枢動蓋体付き剛性パッケージおよび関連する包装方法および装置
【課題】安価で且つ製造が容易な枢動蓋体付き剛性パッケージを提供すること。
【解決手段】本発明の剛性パッケージは、一群(4)の物品と、該一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、該内側パッケージ(3)の取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)とを有する剛性パッケージであって、把持用タブ(25)は、開放端部(7)を閉じる閉じ位置に蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出すべく設計される。
【解決手段】本発明の剛性パッケージは、一群(4)の物品と、該一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、該内側パッケージ(3)の取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)とを有する剛性パッケージであって、把持用タブ(25)は、開放端部(7)を閉じる閉じ位置に蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出すべく設計される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枢動蓋体付き剛性パッケージ、および、関連する包装方法および装置に関する。
【0002】
以下の説明においては、簡潔さのために、且つ、あくまで非限定的な例として、タバコの枢動蓋体付き剛性小箱が言及される。
【背景技術】
【0003】
タバコの枢動蓋体付き剛性小箱は通常、一群のタバコを囲繞する内側パッケージと、該内側パッケージを収容すると共に枢動蓋体を有する外側の剛性容器とを備える。
【0004】
タバコの感覚刺激的な特性を維持するために、最近、気密包装材料の薄寸体を折り曲げて加熱シールすることにより形成されたシール内側パッケージが提案されている。タバコを取出すために、上記内側パッケージは、該内側パッケージに対して直接的に固定された再閉成可能なシール用パネル(すなわち、不乾性の再付着式接着剤が塗付された開閉式パネル)により閉じられたタバコ取出し開口を有している。上記シール用パネルは通常、再付着式接着剤なしの把持用タブを有し、これにより、該シール用パネルが容易に把持して揚動される。換言すると、上記シール用パネルを揚動させるためにユーザは、シール用パネルの残部とは異なり下側の上記内側パッケージに対して何ら固定されていない上記把持用タブを単に把持する。
【0005】
国際特許出願公開公報第WO02079051A1号(特許文献1)は、上記の形式のシール内側パッケージを備えたタバコの剛性小箱(rigid packet)を記述している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際特許出願公開公報第WO02079051A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、使用が更に容易であると同時に、安価であり且つ製造が容易であるという枢動蓋体付き剛性パッケージを提供するに在る。
【0008】
本発明の別の目的は、斯かる枢動蓋体付き剛性パッケージを製造するための包装方法および装置を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に依れば、添付の各請求項に権利請求された如き、枢動蓋体付き剛性パッケージ、および、関連する包装方法および装置が提供される。
【0010】
本発明の所定数の非限定的な実施例は、添付図面に関して例示的に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る封緘された(すなわち未開封である)タバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図2】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図3】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図4】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図5】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図6】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図7】開封された図1のタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図8】図1のタバコの小箱の閉じ形態における後面斜視図である。
【図9】本発明の代替実施例に係るタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図10】本発明の代替実施例に係るタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図11】図10のタバコの小箱の開き形態における前面斜視図である。
【図12】図10のタバコの小箱の閉じ形態における後面斜視図である。
【図13】明瞭化のために種々の部分が省略された、図1のタバコの小箱を製造する包装機の概略的斜視図である。
【図14】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図15】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図16】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図17】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1から図8の番号1は、全体として、カップ形状の剛性厚紙製の外側の剛性容器2と、該容器2の内部に収容された(図2から図6に部分的に示された)シール内側パッケージ3とを備える、タバコの剛性小箱を表している。シール内側パッケージ3は、平行六面体形状とされた一群4のタバコ(図4)を囲繞すると共に、該パッケージは頂部および前部に、再閉成可能な(すなわち開閉される)シール用パネル6により閉じられたタバコ取出し用中央開口5(図4)であって、該シール内側パッケージ3の前壁および頂壁の夫々の部分にわたり延在するというタバコ取出し用中央開口5を有する。シール用パネル6は、取出し用開口5を閉じる閉じ形態(図2、図3、図5、図6)と、取出し用開口5を開く開き形態(図4)との間で可動であると共に、通常は取出し用開口5を閉じる上記閉じ形態に在り、且つ、上記閉じ形態から上記開き形態まで一時的に揚動されることで、取出し用開口5を通したタバコの引抜きを許容する。
【0013】
外側容器2は、開放頂端部7と、ヒンジ9(図8)に沿い該容器2に対して枢着されたカップ形状蓋体8であって、該容器2に関し、開放頂端部7を開閉する開き位置(図2から図6)と閉じ位置(図1、図7、図8)との間で回動するというカップ形状蓋体8とを有している。
【0014】
蓋体8が閉じ位置に在るとき、外側容器2は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部10および底壁部11と、対置された平行な2つの主要側壁部12、13と、対置された平行な2つの副次的側壁部14とを備える直方体の形態である。更に詳細には、一方の主要側壁部12は外側容器2の前壁部12を画成し、且つ、他方の主要側壁部13は外側容器2の後壁部13を画成する。各側壁部14と前後の壁部12、13との間には4本の長手縁部15が画成されると共に、頂壁部10および底壁部11と前後および側方の壁部12、13、14との間には8本の横手縁部16が画成される。
【0015】
図1から図8の実施例において、縁部15および16は全てが角張っているが、不図示の代替実施例においては、縁部15および16の内の幾つかは斜面形成されまたは丸み付けされても良い。
【0016】
小箱1はまた、剛性の(すなわち堅固な厚紙製の)カラー17も備え、該カラーは、内側パッケージ3の回りに折り曲げられることで該内側パッケージ3の頂部部分を少なくとも部分的に覆い、且つ、該カラーは内側パッケージ3に対して固定される(通常は、接着される)。一実施例において、(相互に対して一体的に且つ取外し不能に接着された)内側パッケージ3および/またはカラー17は、外側容器2に対しても接着される。(当該カラーにより部分的に覆われた内側パッケージ3と共に)カラー17は、部分的に開放頂端部7の外方に突出すると共に、該カラーは、蓋体8が閉じられたときに該蓋体8の対応内側面に係合する。
【0017】
図4において更に明確に示された如く、カラー17は、内側にては内側パッケージ3の前壁部に対し接触し且つ外側にては外側容器2の前壁部12に接触する前壁部18と;前壁部18の各側部上に配置された2つの側壁部19であって、内側にては内側パッケージ3の側壁部に接触し且つ外側にては外側容器2の副次的側壁部14に接触するという2つの側壁部19と;内側にては内側パッケージ3の頂壁部に接触すると共に、外側にては、蓋体8が閉じられたときに外側容器2の頂壁部10に接触するという頂壁部20と;内側にては内側パッケージ3の後壁部に接触すると共に、外側にては、蓋体8が閉じられたときに外側容器2の後壁部13に接触するという(不図示の)後壁部と;を備える。
【0018】
内側パッケージ3の取出し用開口5を閉じるための再閉成可能なシール用パネル6は、カラー17の上側に配置されると共に、内側面21(図4)を有し、該内側面には不乾性の再付着式接着剤が塗付され、且つ、該内側面は、再閉成可能なシール用パネル6が閉じられたときにカラー17(または、より正確に言えば、取出し用開口5を囲繞するカラー17の壁部18および20の部分)に対して付着する。換言すると、閉じられたときに、再閉成可能なシール用パネル6は、取出し用開口5を囲繞するカラー17の壁部18および20の部分に付着して該取出し用開口5を閉じる(シールする)と共に、一時的に上記開き形態へと揚動されることで、取出し用開口5を開いて該開口を通してのタバコの引抜きを許容し得る。更に詳細には、再閉成可能なシール用パネル6は、内側パッケージ3の後壁部に対して永続的に固定されると共に、内側パッケージ3の頂壁部および後壁部の間(すなわち、カラー17の頂壁部20と後壁部との間、すなわち、外側容器2の頂壁部10と後壁部13との間)における横手縁部に沿うヒンジの回りで、上記開き形態および閉じ形態の間で回動して取出し用開口5を開閉する。
【0019】
図4に示された如く、内側パッケージ3のタバコ取出し用開口5は、該内側パッケージ3の前壁部の頂部部分に形成されたU形状切開口22であって、(内側パッケージ3の上記後壁部に接触せずに)内側パッケージ3の頂壁部の全体に沿い延在する(すなわち、内側パッケージ3の頂壁部と後壁部との間の横手縁部までのみ延在する)というU形状切開口22により画成される。
【0020】
好適実施例において、再閉成可能なシール用パネル6は、カラー17の取外し可能部分23(図4)を取入れ、該部分は、取出し用開口5の切開口22を囲繞するU形状切開口24により、カラー17の残部から分離される。カラー17の取外し可能部分23は、一側面にては、シール用パネル6上の不乾性の再付着式接着剤により該シール用パネル6に対して(すなわち、該シール用パネル6の内側面21に対して)接着されると共に、他側面にては、その目的のために適用された(不乾性で再付着式の、もしくは、永続的な接着剤とされ得る)更なる接着剤により、切開口22により境界付けられた内側パッケージ3の部分に対して接着される。
【0021】
再閉成可能なシール用パネル6は、内側パッケージ3の後壁部に対して永続的に固定される。代替的に、カラー17は後壁部を有さず、且つ、再閉成可能なシール用パネル6は内側パッケージ3の後壁部に対して直接的に永続的に固定されるか;または、カラー17は内側パッケージ3の後壁部を部分的に覆う後壁部を有すると共に、再閉成可能なシール用パネル6はカラー17の後壁部に対して永続的に固定される。
【0022】
再閉成可能なシール用パネル6は、内側面21上に再付着式接着剤を有さない把持用タブ25であって、該シール用パネル6の容易な把持および揚動のために取出し用開口5に近接して、通常は該開口の下方に配置されるという把持用タブ25を有する。換言すると、シール用パネル6は、該シール用パネル6の残部とは異なり下側のカラー17に対して固定されない把持用タブ25をユーザが単に把持することにより、上昇され得る。
【0023】
図6および図7に示された如く、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に蓋体8が在るときに該蓋体8から突出すべく設計される。図1から図7に示された好適実施例において、把持用タブ25は最初に、開放端部7を閉じる閉じ位置に蓋体8が在るとき(図1)に該蓋体8から突出しない様に該把持用タブ25はシール用パネル6の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態(図2)に在り;該把持用タブは、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8により上記閉じ形態に維持され;且つ、該把持用タブは、蓋体8が初めて開かれたときには開き形態(図6および図7)を取り、該開き形態において該把持用タブ25は、(図7に示された如く)開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する。この実施例は、タバコの小箱1が未だ封緘されており、その場合、把持用タブ25は閉じ形態に在ることから閉じ位置に在る蓋体8から突出せず、故に、小箱1が封緘されているときに該タブは視認不能とされるのか、または、タバコの小箱1は少なくとも一回は開けられ、その場合、把持用タブ25は閉じ位置に在る蓋体8から突出し、故に、小箱1が閉じられたときにも該タブは視認可能であるのかを、外部に対して明確に示している。
【0024】
異なる実施例においては、把持用タブ25もまた初期的に、すなわち最初から、(図7に示された如く)開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する開き形態(図6および図7)に位置決めされる。
【0025】
図1から図8の実施例において外側容器2の前壁部12は、蓋体8の底縁部に沿い配置された貫通開口26であって、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する把持用タブ25の部分を収容するという貫通開口26を有している。該貫通開口26は、下側のカラー17の前壁部18の部分を露出する。換言すると、カラー17の前壁部18は、外側容器2の前壁部12に接触すべく位置されると共に、外側容器2の前壁部12における開口26を内側から閉じている。
【0026】
実使用においては、閉じ位置に在る蓋体8から把持用タブ25が突出しているときに、小箱1からタバコを取出すユーザは、蓋体8を押し開いてから把持用タブ25を引き上げることでシール用パネル6を開くか、または、最初から把持用タブ25を引き上げることで蓋体8およびシール用パネル6を同時に開き得る。換言すると、蓋体8が閉じ位置に在るときに把持用タブ25を引き上げることにより、蓋体8およびシール用パネル6は、ひとつの動作で同時に開かれ得る。
【0027】
代替実施例においてシール用パネル6は、該シール用パネル6および蓋体8が一体的に開閉する様に、蓋体8に対して接着される(すなわち、シール用パネル6の外側面が蓋体8の内側面に対して接着される)。
【0028】
図9のタバコの小箱1の実施例は、蓋体8、シール用パネル6の把持用タブ25、および、外側容器2の前壁部12における貫通開口26の形状および/またはサイズに関し、図1から図8の実施例とは異なっている。
【0029】
図1から図8のタバコの小箱1の実施例においては、現在において最も多く市販されているタバコの剛性小箱におけるのと同様に、蓋体8のヒンジ9は外側容器2の後壁部13上に形成されると共に、蓋体8は、頂壁部10の全体と、外側容器2の前壁部12、後壁部13および各副次的側壁部14の一部分とを覆うことから、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から、外側容器2の前壁部12上に突出する。他方、図10から図12のタバコの小箱1の実施例においては、蓋体8のヒンジ9は外側容器2の前壁部12上に形成され、且つ、蓋体8は、頂壁部10の全体と、外側容器2の前壁部12および各副次的側壁部14の一部分とを覆う(すなわち、後壁部13の部分は覆わない)ので、把持用タブ25は、外側容器2の頂壁部10と後壁部13との間に画成された横手縁部16にて、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出し得る。
【0030】
図13は、上述の図1から図8のタバコの小箱1を製造するための、ジ・ディ株式会社(G.D. Societa per Azioni)により製造されたX2もしくはX3型である、タバコ包装機27の全体的概略図を示している。
【0031】
包装機27は、複数群4のタバコを形成する(部分的にのみ示された)公知のライン28と;対応する水平な回転軸心30の回りで段階的に回動することで、複数群4のタバコを順次的に受容すると共に、複数群4のタバコを移し換えステーション32における包装用第2ホィール31へと移し換える移し換え用第1ホィール29とを備える。包装用第2ホィール31は、回転軸心30と平行な対応回転軸心33の回りで段階的に回転すべく取付けられると共に、該包装用第2ホィールは、送給ライン36により移し換えステーション32に対して送給される包装箔材料の可撓薄寸体35と併せて一群4のタバコを各々が受容する所定個数の周縁ポケット34を備え、且つ、該包装用第2ホィールは、夫々の群4のタバコの回りに包装材料の各薄寸体35を折り曲げて内側パッケージ3を形成する。
【0032】
包装機27は、回転軸心30と交差する垂直回転軸心38の回りで段階的に回転する包装用第3ホィール37も備える。該包装用第3ホィール37は、回転軸心38の回りで段階的に回転される所定個数の周縁ポケット39であって、シール用パネル6を備える折り目付き厚紙素材41であって該素材からカラー17が形成されるという折り目付き厚紙素材41を供給する送給ステーション40を通して順次的に送給を受けるという所定個数の周縁ポケット39を備える。送給ステーション40において、各ポケット39は、2本の長手折り曲げ線35の回りでパネル19'に関して90°だけパネル23'を折り曲げることによりU状の該内側ポケット39内へと折り曲げられる素材41を受容する。包装用第3ホィール37はまた、内側パッケージ3を移し換える移し換えステーション42を通過しても回転し、其処で内側パッケージ3は、各ポケット39の内側においてU形状に折り曲げられた素材41内へと挿入される。移し換えステーション42の下流にて、(不図示の)折り曲げデバイスは内側パッケージ3の回りにおける各素材41の折り曲げを仕上げることで、シール用パネル6を備えた夫々のカラー17を形成する。最後に、包装用第3ホィール37は移し換えステーション43を通り回転し、其処で、シール用パネル6を備えるカラー17が装着された各内側パッケージ3は、ポケット39から放出されて包装用第4ホィール44へと移し換えられる。
【0033】
包装用第4ホィール44は、回転軸心38と平行な回転軸心45の回りで段階的に回転すると共に、構造的に包装用第3ホィール37と同一的であり、且つ、所定個数の周縁ポケット46を備える。包装用第3ホィール37上の各ポケット39および包装用第4ホィール44上の各ポケット46において、直方体形状とされた夫々の内側パッケージ3は、平坦に位置決めされ、すなわち、副次的な側面を外方に向けると共に、その長手軸心(タバコの軸心に対して平行な軸心)を回転軸心38、45と交差し且つ包装用ホィール37、44の周縁部に対して接線方向として、位置決めされる。包装用第4ホィール44および包装用第3ホィール37は移し換えステーション43において重なり合うと共に、内側パッケージ3は、回転軸心38、45に平行な垂直移動において、包装用第3ホィール37から包装用第4ホィール44へと移し換えられる。
【0034】
移し換えステーション47において、シール用パネル6を備えたカラー17が装着された各内側パッケージ3は、包装用第4ホィール44上のポケット46から、包装用第5ホィール49上のポケット48へと移し換えられる。包装用第5ホィール49は、回転軸心30と平行である水平な回転軸心50の回りで段階的に回転すべく取付けられる共に、該包装用第5ホィールは、シール用パネル6を備えた各内側パッケージ3および夫々のカラー17を、送給ライン52により移し換えステーション47へと送給される剛性素材51と共に受容し、且つ、該包装用第5ホィールは、各素材51を関連する内側パッケージ3の回りに折り曲げることでタバコの小箱1を形成し、其処において内側パッケージ3は、素材51を折り曲げることにより形成された外側容器2の内側に収容される。
【0035】
各小箱1は、移し換えステーション54において、包装用第5ホィール49から移し換え用第6ホィール53へと順次的に移し換えられる。更に詳細には、移し換えステーション54に到着する各小箱1は縁部上にて、包装用第5ホィール49の周縁部上に位置決めされ、すなわち、小箱1の主要側面を外方に向け、且つ、該小箱1の長手軸心(各タバコに対して平行な軸心)を包装用第5ホィール49の回転軸心50に対して平行として、位置決めされる。
【0036】
移し換え用第6ホィール53は、包装用第5ホィール49の回転軸心50と交差する垂直回転軸心55の回りで段階的に回転すると共に、移し換えステーション54において包装用第5ホィール49から順次的に小箱1を受容し、且つ、移し換えステーション57において(概略的に示された)乾燥領域56へと各小箱1を移し換える。乾燥領域56は包装機27の出力部を形成すると共に、該乾燥領域は、タバコの各小箱1の回りに透明なプラスチック材料の外装を適用すべく追随する(不図示の)セロファン適用機へとタバコの各小箱1を送給する。
【0037】
包装箔材料の可撓薄寸体35を供給する送給ライン36は、各薄寸体35にタバコ取出し用開口5を画成するU形状切開口22を作成する切断デバイス58を有している。
【0038】
カラー17が作り出される素材41は、送給ライン59上の送給ステーション40へと送給されると共に、リール60から巻出される厚紙の連続的な帯片を横方向に切断することにより公知様式で獲得される。送給ライン59は、カラー17の取外し可能部分23であって再閉成可能なシール用パネル6に付着するという取外し可能部分23を画成するU形状切開口24を各素材41に形成する切断デバイス61と、再閉成可能なシール用パネル6を各素材41に対して適用する適用デバイス62とを備える。再閉成可能なシール用パネル6は好適には、内側面21に対して不乾性の再付着式接着剤が既に適用された(すなわち、自己接着性の)リールから獲得される。
【0039】
内側パッケージ3に臨む各カラー17の取外し可能部分23の側面に対しては、塗付デバイス63が接着剤(不乾性の再付着式接着剤、または、永続的な接着剤)を適用することから、取外し可能部分23は、切開口22により境界付けられた内側パッケージ3の部分に対して付着する。図13において、塗付デバイス63は、包装用ホィール37の箇所に配置されているが、代替的に送給ライン59に沿い配置されても良い。塗付デバイス63は、少なくとも各カラー17の取外し可能部分23に対して接着剤を適用するが、カラー17を内側パッケージ3に対して接着するために、取外し可能部分23以外のカラー17の部分に対して接着剤を適用しても良い。この様に、半分が空とされたときでさえも、内側パッケージ3は剛性カラー17により支持されることから、取出し用開口5を通してのタバコの引抜きが形崩れにより困難となることが阻止される。
【0040】
図14から図17は、包装機27の包装用第5ホィール49上で実施されることで各素材51を夫々の内側パッケージ3の回りに折り曲げてタバコの小箱1を形成する操作のシーケンスの斜視図を示しており、その場合に内側パッケージ3は、素材51を折り曲げることにより形成された外側容器2の内側に保持される。更に詳細には、包装用第5ホィール49上のポケット48において、素材51は図14に示された如く内側パッケージ3の回りに部分的に折り曲げられ、且つ、上記シーケンスにおける次の段階は、蓋体8の一部分を形成する前壁部12の部分を形成するパネル12'と、蓋体8の一部分を形成する側壁部14の部分を形成するタブ14'とを折り曲げる段階を必要とする。この状態において、且つ、図15に示された如く、パネル12'およびタブ14'が折り曲げられる前に、折り曲げデバイス64は、把持用タブ25を、シール用パネル6の残部に関して180°だけ、該シール用パネル6の外側面上の閉じ形態へと折り曲げる。
【0041】
図16に示された如く、次に折り曲げデバイス65がパネル12'を閉じ形態に在る把持用タブ25上へとパネル12'を折り曲げることから、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8により上記閉じ形態に維持される。
【0042】
図16に示された好適実施例において、折り曲げデバイス64は薄寸であると共に、折り曲げデバイス65が把持用タブ25と該折り曲げデバイス64との上方にパネル12'を折り曲げるときに把持用タブ25上の所定位置に保持される。図17に示された如く、パネル12'が折り曲げデバイス65により把持用タブ25と折り曲げデバイス64との上方に一旦折り曲げられたなら、折り曲げデバイス64は側方に引抜かれることで内側パッケージ3および素材51を完全に解放することから、各タブ14'は次に折り曲げられて蓋体8の形成を完成し得る。換言すると、折り曲げデバイス64はパネル12'が把持用タブ25上に折り曲げられるときに該把持用タブ25を閉じ形態に保持することで、該把持用タブ25がパネル12'により上記閉じ形態において挟持される前における該把持用タブの跳ね返りを阻止する。
【0043】
上述されたタバコの小箱1は、多くの利点を有している。
【0044】
特に、それによれば、外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する把持用タブ25を単に引き上げることにより、ひとつの動作で蓋体8およびシール用パネル6が同時に開かれることから、同様の公知のタバコの小箱と比較して、タバコの小箱1の使用が相当に容易とされ得る。
【0045】
第2に、記述されたタバコの小箱1は、蓋体8は封緘されている(その場合には、把持用タブ25は外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出しない)のか、または、開かれている(その場合には、把持用タブ25は外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する)のかを、明確に示す。
【0046】
最後に、記述されたタバコの小箱1は、特殊で高コストな(すなわち、この形式のタバコの小箱に対して特定的に設計された)包装機と対照的に、(幾つかの僅かな変更のみは必要とする)標準的な包装機上で容易に製造され得る。
【0047】
その多くの利点に鑑みると、記述されたパッケージは、タバコ以外の物品、たとえば(ケーキ、チョコレート、または、他の御菓子の如き)食品に対しても使用され得る。
【符号の説明】
【0048】
2 外側容器
3 内側パッケージ
4 一群のタバコ
6 シール用パネル
8 蓋体
25 把持用タブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、枢動蓋体付き剛性パッケージ、および、関連する包装方法および装置に関する。
【0002】
以下の説明においては、簡潔さのために、且つ、あくまで非限定的な例として、タバコの枢動蓋体付き剛性小箱が言及される。
【背景技術】
【0003】
タバコの枢動蓋体付き剛性小箱は通常、一群のタバコを囲繞する内側パッケージと、該内側パッケージを収容すると共に枢動蓋体を有する外側の剛性容器とを備える。
【0004】
タバコの感覚刺激的な特性を維持するために、最近、気密包装材料の薄寸体を折り曲げて加熱シールすることにより形成されたシール内側パッケージが提案されている。タバコを取出すために、上記内側パッケージは、該内側パッケージに対して直接的に固定された再閉成可能なシール用パネル(すなわち、不乾性の再付着式接着剤が塗付された開閉式パネル)により閉じられたタバコ取出し開口を有している。上記シール用パネルは通常、再付着式接着剤なしの把持用タブを有し、これにより、該シール用パネルが容易に把持して揚動される。換言すると、上記シール用パネルを揚動させるためにユーザは、シール用パネルの残部とは異なり下側の上記内側パッケージに対して何ら固定されていない上記把持用タブを単に把持する。
【0005】
国際特許出願公開公報第WO02079051A1号(特許文献1)は、上記の形式のシール内側パッケージを備えたタバコの剛性小箱(rigid packet)を記述している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際特許出願公開公報第WO02079051A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、使用が更に容易であると同時に、安価であり且つ製造が容易であるという枢動蓋体付き剛性パッケージを提供するに在る。
【0008】
本発明の別の目的は、斯かる枢動蓋体付き剛性パッケージを製造するための包装方法および装置を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に依れば、添付の各請求項に権利請求された如き、枢動蓋体付き剛性パッケージ、および、関連する包装方法および装置が提供される。
【0010】
本発明の所定数の非限定的な実施例は、添付図面に関して例示的に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る封緘された(すなわち未開封である)タバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図2】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図3】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図4】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図5】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図6】図1のタバコの小箱の開封および閉成を示す前面斜視図である。
【図7】開封された図1のタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図8】図1のタバコの小箱の閉じ形態における後面斜視図である。
【図9】本発明の代替実施例に係るタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図10】本発明の代替実施例に係るタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図11】図10のタバコの小箱の開き形態における前面斜視図である。
【図12】図10のタバコの小箱の閉じ形態における後面斜視図である。
【図13】明瞭化のために種々の部分が省略された、図1のタバコの小箱を製造する包装機の概略的斜視図である。
【図14】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図15】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図16】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【図17】図13の包装機の包装用ホィール上で実施される折り曲げシーケンスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1から図8の番号1は、全体として、カップ形状の剛性厚紙製の外側の剛性容器2と、該容器2の内部に収容された(図2から図6に部分的に示された)シール内側パッケージ3とを備える、タバコの剛性小箱を表している。シール内側パッケージ3は、平行六面体形状とされた一群4のタバコ(図4)を囲繞すると共に、該パッケージは頂部および前部に、再閉成可能な(すなわち開閉される)シール用パネル6により閉じられたタバコ取出し用中央開口5(図4)であって、該シール内側パッケージ3の前壁および頂壁の夫々の部分にわたり延在するというタバコ取出し用中央開口5を有する。シール用パネル6は、取出し用開口5を閉じる閉じ形態(図2、図3、図5、図6)と、取出し用開口5を開く開き形態(図4)との間で可動であると共に、通常は取出し用開口5を閉じる上記閉じ形態に在り、且つ、上記閉じ形態から上記開き形態まで一時的に揚動されることで、取出し用開口5を通したタバコの引抜きを許容する。
【0013】
外側容器2は、開放頂端部7と、ヒンジ9(図8)に沿い該容器2に対して枢着されたカップ形状蓋体8であって、該容器2に関し、開放頂端部7を開閉する開き位置(図2から図6)と閉じ位置(図1、図7、図8)との間で回動するというカップ形状蓋体8とを有している。
【0014】
蓋体8が閉じ位置に在るとき、外側容器2は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部10および底壁部11と、対置された平行な2つの主要側壁部12、13と、対置された平行な2つの副次的側壁部14とを備える直方体の形態である。更に詳細には、一方の主要側壁部12は外側容器2の前壁部12を画成し、且つ、他方の主要側壁部13は外側容器2の後壁部13を画成する。各側壁部14と前後の壁部12、13との間には4本の長手縁部15が画成されると共に、頂壁部10および底壁部11と前後および側方の壁部12、13、14との間には8本の横手縁部16が画成される。
【0015】
図1から図8の実施例において、縁部15および16は全てが角張っているが、不図示の代替実施例においては、縁部15および16の内の幾つかは斜面形成されまたは丸み付けされても良い。
【0016】
小箱1はまた、剛性の(すなわち堅固な厚紙製の)カラー17も備え、該カラーは、内側パッケージ3の回りに折り曲げられることで該内側パッケージ3の頂部部分を少なくとも部分的に覆い、且つ、該カラーは内側パッケージ3に対して固定される(通常は、接着される)。一実施例において、(相互に対して一体的に且つ取外し不能に接着された)内側パッケージ3および/またはカラー17は、外側容器2に対しても接着される。(当該カラーにより部分的に覆われた内側パッケージ3と共に)カラー17は、部分的に開放頂端部7の外方に突出すると共に、該カラーは、蓋体8が閉じられたときに該蓋体8の対応内側面に係合する。
【0017】
図4において更に明確に示された如く、カラー17は、内側にては内側パッケージ3の前壁部に対し接触し且つ外側にては外側容器2の前壁部12に接触する前壁部18と;前壁部18の各側部上に配置された2つの側壁部19であって、内側にては内側パッケージ3の側壁部に接触し且つ外側にては外側容器2の副次的側壁部14に接触するという2つの側壁部19と;内側にては内側パッケージ3の頂壁部に接触すると共に、外側にては、蓋体8が閉じられたときに外側容器2の頂壁部10に接触するという頂壁部20と;内側にては内側パッケージ3の後壁部に接触すると共に、外側にては、蓋体8が閉じられたときに外側容器2の後壁部13に接触するという(不図示の)後壁部と;を備える。
【0018】
内側パッケージ3の取出し用開口5を閉じるための再閉成可能なシール用パネル6は、カラー17の上側に配置されると共に、内側面21(図4)を有し、該内側面には不乾性の再付着式接着剤が塗付され、且つ、該内側面は、再閉成可能なシール用パネル6が閉じられたときにカラー17(または、より正確に言えば、取出し用開口5を囲繞するカラー17の壁部18および20の部分)に対して付着する。換言すると、閉じられたときに、再閉成可能なシール用パネル6は、取出し用開口5を囲繞するカラー17の壁部18および20の部分に付着して該取出し用開口5を閉じる(シールする)と共に、一時的に上記開き形態へと揚動されることで、取出し用開口5を開いて該開口を通してのタバコの引抜きを許容し得る。更に詳細には、再閉成可能なシール用パネル6は、内側パッケージ3の後壁部に対して永続的に固定されると共に、内側パッケージ3の頂壁部および後壁部の間(すなわち、カラー17の頂壁部20と後壁部との間、すなわち、外側容器2の頂壁部10と後壁部13との間)における横手縁部に沿うヒンジの回りで、上記開き形態および閉じ形態の間で回動して取出し用開口5を開閉する。
【0019】
図4に示された如く、内側パッケージ3のタバコ取出し用開口5は、該内側パッケージ3の前壁部の頂部部分に形成されたU形状切開口22であって、(内側パッケージ3の上記後壁部に接触せずに)内側パッケージ3の頂壁部の全体に沿い延在する(すなわち、内側パッケージ3の頂壁部と後壁部との間の横手縁部までのみ延在する)というU形状切開口22により画成される。
【0020】
好適実施例において、再閉成可能なシール用パネル6は、カラー17の取外し可能部分23(図4)を取入れ、該部分は、取出し用開口5の切開口22を囲繞するU形状切開口24により、カラー17の残部から分離される。カラー17の取外し可能部分23は、一側面にては、シール用パネル6上の不乾性の再付着式接着剤により該シール用パネル6に対して(すなわち、該シール用パネル6の内側面21に対して)接着されると共に、他側面にては、その目的のために適用された(不乾性で再付着式の、もしくは、永続的な接着剤とされ得る)更なる接着剤により、切開口22により境界付けられた内側パッケージ3の部分に対して接着される。
【0021】
再閉成可能なシール用パネル6は、内側パッケージ3の後壁部に対して永続的に固定される。代替的に、カラー17は後壁部を有さず、且つ、再閉成可能なシール用パネル6は内側パッケージ3の後壁部に対して直接的に永続的に固定されるか;または、カラー17は内側パッケージ3の後壁部を部分的に覆う後壁部を有すると共に、再閉成可能なシール用パネル6はカラー17の後壁部に対して永続的に固定される。
【0022】
再閉成可能なシール用パネル6は、内側面21上に再付着式接着剤を有さない把持用タブ25であって、該シール用パネル6の容易な把持および揚動のために取出し用開口5に近接して、通常は該開口の下方に配置されるという把持用タブ25を有する。換言すると、シール用パネル6は、該シール用パネル6の残部とは異なり下側のカラー17に対して固定されない把持用タブ25をユーザが単に把持することにより、上昇され得る。
【0023】
図6および図7に示された如く、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に蓋体8が在るときに該蓋体8から突出すべく設計される。図1から図7に示された好適実施例において、把持用タブ25は最初に、開放端部7を閉じる閉じ位置に蓋体8が在るとき(図1)に該蓋体8から突出しない様に該把持用タブ25はシール用パネル6の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態(図2)に在り;該把持用タブは、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8により上記閉じ形態に維持され;且つ、該把持用タブは、蓋体8が初めて開かれたときには開き形態(図6および図7)を取り、該開き形態において該把持用タブ25は、(図7に示された如く)開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する。この実施例は、タバコの小箱1が未だ封緘されており、その場合、把持用タブ25は閉じ形態に在ることから閉じ位置に在る蓋体8から突出せず、故に、小箱1が封緘されているときに該タブは視認不能とされるのか、または、タバコの小箱1は少なくとも一回は開けられ、その場合、把持用タブ25は閉じ位置に在る蓋体8から突出し、故に、小箱1が閉じられたときにも該タブは視認可能であるのかを、外部に対して明確に示している。
【0024】
異なる実施例においては、把持用タブ25もまた初期的に、すなわち最初から、(図7に示された如く)開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する開き形態(図6および図7)に位置決めされる。
【0025】
図1から図8の実施例において外側容器2の前壁部12は、蓋体8の底縁部に沿い配置された貫通開口26であって、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する把持用タブ25の部分を収容するという貫通開口26を有している。該貫通開口26は、下側のカラー17の前壁部18の部分を露出する。換言すると、カラー17の前壁部18は、外側容器2の前壁部12に接触すべく位置されると共に、外側容器2の前壁部12における開口26を内側から閉じている。
【0026】
実使用においては、閉じ位置に在る蓋体8から把持用タブ25が突出しているときに、小箱1からタバコを取出すユーザは、蓋体8を押し開いてから把持用タブ25を引き上げることでシール用パネル6を開くか、または、最初から把持用タブ25を引き上げることで蓋体8およびシール用パネル6を同時に開き得る。換言すると、蓋体8が閉じ位置に在るときに把持用タブ25を引き上げることにより、蓋体8およびシール用パネル6は、ひとつの動作で同時に開かれ得る。
【0027】
代替実施例においてシール用パネル6は、該シール用パネル6および蓋体8が一体的に開閉する様に、蓋体8に対して接着される(すなわち、シール用パネル6の外側面が蓋体8の内側面に対して接着される)。
【0028】
図9のタバコの小箱1の実施例は、蓋体8、シール用パネル6の把持用タブ25、および、外側容器2の前壁部12における貫通開口26の形状および/またはサイズに関し、図1から図8の実施例とは異なっている。
【0029】
図1から図8のタバコの小箱1の実施例においては、現在において最も多く市販されているタバコの剛性小箱におけるのと同様に、蓋体8のヒンジ9は外側容器2の後壁部13上に形成されると共に、蓋体8は、頂壁部10の全体と、外側容器2の前壁部12、後壁部13および各副次的側壁部14の一部分とを覆うことから、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から、外側容器2の前壁部12上に突出する。他方、図10から図12のタバコの小箱1の実施例においては、蓋体8のヒンジ9は外側容器2の前壁部12上に形成され、且つ、蓋体8は、頂壁部10の全体と、外側容器2の前壁部12および各副次的側壁部14の一部分とを覆う(すなわち、後壁部13の部分は覆わない)ので、把持用タブ25は、外側容器2の頂壁部10と後壁部13との間に画成された横手縁部16にて、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出し得る。
【0030】
図13は、上述の図1から図8のタバコの小箱1を製造するための、ジ・ディ株式会社(G.D. Societa per Azioni)により製造されたX2もしくはX3型である、タバコ包装機27の全体的概略図を示している。
【0031】
包装機27は、複数群4のタバコを形成する(部分的にのみ示された)公知のライン28と;対応する水平な回転軸心30の回りで段階的に回動することで、複数群4のタバコを順次的に受容すると共に、複数群4のタバコを移し換えステーション32における包装用第2ホィール31へと移し換える移し換え用第1ホィール29とを備える。包装用第2ホィール31は、回転軸心30と平行な対応回転軸心33の回りで段階的に回転すべく取付けられると共に、該包装用第2ホィールは、送給ライン36により移し換えステーション32に対して送給される包装箔材料の可撓薄寸体35と併せて一群4のタバコを各々が受容する所定個数の周縁ポケット34を備え、且つ、該包装用第2ホィールは、夫々の群4のタバコの回りに包装材料の各薄寸体35を折り曲げて内側パッケージ3を形成する。
【0032】
包装機27は、回転軸心30と交差する垂直回転軸心38の回りで段階的に回転する包装用第3ホィール37も備える。該包装用第3ホィール37は、回転軸心38の回りで段階的に回転される所定個数の周縁ポケット39であって、シール用パネル6を備える折り目付き厚紙素材41であって該素材からカラー17が形成されるという折り目付き厚紙素材41を供給する送給ステーション40を通して順次的に送給を受けるという所定個数の周縁ポケット39を備える。送給ステーション40において、各ポケット39は、2本の長手折り曲げ線35の回りでパネル19'に関して90°だけパネル23'を折り曲げることによりU状の該内側ポケット39内へと折り曲げられる素材41を受容する。包装用第3ホィール37はまた、内側パッケージ3を移し換える移し換えステーション42を通過しても回転し、其処で内側パッケージ3は、各ポケット39の内側においてU形状に折り曲げられた素材41内へと挿入される。移し換えステーション42の下流にて、(不図示の)折り曲げデバイスは内側パッケージ3の回りにおける各素材41の折り曲げを仕上げることで、シール用パネル6を備えた夫々のカラー17を形成する。最後に、包装用第3ホィール37は移し換えステーション43を通り回転し、其処で、シール用パネル6を備えるカラー17が装着された各内側パッケージ3は、ポケット39から放出されて包装用第4ホィール44へと移し換えられる。
【0033】
包装用第4ホィール44は、回転軸心38と平行な回転軸心45の回りで段階的に回転すると共に、構造的に包装用第3ホィール37と同一的であり、且つ、所定個数の周縁ポケット46を備える。包装用第3ホィール37上の各ポケット39および包装用第4ホィール44上の各ポケット46において、直方体形状とされた夫々の内側パッケージ3は、平坦に位置決めされ、すなわち、副次的な側面を外方に向けると共に、その長手軸心(タバコの軸心に対して平行な軸心)を回転軸心38、45と交差し且つ包装用ホィール37、44の周縁部に対して接線方向として、位置決めされる。包装用第4ホィール44および包装用第3ホィール37は移し換えステーション43において重なり合うと共に、内側パッケージ3は、回転軸心38、45に平行な垂直移動において、包装用第3ホィール37から包装用第4ホィール44へと移し換えられる。
【0034】
移し換えステーション47において、シール用パネル6を備えたカラー17が装着された各内側パッケージ3は、包装用第4ホィール44上のポケット46から、包装用第5ホィール49上のポケット48へと移し換えられる。包装用第5ホィール49は、回転軸心30と平行である水平な回転軸心50の回りで段階的に回転すべく取付けられる共に、該包装用第5ホィールは、シール用パネル6を備えた各内側パッケージ3および夫々のカラー17を、送給ライン52により移し換えステーション47へと送給される剛性素材51と共に受容し、且つ、該包装用第5ホィールは、各素材51を関連する内側パッケージ3の回りに折り曲げることでタバコの小箱1を形成し、其処において内側パッケージ3は、素材51を折り曲げることにより形成された外側容器2の内側に収容される。
【0035】
各小箱1は、移し換えステーション54において、包装用第5ホィール49から移し換え用第6ホィール53へと順次的に移し換えられる。更に詳細には、移し換えステーション54に到着する各小箱1は縁部上にて、包装用第5ホィール49の周縁部上に位置決めされ、すなわち、小箱1の主要側面を外方に向け、且つ、該小箱1の長手軸心(各タバコに対して平行な軸心)を包装用第5ホィール49の回転軸心50に対して平行として、位置決めされる。
【0036】
移し換え用第6ホィール53は、包装用第5ホィール49の回転軸心50と交差する垂直回転軸心55の回りで段階的に回転すると共に、移し換えステーション54において包装用第5ホィール49から順次的に小箱1を受容し、且つ、移し換えステーション57において(概略的に示された)乾燥領域56へと各小箱1を移し換える。乾燥領域56は包装機27の出力部を形成すると共に、該乾燥領域は、タバコの各小箱1の回りに透明なプラスチック材料の外装を適用すべく追随する(不図示の)セロファン適用機へとタバコの各小箱1を送給する。
【0037】
包装箔材料の可撓薄寸体35を供給する送給ライン36は、各薄寸体35にタバコ取出し用開口5を画成するU形状切開口22を作成する切断デバイス58を有している。
【0038】
カラー17が作り出される素材41は、送給ライン59上の送給ステーション40へと送給されると共に、リール60から巻出される厚紙の連続的な帯片を横方向に切断することにより公知様式で獲得される。送給ライン59は、カラー17の取外し可能部分23であって再閉成可能なシール用パネル6に付着するという取外し可能部分23を画成するU形状切開口24を各素材41に形成する切断デバイス61と、再閉成可能なシール用パネル6を各素材41に対して適用する適用デバイス62とを備える。再閉成可能なシール用パネル6は好適には、内側面21に対して不乾性の再付着式接着剤が既に適用された(すなわち、自己接着性の)リールから獲得される。
【0039】
内側パッケージ3に臨む各カラー17の取外し可能部分23の側面に対しては、塗付デバイス63が接着剤(不乾性の再付着式接着剤、または、永続的な接着剤)を適用することから、取外し可能部分23は、切開口22により境界付けられた内側パッケージ3の部分に対して付着する。図13において、塗付デバイス63は、包装用ホィール37の箇所に配置されているが、代替的に送給ライン59に沿い配置されても良い。塗付デバイス63は、少なくとも各カラー17の取外し可能部分23に対して接着剤を適用するが、カラー17を内側パッケージ3に対して接着するために、取外し可能部分23以外のカラー17の部分に対して接着剤を適用しても良い。この様に、半分が空とされたときでさえも、内側パッケージ3は剛性カラー17により支持されることから、取出し用開口5を通してのタバコの引抜きが形崩れにより困難となることが阻止される。
【0040】
図14から図17は、包装機27の包装用第5ホィール49上で実施されることで各素材51を夫々の内側パッケージ3の回りに折り曲げてタバコの小箱1を形成する操作のシーケンスの斜視図を示しており、その場合に内側パッケージ3は、素材51を折り曲げることにより形成された外側容器2の内側に保持される。更に詳細には、包装用第5ホィール49上のポケット48において、素材51は図14に示された如く内側パッケージ3の回りに部分的に折り曲げられ、且つ、上記シーケンスにおける次の段階は、蓋体8の一部分を形成する前壁部12の部分を形成するパネル12'と、蓋体8の一部分を形成する側壁部14の部分を形成するタブ14'とを折り曲げる段階を必要とする。この状態において、且つ、図15に示された如く、パネル12'およびタブ14'が折り曲げられる前に、折り曲げデバイス64は、把持用タブ25を、シール用パネル6の残部に関して180°だけ、該シール用パネル6の外側面上の閉じ形態へと折り曲げる。
【0041】
図16に示された如く、次に折り曲げデバイス65がパネル12'を閉じ形態に在る把持用タブ25上へとパネル12'を折り曲げることから、把持用タブ25は、開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8により上記閉じ形態に維持される。
【0042】
図16に示された好適実施例において、折り曲げデバイス64は薄寸であると共に、折り曲げデバイス65が把持用タブ25と該折り曲げデバイス64との上方にパネル12'を折り曲げるときに把持用タブ25上の所定位置に保持される。図17に示された如く、パネル12'が折り曲げデバイス65により把持用タブ25と折り曲げデバイス64との上方に一旦折り曲げられたなら、折り曲げデバイス64は側方に引抜かれることで内側パッケージ3および素材51を完全に解放することから、各タブ14'は次に折り曲げられて蓋体8の形成を完成し得る。換言すると、折り曲げデバイス64はパネル12'が把持用タブ25上に折り曲げられるときに該把持用タブ25を閉じ形態に保持することで、該把持用タブ25がパネル12'により上記閉じ形態において挟持される前における該把持用タブの跳ね返りを阻止する。
【0043】
上述されたタバコの小箱1は、多くの利点を有している。
【0044】
特に、それによれば、外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する把持用タブ25を単に引き上げることにより、ひとつの動作で蓋体8およびシール用パネル6が同時に開かれることから、同様の公知のタバコの小箱と比較して、タバコの小箱1の使用が相当に容易とされ得る。
【0045】
第2に、記述されたタバコの小箱1は、蓋体8は封緘されている(その場合には、把持用タブ25は外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出しない)のか、または、開かれている(その場合には、把持用タブ25は外側容器2の開放端部7を閉じる閉じ位置に在る蓋体8から突出する)のかを、明確に示す。
【0046】
最後に、記述されたタバコの小箱1は、特殊で高コストな(すなわち、この形式のタバコの小箱に対して特定的に設計された)包装機と対照的に、(幾つかの僅かな変更のみは必要とする)標準的な包装機上で容易に製造され得る。
【0047】
その多くの利点に鑑みると、記述されたパッケージは、タバコ以外の物品、たとえば(ケーキ、チョコレート、または、他の御菓子の如き)食品に対しても使用され得る。
【符号の説明】
【0048】
2 外側容器
3 内側パッケージ
4 一群のタバコ
6 シール用パネル
8 蓋体
25 把持用タブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一群(4)の物品と、
前記一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、
前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)と、
を備える剛性パッケージ(1)において、
a)前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に前記蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出すべく設計され、
b)前記把持用タブ(25)は最初に、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に前記蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出しない様に、該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態に在り、
c)前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)により前記閉じ形態に維持され、且つ、
d)前記把持用タブ(25)は、前記蓋体(8)が初めて開かれたときには開き形態を取り、該開き形態において該把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる閉じ位置に在る前記蓋体(8)から突出する、ことを特徴とする剛性パッケージ(1)。
【請求項2】
前記外側容器(2)は直方体形状であり、且つ、該外側容器(2)は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部(10)および底壁部(11)と、対置され且つ相互に対して平行である前壁部(12)および後壁部(13)と、対置された平行な2つの副次的側壁部(14)とを備え、
前記蓋体(8)のヒンジ(9)は、前記外側容器(2)の前記後壁部(13)上に配置され、且つ、
前記外側容器(2)の前記前壁部(12)は、前記蓋体(8)の底縁部に沿い配置された貫通開口(26)であって、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)から突出する前記把持用タブ(25)の部分を収容するという貫通開口(26)を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記外側容器(2)の前記開放端部(7)から部分的に突出する剛性カラー(17)であって、前記外側容器(2)の前記前壁部(12)に接触して前記外側容器(2)の前記前壁部(12)内の前記開口(26)を内部的に閉じる前壁部(18)を有するという剛性カラー(17)を備える、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記外側容器(2)は直方体形状であり、且つ、該外側容器(2)は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部(10)および底壁部(11)と、対置され且つ相互に対して平行である前壁部(12)および後壁部(13)と、対置された平行な2つの副次的側壁部(14)とを備え、
前記蓋体(8)のヒンジ(9)は、前記外側容器(2)の前記前壁部(12)上に配置され、且つ、
前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)から、前記外側容器(2)の前記頂壁部(10)と前記後壁部(13)との間に画成された横手縁部(16)に沿い突出し得る、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記蓋体(8)は、前記外側容器(2)の前記頂壁部(10)の全体と、前記外側容器(2)の前記各副次的側壁部(14)の一部分とを覆う、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記シール用パネル(6)の外側面は前記蓋体(8)の内側面に対して接着される、請求項1から請求項5のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記パッケージは、前記外側容器(2)の前記開放端部(7)から部分的に突出する剛性カラー(17)であって、前記内側パッケージ(3)の頂部部分を少なくとも部分的に覆うべく前記内側パッケージ(3)の回りに折り曲げられ、且つ、前記内側パッケージ(3)に対して固定されるという剛性カラー(17)を備え、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記カラー(17)上に配置されると共に、該パネル(6)は、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)であって、該再閉成可能なシール用パネル(6)が閉じ位置に在るときに前記カラー(17)に対して付着するという内側面(21)を有する、請求項1から請求項6のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の後壁部に対して永続的に固定され、
前記カラー(17)は後壁部を有さず、且つ、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の前記後壁部に対して永続的かつ直接的に固定される、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の後壁部に対して永続的に固定され、
前記カラー(17)は、前記内側パッケージ(3)の前記後壁部を部分的に覆う後壁部を備え、且つ、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記カラー(17)の前記後壁部に対して永続的に固定される、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項10】
一群(4)の物品と、
前記一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、
前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)と、
を備える剛性パッケージ(1)において、
前記把持用タブ(25)は、
最初に、該把持用タブ(25)が前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態に在り、
前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)により前記閉じ形態に維持され、且つ、
前記蓋体(8)が初めて開かれたときに、開き形態を取り、該開き形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)と実質的に共面的である、ことを特徴とする剛性パッケージ(1)。
【請求項11】
包装材料の薄寸体(35)に取出し用開口(5)を形成する段階と、
前記包装材料の薄寸体(35)を一群(4)の物品の回りに折り曲げて、該一群(4)の物品を囲繞する内側パッケージ(3)であって前記取出し用開口(5)を有するという内側パッケージ(3)を形成する段階と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)を適用する段階と、
前記内側パッケージ(3)の回りに素材(51)を折り曲げて、前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)を形成する段階とを有する、剛性パッケージを製造する包装方法であって、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の部分(12'、14')が完全に折り曲げられる前に、前記把持用タブ(25)を前記シール用パネル(6)の残部に関して180°だけ折り曲げて閉じ形態とする段階であって、該閉じ形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の前記部分(12'、14')を、前記閉じ形態に在る前記把持用タブ(25)上へと折り曲げることから、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)は該把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持するという段階とを有する、ことを特徴とする包装方法。
【請求項12】
前記把持用タブ(25)を押圧する薄寸の第1折り曲げデバイス(64)により、前記把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持する段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の第1部分(12')を、第2折り曲げデバイス(65)により、前記把持用タブ(25)および前記薄寸の第1折り曲げデバイス上に折り曲げる段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の第2部分(14')を完全に折り曲げる前に、該素材(51)の前記第1部分(12')から前記薄寸の第1折り曲げデバイス(64)を引抜く段階とを更に有する、請求項11に記載の包装方法。
【請求項13】
包装材料の薄寸体(35)に取出し用開口(5)を形成する第1切断デバイス(58)と、
前記包装材料の薄寸体(35)を一群(4)の物品の回りに折り曲げて、該一群(4)の物品を囲繞する内側パッケージ(3)であって前記取出し用開口(5)を有するという内側パッケージ(3)を形成する第1包装ユニット(31)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)を適用する適用デバイス(62)と、
前記内側パッケージ(3)の回りに素材(51)を折り曲げて、前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)を形成する第2包装ユニット(49)とを備える、剛性パッケージを製造する包装機(27)において、
該包装機(27)は、前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の部分(12'、14')が完全に折り曲げられる前に、前記把持用タブ(25)を前記シール用パネル(6)の残部に関して180°だけ折り曲げて閉じ形態とする折り曲げデバイスであって、該閉じ形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという折り曲げデバイスを備え、且つ、
前記第2包装ユニット(49)は、前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の前記部分(12'、14')を、前記閉じ形態に在る前記把持用タブ(25)上へと折り曲げることから、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)は該把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持する、ことを特徴とする包装機(27)。
【請求項1】
一群(4)の物品と、
前記一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、
前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)と、
を備える剛性パッケージ(1)において、
a)前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に前記蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出すべく設計され、
b)前記把持用タブ(25)は最初に、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に前記蓋体(8)が在るときに該蓋体(8)から突出しない様に、該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態に在り、
c)前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)により前記閉じ形態に維持され、且つ、
d)前記把持用タブ(25)は、前記蓋体(8)が初めて開かれたときには開き形態を取り、該開き形態において該把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる閉じ位置に在る前記蓋体(8)から突出する、ことを特徴とする剛性パッケージ(1)。
【請求項2】
前記外側容器(2)は直方体形状であり、且つ、該外側容器(2)は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部(10)および底壁部(11)と、対置され且つ相互に対して平行である前壁部(12)および後壁部(13)と、対置された平行な2つの副次的側壁部(14)とを備え、
前記蓋体(8)のヒンジ(9)は、前記外側容器(2)の前記後壁部(13)上に配置され、且つ、
前記外側容器(2)の前記前壁部(12)は、前記蓋体(8)の底縁部に沿い配置された貫通開口(26)であって、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)から突出する前記把持用タブ(25)の部分を収容するという貫通開口(26)を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記外側容器(2)の前記開放端部(7)から部分的に突出する剛性カラー(17)であって、前記外側容器(2)の前記前壁部(12)に接触して前記外側容器(2)の前記前壁部(12)内の前記開口(26)を内部的に閉じる前壁部(18)を有するという剛性カラー(17)を備える、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記外側容器(2)は直方体形状であり、且つ、該外側容器(2)は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部(10)および底壁部(11)と、対置され且つ相互に対して平行である前壁部(12)および後壁部(13)と、対置された平行な2つの副次的側壁部(14)とを備え、
前記蓋体(8)のヒンジ(9)は、前記外側容器(2)の前記前壁部(12)上に配置され、且つ、
前記把持用タブ(25)は、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)から、前記外側容器(2)の前記頂壁部(10)と前記後壁部(13)との間に画成された横手縁部(16)に沿い突出し得る、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記蓋体(8)は、前記外側容器(2)の前記頂壁部(10)の全体と、前記外側容器(2)の前記各副次的側壁部(14)の一部分とを覆う、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記シール用パネル(6)の外側面は前記蓋体(8)の内側面に対して接着される、請求項1から請求項5のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記パッケージは、前記外側容器(2)の前記開放端部(7)から部分的に突出する剛性カラー(17)であって、前記内側パッケージ(3)の頂部部分を少なくとも部分的に覆うべく前記内側パッケージ(3)の回りに折り曲げられ、且つ、前記内側パッケージ(3)に対して固定されるという剛性カラー(17)を備え、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記カラー(17)上に配置されると共に、該パネル(6)は、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)であって、該再閉成可能なシール用パネル(6)が閉じ位置に在るときに前記カラー(17)に対して付着するという内側面(21)を有する、請求項1から請求項6のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の後壁部に対して永続的に固定され、
前記カラー(17)は後壁部を有さず、且つ、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の前記後壁部に対して永続的かつ直接的に固定される、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記内側パッケージ(3)の後壁部に対して永続的に固定され、
前記カラー(17)は、前記内側パッケージ(3)の前記後壁部を部分的に覆う後壁部を備え、且つ、
前記再閉成可能なシール用パネル(6)は前記カラー(17)の前記後壁部に対して永続的に固定される、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項10】
一群(4)の物品と、
前記一群(4)の物品を囲繞すると共に取出し用開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)と、
前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)と、
を備える剛性パッケージ(1)において、
前記把持用タブ(25)は、
最初に、該把持用タブ(25)が前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという閉じ形態に在り、
前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)により前記閉じ形態に維持され、且つ、
前記蓋体(8)が初めて開かれたときに、開き形態を取り、該開き形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)と実質的に共面的である、ことを特徴とする剛性パッケージ(1)。
【請求項11】
包装材料の薄寸体(35)に取出し用開口(5)を形成する段階と、
前記包装材料の薄寸体(35)を一群(4)の物品の回りに折り曲げて、該一群(4)の物品を囲繞する内側パッケージ(3)であって前記取出し用開口(5)を有するという内側パッケージ(3)を形成する段階と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)を適用する段階と、
前記内側パッケージ(3)の回りに素材(51)を折り曲げて、前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)を形成する段階とを有する、剛性パッケージを製造する包装方法であって、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の部分(12'、14')が完全に折り曲げられる前に、前記把持用タブ(25)を前記シール用パネル(6)の残部に関して180°だけ折り曲げて閉じ形態とする段階であって、該閉じ形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の前記部分(12'、14')を、前記閉じ形態に在る前記把持用タブ(25)上へと折り曲げることから、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)は該把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持するという段階とを有する、ことを特徴とする包装方法。
【請求項12】
前記把持用タブ(25)を押圧する薄寸の第1折り曲げデバイス(64)により、前記把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持する段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の第1部分(12')を、第2折り曲げデバイス(65)により、前記把持用タブ(25)および前記薄寸の第1折り曲げデバイス上に折り曲げる段階と、
前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の第2部分(14')を完全に折り曲げる前に、該素材(51)の前記第1部分(12')から前記薄寸の第1折り曲げデバイス(64)を引抜く段階とを更に有する、請求項11に記載の包装方法。
【請求項13】
包装材料の薄寸体(35)に取出し用開口(5)を形成する第1切断デバイス(58)と、
前記包装材料の薄寸体(35)を一群(4)の物品の回りに折り曲げて、該一群(4)の物品を囲繞する内側パッケージ(3)であって前記取出し用開口(5)を有するという内側パッケージ(3)を形成する第1包装ユニット(31)と、
前記内側パッケージ(3)の前記取出し用開口(5)を閉じる再閉成可能なシール用パネル(6)であって、不乾性の再付着式接着剤が塗付された内側面(21)と、再付着式接着剤を有さない把持用タブ(25)とを有するという再閉成可能なシール用パネル(6)を適用する適用デバイス(62)と、
前記内側パッケージ(3)の回りに素材(51)を折り曲げて、前記内側パッケージ(3)を収容する外側の剛性容器(2)であって、開放端部(7)と、該開放端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動すべく枢動されるという蓋体(8)と、を有するという外側の剛性容器(2)を形成する第2包装ユニット(49)とを備える、剛性パッケージを製造する包装機(27)において、
該包装機(27)は、前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の部分(12'、14')が完全に折り曲げられる前に、前記把持用タブ(25)を前記シール用パネル(6)の残部に関して180°だけ折り曲げて閉じ形態とする折り曲げデバイスであって、該閉じ形態において該把持用タブ(25)は前記シール用パネル(6)の外側面上へと180°折り曲げられるという折り曲げデバイスを備え、且つ、
前記第2包装ユニット(49)は、前記蓋体(8)を形成する前記素材(51)の前記部分(12'、14')を、前記閉じ形態に在る前記把持用タブ(25)上へと折り曲げることから、前記開放端部(7)を閉じる前記閉じ位置に在る前記蓋体(8)は該把持用タブ(25)を前記閉じ形態に維持する、ことを特徴とする包装機(27)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−251766(P2011−251766A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−56549(P2011−56549)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56549(P2011−56549)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】
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