説明

油圧駆動ユニット

【課題】油圧ポンプと、これを駆動する電動モータの振動、騒音、寿命の問題を解決する油圧駆動ユニットを提供する。
【解決手段】本体ブロック8の電動モータN側に油圧ポンプ1を、油圧ポンプ1の設置場所以外に前記各種の弁(4、5、6A、6B、7)を設けた油圧駆動ユニット10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータを備え作動油を正逆双方向に圧送する油圧ポンプと、この作動油により作動する油圧アクチュエータ、この両者間の作動油の正逆双方向の流れを制御するオペレートチェック弁、作動油を貯留するタンク、このタンクと前記油圧ポンプ間の正逆双方向の流れを制御する切換弁などを備え、独立して被駆動体に油圧による駆動力を与える油圧駆動ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
油圧配管をすることなく、電源さえあれば、簡易に油圧による駆動力を与える油圧駆動ユニットは、たとえば、農業用特殊車両の耕地面に対する作業機器の昇降などに用いられ、今後、多方面に産業上の利用分野が期待され、拡大されるものである。
【0003】
図2は、その油圧駆動ユニットの基本的な構成を示す油圧回路図である。
【0004】
油圧駆動ユニットOUは、独立して、つまり作動油を閉鎖系で循環させながら、被駆動体Wに油圧による駆動力を与えるため、正逆回転モータMにより作動油を正逆双方向に圧送する油圧ポンプOPと、この作動油により作動し前記駆動力を発生させる油圧アクチュエータOA(ここでは、油圧シリンダ)、閉鎖空間内に作動油を貯留するタンクOT、油圧ポンプOPと油圧アクチュエータOAとの間の作動油の正逆双方向の流れを制御するオペレートチェック弁OC、油圧ポンプOPとタンクOTとの間の正逆双方向の作動油の流れを制御する切換弁OIを基本構成要素として備えている。
【0005】
オペレートチェック弁OCは、基本的に油圧ポンプOPから油圧アクチュエータOAへの作動油の流れのみを許容する一対のチェック弁OCaと、それぞれチェック弁OCaへの作動油圧を他のチェック弁OCaへパイロットする一対のパイロットラインOCbとを備えている。
【0006】
この一対のチェック弁OCaは、油圧ポンプOPの一方のポートと油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAaとを連結する管路と、油圧ポンプOPの他方のポートと油圧アクチュエータOAのロッド側油室OAbとを連結する管路とに、それぞれ設けられている。
【0007】
切換弁OIは、油圧ポンプOPと油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAa、ロッド側油室OAbとの間のいずれかの管路とタンクOTとの間を切換断接するものである。
【0008】
なお、以下の説明では、左右一対で配置されたチェック弁OCaなどの図上左側のものを、油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAaに入出する作動油に関するものとしてボトム側、右側のものを、ロッド側油室OAbに入出する作動油に関するものとしてロッド側と称することがある。同様に、油圧ポンプOPのポートも、左側をボトム側、右側をロッド側と称することがある。
【0009】
このような構成で、この油圧駆動ユニットOUによれば、油圧ポンプOPが停止している状態では、オペレートチェック弁OCにより、油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAa、ロッド側油室OAbのいずれの側からも作動油の流出が阻止され、所定の外力に抗して油圧アクチュエータOAの現状静止状態が維持される。
【0010】
油圧ポンプOPがボトム側ポートへ作動油を吐出するように回転すると、油圧ポンプOPからボトム側チェック弁OCaを通過してボトム側油室OAaへ作動油が供給され、同時にボトム側パイロットラインOCbの作動油圧によりロッド側チェック弁OCaが押し開かれ、ロッド側油室OAbから油圧ポンプOPへの作動油の流出を許容し、油圧ポンプOPと油圧アクチュエータOAとの間を時計回りに循環する作動油の流れが生じ、油圧アクチュエータOAに伸び方向への駆動力が発生する。
【0011】
この際、油圧アクチュエータOAが図示したような油圧シリンダの場合を考えると、この油圧シリンダのピストンの移動量に対して、ボトム側油室OAaに流入する作動油量に比べ、ロッド側油室OAbから流出する作動油量が、このピストンのロッドの分だけ少なくなるが、より高い油圧のボトム側の作動油に押されて切換弁OIがロッド側油室OAbへの管路とタンクOTとの間を接続するように切り換わり、不足分の作動油がタンクOTから供給されるようになっている。
【0012】
一方、油圧ポンプOPがロッド側ポートへ作動油を吐出するように回転すると、上記と逆の作動油の循環流れが生じて、油圧アクチュエータOAに縮み方向への駆動力が発生し、ボトム側油室OAaから油圧ポンプOPへ流入する作動油が余分になるが、その余分の作動油は、上記と逆の切換弁OIの作用によりボトム側油室OAaへの管路とタンクOTとが接続され、タンクOTへ戻されるようになっている。
【0013】
なお、油圧アクチュエータOAである油圧シリンダのピストンの位置により、密閉されたタンクOT内の作動油量が増減し、このタンクOT内に封止された気体圧力が変動するが、この封止気体体積を適当なものとすることで、この気体圧力の変動が、油圧駆動ユニットOUの作動に影響を与えないようにしている。
【0014】
こうして、閉鎖系であって、その作動により作動油の入出量に差がある油圧アクチュエータOAを用いながら、油圧駆動ユニットOUの機能が発揮保持されているのである。
【0015】
この油圧駆動ユニットOUには、既述の基本構成要素以外に以下の付加的要素が備えられている。
【0016】
油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAa、ロッド側油室OAbとオペレートチェック弁OCのそれぞれのチェック弁OCaとの間の管路には、それぞれの油室OAa、OAbからチェック弁OCaへの作動油の流れのみを絞るスローリターン弁SRがそれぞれ設けられている。
【0017】
このスローリターン弁SRは、油圧ポンプOPの作動中に被駆動体Wから外力が生じた場合に発生するハンチングを防止するためのものである。
【0018】
前記それぞれのスローリターン弁SRとチェック弁OCaとの間の管路からは、それぞれリリーフ弁RV1を設けた管路がタンクOTへ分岐している。同様に、油圧ポンプOPとボトム側、ロッド側のチェック弁OCaとの間の管路からは、それぞれリリーフ弁RV2を設けた管路がタンクOTへ分岐している。
【0019】
これらのリリーフ弁RV1、RV2は、分岐元の管路に異常圧が生じた場合に過剰な作動油をタンクOTへ逃がすものである。
【0020】
更に、ロッド側、ボトム側のスローリターン弁SRとチェック弁OCaとの間の管路からは、非常用手動弁MVを設けた管路がタンクOTへ分岐しており、油圧ポンプOPが電源が得られず停止した場合などに、この非常用手動弁MVで、油圧アクチュエータOAのボトム側油室OAa、ロッド側油室OAbの管路をタンクOTへ解放して、油圧アクチュエータOAを手動操作できるようにしている。
【0021】
このような構成で、この油圧駆動ユニットOUは、その基本機能を良好に達成しながら、異常事態が発生した場合にも、それがユニットOUの破損に繋がらないようにして、安全性、信頼性、事故回避性を確保している。
【0022】
図3は、上記油圧駆動ユニットOUを特にその部品配置に着目して概念的に示したもので、(a)はその全体配置図、(b)は(a)の油圧シリンダ部分を除いた内部構成を側面から見た配置図、(c)は(b)を上面から見た所を油圧回路的に表現した配置図である。
【0023】
油圧駆動ユニットOUは、上述の種々のバルブ類OC、OIなどと油圧ポンプOPとを収容した構造体である本体ブロックMBの一方側に電動モータMを、タンクOTを前記電動モータMとは反対側に、油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ0Aを前記電動モータM、前記タンク0Tの設置方向(これを「縦方向」という。)に直交する側(この方向を「横方向」という。)に設置した構造となっている。
【0024】
ここで、図3(b)、(c)に示すように、この本体ブロックMBの中において、ポンプOPは、図2の油圧回路上、タンクOTとの間に直接介入する切換弁OIとこれに関する管路のためのリリーフ弁RV2だけを間に挟んで、できうるだけタンクOTに縦方向に近い位置に収容され、その結果、他のオペレートチェック弁OCや、油圧シリンダOAへの管路のためのスローリターン弁SRなどは、油圧ポンプOPよりは縦方向に電動モータM側に設けられていた。
【0025】
なお、図3(c)において、符号OAは、ここから、この図を突き抜けた奥位置に油圧シリンダがあり、その油圧シリンダへの管路がここに存在するということを示している。また、オペレートチェック弁OCと油圧シリンダOAとの間の管路のためのリリーフ弁RV1が、ポンプOPに比べ、縦方向にタンクOT側となっているのは、この位置に、横方向のスペースがあるからである。
【0026】
油圧ポンプOPをこのような位置に設けたのは、このポンプOPの吸い込み対象である作動油を貯留するタンクOTとの間の管路長をできるだけ短くして吸い込みを良好にするという油圧管路上の技術常識で基づくものである。また、このようにすることによって、管路構成が単純になるという面もある。
【0027】
しかしながら、このような位置に油圧ポンプOPを配置すると、モータMからポンプOPの作動位置まで、モータの出力軸(ポンプの駆動軸)Ozを長いものとしなければならず、その振動とそれによる騒音がより大きいものとなり、これは電動モータ、油圧ポンプの寿命にも影響するものであった。
【0028】
また、油圧駆動ユニットの他の具体的な従来例としては、特許文献1、特許文献2に記載されたものなどもあるが、いずれも、油圧ポンプの位置はタンクに近い側となっており、上記の問題を解決するものではなかった。
【特許文献1】特許第2824659号公報(第1図)
【特許文献2】特開2003−172307号公報(第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
本発明は、上記問題を改善しようとするもので、油圧ポンプと、これを駆動する電動モータの振動、騒音、寿命の問題を解決する油圧駆動ユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明の油圧駆動ユニットは、作動油を正逆双方向に圧送する油圧ポンプ、この油圧ポンプを駆動する電動モータ、この作動油を貯留するタンク、この作動油により作動する油圧アクチュエータ、これらの油圧ポンプ、タンク、油圧アクチュエータ間の正逆双方向の作動油の流れを制御する各種の弁を備え、前記油圧アクチュエータの作動によって、独立して被駆動体に油圧による駆動力を与える油圧駆動ユニットであって、
前記電動モータを一方側に、前記タンクを前記電動モータとは反対側に、前記アクチュエータを前記電動モータ、前記タンクの設置方向に直交する側に設置する本体ブロックを備え、この本体ブロックの前記電動モータ側に前記油圧ポンプを、前記油圧ポンプの設置場所以外に前記各種の弁を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明の油圧駆動ユニットは、本体ブロックの電動モータ側に前記油圧ポンプを設けたので、電動モータの出力軸(ポンプの駆動軸)がより短くなり、この軸の振動及び騒音がより小さくなり、軸ぶれによる軸疲労の度合いも小さくなり、振動、騒音の低減、軸の寿命の延長が図れ、電動モータ、油圧ポンプの振動、騒音、寿命の問題の解決を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0033】
図1は、本発明の油圧駆動ユニットOUの一例を特にその部品配置に着目して概念的に示したもので、(a)はその全体配置図、(b)は(a)の油圧シリンダ部分を除いた内部構成を側面から見た配置図、(c)は(b)を上面から見た所を油圧回路的に表現した配置図である。
【0034】
この油圧駆動ユニット10は、独立して簡易に油圧による駆動力が必要とされる、たとえば、農業用特殊車両の耕地面に対する作業機器の昇降などに用いられるものである。
【0035】
その構成は、電動モータMを備え作動油を正逆双方向に圧送する油圧ポンプ1と、この作動油により作動し被駆動体Wへの駆動力を発生させる油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ2、閉鎖空間内に作動油を貯留するタンク3、油圧ポンプ1と油圧シリンダ2との間の作動油の正逆双方向の流れを制御するオペレートチェック弁4、油圧ポンプ1とタンク3との間の正逆双方向の作動油の流れを制御する切換弁5、2種類のリリーフ弁6A、6B、スローリターン弁7、これらの油圧ポンプ1、弁類4、5等を収容する本体ブロック8とからなることを基本する。
【0036】
これらの油圧ポンプ1、油圧シリンダ2、タンク3、オペレートチェック弁4、切換弁5、リリーフ弁6A、6B、スローリターン弁7の基本的な機能、相互関係は、図2の油圧駆動ユニットOUを構成する油圧ポンプOP、油圧アクチュエータOA、タンクOT、オペレートチェック弁OC、切換弁OI、リリーフ弁RV1、RV2、スローリターン弁SRと同じであるので、重複説明を省略する。
【0037】
また、ここでは、図2の油圧回路図で示した非常用手動弁MVは示されていないが、これは必要に応じて備えられているものとする。
【0038】
この油圧駆動ユニット10は、それを構成する部品の配置に特徴があり、その本体ブロック8の一方側には電動モータMが設置され、その反対側にはタンク3が設置され、これらの電動モータM、タンク3の設置方向(これを「縦方向」という。)に直交する側(この方向を「横方向」という。)に油圧シリンダ2が設置され、特に、図示するように、この本体ブロック8内において、油圧ポンプ1が電動モータM側に設置され、上述のバルブ類4、5、6A、6B、7等は、この油圧ポンプ1の設置場所以外の部分に設置されていることを特徴とする。
【0039】
このような配置であっても、図1(b)、(c)と図3(b)、(c)との比較から解るように、管路全体の機能は保持され、この油圧駆動ユニット10は、図2、3の油圧駆動ユニットOUと同様に、閉鎖系でありながら独立して被駆動体に油圧による駆動力を供給することができ、また、安全性、信頼性、事故回避性を確保している。
【0040】
加えて、この油圧駆動ユニットでは、図1(b)に示すように、モータの出力軸(ポンプの駆動軸)1zがより短いものとなっており、その結果、この軸1zの振動、騒音がより小さくなり、軸ぶれにより軸疲労の度合いも小さくなり、振動、騒音の低減、軸1zの寿命の延長が図れ、電動モータM、油圧ポンプ1の振動、騒音、寿命の問題の解決を図ることができる。
【0041】
なお、図1(b)に示したオペレートチェック弁4、切換弁5などの弁類の配置は一例を示すもので、ポンプ1を電光モータM側に設けるという拘束を除いて、これらの弁4、5・・・等の配置は、この例の直列配置等に限定されるものではない。
【0042】
また、この油圧駆動ユニット10では、電動モータM、タンク3の設置方向である縦方向と、油圧シリンダ2の軸方向とが平行になるように油圧シリンダ2が、本体ブロック8に設置されている。
【0043】
このような設置とすると、この油圧シリンダ2を上記縦方向に直交する横方向に設置する場合に比べ、この図1(a)における面上のユニット10の占有面積を小さくすることができ、設置場所が制約され、コンパクト化が要求される油圧駆動ユニットとして、適している。
【0044】
また、油圧駆動ユニットにおいては、閉鎖系で限定された空間内で、関係する部品をできるだけコンパクトに収容しながら、耐久性、振動の問題を解決しなければならないという厳しい条件があるが、本発明はそのような厳しい条件の下で、耐久性、振動の問題を解決するに至ったものでもある。
【0045】
なお、ポンプ1がタンク3より、電動モータM側に近づけた分だけ遠くなるという問題は、ポンプ1、タンク3間の管路を拡大することで解決することができる。一方、逆に本発明によれば、各種バルブ4、5等間の配管については、配管長さが短くなるという効果も発生する。
【0046】
更に、図1(a)に示すように、本体ブロック8に対する電動モータMとタンク3の設置方向である縦方向に対し、油圧シリンダ2も平行な縦方向とし、かつ、その油圧シリンダ2のほぼ軸方向長さの中心付近で、本体ブロック8に設置している。
【0047】
つまり、油圧シリンダ2の長手方向の両端部が、本体ブロック8に設置された電動モータM、タンク3に対して、縦方向の電動モータM側、タンク3側の双方に伸び出すように設置され、できるだけ、ユニット10全体の縦方向に対して、出っ張らないように配置されている。
【0048】
これに対し、例えば、油圧シリンダ2のボトム側でタンク3側に伸び出すように本体ブロック8に設置すると、本体ブロック8の縦方向に対して、電動モータM側には、この電動モータM分だけ出っ張りが生じ、タンク3側には、油圧シリンダ2の全長分だけ出っ張りが生じることとなり、同じ部品で構成されながら、その取り回り寸法が大きくなり、コンパクト化に反することとなる。
【0049】
つまり、図1(a)のように、油圧シリンダ2の軸方向長さの中心付近で本体ブロック8に設置することもユニット10のコンパクト化に大きく貢献している。
【産業上の利用可能性】
【0050】
また、本発明の油圧駆動ユニットは、独立して被駆動体に油圧による駆動力を与え、コンパクト化が要請されるあらゆる産業分野に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の油圧駆動ユニットOUの一例を特にその部品配置に着目して概念的に示したもので、(a)その全体配置図、(b)は(a)の油圧シリンダ部分を除いた内部構成を側面から見た配置図、(c)は(b)を上面から見た所を油圧回路的に表現した配置図
【図2】油圧駆動ユニットの基本的な構成を示す油圧回路図
【図3】図2の油圧駆動ユニットOUを特にその部品配置に着目して概念的に示したもので、(a)は、その全体配置図、(b)は(a)の油圧シリンダ部分を除いた内部構成を側面から見た配置図、(c)は(b)を上面から見た所を油圧回路的に表現した配置図
【符号の説明】
【0052】
1 油圧ポンプ
2 油圧アクチュエータ
3 タンク
4 オペレートチェック弁
5 切換弁
6A、6B リリーフ弁
7 スローリターン弁
8 本体ブロック
M 電動モータ
10 油圧駆動ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動油を正逆双方向に圧送する油圧ポンプ、この油圧ポンプを駆動する電動モータ、この作動油を貯留するタンク、この作動油により作動する油圧アクチュエータ、これらの油圧ポンプ、タンク、油圧アクチュエータ間の正逆双方向の作動油の流れを制御する各種の弁を備え、前記油圧アクチュエータの作動によって、独立して被駆動体に油圧による駆動力を与える油圧駆動ユニットであって、
前記電動モータを一方側に、前記タンクを前記電動モータとは反対側に、前記アクチュエータを前記電動モータ、前記タンクの設置方向に直交する側に設置する本体ブロックを備え、
この本体ブロックの前記電動モータ側に前記油圧ポンプを、前記油圧ポンプの設置場所以外に前記各種の弁を設けたことを特徴とする油圧駆動ユニット。
【請求項2】
前記アクチュエータが油圧シリンダであって、そのシリンダ軸が、前記電動モータ、前記本体ブロック、前記タンクの並び方向に対して並行になるように、この本体ブロックに設置されていることを特徴とする請求項1記載の油圧駆動ユニット。
【請求項3】
前記平行に配置された油圧シリンダと、前記前記電動モータ、前記本体ブロック、前記タンクとが全体として、この平行方向に出っ張らないように配置したことを特徴とする請求項2記載の油圧駆動ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−132683(P2006−132683A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−323250(P2004−323250)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】