説明

流体の流れから汚染物質を除去する方法とシステム

【課題】燃焼装置により生成した排気ガス流から汚染物質を除去する方法とシステムの提供。
【解決手段】発電システムで使用される汚染物質除去システム100は、発電システム内で生成した煙道ガス流から汚染物質吸収剤およびフライアッシュより成る微粒子をフィルタ104により除去するように構成され、所定の清浄化サイクルで清浄化される微粒子制御装置14と、微粒子制御装置14の上流で吸収材を煙道ガス流中に制御可能なように注入するための吸収材注入器60で、清浄化サイクルに応じて吸収材注入速度を調節するように構成された吸収材制御器102とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、燃焼装置に関し、さらに特定的には、燃焼装置により生成した排気ガス流から汚染物質を除去する方法とシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば炉内での典型的な燃焼プロセス中、排ガス又は煙道ガスの流れが生成する。公知の排ガスは、限定されることはないが、炭素、フライアッシュ、二酸化炭素、一酸化炭素、水、水素、窒素、イオウ、塩素、ヒ素、セレン、及び/又は水銀を始めとする燃焼生成物を含有する。
【0003】
石炭を燃料とする発電所からの放出は政府の規制の対象である。少なくとも幾つかの公知の汚染物質制御系は活性炭のような吸収材を煙道ガスの流れの中に注入してその中の水銀のような汚染物質と反応させる。炭素は350°F未満の温度の方が水銀との反応性がより高いので、活性炭は通例燃焼源から遠く離れて注入される。注入位置はまたバグハウスのような微粒子収集装置の上流でもある。活性炭は、バグハウス内に配置された1以上のフィルター内に保持され、その結果、水銀は煙道ガスが活性炭を通って流れ、活性炭と接触して活性炭と反応するときに少なくとも部分的に煙道ガスから除去される。
【0004】
少なくとも幾つかの公知のバグハウスの作動中、活性炭を定期的に取り出してバグハウスフィルターが微粒子で詰まるのを防ぐ。しかしながら、活性炭が取り出されると、追加の活性炭が煙道ガスの流れ中に導入されるまで水銀の放出が増大し得る。より一般的に、かかる期間中、バグハウスフィルターを掃除している間及び/又はその後、充分な活性炭がバグハウスフィルターにより再び吸収される前に、水銀の放出が制定された規制上限を越えて増大し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7494632号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、発電システム内で生成した煙道ガス流から微粒子を除去するように構成された微粒子制御装置を含む、発電システムで使用する汚染物質除去システムが提供される。微粒子制御装置は所定の清浄化サイクルで清浄化される。汚染物質除去システムはまた、微粒子制御装置の上流で煙道ガス流中に吸収材を制御可能なように注入する吸収材制御システムも含む。吸収材制御システムは清浄化サイクルに応じて吸収材注入速度を調節するように構成されている。
【0007】
別の実施形態では、燃料を燃焼させ、燃焼した燃料から煙道ガスの流れを生成するように構成された炉、及び炉と流動連通して連結され、煙道ガス流から微粒子を除去するように構成された微粒子制御装置を含む発電システムが提供される。微粒子制御装置は所定の清浄化サイクルで清浄化される。発電システムはまた、微粒子制御装置の上流で煙道ガス流中に吸収材を制御可能なように注入する吸収材制御システムも含む。吸収材制御システムは清浄化サイクルに応じて吸収材注入速度を調節するように構成されている。
【0008】
さらに別の実施形態では、混入した複数の汚染物質を含む煙道ガス流を受領し、煙道ガス流を1以上のフィルターに通して流すことを含む、煙道ガス流から汚染物質を除去する方法が提供される。清浄化サイクルはフィルターから微粒子を除去するように実施され、吸収材はフィルターによって少なくとも部分的に保持されるように煙道ガス流中に制御可能に注入され、吸収材注入速度は清浄化サイクルの状況の関数である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、代表的な発電システムの概略図である。
【図2】図2は、図1に示した発電システムで使用し得る代表的な汚染物質除去システムのブロック図である。
【図3】図3は、図2に示した汚染物質除去システムで使用し得る代表的な吸収材注入制御アルゴリズムのグラフ表示である。
【図4】図4は、図2に示した汚染物質除去システムで使用し得る別の吸収材注入制御アルゴリズムのグラフ表示である。
【図5】図5は、図2に示した汚染物質除去システムで使用し得る別の吸収材注入制御アルゴリズムのグラフ表示である。
【図6】図6は、図2に示した汚染物質除去システムで使用し得る別の吸収材注入制御アルゴリズムのグラフ表示である。
【図7】図7は、図2に示した汚染物質除去システムを使用して煙道ガス流から汚染物質を除去するのに使用し得る代表的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、一般に炉12、微粒子制御装置14、及び排気筒16を含む代表的な発電システム10の概略図である。特に、代表的な実施形態では、炉12は、一次燃焼エリア20、再燃焼エリア22、及び過燃焼(overfire)空気又はバーンアウト(燃え尽き)エリア24を含む燃焼ゾーン18を含んでいる。別の実施形態では、炉12は、燃焼ゾーン18が再燃焼エリア22及び/又はバーンアウトエリア24を含まない「ストレート燃焼(straight fire)」炉であってもよい。或いは、炉12は発電システム10が本明細書に記載されているように機能できるようにするいかなる構成を有していてもよい。
【0011】
代表的な実施形態では、一次燃焼エリア20は、燃料供給口44から所定の量の燃料30が、また空気供給口33から所定の量の空気32が供給される複数の燃料注入器又はバーナー28を含んでいる。燃料−空気制御器(図には示してない)がバーナー28に供給される空気32と燃料30の比と量を制御する。本明細書で使用する場合、用語「制御器」は、プロセッサー、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロコンピューター、プログラム可能な論理コントローラー、特定用途向け集積回路、その他あらゆるプログラム可能な回路を広く意味する。本明細書で使用する場合、用語「プロセッサー」には、マイクロコントローラー、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、その他本明細書に記載した機能を実行することができるあらゆる回路又はプロセッサーを使用するシステムを含めてあらゆるプログラム可能なシステムが含まれ得る。以上の例は例示のみであり、従っていかなる意味でも用語「プロセッサー」定義及び/又は意味を制限するものではない。
【0012】
代表的な実施形態では、燃料30は、限定されることはないが石炭ミルのような燃料源31から供給される石炭34である。特に、代表的な実施形態では、石炭34は粉砕され、限定されることはないが瀝青炭、Powder River Basin(PRB)石炭、亜炭、及び/又はその他炉12が本明細書に記載されているように機能することができるようにする適切な石炭であり得る。或いは、システム10は、限定されることはないが石油、天然ガス、バイオマス、廃油、及び/又はその他炉12が本明細書に記載されているように機能することができるようにする化石及び/又は再生可能な燃料を始めとする他の適切な燃料を供給してもよい。
【0013】
代表的な実施形態では、再燃焼エリア22は一次燃焼エリア20の下流にあり、再燃焼燃料注入器40から注入される所定の量の再燃焼燃料38を受容する。より具体的には、代表的な実施形態では、石炭34のような再燃焼燃料38が一連の燃料閉止弁42を介して再燃焼燃料注入器40に供給される。或いは、再燃焼燃料注入器40は燃料源31以外の起源からの燃料30を受容し得、この燃料は石炭34以外のいかなる燃料であってもよい。例えば、別の実施形態では、注入器40を介して注入される再燃焼燃料38は、限定されることはないが、石油、天然ガス、バイオマス、廃油、及び/又はその他の化石及び/又は再生可能な燃料のような他の適切な燃料であり得る。
【0014】
代表的な実施形態では、バーンアウトエリア24は燃焼ゾーン18内で再燃焼エリア22の下流にあり、1以上の過燃焼空気注入器27から注入される過燃焼空気26を受容する。代表的な実施形態では、過燃焼空気注入器27は空気供給口33と流動連通して連結されている。より具体的には、代表的な実施形態では、所定の量の過燃焼空気26が注入器27を介してバーンアウトエリア24中に注入される。或いは、バーンアウトエリア24は空気供給口33とは異なる起源からの過燃焼空気26を受容し得る。
【0015】
システム10はまた複数の熱交換器48も含む。熱交換器48から下流に延びる管路、又は対流通路50が炉12と微粒子制御装置14との間に連結されている。また、代表的な実施形態では、対流通路50は吸収材注入器60と冷却剤注入器70を含んでいる。或いは、対流通路50は吸収材注入器60のみを含んでいてもよい。
【0016】
代表的な実施形態では、微粒子制御装置14は、酸化された水銀及び/又は微粒子に結合した水銀を含有するフライアッシュを収集するために使用されるバグハウスである。或いは、微粒子制御装置14は静電集塵器、サイクロン、及び/又はその他水銀及び/又は他の汚染物質を収集する任意の装置であり得る。微粒子制御装置14は入口52と、排気筒16と流動連通して連結された出口54を含む。
【0017】
システム10の作動中、燃料源31から燃料30がシステム10に供給される。代表的な実施形態では、燃料30が燃料供給口44を介してシステム10に入り、空気32が空気供給口33を介してシステム10に供給される。一次燃焼エリア20が、バーナー28を用いた燃焼のために、制御器により制御された所定の量の燃料と空気を受容する。一次燃焼エリア20は燃料/空気混合物を燃焼させて燃焼又は煙道ガス46を創成する。代表的な実施形態では、煙道ガス46は一次燃焼エリア20の下流の再燃焼エリア22に導かれる。制御器により制御された所定の量の再燃焼燃料38が、再燃焼燃料注入器40を介して再燃焼エリア22中に注入される。再燃焼燃料38の量は再燃焼エリア22内に燃料に富む環境を創成するように選択される。こうして、再燃焼燃料38中のより小さい割合の炭素が燃焼され、その結果、強熱減量(LOI)が増大及び/又は最適化するように促進される。また、煙道ガス46内で創成された炭素含量が高いフライアッシュはその中で酸化される水銀の量が増大するのを促進する。
【0018】
システム10により生成した煙道ガス46は再燃焼エリア22から下流のバーンアウトエリア24に導かれる。所定の量の過燃焼空気26が過燃焼空気注入器27を介してバーンアウトエリア24に注入される。代表的な実施形態では、過燃焼空気26の量は、燃料30と再燃焼燃料38の燃焼が実質的に完了するのを促進するように選択され、煙道ガス46中の、限定されることはないが窒素酸化物NOx、及び/又は一酸化炭素COのような汚染物質の低減を促進する。より具体的には、代表的な実施形態では、注入する過燃焼空気26の量は、フライアッシュ中の炭素の完全なバーンアウトを防ぐことが容易になるように選択され、従ってフライアッシュによる水銀捕獲の増大が促進される。
【0019】
代表的な実施形態では、煙道ガス46は燃焼ゾーン18を出て複数の熱交換器48に入る。熱交換器48は熱を煙道ガス46から流体(図には示してない)に移してその流体の加熱を促進する。一実施形態では、加熱された流体は蒸気を生成することができ、この蒸気は例えば蒸気タービン(図には示してない)のような公知の発電方法及びシステムを用いて出力を生じるのに使用し得る。得られた出力は電力供給網(図には示してない)に供給し得る。
【0020】
代表的な実施形態では、煙道ガス46は熱交換器48から対流通路50に導かれる。煙道ガス46が対流通路50を通って流れていくときに、煙道ガス46は煙道ガス46の燃焼温度未満の温度に冷却される。より具体的には、代表的な実施形態では、通路50内の煙道ガス46は周囲の空気、水、及び/又はその他の適切な熱伝導流体(図には示してない)によって対流的に(convectively)冷却される。また、代表的な実施形態では、煙道ガス46は、水銀がフライアッシュ中の炭素と反応することができる温度、例えば、限定されることはないが、約350°F未満の温度に冷却されて酸化された水銀を形成する。水銀はまた煙道ガス46内の元素及び/又は化合物とも反応して微粒子に結合した水銀を形成し得る。
【0021】
代表的な実施形態では、吸収材注入器60は吸収材を対流通路50内に注入する。代表的な実施形態では、吸収材は活性炭である。或いは、吸収材は、発電システム10が本明細書に記載されているように機能できるようにする他のいかなる適切な元素及び/又は化合物であってもよい。代表的な実施形態では、吸収材は煙道ガス46内に存在する水銀と反応して酸化水銀及び/又は微粒子に結合した水銀を形成する。
【0022】
冷却剤注入器70は所定の量の冷却剤を対流通路50に注入する。冷却剤は微粒子制御装置14に入る煙道ガス46の作動温度の低下を促進することにより、微粒子制御装置14の温度を低下させる。代表的な実施形態では、冷却剤は、対流通路50に注入される前に霧化された水である。或いは、冷却剤は、周囲の空気及び/又はシステム10が本明細書に記載されているように機能できるようにする他のいかなる冷却剤であってもよい。代表的な実施形態では、冷却剤は煙道ガス46と微粒子制御装置14の温度が約250°F〜約310°Fに低下するのを容易にする。或いは、冷却剤は煙道ガス46と微粒子制御装置14の温度が他の所望の温度に低下するのを容易にし得る。代表的な実施形態では、煙道ガス46と微粒子制御装置14の低下した温度は煙道ガス46内に存在する水銀とフライアッシュとの反応を可能にする。より具体的には、煙道ガス46と微粒子制御装置14低下した温度により、フライアッシュ上への自然の水銀の捕獲の改良が促進される。
【0023】
代表的な実施形態では、煙道ガス46と吸収材は対流通路50を通って微粒子制御装置14まで流れる。一実施形態では、システム10はまた、灰分バーンアウトユニット(図には示してない)及び/又は微粒子制御装置14に連結されて煙道ガス46からの水銀の捕獲を促進する水銀収集ユニット(図には示してない)も含み得る。システム10はまた、微粒子制御装置14の下流に連結されて、酸化された水銀及び/又は微粒子に結合した水銀の煙道ガス46からの除去及び/又は例えば二酸化イオウのような他の化合物及び/又は元素の煙道ガス46からの除去を促進する湿式スクラバー(図には示してない)及び/又は乾式スクラバー(図には示してない)も含み得る。
【0024】
図2は、発電システム10(図1に示した)で使用し得る代表的な汚染物質除去システム100のブロック図である。代表的な実施形態では、汚染物質除去システム100は微粒子制御装置14、排気筒16、吸収材注入器60、及び冷却剤注入器70を含んでいる。また、代表的な実施形態では、汚染物質除去システム100はまた吸収材注入器60に連結された吸収材注入制御器102も含んでいる。
【0025】
代表的な実施形態では、微粒子制御装置14は、入口52と出口54との間で流動連通して連結された1以上のフィルター104を含んでいる。フィルター104は任意の適切なバッグ又はカートリッジであり得る。清浄化装置106が、フィルター104の上及び/又はその内部に蓄積されたフライアッシュ及び/又は吸収材のような微粒子を除去するためにフィルター104に連結されている。代表的な実施形態では、清浄化装置106は高圧の空気の「逆」パルスをフィルター104に向けて及び/又はフィルター104を介して案内して、フィルター104の上及び/又はその内部に蓄積された微粒子の除去を促進する。或いは、清浄化装置106は他の任意の方法及び/又は機構を使用してフィルター104から微粒子を除き得る。代表的な実施形態では、清浄化装置106によりフィルター104から取り出された微粒子は収集及び汚染物質除去システム100からの除去のために重力によりホッパー108に供給される。また、代表的な実施形態では、ファン110が微粒子制御装置14内で出口54の近くに配置される。ファン110は、煙道ガス46(図1に示した)のような煙道ガスを対流通路50から入口52を介しフィルター104を通して微粒子制御装置14中に引き込み、「より清浄な」煙道ガスを出口54を通して排出する。代表的な実施形態では、排出された煙道ガスは出口54から排気筒16へ導かれ、そこでガスが外部環境中に放出される。
【0026】
清浄化装置106は、代表的な実施形態では、フィルター104に対して予定された又は所定の清浄化サイクルを実行するために吸収材注入制御器102に連結される。本明細書で使用する場合、用語「清浄化サイクル」とは、清浄化装置106の作動開始と清浄化装置106の作動終了との間に経過する期間をいう。従って、清浄化サイクル中に、吸収材やフライアッシュのような微粒子がフィルター104から除去される。また、吸収材注入制御器102は、フィルター104に対して清浄化サイクルを開始する時(以後、「清浄化サイクル開始時」という)及びフィルター104に対して清浄化サイクルを終了する時(以後、「清浄化サイクル終了時」という)を決定するといったように、清浄化装置106の作動を制御する。さらにまた、代表的な実施形態では、吸収材注入制御器102は清浄化サイクルの頻度及び清浄化サイクルの持続時間を決定する。代わりに、他の任意のコントローラー及び/又はシステムを使用して清浄化装置106の作動を制御してもよい。代表的な実施形態では、吸収材注入制御器102は、吸収材注入器60が吸収材を対流通路50に導入する速度(以後、「吸収材注入速度」という)を、清浄化サイクルの状況に基づいて、又はそれに応じて制御及び/又は調節する。代表的な実施形態では、清浄化サイクルの状況は、清浄化サイクルが進行中であるか否か、清浄化サイクルが開始又は終了されてから経過した時間、及び/又は次回の清浄化サイクルの開始又は終了が予定されている時に基づいて決定され得る。或いは、清浄化サイクルの状況は、汚染物質除去システム100が本明細書に記載されているように機能できるようにするその他何らかの条件に基づいて決定され得る。
【0027】
代表的な実施形態では、汚染物質除去システム100はまた、入口52内及び/又は近くに配置された1以上の入口圧力センサー112、及びフィルター104の出口端(図には示してない)のようなフィルター104内及び/又は近くに配置された1以上のフィルター圧力センサー114も含んでいる。代表的な実施形態では、入口圧力センサー112及びフィルター圧力センサー114はそれぞれ入口52内及びフィルター104内の圧力を検出及び/又は測定する。また、代表的な実施形態では、汚染物質除去システム100は、入口52内及び/又は近くに配置された1以上の入口温度センサー116、及びフィルター104内及び/又は近くに配置された1以上のフィルター温度センサー118を含んでいる。代表的な実施形態では、入口温度センサー116及びフィルター温度センサー118はそれぞれ入口52内及びフィルター104内の温度を検出及び/又は測定する。或いは、入口圧力センサー112、フィルター圧力センサー114、入口温度センサー116、及び/又はフィルター温度センサー118は汚染物質除去システム100内のいかなる位置に配置されてもよい。
【0028】
吸収材注入制御器102は、代表的な実施形態では、入口圧力センサー112、フィルター圧力センサー114、入口温度センサー116、及びフィルター温度センサー118に連結される。また、代表的な実施形態では、吸収材注入制御器102は、入口圧力センサー112から受容した圧力値(以後、「入口圧力値」という)を、フィルター圧力センサー114から受容した圧力値(以後、「フィルター圧力値」という)から差し引くことにより、フィルター104を横切る圧力差を計算する。吸収材注入制御器102はまた、入口温度センサー116から受容した温度値(以後、「入口温度値」という)を、フィルター温度センサー118から受容した温度値(以後、「フィルター温度値」という)から差し引くことにより、フィルター104を横切る温度差も計算し得る。一実施形態では、吸収材注入制御器102は、少なくとも部分的に、計算されたフィルター104を横切る圧力差及び/又は温度差に基づいて吸収材注入速度を制御し得る。
【0029】
また、代表的な実施形態では、排気筒16は、排出される煙道ガスの1以上の放出特性を決定するのに使用するために、吸収材注入制御器102に連結された1以上の排気筒放出分析器120を含んでいる。一実施形態では、吸収材注入制御器102は、少なくとも部分的に、排出される煙道ガスの決定された放出特性に基づいて吸収材注入速度を制御し得る。例えば、吸収材注入制御器102は清浄化装置106、入口圧力センサー112、フィルター圧力センサー114、入口温度センサー116、フィルター温度センサー118、排気筒放出分析器120、及び/又は発電システム10が本明細書に記載されているように機能するのを可能にするその他任意の装置から受容した値及び/又は信号の任意の組合せに基づいて吸収材注入速度を制御し得る。
【0030】
或いは、汚染物質除去システム100は、複数の煙道ガス流を微粒子制御装置14に導くために複数の対流通路50を含んでいてもよい。かかる構成において、各々の対流通路50は別個の吸収材注入制御器102に連結された別個の吸収材注入器60、入口圧力センサー112、及び/又は入口温度センサー116を含む。また、別個のフィルター104、フィルター圧力センサー114、及び/又はフィルター温度センサー118は各々の対流通路50と流動連通して連結され得、各々のフィルター104はそれぞれの清浄化装置106を備え得る。従って、各々の吸収材注入制御器102は他の吸収材注入器60から独立して各々それぞれの吸収材注入器60を制御し得、例えば、各々の対流通路50に注入される吸収材の量を独立して調節することが可能になる。
【0031】
作動中、代表的な実施形態では、煙道ガスは対流通路50を介して微粒子制御装置14に導かれる。吸収材及び/又は冷却剤は吸収材注入器60及び/又は冷却剤注入器70により煙道ガス中に注入される。吸収材は煙道ガスに混入され、微粒子制御装置14中に導かれる。ファン110は煙道ガスをフィルター104を介して排気筒16中に引き込む。煙道ガスがフィルター104を通って案内されるとき、吸収材はフィルター104上に付着し、及び/又はフィルター104により保持される。吸収材がフィルター104上に蓄積するにつれて、フィルター104を横切る圧力差が増大する。入口圧力センサー112とフィルター圧力センサー114は、圧力差を計算するのに使用するため、及び/又は吸収材注入速度を制御するのに使用するために、圧力測定値を吸収材注入制御器102に伝える。また、入口温度センサー116とフィルター温度センサー118は、温度差を測定するために、対流通路50内及び微粒子制御装置14内の煙道ガスの温度測定値及び/又は周囲の温度の測定値を吸収材注入制御器102に伝える。
【0032】
煙道ガスがフィルター104を通って導かれるとき、煙道ガス内に混入した水銀がフィルター104上に蓄積した吸収材と反応し、その結果、煙道ガスがフィルター104を出た後煙道ガス内の水銀の量は実質的に低下する。煙道ガスが排気筒16を介して排出されるとき、排気筒放出分析器120が煙道ガスの放出特性を検出し、検出した放出特性を吸収材注入制御器102に伝える。
【0033】
また、一実施形態では、吸収材注入制御器102は所定の上限圧力設定点と所定の下限圧力設定点を用いて清浄化装置106の清浄化サイクルを作動させる。より具体的には、吸収材注入制御器102は所定の上限及び所定の下限圧力設定点がプログラムされている。吸収材注入制御器102が、圧力差が上限圧力設定点を越えていると判定した場合、吸収材注入制御器102は清浄化装置106に清浄化サイクルを開始するように指令する。清浄化サイクル中、清浄化装置106は高圧空気のパルスをフィルター104に向けて導いて、蓄積した吸収材その他の微粒子の除去を促進する。微粒子がフィルター104から除去されると、圧力差が低下する。吸収材注入制御器102が、圧力差が下限圧力設定点より下に低下したと判定すると、吸収材注入制御器102は清浄化装置106に清浄化サイクルを終了するように指令する。
【0034】
代表的な実施形態では、吸収材注入制御器102は清浄化装置106の状況に基づいて、例えば、清浄化サイクルの状況に基づいて吸収材注入速度を調節する。より具体的には、代表的な実施形態では、吸収材注入制御器102は、清浄化サイクルの終了後所定の量の時間が経過した後、吸収材注入速度を所定の最大注入速度に上昇させる。吸収材注入制御器102はその後、吸収材注入速度が所定の最小注入速度に到達するまで、及び/又は別の清浄化サイクルを開始するまで、吸収材注入速度を低下させ、例えば次第に低下させる。より具体的には、代表的な実施形態では、吸収材注入速度は圧力差が増大するにつれて次第に低下する。一実施形態では、吸収材注入速度が所定の最小注入速度に到達したら、吸収材注入制御器102は吸収材注入速度を最小注入速度に維持する。また、以下により詳細に説明するように、別の実施形態では、清浄化サイクルが開始する前、又は清浄化サイクルが進行中、吸収材注入速度は増大する。
【0035】
図3は、吸収材注入器60の注入速度を調節すために吸収材注入制御器102(いずれも図2に示されている)により使用され得る代表的な吸収材注入制御アルゴリズム200のグラフ表示である。代表的な実施形態では、図3の縦軸は、吸収材注入制御器102から受容した入力に基づいて対流通路50(図2に示されている)に注入される吸収材の量202を表す。横軸は、吸収材量202が注入される時間204を表す。従って、図3は、汚染物質除去システム100(図2に示されている)の吸収材注入速度206を図解している。
【0036】
代表的な実施形態では、吸収材注入速度206は、清浄化装置106(図2に示されている)の清浄化サイクル終了時208が経過した後実質的に最大になる。吸収材注入速度206が所定の最大注入速度210に到達した後、吸収材注入速度206は所定の最小注入速度212に到達するまで低下する。代表的な実施形態では、最小注入速度212は実質的に清浄化サイクル終了時208に、又はその近くで起こる。また、代表的な実施形態では、吸収材注入速度206は、フィルター104を横切る圧力差が増大すると共に、及び/又は検出される水銀放出レベルが低下するにつれて低下する。従って、代表的な実施形態では、吸収材注入速度206は、最大注入速度210に到達した後フィルター104を横切る圧力差に反比例し、及び/又は検出される水銀放出レベルに反比例する。
【0037】
或いは、吸収材注入速度206は、清浄化サイクル開始時214に到達したとき、及び/又は清浄化サイクル開始時214に到達する前の所定の時、実質的にゼロに低下し得る。また、図3は実質的に鋸歯状の波形形状を有する吸収材注入速度206を示しているが、吸収材注入速度206は汚染物質除去システム100が本明細書に記載されているように機能できるようにするいかなる形状又は傾きを有していてもよいことが認識されよう。
【0038】
図4は、吸収材注入器60の注入速度を調節するために吸収材注入制御器102(いずれも図2に示されている)により使用され得る別の吸収材注入制御アルゴリズム300のグラフ表示である。図5は、吸収材注入器60の注入速度を調節するのに使用し得るさらに別の吸収材注入制御アルゴリズム400のグラフ表示である。
【0039】
図4に示した代表的な実施形態では、汚染物質除去システム100(図2に示されている)の吸収材注入速度302は、清浄化サイクル開始時214と清浄化サイクル終了時208との間の期間中に所定の最小注入速度304に到達し、かつ所定の最大注入速度306まで増大するものとして示されている。従って、吸収材は清浄化装置106の清浄化サイクルが進行中に対流通路50(図2に示されている)に注入される。従って、吸収材の少なくとも一部分は、清浄化サイクルの間、及び清浄化サイクルが終了した直後フィルター104上に存在していて、汚染物質除去システム100の作動中ずっと水銀の除去を促進することができるはずである。
【0040】
図5に示した実施形態では、汚染物質除去システム100の吸収材注入速度402は、清浄化サイクル開始時214前に所定の最小注入速度404に到達し、かつ所定の最大注入速度406まで増大するものとして示されている。従って、吸収材は、清浄化装置106の清浄化サイクルが開始する前に対流通路50(図2に示されている)に注入される。従って、吸収材の少なくとも一部分は清浄化サイクル中、及び清浄化サイクルが終了した直後フィルター104上に存在できるようにされており、その結果汚染物質除去システム100の作動中ずっと水銀の除去が促進される。
【0041】
図6は、吸収材注入器60の注入速度を調節するために吸収材注入制御器102(いずれも図2に示されている)により使用され得るさらに別の吸収材注入制御アルゴリズム500のグラフ表示である。図6に示した実施形態では、汚染物質除去システム100(図2に示されている)の吸収材注入速度502は、清浄化装置106の清浄化サイクルが終了した後(すなわち、清浄化サイクル終了時208の後)所定の最大注入速度504に到達するものとして示されている。また、吸収材注入速度502は所定の時間506最大注入速度504に維持されて、清浄化サイクルが終了した後フィルター104上の吸収材の急速な蓄積を容易にする。所定の時間506が経過した後、吸収材注入速度502は、その後の清浄化サイクルが終了するまで所定の最小注入速度508、例えば実質的にゼロに低下する。従って、吸収材は清浄化サイクルが終了した後フィルター104上で急速に交換され得るので、清浄化サイクルの結果として水銀放出量が実質的に最小になる。
【0042】
図7は、煙道ガス流から汚染物質を除去する代表的な方法600のフローチャートである。代表的な実施形態では、方法600は汚染物質除去システム100により実行され、少なくとも部分的に吸収材注入制御器102(いずれも図2に示されている)により実施される。代表的な実施形態では、方法600は、混入した複数の汚染物質を含む煙道ガス流を受領すること602、及びフィルター104(図2に示されている)のような1以上のフィルターを通して煙道ガス流を導くこと604を含んでいる。清浄化サイクルが清浄化装置106(図2に示されている)のような清浄化装置により実行されて606、微粒子をフィルターから除去する。吸収材が制御可能なように煙道ガス流中に注入され608、その結果吸収材が少なくとも部分的にフィルターに保持される。代表的な実施形態では、吸収材は吸収材注入器60(図2に示されている)により制御可能なように注入され608、吸収材注入速度は吸収材注入制御器102により制御される。また、代表的な実施形態では、吸収材注入速度は清浄化サイクルの状況に基づいている。
【0043】
一実施形態では、吸収材注入速度は清浄化サイクルの終了後増大し、そして吸収材注入速度は吸収材注入速度が最大注入速度に到達した後次第に低下し得る。別の実施形態では、吸収材注入速度は清浄化サイクルの終了後所定の最大注入速度まで増大する。吸収材注入速度は所定の量の時間維持され、所定の量の時間が経過した後所定の最小注入速度まで低下する。別の実施形態では、吸収材注入速度は清浄化サイクルの開始、進行中、又は完了の前、その間、又はその後に増大し得る。
【0044】
公知の微粒子除去システムは一定の速度又は放出特性に基づいて可変の速度で吸収材を注入する。かかるシステムは、バグハウスフィルターが清浄化されるとき増大した水銀放出を示し得る。対照的に、本発明においては、汚染物質除去システム100(図2に示されている)が、清浄化サイクル時間に基づいて、及び/又はフィルター104(図2に示されている)を横切る圧力差に基づいて吸収材の注入を制御する。従って、公知の微粒子除去システムと比較して、フィルター清浄化サイクルが終了した後より多くの吸収材がフィルター104上に存在することができ、煙道ガスからの水銀の吸収が促進される。
【0045】
本明細書に記載したシステムと方法の技術的作用効果は、(a)混入している複数の汚染物質を含む煙道ガス流を受容すること、(b)1以上のフィルターを通して煙道ガス流を流すこと、(c)清浄化サイクルを実行して微粒子をフィルターから除去すること、及び(d)吸収材を制御可能なように煙道ガス流中に注入することで、吸収材がフィルターにより少なくとも部分的に保持されるようにし、ここで吸収材注入速度は清浄化サイクルの状況に基づいていることの1以上を含む。
【0046】
上記実施形態は、発電システムのための効率的で費用効果的な汚染物質除去システムを提供する。この汚染物質除去システムは、1以上のフィルターと、フィルターに対して清浄化サイクルを実行してそこに保持されている微粒子を除去する清浄化装置とを含んでいる。吸収材注入制御器が吸収材注入器の吸収材注入速度を制御及び/又は調節して、フィルターを通って流れる煙道ガス流から水銀及び/又はその他の汚染物質を吸収する。この吸収材注入速度は、清浄化サイクルの状況に基づいて、フィルターを横切る圧力差に基づいて、及び/又は煙道ガスが汚染物質除去システムから排出されるときのそのガスの放出特性に基づいて制御及び/又は調節される。
【0047】
流体の流れから汚染物質を除去するのに使用される方法とシステムの代表的な実施形態が上で詳細に記載されている。この方法とシステムは本明細書に記載した特定の実施形態に限定されることはなく、本システムの構成要素及び/又は本方法の工程は、本明細書に記載した他の構成要素及び/又は工程から独立して別々に利用し得る。例えば、本汚染物質除去システムは他の電力システム及び方法と組み合わせて使用してもよく、本明細書に記載されているように発電システムでのみの実施に限定されることはない。むしろ、代表的な実施形態は他の多くの電力システム用途と共に実施し利用することができる。
【0048】
本発明の様々な実施形態の特定の特徴が幾つかの図面に示されており他の図面には示されていないことがあるが、これは便宜上のためだけである。本発明の原理によれば、ある図面のいかなる特徴も、他の任意の図面のあらゆる特徴と組み合わせて参照され及び/又は主張され得る。
【0049】
本明細書では、本発明を最良の形態を含めて開示するとともに、装置又はシステムの製造・使用及び方法の実施を始め、本発明を当業者が実施できるようにするため、例を用いて説明してきた。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に自明な他の例も包含する。かかる他の例は、特許請求の範囲の文言上の差のない構成要素を有しているか、或いは特許請求の範囲の文言と実質的な差のない均等な構成要素を有していれば、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0050】
10 発電システム
12 炉
14 微粒子制御装置
16 排気筒
16 排気筒
18 燃焼ゾーン
20 一次燃焼エリア
22 再燃焼エリア
24 バーンアウトエリア
26 過燃焼空気
27 過燃焼空気注入器
28 バーナー
30 燃料
31 燃料源
32 空気
33 空気供給口
34 石炭
38 再燃焼燃料
40 再燃焼燃料注入器
42 燃料閉止弁
44 燃料供給口
46 煙道ガス
48 熱交換器
50 対流通路
52 入口
54 出口
60 吸収材注入器
70 冷却剤注入器
100 汚染物質除去システム
102 吸収材注入制御器
104 フィルター
106 清浄化装置
108 ホッパー
110 ファン
112 入口圧力センサー
114 フィルター圧力センサー
116 入口温度センサー
118 フィルター温度センサー
120 排気筒放出分析器
200 吸収材注入制御アルゴリズム
202 吸収材の量
204 時間
206 吸収材注入速度
208 清浄化サイクル終了時
210 最大注入速度
212 最小注入速度
214 清浄化サイクル開始時
300 吸収材注入制御アルゴリズム
302 吸収材注入速度
304 最小注入速度
306 最大注入速度
400 吸収材注入制御アルゴリズム
402 吸収材注入速度
404 最小注入速度
406 最大注入速度
500 吸収材注入制御アルゴリズム
502 吸収材注入速度
504 最大注入速度
506 所定の時間
508 最小注入速度
600 方法
602 混入した複数の汚染物質を含む煙道ガス流を受容する
604 1以上のフィルターを通して煙道ガス流を導く
606 清浄化サイクルを実行してフィルターから微粒子を除去する
608 吸収材を煙道ガス流に制御可能なように注入して吸収材がフィルターにより少なくとも部分的に保持されるようにする、この際吸収材注入速度は清浄化サイクルの状況に基づく

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電システム(10)で使用するための汚染物質除去システムであって、
発電システム内で生成した煙道ガス流から微粒子を除去するように構成されており、所定の清浄化サイクルで清浄化される微粒子制御装置(14)と、
前記微粒子制御装置の上流で煙道ガス流中に吸収材を制御可能なように注入するための吸収材制御システムであって、清浄化サイクルに応じて吸収材注入速度(206)を調節するように構成されている、吸収材制御システムと
を備える汚染物質除去システム。
【請求項2】
前記吸収材制御システムが、吸収材注入速度(206)を所定の最大注入速度(210)まで増大させ、所定の最大注入速度に到達した後吸収材注入速度を低下させるように構成されている、請求項1記載の汚染物除去システム。
【請求項3】
前記吸収材制御システムが、清浄化サイクルが終了した後吸収材注入速度(206)を所定の最大注入速度(210)まで増大させるように構成されている、請求項2記載の汚染物除去システム。
【請求項4】
前記微粒子制御装置(14)が1以上のフィルター(104)を含んでおり、煙道ガス流が少なくとも部分的に前記1以上のフィルターを通って流れる、請求項1記載の汚染物除去システム。
【請求項5】
前記吸収材制御システムが、前記1以上のフィルター(104)を横切る圧力差に基づいて吸収材注入速度(206)を調節するように構成されている、請求項4記載の汚染物除去システム。
【請求項6】
前記吸収材制御システムが、吸収材注入速度が所定の最大注入速度(210)に到達した後圧力差に実質的に反比例して吸収材注入速度(206)を調節するように構成されている、請求項5記載の汚染物除去システム。
【請求項7】
前記吸収材制御システムが、清浄化サイクルが開始した後で清浄化サイクルが終了する前に吸収材注入速度(206)を所定の最大注入速度(210)まで増大させるように構成されている、請求項1記載の汚染物除去システム。
【請求項8】
前記吸収材制御システムが、清浄化サイクルの終了後吸収材注入速度(206)を所定の最大注入速度(210)まで増大させ、 吸収材注入速度を所定の量の時間(204)維持し、 所定の量の時間が経過した後吸収材注入速度を所定の最小注入速度(212)まで低下させるように構成されている、請求項1記載の汚染物除去システム。
【請求項9】
燃料(30)を燃焼させ、燃焼した燃料から煙道ガス(46)の流れを生成するように構成された炉と、
前記炉と流動連通して連結され、煙道ガス流から微粒子を除去するように構成されており、所定の清浄化サイクルで清浄化される微粒子制御装置(14)と、
前記微粒子制御装置の上流で吸収材を煙道ガス流中に制御可能なように注入するための吸収材制御システムであって、清浄化サイクルに応じて吸収材注入速度(206)を調節するように構成されている吸収材制御システムと
を備える発電システム(10)。
【請求項10】
前記吸収材制御システムが、吸収材注入速度(206)を所定の最大注入速度(210)まで増大させ、所定の最大注入速度に到達した後吸収材注入速度を低下させるように構成されている、請求項9記載の発電システム(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−179593(P2012−179593A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−39463(P2012−39463)
【出願日】平成24年2月27日(2012.2.27)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】