説明

気体溶解装置

【課題】水密性を確保しつつ、部品点数の減少を図ることのできる気体溶解装置を提供すること。
【解決手段】溶解タンク4が、2つに分割され、上側の上部品23と下側の下部品24の2つの部品から形成され、上部品では、気液混合槽と中間槽を区画する第1仕切り壁が一体に形成され、第1仕切り壁は、上部品の上面から下方に延び、下部品では、中間槽と気液分離槽を区画する第2仕切り壁が一体に形成され、第2仕切り壁は、下部品の底面から上方に延びており、気液分離槽の上部に溜まる気体を溶解タンク内に流入する流体に供給する、弾性体から形成された気体循環配管が、上部品の上面と第2仕切り壁の上部との間に挟み込まれ、上部品の上面と第2仕切り壁の上部との間が水密となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水などの溶媒に空気などの気体を溶解させる気体溶解装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、小型化可能であり、気液分離槽での乱流の発生を抑え、大きな気泡の流出を抑制することのできる気体溶解装置を提案している(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載した気体溶解装置は、第1仕切り壁および第2仕切り壁の2つの仕切り壁によって内部が、液体の流れに関しその上流側から下流側にかけて、気液混合槽、大泡流出防止槽、気液分離槽の順に区画された溶解タンクを備えている。この気体溶解装置では、溶解タンク内に流入する流体が気液混合槽において気体と混合され、気体が溶解した液体が生成され、この液体は、大泡流出防止槽、気液分離槽を順次流れる。
【0004】
気液分離槽では、液体に溶解し切れずに残存する気体を気泡として分離する。分離された気泡は、気液分離槽の上部に気体となって次第に溜まっていく。そこで、特許文献1に記載した溶解装置では、溶解タンクの外側を通って溶解タンクの上端部と下端部を接続し、連通させる気体循環経路が設けられている。気体循環経路は、溶解タンク内に貯留する気体を溶解タンクから一旦取り出した後、溶解タンク内に戻して循環させるものであり、溶解タンク内に貯留する気体を液体の生成に再利用し、気体の溶解効率を高める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−227782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、気体循環経路の接続には、溶解タンク内で生成される液体が漏出しないように水密性が要求される。このため、パッキンなどの水密性を確保する部材の取り付けが必要であり、気体溶解装置の部品点数が多くなるという問題が見出される。
【0007】
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、水密性を確保しつつ、部品点数の減少を図ることのできる気体溶解装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の気体溶解装置は、第1仕切り壁および第2仕切り壁の2つの仕切り壁によって内部が、液体の流れに関しその上流側から下流側にかけて、気液混合槽、中間槽、気液分離槽の順に区画された溶解タンクを備え、この溶解タンク内に流入する流体が気液混合槽において気体と混合され、気体が溶解した液体が生成され、この液体は、中間槽、気液分離槽を順次流れ、溶解タンクに設けられた流出部から溶解タンクの外部に流出する気体溶解装置であって、溶解タンクが、2つに分割され、上側の上部品と下側の下部品の2つの部品から形成され、上部品では、気液混合槽と中間槽を区画する第1仕切り壁が一体に形成され、第1仕切り壁は、上部品の上面から下方に延び、下部品では、中間槽と気液分離槽を区画する第2仕切り壁が一体に形成され、第2仕切り壁は、下部品の底面から上方に延びており、気液分離槽の上部に溜まる気体を溶解タンク内に流入する流体に供給する、弾性体から形成された気体循環配管が、上部品の上面と第2仕切り壁の上部との間に挟み込まれ、上部品の上面と第2仕切り壁の上部との間が水密となっていることを特徴とする。
【0009】
この気体溶解装置においては、第2仕切り壁および流出部は、気液分離槽を液体が水平方向に流れるように設けられていることが好ましい。
【0010】
この気体溶解装置においては、第2仕切り壁および流出部は、液体が中間槽の外面に沿って水平方向に流れるように設けられていることが好ましい。
【0011】
この気体溶解装置においては、気液分離槽では、気液分離槽の上面より下方に延びる縦リブが設けられていることが好ましい。
【0012】
この気体溶解装置においては、第2仕切り壁では、その上部が一部切り欠かれて切欠部が形成され、流出部は、切欠部から離れた位置の気液分離槽の底部に設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の気体溶解装置によれば、水密性を確保しつつ、部品点数の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の気体溶解装置の一実施形態を示した正面図である。
【図2】図1に示した気体溶解装置の縦断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は、それぞれ、図2に示した気体溶解装置における溶解タンクのA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。
【図4】図2に示した気体溶解装置における溶解タンクの一部切欠斜視図である。
【図5】縦リブによる気泡の移動抑制について示した模式図である。
【図6】溶解タンクにおける気体循環配管の周辺を示した一部切欠斜視図である。
【図7】図1に示した気体溶解装置における溶解タンクの分解斜視図である。
【図8】図1に示した気体溶解装置における溶解タンクの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の気体溶解装置の一実施形態を示した正面図である。図2は、図1に示した気体溶解装置の縦断面図である。図3(a)(b)(c)は、それぞれ、図2に示した気体溶解装置における溶解タンクのA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。図4は、図2に示した気体溶解装置における溶解タンクの一部切欠斜視図である。
【0016】
図1および図2に示したように、気体溶解装置1では、架台2の上にポンプ3が固定され、ポンプ3の上に溶解タンク4が縦置きに取り付けられている。ポンプ3は、水などの溶媒を加圧下に溶解タンク4に送給するものであり、正面に溶媒の吸込部5を備えている。吸込部5は、吸込配管(図示なし)の接続が可能とされている。また、ポンプ3は、上端部に上方に突出する吐出部6を備えている。
【0017】
溶解タンク4は、図1に示したように、底部に流入部7を備え、流入部7は、ポンプ3の吐出部6に接続されている。したがって、ポンプ3により送給される溶媒は、溶解タンク4の底部から溶解タンク4内に流入する。また、溶解タンク4は、流入部7と異なる位置の底部に流出部8を備えている。流出部8は、溶解タンク4内で生成される液体が溶解タンク4から流出する部位であり、溶解タンク4の正面側に配置されている。流出部8は、液体を供給先へ供給する流出配管(図示なし)の接続が可能とされている。
【0018】
また、気体溶解装置1では、縦方向に延びる気体吸引配管9がポンプ3の吸込部5に接続されている。気体吸引配管9は、先端に、気体吸引口10が形成された気体吸込部11が接続されている。ポンプ3の作動により生じる負圧によって、溶解タンク4での溶解対象である空気などの気体が、気体吸込部11の気体吸引口10から吸引され、気体吸引配管9を通じてポンプ3の吸込部5に送り込まれる。吸込部5に送り込まれた気体は、水などの溶媒中に気泡として混合され、気液混合流体が生成される。この気液混合流体が、流体として吐出部6および流入部7を通じて溶解タンク4内に供給される。
【0019】
図2に示したように、溶解タンク4の内部には、2つの仕切り壁、すなわち、第1仕切り壁12および第2仕切り壁13が設けられ、溶解タンク4の内部は、第1仕切り壁12および第2仕切り壁13によって、気液混合槽14、中間槽15および気液分離槽16に区画されている。気液混合槽14は、溶解タンク4内で生成される液体の流れに関し最も上流側に位置している。中間槽15は、気液混合槽14の外側に隣接して配置されている。気液分離槽16は、液体の流れに関し最も下流側に位置し、中間槽15の外側に隣接している。
【0020】
第1仕切り壁12および第2仕切り壁13は、図3(a)(b)(c)に示したように、ともに略円筒状の形状を有している。第1仕切り壁12は、気液混合槽14と中間槽15を区画するものであり、図2に示したように、溶解タンク4の上面から下方に延びている。第1仕切り壁12の下端は、溶解タンク4の底面までは達してなく、溶解タンク4の底面との間に隙間が形成されている。この隙間を液体の流路として気液混合槽14と中間槽15は互いに連通している。
【0021】
第2仕切り壁13は、中間槽15と気液分離槽16を区画するものであり、溶解タンク4の底面から上方に延びている。第2仕切り壁13は、気液混合槽14の周囲をその外側から中間槽15が包囲するように設けられている。また、第2仕切り壁13の上部では、図3(a)(c)および図4にも示したように、その一部が、断面略円弧状に切り欠かれ、切欠部17が形成されている。切欠部17を介して中間槽15と気液分離槽16は連通している。切欠部17は、流出部8と反対側に配置されており、流出部8は、切欠部17から離れたところに位置している。また、流出部8は、気液分離槽16の底部に設けられ、気液分離槽16に連通している。
【0022】
このような溶解タンク4では、図2に示したように、ポンプ3の作動によって気液混合流体が溶解タンク4に供給されると、気液混合流体は、図1に示した流入部7を通じて気液混合槽14に、溶解タンク4の底部から上方に向かって噴出する。気液混合流体は、溶解タンク4の上面や第1仕切り壁12に衝突し、跳ね返り、次第に気液混合槽14の底部に溜まっていく。また、溶解タンク4の上面や第1仕切り壁12に衝突し、跳ね返る気液混合流体は、気液混合槽14に貯留する気液混合流体の液面に衝突し、気液混合流体を撹拌する。このとき、図1に示した気体吸引配管9を通じて混合された気体および気液混合槽14にあらかじめ貯留していた気体が、水などの溶媒と激しく混合され、また、気液混合流体は撹拌され、気体が溶媒中に加圧下で溶解し、気体が溶解した液体が生成される。これは、撹拌による剪断によって気液混合流体に気泡として混合される気体が細分化され、溶媒と接触する表面積が大きくなり、また、液面付近における気体の溶解濃度が撹拌による均一化によって低減され、気体の溶媒への溶解速度が上昇することによる。
【0023】
生成した液体は、第1仕切り壁12の下端と溶解タンク4の底面との間の隙間を通って中間槽15に流出する。中間槽15に流出した液体は、図3(a)(c)および図4に示したように、第2仕切り壁13の切欠部17から越流して気液分離槽16に流出する。気液分離槽16は、液体に溶解し切れない気体を気泡として液体から分離する。液体の流れが気液界面である液面付近にまで持ち上げられるので、気泡は、浮力によって上方へ移動する。一方、気液分離槽16に流出した液体は、そのような気泡の上昇を妨げない方向に流れる。図3(b)および図4に示したように、液体は、気液分離槽16を水平方向に流れる。この液体の水平方向の流れは、中間槽15の外面に沿ったものとなり、気液分離槽16を水平方向に流れる液体は、流出部8から溶解タンク4の外部に流出する。流出部8は、気液分離槽16の底部に設けられているので、液面付近に存在する大きな気泡の流出が抑制される。
【0024】
このように、溶解タンク4では、第2仕切り壁13および流出部8が、気液分離槽16を液体が水平方向に流れるように設けられているのであり、したがって、溶解タンク4のより一層の小型化が可能であり、特に縦方向のサイズを小さくすることができる。また、第2仕切り壁13および流出部8は、液体が中間槽15の外面に沿って水平方向に流れるように設けられているので、縦方向のサイズの短縮化に有効となる。しかも、流出部8が中間槽15の切欠部17から離れた位置に設けられているので、気液分離のための距離を長くとることができ、気泡の上昇時間を長くすることができる。液体が気液分離槽16を水平方向に流れることで、流れている間に未溶解の気体を液体から分離することができ、気液分離を効率よく行うことができる。このため、未溶解の気体が流出部8から溶解タンク4の外部に流出するのを抑制することができる。
【0025】
また、溶解タンク4では、第2仕切り壁13が、気液混合槽14の周囲をその外側から中間槽15が包囲するように設けられているので、液体生成時に発生しやすい騒音を抑制することができる。さらに、第1仕切り壁12および第2仕切り壁13は円筒状の形状を有しているので、液体の流れが均質化され、溶解タンク4のより一層の小型化に有効ともなる。
【0026】
また、図3(a)(c)および図4に示したように、気液分離槽16では、気液分離槽16の上面より下方に延びる縦リブ18が設けられている。縦リブ18は、小片状に形成され、液体が流れる方向に間隔をあけて3つ設けられている。
【0027】
図5は、縦リブによる気泡の移動抑制について示した模式図である。
【0028】
気液分離槽16において液体内を上方に移動する気泡19は、縦リブ18によって、液体が流れる水平方向への移動が規制される。気泡19は、縦リブ18の長さ方向に上昇することができるのみであり、このように上昇する複数の気泡19は次第に合体する。縦リブ18は、気泡19の合体を促進させるものでもある。このため、未溶解の気体が液体から効率よく分離され、大きな気泡が気液分離槽16から流出部8へと流出するのを抑制することができる。合体した気泡19は、液面に達すると割れ、未溶解の気体は、気液分離槽16の上部に溜まる。このように気液分離槽16の上部に溜まる気体を溶解タンク4から排出するために、溶解タンク4の気液分離槽16の上部には、図2および図4に示したように、気体放出弁20が設けられている。
【0029】
気体放出弁20は、気液分離槽16における液体の液面の高さに追随して浮沈し、上下方向に移動可能なフロート(図示なし)を有している。液体の液面の高さの変化にともないフロートが上下動することによって、気体放出弁20は、気液分離槽16に貯留する気体の放出と停止を行う。
【0030】
また、溶解タンク4では、気液分離槽16の上部に溜まる気体を再利用するために、図2および図3(a)(b)(c)に示したように、気体循環配管21が設けられてもいる。
【0031】
図6は、溶解タンクにおける気体循環配管の周辺を示した一部切欠斜視図である。
【0032】
図6に示したように、気体循環配管21は中間槽15の内部を上下方向に設けられ、下端は、溶解タンク4の流入部7に接続されている。気体循環配管21の上端部は、図3(c)に示したように、第2仕切り壁13に沿って略円弧状に湾曲し、水平に配置されている。気体循環配管21は、ゴムなどの弾性体から形成されている。図2に示したように、気体循環配管21の上端部は、溶解タンク4の上面と第2仕切り壁13の上部との間に配置され、パッキンとしても機能する。
【0033】
気体が溶解した液体の生成時には、気体循環配管21の上端付近と下端付近の間に圧力差が生じる。気体循環配管21の上端付近の圧力は下端付近の圧力よりも高い。また、図6に示した流入部7では、気液混合流体の流速が速いため、減圧されている。したがって、気液分離槽16の上部に溜まる未溶解の気体は、気体循環配管21の上端から吸引され、下端から流入部7に供給される。流入部7に送り込まれた気体は、再度気液混合流体に混合され、気液混合槽14において溶媒中に溶解する。このように、溶解タンク4では、気液分離槽16の上部に溜まる気体を溶解タンク4内に流入する気液混合流体に供給する気体循環配管21が設けられているので、未溶解の気体の再利用が可能であり、気体の溶解効率が向上する。
【0034】
なお、気体循環配管21は、中間槽15の内部に限らず、気液分離槽16の内部に設けることも可能である。気液分離槽16の内部に設けても、気体循環配管21は、中間槽15の内部に設ける場合と同様に機能する。また、溶解タンク4の上部には、図1に示したように、下り勾配の傾斜面部22が形成されている。傾斜面部22によって、気液分離槽16の上部に溜まる気体は、溶解タンク4の中央部寄りに集められ、気体循環配管21の上端からの気体の吸引はスムーズに行われ、気体を流入部7に効率よく供給することができる。
【0035】
上記のとおりの溶解タンク4は、図1および図2に示したように、縦方向の中央部において2つに分割され、上側の上部品23と下側の下部品24の2つの部品から形成されている。
【0036】
図7は、図1に示した気体溶解装置における溶解タンクの分解斜視図である。図8は、図1に示した気体溶解装置における溶解タンクの分解斜視図である。図7、図8では、溶解タンクを異なる方向から図示している。
【0037】
図7および図8に示したように、上部品23では、第1仕切り壁12が一体に形成され、第1仕切り壁12は、上部品23の上面から下方に延びている。下部品24では、第2仕切り壁13が一体に形成され、第2仕切り壁13は、下部品24の底面から上方に延びている。下部品24には、底部に流入部7および流出部8が一体に設けられている。上部品23の下端縁部および下部品24の上端縁部には、外側方に突出して延びるフランジ部25、26が設けられている。溶解タンク4は、フランジ部25、26を重ね合わせ、重なり合うフランジ部25、26の所定の部位においてボルト、ナットなどの適宜な固着具により上部品23と下部品24を締結することによって組み立てられ、一体となる。この組み立て時に、第1仕切り壁12が第2仕切り壁13の内側に挿入され、気液混合槽14、中間槽15および気液分離槽16が形成される。また、図3(c)に示した弾性体から形成された気体循環配管21の上端部が、図2に示したように、上部品23の上面と第2仕切り壁13の上部との間に挟み込まれる。この気体循環配管21の挟み込みによって、気体循環配管21がパッキンとして機能し、上部品23の上面と第2仕切り壁13の上部との間が水密となる。このため、液体が、第2仕切り壁13の切欠部17以外の部分において中間槽15から気液分離槽16へ流出するのを抑制することができる。このような上部品23の上面と第2仕切り壁13の上部との間の水密性が、気液分離槽16の上部に溜まる気体を溶解タンク4に供給する気体循環配管21により実現されているので、溶解タンク4は、部品点数が減少したものとなっている。
【0038】
本発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。ポンプおよび架台の構成や構造、気体放出弁の構成や構造などの細部については様々な態様が可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 気体溶解装置
4 溶解タンク
8 流出部
12 第1仕切り壁
13 第2仕切り壁
14 気液混合槽
15 中間槽
16 気液分離槽
17 切欠部
18 縦リブ
21 気体循環配管
23 上部品
24 下部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1仕切り壁および第2仕切り壁の2つの仕切り壁によって内部が、液体の流れに関しその上流側から下流側にかけて、気液混合槽、中間槽、気液分離槽の順に区画された溶解タンクを備え、この溶解タンク内に流入する流体が気液混合槽において気体と混合され、気体が溶解した液体が生成され、この液体は、前記中間槽、前記気液分離槽を順次流れ、前記溶解タンクに設けられた流出部から溶解タンクの外部に流出する気体溶解装置であって、
前記溶解タンクが、2つに分割され、上側の上部品と下側の下部品の2つの部品から形成され、前記上部品では、前記気液混合槽と前記中間槽を区画する前記第1仕切り壁が一体に形成され、第1仕切り壁は、前記上部品の上面から下方に延び、前記下部品では、前記中間槽と前記気液分離槽を区画する前記第2仕切り壁が一体に形成され、第2仕切り壁は、前記下部品の底面から上方に延びており、
前記気液分離槽の上部に溜まる気体を前記溶解タンク内に流入する前記流体に供給する、弾性体から形成された気体循環配管が、前記上部品の上面と前記第2仕切り壁の上部との間に挟み込まれ、前記上部品の上面と前記第2仕切り壁の上部との間が水密となっている
ことを特徴とする気体溶解装置。
【請求項2】
前記第2仕切り壁および前記流出部は、前記気液分離槽を前記液体が水平方向に流れるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
【請求項3】
前記第2仕切り壁および前記流出部は、前記液体が前記中間槽の外面に沿って水平方向に流れるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の気体溶解装置。
【請求項4】
前記気液分離槽では、気液分離槽の上面より下方に延びる縦リブが設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の気体溶解装置。
【請求項5】
前記第2仕切り壁では、その上部が一部切り欠かれて切欠部が形成され、前記流出部は、前記切欠部から離れた位置の前記気液分離槽の底部に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の気体溶解装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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