説明

水切りコップとそのコップ立て

【課題】従来の水切りコップは、水切りコップ立てを固定するために壁面等の立ち上がり面が必要であったり、倒立したコップ内底部が水平で水が流れにくい構造のものもあったり、外観がシンプルでなかったり、コップ内壁部や内底部が水切りコップ立てに接触して衛生的にも良くないという不具合があったりした。
本発明は、以上の課題を解決するためにコップの開口部や内部に全く何も接触しない清潔で衛生的な、簡単操作で、早めに水切りができ、シンプルな外観デザインで、製造が容易に出来て、低コストで、壁面が無くても卓上で使用できる、使い勝手の良い構造の、水切りコップとそのコップ立てを提供する。
【解決手段】水切りコップの取手上部一部や該コップ本体の上部一部に窪み箇所を設け、水切りコップ立ての側面周囲、あるいは上部に、水切りコップ乗せを設けたことを特徴とする水切りコップとそのコップ立て。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生的に水切りできる水切りコップとそのコップ立てに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コップは使用後、開口部を上に向けて卓上等に置いたり、開口部を下に向けておいたりしている。開口部を上に向けた場合はコップ内部に残留水が残り雑菌繁殖の原因ともなりゴミ、埃が入りやすく不衛生であるという不具合がある。また、開口部を下に向けておいた場合も、水がコップの内部に溜まりにくくなるものの、卓上等の衛生状態によってはコップ開口縁部が汚れて不衛生である。
なお、このような不具合に対して、例えば特許文献1に開示された水切りコップでは取手に係止孔が形成されており、不使用時に壁面等の立ち上がり面に固定された係止フックに係止孔を係合したときに、コップ本体の開口部が斜め下向きになるように設けられて水切りを行うものが知られている(特許文献1参照)。
また、特許文献2に開示された水切りコップではコップ本体の外周部に突状部の被保持部を設け、不使用時にコップを倒立させ被保持部を壁面等の立ち上がり面に固定された着脱自在の保持部に係止させて水切りを行うものも知られている(特許文献2参照)。
その他、市販の卓上用のもので、図55や図56のような形状の水切りコップ立てとハミガキ立てと歯ブラシ立ての一体物があるが、その水切りコップ立ての立ち上がり部分に倒立させたコップの内部を差し込み保持し、水切りを行うものも知られている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−187794号公報
【特許文献2】特開2001−25433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらには次のような問題点があった。
特許文献1の場合の水切りコップはコップ取手の係止孔を係合させるための係止フックを固定するために壁面等の立ち上がり面を必要とする事である。
【0005】
また、特許文献2の場合の水切りコップはコップに設けた被保持部を係止させるための保持部を固定するために壁面等の立ち上がり面を必要とし、コップ本体を垂直下向きに保持するためコップ内底部がほぼ水平で水が流れる勾配が少なく、水切れに時間がかかるという不具合がある。また、コップ本体の外周側に被保持部を設ける場合は突状部を設けてあるので、製造材料と手間が増えてコストアップになるという不具合もある。突状部を設ければコップ外観形状も複雑となりデザイン的にも好ましくないし、突状部が邪魔になり使用しにくいという不具合もある。
【0006】
また、市販の卓上用のハミガキ立てと歯ブラシ立てとの一体物の水切りコップ立ての場合は、差し込んだコップの開口部や内壁や内底部のいずれかに水切りコップ立てが接触して衛生的にも良くないという不具合がある。
そこで、本発明は以上の問題点を解決するために提案されたものであって、コップの開口部や内部に全く何も接触しない清潔で衛生的な、簡単操作で、早めに水切りができ、シンプルな外観で、製造が容易に出来て、低コストで、壁面が無くても卓上で使用できる使い勝手の良い構造の、水切りコップとそのコップ立てを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に於いては水切りコップについてであるが、取手付きコップの場合と取手無しコップの場合があり、先ず取手付きコップの場合は、該取手付きコップの取手ネック上部箇所や、該取手付きコップの取手ネックおよび取手の立上がり保持部を除く取手上部一部箇所や、又は該取手付きコップの取手ネック近くの該コップ本体の上部一部箇所に、適度な巾と深さの窪みを設けた事を特徴とする水切りコップ。
【0008】
次に取手無しコップの場合は、該取手無しコップ本体の上部一部箇所に適度な巾と深さの窪みを設けた事を特徴とする水切りコップ。
【0009】
前記請求項1記載の取手付きコップや取手無しコップに設けた窪みの最上部箇所に、適度な湾曲や傾斜等の上方に向かって広くなる形状を設けた事を特徴とする水切りコップ。
【0010】
請求項2に於いては請求項1記載の水切りコップを保持する卓上置きのコップ立てについてであるが、台座の周囲縁と底部を残して該コップの開口部の外周縁がちょうど収まる形状にくり抜いた水溜め台座を設け、前記台座の一部箇所を側面に適度に張り出し設け、前記張り出し箇所の適度な上面に水切りコップ乗せを立ち上げ設け、前記水切りコップ乗せの適度な高さの側面に歯ブラシ立てをせり出し設けたことを特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【0011】
請求項3に於いては請求項1記載の水切りコップを保持する卓上置きのコップ立てについてであるが、歯磨き保持具本体の側面周囲に水切りコップ乗せをせり出し設けた事を特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【0012】
請求項3記載の該コップ立てに於いて、歯磨き保持具本体の側面周囲にせり出し設けた水切りコップ乗せの最下部に、転倒防止脚を設けた事を特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【0013】
請求項3記載の該コップ立てに於いて、歯磨き保持具本体上部にハミガキ立て又は歯ブラシ立ての穴を設け、歯磨き保持具本体の側面周囲に水切りコップ乗せに設けた着脱自在差込みを差し込むための差込み穴を設け、歯磨き保持具本体の最下部に着脱自在台座を設けた事を特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【0014】
請求項2,3記載の該コップ立てに於いて、該コップ立てに設けた水切りコップ乗せの厚み巾を、請求項1記載の水切りコップに設けた窪みの巾よりやや適度に狭い厚み巾に設けて、両者間に適度な余裕空間を設けた事を特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【0015】
請求項2,3記載の該コップ立てに於いて、該コップ立てに設けた水切りコップ乗せの最上部箇所の断面形状を、湾曲や逆V字形等の形をした上方に向かって狭くなる形状に設けた事を特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
本発明は、以上の構成よりなる事を特徴とする水切りコップとそのコップ立てである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の、請求項1記載の水切りコップを歯磨きや飲用やうがいや計量等に使用後、該水切りコップの取手上部一部箇所又は該水切りコップ本体上部一部箇所に設けた窪み部分を、請求項2、3に記載のコップ立てに設けたコップ乗せの上部箇所に差し込み保持させた時、該水切りコップは傾斜倒立状態となり開口部が下を向くので、該水切りコップ内部の残留水が重力と勾配の原理により自然落下して水切りが良くなり、またゴミ、埃も入らないという効果がある。
【0017】
本発明の、請求項1記載の水切りコップの内底部の残留水は、該水切りコップの取手上部一部箇所又は、該水切りコップ本体上部一部箇所に設けた窪みの巾と、請求項2,3記載のコップ立てに設けたコップ乗せの厚み巾との適度差の余裕空間を設けたことにより、ならびに、前記コップ乗せの上部箇所を支点として該水切りコップ本体が自重によりやや傾斜状態になることにより、該水切りコップ内底部は勾配がつき垂直下向きで内底部が水平の場合よりも水切れが早まる効果がある。
【0018】
本発明の、請求項1記載の水切りコップは、余分な突起物付属品が無くて外観デザインがシンプルで好ましく、使い易く、従って製造コストもアップしないという効果がある。
【0019】
本発明の、請求項1記載の水切りコップと該水切りコップを保持する請求項2,3記載のコップ立ての組み合わせ使用は、該水切りコップ本体開口部と内部全てが前記コップ立てや他の箇所にも接触する箇所が全く無いので、雑菌繁殖の原因が無くて清潔安全であるという効果がある。
【0020】
本発明の、請求項1記載の水切りコップと該水切りコップを保持する請求項2,3記載のコップ立てとの着脱操作は、前記コップ立てに設けたコップ乗せの厚み巾と該水切りコップに設けた窪みの巾との適度差の余裕空間により、ならびに、コップ乗せ最上部に設けた適度な湾曲Rや逆V字形等の、上方に向かって狭くなる形状と、該水切りコップに設けた窪みの最上部の適度な湾曲Rや傾斜等の、上方に向かって広くなる形状との組み合わせにより、スムースな誘導で着脱操作が出来るという効果がある。
【0021】
本発明の、請求項1記載の水切りコップと該水切りコップを保持する請求項2、3記載のコップ立ては、卓上置きであるのでコップ立てを設けるための壁面が無い場所でも使用できるという効果がある。
【0022】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、請求項1記載の水切りコップの取手またはコップ本体の上部に設けた窪みを、該水切りコップ立てに設けた水切りコップ乗せに差し込むだけの簡単操作で該水切りコップが傾斜倒立し、早く水切りが出来るという効果がある。
【0023】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、外観デザインがシンプルで好ましく、部品製造が容易でコストもアップしないという効果がある。
【0024】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、水溜め台座を設けているので水切りにより周囲を濡らさないという効果がある。
【0025】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、請求項1記載の水切りコップとほぼ同サイズの大きさなので置くスペースを余分に取らないという効果がある。
【0026】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、歯ブラシ立てが着脱自在であるので歯磨き行為以外の飲用行為やうがい行為や計量行為等の場合は歯ブラシ立てを取り付けないでも良く、必要の有無に応じて着脱の選択ができるという効果がある。
【0027】
本発明の、請求項2記載の卓上置きの歯ブラシ立て付き水切りコップ立ては、コップ本体外周面が円形の請求項1の水切りコップでは、全体を倒立させれば歯ブラシ立て付きキャップとしても使用できるという多機能効果があり、また、コップ本体外周面が円形でない請求項1の水切りコップでは、着脱自在水切りコップ乗せと着脱自在歯ブラシ立てを取り外した水溜め台座のみを倒立させてキャップとして使用できるという多機能効果がある。
【0028】
本発明の、請求項3記載の卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立ては、コップ乗せが着脱自在であるので使用人数や置くスペースに応じて該コップ乗せの着脱数の加減調整が出来るという効果がある。
【0029】
本発明の、請求項3記載の卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立ては、請求項1記載の水切りコップの取手またはコップ本体の上部に設けた窪みを、該水切りコップ立てに設けた水切りコップ乗せに差し込むだけの簡単操作で該水切りコップが傾斜倒立し、早く水切りが出来るという効果がある。
【0030】
本発明の、請求項3記載の卓上置きの歯磨き保持具つき水切りコップ立ては、外観デザインがシンプルで好ましく部品製造が容易でコストもアップしないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】 本発明の請求項1の水切りコップの斜視図
【図2】 本発明の請求項1の水切りコップの側面図
【図3】 本発明の請求項1の水切りコップの平面図
【図4】 本発明の請求項1の水切りコップの図3に示すA−B線の断面図
【図5】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す斜視図
【図6】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図5の側面図
【図7】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図5の平面図
【図8】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例の図7に示すC−D線の断面図
【図9】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す斜視図
【図10】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図9の側面図
【図11】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図9の平面図
【図12】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図9の正面図
【図13】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図9の平面図
【図14】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例の図13に示すE−F線の断面図
【図15】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す斜視図
【図16】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す図15の側面図
【図17】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す側面図
【図18】 本発明の請求項1の水切りコップの他の実施例を示す側面図
【図19】 本発明の請求項2のコップ立ての斜視図
【図20】 本発明の請求項2のコップ立ての倒立斜視図
【図21】 本発明の請求項2のコップ立ての平面図
【図22】 本発明の請求項2のコップ立ての下部面図
【図23】 本発明の請求項2のコップ立ての側面図
【図24】 本発明の請求項2のコップ立ての図21に示すG−H線の断面図
【図25】 本発明の請求項1の水切りコップと請求項2のコップ立ての使用状態を示す斜視図
【図26】 本発明の請求項1の水切りコップと倒立した請求項2のコップ立てのキャップとしての使用状態を示す斜視図
【図27】 本発明の請求項1の水切りコップと請求項2のコップ立ての使用状態と歯ブラシ立ての使用状態を示す斜視図
【図28】 本発明の請求項1の水切りコップと倒立した請求項2のコップ立てのキャップとしての使用状態と歯ブラシ立ての使用状態を示す斜視図
【図29】 本発明の請求項1の水切りコップと請求項2のコップ立ての使用状態を示す側面図
【図30】 本発明の請求項1の水切りコップと請求項2のコップ立ての使用状態を示す断面図
【図31】 本発明の請求項1の水切りコップと倒立した請求項2のコップ立てのキャップとしての使用状態を示す側面図
【図32】 本発明の請求項1の水切りコップと倒立した請求項2のコップ立てのキャップとしての使用状態を示す断面図
【図33】 本発明の請求項2のコップ立ての分解部品を示す斜視図
【図34】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた水溜め台座を示す平面図
【図35】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた水溜め台座を示す側面図
【図36】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた水溜め台座の図34に示すI−J線の断面図
【図37】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せを示す斜視図
【図38】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せを示す正面図
【図39】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せを示す側面図
【図40】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せの図38に示すK−L線の断面図
【図41】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在歯ブラシ立てを示す斜視図
【図42】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在歯ブラシ立てを示す平面図
【図43】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在歯ブラシ立ての図42に示すM−N線の断面図
【図44】 本発明の請求項2のコップ立てに設けた着脱自在歯ブラシ立てを示す側面図
【図45】 本発明の請求項2のコップ立ての他の実施例を示す斜視図
【図46】 本発明の請求項1の水切りコップと請求項2のコップ立ての他の実施例の図45の水溜めを倒立させてキャップとして使用した状態を示す斜視図
【図47】 本発明の請求項3のコップ立ての斜視図
【図48】 本発明の請求項3のコップ立てと請求項1の水切りコップの使用状態を示す斜視図
【図49】 本発明の請求項3のコップ立ての部品の分解斜視図
【図50】 本発明の請求項3のコップ立ての平面図
【図51】 本発明の請求項3のコップ立ての正面図
【図52】 本発明の請求項3のコップ立ての断面図
【図53】 本発明の請求項3のコップ立てと請求項1の水切りコップの使用状態を示す側面図
【図54】 本発明の請求項3のコップ立てと請求項1の水切りコップの使用状態を示す断面図
【図55】 従来例を示す斜視図
【図56】 従来例の使用状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の請求項1に記載の水切りコップの実施の形態を説明する。
(イ)請求項1記載の水切りコップの実施例1として、図1、図2、図3に示すように取手付き水切りコップのコップ本体(1)のコップ外周面(5)の適度な一部箇所に設けた取手(2)のネック上部箇所に適度な巾と深さの窪み(6)を設ける。
(ロ)前記請求項1記載の該水切りコップの取手(2)のネック上部箇所に設けた窪み(6)の最上部箇所の形状は、図2に示すような適度な湾曲R(7)や、図17に示すような適度な傾斜(12)のような上部に向かって広くなる形状や、または図18に示すような直角コーナー(13)を設ける。
(ハ)前記請求項1記載の該水切りコップの取手(2)のネック上部箇所に設けた窪み(6)の窪み底部(8)の形状は、図2に示すような湾曲Rの形状や、または図18に示すような直角形状の窪み底部(8)を設ける。
(ニ)前記請求項1記載の図2に示すような該水切りコップの取手(2)のネック上部箇所に設けた窪み(6)の深さは、該水切りコップを倒立させて前記窪み(6)を請求項2記載のコップ立てに設けた図19に示すような着脱自在水切りコップ乗せ(15)や、請求項3記載のコップ立てに設けた図47に示すような着脱自在水切りコップ乗せ(15)に乗せた場合に、深さが浅すぎて該水切りコップが離脱落下しない程度の適度な深さを設ける。
(ホ)前記請求項1記載の該水切りコップの全体の形状構造は、図1に示すようにコップ本体(1)に於いては最上部を開口した円形状や、または多角形のコップ開口部(3)を設け、下部を底板にした円形状や、または多角形のコップ底部(4)を設け、周囲をコップ底部(4)に沿って下から上にコップ開口部(3)まで立ち上げた壁部分を設けて内部を空洞にしたコップ外周面(5)を設け、コップ本体(1)のコップ外周面(5)一部箇所に設ける取手(2)の取り付け位置高は、コップ開口部(3)全体にキャップが被せられる適度な位置高に該取手(2)の最上部を下げて設ける。
【0033】
以下、本発明の請求項2に記載のコップ立ての実施の形態を次に説明する。
請求項2記載のコップ立ての実施例1として、図19に示すような卓上置きの水溜めおよび歯ブラシ立て付き水切りコップ立ての台座の周囲縁と底部を残して請求項1記載の該水切りコップの開口部(3)外周縁がちょうど収まる形状にくり抜いた水溜め台座(14)を設け、前記水溜め台座(14)の一部箇所を側面に適度に張り出し設け、前記張り出し箇所の適度な上面に差し込み式の着脱自在水切りコップ乗せ(15)を立ち上げ設け、前記着脱自在水切りコップ乗せ(15)の厚み巾を該水切りコップに設けた窪み(6)の巾よりやや適度に狭い厚み巾に設けて両者間に適度な余裕空間を設け、前記着脱自在水切りコップ乗せ(15)の最上部箇所の断面形状を図24のコップ乗せ湾曲R(19)に示すような湾曲や逆V字形等の形をした上方に向かって狭くなる形状に設け、前記着脱自在水切りコップ乗せ(15)の適度な高さの側面箇所部分に、互いに凹部を設けた又は凹凸部を設けた差し込み式の着脱自在歯ブラシ立て(16)をせり出し設ける。
【実施例】
【0034】
以下、本発明の請求項1に記載の実施例1の図1〜図4以外の水切りコップのその他のバリエーションの実施例2,実施例3,実施例4を次に説明する。
(イ)図1〜図4の該水切りコップの実施例1以外のバリエーションの実施例2を図面に基づいて説明すると、図15に示すような取手付きの該水切りコップのコップ本体(1)に設けた取手(2)のネックおよび取手(2)の立ち上がり保持部を除く上部一部箇所に、適度な巾と深さの窪み(6)を設ける。
(ロ)図1〜図4の該水切りコップの実施例1以外のバリエーションの実施例3を図面に基づいて説明すると、図5〜図8に示すような取手付きの該水切りコップのコップ本体(1)に設けた取手(2)ネック近くのコップ本体(1)の上部箇所に、適度な巾と深さの窪み(6)を設ける。
(ハ)図1〜図4の該水切りコップの実施例1以外のバリエーションの実施例4を図面に基づいて説明すると、図9〜図14に示すような取手無しの該水切りコップのコップ本体(1)の上部一部箇所に適度な巾と深さの窪み(6)を設ける。
(ニ)前記実施例2,3,4の該水切りコップに設けた窪み(6)の最上部箇所形状は、図16、図6、図10に示すような湾曲R(7)や図17に示すような傾斜(23)のような上部に向かって広くなる形状や、または図18に示すような直角コーナー(27)の形状を設ける。
(ホ)前記実施例2,3,4の該水切りコップに設けた窪み(6)の窪み底部(8)の形状は、図16、図6、図10に示すような窪み底部(8)の湾曲R形状や、または図18に示すような直角形状の窪み底部(8)を設ける。
(ヘ)前記実施例2,3,4の該水切りコップに設けた窪み(6)の深さは、請求項2や請求項3に記載のコップ立てに設けた図19や図47に示す着脱自在水切りコップ乗せ(15)に、該水切りコップを倒立させ窪み(6)を差込み乗せた場合に深さが浅すぎて該水切りコップが離脱落下しない程度の適度な深さを設ける。
(ト)前記実施例2,3,4の該水切りコップの全体の形状構造は、実施例2に於いては図15、図16、実施例3に於いては図5〜図8、実施例4に於いては図9〜図14に示すように、上方から見た場合は最上部を開口した円形状や、または多角形の形状のコップ開口部(3)を設け、下方から見た場合は下部を底板にした円形状や、または多角形の形状のコップ底部(4)を設け、周囲をコップ底部(4)の形状に沿って下から上にコップ開口部(3)まで立ち上げた壁部分を設け内部を空洞にしたコップ外周面(5)を設け、実施例2と実施例3の取手付き該水切りコップのコップ本体(1)のコップ外周面(5)一部箇所に設ける取手(2)の取り付け位置高は、コップ開口部(3)全体にキャップが被せられる適度な位置高に該取手(2)の最上部を下げて設ける。
【実施例】
【0035】
以下、本発明の請求項3に記載のコップ立ての実施の形態を、請求項2に記載の実施例1のコップ立て以外のその他のバリエーション実施例2として次に説明する。
(イ)請求項3記載のコップ立ての実施例として、図47に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立ての歯磨き保持具(17)の側面周囲に、請求項1記載の該水切りコップの巾に応じた適度な巾と高さの差込み式の着脱自在水切りコップ乗せ(15)を設ける。
(ロ)前記請求項3記載の該コップ立ての図47に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)の最下部箇所には、転倒防止脚(20)を設ける。
(ハ)前記請求項3記載の該コップ立ての図49に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)の内側側面箇所には、着脱自在差込み(23)を設ける。
(ニ)前記請求項3記載の該コップ立ての図54に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)の最上部のコップ乗せ湾曲R(19)の断面形状は、上方への湾曲や逆V字形等の形をした、上方に向かって狭くなる形状を設ける。
(ホ)前記請求項3記載の該コップ立ての図53に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)の最上部のコップ乗せ湾曲R(19)の厚み巾は、請求項1記載の該水切りコップの取手(2)に設けた窪み(6)の巾よりやや適度に狭い巾で設けて両者間に適度な余裕空間を設ける。
(ヘ)前記請求項3記載の該コップ立ての図49に示すような卓上置きの歯磨き保持具付き水切りコップ立てに設けた歯磨き保持具(17)の上部には歯ブラシ立て(21)とハミガキ立て(22)の穴を設け、左右両側面には着脱自在水切りコップ乗せ(15)に設けた着脱自在差込み(23)を差し込むための差込み穴(24)を設け、下部には着脱自在台座(18)を設ける。
(ト)前記請求項3記載の該コップ立ての図51に示すような着脱自在水切りコップ乗せ(13)の正面形状構造は、上部のコップ乗せ湾曲R(19)の最上部部分は内側から外側にかけて水平レベル高に設け、転倒防止脚(20)部分は着脱自在水切りコップ乗せ(15)の外方向に設けた適度な外向き湾曲と、下部に設けた適度な上向き湾曲の交差する部分に設け、その先端下部は着脱自在台座(18)の最下部レベルと同レベル高に設ける。
【0036】
本発明の、請求項1記載の水切りコップや他のバリエーションの水切りコップは、飲用、うがい、歯磨き、計量等に使用し、また水以外の全ての液体に於いても使用し、該水切りコップのサイズはジョッキ等も含めて大中小のサイズは問わない。
【0037】
本発明の、請求項1記載の水切りコップや他のバリエーションの水切りコップ、および請求項2記載のコップ立てや請求項3の他のバリエーションのコップ立ての構造材質は、プラスチック合成樹脂等の化学製品、金属、ガラス、陶磁器、木製、その他等のいずれの材質でも問わない。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、
(イ)請求項1記載の図1、図15、図5に示す取手付きの水切りコップ、又は図9に示す取手無しの水切りコップを歯磨きや飲用やうがいや計量等で使用後、該コップ本体(1)を倒立させ、該水切りコップの取手上部箇所や、又は該水切りコップ本体上部一部箇所に設けた窪み(6)を、請求項2記載の図19に示すコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)や、請求項3記載の図47に示すコップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)の上部のコップ乗せ湾曲R(19)から差込み傾斜倒立して保持する。再度、歯磨きや飲用やうがいや計量等で使用する場合、傾斜倒立した該コップの取手(2)または該コップ本体(1)を掴み着脱自在水切りコップ乗せ(15)より引き抜き正立させて使用する。
(ロ)請求項2記載の図19のコップ立てを使用して請求項1記載の水切りコップを傾斜倒立して保持する場合、図25、図27、図29,図30に示すように該水切りコップの内部の残留水は重力と勾配の原理により自然落下して、水溜め台座(14)に設けた水溜めに溜まり該コップ立ての周りを濡らさず、またゴミ、埃も入らない。
(ハ)請求項2記載の図19のコップ立てを使用して歯磨きをする場合、図27に示すように歯ブラシは該コップ立ての水切りコップ乗せ(15)の側面一端に設けた着脱自在歯ブラシ立て(16)を使用し収納出し入れする。
(ニ)請求項2記載の図19のコップ立ての使用で歯磨きや飲用やうがいや計量等をする場合、該コップ立ては図20のように倒立させて図26や図28に示すように、水溜め台座(14)を該水切りコップのキャップとしても使用できる。
(ホ)請求項2記載の図19のコップ立てを使用して飲用やうがいや計量等をする場合、着脱自在歯ブラシ立て(16)は図33に示すように着脱自在なので不用な場合は着けないで使用できる。また該コップ立てをキャップとして使用する場合も、着脱自在水切りコップ乗せ(15)と着脱自在歯ブラシ立て(16)は不用な場合は着けないで使用できる。
(ヘ)請求項3記載の図47のコップ立てを使用して請求項1記載の水切りコップを傾斜倒立して保持する場合、図48、図53、図54に示すように該水切りコップの内部の残留水は重力と勾配の原理により自然落下する。またゴミ、埃も入らない。
(ト)請求項3記載の図47のコップ立ての使用の場合、該コップ立てに設けた着脱自在水切りコップ乗せ(15)は使用人数に応じて2つあるいは1つと着脱加減調整して使用する。また、該コップ立てを置くスペースに応じて着脱自在水切りコップ乗せ(15)を着脱加減調整して使用する。
(チ)請求項3記載の図47のコップ立ての使用で歯磨きをする場合、歯ブラシとハミガキは、歯磨き保持具(17)上部に設けた歯ブラシ立て(21)とハミガキ立て(22)の穴より出し入れ収納する。
(リ)請求項3記載の図47のコップ立ての使用で歯磨き保持具(17)や着脱自在台座(18)の内部が汚れた場合、着脱自在なので必要に応じて取り外して掃除する。
【符号の説明】
【0038】
1 コップ本体
2 取手
3 コップ開口部
4 コップ底部
5 コップ外周面
6 窪み
7 湾曲R
8 窪み底部
9 コップ内底部
10 コップ内壁部
11 窪み壁
12 傾斜
13 直角コーナー
14 水溜め台座
15 着脱自在水切りコップ乗せ
16 着脱自在歯ブラシ立て
17 歯磨き保持具
18 着脱自在台座
19 コップ乗せ湾曲R
20 転倒防止脚
21 歯ブラシ立て
22 ハミガキ立て
23 着脱自在差込み
24 差込み穴
25 水切りコップ立て
26 歯ブラシ
27 歯ブラシ立て差込み
28 歯ブラシ立て受け

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水切りコップに於いて、取手付きコップの取手ネック上部箇所や、該取手付きコップの取手ネックおよび取手の立ち上がり保持部を除く取手上部一部箇所や、該取手付きコップの取手ネック近くの該コップ本体の上部一部箇所に、または取手無しコップの該コップ本体の上部一部箇所に適度な巾と深さの窪みを設け、窪みの最上部箇所に適度な湾曲や傾斜等の上方に向かって広くなる形状を設けた事を特徴とする水切りコップ。
【請求項2】
請求項1記載の該コップを保持する卓上置きのコップ立てに於いて、台座の周囲縁と底部を残して該コップの開口部の外周縁がちょうど収まる形状にくり抜いた水溜め台座を設け、前記台座の一部箇所を側面に適度に張り出し設け、前記張り出し箇所の適度な上面に水切りコップ乗せを立ち上げ設け、前記水切りコップ乗せの厚み巾を該コップに設けた窪みの巾よりやや適度に狭い厚み巾に設け両者間に適度な余裕空間を設け、前記水切りコップ乗せの最上部箇所の断面形状を湾曲や逆V字形等の形をした上方に向かって狭くなる形状に設け、前記水切りコップ乗せの適度な高さの側面に歯ブラシ立てをせり出し設けたことを特徴とする請求項1記載の水切りコップのコップ立て。
【請求項3】
請求項1記載の該コップを保持する卓上置きのコップ立てに於いて、歯磨き保持具本体の側面周囲に水切りコップ乗せをせり出し設け、前記水切りコップ乗せの最下部に転倒防止脚を設け、前記歯磨き保持具本体の上部に歯ブラシ立て又はハミガキ立ての穴を設け、前記歯磨き保持具本体の側面周囲に前記水切りコップ乗せを差し込む差込み穴を設け、前記歯磨き保持具本体の最下部に着脱自在台座を設け、前記水切りコップ乗せの厚み巾を該コップに設けた窪みの巾よりやや適度に狭い厚み巾に設けて両者間に適度な余裕空間を設け、前記水切りコップ乗せの最上部箇所の断面形状を湾曲や逆V字形等の形をした上方に向かって狭くなる形状に設けた事を特徴とする歯磨き保持具付きの請求項1記載の水切りコップのコップ立て。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2012−30027(P2012−30027A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184420(P2010−184420)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(510225915)
【Fターム(参考)】