植物入り植木鉢の製造方法

【課題】この発明は、植物の苗をウレタンフォームで包み込み植木鉢に押し込みウレタンフォームの弾力で苗を包んだウレタンフォームと苗を植木鉢内に固定して、苗を発根させる、植物入り植木鉢の製造方法に関する物である。
【解決の手段】植物の苗を包み込むためのウレタンフォームの大きさを、植裁する植木鉢の中の大きさよりも大きくし、植木鉢の中に入れたときにウレタンホームの弾力で鉢からウレタンフォームが抜け出さない大きさにして、ウレタンフォームに植物のなえを包み込むための切り込みを設け、ウレタンフォームの切り込みの中に苗の根を挟み込み、苗を包み込んだウレタンフォームを植木鉢の中に押し入れウレタンフォームと苗を植木鉢内に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は植物入り植木鉢の製造にかかるコストの削減と運搬中の転倒で植木鉢内の用土がこぼれたり、植物が抜けたりしないようにするための植裁方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、鉢の転倒による用土のこぼれを防ぐ植え込み方法の一つとして、粉末の糊を混ぜた化粧砂を鉢の全体、もしくは植物を植え込んだ用土の上部に粉末の糊を混ぜた化粧砂を敷き、水をかけ糊を溶かし乾燥させて化粧砂を固め、鉢が倒れても鉢から砂がこぼれないようにする植裁方法がある。
【０００３】
又、特開２００３−４７３３２の挿穂の栽培方法において挿し穂の栽培方法があり、この発明は土壌栽培及び水耕栽培のために、挿し穂をシート部材で包み発根させる挿し穂の栽培方法である。
【０００４】
又、特開２００２ー３３５７５７の代用土においてポリウレタンフォームを含むことを特長とする代用土があり、この発明はポリウレタンフォームと用土を混ぜて代用土として使用するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、従来の植木鉢に観賞用植物の植裁作業を簡素化するためと、さらに植木鉢を運搬、持ち運びするときなどに鉢を倒したときに植木鉢内の用土と植物が抜け落ちないようにし、さらにウレタンフォームを代用土として使用するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
植物の苗の根の部分を植木鉢の内部の大きさよりも大きくしたウレタンフォームで包み、ウレタンフォームで包んだ苗を植木鉢の中に入れて、苗とウレタンフォームをウレタンフォームの弾力で植木鉢から抜けないように固定し発根させる。
【発明の効果】
【０００７】
植物の苗の根の部分をウレタンフォームの弾力を利用し包み込むことにより苗の根を柔らかく包み込むことが出来、苗の損傷を無くすことが出来、さらにウレタンフォームで苗を包み込んだウレタンフォームの大きさを植木鉢の中の大きさより少し大きくし、植木鉢の中に押し込むことにより、ウレタンフォームの弾力で鉢内の苗が押さえ込まれ、鉢を倒した場合も苗が抜け出さない。さらにウレタンフォームが代用士となるため植裁の手間が簡単になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
植物の苗を包み込むためのウレタンフォームの大きさを、挿し木する植木鉢の中の大きさよりも大きくしウレタンフォームの弾力で鉢からウレタンフォームが抜け出さない大きさにして、ウレタンホームに植物の苗を包み込むための切り込みを設け、ウレタンフォームの切り込みの中に苗の根を挟み込み、苗を包み込んだウレタンフォームを植木鉢の中に押し入れる。
【実施例】
【０００９】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例１，吸水性の高いウレタンフォームを植裁する植木鉢の内径の大きさよりも大きい径で円柱形の形状に型抜き、又は円柱形に発泡成形し、植物の苗を挟み込むために、円柱形に形成したウレタンフォームの中央まで縦に切り込みを入れ、苗の根を挟んで包み込み、鉢に入れたときに固定され抜け落ちないようにし、さらにウレタンフォームを代用土として使用する。
【００１０】
また、植木鉢に用土を植木鉢内の半分程入れておき、用土の上にウレタンフォームで包んだ苗を押し込み、植木鉢に苗を固定させる。
【００１１】
また、苗を包み込む素材はウレタンフォームに限定する物ではなく、一般的に知られているスポンジ状の素材で弾力があり吸水生がある素材であればよい。さらにウレタンフォームの形状は円柱形に限定する物ではなく、苗を包み込める形状、たとえば細長い帯状にて苗を包んでも良い。
【００１２】
また、ここでいう植木鉢とは主に一般的にミニ鉢と呼ばれている小型の植木鉢で、苗を包むウレタンフォームは鉢の中の大きさよりも大きいサイズであるのでウレタンフォームが代用土となる。
【００１３】
また、苗を包むウレタンフォームを植木鉢の深さの半分位の大きさにして、植木鉢の底に用土を半分位入れて、苗を包んだウレタンフォームで用土を押さえても良い。
【００１４】
また、ここでいう植物とは主にベンケイソウ科のセダム属の多肉植物をさし、苗を植裁する場合、茎や根が柔らかいためしっかりと発根してからでないと移動が難しいがウレタンホームで苗み込むことでソフトに苗の損傷が少なく、また少しの発根でも移動、転倒しても苗が抜け落ちることがないため植裁から市場への出荷までの期間が短縮され製造コストが削減できる。。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明のウレタンフォームに植物の苗を挟み植木鉢に入れる前の斜視図である。
【図２】本発明の植物を植木鉢に植裁した斜視図である。
【図３】本発明の請求項２の植木鉢の底に用土を入れ植裁した断面図である。
【符号の説明】
【００１６】
１植物の苗
２ウレタンフォーム
３ウレタンフォームの切り込み
４植木鉢
５用土

【特許請求の範囲】
【請求項１】
植木鉢の中に植物の苗を植え込むために、苗の根を植木鉢の内部の大きさよりも大きくしたウレタンフォームで包み、ウレタンフォームで包んだ苗を植木鉢の中に入れて、ウレタンフォームの弾力で苗とウレタンフォームを植木鉢の中に固定することを特長とする、植物入り植木鉢の製造方法。
【請求項２】
植木鉢の内部の底に入れた用土の上にウレタンフォームで包んだ苗を押し込み、植木鉢にウレタンフォームの弾力で用土を固定させることを特長とする、請求項１の植物入り植木鉢の製造方法。

【図１】