囲壁の端部はフォークにより形成された支持体に又は突出する芯支持体及び端部部品に適合し、可撓性引張要素及び関節軸受手段のための閉鎖されたハウジングが作られる結果、より美的な外観を有し、より保護されてより安全な関節ができる。
【0013】
アームに対する前アームの回転角を制限するために、関節は、アームに対する前アームの回転中に芯外面上の突出部と干渉するように構成された周囲壁内面の所定位置に配置された少なくとも1対のストッパを有する。1対のストッパが前記芯外面上にあり、突出部が前記周囲壁内面にあっても同じ結果が得られることは自明である。このようにして、回転制限装置もまた関節構造体内部にあり視界から隠れる。
【0014】
上記及びその他の利点と特徴は、添付図を参照したいくつかの製品例の以下の詳細な説明により明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
先ず図1を参照すれば、本発明に係る日除け用関節アームは、通常のように、第1及び第2の端部1a、1bを有する管状外形を有するアーム1と、やはり第1及び第2の端部2a、2bを有する管状外形を有する前アーム2とからなる。アーム1の第1の端部1aは、固定された支持体(図示せず)への関節接続のための固定構造体3を画定する部品に連結される。アーム1の第2の端部1b及び前アーム2の第1の端部2aは、アーム1及び前アーム2の相互の関節接続のための関節構造体4、5を画定する各部品に差し込まれる。最後に、前アーム2の第2の端部2bは日除け荷重バー(図示せず)への前アーム2の関節接続のための支持構造体6を画定する部品に差し込まれる。アーム1内部の空洞内には、アーム1の固定点1cに固定された弾性要素25に連結された第1の端部7aと、前アーム2の第1の端部2aにおいて前記関節構造体5に固定された第2の端部7bとを有する可撓性引張要素7(破線で示される)が存在する。
【0016】
本発明における関節アームの特徴の一部は、アーム1及び前アーム2間の前記相互の関節接続の構造にある。図1乃至3に示される製品アームにおいては、現状技術に基づく日除け用関節アームとは反対に、前アーム2の第1の端部2aの関節構造体5が前アームの長手方向を横断する軸9の周りに外面を有する芯8からなる一方、アーム1の第2の端部1bの関節構造体4が前記芯8の周りに配置された周囲壁10からなる。芯8と前記周囲壁10との間には、両者間の相対回転をガイドしてアーム1上での前アーム2に対する支持を与えるための、前記軸9と同心の所定の軸受手段11a、11b、12a、及び12bが組み込まれる。
【0017】
図2においてより良く分るように、周囲壁10の内面と芯8との間には環状空間13があり、アーム1の第2の端部1bの関節構造体4は、前記可撓性引張要素7のために、前記環状空間13とアーム1内の中空空洞との間の開口部20を有する。可撓性引張要素7は内部金属フィラメントを有する平プラスチックベルトであり、その第1及び第2の端部7a及び7bにおいて鋳造工程中に形成された接続終端によって終端する。第1の端部7a上の終端は、引張られて動作するコイルバネであるのが典型的な弾性要素25に引掛かるように構成された構造体を有する一方、第2の端部7b上の終端は厚くなった構造体を画定し、厚くなった構造体は芯8の前記外面上に組み込まれた対応するハウジング5aの内部に固定され、引張要素7の一部が芯8の外面上に支持される。芯8の外面が関節部の回転軸9から離れているので、弾性要素25に及ぼされる張力は引張要素7によって芯8に伝達され、こうしてアームを開位置にしようとするトルクを作り出す。
【0018】
次に図3を参照すれば、前記軸受手段11a、11b;12a、12bは、芯8の端部近くに又はその端部に配置された少なくとも1対の第1の円錐面11a、11bと、第1の円錐面と組み合わされてその上を摺動するように設計されて、周囲壁10によって画定された内部空洞への入口に又はその入口近くに配置された少なくとも1対の第2の円錐面12a、12bとを有する。第2の円錐面12a、12bと接触する第1の円錐面11a、11bの摺動運動を容易にするためには、前記第1又は第2の円錐面11a、11b;12a、12bの接触する各対のうちの少なくとも一方が低摩擦係数を有する材料で作られていると好都合である。図示された製品モデルにおいて、第2の円錐面12a、12bは低係数材料で作られたものであり、合成プラスチックで周囲壁10上に作られた環状部品の各々に組み込まれる一方、第1の円錐面11a、11bは芯8の材料又は芯8の支持体から直接作られ、これらはより詳細に以下に述べられる。しかし、軸受として機能する円錐面にはその他の構造も可能である。例えば、第1の円錐面11a、11bは着脱可能な環状部品に組み込まれてもよいし、第2の円錐面12a、12bは周囲壁10又はそれに取り付けられた補助部品上に形成されてもよい。同様に、第1及び第2の円錐面11a、11b;12a、12bは着脱可能な環状部品に組み込まれてもよいし、または周囲壁10及び芯8の材料中に又はそれらに取り付けられた補助部品の材料に各々形成されてもよい。この場合、関節構造体4、5及び補助部品を画定する部品は通常アルミニウム合金で作られているので、第1及び/又は第2の円錐面11a、11bの接触する各対は摩擦防止処理又は低摩擦係数を有する材料の被覆のいずれかを有するとよい。
【0019】
図1乃至3に示される製品例において、前アーム2の第1の端部2aの関節構造体5は、互いに向かい合って各々が一列に並んだ穴17a、18aを有する第1及び第2の側面支持体17、18によって画定されるフォークからなり、芯8は軸方向の中心穴8aを有する。芯8は前記第1及び第2の側方支持体17、18の間に配置されて、第1及び第2の支持体17及び18の穴17a及び18aと、芯8の中心穴8aとを通って軸方向に挿入される固定ピン19によって所定の位置に固定される。この場合、引張要素7と芯8周りの周囲壁10との組付けは、フォーク支持体17、18の間に芯8を径方向に挿入する前に実行される。次いで芯8がフォーク支持体17、18に固定されると、芯8周りの周囲壁10は第1の円錐面11a、11bの両方が対応する第2の円錐面12a、12bに接触することによって捕捉される。これらには、いかなる軸方向運動に対しても前記ハウジング内にピン19を保持する手段が取り付けられる。
【0020】
図3に図示される例において、第1の側面支持体17はそれが対応する第1の穴17aを有し、第1の側面支持体17に近い芯8の一端は第1の円錐面のうちの一方11aを組み込む一方で、第2の側面支持体18の第2の穴18aはわずかに円錐をなす内壁を有し、その内壁上に端部部品21に組み込まれた円錐面が着座され、端部部品21には第2の支持体18の1つの内面の内方に向かって突出する部分に第1の円錐面のうちの他方11bが組み込まれる。端部部品21には芯8の中心穴8aと一列に並んだ中心穴21aが設けられ、中心穴21aが今度は第1の側面支持体17の第1の穴17aと一列に並ぶ。ピン19は前記中心穴21a、中心穴8a、及び第1の穴17aによって画定されるハウジング内に挿入及び保持される。第1の側面支持体17の第1の穴17aと端部部品21の中心穴21aとはわずかに円錐をなす穴を有し、管状金属製の前記ピン19は、第1の穴17a及び中心穴21a各々の前記わずかに円錐をなす内面に対してその端部が広がっており、ピンが保持されて組付体が強固に一体化される。最後に、関節は第1及び第2の側面支持体17、18の第1及び第2の穴17a、18aのためのプラグ22、23を有する。固定構造体24が取り付けられた前記プラグ22、23は、中空のピン19内に圧力によって挿入される。
【0021】
前述のような本発明の日除け関節アームでは、可撓性引張要素が視界から完全に隠されて関節を形成する自身の構造体によって保護される、コンパクトで閉鎖されたアーム及び前アーム間の関節が得られる。
【0022】
図4は前述の例とは以下の点においてのみ異なる代替製品例を示す。すなわち、前アーム2の第1の端部2aの構造体5は芯8が突出する1つの側面支持体14を有し、その底部は前記第1の円錐面11a、11bのうちの一方を有する。前記円錐面11a、11bのうちの他方を有する端部部品15は、端部部品15内の穴29を通るネジのような、少なくとも1つの固定要素16によって芯8の自由端に結合される。第2の円錐面12a、12bは周囲壁10上のリブに収容された環状部品の各々に組み込まれ、周囲壁10は2つの第1の円錐面11a、11bの間に捕捉されて、第2の円錐面12a、12bはそれらに接触する。ここで、組み付けは引張要素7を取り付けることと、次いで周囲壁10を芯8周りに挿入することと、次いで端部部品15を芯8に取り付けることとからなり、その結果周囲壁10が2つの第1の円錐面11a、11bの間に捕捉されて、第2の円錐面12a、12bがそれらに接触する。最後に、プラグ30は圧入されて穴29を閉鎖し、ネジ16の頭部を隠す。結果的に、同様にコンパクトで閉鎖された、しかし部品数の少ない関節組付体が得られる。
【0023】
図5はアーム2に対する前アーム2の回転角を制限するように設計された内部回転制限装置を示す。この装置は、アーム1に対する前アーム2の回転中にアーム1に対する前アーム2の回転角を制限するように意図された芯8の外面の突出部28と干渉する位置に、周囲壁10の内面に配置された少なくとも1対のストッパ26、27を有する。指摘すべきことだが、装置は、逆の構造すなわち1対のストッパ26、27が芯8の前記外面にあり突出部28が周囲壁10の前記内面にある構造でも、同様に機能する。いずれにせよ、装置がやはり視界から隠され、関節構造体4及び5の内部に保護されることが重要である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の製品例に係る関節日除けアームの側面図である。
【図2】図1のII−II平面に沿った部分断面図である。
【図3】図2のIII−III平面に沿った部分断面図である。
【図4】関節のもう1つの製品例を示す、図3と同様の部分断面図である。
【図5】回転制限装置を示すために端部部品が取り除かれた、図4に示される関節の上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2の端部(1a、1b;2a、2b)を各々有するアーム(1)及び前アーム(2)を有し、アーム(1)の第1の端部(1a)は固定された支持体への関節接続のための固定構造体(3)を有し、アーム(1)の第2の端部(1b)と前アーム(2)の第1の端部(2a)とは相互の関節接続のための関節構造体(4、5)を各々有し、前アーム(2)の第2の端部(2b)には荷重バーを有する関節接続のための支持構造体(6)が取り付けられ、アーム(1)内には可撓性引張要素(7)が収容されてその第1の端部(7a)はアーム(1)の固定点(1c)に固定された弾性要素(25)に連結され、第2の端部(7b)は前アーム(2)の第1の端部(2a)の前記関節構造体(5)に固定された日除け用関節アームであって、
前アーム(2)の第1の端部(2a)の前記関節構造体(5)は、前記前アームの長手方向を横断する軸(9)周りに形成された外面を有する芯(8)を有し、
アーム(1)の第2の端部(1b)の前記関節構造体(4)は、前記芯(8)周りに配置された周囲壁(10)と、前記芯(8)及び前記周囲壁(10)の間に組み込まれて前記軸(9)と同心であり両者間の回転をガイドしてアーム(1)上の前アーム(2)に対する支持を与える軸受手段(11a、11b;12a、12b)とを有することを特徴とする日除け用関節アーム。
【請求項2】
周囲壁(10)の内面と前記芯(8)との間には環状空間(13)があり、アーム(1)の第2の端部(1b)の関節構造体(4)は、前記環状空間(13)と前記アーム(1)の中空内部との間に前記可撓性引張要素(7)を通過させるための開口(20)を有することを特徴とする請求項1に記載のアーム。
【請求項3】
前記可撓性の引張要素(7)は前記第2の端部(7b)において厚くなった構造体で終端するベルトであり、それが芯(8)の前記外面に組み込まれた対応するハウジング(5a)に固定されることを特徴とする請求項2に記載のアーム。
【請求項4】
前記軸受手段(11a、11b;12a、12b)は、芯(8)の端部近くに又はその端部に配置された少なくとも1対の第1の円錐面(11a、11b)と、第1の円錐面と組み合わされてその上を摺動するように設計され周囲壁(10)によって画定された内部空洞への開口に又はその開口近くに配置された少なくとも1対の第2の円錐面(12a、12b)とを有することを特徴とする請求項3に記載のアーム。
【請求項5】
前記第1又は第2の円錐面(11a、11b;12a、12b)の接触する各対のうちの少なくとも一方は、低摩擦係数を有する材料で作られるか又はその材料で被覆され、前記第1又は第2の円錐面(11a、11b;12a、12b)の接触表面の各対のうちの他方とのその接触摺動運動を容易にすることを特徴とする請求項4に記載のアーム。
【請求項6】
前記第1及び/又は第2の円錐面(12a、12b)の接触表面の各対は、低摩擦係数を有する材料から作られ、芯(8)内部又は周囲壁(10)上に収容される環状部品の各々に組み込まれることを特徴とする請求項5に記載のアーム。
【請求項7】
前記環状部品は合成プラスチックで作られていることを特徴とする請求項6に記載のアーム。
【請求項8】
第1及び/又は第2の円錐面(11a、11b;12a、12b)のうちの少なくとも1つは、周囲壁(10)及び/若しくは芯(8)に又はそれらに結合された補助部品に配置され、第1及び/又は第2の円錐面(11a、11b)の接触表面の各対のうちの少なくとも一方は、摩擦防止処理を受けるか、又は低摩擦係数を有する材料で被覆されることを特徴とする請求項5に記載のアーム。
【請求項9】
前アーム(2)の第1の端部(2a)の関節構造体(5)は、互いに向かい合う第1及び第2の側面支持体(17、18)によって画定されたフォークを有し、その間には芯(8)が収容され、前記第1及び第2の側面支持体(17、18)のうちの少なくとも一方の少なくとも1つの穴(17a、18a)を通って軸方向に挿入される固定ピン(19)によって固定され、前記周囲壁(10)は芯(8)周りに維持されて2つの第1の円錐面(11a、11b)の間に捕捉されて第2の円錐面(12a、12b)はそれらに接触することを特徴とする請求項4に記載のアーム。
【請求項10】
第1の側面支持体(17)は第1の穴(17a)を有し、前記第1の側面支持体(17)近くの前記芯(8)の一端は第1の円錐面のうちの一方(11a)を組み込み、第2の側面支持体(18)はわずかに円錐をなす内面を有する第2の穴(18a)を有し、その内面上に端部部品(21)に組み込まれた表面が着座され、端部部品(21)は第1の円錐面のうちの他方(11b)を組み込み、前記端部部品(21)は芯(8)内の中心穴(8a)と一列に並んだ中心穴(21a)を有し、中心穴(21a)は第1の側面支持体(17)の前記第1の穴(17a)と一列に並び、ピン(19)は前記中心穴(21a)、中心穴(8a)、及び第1の穴(17a)によって画定されるハウジング内に挿入及び保持されることを特徴とする請求項9に記載のアーム。
【請求項11】
いかなる軸方向運動に対しても前記ピン(19)を前記ハウジング内に保持する所定の手段を有することを特徴とする請求項10に記載のアーム。
【請求項12】
第1の側面支持体(17)の第1の穴(17a)と端部部品(21)の中心穴(21a)とはわずかに円錐をなす表面を有し、前記ピン(19)は管状であり、第1の穴(17a)及び中心穴(21a)各々の前記わずかに円錐をなす内面に対して広げられた端部を有することを特徴とする請求項11に記載のアーム。
【請求項13】
第1及び第2の側面支持体(17、18)の第1及び第2の穴(17a、18a)のための所定のプラグ(22、23)を有し、前記プラグ(22、23)は中空ピン(19)に圧入される固定構造体(24)を有することを特徴とする請求項11又は12に記載のアーム。
【請求項14】
前アーム(2)の第1の端部(2a)の関節構造体(5)は、芯(8)から突出する側面支持体(14)と、少なくとも1つの固定要素(16)によって芯(8)の自由端に結合された端部部品(15)とを有し、前記第1の円錐面(11a、11b)のうちの1つは芯(8)の底部にあり、前記第1の円錐面(11a、11b)のうちのもう1つは前記端部部品(15)に組み込まれ、周囲壁(10)は2つの第1の円錐面(11a、11b)の間に捕捉され、第2の円錐面(12a、12b)はそれらに接触することを特徴とする請求項4に記載のアーム。
【請求項15】
周囲壁(10)の内面に又は芯(8)の前記外面に配置された少なくとも1対のストッパ(26、27)を、前アーム(2)のアーム(1)に対する回転中に芯(8)の外面の又は周囲壁(10)の前記内面の突出部(28)と干渉するような位置に有し、前アーム(2)の前記アーム(1)に対する回転角が制限されることを特徴とする請求項1に記載のアーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−514880(P2007−514880A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−507718(P2005−507718)
【出願日】平成15年8月1日(2003.8.1)
【国際出願番号】PCT/ES2003/000404
【国際公開番号】WO2005/017278
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(505341970)
【氏名又は名称原語表記】LLAZA,SA
【Fターム(参考)】