説明

流体計測装置

【課題】 本発明は流体を貯蔵する中空部を含む流体容器と電気式計測手段とデータ処理手段を含む計測装置からなる流体計測装置を新規に提案するものである。
【解決手段】 本発明の前記電気式計測手段は前記流体容器の流体の物理的容量変化を検知して電気形式でその特性を表し、且つ前記データ処理手段は前記電気式計測手段で検知し得られた電気データを処理し、これを演算して流体の物理的特性に換算する。前記電気式計測手段はストリップライン部材を含む計測部材からなり、且つ前記電気式計測手段で検知して得られた電気データは、前記ストリップライン部材の容量値、インダクタンス値、抵抗値およびこうした電気信号の組合せの中の何れか一つの電気信号を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体計測装置に関し、特に流体の物理的特性、とりわけ液体容量を検知するための計測装置を提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の流体計測装置は流体濃度、密度、流体量などの流体の物理的特徴の計測に使用され、、一般の流体計測装置は通常体積が大きく且つ部材が複雑なのと同時に、こうした結果コスト高を招く。然しながら、体積が小さくコストが低廉な製品も市場のニーズによりますます重要になっている。燃料電池システムを例に取ると、燃料電池は水素の豊富な(hydrogen-rich)燃料(例:メチルアルコール)と酸素燃料で電気化学反応をさせて電力を出力する電池コアを具備している。こうした燃料電池の応用領域では、燃料濃度が不足または残量不足になり燃料を補充しなければならないタイミングをユーザーに知らせる必要があるので、燃料容器内の燃料液の位置と燃料量を検知しなくてはならない。また、一般燃料容器の中で燃料濃度および燃料量を検知するには高価な計測センサーを通じてするが、目下のニーズでは携帯式電気製品に大量使用されており相当不経済である。そのほか、燃料電池の電気化学反応において、多くの中間産物やその他の産物が生じ、また電気化学反応の進行に伴って燃料温度が変化すると測量結果に誤差が起きることとなる。
【0003】
従って、本発明の発明人は従来の流体の物理的特性の方法並びに装置の欠点を考慮して、流体計測装置を発明するに至った次第である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主たる目的は流体濃度、流体密度、流体液面高度またはその他の流体の物理的特性を計測するための流体計測装置を提供することである。
【0005】
本発明の別途目的は簡単なストリップライン(strip line)部材を通じてストリップライン部材の容量値、インダクタンス値、抵抗値またはこうした電気信号の組合せの中の何れか一つの電気信号を計測し、対応する流体の物理的特性を求めることができる流体計測装置を提供することである。
【0006】
本発明の別途目的は流体がその他の化学反応の産物若しくは温度変化によって引き起こされる誤差を矯正するための標準電気信号を提供することができる流体計測装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記の目的を達成するために本発明は、流体を貯蔵する中空部を含む流体容器と電気式計測手段とデータ処理手段を含む計測装置からなり、前記電気式計測手段が前記流体容器中の流体の物理変化によって表された電気特性を検知し、且つ前記データ処理手段が前記電気式計測手段で検知して得た電気情報を処理して流体の物理的特性に変換する流体計測装置を提供する。前記電気式計測手段はストリップライン部材を含む計測部材からなり、且つ前記電気式計測手段で検知して得た電気情報が前記ストリップライン部材の容量値、インダクタンス値、抵抗値またはこうした電気信号の組合せの中の何れか一つの電気信号を選択する。
【0008】
前記電気式計測手段は数個のストリップライン部材を含み、且つ前記ストリップライン部材は前記流体容器の中空部の深さ方向に沿って垂直に分布して設置され、また前記データ処理手段が前記電気信号と流体の物理的特性との対応関係を保存することを含み、且つ前記流体の物理的特性が前記流体容器の流体液面高度、流体密度および流体濃度の中の何れか一つの流体の物理的特性を選択する。
【0009】
さらに、前記ストリップライン部材はフィンガ形状ストリップライン容量部材若しくはマイクロストリップライン(micro strip line)部材であってもよい。
【0010】
このほか、前記電気式計測手段はさらに標本流体に密封保存した第二ストリップライン部材を含み、且つ前記標本流体は前記流体容器の中空部の流体とは同様の流体物質であり、且つ前記標本流体は初期状態を維持することができ、または前記標本流体の温度は中空部流体の温度に伴って変化し、前記第二ストリップライン部材が求めた標準電気信号により、温度要因もしくはその他の電気化学反応の産物により惹起される影響を取り除くことができる。
【0011】
前記本発明の流体計測装置のストリップライン部材は燃料電池システムの使用することができると共に、前記燃料電池システムの燃料貯蔵用の流体容器の中に設置され、前記ストリップライン部材に前記燃料流体の物理量を検知させてこれに対応する電気信号を生じさせることができる。
【0012】
当業者が本発明の目的、特徴及び効果を理解するために、下記の具体的な実施方法並びに添付図面を組合せることにより、本発明について詳細に後述することとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1では本発明の流体計測装置の具体実施例の部材関連図を示している。本発明の燃料電池システムに使用される流体計測装置は具体実施例として説明し、燃料電池1に使用される燃料容器2の中に計測装置3を設置すると共に、前記計測装置3によって前記燃料容器2に貯蔵されている燃料の物理的特性を検知することができる。また、前記燃料電池1は触媒物質を有し、水素の豊富な燃料と酸素燃料で電気化学反応をさせることにより、さらに化学エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するエネルギー変換装置を有し、前記燃料容器2は前記燃料電池1の電気化学反応に必要な燃料を貯蔵すると共に、前記燃料電池1に燃料を供給する輸送手段を兼ね備えており、また、前記計測装置3は燃料の物理的特性の計測装置で、電気式計測手段ならびにデータ処理手段を具備し、前記電気式計測手段は前記燃料容器2の中の燃料流体が物理変化によって表される電気的特性を検知し、且つ前記データ処理手段は前記電気式計測手段で検知して得た電気データを処理して燃料流体の物理的特性に変換する。
【0014】
前記データ処理手段に基づいて、演算処理チップ、メモリーチップおよび電気接続回路を具備して合理的回路を構成し、前記データ処理手段を達成することができる。
【0015】
図2では、本発明の流体計測装置の具体実施例の立体透視図を示しており、本発明の流体計測装置は前記計測装置3を前記燃料容器2に設置して完成さされた構造である。前記燃料容器2は中空部21を有するケース構造であり、且つ前記中空部21はそれぞれ燃料注入口22と燃料抽出口23に接続しており、前記中空部21を燃料貯蔵用に使用することができ、また前記燃料注入口22と燃料抽出口23はそれぞれ燃料流体の注入と抽出をし、さらに前記計測装置3は前記燃料容器2に設置され、前記電気式計測手段は容量計測部材31を有し、且つ前記データ処理手段は処理装置32を有し、前記電気式計測手段に前記燃料容器2の中の燃料の物理的特性を検知させ、前記データ処理手段は前記電気式計測手段で検知して得たデータを処理することができる。例示すると、前記電気式計測手段で検知した燃料の物理的特性は前記燃料容器2の燃料の液面高度、燃料密度、燃料濃度若しくはその他の燃料特性であって、且つ前記容量計測部材31は前記データ処理手段によって前記容量計測部材31の容量値を演算し、この容量値に対応する前記物理的特性の物理量を求める。そして、前記処理装置32は容量値とこれに対応する物理量の間の数量関係または関数関係を保存し、且つ容量値と前記物理量間の対応関係および前記処理装置32の演算を通じて、この容量値に対応する前記物理的特性の物理量を求めることができる。同時に前記処理装置32は一般のデータ伝送をし、一般のデータ処理装置が達成可能な効力を実行することができる。
【0016】
前記電気式計測手段の容量計測部材31はその他のマイクロストリップライン(micro strip line)に取って代わることができることから、前記ストリップラインの電気信号の計測によって燃料の物理的特性情報を求めることができ、且つ計測したストリップラインの電気信号はストリップライン部材の等価容量値、等価インダクタンス値、抵抗値またはこれらの電気信号の組合せである。
【0017】
図3、図4、図5では、図3は本発明の流体計測装置の具体実施例の側面図、図4は発明の流体計測装置の具体実施例の局部部材図、そして図5は本発明の流体計測装置の具体実施例の透視図を示している。図3で示すように、前記計量装置3の電気式計測手段の容量計測部材31は前記燃料容器2の中空部21の深度方向に沿って垂直に伸ばして設置され、また図4で示すように、前記容量計測部材31はフィンガ形状容量部材311であって、前記フィンガ形状容量部材311は第一容量部311aと第二容量部311bを具備し、前記第一容量部311aと第二容量部311bは水平方向にそれぞれ数個あって側面に伸ばした平行の帯状ラインが互いに交錯し、前記第一容量部311aと第二容量部311bの間に電気容量効果をなす。図5で示すように、前記第一容量部311aと第二容量部311bの間の容量効果は、前記燃料容器2の中空部21内の誘電値に影響され、例を挙げると、前記燃料容器2の中空部21内の燃料24の液面高度が高さhに下がった場合、エアー誘電値ε0と燃料誘電値ε0εrがそれぞれ占める比率が変化することによって、前記フィンガ形状容量部材311に対応する容量値がこれに伴って変化するので、まず実験記録、理論若しくは経験公式で求めた容量値と高さhとの対応関係を通じて、この対応関係は前記処理装置32に保存され、前記フィンガ形状容量部材311が容量値を前記デーら処理手段にフィードバックする際、容量値と高さhとの対応関係を通して、前記フィンガ形状容量部材311の容量値を燃料24の液面高度h情報に変換することができる。
【0018】
図6では、本発明の流体計測装置の具体実施例の側面図と局部部材図を示している。前記計量装置3では、前記燃料容器2の中空部21の深さ方向に沿って垂直に伸ばして設置された前記電気式計測手段は数個の容量計測部材33を含む。具体的に述べると、前記容量計測部材33はそれぞれフィンガ形状容量部材311で、且つ前記容量計測部材33は第一容量計測部材33a、 第二容量計測部材33bおよび第三容量計測部材33cを含み、前記容量計測部材33にそれぞれ容量効果を持たせている。さらに図5では、前記容量計測部材33の容量効果は前記燃料容器2の中空部21内の誘電値に影響され、例を挙げると、前記燃料容器2の中空部21内の燃料24の液面高度が高さhまで下がると、エアー誘電値ε0と燃料誘電値ε0εrがそれぞれ占める比率が変化することで、第一容量計測部材33a、第二容量計測部材33bおよび第三容量計測部材33cに対応する容量値はそれぞれこれに伴い変化するので、前記データ処理手段により各容量計測部材33がフィードバックする容量値を燃料24の液面高度h情報に変換することができる。
【0019】
前記図3の実施例では、前記容量計測部材31を伸ばした長さを前記燃料容器2の中空部21内の高さに合せて、前記容量計測部材31が燃料液面高度に対応する電気情報を得るに十分で、しかも前記容量計測部材31が設計した高さの計測範囲はユーザー若しくは設計者が関心を示す高さの範囲であるので、中空部21内の高さ範囲全てを計測する必要はない。このほか図6の実施例では、前記容量計測部材33はそれぞれ前記燃料容器2の中空部21局部の高さ位置に対応する。従って、図3の実施例における容量計測部材31は広範囲の燃料液面の高度値を計測することができ、また図6の実施例における容量計測部材33は局部範囲の燃料液面の高度値を計測することができ、または開閉方式で燃料液面の高さをいくつかのゾーンに区分し、各容量計測部材33をそれぞれ各燃料液面高度ゾーンに対応させると共に、対応するゾーンの燃料の有無を判断させることで、燃料液面高度をさらに判断することができる。
【0020】
図7では、本発明の流体計測装置の別途具体実施例の側面図と局部部材図を示している。前記計測装置3の電気式計測手段の容量計測部材31は前記燃料容器2の中空部21の水平方向に沿って伸ばして中空部21の底部に設置すると、前記容量計測部材31の容量効果が前記燃料容器2の中空部21内の誘電値に影響される。例を挙げると、前記燃料容器2の中空部21の燃料24の濃度の物理的特性が変化すると、燃料24の相対誘電値εrがこれに伴い変化して前記容量計測部材31に対応する容量値もこれに伴い変化するので、まず実験記録、理論若しくは経験公式で求めることができる容量値と濃度との対応関係を通じて、この対応関係を前記処理装置32に保存し、前記容量計測部材31が容量値を前記データ処理手段にフィードバックする際、容量値と濃度との対応関係を通じて、前記容量計測部材31の容量値を燃料24の濃度情報に変換することができる。
【0021】
図8では、本発明における図7の具体実施例の別途状況を示した側面図と局部部材図を示している。前記燃料容器2の中空部21の燃料24が継続して減少して液面が下がってしまうと共に、前記燃料容器2の中空部21のエアー誘電値ε0の寄与が最大の場合、前記計測装置3の容量計測部材31が計測する電気情報は燃料24の液面が過度に低下した旨を知ることができ、即ち前記データ処理手段は燃料量が既に消費し尽くされた状態であると判断する。
【0022】
図9では、本発明の流体計測装置の別途具体実施例の側面図と局部部材図を示している。前記計測装置3の電気式計測手段は数個の容量計測部材34を含み、前記容量計測部材34は第一容量計測部材34a、第二容量計測部材34bおよび第三容量計測部材34cを含み、前記容量計測部材34にそれぞれ容量効果を持たせている。図9で示すように、前記第二容量計測部材34bは標本燃料34dを有し、前記標本燃料34dは前記第二容量計測部材34bに密封保存されると共に、前記燃料容器2の中空部21の燃料24とは同様の燃料物質である。従って、前記燃料容器2の中空部21の燃料24の物理的特性が変化すると、前記第二容量計測部材34bの標本燃料34dは初期状態を維持し、第二容量計測部材34bが計測して求めた容量値を標準容量値とし、また前記データ処理手段でこの標準容量値に基づいて前記燃料容器2の中空部21の燃料24の物理特性の変化を判断することができる。
【0023】
このほか、前記燃料容器2の中空部21の燃料24が温度変化した場合、前記第二容量計測部材34bの標本燃料34dを中空部21の燃料24につれて変化させることができるので、求めた標準容量値は温度要素によって惹起される影響を取り除くことができる。
【0024】
前記本発明の流体計測装置は燃料電池システムを具体的実施例として説明しているが、本発明の流体計測装置は各種流体の計測に使用され得る。
【0025】
本発明は既に具体的実施案により上記に開示しているが、開示された具体実施例は本発明を限定するものではなく、当業者が本発明の趣旨並びに範囲を逸脱しないで各種の変更若しくは修正を行った場合、その変更若しくは修正は全て本発明の範囲に属し、従って本発明の保護範囲は添付した特許請求の範囲で定めるものを基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の流体計測装置の具体実施例の部材関連図。
【図2】本発明の流体計測装置の具体実施例の立体透視図。
【図3】本発明の流体計測装置の具体実施例の側面図。
【図4】本発明の流体計測装置の具体実施例の局部部材図。
【図5】本発明の流体計測装置の具体実施例の透視図。
【図6】本発明の流体計測装置の具体実施例の側面図と局部部材図。
【図7】本発明の流体計測装置の別途具体実施例の側面図と局部部材図。
【図8】本発明における図7の具体実施例の別途状況を示した側面図と局部部材図。
【図9】本発明の流体計測装置の別途具体実施例の側面図と局部部材図。
【符号の説明】
【0027】
1 燃料電池
2 燃料容器
21 中空部
22 燃料注入口
23 燃料抽出口
24 燃料
3 計測装置
31 容量計測部材
311 フィンガ形状容量部材
311a 第一容量部
311b 第二容量部
32 処理装置
33 容量計測部材
33a 第一容量計測部材
33b 第二容量計測部材
33c 第三容量計測部材
34 容量計測部材
34a 第一容量計測部材
34b 第二容量計測部材
34c 第三容量計測部材
34d 標本燃料
h 高さ
ε0 エアー誘電値
ε0εr 燃料誘電値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気式計測手段およびデータ処理手段を含む計測装置であって、前記電気式計測手段は流体が物理変化によって表される電気的特性を検知し、且つ前記データ処理が前記電気式計測手段で検知し得られた電気データを処理して前記流体の物理的特性に変換し、
前記電気式計測手段はストリップライン部材を含む計測部材からなり、且つ前記電気式計測手段で検知し得られた電気データは前記ストリップライン部材の容量値、インダクタンス値、抵抗値およびこうした電気信号の組合せの中の何れか一つの電気信号を選択することを特徴とする流体計測装置。
【請求項2】
前記さらに流体を貯蔵する中空部を含む流体容器からなり、且つ前記ストリップライン部材が前記流体容器に設置されることを特徴とする請求項1に記載する流体計測装置。
【請求項3】
前記計測装置の電気式計測手段のストリップライン部材が前記流体容器の中空部の深さ方向に沿って垂直に伸ばして設置されることを特徴とする請求項2に記載する流体計測装置。
【請求項4】
前記ストリップライン部材が伸ばす長さは前記流体容器の中空部内の高さに合わせて、前記容量計測部材が流体液面の高さに対応する電気データを得るに十分なことを特徴とする請求項3に記載する流体計測装置。
【請求項5】
前記容量計測部材がフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項4に記載する流体計測装置。
【請求項6】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項5に記載する流体計測装置。
【請求項7】
前記電気式計測手段のストリップライン部材が前記流体容器の中空部の水平方向に沿って伸ばして中空部の底部に設置されることを特徴とする請求項2に記載する流体計測装置。
【請求項8】
前記電気式計測手段は数個のストリップライン部材を含むことを特徴とする請求項2に記載する流体計測装置。
【請求項9】
前記計測装置の電気式計測手段の数個のストリップライン部材が前記流体容器の中空部の深さ方向に沿って垂直に分布して設置されることを特徴とする請求項8に記載する流体計測装置。
【請求項10】
前記データ処理手段が前記電気信号と流体の物理的特性との対応関係を保存することを含み、且つ前記流体の物理的特性が前記流体容器の流体の液面高度、流体密度および流体濃度の中の何れか一つの流体の物理的特性を選択することを特徴とする請求項9に記載する流体計測装置。
【請求項11】
前記ストリップライン部材がフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項10に記載する流体計測装置。
【請求項12】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項11に記載する流体計測装置。
【請求項13】
前記ストリップライン部材がそれぞれ前記流体容器中空部内の幾つかの流体の液面高度ゾーンに対応することを特徴とする請求項9に記載する流体計測装置。
【請求項14】
前記電気式計測手段がさらに標本流体に密封保存した第二ストリップライン部材を含み、且つ前記標本流体が前記流体容器の中空部内の流体と同様の流体物質であることを特徴とする請求項2に記載する流体計測装置。
【請求項15】
前記第二ストリップライン部材が計測して得られた電気信号に対応するのは標準電気信号であって、且つ前記データ処理手段はこの前記標準電気信号に基づきその他のストリップライン部材の電気信号を比較し、前記流体容器中空部の流体の物理的特性の変化を判断することを特徴とする請求項14に記載する流体計測装置。
【請求項16】
前記標本流体が初期状態を維持していることを特徴とする請求項15に記載する流体計測装置。
【請求項17】
前記標本流体の温度が中空部の流体温度の変化につれて、前記第二ストリップライン部材が求めた標準電気信号が温度要因によって惹起される影響を取り除くことができることを特徴とする請求項15に記載する流体計測装置。
【請求項18】
前記電気式計測手段が容量計測部材を含み、前記容量計測部材がストリップライン容量部材であることを特徴とする請求項1に記載する流体計測装置。
【請求項19】
前記データ処理手段は前記容量計測部材の容量値と流体の物理的特性との対応関係を保存し、前記流体の物理的特性が流体の液面高度、流体密度および流体濃度のうち何れか一つの流体の物理的特性を選択することを含むことを特徴とする請求項18に記載する流体計測装置。
【請求項20】
前記容量計測部材はフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項19に記載する流体計測装置。
【請求項21】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項20に記載する流体計測装置。
【請求項22】
前記データ処理手段は前記電気信号と前記流体の物理的特性との対応関係を保存し、且つ前記流体の物理的特性が前記流体容器の流体の液面高度、流体密度および流体濃度から選択することを含むことを特徴とする請求項1に記載する流体計測装置。
【請求項23】
前記電気信号と前記流体の物理的特性との対応関係は実験記録を通じて求められたデータの対応関係であることを特徴とする請求項22に記載する流体計測装置。
【請求項24】
前記データ処理手段は演算処理チップ、メモリーチップおよび電気接続回路を含むと共に、合理的回路を構成することを特徴とする請求項1に記載する流体計測装置。
【請求項25】
前記処理装置がデータ伝送手段及びデータ処理手段を含むことを特徴とする請求項24に記載する流体計測装置。
【請求項26】
前記計測装置のストリップライン部材が燃料電池システムの燃料を貯蔵する流体容器に設置され、前記ストリップライン部材が前記燃料流体の物理量を検知して対応する電気信号を生じることを特徴とする請求項1に記載する流体計測装置。
【請求項27】
前記ストリップライン部材が前記流体容器の中空部の深度方向に沿って垂直に伸ばして設置されることを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項28】
前記ストリップライン部材を伸ばした長さが前記流体容器の中空部内の高さに合わせて、前記容量計測部材が流体液面高度に対応する電気情報を得るに十分なことを特徴とする請求項27に記載する流体計測装置。
【請求項29】
前記容量計測部材がフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項28に記載する流体計測装置。
【請求項30】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項29に記載する流体計測装置。
【請求項31】
前記ストリップライン部材が前記流体容器の中空部の水平方向に沿って伸ばして中空部の底部に設置されることを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項32】
前記電気式計測手段が数個のストリップライン部材を含むことを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項33】
前記計測装置の電気式計測手段の数個のストリップライン部材が前記流体容器の中空部の深さ方向に沿って垂直に分布して設置されることを特徴とする請求項32に記載する流体計測装置。
【請求項34】
前記データ処理手段は前記電気信号と前記流体の物理的特性との対応関係を保存し、且つ前記流体の物理的特性が前記流体容器の流体の液面高度、流体密度および流体濃度のうち何れか一つの流体の物理的特性を選択することを含むことを特徴とする請求項33に記載する流体計測装置。
【請求項35】
前記ストリップライン部材がフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項34に記載する流体計測装置。
【請求項36】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項35に記載する流体計測装置。
【請求項37】
前記ストリップライン部材がそれぞれ前記流体容器中空部内の幾つかの流体の液面高度ゾーンに対応することを特徴とする請求項33に記載する流体計測装置。
【請求項38】
前記電気式計測手段がさらに標本流体に密封保存した第二ストリップライン部材を含み、且つ前記標本流体が前記流体容器の中空部内の流体と同様の流体物質であることを特徴とする請求項37に記載する流体計測装置。
【請求項39】
前記第二ストリップライン部材が計測して得た電気信号は標準電気信号であって、且つ前記データ処理手段はこの前記標準電気信号に基づきその他のストリップライン部材の電気信号を比較し、前記流体容器中空部の流体の物理的特性の変化を判断することを特徴とする請求項38に記載する流体計測装置。
【請求項40】
前記標本流体が初期状態を維持していることを特徴とする請求項39に記載する流体計測装置。
【請求項41】
前記標本流体の温度が中空部の流体温度の変化につれて、前記第二ストリップライン部材が求めた標準電気信号が温度要因によって惹起される影響を取り除くことができることを特徴とする請求項39に記載する流体計測装置。
【請求項42】
前記電気式計測手段が容量値を電気信号にフィードバックするストリップライン容量部材を含む容量計測部材からなり、且つ前記データ処理手段を通じてこの容量値に対応する流体の物理的特性を求めることを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項43】
前記データ処理手段は前記容量計測部材の容量値と流体の物理的特性との対応関係を保存し、前記流体の物理的特性が流体の液面高度、流体密度および流体濃度のうち何れか一つの流体の物理的特性を選択することを特徴とする請求項42に記載する流体計測装置。
【請求項44】
前記容量計測部材がフィンガ形状ストリップライン容量部材を含むことを特徴とする請求項43に記載する流体計測装置。
【請求項45】
前記ストリップライン部材がマイクロストリップライン部材であることを特徴とする請求項44に記載する流体計測装置。
【請求項46】
前記データ処理手段は前記電気信号と流体の物理的特性との対応関係を保存し、且つ前記流体の物理的特性が前記流体容器の流体の液面高度、流体密度および流体濃度のうち何れか一つの流体の物理的特性を選択することを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項47】
前記電気信号と流体の物理的特性との対応関係は実験記録を通じて求められたデータの対応関係であることを特徴とする請求項46に記載する流体計測装置。
【請求項48】
前記データ処理手段は演算処理チップ、メモリーチップおよび電気接続回路を含むと共に、合理的回路を構成することを特徴とする請求項26に記載する流体計測装置。
【請求項49】
前記処理装置がデータ伝送手段及びデータ処理手段を含むことを特徴とする請求項48に記載する流体計測装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−129010(P2008−129010A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285810(P2007−285810)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(505349390)思柏科技股▲ふん▼有限公司 (30)
【出願人】(506293904)アンティグ テクノロジー コーポレーション (20)
【氏名又は名称原語表記】Antig Technology Corporation
【Fターム(参考)】