説明

水田フロート設置型動力撒布機。

【課題】水深の浅いところで使用できる水田フロートを活用し、人体に背負う形でない元肥及び追肥撒布作業を高率よく、大区画圃場でも可能にする。
【解決手段】水田フロート2にシャシー3で背負い型動力撒布機1、まはブロードキャスターを取付け、その左右に補給用の肥料、燃料及び工具を積載して、肥料及び燃料切れ、また運転トラブルによる作業中断が発生しても、速やかに補給と応急修理で作業再開できる様に施されている。また、撒布配管eの先端に撒布方向調整装置fが備えられ、均一撒布ができる構造を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水田フロート設置型動力撒布機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
田植機に装備されているフロートの利用の方法は、主に落水された圃場でフロートは土壌と接触して滑りながら車輪でけん引される土そりの形で使用されていた。元肥及び追肥作業に関して、背負い型動力撒布機を人体に背負って作業する手段が多く占めていた。
【特許文献1】特開2002−65011号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、水田圃場において、特に湛水の条件下では、足場環境が悪く、元肥または追肥を動力撒布機を背負って作業することは、重く、歩行すら厳しく、機械の振動も加わり、身体に必要以上の負担を伴うものであった。また、機械を背負うことで、軽量化を優先すことに頼らなければならなく、肥料補給及び燃料補給の対応が難しい問題があった。
【0004】
次に、追肥の穂肥時期は、高温期であり、重い機械を背負って、成長したイネ株の隙間をぬって移動することに身体に及ぼす負担が大変大きいこと。また、有機質肥料の撒布において、成分濃度が、化学肥料と比べると著しく低い為、多量に撒布しなければならなく、その場合背負い型の機体は、人体に背負う容量に限度があり、一人で背負う重量が30kg以上に及ぶ為、また肥料タンクの位置が上部に設計された配置であって非常にバランス悪く、それと肥料と燃料補給の場合、機体を背負う為の上げ下げ動作も難しいもので、圃場区画の大規模化に伴い補給の対応に難しい問題があった。
【0005】
その次に、市販の背負い型動力撒布機において、ブロアの噴流口が下向きに吐出され、大曲りエルボを通過し、蛇管を経て、更に撒布配管を経て撒布される、背負い型のやむを得ない複雑な経路をたどった構造であった。
【0006】
水田フロートの構造において、水深が浅い定植されたイネ株の空間で追肥動力撒布機を使用する場合、枕地の方向転換の時、持ち上げ移動動作に頼らなければならなく、その場合のフロートは、コンパクトで浮力値の高い必要性があった。
【0007】
本発明は、このような諸問題を解決しようとするものである。すなわち、本発明装置は、水田フロートを浮力させて用いることを基本にして、動力撒布機を装備するもので、重いものを身体に背負わなくても作業できる様に工夫をしている。また補給用の肥料及び燃料と工具を機体と一緒に装備することによって連続作業ができること。エンジンの不調によるインストやガス欠のアクシデントにおいても工具を装備することによって、速やかに対処できるようになっている。
【0008】
また有機質肥料の多量撒布にも、補給が速やかに対応できるように工夫されている。その他にも、撒布方法として、フロート型は圃場内の任意の位置から撒布するもので、風の影響によって飛散到達距離が抑制されても散布位置の自由な変更によって心配する問題がない。更にまた、機体の噴流の経路を、簡略した構造に改めている。
【0009】
更にまた、フロートの軽量化を計り、シャシーの取付が簡単で同時に作業機の設置も簡単できる構造である。またイネ株を保護するフロートの形状に改めている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の水田フロート設置型動力撒布機は、湛水の水田において肥料を撒布する為、水田フロートを用いて、そのフロート上部に、シャシーを構成して動力撒布機が装備されてある。また、その機体の撒布配管に撒布方向調整装置を備えている構造とその撒布方法を特徴とする
【0011】
上記によると、本体の発明品は、水田フロートの活用を計るもので、例えば、フロートにシャシーで撒布機が装備され、その機体のタンク側部に取付けてあるフレームと引出し棒によって撒布配管と撒布方向調整装置が支持され、それと接続延長された棒を押して引く前後動作によって、左右に回転移動し、撒布方向の調整できる構造である。作業の場合、人力で機体を押すと同時に、均一に飛散させる為に棒で調整を計りながら移動撒布する。
【0012】
請求項2記載の水田フロート設置型動力撒布機は、湛水の水田において追肥する為、イネの条間に複数個の水田フロートを配置し、シャシーによって連結構成して動力撒布機が装備されてある。また、その機体の撒布配管に撒布方向調整装置を備えている構造とその撒布方法を特徴とする。
【0013】
上記によると、例えば、複数個のフロートにシャシーで連結して撒布機を装備するもので、その機体のタンク側部に取付けてあるフレームと引出し棒によって撒布配管と撒布方向調整装置が支持され、それと接続延長された棒を押して引く前後動作によって、左右に回転移動し、撒布方向の調整できる構造である。作業の場合、人力で機体を押すと同時に、均一に飛散させる為に棒で調整を計りながら移動撒布する。
【0014】
請求項3記載の水田フロート設置型動力撒布機は、前記請求項1及び2において、補給肥料、補給燃料及び修理工具を装備する構造とその撒布方法を特徴とする。
【0015】
上記によると、フロートにシャシーで補給肥料、補給燃料及び修理工具を設置するものである。作業途中に、肥料または燃料が無くなった場合、直ちに積載されてある補給用のものを補給し、機械のトラブルが発生した時、備え付け工具で応急処置を行って円滑化を計り、時間の無駄が起きないように作業を継続する。
【0016】
請求項4記載の水田フロート設置型動力撒布機は、前記請求項1、2及び3において、用いられる動力撒布機のブロアの噴流口が上向きに吐出され、大曲りエルボを経て、撒布配管へ流れる構造、またはブロアの噴流口から直接撒布配管へ流れる構造とその撒布方法を特徴とする
【0017】
上記によると、背負い型動力撒布機を設置型にすることによって、これまでブロアの噴流口が、下向きであったものを上向きに変更して吐出すことが可能になり、蛇管の部分を削除し、ブロアの噴流口から大曲りエルボを経て撒布配管に接続される。または、ブロアの噴流口から撒布配管に直接接続して使用する。
【0018】
請求項5記載の水田フロート設置型動力撒布機は、前記請求項1及び2に用いられる水田フロートの構造は、形状が直方体で全ての表面が角なしの丸みを帯びており、母体を軽金属で形成し、内部に気体を注入して高気圧で中空を保つ構造であって、そこに注入弁を設けてあり、その弁は、外部からネジキャップで密閉されてある。また、フロートにシャシーの取付け孔が貫通してあり、概ね4〜8個を設けてある。その孔は、未使用の時にネジキャップで密閉できるものであることを特徴とする。
【0019】
上記によると、フロートを丸くし、シャシーが簡便に取付け出来る様に、予め孔がセットされてあり、軽金属のフロートで内部気圧を高めてフロートの中空を保つもので、またフロート孔の表面に、ネジキャプが取付けられ密閉される。このネジキャップは、注入弁への注入の時以外は常時取付され、また取付け孔へは、孔の未使用の時に取付けられる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載による発明によれば、水田フロートの浮力効果による使用によって、既存の背負い型動力撒布機またはブロードキャスターを積載して設置型に変更することによって、人力の軽い力で、大きな圃場を間断なく移動撒布できる。しかもフロート走行による為、圃場の耕土を凹凸に痛めない極めて大きな利点がある。また重いものを背負っていない為、腰等の人体負担の軽減ができ、健康にも良く、楽して長時間の作業実施ができる。
【0021】
請求項2記載による発明によれば、高温期の作業において成長したイネの株間を、機体を背負うこと無く移動ができ、楽に手で軽く押して移動しながら作業できることによって作業疲労の軽減ができ、身体の健康メリットがある。また、穂肥時期の有機質肥料の施肥は重要で、その場合、成分濃度が低くい為、多量撒布が実施できるように肥料と燃料の補給体制が機体に備えてあり、効率の高い作業ができる。
【0022】
請求項3記載による発明によれば、補給用と工具の積載によって肥料と燃料切れ、及び運転トラブルで作業の中断が発生しても速やかに作業再開が可能になる。また大区画の圃場においても高率的に作業ができる。
【0023】
請求項4記載による発明によれば、噴流物の吐出接続ルートの簡略化によって、機体の散布性能が増す。また、背負い型動力散布機を設置型に変更することによて、撒布方向調整装置が必要になり、蛇管の代用とすることができる。
【0024】
請求項5記載による発明によれば、フロートの形状の角をなくすることによって、定植されたイネを傷つけること無く保護できる。機体の軽量化が可能になって、枕地の方向転換が楽にできる。また孔の開いたその表面をネジキャプで密閉することにより表面張力が高まって、容積比率に対する浮力値が高くなるので、フロートのコンパクト化ができ、その活用により持ち運び作業が楽にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る優れたの実施の形態を図1から図8を参照にして説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は、本発明装置の実施例の正面図であって、図2は同じく平面図、図3は同じく側面図、図4は同じく元肥動力撒布機1を示した説明図、図5は成長したイネの追肥動力撒布機1の形を示した説明図、図6は大形タンクa使用の形による動力撒布機1を示した説明図、図7はブロードキャスター設置型の形による動力撒布機1を示した説明図、図8はフロート2の構造を示した説明図である。
【0027】
本発明装置の構成を説明すると、例えば、図1、2、3、4で示しているように、フロート2(厚さ10cm×たて71cm×よこ171cm)の上部にシャシー3が組まれている。その中央に撒布機1を配置し、ネジで固定する。その左右に補給用の肥料が積載できるスペースである。その前部に補給用の燃料タンクと応急時に用いる工具が配備されている。次にハンドル4は、撒布機1の肩掛けベルトの上部フレームに取付けされるものである。ここでの元肥撒布に用いるフロート2は、容積比率の高い浮力値を要求しないことから浮力体の構造は省略する。
【0028】
この機体で運転する場合、フロート2の構成している浮力値は、概ね110kgであり、この浮いた範囲による積載重量で作業することを基本にしている。上記の構成に基づいた本田で元肥撒布する場合の手順は、まず水深、概ね7cm以上を確認し、圃場内にフロート2を任意のスタート位置に配置する。続いて、例えば市販の背負い型動力撒布機1をフロート2に設置する。
【0029】
次に肥料タンクの蓋を開けて肥料を投入するに当たり、この場合の撒布機1の皆掛け重量30kgに±1kgを加算した設定とすると、市販されている背負い型動力撒布機の製品の多数が機体重量11kg前後、タンク容量20リットル用が標準仕様であることから、ここで用いる機体に肥料20kg投入すると合わせて31kgになる。続いて補給用の肥料20kg左右合わせて4個(80kg)をフロート2に積載すると重量の合計は111kgになるので、浮力値の範囲を満たしている。
【0030】
もし前記の構成で水深5cm前後の場合の元肥撒布手順は、補助用の肥料積載数量を減らし2個(40kg)を積載すると撒布機の皆掛け重量31kg加えた合計71kgになるので、浮力値の範囲を下回り、その分フロート2は沈まなく、土壌との接触を避けることができる。よって楽な力で、手押し撒布走行ができる。従って、積載重量とフロート2の沈み具合を確認しながら、補給物の積載量の加減を計ることが重要である。
【0031】
この場合の作業操作は、軽くハンドル4を握り、押しながら任意の位置へ走行して撒布作業を行うもので、その時の撒布の分布範囲は、飛散到達状況を目視して走行するものである。フロート自体が、浮いている状態なので、軽いハンドル4操作でも飛散方向を左右自在に変更できる。また、機体上部に撒布方向調整装置gが備えてあるので、それと延長の棒を、押して引く前後動作で撒布ノズルを左右に回転移動することができ、前述と合わせて2つの撒布方向調整手段を備えている。
【0032】
その次に、作業中、肥料及び燃料が途切れた場合、直ちに積載してある補給用のものを肥料タンクに投入するもので、また燃料も同様の対応である。それとエンジントラブルの場合も、積載配備の工具で、応急処置を速やかにできる対策が備えられている。
【0033】
図5で示す追肥動力撒布機1の構成を説明すると、例えば、穂肥時期にフロート2が走行できるには、定植されて成長したイネ株に接触しない範囲が前提で、条間30cmの場合のフロート2寸法は、概ねよこ16cm×たて150cm、厚さ10cmのものそれぞれ4個をシャシー3で連結構成するもので、また足の高さ50〜70cmに図示していない調整装置によって、草丈に合わせる構造になっている。
【0034】
ここで用いるフロート2の4個の合計浮力値は、概ね80kgで容積比率による性能の高いものではない。追肥作業に用いるフロート2に関して、浮力値は浮力体の構造によって変わる。図8で示している容積比率を高める浮力体として、例えば、アルミ等の軽金属を用いて、高気圧によってフロート2の中空を保つ様に、気体を注入する為の、注入弁2aがフロート2上部に備えてある。また作業機が任意の位置に設置し易いようにシャシー3の取付け孔2bが、予めフロート2に貫通されて4個設けてある。その注入弁2a及び取付け孔2b表面に密閉する為の受入れネジが刻んであり、ネジキャップ2cがそれぞれに取付けられる。
【0035】
この追肥動力撒布機1の使用方法は、散布機1をフロート2に設置し、ネジで固体した後、肥料をタンクaに1個(20kg)と補給用の肥料20kg左右合わせて2個(40kg)積載する。その積載量60kgの小計になり、散布機1の重量11kg加算した合計積載量71kgとなって、先述のフロート2の浮力値80kg以下であり、浮力走行に余裕があることになる。この状態で追肥作業を開始する。
【0036】
あとのことは、上述の本田の元肥撒布する場合と概ね同じで、異なる点は、イネが定植されてある為、その隙間をフロート2が走行することに基づくもので、枕地旋回の時に撒布機1をフロート2から撤去して、畦畔または道路沿いに仮配置し、機体(フロート2)を人力で持ち上げて方向転換し、その転換後に、撒布機1及び補給する必要なものを積載してから再び作業を実施するものである。設置してある背負い型動力撒布機1の飛散到達距離は、概ね15m前後で、左右合わせて約30mの到達撒布範囲であることから、この場合の圃場区画寸法がよこ50m×たて200mとすると、たて走行の場合、1往復で作業を済ませることができる。
【0037】
図6は、フロート2に設置してある背負い型動力散布機1の標準タンクaから大型タンクaに交換した設置型動力撒布機1を示している。この機械を用いて元肥撒布する場合の使用方法は、上述した内容と概ね同じである。市販の背負い型動力撒布機1のタンクaを支持する構造が背負い型をベースにしている為、1点支持のものが多数占めている。その支持する配分をシャシー3からの分散支持によって100リットルクラスのタンクaの装備が可能になることを表している。
【0038】
図7は、フロート2にブロードキャスターを装備した設置型動力撒布機1である。この機械を用いて元肥撒布する場合の使用方法は、上述した内容と概ね同じである。フロート2の平面をより広くすることで、浮力が大きくなり、積載重量を増すことができる。例えば、フロート2をシャシー3で2個連結して大きな作業機を装備することが簡便にできる。
【0039】
表1は、肥料吐出方法のフローチャートを示している。背負い型動力散布機に基づく既存とその変更による設置型の吐出方法が、1.設置型の流れ、2.背負い型の流れに区分して表したものである。市販の背負い型動力撒布機の多数が表1に示す、Cによる吐出であることから、撒布配管eの先端部に撒布方向調整装置fを付け加えて接続すると、背負い型動力撒布機を設置型に変更しても均一撒布が可能であることを示す。またこの表は、ブロアbの噴流口が下向き、または上向きのいずれの違いと蛇管dの使用有無によって異なる配管接続の方法として、Aによる吐出、Bによる吐出、またはCによる吐出の選択が可能であることを表している。
【0040】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明装置は、背負い型動力散布機1、またはブロードキャスターを水田フロート2に装備した設置型による場合、背負う形でないことから、男女問わない高齢な方でも使用できる、高齢者対応の動力撒布機適合機種であること。多量に撒布できる様に肥料と燃料の補給用を備えてある補給対応の動力撒布機適合機種、及び大区画圃場で使用できる動力撒布機適合機種である。
【0042】
次に、既存の背負い型動力撒布機1の機体のタンクa部分を大形に交換し、シャシー3で支持すると同時に、目的浮力値に適合するフロート2を用いることで、10アール当たり100〜200kg以上の肥料撒布が可能である。すなわち、ブロードキャスターの代用機として十分対応できる用途のものである。
【0043】
また、水田フロート2に、ブロードキャスターを装備した設置型で構成する場合、トラクタによる3点リンクによる支持でない為、機体重量が集中すること無く、バランスのとれた主要部の構成ができ、それによる分散支持によって、大幅な軽量化を計った設計ができること。それによって、現場組立方式によるブロードキャスターの使用ができる。
【0044】
すなわち、水田フロート2の活用したブロードキャスターは、大幅な軽量化と各構成部の単体化が可能で、例えば、走行部を担う水田フロート2、エンジン部、撒布部及びタンク部の各種構成を20kg以下に抑えることは不可能でなく、リヤーカ等で運搬し、現場で組立て使用が可能である。高齢者または、棚田などの劣悪地帯の圃場でも安全に作業機の使用ができ、横転事故などを抑止することに近づくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明装置の実施方法を示した正面図である。
【図2】同、実施方法を示した平面図である。
【図3】同、実施方法を示した側面図である。
【図4】同、元肥動力撒布機を示した説明図である。
【図5】成長したイネの追肥動力撒布機の形を示した説明図である。
【図6】大形タンクの使用の形による動力撒布機を示した説明図である。
【図7】ブロードキャスター設置型の形による動力撒布機を示した説明図である。
【図8】フロートの構造を示した説明図である。
【符号の説明】
【0046】
1 撒布機
2 フロート
2a注入弁
2b取付け孔
2cネジキャップ
3 シャシー
4 ハンドル
a タンク
b ブロア
c 大曲りエルボ
d 蛇管
e 撒布配管
f 撒布方向調整装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湛水の水田において肥料を撒布する為、水田フロートを用いて、そのフロート上部に、シャシーを構成して動力撒布機が装備されてある。また、その機体の撒布配管に撒布方向調整装置を備えている構造とその撒布方法を特徴とする水田フロート設置型動力撒布機。
【請求項2】
湛水の水田において追肥する為、イネの条間に複数個の水田フロートを配置し、シャシーによって連結構成して動力撒布機が装備されてある。また、その機体の撒布配管に撒布方向調整装置を備えている構造とその撒布方法を特徴とする水田フロート設置型肥料撒布機。
【請求項3】
前記請求項1及び2において、補給肥料、補給燃料及び修理工具を装備する構造とその撒布方法を特徴とする水田フロート設置型肥料撒布機。
【請求項4】
前記請求項1、2及び3において、用いられる動力撒布機のブロアの噴流口が上向きに吐出され、大曲りエルボを経て、撒布配管へ流れる構造、またはブロアの噴流口から直接撒布配管へ流れる構造とその撒布方法を特徴とする水田フロート設置型肥料撒布機。
【請求項5】
前記請求項1及び2に用いられる水田フロートの構造は、形状が直方体で全ての表面が角なしの丸みを帯びており、母体を軽金属で形成し、内部に気体を注入して高気圧で中空を保つ構造であって、そこに注入弁を設けてあり、その弁は、外部からネジキャップで密閉されてある。また、フロートにシャシーの取付け孔が貫通してあり、概ね4〜8個を設けてある。その孔は、未使用の時にネジキャップで密閉できるものであることを特徴とする水田フロート設置型動力撒布機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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