説明

浸透枡

【課題】 簡易に設置することが可能な浸透枡を提供する。
【解決手段】 浸透枡10は、地中に埋設されて雨水を貯留する箱状の枡本体11と、該枡本体11の外面を覆う被覆部材12とを備えている。該枡本体11は、底板15と、側板部材16と、天板17とから構成されている。該底板15及び該側板部材16には枡本体11の内部に貯留された雨水を地中へ排出するための透孔22が設けられている。該被覆部材12は、透水性を有する材料を用いて形成されるとともに、枡本体11の底板15に対応する底部用部材18と、枡本体11の側板部材16に対応する側板用被覆部材19とに分けて構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水を一時的に貯留し、その貯留した雨水を地中に浸透させて排出する浸透枡に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の浸透枡としては、コンクリート製のものが大半であるが、例えば特許文献1、あるいは特許文献2に開示されるように、合成樹脂製のものも提案されている。特許文献1には、枡本体の底壁及び/又は側壁を、透水性を有するガラス繊維強化ポリオレフィン系のスタンパブルシートの膨張板で形成することにより、底壁や側壁の透水量を適量とし、軽量化することが開示されている。特許文献2には、合成樹脂製の面板部材と側板部材とを、凹凸嵌合によって結合する構成とすることにより、嵩張ることのない態様で輸送し、輸送コスト低減を図ることが開示されている。
【0003】
一般に、上記のような雨水浸透枡、雨水貯留/貯留浸透枡等の浸透枡は、雨水を地中に浸透させやすくするため、その周囲に砕石を充填した状態で地中に埋設される。しかし、該浸透枡の設置後に該砕石の状態を確認することは非常に難しく、該浸透枡の能力に過不足が生じた場合の原因特定、能力の回復作業は、極めて困難であった。
【0004】
一方、例えば特許文献3に記載の雨水貯留浸透槽のように、砕石を充填することなく設置する浸透枡も提案されている。該雨水貯留浸透槽においては、透水性バッグ内にリサイクルゴム充填材を充填して構成されており、該透水性バッグ内に雨水を一時的に貯留するようになっている。
【特許文献1】特開2000−45372号公報
【特許文献2】特許第3400439号公報
【特許文献3】特開2001−59257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記透水性バッグは、透水性を有するシート材を縫製することにより、立体形状袋とされている。従って、特許文献1及び/又は特許文献2に開示される浸透枡を収容することが可能であると推察され、このように透水性バッグを併用すれば、砕石を充填することなく浸透枡を設置できると考えられる。あるいは、一枚の大きな透水性を有するシート材を、いわば風呂敷のように用いて浸透枡全体を包み込む構成としても、砕石を充填することなく浸透枡を設置できると考えられる。
【0006】
しかし、浸透枡を設置するために地面に掘削された穴の内部は狭く、該穴内で浸透枡を組み立てつつ、シート材で包み込むという設置作業が極めて煩雑であるという問題がある。この問題に対し、穴の外で浸透枡を組み立て、シート材で包み込んだ後、該浸透枡を穴内に収容すれば、設置作業を容易に行うことができると考えられる。だがしかし、このような場合には、シート材内部の浸透枡の状態を確認する術がないという問題があり、該穴内への収容時に面板部材と側板部材との嵌め合わせが外れる等のような不具合を見つけ出すことが難しくなる。さらに、一枚のシート材で大きな浸透枡の全面を包み込むことは難しく、煩わしい作業となりやすい。
【0007】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、簡易に設置することが可能な浸透枡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の浸透枡の発明は、地中に埋設されて雨水を貯留する箱状の枡本体と、該枡本体の外面又は内面を覆う被覆部材とを備え、前記枡本体は、底板と、側板部材と、天板とから構成されるとともに、該底板及び/又は該側板部材には前記枡本体の内部に貯留された雨水を地中へ排出するための透孔が設けられており、前記被覆部材は、透水性を有する材料を用いて形成されるとともに、前記枡本体の底板に対応する底部用部材と、前記枡本体の側板部材に対応する側板用被覆部材とに分けて構成されていることを要旨とする。
【0009】
上記構成によれば、枡本体を覆う被覆部材は、底部用部材と側板用被覆部材とに分かれているため、底板と側板部材とを各個別に被覆部材で覆った状態とすることができる。このため、穴の外で底板と側板部材とをそれぞれ被覆部材で覆った状態とすることができ、枡本体を被覆部材で被覆する作業を穴内で行わずともよい。また、掘削された穴内で底板と側板部材を連結することができ、穴内への収容時に底板と側板部材の連結が外れる等の不具合の発生を抑制することができる。さらに、枡本体の全体を1つの被覆部材で覆わずともよく、枡本体の被覆作業が容易である。これらの結果、浸透枡を簡易に設置することができる。
【0010】
請求項2に記載の浸透枡の発明は、請求項1に記載の発明において、前記側板用被覆部材において、底板側となる端縁および天板側となる端縁には、前記枡本体の内面又は外面に折り返される折り返し部が設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、底板又は天板と、側板部材との間で側板用被覆部材の端縁を挟み込むことができ、側板用被覆部材の位置ずれを抑制することができる。
【0011】
請求項3に記載の浸透枡の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記枡本体の内部に雨水を導くための導水孔が前記天板に設けられるとともに、該導水孔を前記天板の周縁部に配置して、該導水孔に立管部材を接続することを要旨とする。
上記構成によれば、導水孔に立管部材を接続する構成において、導水孔を天板の中央部分に設けた構成に比べ、天板と側板部材の連結部分の近傍で立管部材を支持することができるため、該立管部材に加わる重量による天板のたわみを抑制することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上詳述したように、本発明によれば、浸透枡を簡易に設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の浸透枡を具体化した一実施形態について説明する。
図1は、実施形態の浸透枡を示す分解斜視図であり、図2は該浸透枡を設置した状態を示す概念図である。なお、各図に示す浸透枡は、最小単位のものである。従って、設置箇所、あるいは雨水の貯留量に応じ、最小単位の浸透枡を複数連結して使用することも可能である。
【0014】
浸透枡10は、雨水を貯留するための枡本体11と、該枡本体11の外面を覆う被覆部材12と、該枡本体11の上部に接続される立管部材13とを備えている。
前記枡本体11は、底板15と、一対の側板部材16と、天板17とから構成されている。この枡本体11は、底板15と一対の側板部材16、一対の側板部材16同士、及び一対の側板部材16と天板17を連結することにより、箱状に形成されている。また、底板15、一対の側板部材16及び天板17は、枡本体11の軽量化を図るため、合成樹脂によって成形されている。一方、前記被覆部材12は、枡本体11の底板15に対応し、該底板15の外面(図1中で底面)を覆う底部用部材18と、枡本体11の各側板部材16に対応し、側板部材16全体の外面を覆う側板用被覆部材19とに分けられている。底部用部材18は、底板15を覆うため、底板15に相応する形状に形成されている。側板用被覆部材19は、側板部材16全体の外面を覆うため、広幅帯状に形成されている。
【0015】
前記底板15は、板状に形成されるとともに、その内面(図1中で上面)には、土圧に対して該底板15を補強するためのリブ21が格子状に設けられている。また、底板15の中央部には、4つの透孔22が透設されている。該透孔22は、枡本体11の内部に貯留された雨水を地中へ排出するためのものである。さらに、底板15の周面には、側板部材16を連結するための複数の連結突部23が延設されている。連結突部23は、断面L字状に形成されており、その内面と底板15の周面との間で側板部材16の下端縁部を挟み込むことにより、該側板部材16が連結され、支持されるように構成されている。
なお、底板15において、リブ21は、内面にのみ設けることに限らず、外面にのみ、あるいは外面と内面の両方に設けてもよい。また、透孔22は、4つに限らず、4つ未満、あるいは5つ以上設けてもよい。また、連結突部23は、側板部材16を連結可能であれば、上記構成に限らない。
【0016】
前記側板部材16は、2枚の側板16aをL字状に結合して構成されたものである。側板部材16の一側縁には凹条部25が設けられており、他側縁には凸条部26が設けられている。これら凹条部25及び凸条部26は、相互に嵌合することにより、側板部材16同士を連結するためのものである。該側板16aは、外面及び内面が横断面波状に形成されることにより、土圧に耐えるに足る剛性を付与されている。加えて、側板16aには、補強のためのリブ21が設けられている。そして、側板16aには、前記底板15と同様に、枡本体11の内部に貯留された雨水を地中へ排出するための透孔22が複数透設されている。
【0017】
なお、側板部材16においては、必ずしも2枚の側板16aを結合して構成する必要はなく、1枚の側板16aのみで構成したり、あるいは3枚以上の側板16aで構成してもよい。また、1枚の側板16aで側板部材16を構成する場合、側板16aの両側縁に上記のような凹条部25及び凸条部26を設けることが望ましい。また、3枚以上の側板16aで側板部材16を構成する場合、該側板部材16を三角筒状、四角筒状等の筒状としてもよい。また、側板部材16及び側板16aにおいて、凹条部25及び凸条部26を省略し、側板16a同士、あるいは側板部材16同士を相互に接着して連結してもよい。また、2枚以上の側板16aをヒンジで互いに結合して側板部材16を構成してもよい。また、土圧に耐えるに足る剛性を有してさえいるならば、側板16aの外面及び内面を平面状としてもよく、リブ21も省略してよい。また、外面及び内面の双方を横断面波状とすることに限らず、何れか一方の面のみを横断面波状としてもよく、さらには横断面波状とすることなく、補強のためのリブ21を格子状に設けてもよい。そして、透孔22は、枡本体11の内部に貯留された雨水を地中へ排出することが可能であれば、各側板16aにそれぞれ1つのみ設けてもよく、あるいは図1中で示した個数以上設けてもよい。
【0018】
前記天板17は、板状に形成されるとともに、その内面(図1中で底面)には、土圧に対して該天板17を補強するためのリブ(図示略)が格子状に設けられている。この天板17は、平面形状が前記底板15と同一形状となるように形成されている。従って、該天板17の周面には、前記底板15に設けられたものと同様の連結突部23が複数延設されている。これら連結突部23は、その内面と天板17の周面との間に側板部材16の上端縁部が挟み込まれることにより、該側板部材16に連結されるように構成されている。また、該天板17には、前記立管部材13を接続するための導水孔29が透設されている。この導水孔29は、雨水を枡本体11の内部に導くためのものであり、該天板17の周縁部において、隅角部に配置されている。
なお、天板17において、リブ21は、内面にのみ設けることに限らず、外面にのみ、あるいは外面と内面の両方に設けてもよい。また、導水孔29は、1つに限らず、複数設けてもよい。また、導水孔29は、天板17の周縁部において、隅角部に配置されることが望ましいが、各辺の中間部、あるいは天板17の中央部に設けてもよい。
【0019】
上記の底板15、側板部材16及び天板17については、必ずしも、これら全てを合成樹脂によって成形する必要はなく、例えば、枡本体11の転倒を抑制するために底板15のみをコンクリート、鉄等の重量が嵩む材料で成形したり、あるいは底板15、側板部材16及び天板17のうち少なくとも何れか1つをコンクリート、鉄等の合成樹脂以外の材料で成形してもよい。また、透孔22は、底板15や側板16aに透設されて形成されるものに限らず、例えば、底板15や側板16aを透水性コンクリート、透水性プラスチック等の透水性材料で形成した場合には、該底板15や側板16aが有する透水のための極微細な孔を透孔としてもよい。また、透孔22は、底板15及び側板16aの双方に設けることに限らず、底板15又は側板16aの何れか一方にのみ設けてもよい。また、天板17に透孔22を設けてもよい。
【0020】
前記被覆部材12は、不織布、透水性フィルム、織布、編布等といった透水性材料からなるシート材を裁断して形成されたものである。該被覆部材12は、前記底板15及び前記側板16aに設けられた透孔22を被覆することにより、該透孔22に土砂が入り込むことによる目詰まりの発生を抑制しつつ、枡本体11の内部に貯留された雨水を該透孔22から排出するに足る透水性を付与するものである。
【0021】
被覆部材12のうち底部用部材18は、前記底板15を確実に覆うべく、そのサイズが前記底板15よりも一回り大きくなるように形成されている。前記底板15は、該底部用部材18上に載置されることにより、その底面を覆われている。一方、前記被覆部材12のうち、側板用被覆部材19は、その横幅が枡本体11の外周回りの長さ(全ての側板16aの横幅の合計)よりも若干長くなるように形成されている。また、側板用被覆部材19の縦幅は、側板16aの縦幅よりも長くなるように形成されている。従って、該側板用被覆部材19の底板側となる端縁及び天板側となる端縁は、枡本体11の内面に折り返すことができるようになっており、折り返し部31とされている。前記側板16aは、その外面上に側板用被覆部材19が巻かれることにより、外面を覆われている。
【0022】
図3に示すように、該折り返し部31においては、枡本体11の内面(側板16aの内面)に折り返した状態で、側板16aが前記底板15、あるいは前記天板17に連結されることにより、連結突部23の内面と、側板16aの端縁の表面との間に挟み込まれるようになっている。このように折り返し部31が連結突部23の内面と、側板16aの端縁の表面との間に挟み込まれた結果、側板用被覆部材19は、枡本体11の外面上に固定され、位置ずれを抑制される。
【0023】
なお、被覆部材12において、底部用部材18は、底板15と略同一サイズとしてもよい。また、側板用被覆部材19は、その縦幅を側板16aの縦幅と同じにして、折り返し部31を省略してもよい。また、底部用部材18及び/又は側板用被覆部材19を、底板15及び/又は側板16aに接着してもよい。
【0024】
前記立管部材13は、下方から順番に、導水管接続筒33、アジャスター34、蓋35を備えており、これらは互いに連結されている。これらのうち、該導水管接続筒33が前記導水孔29に挿入されて、立管部材13が枡本体11に接続されている。該導水管接続筒33は、雨水を集めるための導水管36を接続可能に構成されている(図2参照)。導水管36を通過した雨水は、該導水管接続筒33及び導水孔29を介して枡本体11の内部へ送り込まれ、貯留されるようになっている。また、導水管接続筒33と、導水孔29とのとの間には、フィルタ用かご37が介装されており、雨水中のゴミは、該フィルタ用かご37によって除去されるようになっている。アジャスター34は、筒状をなしており、枡本体11の上面から地表までの高さに合わせ、適宜長さ調節される。蓋35は、メンテナンス時等に開放されることにより、枡本体11の内部の状態を確認するために設けられたものである。
【0025】
なお、上記立管部材13において、導水管接続筒33、アジャスター34、蓋35及びフィルタ用かご37のうち少なくとも何れか一つを適宜省略してもよい。
【0026】
次に、上記浸透枡10の設置方法について説明する。
さて、浸透枡10を設置する場合には、まず掘削された穴の底面に底部用部材18を敷き、該底部用部材18の上に底板15を載せ、浸透枡10の設置位置を決める。また、穴の外部においては、予め側板部材16同士を連結しつつ、その外面に側板用被覆部材19を巻き付け、さらに側板用被覆部材19の折り返し部31を側板16aの内面へ折り返しておく。その後、穴の内部において、側板用被覆部材19によって覆われた側板部材16を底板15に対し、上方からかぶせるように連結する。この側板部材16と底板15との連結時において、側板用被覆部材19は、その下端部が固定される。そして、側板部材16に対し、天板17を連結し、側板用被覆部材19の上端部を固定した後、該天板17の導水孔29にフィルタ用かご37、導水管接続筒33、アジャスター34及び蓋35を順次取り付け、穴を埋め戻すことにより、浸透枡10の設置が完了する。
【0027】
上記浸透枡10の設置作業において、側板用被覆部材19の装着は、側板部材16の外面に巻き付けるのみという簡易な作業で終了する。また、側板用被覆部材19の装着は、穴の外で作業することが可能であり、狭い穴内で作業せずともよく、行いやすい。さらに、底板15においては、底部用部材18の上に載せるのみで作業が終了し、また埋め戻し時に枡本体11に加わる土圧によって底部用部材18に圧接されるため、該底部用部材18によって十分に被覆される。そして、側板部材16と底板15との連結は、穴内で行われるため、確実である。従って、設置作業を簡易化しつつ、枡本体11が被覆部材12によって確実に被覆されるため、枡本体11の周囲に砕石を充填する必要はない。
【0028】
また、導水孔29に立管部材13を接続する際、天板17は撓もうとはするが、該導水孔29は天板17の隅角部に配置されており、側板16aとの連結部の近傍であるため、該立管部材13の重量を各側板16aで好適に支えることができる。このため、立管部材13に加わる土圧等の荷重によって天板17が撓むことを抑制することができる。従って、枡本体11の内部に砕石を充填する必要はない。加えて、土圧のみならず、通行者、通行車両等によって天板17が撓もうとする場合には、空洞となっている枡本体11の内部に天板17を支持するための棒材を立設することも可能である。さらに、導水孔29が天板17の隅角部(周縁部)に配設されるため、側板部材16に対して該天板17を連結する向きを変更することにより、導水孔29の位置を変更することも可能である。この結果、導水管36の配置に応じ、導水孔29に接続される導水管接続筒33の位置変更を簡易に行うことができる。
【0029】
なお、上記浸透枡10においては、枡本体11の外面を被覆部材12で被覆する構成としたが、これに限らず、枡本体11の内面を被覆部材12で被覆する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施形態の浸透枡を示す分解斜視図。
【図2】実施形態の浸透枡を設置した状態を示す概念図。
【図3】底板に側板を連結した状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0031】
10…浸透枡、11…枡本体、12…被覆部材、13…立管部材、15…底板、16a…側板、17…天板、18…底板用部材、19…側板用被覆部材、22…透孔、29…導水孔。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋設されて雨水を貯留する箱状の枡本体と、該枡本体の外面又は内面を覆う被覆部材とを備え、
前記枡本体は、底板と、側板部材と、天板とから構成されるとともに、該底板及び/又は該側板部材には前記枡本体の内部に貯留された雨水を地中へ排出するための透孔が設けられており、
前記被覆部材は、透水性を有する材料を用いて形成されるとともに、前記枡本体の底板に対応する底部用部材と、前記枡本体の側板部材に対応する側板用被覆部材とに分けて構成されている
ことを特徴とする浸透枡。
【請求項2】
前記側板用被覆部材において、底板側となる端縁および天板側となる端縁には、前記枡本体の内面又は外面に折り返される折り返し部が設けられている請求項1に記載の浸透枡。
【請求項3】
前記枡本体の内部に雨水を導くための導水孔が前記天板に設けられるとともに、該導水孔を前記天板の周縁部に配置して、該導水孔に立管部材を接続する請求項1または請求項2に記載の浸透枡。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−32025(P2007−32025A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−214774(P2005−214774)
【出願日】平成17年7月25日(2005.7.25)
【出願人】(591084654)エバタ株式会社 (35)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】