説明

浴槽、便器室内併設型ユニットバスの分離構造

【課題】一室に併設されている浴槽と便器とを分離したユニットバスを提供する。
【解決手段】ユニットバスの同一室内に浴槽と便器、又は、浴槽、便器と洗面器が併設されている既存ユニットバスを、便器とその他の間に間仕切りパネルを配設し分離する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住宅の中の一室に併設された浴槽と便器又は浴槽、洗面器と便器を便器とその他に分離配設する際の間仕切りパネルの配置構造及びユニットに関する
[背景技術]
【0002】
[特許文献1]特開平11−2036バスユニットの配置構造及びバスユニット
[発明が解決しようとする課題]
【0003】
浴槽、便器一体型ユニットバスにあっては入浴時に床が濡れる、入浴時の飛沫や湯気でトイレットペーパーが湿ったり濡れたりする、入浴中は他の人が便器を使用できない、特にアパートマンションの入居希望者のほとんどが浴室内に便器のあることを嫌い空室がなかなか決まらない等問題が多かった
[課題を解決するための手段]
【0004】
ユニットバスの中で3点式の場合は予め洗面器を取り外して便器と浴槽の間に間仕切りパネルを設置することにより、浴槽側の浴室スペースと便器側のトイレ室スペースとに完全に分離独立させる
[発明の効果]
【0005】
ユニットバス内の浴槽と便器がその中間に間仕切りパネルを設置することによって分離し各々浴室、トイレ室に独立させる。此の結果、入浴中のユニットバス全体の床濡れや入浴時の飛沫や湯気でトイレットペーパーが湿ったり濡れたりすることがなくなる。又間仕切りパネルの目隠し効果で入浴中でも他の者の使用を可能にする。勿論ユニットバス内の便器は浴室と隔離できるので気にならない
[発明を実施するための最良の形態]
【0006】
間仕切りパネルは浴槽と便器の中間に設ける。浴槽が一体成形型のユニットバスにあっては便器側の浴槽の縁を利用して浴槽の縁に上に間仕切りパネルを設置する。この発明により間仕切りパネルを設置する為の新たな床スペースが必要なくなりバスユニットの限られたスペースを有効に活用出来る
【0007】
据置式浴槽の場合は一度浴槽を外部に搬出して更めて元の浴槽のあった場所と便器との間に間仕切りパネルを設置する。バスユニットの床は防水パンとして機能しているので元の浴槽より小さめの浴槽を新たに設置し(図 参照)残りのスペースを洗面器設置場所や洗い場として利用出来る。又新たに設置しなくともシャワールームとして広く利用することも可能である。更に浴槽跡に図5に示す如くコーナー型の簡易浴室(シャワールーム室)を設置すれば新たな間仕切りパネルを設置しなくとも本発明の目的を達成することが出来る
【0008】
間仕切りパネルの一部に浴槽とトイレ室とを自由に行き来出来る開閉自在の開口部を設けて、外部と浴室を結ぶ出入口を新設することなく、既存の出入口を利用してトイレ室を通って浴室に出入出来る。
【0009】
間仕切りパネルの上部と天井、又は間仕切りパネルとユニットバスの外周壁の間に隙間を設けて既存の照明設備及び換気設備が浴室、トイレ室に共用出来るようにする
【0010】
既製の間仕切りパネルを利用する際にはバスユニットの外周壁と間仕切りパネルとの寸法的空間をふさぐための調整材を利用する
【0011】
間仕切りパネル設置後に出来る浴室及びトイレ室は独立分離せしめたために手狭な感じを免れないが、既存のバスユニットの壁や床と同じ塗料で塗装することにより圧迫間・狭隘感を緩和する
【0012】
間仕切りパネルの材質選定の際ガラスやプラスチック等透明性の素材を全体又は一部に利用してそれぞれ独立室の狭隘感を緩和する方法も推奨出来る
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一体成形型ユニットバスの間仕切りパネル設置図(平面)
【図2】据置式ユニットバスの間仕切りパネル設置図(平面)
【図3】一体成形型ユニットバスの間仕切りパネル設置図(立面)
【図4】据置式ユニットバスの間仕切りパネル設置図(立面)
【図5】据置式浴槽搬出後 小型浴槽設置図
【図6】据置式浴槽搬出後 簡易浴室(シャワールーム)設置図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットバスの同一室内に浴槽と便器乃至は浴槽、便器と洗面器が併設されている既存ユニットバス(一般的には2点式ユニットバス乃至は3点式ユニットバスと呼ばれる)を3点式の場合は洗面器を予め浴槽側に移動して浴槽と便器の間に間仕切りパネルを設けて浴室とトイレ室とに完全分離独立せしめるユニット構造
【請求項2】
上記浴室とトイレ室を分離する間仕切りパネルの上部と天井との間に若しくは間仕りパネルとバスユニットの天井との間に空隙をあけて既存の照明設備及び換気設備が浴室とトイレ室に共用出来る間仕切りパネル構造
【請求項3】
外部と浴室の出入口を新設することなく間仕切りパネルの一部に自由に行き来出来る開閉自在の開口部を設けて既存の出入口からトイレを通って浴室へも出入出来る間仕切りパネル構造
【請求項4】
浴槽の便器側の縁を利用して浴槽の縁の上に間仕切りパネルを設置することにより狭いバスユニットの中で間仕切りパネルを新しく設置するための床スペースが不要となることを特徴とする間仕切りパネル構築構造
【請求項5】
既製の間仕切りパネルを利用して、バスユニットの内側壁と間仕切りパネルとの空隙をふさぐための調整材を有する間仕切りパネル調整構造
【請求項6】
バスユニットを間仕切りパネルによって浴室・トイレ室に分離せしめたためそれぞれが狭くなるがその圧迫感を感覚的に緩和せしめたるため既存のユニットバスの内周壁と新設の間仕切りパネルを同一色で塗装する仕上げ方法
【請求項7】
浴室及びトイレ室の狭隘感を緩和するため間仕切りパネルの全部又は一部に透明性の材料を採用する間仕切りパネル仕上げ方法
【請求項8】
バスユニットの壁面、天井面、床面及び浴槽の内側面に写真や絵画を転写してバスユニット内の雰囲気を快適なものにする仕上げ方法
【請求項9】
ユニットバス内の据置式浴槽を外部に搬出した後に間仕切りパネルを設置し浴槽跡のスペースを、防水パン構造を生かしてそのままシャワールームとして利用する構造
【請求項10】
ユニットバス内の据置式浴槽を外部に搬出した後に間仕切りパネルを設置して元の浴槽跡に小型の浴槽を新たに設置し、残されたスペースを洗い場として利用する構造

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−316593(P2006−316593A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−164687(P2005−164687)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(501114291)株式会社ビラハウジング (7)
【Fターム(参考)】