説明

照明装置、撮像システム、照明方法およびプログラム

【課題】移動する被写体に対して最適な光を照射しながら動画撮影を行うことができる照明装置、撮像システム、照明方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】所定の視野領域から光を集光して結像する光学系21aを有し、光学系21aを介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部21と、画像データに基づいて、光学系21aを駆動することにより被写体の一部に合焦させる合焦部27cとを備えた撮像装置2に対して着脱自在であり、撮像装置2と双方向に通信可能な照明装置3であって、被写体に向けて光を照射する照明部31と、撮像装置2に装着された際に撮像装置2から送信される合焦部27cによる合焦位置の位置情報に基づいて、照明部31が照射する照射位置を制御する照明制御部34と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の視野領域に向けて光を照射する照明装置、撮像システム、照明方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置では、自動でピントを調整するAF処理の際にフラッシュ光の発光量や照射角度を自動的に調整する技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、撮像装置が撮像する撮影領域に対し、AF処理を行うとともに、フラッシュ光の発光量や照射角度を調整する処理を行うことにより、フラッシュ光の発光効率の最適化を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−131626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、撮影する構図を決定してから撮影する静止画撮影の場合に有効であるが、移動する被写体を動画で撮影する場合、被写体の移動に応じて、光の照射位置を連動させながら撮影することができなかった。このため、移動する被写体に対して最適な光を照射しながら動画撮影を行うことができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、移動する被写体に対して最適な光を照射しながら動画撮影を行うことができる照明装置、撮像システム、照明方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる照明装置は、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置に対して着脱自在であり、前記撮像装置と双方向に通信可能な照明装置であって、前記視野領域に向けて光を照射する照明部と、前記撮像装置から受信した合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明部が照射する照射位置を制御する照明制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる照明装置は、上記発明において、前記照明部は、前記視野領域を含み、互いに異なる領域に光を照射する複数の小照明部を有し、前記照明制御部は、少なくとも一つの前記小照明部に照射させることにより、前記照明部が照射する照射位置を制御することを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる照明装置は、上記発明において、前記照明部を移動させて該照明部の照明光軸を変化させる照明駆動部を有し、前記照明制御部は、前記照明駆動部を駆動することにより、前記照明部が照射する照射位置を制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる撮像システムは、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムであって、前記撮像装置は、前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する本体制御部と、を備え、前記照明装置は、前記被写体に向けて光を照射する照明部と、前記撮像装置から送信される前記動作指示信号に基づいて、前記照明部が照射する照射位置を制御する照明制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる撮像システムは、上記発明において、前記照明装置は、前記撮像装置に対して着脱自在であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる照明方法は、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置の撮像装置に対して前記撮像装置と双方向に通信可能なであり、前記視野領域に光を照射する照明装置が実行する照明方法であって、前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる照明方法は、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムが実行する照明方法であって、前記撮像装置が前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する送信ステップと、前記照明装置が前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、前記照明装置が前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかるプログラムは、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置に実行させるプログラムであって、前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかるプログラムは、所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムに実行させるプログラムであって、前記撮像装置が前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する送信ステップと、前記照明装置が前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、前記照明装置が前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、照明装置が撮像装置に装着された際に、照明制御部が撮像装置から送信される合焦部による合焦位置の位置情報に基づいて、照明部が照射する照射位置を制御する。これにより、移動する被写体に対して最適な光を照射しながら動画撮影を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムを模式的に示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムが行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図3の撮影処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図4のコントラストAF処理の概要を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムの合焦部が合焦領域を検索する際の検索方法を模式的に説明する図である。
【図7】図7は、図3の再生処理の概要を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施の形態2にかかる撮像システムを模式的に示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態2にかかる撮像システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムを模式的に示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像システムの構成を示すブロック図である。図1および図2に示すように、撮像システム1は、撮像装置2と、撮像装置2に着脱自在な照明装置3と、を備える。
【0019】
撮像装置2は、撮像部21と、操作部22と、表示部23と、タッチパネル24と、記憶部25と、本体通信部26と、制御部27(以下、「BCPU27」という)と、を有する。
【0020】
撮像部21は、被写体を撮像して被写体の画像データを連続して生成することによって動画データを生成する。撮像部21は、光学系21aと、レンズ駆動部21bと、絞り21cと、絞り駆動部21dと、シャッター21eと、シャッター駆動部21fと、撮像素子21gと、撮像駆動部21hと、信号処理部21iと、を有する。
【0021】
光学系21aは、フォーカスおよびズーム可能な複数のレンズ群によって構成され、所定の視野領域から光を集光する。光学系21aは、撮像素子21gの撮像面に被写体像を結像する。レンズ駆動部21bは、モータ等を用いて構成され、光学系21aのレンズ群を光軸L1上に沿って移動させることにより、光学系21aの合焦位置および焦点距離等の変更を行う。
【0022】
絞り21cは、光学系21aが集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部21dは、モータ等によって構成され、絞り21cを駆動する。
【0023】
シャッター21eは、撮像素子21gの状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッター駆動部21fは、モータ等によって構成され、レリーズ信号に応じてシャッター21eを駆動する。
【0024】
撮像素子21gは、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等によって構成される。撮像素子21gは、光学系21aが集光した光を受光して光電変換を行うことによって、光を電気信号(アナログ信号)に変換する。撮像駆動部21hは、撮像素子21gを駆動するタイミングパルスを生成し、撮像素子21gが光電変換した電気信号を信号処理部21iに出力させる。
【0025】
信号処理部21iは、アナログアンプやA/D変換器等によって構成される。信号処理部21iは、撮像素子21gから出力される電気信号に増幅(ゲイン調整)等の信号処理を施した後、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データに変換してBCPU27に出力する。
【0026】
操作部22は、撮像システム1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える電源スイッチ22aと、静止画撮影の指示を与えるレリーズ信号の入力を受け付けるレリーズスイッチ22bと、撮像システム1に設定された各種撮影モードを切換える撮影モード切換スイッチ22cと、撮像システム1の各種設定を切換える操作スイッチ22dと、動画撮影の指示信号の入力を受け付ける動画スイッチ22eと、を有する。
【0027】
表示部23は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部23は、撮像装置2の筐体の側面にヒンジ(図示せず)を介して揺動可能に設けられる。表示部23は、撮像部21が生成した画像データに対応する画像を表示する。表示部23は、撮像システム1の操作情報および撮影に関する情報を適宜表示する。
【0028】
タッチパネル24は、表示部23の表示画面上に重ねて設けられ、ユーザが表示部23に表示される情報に基づいて接触した位置を検出し、この接触位置に応じた指示信号の入力を受け付ける。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等がある。本実施の形態1では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
【0029】
記憶部25は、撮像装置2の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記憶部25は、撮像部21が撮像した画像データおよび撮像部21が連続して生成した画像データを順次記憶した動画データを記憶する画像データ記憶部25aと、撮像システム1が実行する各種プログラムを記憶するプログラム記憶部25bと、を有する。
【0030】
本体通信部26は、撮像装置2に装着される外部機器としての照明装置3との通信を行うための通信インターフェースである。たとえば、本体通信部26は、ホットシュー等を用いて構成される。
【0031】
BCPU27は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、操作部22またはタッチパネル24からの指示信号や切換信号等に応じて撮像システム1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って撮像システム1の動作を統括的に制御する。
【0032】
BCPU27の詳細な構成について説明する。BCPU27は、画像処理部27aと、顔検出部27bと、合焦部27cと、撮影制御部27dと、表示制御部27eと、を有する。
【0033】
画像処理部27aは、信号処理部21iから入力される画像データに対して各種の画像処理を施す。具体的には、画像処理部27aは、画像データに対して、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む画像処理を行う。画像処理部27aは、画像データを所定の方式、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮して画像データ記憶部25aに出力する。
【0034】
顔検出部27bは、画像データに対応する画像に含まれる被写体の顔を検出する。具体的には、顔検出部27bは、画像に含まれる人物の顔をパターンマッチングによって検出する。なお、顔検出部27bは、人物の顔だけでなく、犬や猫等の動物の顔を検出してもよい。さらに、顔検出部27bは、パターンマッチング以外の周知技術を用いて人物や動物の顔を検出してもよい。
【0035】
合焦部27cは、画像データから高周波成分の信号を取り出し、取り出した高周波成分の信号に対してAF演算処理を行うことによって、撮像部21のAF評価を決定することで撮像部21の合焦位置を設定する。また、合焦部27cは、操作部22またはタッチパネル24から入力される指示信号に応じて、撮像部21が合焦する合焦位置を設定してもよい。
【0036】
撮影制御部27dは、レリーズ信号が入力された場合、撮像システム1における撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮像システム1における撮影動作とは、シャッター駆動部21fおよび撮像駆動部21hの駆動によって撮像素子21gが出力した画像データに対し、信号処理部21iおよび画像処理部27aが所定の処理を施す動作をいう。このようにして処理が施された画像データは、撮影制御部27dによって画像データ記憶部25aに記憶される。
【0037】
表示制御部27eは、表示部23の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部27eは、画像データ記憶部25aが記憶する複数の画像データの各々に対応する複数の画像を表示部23に表示させる。
【0038】
照明装置3は、照明部31と、照明記憶部32と、照明通信部33と、照明制御部34(以下、「ACPU34」という)と、を有する。
【0039】
照明部31は、撮像部21の視野領域(撮影領域)に向けて光を照射する。照明部31は、撮像部21の視野領域を含む領域に照射する複数の小照明部31a〜31iを有する。小照明部31a〜31iは、キセノンランプまたはLEDおよび駆動回路等を用いて構成される。小照明部31a〜31iは、ACPU34の制御のもと、撮像部21の視野領域に対して光を照射する。小照明部31a〜31iの照明光軸は、撮像部21の光軸L1と平行をなす。なお、小照明部の数は、9個に限定して解釈する必要はなく、9個より少なくても多くてもよい。
【0040】
照明記憶部32は、不揮発性メモリを用いて構成され、照明部31の動きや照射タイミングを決定するための制御用プログラム、照度情報および各種パラメータを記憶するプログラム記憶部32aを有する。
【0041】
照明通信部33は、照明装置3が撮像装置2に装着されたとき、撮像装置2の本体通信部26と通信を行うための通信インターフェースである。また、照明装置3は、照明通信部33および本体通信部26を介して撮像装置2から照明装置3の各構成部へ電源が供給される。
【0042】
ACPU34は、CPU等を用いて構成され、照明装置3の各部の動作を制御する。具体的には、ACPU34は、各小照明部31a〜31iの駆動制御を行う。ACPU34は、本体通信部26および照明通信部33を介してBCPU27から入力された合焦部27cによる合焦位置の位置情報に基づいて、照明部31が照射する照射位置を制御する。具体的には、ACPU34は、撮像部21のピントが合った位置に対応する小照明部31a〜31hを駆動することにより、ピントが合った被写体に光を照射する。
【0043】
つぎに、撮像システム1が行う動作について説明する。図3は、本実施の形態1にかかる撮像システム1が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0044】
図3に示すように、撮像システム1の電源がオン状態であり(ステップS101:Yes)、撮像システム1が撮影モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)について説明する。この場合、撮像システム1は、撮像部21が生成する画像データを画像データ記憶部25aに記憶する撮影処理を実行する(ステップS103)。なお、撮影処理の内容は、後述する。ステップS103の後、撮像システム1は、ステップS101へ戻る。
【0045】
ステップS102において、撮像システム1が撮影モードに設定されていない場合(ステップS102:No)について説明する。この場合、撮像システム1は、画像データ記憶部25aが記憶する画像データを表示部23に表示させる再生処理を実行する(ステップS104)。なお、再生処理の内容は、後述する。ステップS104の後、撮像システム1は、ステップS101へ戻る。
【0046】
ステップS101において、撮像システム1の電源がオン状態でない場合(ステップS101:No)について説明する。この場合、撮像システム1は、本処理を終了する。
【0047】
つぎに、図2のステップS103で説明した撮影処理について説明する。図4は、撮影処理の概要を示すフローチャートである。
【0048】
図4に示すように、表示制御部27eは、撮像部21が連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像を表示部23に表示させる(ステップS201)。
【0049】
続いて、BCPU27は、動画の撮影操作が行われたか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、BCPU27は、動画スイッチ22eが操作されることにより、動画スイッチ22eから動画撮影を指示する指示信号が入力されたか否かを判断する。動画の撮影操作が行われたとBCPU27が判断した場合(ステップS202:Yes)、撮像システム1は、ステップS203へ移行する。一方、動画スイッチ22eを介して動画の撮影操作が行われていないとBCPU27が判断した場合(ステップS202:No)、撮像システム1は、図3のメインルーチンへ戻る。
【0050】
ステップS203において、BCPU27は、撮像部21が生成した画像データから輝度を算出し、算出した輝度に基づいて、絞り21cの絞り値(F値)およびシャッター21eのシャッター速度等を自動的に設定して撮影する際の露出を自動的に調整するAE処理を実行する。
【0051】
続いて、制御部27は、撮像システム1が動画撮影を開始してから被写体に対して自動的にピントを調整するAF処理が1回目であるか否かを判断する(ステップS204)。AF処理が1回目であると制御部27が判断した場合(ステップS204:Yes)、撮像システム1は、後述するステップS205へ移行する。一方、AF処理が1回目でないと制御部27が判断した場合(ステップS204:No)、撮像システム1は、後述するステップS214へ移行する。
【0052】
ステップS205において、合焦部27cは、撮像部21の合焦領域(AF領域)を撮像部21における撮影領域の中央領域に設定する(ステップS205)。
【0053】
続いて、ACPU34は、照明部31の照明を点灯する(ステップS206)。この際、ACPU34は、合焦部27cによって設定された撮像部21の合焦領域の大きさに応じて照明を点灯する小照明部31a〜31iの数を調整するようにしてもよい。
【0054】
その後、ACPU34は、照明通信部33および本体通信部26を介してBCPU27から入力される撮像部21の合焦領域の位置を示す位置信号を受信し、受信した位置信号に応じて、照明部31によって撮像部21の合焦領域に光を照射する(ステップS207)。具体的には、ACPU34は、照明部31の小照明部31eを駆動することにより、撮像部21の合焦領域に光を照射する。
【0055】
続いて、撮像システム1は、撮像部21が生成する画像データに含まれるコントラストに基づいて、撮像部21の合焦位置を調整するコントラストAF処理を実行する(ステップS208)。
【0056】
ここで、図4のステップS208のコントラストAF処理について説明する。図5は、コントラストAF処理の概要を示すフローチャートである。
【0057】
図5に示すように、合焦部27cは、撮像部21によって生成された画像データに基づいて、光学系21aを駆動するレンズ駆動方向を設定する(ステップS301)。具体的には、合焦部27cは、光軸L1に沿って光学系21aを移動させるレンズ駆動方向を無限遠方向に設定する。
【0058】
続いて、合焦部27cは、レンズ駆動部21bを駆動することにより、光学系21aを光軸L1に沿って無限遠方向に駆動する(ステップS302)。
【0059】
その後、合焦部27cは、撮像部21が生成した画像データに含まれるコントラスト情報を取得し(ステップS303)、取得したコントラスト情報を記憶部25に記憶する(ステップS304)。
【0060】
続いて、合焦部27cは、光学系21aを駆動するレンズ駆動方向を前回に設定した同方向、たとえば無限遠方向に設定し(ステップS305)、レンズ駆動部21bを駆動することにより、光学系21aを光軸L1に沿って無限遠方向に駆動する(ステップS306)。
【0061】
その後、合焦部27cは、撮像部21が生成した画像データに含まれるコントラスト情報を取得し(ステップS307)、取得したコントラスト情報を記憶部25に記憶する(ステップS308)。
【0062】
続いて、撮影制御部27dは、最新に取得したコントラストが前回に取得したコントラストより低下しているか否かを判断する(ステップS309)。最新に取得したコントラストが前回に取得したコントラストより低下していると撮影制御部27dが判断した場合(ステップS309:Yes)、撮像システム1は、ステップS310へ移行する。一方、最新に取得したコントラストが前回に取得したコントラストより低下していないと撮影制御部27dが判断した場合(ステップS309:No)、撮像システム1は、ステップS305へ戻る。
【0063】
ステップS310において、合焦部27cは、光学系21aを駆動するレンズ駆動方向を前回と逆方向に設定する。具体的には、合焦部27cは、光学系21aを駆動するレンズ駆動方向を前回と逆方向、たとえば至近方向に設定する。
【0064】
続いて、合焦部27cは、レンズ駆動部21bを駆動することにより、光学系21aを光軸L1に沿って至近方向に駆動する(ステップS311)。
【0065】
その後、合焦部27cは、撮像部21が生成した画像データに含まれるコントラストを取得し(ステップS312)、取得したコントラストを記憶部25に記憶する(ステップS313)。
【0066】
ステップS314〜ステップ318の内容は、上述したステップS305〜309それぞれに対応する。
【0067】
ステップS319において、合焦部27cは、前回のレンズ位置を合焦位置(AF位置)に設定する。ステップS319の後、撮像システム1は、図4の撮影処理に戻る。
【0068】
図4に戻り、ステップS209以降の説明を続ける。ステップS209において、合焦部27cは、撮像部21における合焦領域の色情報および形情報を記憶部25に記憶する。ここで、色情報とは、輝度情報、色空間情報およびエッジ情報等である。また、形情報とは、被写体の形状や輪郭等である。
【0069】
続いて、撮像システム1は、撮影制御部27dの制御のもと、画像データを取得し(ステップS210)、画像データを画像データ記憶部25aに記憶する(ステップS211)。
【0070】
その後、制御部27は、動画の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS212)。具体的には、制御部27は、動画スイッチ22eが操作されることにより、動画スイッチ22eから動画撮影を終了する指示信号が入力されたか否かを判断する。動画の終了操作が行われたと制御部27が判断した場合(ステップS212:Yes)、撮像システム1は、ステップS213へ移行する。一方、所定時間(たとえば3秒)以内に動画スイッチ22eを介して動画の終了操作が行われていないと制御部27が判断した場合(ステップS212:No)、撮像システム1は、ステップS203へ戻る。
【0071】
ステップS213において、撮像システム1は、BCPU27の制御のもと、照明装置3の照明を消灯する処理や画像ファイルの退避処理等を含む撮影終了処理を実行し、図3のメインルーチンへ戻る。
【0072】
ステップS214において、合焦部27cは、色情報および形情報を記憶部25から取得し、前回の合焦領域付近を検索する(ステップS215)。具体的には、合焦部27cは、前回の合焦領域における周辺領域までを含む合焦領域付近に対し、記憶部25から取得した形情報および色情報を用いてパターンマッチング等を行う。
【0073】
続いて、撮影制御部27dは、合焦領域付近に記憶部25から取得した色情報および形情報が含まれているか否かを判断する(ステップS216)。合焦領域付近に記憶部25から取得した色情報および形情報が含まれていると撮影制御部27dが判断した場合(ステップS216:Yes)、撮像システム1は、後述するステップS217へ移行する。一方、合焦領域付近に記憶部25から取得した色情報および形情報が含まれていないと撮影制御部27dが判断した場合(ステップS216:No)、撮像システム1は、後述するステップS218へ移行する。
【0074】
ステップS217において、合焦部27cは、色情報および形情報が含まれる領域に合焦領域を設定する。具体的には、合焦部27cは、前回の合焦領域から被写体A1が移動することによって色情報および形情報の位置が合焦領域付近に移動している場合、色情報および形情報が中心になる位置を合焦領域に設定する。その後、撮像システム1は、ステップS207へ移行する。
【0075】
図6は、合焦部27cが合焦領域を検索する際の検索方法を模式的に説明する図である。また、図6において、画像Wnは、撮像部21が連続して生成する画像データに対応する画像の一例を示す。
【0076】
図6に示すように、合焦部27cは、前回の合焦領域における周辺領域までを含む合焦領域付近C1に対し、記憶部25から取得した色情報および形情報を用いてパターンマッチング等を行うことにより、合焦領域付近C1に色情報および形情報が含まれているか否かを判断する。具体的には、合焦部27cは、記憶部25から取得した色情報および形情報に対応する前回の合焦領域における画素と、撮像部21が生成した画像データに対応する画像Wnの水平走査方向および垂直走査方向に細分化した画像とを相関演算し、この相関係数が最大となる位置座標を中心とする領域を合焦領域として設定する。
【0077】
ステップS218において、合焦部27cは、撮像部21の合焦領域(AF領域)を撮像部21における撮影領域の中央領域に設定する。その後、撮像システム1は、ステップS207へ移行する。
【0078】
つぎに、図3のステップS104で説明した再生処理について説明する。図7は、再生処理の概要を示すフローチャートである。
【0079】
図7に示すように、表示制御部27eは、画像データ記憶部25aが記憶する各画像ファイルの画像データに対応する画像を縮小した縮小画像(サムネイル画像)の一覧を表示部23に表示させる(ステップS401)。
【0080】
続いて、BCPU27は、操作部22を介して拡大して表示する画像ファイルの縮小画像が選択されたか否かを判断する(ステップS402)。縮小画像が選択されたと制御部27が判断した場合(ステップS402:Yes)、撮像システム1は、ステップS403へ移行する。一方、縮小画像が選択されていないとBCPU27が判断した場合(ステップS402:No)、撮像システム1は、ステップS401へ戻る。
【0081】
ステップS403において、BCPU27は、選択された画像ファイルに格納されたデータが動画データであるか否かを判断する。選択された画像ファイルに格納されたデータが動画データであるとBCPU27が判断した場合(ステップS403:Yes)、撮像システム1は、後述するステップS404へ移行する。一方、選択された画像ファイルに格納されたデータが動画データでないとBCPU27が判断した場合(ステップS403:No)、撮像システム1は、後述するステップS407へ移行する。
【0082】
ステップS404において、表示制御部27eは、選択された画像ファイルに格納された動画データを表示部23に再生させる。
【0083】
BCPU27は、動画データが終了したか否かを判断する(ステップS405)。動画データが終了していないとBCPU27が判断した場合(ステップS405:No)、BCPU27は、この判断を続ける。一方、動画データが終了しているとBCPU27が判断した場合(ステップS405:Yes)、撮像システム1は、ステップS406へ移行する。
【0084】
続いて、BCPU27は、再生モードの終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS406)。具体的には、BCPU27は、撮影モード切換スイッチ22cが操作されることにより、撮影モードに切換える切換信号が入力されたか否かを判断する。再生モードの終了操作が行われたとBCPU27が判断した場合(ステップS406:Yes)、撮像システム1は、図3のメインルーチンへ戻る。一方、所定時間(たとえば3秒)以内に再生モードの終了操作が行われていないとBCPU27が判断した場合(ステップS406:No)、撮像システム1は、ステップS401へ戻る。
【0085】
ステップS403において、選択された画像ファイルのデータが動画データでないとBCPU27が判断した場合(ステップS403:No)について説明する。この場合、表示制御部27eは、画像データに対応する静止画像を表示部23に表示させる(ステップS407)。
【0086】
続いて、BCPU27は、表示部23が表示している静止画または動画を切換えるコマ送り操作が行われたか否かを判断する(ステップS408)。コマ送り操作が行われたとBCPU27が判断した場合(ステップS408:Yes)、BCPU27は、次の画像ファイルに切換える(ステップS409)。その後、撮像システム1は、ステップS403へ戻る。一方、所定時間(たとえば3秒)以内にコマ送り操作が行われていないとBCPU27が判断した場合(ステップS408:No)、撮像システム1は、ステップS406へ移行する。
【0087】
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、照明装置3が撮像装置2に装着された際に、ACPU34が撮像装置2から合焦部27cによる被写体A1の一部に合焦させた位置情報に基づいて、照明部31が照射する光の位置を制御する。これにより、移動する被写体A1にピントを合わせながら適切な照明を行いつつ、動画撮影を行うことができ、暗い場所で動きまわる子供や動物等の被写体を撮影することができる。
【0088】
また、本発明の実施の形態1では、ACPU34が合焦部27cによる位置情報に基づいて、照明部31が照射する光の位置を制御していたが、たとえば、顔検出部27bが検出した顔の位置情報に基づいて、照明部31が照射する光の位置を制御してもよい。この場合、ACPU34は、顔検出部27bが撮像部21によって生成された画像データに対応する画像から複数の顔を検出したとき、顔検出部27bが検出した顔の数に応じて、小照明部31a〜31iを点灯するようにしてもよい。これにより、被写体の顔には、常に光が照射されるので、表情が鮮明な動画を撮影することができる。
【0089】
また、本発明の実施の形態1では、小照明部31a〜31iの色を変更することも可能である。たとえば、小照明部31a〜31iそれぞれをRGBの各色に設定してもよい。この場合、被写体に応じて照射することができる色を設定することができる。
【0090】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2は、照明装置の構成のみ異なり、撮像システムが行う処理は上述した処理と同様の処理を行う。このため、以下においては、照明装置のみ説明する。また、以下においては、同一の構成は同一の符号を付して説明する。
【0091】
図8は、本発明の実施の形態2にかかる撮像システム10の斜視図である。図9は、本発明の実施の形態2にかかる撮像システム10の構成を示すブロック図である。
【0092】
図8および図9に示すように、本実施の形態2にかかる撮像システム10は、撮像装置2と、照明装置4と、を備える。
【0093】
照明装置4は、照明部41と、照明駆動部42と、照明記憶部32と、照明通信部33と、照明制御部43(以下、「ACPU43」という)と、を備える。
【0094】
照明部41は、撮像部21の撮影領域に向けて光を照射する。照明部41は、キセノンランプまたはLEDおよび駆動回路等を用いて構成される。
【0095】
照明駆動部42は、ACPU43の制御のもと、撮像部21の光軸L1に対し、照明部41を移動させて、照明部41の照明光軸S1を水平方向および垂直方向に変更することにより、照明部41が照射する光の方向を変更する。照明駆動部42は、撮像部21の光軸L1に対して照明部41の照明光軸S1を水平方向に移動させる水平方向駆動部42aと、撮像部21の光軸L1に対して照明部41の照明光軸S1を垂直方向に移動させる垂直方向駆動部42bと、を有する。なお、水平方向駆動部42aおよび垂直方向駆動部42bは、一体的に形成されてもよい。
【0096】
ACPU43は、CPU等を用いて構成され、照明装置4の各部の動作を制御する。具体的には、ACPU43は、照明部41および照明駆動部42の駆動制御を行う。ACPU34は、本体通信部26および照明通信部33を介してBCPU27から入力された合焦部27cによる被写体の一部に合焦させた位置情報に基づいて、照明部41が照射する光の位置を制御する。具体的には、ACPU43は、照明駆動部42を駆動することによって、合焦部27cが被写体の一部に合焦させた位置に、照明部41による光を照射させる。
【0097】
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、ACPU43が撮像装置2のBCPU27から送信される合焦部27cによる合焦位置の位置情報に基づいて、照明駆動部42を駆動することにより、照明部41の照明光軸S1を変更する。これにより、移動する被写体に対して最適な光を照射しながら動画撮影を行うことができる。
【0098】
また、上述した実施の形態では、動画撮影において照明装置が照射する光の位置の制御を行っていたが、たとえば撮像部21が連続して生成する画像データに対応するライブビュー画像に対しても上述した処理を行ってもよい。
【0099】
また、上述した実施の形態では、撮像部が連続して生成する動画撮影を例に説明したが、たとえば、静止画を連続して生成する連写撮影であっても本発明を適用することができる。
【0100】
また、上述した実施の形態では、ACPUがBCPU27から送信された撮像部の合焦位置に基づいて、照明部が照射する照射位置を制御していたが、BCPU27が撮像部の合焦位置に基づいて、照明部が照射する照射位置を制御してもよい。
【0101】
また、上述した実施の形態では、撮像システムとしてデジタルカメラを説明したが、たとえば、デジタル一眼レフカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮影機能と表示機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0102】
1,10 撮像システム
2 撮像装置
3,4 照明装置
21 撮像部
21a 光学系
21b レンズ駆動部
21c 絞り
21d 絞り駆動部
21e シャッター
21f シャッター駆動部
21g 撮像素子
21h 撮像駆動部
21i 信号処理部
22 操作部
22a 電源スイッチ
22b レリーズスイッチ
22c 撮影モード切換スイッチ
22d 操作スイッチ
22e 動画スイッチ
23 表示部
24 タッチパネル
25 記憶部
25a 画像データ記憶部
25b,32a プログラム記憶部
26 本体通信部
27 制御部
27a 画像処理部
27b 顔検出部
27c 合焦部
27d 撮影制御部
27e 表示制御部
31,41 照明部
31a〜31i 小照明部
32 照明記憶部
33 照明通信部
34,43 照明制御部
42 照明駆動部
42a 水平方向駆動部
42b 垂直方向駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置に対して着脱自在であり、前記撮像装置と双方向に通信可能な照明装置であって、
前記視野領域に向けて光を照射する照明部と、
前記撮像装置から受信した合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明部が照射する照射位置を制御する照明制御部と、
を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記照明部は、前記視野領域を含み、互いに異なる領域に光を照射する複数の小照明部を有し、
前記照明制御部は、少なくとも一つの前記小照明部に照射させることにより、前記照明部が照射する照射位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記照明部を移動させて該照明部の照明光軸を変化させる照明駆動部を有し、
前記照明制御部は、前記照明駆動部を駆動することにより、前記照明部が照射する照射位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムであって、
前記撮像装置は、
前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する本体制御部と、
を備え、
前記照明装置は、
前記被写体に向けて光を照射する照明部と、
前記撮像装置から送信される前記動作指示信号に基づいて、前記照明部が照射する照射位置を制御する照明制御部と、
を備えたことを特徴とする撮像システム。
【請求項5】
前記照明装置は、前記撮像装置に対して着脱自在であることを特徴とする請求項4に記載の撮像システム。
【請求項6】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置の撮像装置に対して前記撮像装置と双方向に通信可能なであり、前記視野領域に光を照射する照明装置が実行する照明方法であって、
前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、
を含むことを特徴とする照明方法。
【請求項7】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムが実行する照明方法であって、
前記撮像装置が前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する送信ステップと、
前記照明装置が前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記照明装置が前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、
を含むことを特徴とする照明方法。
【請求項8】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを備えた撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置に実行させるプログラムであって、
前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項9】
所定の視野領域から光を集光して結像する光学系を有し、該光学系を介して被写体を撮像して該被写体の画像データを連続して生成する撮像部と、前記画像データに基づいて、前記光学系を駆動することにより前記被写体の一部に合焦させる合焦部とを有する撮像装置と、前記撮像装置と双方向に通信可能であり、前記視野領域に光を照射する照明装置と、を備えた撮像システムに実行させるプログラムであって、
前記撮像装置が前記合焦部によって前記被写体の一部に合焦させた合焦位置の位置情報に基づいて、前記照明装置の動作を指示する動作指示信号を前記照明装置へ送信する送信ステップと、
前記照明装置が前記撮像装置から合焦位置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記照明装置が前記受信ステップで受信した前記位置情報に基づいて、前記照明装置が照射する照射位置を制御する照明制御ステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−55377(P2013−55377A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190087(P2011−190087)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】