説明

映写用スクリーン卓上装置

【課題】A5〜B3サイズ程度のスクリーン立てに12インチ〜30インチ程度のスクリーンを取りつけて、書類用カバンに収納して運ぶことができ、手のひらサイズの液晶プロジェクターで手軽に投光して映像を見ることができる映写用スクリーン卓上装置を提供する。
【解決手段】断面コ字形の書類綴じファイル状のファイリング状物10Qの両側端11Q、11Qの裏面に、スクリーン20Qの両側端を固着し、下端13Q及び上端14Qに折線300Q及び400Qによる折込みにより形成した角形パイプ状物30Q及び40Qを連設し、ファイリング状物10Qを開いて、スクリーン20Qを平面的に拡げたとき、開き角度を固定し、ファイリング状物10Qを閉じたとき、スクリーン20Qを折れることなく折り曲げて収納できるようにしたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓上で使用される映写用スクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶プロジェクターを投影する場合の卓上用の映写用スクリーンは、特開2006−72291号公報に示すように、40インチ以上のロール巻き自立型のものが主流であった。しかし、少人数に対する説明の場合は、40インチ以上のスクリーンは必要でなく、30インチ程度で充分で、また、壁を使って投影する場合は、壁の凹凸、汚損やテーブルの移動などが問題となることが多く、外来者には使用しにくい。さらに、従来のロール巻き自立型のものは、高価で、比較的大きく、重く、女性や老齢者の負担が大きく、その上、携帯に不便であった。そこで本発明者は、最近LEDを採用した手のひらサイズの小型プロジェクターが出現したことから、書類入れのプラスチックケースやファイリング書類綴じのような形状物に折り畳んで収容でき、簡単迅速に卓上に置いて使用できる極めて軽量小型の卓上型スクリーン装置を開発することに成功した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−72291号公報
【特許文献2】特開平09−230503号公報
【特許文献3】特開平09−230505号公報
【特許文献4】特開平10−48749号公報
【特許文献5】特開2003−15226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、液晶プロジェクターにより反射、透視又は双方の投影ができる映写用スクリーン卓上装置を提供するものである。
また、本発明は、スクリーンサイズが約12〜30インチ程度が可能で、スクリーン立てが約A5〜B3サイズ程度に折り畳まれる映写用スクリーン卓上装置を提供するものである。
さらに、本発明は、構造簡単で、安価につく映写用スクリーン卓上装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項1の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、合成樹脂製、布製、紙製等の反射型映写用スクリーン、透過型映写用スクリーン又は反射型及び透過型両用映写用スクリーン(以下、単にスクリーンという。)を収納して、前記スクリーンを折り畳むときは、折目をつけずに曲げることができ、前記スクリーンを使用するときは、平面状に張ることができるように形成された、すべての箱状物、又は、書類とじのファイリング状物が、前記スクリーンを折り曲げて携帯するときは、偏平な形状になり、前記スクリーンを使用するときは、卓上に立てて開き角度を固定できるようにしたものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項2の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項1記載の発明において、前記箱状物が、トレイ状の2個の箱体部分から形成され、各箱体部分の一方側が開閉し、他方側がヒンジ状に回動できるように形成され、前記各箱体部分の一方側の裏面に前記スクリーンの両側端がそれぞれ固着され、前記各箱体部分の一方側を大きく開いて前記スクリーンを平面状に張設したとき、前記2つの箱体部分の開き角度を前記2つの箱体部分に取りつけた固定具を介して卓上に固定でき、前記2つの箱体部分を閉じて前記スクリーンを折り曲げたとき、前記スクリーンに折目をつけずに曲げることができると共に、携帯に便利な偏平形状に形成できるようにしたものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項3の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、前記ファイリング状物が、一方の両側端が両開き可能に形成され、他方の両側端が断面コ字状に折り曲げられ、前記一方の両側端裏面に前記スクリーンの両側端がそれぞれ固着され、前記一方の両側端を大きく開いて前記スクリーンを平面状に張設したとき、前記一方の両側端の開き角度を上端、下端又は折曲部に取りつけた固定具を介して卓上に固定でき、前記一方の両側端を閉じて前記スクリーンを折り曲げたとき、前記スクリーンに折目をつけずに曲げることができると共に、携帯に便利な偏平形状に形成できるようにしたものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項4の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の上端又は下端に取りつけられた縁材からなるものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項5の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の両側端の上端又は下端に取りつけられた溝付き材からなるものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項6の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の下端に取りつけられた粘着材からなるものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項7の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の下端に取りつけられた吸着盤からなるものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項8の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物に取りつけられたバネ材からなるものである。
また、本発明映写用スクリーン卓上装置の請求項9の発明は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の上端又は下端に取りつけられたかみ合い材からなるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、いわゆるケース形ファイルの箱状物や、書類綴じ形バインダのファイル状物に映写用スクリーンを収容して携帯でき、使用時には、卓上で迅速にスクリーンを直立し、開き角度を固定して液晶プロジェクターでスクリーンの前方又は後方から投光してスクリーンに映像を投影することができ、構造簡単、小型かつ安価に製作できる上に、液晶プロジェクターの小型化と相俟って携帯性、軽量性その他の実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図A−1】本発明実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図A−2】図A−1の開いた状態の斜視図である。
【図A−3】図A−2の別の斜視図である。
【図A−4】図A−1の使用状態説明図である。
【図A−5】図A−1に圧縮巻バネを取りつけた状態の斜視図である。
【図A−6】図A−5の開いた状態の斜視図である。
【図A−7】図A−6の別の斜視図である。
【図B−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図B−2】図B−1の開いた状態の斜視図である。
【図B−3】図B−2の別の斜視図である。
【図B−4】図B−1の使用状態説明図である。
【図C−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図C−2】図C−1の開いた状態の斜視図である。
【図C−3】図C−2の別の斜視図である。
【図C−4】図C−1の使用状態説明図である。
【図D−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図D−2】図D−1の開いた状態の斜視図である。
【図D−3】図D−2の別の斜視図である。
【図D−4】図D−1の使用状態説明図である。
【図E−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図E−2】図E−1の開いた状態の斜視図である。
【図E−3】図E−2の別の斜視図である。
【図E−4】図E−1の使用状態説明図である。
【図E−5】図E−1の固定具の説明図である。
【図E−6】図E−1の固定具の別の説明図である。
【図E−7】図E−1の固定具のさらに別の説明図である。
【図E−8】図E−1の別の使用状態説明図である。
【図F−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図F−2】図F−1の開いた状態の斜視図である。
【図F−3】図F−2の別の斜視図である。
【図F−4】図F−1の使用状態説明図である。
【図G−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図G−2】図G−1の開いた状態の斜視図である。
【図G−3】図G−2の別の斜視図である。
【図G−4】図G−1の使用状態説明図である。
【図H−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図H−2】図H−1の開いた状態の斜視図である。
【図H−3】図H−2の別の斜視図である。
【図H−4】図H−1の使用状態説明図である。
【図I−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図I−2】図I−1の開いた状態の斜視図である。
【図I−3】図I−2の別の斜視図である。
【図I−4】図I−1の使用状態説明図である。
【図J−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図J−2】図J−1の開いた状態の斜視図である。
【図J−3】図J−2の別の斜視図である。
【図J−4】図J−1の使用状態説明図である。
【図J−5】図J−1の固定具の説明図である。
【図K−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図K−2】図K−1の開いた状態の斜視図である。
【図K−3】図K−2の別の斜視図である。
【図K−4】図K−1の使用状態説明図である。
【図K−5】図K−3に使用した固定具の説明図である。
【図L−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図L−2】図L−1の開いた状態の斜視図である。
【図L−3】図L−2の別の斜視図である。
【図L−4】図L−1の使用状態説明図である。
【図M−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図M−2】図M−1の開いた状態の斜視図である。
【図M−3】図M−2の別の斜視図である。
【図M−4】図M−1の使用状態説明図である。
【図N−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図N−2】図N−1の開いた状態の斜視図である。
【図N−3】図N−2の別の斜視図である。
【図N−4】図N−1の使用状態説明図である。
【図P−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図P−2】図P−1の開いた状態の斜視図である。
【図P−3】図P−2の別の斜視図である。
【図P−4】図P−1の使用状態説明図である。
【図Q−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図Q−2】図Q−1の開いた状態の斜視図である。
【図Q−3】図Q−2の別の斜視図である。
【図Q−4】図Q−1の使用状態説明図である。
【図Q−5】ファイリング状物の展開図である。
【図R−1】本発明の別の実施例の閉じた状態の斜視図である。
【図R−2】図R−1の開いた状態の斜視図である。
【図R−3】図R−2の別の斜視図である。
【図R−4】図R−1の使用状態説明図である。
【図R−5】ファイリング状物の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態が実施例1乃至17に示されている。
【実施例1】
【0009】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例1は、図A−1乃至図A−4に示すように、箱状物10Aとスクリーン20Aと固定具30Aとを備えている。箱状物10Aは、透明合成樹脂薄板製の角形トレー状の各箱体部分101Aを2つ合わせたタイプのものであって、書類や用紙を綴じることなくバラ入れができるようにした、いわゆるケースファイルタイプのもので、各箱体部分101Aの一方側11A、11Aが開閉具111Aによって開閉可能に形成され、各箱体部分101Aの他方側12A、12Aがヒンジ状の回動片121Aによって回動可能に形成されている。
さらに、下端13Aには両面粘着テープからなる固定具30Aが取りつけられ、各箱体部分の一方側11A、11Aを開いてスクリーン20Aを平面状に張設して卓上に開き角度を固定できるようにしている。また、各箱体部分の一方側11A、11Aを閉じたときは、構造強度を維持してスクリーン20Aを折目をつけることなく曲げることができる。
なお、図A−5乃至図A−7に示すように、箱状物10Aの各箱体部分101Aの裏面に、2個の箱体部分101Aに橋渡しされる圧縮バネ50Aを取りつけた場合は、箱状物10Aを開いたとき、開き角度を維持することができる。圧縮バネの代りにピアノ線を使用してもよい。
従って、スクリーン20Aが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Aを投光すれば、スクリーン20Aに映像を投影することができる。
【実施例2】
【0010】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例2は、図B−1乃至図B−4に示すように、箱状物10Bとスクリーン20Bと固定具30Bとを備えている。箱状物10Bは、透明合成樹脂薄板製の角形トレー状の箱体部分101Bを2つ合わせたタイプのものであって、書類や用紙を綴じることなくバラ入れができるようにした、いわゆるケースファイルタイプのもので、各箱体部分101Bの一方側11B、11Bが1対のいわゆるマジックテープ111Bによって開閉可能に形成され、各箱体部分101Bの他方側12B、12Bが1対の回転片121Bによってヒンジ状に回動可能に形成されている。
さらに、下端13B、13Bには吸着盤からなる固定具30Bが取りつけられ、各箱体部分101Bの一方側11B、11Bを開いてスクリーン20Bを平面状に張設したとき、卓上に開き角度を固定できるようにしている。
また、一方側11B、11Bを閉じたときは、スクリーン20Bを折目をつけることなく曲げることができる。
従って、スクリーン20Bが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Bを投光すれば、スクリーン20Bに映像を投影することができる。
【実施例3】
【0011】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例3は、図C−1乃至図C−4に示すように、箱状物10Cとスクリーン20Cと固定具30Cとを備えている。箱状物10Cは、透明合成樹脂薄板製の角形トレー状の各箱体部分101Cを2つ合わせたタイプのものであって、DVD又はVHS等のケースタイプのもので、各箱体部分101Cの一方側11C、11Cが閉じ具111Cによって開閉可能に形成され、各箱体部分101Cの他方側12C、12Cが折り板121Cを介して回転可能に形成されている。
さらに、下端13Cには再剥離可能の剥離紙付の粘着シートからなる固定具30Cが取りつけられ、一方側11C、11Cを開いてスクリーン20Cを平面状に張設したとき、卓上に開き角度を固定できるようにしている。
また、一方側11C、11Cを閉じたときは、スクリーン20Cを折目をつけることなく曲げることができる。
従って、スクリーン20Cが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Cを投光すれば、スクリーン20Cに映像を投影することができる。
【実施例4】
【0012】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例4は、図D−1乃至図D−4に示すように、箱状物10Dとスクリーン20Dと固定具30Dとを備えている。箱状物10Dは、透明合成樹脂薄板製の角形トレー状の各箱体部分101Dを2つ合わせたタイプのものであって、書類や用紙を綴じることなくバラ入れができるようにした、いわゆるケースファイルタイプのもので、各箱体部分101Dの一方側11D、11Dが閉じ具111Dによって開閉可能に形成され、他方側12D、12Dが回転片121Dによって回転可能に形成されている。
さらに、下端13Dには吸着盤からなる固定具30Dが取りつけられ、一方側11D、11Dを開いてスクリーン20Dを平面状に張設して卓上に開き角度を固定できるようにしている。
また、一方側11D、11Dを閉じたときは、スクリーン20Dを折目をつけることなく曲げることができる。
従って、スクリーン20Dが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Dを投光すれば、スクリーン20Dに映像を投影することができる。
【実施例5】
【0013】
本発明の実施例5が、図E−1乃至図E−7に示されている。本発明実施例5の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Eとスクリーン20Eと固定具30Eからなる。
ファイリング状物10Eは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、高度の透明性を有し、一方側11E、11Eの裏面に、スクリーン20Eの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Eを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Eは、開いたときは、スクリーン20Eを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、ファイリング状物10Eの下端13Eの裏面102Eにフィルム300Eが粘着31Eして折り曲げられて、表面101Eに再剥離可能に粘着32Eすると共に、表面101Eへの粘着を剥離して、フィルム300Eに粘着33Eする部分を剥離すれば、その部分を卓上に粘着させて、10Eがスクリーンを平面的に拡げた状態を維持できる開き角度に固定できる固定片30Eとして使用することができる。
また、一方側11E、11Eを開いて、スクリーンを平面的に拡げたとき、その上端に、両端に係止溝410E、410Eを設けた板状の固定片40Eの前記係止溝410E、410Eを係止させれば、ファイリング状物10Eの開き角度を維持できる。
従って、ファイリング状物10Eをスクリーン20Eが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Eをスクリーン20Eの前方又は後方において投光すれば、スクリーン20Eに映像を投影することができ、小型のテーブル上で少人数に説明する場合に最適である。
【実施例6】
【0014】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例6が、図F−1乃至図F−4に示されている。本発明実施例6の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Fとスクリーン20Fと固定具30Fとからなる。
ファイリング状物10Fは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、切抜き口100Fを設けると共に、一方側11F、11Fの裏面に、スクリーン20Fの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Fを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Fは、一方側11F、11Fを開いたときは、スクリーン20Fを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、下端13Fに固定片30F、上端に固定片40Fを設けることは、実施例5の30E、40Eの場合と同じであるので、詳細説明は省略する。
従って、スクリーン20Fが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Fをファイリング状物10Fの表面側の後方において切抜き口100Fを通して投光すれば、スクリーン20Fに映像を投影することができ、スクリーン20Fの前方に邪魔になるものがなく、小型のテーブル上で少人数に説明する場合に最適である。
【実施例7】
【0015】
本発明映写用スクリーン卓上装置の実施例7が、図G−1乃至図G−4に示されている。本発明実施例7は、ファイリング状物10Gとスクリーン20Gと固定具30Gとスプリング40Gとからなる。
ファイリング状物10Gは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11G、11Gの裏面に、スクリーン20Gの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Gが折れることなく曲げ畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Gは、開いたときは、スクリーン20Gを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。下端に固定片30Gを設けることは、実施例5の30Eの場合と同じであるので、詳細説明は省略する。また、ファイリング状物10Gの他方側12G、12Gの折曲げ片121Gの中央位置にスプリング40Gの両端を裏面側に固着して、ファイリング状物10Gの開きを維持できるようにしている。
従って、ファイリング状物10Gがスクリーン20Gを平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Gをスクリーン20Gの前方において投光すれば、スクリーン10Gに映像を投影することができる。
【実施例8】
【0016】
本発明の実施例8が、図H−1乃至図H−4に示されている。本発明実施例8の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Hとスクリーン20Hと固定具40Hからなる。
ファイリング状物10Hは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11H、11Hの裏面に、スクリーン20Hの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Hを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Hは、開いたときは、スクリーン20Hを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、ファイリング状物10Hの上端14Hに、内側に折り曲げられた1対の折曲片からなる固定具40Hがマジックテープ41H、42Hにより、スクリーン20Hを平面的に拡げた状態の開き角度を維持できるように固定する。
従って、ファイリング状物10Hをスクリーン20Hが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Hをスクリーン20Hの前方において投光すれば、スクリーン20Hに映像を投影することができる。
【実施例9】
【0017】
本発明の実施例9が、図I−1乃至図I−4に示されている。本発明実施例6の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Iとスクリーン20Iと固定具30Iとからなる。
ファイリング状物10Iは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11I、11Iの裏面に、スクリーン20Iの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Iを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Iは、一方側11I、11Iを開いたときは、スクリーン20Iを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、下端13Iに軟質スポンジの固定具30Iが嵌着している。
従って、スクリーン20Iが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Iを投光すれば、スクリーン20Iに映像を投影することができる。
【実施例10】
【0018】
本発明の実施例10が、図J−1乃至図J−5に示されている。本発明実施例10は、ファイリング状物10Jとスクリーン20Jと固定具30Jとからなる。
ファイリング状物10Jは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11J、11Jの裏面に、スクリーン20Jの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Jが折れることなく曲げ畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Jは、開いたときは、スクリーン20Jを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際、下端13Jに固定板31J及び32Jからなる固定具30Jを置く。
固定板31Jは、スクリーン20Jを平面的に開いたとき、一方側11J、11Jを溝311J、311Jに嵌入するもので、固定板32Jも他方側12J、12Jを溝321Jに嵌入するものである。
従って、スクリーン20Jが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Jを投光すれば、スクリーン20Jに映像を投影することができる。
【実施例11】
【0019】
本発明の実施例11が、図K−1乃至図K−5に示されている。本発明実施例11の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Kとスクリーン20Kと固定具30Kからなる。
ファイリング状物10Kは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11K、11Kの裏面に、スクリーン20Kの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Kを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Kは、開いたときは、スクリーン20Kを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、ファイリング状物10Kの下端13Kに、図K−5に示すように、柄31Kを中心部に固着し溝311Kを設けた吸着板の前記溝311Kを嵌着できるようにした固定具30Kを設けて、ファイリング状物10Kがスクリーン20Kを平面的に拡げた状態の開き角度を維持できるように卓上に固定する。
従って、ファイリング状物10Kをスクリーン20Kが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Kをスクリーン20Kの前方において投光すれば、スクリーン20Kに映像を投影することができる。
【実施例12】
【0020】
本発明の実施例12が、図L−1乃至図L−4に示されている。本発明実施例12の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Lとスクリーン20Lと固定具30Lと固定具40Lとからなる。
ファイリング状物10Lは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11L、11Lの裏面に、スクリーン20Lの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Lが折れることなく曲げ畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Lは、開いたときは、スクリーン20Lを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。この際、上端14L及び下端13Lに棒状物からなる固定具40L及び30Lを設け、ファイリング状物10Lの一方側11L及び11Lを閉じたとき、スクリーン20Lが折れることなく曲げ畳めるように構造強度を強化すると共に、下端13Lの粘着シート31L付の固定具30Lは一方側11L及び11Lを開いてスクリーン20Lを平面状に拡げられるように、固定具30Lの卓上固定のための摩擦力を利用すると共に、粘着シート31Lの粘着力を利用して開き角度を維持できるようにしたものである。
なお、一方の側端11Lには、マジックテープ1111L付きの折り返し片111Lを設けて、ファイリング状物10Lを閉じたとき、マジックテープ1111Lとマジックテープ1112Lとの絡みにより確実に閉じることができる。
従って、ファイリング状物10Lをスクリーン20Lが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Lをスクリーン20Lの前方において投光すれば、スクリーン20Lに映像を投影することができる。
【実施例13】
【0021】
本発明の実施例13が、図M−1乃至図M−4に示されている。本発明実施例13の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Mとスクリーン20Mと固定具30M及び40Mとからなる。
ファイリング状物10M(折込片111Lに相当するものはない。)、スクリーン20M及び固定具30Mは、実施例12と同一であるので詳細説明は省略する。
上端14Pには、一方側に、ファイリング状物10Mが閉じたとき、1対の固定片30M及び30Mに対応する厚みの固定片40Mが固着し、両者によって一方側11M、11Mが閉じられたとき、ファイリング状物10Mの構造強度を維持してスクリーン20Mに折目がつかないように保護している。
従って、スクリーン20Mが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Mを投光すれば、スクリーン20Mに映像を投影することができる。
【実施例14】
【0022】
本発明の実施例14が、図N−1乃至図N−4に示されている。本発明実施例14の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Nとスクリーン20Nと固定具30Nと固定具40Nとからなる。
ファイリング状物10N、スクリーン20N及び固定具30Nは、実施例13と同一であるので詳細説明は省略する。
固定具40Nは、ファイリング状物10Nの他方側12N、12N近くに取りつけられる1対の取付片41N、41Nと他方側12N、12Nの折曲幅aに相当する巾を有する幅維持片42Nと折り曲げたときこれを支持する支持片43Nとからなるので、ファイリング状物10Nを折り曲げて閉じたとき、スクリーン20Nを折目をつくることなく折り曲げることができるようにしたものである。
従って、スクリーン20Nが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Nを投光すれば、スクリーン20Nに映像を投影することができる。
【実施例15】
【0023】
本発明の実施例15が、図P−1乃至図P−4に示されている。本発明実施例15の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Pとスクリーン20Pと固定具30Pからなる。
ファイリング状物10Pは、断面コ字状の書類綴じファイル状のもので、一方側11P、11Pの裏面に、スクリーン20Pの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Pを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Pは、開いたときは、スクリーン20Pを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。その際に、ファイリング状物10Pの下端13P裏側に、断面角形のスポンジ細長材からなる固定片30Pが固着し、上端14Pには固定片30Pと同一の固定片40Pが固着し、両者によって一方側11P、11Pが閉じられたとき、ファイリング状物10Pの構造強度を維持してスクリーン20Pに折目がつかないように保護すると共に、一方側11P、11Pを開いて、スクリーンを平面的に拡げたとき、その下端の固定片30Pによりファイリング状物10Pの開き角度を維持できるように固定する。
従って、ファイリング状物10Pをスクリーン20Pが平面的に拡げられるように開いて、液晶プロジェクター50Pをスクリーン20Pの前方において投光すれば、スクリーン20Pに映像を投影することができる。
【実施例16】
【0024】
本発明の実施例16が、図Q−1乃至図Q−5に示されている。本発明実施例16の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Qとスクリーン20Qと固定具30Q及び40Qとからなる。
ファイリング状物10Qは、断面コ字状の書類綴じファイル状のものを形成すると共に、一方側11Q、11Qの裏面に、スクリーン20Qの両側端を固着し、閉じたときは、スクリーン20Qを折れることなく曲げて畳むことができるように形成されている。また、ファイリング状物10Qは、一方側11Q、11Qを開いたときは、スクリーン20Qを平面状に緊張して拡げられるように形成されている。
固定具30Q及び40Qは、図Q−5に示すように、展開されたファイリング状物10Qを折線を介して折込んだとき、折線300Q及び400Qによる折込みにより形成した角形パイプ状物30Q及び40Qを下端13Qと上端14Q裏側に連設すると共に、下端13Qに連設した角パイプ状物30Qの下板には粘着シート301Qが貼着されるので、ファイリング状物10Qを開いたとき、角形パイプ状物の30Q及び40Qにより、スクリーン20Qを平面的に拡げてファイリング状物10Qの開き角度を固定できる。また、ファイリング状物10Qを閉じたとき、角形パイプ状物の30Q及び40Qにより、構造強度が維持されて、スクリーン20Qを折れることなく折り曲げることができる。
従って、スクリーン20Qが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Qを投光すれば、スクリーン20Qに映像を投影することができる。
【実施例17】
【0025】
本発明の実施例17が、図R−1乃至図R−5に示されている。本発明実施例17の映写用スクリーン卓上装置は、ファイリング状物10Rとスクリーン20Rと固定具30Rとからなる。
ファイリング状物10Rとスクリーン20Rは、実施例16の10Qと20Qと同一であるので詳細説明は省略する。
固定具40R及び30Rは、図R−5に示すように、折線400R及び300Rによる折込みにより形成した角形パイプ状物40R及び30Rを上端14Rと下端13R裏側に設ける。
従って、ファイリング状物10Rを開いたとき、角形パイプ状物の30R及び40Rによりスクリーン20Rを平面的に拡げてファイリング状物10Rの開き角度を維持できる。また、ファイリング状物10Rを閉じたとき、角形パイプ状物の30R及び40Rにより、構造強度が維持されて、スクリーン20Rを折れることなく折り曲げることができる。
従って、スクリーン20Rが平面的に広げられるように開いて、液晶プロジェクター50Rを投光すれば、スクリーン20Rに映像を投影することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明品は、小型、軽量、製作容易で量産できる。
【符号の説明】
【0027】
10A、10B、10C、10D 箱状物
10E、10F、10G、10H、10I、10J、10K、10L、10M、10N、 10P、10Q、10R ファイリング状物
20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20I、20J、20K、20L、20M、20N、20P、20Q、20R スクリーン
30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30I、30J、30K、30L、30M、30N、30P、30Q、30R 固定具
40E、40F、40H、40L、40M、40N、40P、40Q 固定具
【図A−1】

【図A−2】

【図A−3】

【図A−4】

【図A−5】

【図A−6】

【図A−7】

【図B−1】

【図B−2】

【図B−3】

【図B−4】

【図C−1】

【図C−2】

【図C−3】

【図C−4】

【図D−1】

【図D−2】

【図D−3】

【図D−4】

【図E−1】

【図E−2】

【図E−3】

【図E−4】

【図E−5】

【図E−6】

【図E−7】

【図E−8】

【図F−1】

【図F−2】

【図F−3】

【図F−4】

【図G−1】

【図G−2】

【図G−3】

【図G−4】

【図H−1】

【図H−2】

【図H−3】

【図H−4】

【図I−1】

【図I−2】

【図I−3】

【図I−4】

【図J−1】

【図J−2】

【図J−3】

【図J−4】

【図J−5】

【図K−1】

【図K−2】

【図K−3】

【図K−4】

【図K−5】

【図L−1】

【図L−2】

【図L−3】

【図L−4】

【図M−1】

【図M−2】

【図M−3】

【図M−4】

【図N−1】

【図N−2】

【図N−3】

【図N−4】

【図P−1】

【図P−2】

【図P−3】

【図P−4】

【図Q−1】

【図Q−2】

【図Q−3】

【図Q−4】

【図Q−5】

【図R−1】

【図R−2】

【図R−3】

【図R−4】

【図R−5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製、布製、紙製等の反射型映写用スクリーン、透過型映写用スクリーン又は反射型及び透過型両用映写用スクリーン(以下、単にスクリーンという。)を収納して、前記スクリーンを折り畳むときは、折目をつけずに曲げることができ、前記スクリーンを使用するときは、平面状に張ることができるように形成された、すべての箱状物、又は、書類とじのファイリング状物が、前記スクリーンを折り曲げて携帯するときは、偏平な形状になり、前記スクリーンを使用するときは、卓上に立てて開き角度を固定できるようにしたことを特徴とした映写用スクリーン卓上装置。
【請求項2】
前記箱状物が、トレイ状の2個の箱体部分から形成され、各箱体部分の一方側が開閉し、他方側がヒンジ状に回動できるように形成され、前記各箱体部分の一方側の裏面に前記スクリーンの両側端がそれぞれ固着され、前記各箱体部分の一方側を大きく開いて前記スクリーンを平面状に張設したとき、前記2つの箱体部分の開き角度を前記2つの箱体部分に取りつけた固定具を介して卓上に固定でき、前記2つの箱体部分を閉じて前記スクリーンを折り曲げたとき、前記スクリーンに折目をつけずに曲げることができると共に、携帯に便利な偏平形状に形成できるようにしたことを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項3】
前記ファイリング状物が、一方の両側端が両開き可能に形成され、他方の両側端が断面コ字状に折り曲げられ、前記一方の両側端裏面に前記スクリーンの両側端がそれぞれ固着され、前記一方の両側端を大きく開いて前記スクリーンを平面状に張設したとき、前記一方の両側端の開き角度を上端、下端又は折曲部に取りつけた固定具を介して卓上に固定でき、前記一方の両側端を閉じて前記スクリーンを折り曲げたとき、前記スクリーンに折目をつけずに曲げることができると共に、携帯に便利な偏平形状に形成できるようにしたことを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項4】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の上端又は下端に取りつけられた縁材からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項5】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の両側端の上端又は下端に取りつけられた溝付き材からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項6】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の下端に取りつけられた粘着材からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項7】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の下端に取りつけられた吸着盤からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項8】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物に取りつけられたバネ材からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。
【請求項9】
前記固定具が、前記箱状物又は前記ファイリング状物の上端又は下端に取りつけられたかみ合い材からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映写用スクリーン卓上装置。

【公開番号】特開2010−176109(P2010−176109A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−40660(P2009−40660)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(000104515)キソ化成産業株式会社 (14)
【復代理人】
【識別番号】100080724
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 久喜
【復代理人】
【識別番号】100092749
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 得二
【Fターム(参考)】